JP2698020B2 - 成形天井の取付構造 - Google Patents

成形天井の取付構造

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JP2698020B2
JP2698020B2 JP10904993A JP10904993A JP2698020B2 JP 2698020 B2 JP2698020 B2 JP 2698020B2 JP 10904993 A JP10904993 A JP 10904993A JP 10904993 A JP10904993 A JP 10904993A JP 2698020 B2 JP2698020 B2 JP 2698020B2
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聖士 堀内
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池田物産株式会社
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形天井の端末を車体
の天井部分にクリップを介して取付ける成形天井の取付
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の天井は、図4に示すよ
うに、車体のルーフパネル(天井部分)1の車室内側表
面に成形天井2(シート状の仕上材)を配設して構成さ
れるが、従来この成形天井2の端末には、見栄えの向上
を図るガーニッシュ3が両面テープ及びステープルによ
って装着されていた。また成形天井2には、ガーニッシ
ュ3とは別体であるクリップ4が外観からは見えないよ
うに別途固定されており、かかるクリップ4がルーフパ
ネル1に固着されたブラケット1aの取付孔に挿入され
て係合することにより、成形天井2の端末はルーフパネ
ル1に取付けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、成形天井2の端末処理であるガーニッシ
ュ3の装着作業と、成形天井2に対するクリップ4の固
定作業とは、互いに関連のない別々の作業であり、しか
も、ガーニッシュ3の装着作業には両面テープ等の別部
材が必要であり、一方、クリップ4の固定作業では外観
からは見えないよう固定するのは面倒であり、成形天井
2の端末処理及び取付作業が共に煩わしく、時間がかか
り、コストアップの要因となるという問題点があった。
【0004】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、成形天井の端末処理
やクリップ取付の作業工数を削減し、各作業を簡易かつ
迅速に行なうことができ、コストを低減することができ
る成形天井の取付構造を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、成形天井(20)の
端末(20a)を車体の天井部分(11)にクリップ
(40)を介して取付ける成形天井(20)の取付構造
において、前記成形天井(20)の端末(20a)を上
下から挟み付ける下縁部(31)と上縁部(34)とが
連なって成る端末処理部材(30)を有し、該端末処理
部材(30)の下縁部(31)に前記クリップ(40)
の頭部(42)が係合する被係合溝(32)を設ける一
方、上縁部(34)に前記クリップ(40)の胴部(4
3)が嵌通する装着孔(35)を設け、前記クリップ
(40)の頭部(42)を前記端末処理部材(30)の
下縁部(31)の被係合溝(32)に嵌合し、該下縁部
(31)を前記成形天井(20)の端末(20a)下側
に当てがって、前記クリップ(40)の胴部(43)
を、成形天井(20)の端末(20a)に嵌通するとと
もに、該端末(20a)上側に重ね合わせた前記端末処
理部材(30)の上縁部(34)の装着孔(35)に嵌
通して、端末処理部材(30)を成形天井(20)の端
末(20a)に装着し、前記端末処理部材(30)の上
縁部(34)より突出した前記クリップ(40)の胴部
(43)の先端側(44)を、車体の天井部分(11)
に形成された取付孔(11a)に挿入して係合させたこ
とを特徴とする成形天井(20)の取付構造に存する。
【0006】
【作用】成形天井(20)の端末(20a)には端末処
理部材(30)を装着して見栄えの向上を図るが、その
装着に際しては、先ずクリップ(40)の頭部(42)
を、前記端末処理部材(30)の下縁部(31)にある
被係合溝(32)に係合させる。このクリップ(40)
は成形天井(20)に対する端末処理部材(30)の止
め具であるとともに、天井部分(11)に対する成形天
井(20)の取付け具となる。
【0007】すなわち、クリップ(40)の頭部(4
2)が係合した端末処理部材(30)の下縁部(31)
を、前記成形天井(20)の端末(20a)下側に当て
がって、クリップ(40)の胴部(43)を成形天井
(20)の端末(20a)に嵌通させる。次に成形天井
(20)の端末(20a)上側に端末処理部材(30)
