JP3463893B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3463893B2
JP3463893B2 JP19649394A JP19649394A JP3463893B2 JP 3463893 B2 JP3463893 B2 JP 3463893B2 JP 19649394 A JP19649394 A JP 19649394A JP 19649394 A JP19649394 A JP 19649394A JP 3463893 B2 JP3463893 B2 JP 3463893B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、読み取った画像データ
を編集処理する電子黒板装置やデジタル複写機などの画
像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル複写機などの画像処理装置に
は、読み取った画像データを編集処理する機種がある。
このような画像処理装置は、例えば、イメージスキャナ
で原稿から読み取った画像データを画像編集回路で編集
処理してからプリンタ装置で用紙に印刷するようになっ
ている。このようにすることで、編集処理により画像デ
ータの一部を消去したり、全体の白黒を反転させるよう
なことができるので、所望の印刷画像を得ることができ
る。
【0003】このような画像処理装置は、特開昭63−19
6159号公報や特開昭63−115223号公報や特開昭62−1641
87号公報などとして提案されている。
【0004】例えば、特開昭63−196159号公報に開示さ
れた電子黒板は、黒板の表面を縦長のラインスキャナが
横方向に移動するようになっており、このラインスキャ
ナが黒板に記載された画像を読取走査する。そして、事
前にシールなどで設けられた一対の図形パターンを黒板
の上縁部の所望の位置に配置すると、ラインスキャナは
一対の図形パターンの間だけ黒板の画像を読み取る。
【0005】また、特開昭63−115223号公報に開示され
た電子黒板は、黒板面が電極をマトリクス状に配列した
タブレットとなっており、このタブレットの電極を検知
する電子ペンが組み合わされている。そして、黒板に通
常のマーカで記載した画像に対し、編集処理する部分を
電子ペンでプロットするようになっている。
【0006】しかし、特開昭63−196159号公報に開示さ
れた電子黒板は、ラインスキャナの読取範囲を指定する
だけのものであり、特別な編集処理を実行するものでは
ない。例えば、このような構成で編集処理の範囲を指定
することは可能であるが、これで指定できる範囲はライ
ンスキャナの移動方向のみで、ラインスキャナの長さ方
向では指定できない。また、特開昭63−115223号公報に
開示された電子黒板は、黒板面がタブレットで専用の電
子ペンを要するので、構造が複雑で生産性が極めて低
い。
【0007】そこで、特開昭62−164187号公報に開示さ
れた電子黒板装置は、上述のような課題を解決してい
る。この電子黒板装置は、黒板に記載された画像をプリ
ンタで用紙に複写するもので、黒板の表面を横方向に移
動する縦長のラインスキャナが、白色と赤色とを分けて
読み取るようになっている。そして、黒板に画像を白色
で記載するよう指定されており、複写範囲を指定する編
集色が赤色として設定されている。そこで、黒板に白色
で記載した画像の特定の部分を赤色のラインで囲むと、
この赤色のラインで囲まれた部分の画像のみが用紙に複
写されるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】特開昭62−164187号公
報に開示された電子黒板装置は、黒板に白色で記載され
た画像を赤色のラインで囲むことで、画像の複写範囲を
簡易に設定できる。
【0009】しかし、編集色が赤色として事前に設定さ
れているので、ユーザが所有するマーカが赤色でない場
合、これで複写範囲を指定することはできない。このた
め、ユーザは赤色のマーカを常時用意する必要があり、
これを紛失したような場合には複写範囲を指定すること
ができない。
【0010】また、実行する編集処理が部分複写のみに
限定されており、部分消去や部分反転などの編集処理を
実行することができない。例えば、画像の編集処理の範
囲を赤色のラインで指定し、編集処理の種類はキーボー
ドの操作で指定するようなことも想定できるが、これで
はユーザの操作が増えるので作業能率が低下する。
【0011】しかも、赤色のラインで囲まれた部分のみ
を複写するよう事前に設定されているので、画像に赤色
のラインで囲まれた部分があると、この部分のみが自動
