JP3466609B2 - 自動車の負圧式制動力ブースタ - Google Patents
自動車の負圧式制動力ブースタInfo
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- B60T13/00—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems
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- B60T13/52—Vacuum systems indirect, i.e. vacuum booster units
- B60T13/57—Vacuum systems indirect, i.e. vacuum booster units characterised by constructional features of control valves
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Braking Systems And Boosters (AREA)
Description
真空チャンバとに区画されたブースタハウジングと、前
記可動壁に作用する圧力差を制御し且つ同心的に配置さ
れた2つのシールシートと弾性変形可能な弁部材とを備
えた制御弁とを有する自動車の負圧式制動力ブースタに
関する。
39 15 219に開示されている。空気圧差が作用する弁
部材の作用面が操作中に膨脹で増大することを防止する
ために、弁部材を取り囲んで弁部材の転動折曲部(roll
ing fold)の径方向外側への移動を制限する環状の構成
要素が設けられている。
差によって生起される力成分が前述した弁部材の作用面
上に作用することは好ましくない。すなわち、この力成
分は、作動方向に作用して、制御ハウジングに設けられ
たシールシート(真空側シールシート)を閉じようとす
る。真空側シールシートを開くためには、特に可動壁の
戻り動作中に、前記力成分に打ち勝つ力が必要である。
したがって、第2のシールシート(大気側シールシー
ト)を作動方向に抗して付勢するバネが設けられる。し
かしながら、このような手段によると、反動力(respon
se force)が増大してしまう結果となる。
作用するリセット力と負圧式制動力ブースタの反動力と
の間の比率を改良し又は最大限に活用できるようにする
ことである。
った弁部材の側に作動チャンバに導入される空気圧を作
用させることによって、達成される。
実施例では、可動壁と連結する制御ハウジング内に制御
弁が収容され、その弁部材が制御ハウジング内に空気チ
ャンバを形成している。そして、作動チャンバに導入さ
れた空気圧が前記空気チャンバに作用する。
g)と空気チャンバ内の急速な圧力変化とを可能にする
非常に短い流路が形成される。すなわち、弁部材は、そ
のシール面に隣接する部位に、シールシートによって形
成され且つ作動チャンバに接続された環状チャンバと空
気チャンバとを接続する少なくとも1つの通路を有して
いる。
持リングとともに空気チャンバを形成する径方向外側の
転動折曲部と径方向内側の転動折曲部とを有しているた
め、弁部材の作動中における摩擦の増大が最小限に抑え
られる。
いて、環状に形成された弁部材は、制御ハウジング内に
シール状態で配置された案内部材とともに空気チャンバ
を形成する径方向外側のシールリップと径方向内側のシ
ールリップとを有しているため、軸方向の全長が短くな
り、組み立てや製造が容易になる。
たった弁部材の側に設けられ、弁ばねが補強部材に当接
して弁部材をシールシートの方向に付勢することが望ま
しい。また、補強部材は、U形状の断面を有し、弁部材
の通路に対向する少なくとも1つの開口を有しているこ
とが望ましい。
て、制御ユニットの組立が非常に簡単になる。さらに、
これによって、径方向内側の転動折曲部の適度な支持状
態が確保され、限定された所望の転動径(roll−off di
ameter)を維持することができる。このため、補強部材
はL形状の断面を有していても良い。
されている。シールビーズは、内側の転動折曲部と外側
の転動折曲部とのそれぞれに隣接し、制御ハウジングも
しくは保持リングにシール状態で当接している。本発明
に係る負圧式制動力ブースタの操作時における信頼性
は、この効果的なシールによって向上される。
望する大きさにするためには、径方向内側の転動折曲部
の径を第2のシールシートの径よりも小さくするか、も
しくは、径方向内側の転動折曲部の径を第2とシールシ
ートの径と略同一にすることが重要である。
断面図; 第2図は、第1図の負圧式制動力ブースタに使用され
る弁部材の拡大平面図; 第3図は、第2図のA−A線に沿う断面図; 第4図は、本発明の第2の実施例に係る負圧式制動力
ブースタの制御ユニットの拡大要部断面図である。
する。
ング1が第1図に概略的に示されている。このブースタ
ハウジング1は、軸方向に移動可能な可動壁2によっ
て、作動チャンバ3と真空チャンバ4とに区画されてい
る。可動壁2は、金属板を深絞り加工(deep drawn)し
て成るダイアフラムプレート8と、このダイアフラムプ