の上縁部(34)を重ね合わせるように配し、端末(2
0a)上側に突出した前記クリップ(40)の胴部(4
3)の先端側(44)を、端末処理部材(30)の上縁
部(34)の装着孔(35)に嵌通させる。
【0008】それにより、成形天井(20)の端末(2
0a)を覆うよう端末処理部材(30)が装着されると
ともに、該端末(20a)にクリップ(40)が固定さ
れるから、成形天井(20)に対する端末処理部材(3
0)の装着と、成形天井(20)に対するクリップ(4
0)の固定とを一工程で行なうことができ、作業の簡易
かつ迅速化が図れる。
【0009】そして最後に、前記端末処理部材(30)
の上縁部(34)より突出した前記クリップ(40)の
胴部(43)の先端側(44)を、車体の天井部分(1
1)に形成された取付孔(11a)に挿入して係合させ
れば、車体の天井部分(11)に対する成形天井(2
0)の取付けは完了する。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。図1〜図3は本発明の一実施例を示している。図
1及び図3に示すように、成形天井20はその端末20
aに固定されたクリップ40により車体の天井部分であ
るルーフパネル10側に取付けられている。クリップ4
0は、成形天井20の端末20aに端末処理部材30を
装着するための止め具の役目も果している。
【0011】端末処理部材30は、成形天井20の端末
20aの見栄えの向上を図るための塩化ビニル製の押し
出し成形品であり、成形天井20の端末20aを上下か
ら挟み付ける下縁部31と上縁部34とが連なって成
る。下縁部31は、成形天井20の端末20aの下側面
及び端面を覆えるように断面形に成形されて長手方向に
延びている。
【0012】下縁部31が端末20aの下側面に当接す
る部位には、クリップ40の頭部42が係合する被係合
溝32が設けられている。被係合溝32はいわゆる蟻溝
となっており、被係合溝32に係合するクリップ40の
頭部42が長手方向に移動できるようになっている。
【0013】下縁部31には薄皮状のヒンジを介して上
縁部34が一体的に連なっている。この上縁部34は、
成形天井20の端末20aの上側面に重ね合わせるもの
であり、長手方向にわたって所定間隔おきに数箇所(通
常は3〜4箇所)、クリップ40の胴部43が嵌通する
装着孔35が穿設されている。
【0014】図2に示すように、クリップ40は、リベ
ット型の主クリップ41と、主クリップ41の胴部43
に外嵌する留め具45とを組合せて成る。更に詳しく言
えば、主クリップ41は、円盤状の頭部42と該頭部4
2の略中央より延びる胴部43とから成り、胴部43の
先端44は、留め具45を外嵌する際にある程弾縮し、
かつ留め具45を完全に貫通し終えた際に拡開するよう
に形成されている。
【0015】なお、本実施例でのクリップ40は2部品
から成るが、クリップの胴部の先端側が後述する取付孔
11aに嵌合させた後に大きく拡開して係止し得る構成
等ならば、別に1部品から成るクリップでもかまわな
い。
【0016】成形天井20は、2枚のシート状基材を積
層させたものであり、ルーフパネル10の車室内側面に
沿うよう成形されている。成形天井20の端末20aに
は、前述した端末処理部材30の装着孔35に対応する
数箇所に、クリップ40の胴部43が貫通し得る下孔が
穿設されている。
【0017】図3に示すように、ルーフパネル10の前
後端には、それぞれガーニッシュ12を介して、フロン
トガラス13,リヤガラス14が固定されており、その
傍らには固着ブラケット11,11が設けられている。
固着ブラケット11は、成形天井20の端末20aを取
付けるための部材である。
【0018】固着ブラケット11には、成形天井20に
装着した端末処理部材30の上縁部34より突出するク
リップ40の胴部43を挿入して係合させる取付孔11
aが穿設されている。
【0019】次に作用を説明する。図2に示すように、
端末処理部材30の端部には被係合溝32が開口してお
り、かかる開口よりクリップ40の頭部42を被係合溝
32の内部に係合させることができる。クリップ40の
頭部42は被係合溝32の内部をその長手方向に沿って
所定箇所まで任意に移動させることができる。クリップ
40の胴部43のみが被係合溝32より外部に突出して
おり、かかるクリップ40が成形天井20に対する端末
処理部材30の留め具となるとともに、天井部分11に
対する成形天井20の取付け具となる。
【0020】すなわち、クリップ40の頭部42が係合
した端末処理部材30の下縁部31を、先ず、成形天井
20の端末20a下側に当てがって、クリップ40の胴
部43を成形天井20の端末20aに穿設されている下
孔に嵌通させる。次に、成形天井20の端末20a上側
に端末処理部材30の上縁部34を重ね合わせるように
配し(図2中に想像線で示す。)、端末20a上側に突
出したクリップ40の胴部43の先端側44を、端末処
理部材30の上縁部34の装着孔35に嵌通させる。