的に部分複写されてしまう。このため、このような画像
の全体を複写することをユーザが要望していても、ユー
ザが予想しない部分複写が実行されてしまう。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数色を分けて読み取る画像読取手段と、特定の色が編
集色として設定された画像編集手段とを有し、前記画像
読取手段が画像データを複数色に分けて読み取ると、こ
の画像データの編集色の部分を前記画像編集手段が編集
処理するようにした画像処理装置において、前記画像読
取手段で画像データを読み取って前記画像編集手段で編
集処理する画像読取モードの他、前記画像編集手段に新
規に設定する編集色を前記画像読取手段で読み取る編集
設定モードを切替自在に設定し、この編集設定モードで
前記画像読取手段が読み取った編集色を前記画像編集手
段に新規に設定する編集設定手段を設けた。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、編集設定手段が画像編集手段に編集色と共
に編集処理の種類を設定する。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、編集設定手段が画像編集手段に編集処理を
実行しないことを初期値として設定しておくようにし
た。
【0015】請求項4記載の発明は、複数色を分けて読
み取る画像読取手段と、特定の色が編集色として設定さ
れた画像編集手段と、画像データを印刷する画像印刷手
段とを有し、前記画像読取手段が画像データを複数色に
分けて読み取ると、この画像データの編集色の部分を前
記画像編集手段が編集処理し、この編集処理された画像
データを前記画像印刷手段が印刷するようにした画像処
理装置において、前記画像読取手段で画像データを読み
取って前記画像編集手段で編集処理する画像読取モード
の他、前記画像編集手段に新規に設定する編集色を前記
画像読取手段で読み取る編集設定モードを切替自在に設
定し、この編集設定モードで前記画像読取手段が読み取
った編集色を前記画像編集手段に新規に設定する編集設
定手段を設けた。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、編集設定手段が画像編集手段に編集色と共
に編集処理の種類と印刷動作の有無とを設定する。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、編集設定手段が画像編集手段に編集処理を
実行しないことと印刷動作を実行することとを初期値と
して設定しておくようにした。
【0018】なお、本案で云う黒板とは、画像を提示す
るパネルを意味しており、黒色であることは意味してい
ない。
【0019】
【作用】請求項1記載の発明は、通常の画像読取モード
の他に切替自在に設定した編集設定モードにおいては、
画像読取手段が読み取った編集色を編集設定手段が画像
編集手段に新規に設定することで、編集処理の範囲を指
定する編集色をユーザが所望により設定する。
【0020】請求項2記載の発明は、編集設定手段が画
像編集手段に編集色と共に編集処理の種類を設定するこ
とで、ユーザが所望により編集色に編集処理の種類を組
み合わせて設定する。
【0021】請求項3記載の発明は、画像編集手段に編
集処理を実行しないことを初期値として設定しておくこ
とで、初期状態においてユーザが予想しない編集処理が
実行されない。
【0022】請求項4記載の発明は、通常の画像読取モ
ードの他に切替自在に設定した編集設定モードにおいて
は、画像読取手段が読み取った編集色を編集設定手段が
画像編集手段に新規に設定することで、編集処理の範囲
を指定する編集色をユーザが所望により設定する。
【0023】請求項5記載の発明は、編集設定手段が画
像編集手段に編集色と共に編集処理の種類と印刷動作の
有無とを設定することで、ユーザが所望により編集色に
編集処理の種類や印刷動作の有無を組み合わせて設定す
る。
【0024】請求項6記載の発明は、画像編集手段に編
集処理を実行しないことと印刷動作を実行することとを
初期値として設定しておくことで、初期状態においてユ
ーザが予想しない編集処理は実行されず、ユーザが要望
する画像印刷は実行される。
【0025】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて以下に説
明する。まず、この画像処理装置である電子黒板システ
ム1は、図1に例示するように、電子黒板本体2に、画
像データをファクシミリ通信する変復調部3、原稿(図
示せず)に記載されたカラー画像をフルカラーで読み取
