JP2001070090A - シートバックポケット構造及びシートバック背面部材及び車両用シート - Google Patents

シートバックポケット構造及びシートバック背面部材及び車両用シート

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JP2001070090A
JP2001070090A JP25195799A JP25195799A JP2001070090A JP 2001070090 A JP2001070090 A JP 2001070090A JP 25195799 A JP25195799 A JP 25195799A JP 25195799 A JP25195799 A JP 25195799A JP 2001070090 A JP2001070090 A JP 2001070090A
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Japan
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seat back
pocket
seat
garnish
mounting edge
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JP25195799A
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Masahide Kuyama
昌英 久山
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Takehiro Co Ltd
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Takehiro Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用シートへの組み付け性が良いシートバ
ックポケット構造を提供する。 【解決手段】 ポケット部材8の下端部をシートバック
側に折り曲げてポケット底部8bを形成し、さらに、そ
の先端部をシートバック側に折り返して取付縁部8cと
する。弾性力でポケット部材8を支持する支持部材9を
取り付けたうえで、取付縁部8cとシートバックガーニ
シュ6とを止めねじ10にてシートバックフレーム4の
取付座4aに対して共締め固定する。締付け後、止めね
じ10の頭部はポケット底部8bにて覆い隠される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートバックポケ
ット構造及び該シートバックポケット構造を有するシー
トバック背面部材及び該シートバック背面部材を備えた
車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】乗用車の運転席シートあるいは助手席シ
ートのシートバックの多くはシートバックポケットを備
えており、これにより乗員の利便性が図られている。例
えば図7に示す従来のシートバック20は、骨格となる
シートバックフレーム21に、シートバック前面クッシ
ョン22とシートバックガーニシュ23とが取り付けら
れ、このシートバックガーニシュ23の後部座席に対向
する側の面にシートバックポケット24が設けられてな
る概略構成である。
【0003】シートバックポケット24は、シートバッ
クガーニシュ23の凹所にパネル状のポケット部材25
が取り付けられて形成されている。ポケット部材25
は、図8に示すように、下端部が曲げ伸ばし可能な取付
縁部26となっており、さらに、左右両側に帯状ゴムか
らなる支持部材27が取付けられている。このポケット
部材25をシートバックガーニシュ23に装着する際の
作業工程としては、図9に示すように、ポケット部材2
5を上下反転させた状態にし、取付縁部26をシートバ
ックガーニシュ23の取付部に当てがったうえで止めね
じ(固定部材)28で固定する。次に、図10に示すよ
うに、そのポケット部材25を起立状態にして支持部材
27の先端を留め具27aを介してシートバックガーニ
シュ23の反意匠面側(裏側)の保持部に係合させる。
その後、取付ボルト29を用いて、シートバックポケッ
ト24を備えたシートバックガーニシュ23をシートバ
ックフレーム21に固定する。図10中、23aはシー
トバックガーニシュ23の取付片、21aはシートバッ
クフレーム21の取付座である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、美観上、車
室内におけるボルト類の露出は極力避けねばならない。
上記のシートバックの例においては、止めねじ28の頭
部はポケット部材25により遮蔽されることになるが、
そのためには上記したように、取付縁部26を止めねじ
28で固定した後にポケット部材25を起こして(折り
曲げて)、留め具27aをシートバックガーニシュ23
に係合させる必要があり、作業性が良いとはいえなかっ
た。また、シートバックガーニシュ23を固定する取付
ボルト29は、シートバックの下方からシートバックフ
レーム21の取付座21aに向かって、シートバックガ
ーニシュ23の意匠面に露出しないようにして上向きに
ねじ込まれており、止めねじ28と取付ボルト29とが
別々に存在する点でも作業性が良いとはいえなかった。
したがって、このようなシートバックガーニシュ23と
シートバックポケット24を有するシートバックの組立
性の改善が要請されている。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、シートバックポケットを
組付け易いものにすることであり、ひいては、車両用シ