【0021】それにより、成形天井20の端末20aを
覆うよう端末処理部材30が装着されるとともに、該端
末20aにクリップ40が固定されるから、成形天井2
0に対する端末処理部材30の装着と、成形天井20に
対するクリップ40の固定とを一工程で行なうことがで
き、作業の簡易かつ迅速化が図れる。
【0022】そして最後に、図1に示すように、端末処
理部材30の上縁部34より突出したクリップ40の胴
部43の先端側44を、ルーフパネル10に固定された
固着ブラケット11の取付孔11aに挿入して係合させ
る。固着ブラケット11の裏側に突出したクリップ40
の胴部43に留め具45を外嵌させれば、クリップ40
が固着ブラケット11に確実に取付けられ外れるおそれ
がなく、固着ブラケット11に対する成形天井20の取
付けは完了する。
【0023】図5及び図6は前記実施例の関連技術を示
している。すなわち、図5及び図6に示すように、関連
技術ではクリップ60を、ルーフパネル10に対する成
形天井20の取付構造とは関係なく、単に成形天井20
の端末20aに対する端末処理部材50の装着手段とし
て構成したものである。
【0024】かかる関連技術における端末処理部材50
も成形天井20の端末20aを上下から挟み付ける下縁
部51と上縁部54とが連なって成り、下縁部51に
は、クリップ60の頭部62が係合する被係合溝52が
設けられている。
【0025】また、上縁部54には、クリップ60の胴
部63が係合する被係合溝55が設けられているが、ク
リップ60の胴部63は上縁部54を突き抜けることが
ない。このように端末処理部材50に係合させたクリッ
プ60のみで、該端末処理部材50を成形天井20の端
末20aに簡単に装着することができる。
【0026】ただし、前記実施例とは異なり、成形天井
20の端末20aをルーフパネル10に取付けるために
は、別途クリップ等の留め具(図示せず)が必要とな
る。なお、前記実施例と関連技術とにおける各端末処理
部材30,50は互いに形状が近似しており、途中まで
同一工程で製造することが可能と考えられる。
【0027】
【発明の効果】本発明にかかる成形天井の取付構造によ
れば、成形天井に装着する端末処理部材の下縁部に、先
ずクリップの頭部を係合させ、該下縁部を成形天井の端
末下側に当てがいクリップの胴部を成形天井の端末に嵌
通させ、次に該端末上側に重ね合わせる端末処理部材の
上縁部の装着孔にクリップの胴部を嵌通させるから、成
形天井に対する端末処理部材の装着と同時に成形天井に
クリップを固定でき、あとはクリップの胴部を天井部分
に係合させればよい。すなわち、成形天井に対する端末
処理部材の装着と、成形天井に対するクリップの固定と
を一工程で行なうことができ、作業の簡易かつ迅速化が
図れ、コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる成形天井の取付構造
を示す要部断面図である。
【図2】本発明の一実施例にかかる成形天井の取付構造
を構成する端末処理部材及びクリップを示す斜視図であ
る。
【図3】本発明の一実施例にかかる成形天井の取付構造
を適用した自動車の天井部分を示す側断面図である。
【図4】従来例を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施例の関連技術を示す要部断面図
である。
【図6】本発明の一実施例の関連技術を構成する端末処
理部材及びクリップを示す斜視図である。
【符号の説明】
10…ルーフパネル 11a…取付孔 20…成形天井 30…端末処理部材 31…下縁部31 32…被係合溝 34…上縁部34 35…装着孔 40…クリップ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形天井の端末を車体の天井部分にクリッ
    プを介して取付ける成形天井の取付構造において、 前記成形天井の端末を上下から挟み付ける下縁部と上縁
    部とが連なって成る端末処理部材を有し、該端末処理部
    材の下縁部に前記クリップの頭部が係合する被係合溝を
    設ける一方、上縁部に前記クリップの胴部が嵌通する装
    着孔を設け、 前記クリップの頭部を前記端末処理部材の下縁部の被係
    合溝に嵌合し、該下縁部を前記成形天井の端末下側に当
    てがって、前記クリップの胴部を、成形天井の端末に嵌
    通するとともに、該端末上側に重ね合わせた前記端末処
    理部材の上縁部の装着孔に嵌通して、端末処理部材を成
    形天井の端末に装着し、 前記端末処理部材の上縁部より突出した前記クリップの
    胴部の先端側を、車体の天井部分に形成された取付孔に
    挿入して係合させたことを特徴とする成形天井の取付構
    造。
JP10904993A 1993-05-11 1993-05-11 成形天井の取付構造 Expired - Lifetime JP2698020B2 (ja)

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