レート8に当接する柔軟なダイアフラム(図示せず)と
によって形成されている。この場合、柔軟なダイアフラ
ムは、ダイアフラムプレート8の外面とブースタハウジ
ング1との間でシールを形成するローリングダイアフラ
ムとして作用する。
ジング5内に収容されている。制御ハウジング5は、可
動壁2と連結され、ブースタハウジング1内をシール状
態で案内される。制御弁12は、制御ハウジング5に設け
られた第1のシールシート(sealing seat)15と、作動
ロッド7に連結された弁ピストン9に設けられた第2の
シールシート16と、両方のシールシート15,16と共働し
且つ保持リング21に当接する弁スプリング22によってシ
ールシート15,16に対して付勢される弁部材10とを有し
ている。作動チャンバ3は、制御ハウジング5内を横方
向に延びるチャンネル28を介して、真空チャンバ4と接
続可能である。
トマー材料からなるリアクションディスク6と先端フラ
ンジ部23を有するプッシュロッド14とを介して、図示し
ないブレーキシステム(負圧式制動力ブースタの真空側
端部に固定されている。)のマスターシリンダの作動ピ
ストンに伝達される。作動ロッド7に生起される入力
は、弁ピストン9を介して、リアクションディスク6に
伝達される。
示しないフランジ部に当接するリセットばね26(概略的
に示されている。)は、可動壁2を図示する初期位置に
保持する。さらに、第2の圧縮ばね27は、作動ロッド7
と支持リング40との間に介挿されている。支持リング40
は、保持リング21に当接しており、弁部材10を保持リン
グ21に対して固定する。圧縮ばね27のばね力は、弁部材
10を弁ピストン9またはそのシールシート16に対して付
勢する。
ために、略径方向に延びるチャンバ29が制御ハウジング
5内に別個に設けられる。ブレーキ操作の終端における
弁ピストン9の戻り移動は、横方向部材11によって制限
される。この横方向部材11は、負圧式制動力ブースタの
図示する解除位置で、ブースタハウジング1内の制御ハ
ウジング5をシール状態で案内する摺動パッキンリング
(sliding packing ring)13に当接する。
2つのシールシート15,16と共働する環状のシール面42
を有しており、金属製の補強ディスク41によって補強さ
れるとともに、複数の軸方向通路19を有している。シー
ルシート15,16から隔たったシール面42の側には、径方
向外側に位置する大径の転動折曲部(rolling fold)25
と、径方向内側に位置する小径の第2の転動折曲部30と
が存在し、これらの各転動折曲部25,30は、シールビー
ズ38,39を横切っている。この場合、径方向内側の転動
折曲部30の径は、シールシート16の径よりも小さいか、
もしくは、シールシート16の径と略同一である。弁部材
10を制御ハウジング5内に装着した状態で、シールビー
ズ38,39は弁部材10の内壁というよりもむしろ弁部材10
を保持する前述した保持リング21にシール状態で当接す
る。これによって、制御ハウジング5内に空気チャンバ
17が形成される。好ましくは、U字型の断面形状を有す
る環状の補強部材35が2つの転動折曲部25,30の間に介
挿され、この補強部材35に対して弁ばね22が当接支持さ
れる。また、補強部材35は、弁部材10の通路19と対向す
る複数の開口20を有している。通路19や開口20によって
形成される流路は、空気チャンバ17と環状チャンバ24と
を接続する。環状チャンバ24は、シールシート15,16に
よって形成されており、前述した空気チャンネル29に連
通している。これによって、シール面42から隔たった弁
部材10の側に形成された空気チャンバ17が作動チャンバ
3と常時接続され、弁部材10に圧力平衡が生じる。
に形成されている。そして、弁部材10は、制御ハウジン
グ5の壁にシール状態で当接する径方向外側の第1のシ
ールリップ31と、空気(圧力補償)チャンバ17を形成す
るガイド部材34と共働する径方向内側の第2のシールリ
ップ32とを備えている。ガイド部材34は、Oリング37に
よって制御ハウジング5に対してシールされており、一
方でピストンロッド戻しばね27を支持するとともに、他
方で弁ばね22を装着する。第1図ないし第3図に示した
実施例と同様、圧力補償チャンバ17は、弁部材10の通路
36と開口33とによって、環状チャンバ24もしくは作動チ
ャンバ3(図示せず)に接続されている。この場合、開
口33は、U字型の断面形状を有し且つ弁部材10を補強す
る補強リング35に設けられており、弁部材10の通路36と
対向している。径方向内側のシールリップ32の径は第2
のシールシート16の径と同一寸法である。
チャンバ24と空気圧補償チャンバ17とが略同一の圧力と
なる。その結果、弁部材10は、空気圧による力の作用が
平衡状態に維持される。弁ばね22は、弁部材10を第2の
シールシート16に移動させる所望の押圧力を形成する。
と弁ばね22は、弁部材10を第1のシールシート15に移動
させる所望の押圧力を形成する。この場合、環状面は、
第1のシールリップ31と第1のシールシート15とによっ
て形成される。