ートの組立てを容易にしてコストダウンを図ることであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、前記各請
求項に記載された構成のシートバックポケット構造及び
シートバック背面部材及び車両用シートにより解決され
る。第1の発明に係るシートバックポケット構造では、
ポケット部材の下端部が2回折り返されて襞状になって
いるので、このポケット部材をシートバックの背面に沿
わせて取付縁部をシートバックに固定するに際し、その
取付縁部にポケット底部が覆い被さるようにすることが
できる。すなわち、シートバックポケットの取付部をポ
ケット底部によって簡単に覆い隠すことが可能になる。
なお、ポケット底部の最下端を取付縁部の最下端とほぼ
同じか、あるいはそれより下方に位置せしめる設定にし
て、取付縁部を固定するボルト等を隠し易くするのが好
ましい。
【0007】第2の発明に係るシートバック背面部材で
は、ポケット部材の取付縁部を固定した固定部材がポケ
ット底部によって覆い隠されるようにすることができ
る。すなわち、従来例のように、取付縁部を固定した固
定部材を覆い隠すために、ポケット部材を上下反転させ
た状態に折り曲げたうえでそのポケット部材の上部を支
持するという手間のかかる組立手順は必要でなくなる。
このため、例えば、ポケット部材とシートバックガーニ
シュとをシートバックフレームに対して共締め固定する
といった取付方法を採用することが可能になり、組付け
時の作業性が良くなる。
【0008】第3の発明は、請求項2記載のシートバッ
ク背面部材において、ポケット部材の取付縁部より上方
に配置された弾性部材にて前記シートバックガーニシュ
と前記ポケット部材とが接続されていることを特徴とす
る。ポケット部材が弾性部材を介して支持されているの
で、使用時にポケットを膨らませることができるばかり
でなく、ポケット部材の取り付け時において、弾性部材
を取り付けた後にポケット底部を容易に位置変位させる
ことができるから、固定部材で取付縁部を固定する作業
が楽にできる。
【0009】第4の発明は、請求項2又は3記載のシー
トバック背面部材を備えたことを特徴とする車両用シー
トである。この車両用シートでは、ポケット部材の取付
縁部とシートバック背面部材とをシートバックフレーム
に対して共締めで固定することができるので、シートバ
ックの組立の作業性が従来例に比べて大幅に改善され
る。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態を図に
基づいて説明する。図1は、車両用シートの斜視図、図
2はシートバックの縦断面図である。車両用シート1は
シートクッション2とシートバック3が連結されてな
る。シートバック3は、パイプ構造あるいはプレス構造
のシートバックフレーム4に、シートバック前面側のク
ッション5とシートバック背面側のシートバックガーニ
シュ6とが取り付けられ、このシートバックガーニシュ
6の後部座席に対向する側にシートバックポケット7が
設けられてなる概略構成である。このシートバックポケ
ット7付きのシートバックガーニシュ6が、本発明でい
うところのシートバック背面部材である。
【0011】上記のシートバックガーニシュ6は、プラ
スチックあるいは木質系の基板に風合いの良い表皮材が
被着され、例えばスタンピング製法によって、図2及び
図3に示す形状のものが製造される。このシートバック
ガーニシュ6には、シートバックフレーム4の上部に係
合する係合爪6aと、シートバックポケット7を構成す
るポケット部材8(次述する)の下部が取り付けられる
取付孔6bを有する取付部と、ポケット部材8に接続さ
れた支持部材9を通す貫通孔6cと、その支持部材9の
先端を保持する保持部6dとが設けられている。
【0012】ポケット部材8は、図4及び図5に示すよ
うに、パネル部8aの下端部に曲げ伸ばし可能なポケッ
ト底部8bが襞状に設けられるとともに、先端部がさら
に外側に(シートバック側に)折り返されて取付縁部8
cとなっており、この取付縁部8cが固定部材、具体的
には止めねじ10にてシートバックガーニシュ6の取付
部に固定される構成である。この例では、ポケット底部
8bと取付縁部8cとがほぼ同じ大きさ(形状)とさ
れ、折り畳むと取付縁部8cの先端(最下端)とポケッ
ト底部8bの先端(最下端)とがほぼ重なるように形成
されている。また、前記支持部材9は、帯状ゴム等の弾
性部材からなり、基端部がポケット部材8に接続され、
先端部には留め具9aが取り付けられている。この留め
具9aは、シートバックガーニシュ6の裏面(反意匠
面)側で保持部6dによって保持される。
【0013】なお、図5において、8dは板状の芯部
材、8eは芯部材8dを取り巻く表皮である。この場
合、下方に延設した表皮8eを2回折り返すように屈曲
させてポケット底部8bと取付縁部8cとを形成してい
る。ポケット底部8bは柔軟で屈曲可能に形成されてい
るが、取付縁部8cには芯部材を入れるなどして強度を
高めておくのが良い。例えば、芯部材8dはプラスチッ
クや木質系の板材、表皮8eはプラスチックのシートで
形成する。この他、ポケット底部8bと取付縁部8cを
プラスチックの一体成形とし、かつ、ポケット底部8b
には折り目を形成して屈曲性を確保するようにしても構
わない。
【0014】次に、ポケット部材8をシートバックガー
ニシュ6に装着してシートバックポケット7を形成する
ときの作業手順を説明する。図6(a)に示すように、
先ず、基端部がポケット部材8に接続されている支持部
材9の先端を貫通孔6cに通し、先端の留め具9aを保
持部6dに係合させる。続いて、ポケット部材8の取付
縁部8cをシートバックガーニシュ6に当てがい、ポケ
ット底部8bを支持部材9の弾性力に抗して持ち上げた
状態にして取付縁部8cに対する位置をずらし、ドライ
バを使用して止めねじ10を取付孔6bにねじ込む。こ