の戻し移動中に第1のシールシート(真空側シールシー
ト)15を開くために、第2の(ピストンロッド戻し)ば
ね27は、弁ばね22の付勢力と第2のシールシート16に作
用する空気圧とに抗して作用する。ばね27によって形成
される力の残余部分が前述したリセット力である。
se force)をもってリセット力が増大し、一定のリセッ
ト力をもって反動力が減少し、その結果、本発明に係る
制動力ブースタのヒステリシスが改良(向上)されるた
め、弁ピストン9に作用する負圧式制動力ブースタの反
動力とリセット力との間の差異が減少する。
Claims (12)
- 【請求項1】その内部が可動壁(2)によって作動チャ
ンバ(3)と真空チャンバ(4)とに区画されたブース
タハウジング(1)と、可動壁(2)に作用する圧力差
を制御し且つ可動壁(2)を支持する制御ハウジング
(5)内に配置された制御弁(12)とを有し、前記制御
弁が2つの同心的に配置されたシールシート(15,16)
と弾性的に変形可能な弁部材(10)とを備えていて、弁
部材(10)が制御ハウジング(5)内に空気チャンバ
(17)を形成し、前記空気チャンバは、シールシート
(15,16)と協働する弁部材(10)のシール面(42)か
ら隔たった弁部材(10)の側に形成され、前記空気チャ
ンバには、作動チャンバ(3)内の空気圧が作用するよ
うになっており、弁部材(10)のシール面(42)の近傍
に形成された少なくとも1つの通路(19)によって空気
チャンバ(17)と作動チャンバ(3)とが接続されてい
る自動車の負圧式制動力ブースタにおいて、 前記通路(19)は、シールシート(15,16)によって形
成され且つ作動チャンバ(3)に接続された環状チャン
バ(24)と空気チャンバ(17)とを接続することを特徴
とする負圧式制動力ブースタ。 - 【請求項2】前記制御ハウジング(5)内の前記制御弁
(12)は、制御ハウジング(5)をブースタハウジング
(1)内で案内してシールする摺動パッキンリング(1
3)によって径方向で境界付けられる領域内に配置され
ていることを特徴とする請求項1に記載の負圧式制動力
ブースタ。 - 【請求項3】弁部材(10)は、弁部材(10)を制御ハウ
ジング(5)内で保持する保持リング(21)やシール面
(42)とともに空気チャンバ(17)を形成する径方向外
側の転動折曲部(25)と径方向内側の転動折曲部(30)
とを有していることを特徴とする請求項1または請求項
2に記載の負圧式制動力ブースタ。 - 【請求項4】弁部材(10)は、環状に形成されるととも
に、制御ハウジング(5)内にシール状態で配置された
案内部材(34)やシール面(42)とともに空気チャンバ
(17)を形成する径方向外側のシールリップ(31)と径
方向内側のシールリップ(32)とを有していることを特
徴とする請求項1または請求項2に記載の負圧式制動力
ブースタ。 - 【請求項5】環状の補強部材(35)がシールシート(1
5,16)から隔たった弁部材(10)の側に設けられ、弁ば
ね(22)が補強部材(35)に当接して弁部材(10)をシ
ールシート(15,16)の方向に付勢することを特徴とす
る請求項3または請求項4に記載の負圧式制動力ブース
タ。 - 【請求項6】補強部材(35)は、U形状の断面を有し、
弁部材(10)の通路(19または36)に対向する少なくと
も1つの開口(20または33)を有していることを特徴と
する請求項5に記載の負圧式制動力ブースタ。 - 【請求項7】補強部材(35)が転動折曲部(25,30)間
に配置されていることを特徴とする請求項3または請求
項5または請求項6に記載の負圧式制動力ブースタ。 - 【請求項8】補強部材(35)がL形状の断面を有してい
ることを特徴とする請求項7に記載の負圧式制動力ブー
スタ。 - 【請求項9】空気チャンバ(17)がシールビーズ(38,3
9)によってシールされ、各シールビーズ(38,39)は、
内側の転動折曲部(30)と外側の転動折曲部(25)との
それぞれに隣接するとともに、制御ハウジング(5)も
しくは保持リング(21)にシール状態で当接しているこ
とを特徴とする請求項3または請求項7に記載の負圧式
制動力ブースタ。 - 【請求項10】径方向内側の転動折曲部(30)の径は、
第2のシールシート(16)の径よりも小さいか、もしく
は、第2のシールシート(16)の径と略同一であること
を特徴とする請求項3または請求項7ないし請求項9の
いずれか1項に記載の負圧式制動力ブースタ。 - 【請求項11】制御弁(12)が作動すると、作動チャン
バ(3)は、環状チャンバ(24)に連通する空気チャン
ネル(29)によって外気に接続されることを特徴とする
請求項1なしい請求項10のいずれか1項に記載の負圧式
制動力ブースタ。 - 【請求項12】空気チャンネル(29)は、制御ハウジン
グ(5)内であって制御弁(12)の後側の作動方向で、
略径方向に延びていることを特徴とする請求項11に記載
の負圧式制動力ブースタ。
Applications Claiming Priority (3)
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