のとき、シートバックガーニシュ6とポケット部材8と
をシートバックフレーム4の取付座4aに対して共締め
固定する。
【0015】取付縁部8cが固定された後のポケット部
材8は、支持部材9の弾性力で図6(b)に示す位置に
戻り、止めねじ10の頭部がポケット底部8bにより隠
されるので、乗員の視野には入らない。この例ではポケ
ット底部8bの最下端部が取付縁部8cの最下端部と同
じ高さになるように設定したが、要は、取付け後のポケ
ット部材8のポケット底部8bにて取付縁部8c(ある
いは止めねじ10)が覆われる構成とし、かつ、そのポ
ケット底部8bが、取付け(あるいは取外し)作業時
に、取付縁部8cを覆う位置から退避可能に形成すれば
良い。なお、ポケット底部8bの最下端部が取付縁部8
cより下方にくるように余裕を持たせた寸法設定にすれ
ば、より確実に取付縁部8cや止めねじ10を覆い隠し
て目立たなくすることができるので好ましい。
【0016】このように、ポケット部材8とシートバッ
クガーニシュ6を止めねじ10によりシートバックフレ
ーム4の取付部に対して共締め固定するだけで、止めね
じ10の頭部はポケット底部8bにより遮蔽される。し
たがって、従来例と比べてシートバックポケット7の組
み付け性が良く、ひいては、車両用シートの組立てが容
易になる。
【0017】ところで、止めねじ10に代えて適宜な締
結具を使用しても良く、さらには、締結具以外の固定手
段を使用しても良い。例えば、プラスチック製の取付縁
部8cに一体成形で設けたファスナーをシートバックフ
レーム4に係合させる構成にしても良いし、場合によっ
ては接着材の使用も考えられる。また、前記支持部材9
の取り付けは、上述の例に限らず、シートバックガーニ
シュ6に対してステイプラー等で直接固定することにし
ても良い。この他、当業者の知識に基づき、種々の変更
を加えた態様で本発明を実施し得ることは勿論である。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、シートバックポケット
が組付け易い構造となるので、シートバックの組立性の
改善が図られ、その結果、車両用シートのコストダウン
に寄与することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る車両用シートの斜視図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】実施形態に係るシートバックガーニシュの裏面
側を示す図である。
【図4】実施形態に係るポケット部材を説明する斜視図
である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】実施形態に係るシートバックポケットの要部を
示す縦断面図であり、(a)はポケット部材の取付け方
法を説明する図、(b)は取付け後の状態を説明する図
である。
【図7】従来例に係るシートバックを説明する斜視図で
ある。
【図8】従来例に係るポケット部材を説明する斜視図で
ある。
【図9】従来例に係るポケット部材の取り付け方法を説
明する図である。
【図10】従来例に係るシートバックポケットの縦断面
図である。
【符号の説明】
1 車両用シート 3 シートバック 4 シートバックフレーム 5 シートバック前面クッション 6 シートバックガーニシュ(シートバック背面部材) 7 シートバックポケット 8 ポケット部材 8b ポケット底部 8c 取付縁部 9 支持部材(弾性部材) 10 止めねじ(固定部材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックの背面に沿わせるポケット
    部材の下端部がシートバック側に折り返されてポケット
    底部が形成されるとともに、その折り返された部分の先
    端部がさらにシートバック側に折り返されて取付縁部が
    形成されており、この取付縁部を当該シートバックに固
    定する構成としたシートバックポケット構造。
  2. 【請求項2】 シートバックフレームに取り付けられて
    シートバックの背面を整えるシートバックガーニシュ
    と、このシートバックガーニシュに沿わせるポケット部
    材とを有するシートバック背面部材であって、前記ポケ
    ット部材の下端部がシートバック側に折り返されてポケ
    ット底部が形成されるとともに、その折り返された部分
    の先端部がさらにシートバック側に折り返されて取付縁
    部が形成されており、この取付縁部が固定部材を介して
    当該シートバックガーニシュに固定される構成としたシ
    ートバック背面部材。
  3. 【請求項3】 前記シートバックガーニシュと前記ポケ
    ット部材とが、前記取付縁部より上方位置で弾性部材を
    介して接続されている請求項2記載のシートバック背面
    部材。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載のシートバック背面
    部材を備えてなる車両用シート。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013121731A (ja) * 2011-12-09 2013-06-20 Toyota Boshoku Corp 車両用シートのバックボード取付構造
US10414343B2 (en) 2018-01-11 2019-09-17 Honda Motor Co., Ltd. Seatback pocket
CN111483400A (zh) * 2019-01-29 2020-08-04 丰田纺织株式会社 乘用工具用内饰件的袋构造

Cited By (4)

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