る画像読取手段であるスキャナシステム4、画像データ
を印刷用紙にフルカラーで印刷出力する画像印刷手段で
あるプリンタシステム5、各種のデータ処理を実行する
パーソナルコンピュータ6、各種データをHD(Hard Di
sk)に更新自在に格納するHDD(Hard Disk Drive)7
等を接続した構造となっている。
【0026】そして、前記電子黒板本体2は、機構的に
は、幅広のエンドレスの白色のシート体(図示せず)
が、左右方向に転動自在に張架されて平板状とされてお
り、この平板状に張架された前記シート体の表面が、ペ
ンやマーカ(共に図示せず)等で画像が記載される黒板
面とされている。
【0027】そこで、この転動自在な前記シート体と対
向する位置に、前記黒板面に記載されたカラー画像をフ
ルカラーで読み取る画像読取手段であるシート読取部8
が固定的に配置されている。さらに、転動自在な前記シ
ート体と対向する位置に、前記黒板面に記載された画像
を消去するクリーナユニットが接離自在に配置されてい
る。
【0028】また、前記シート体の平板状に張架された
前記黒板面と対向する位置には、画像データを印刷出力
する画像印刷手段である印字ユニット(図示せず)が移
動自在に配置されている。ここで、この印字ユニット
は、前記シート体の黒板面上を上下左右に移動するよう
支持されており、全体的には既存のXYプロッタと同様
な構造となっている。
【0029】なお、前記電子黒板本体2は、前記シート
体を張架したフレーム(図示せず)の側部に操作表示部
9が設けられており、この操作表示部9は、各種データ
が手動操作で指定される手動操作手段であると共に、各
種データを表示出力する画像表示手段となっている。ま
た、前記シート体を張架したフレームの下部には、画像
データを印刷用紙に印刷出力する用紙印刷手段であるプ
リンタ部10が設けられている。
【0030】そして、前記電子黒板本体2は、回路的に
は図1に例示するように、各種制御を実行する編集設定
手段であるシステム制御部11と、画像データを編集処
理する画像編集部12とが接続されており、これら画像
編集部12とシステム制御部11とは、前記操作表示部
9、前記印字ユニットの印字動作を制御する印字制御部
13、前記シート読取部8、前記プリンタ部10、前記
スキャナシステム4や前記シート読取部8で読み取られ
た画像データを記憶する画像記憶手段である画像記憶部
14等に接続されている。さらに、前記システム制御部
11は、前記シート体を左右方向に転動させる駆動モー
タ(図示せず)を駆動する転動制御部15、前記印字ユ
ニットを左右方向に移動させる駆動モータ(図示せず)
を駆動する横移動制御部16、前記印字ユニットを上下
方向に移動させる駆動モータ(図示せず)を駆動する縦
移動制御部17、各種データの入出力を制御するI/O
(Input/Output)ユニット18等にも接続されている。
【0031】そして、本実施例の電子黒板システム1で
は、前記スキャナシステム4や前記シート読取部8で読
み取られた画像データに対し、部分複写や部分消去や部
分反転などの編集処理を実行する画像編集手段が、前記
システム制御部11と前記画像編集部12とで設けられ
ており、このような編集処理の実行部分を指定する編集
色は、前記システム制御部11のRAM33に編集色デ
ータとして設定されている。
【0032】そこで、本実施例の電子黒板システム1
は、前記操作表示部9の手動操作で各種の動作モードが
切り替わるようになっており、例えば、前記スキャナシ
ステム4や前記シート読取部8で画像データを読み取る
画像読取モードと、前記スキャナシステム4や前記シー
ト読取部8で編集色を読み取る編集設定モードとが、切
替自在に設定されている。
【0033】より詳細には、画像読取モードにおいて
は、前記スキャナシステム4や前記シート読取部8によ
る画像データの読取や、前記システム制御部11と前記
画像編集部12とによる画像データの編集処理や、前記
プリンタシステム5や前記プリンタ部10や前記印字ユ
ニットによる画像データの印刷を実行できるようになっ
ている。
【0034】一方、編集設定モードにおいては、編集処
理の実行部分を指定する編集色をユーザが自在に設定で
きるようになっており、ユーザがマーカなどで電子黒板
本体2の黒板面に塗った色を前記シート読取部8で読み
取り、これを編集色データとして編集設定手段が前記シ
ステム制御部11の前記RAM33に設定するようにな
っている。
【0035】そこで、このようにして前記システム制御
部11のRAM33に設定された編集色データに基づい
て、前記システム制御部11と前記画像編集部12とで
画像データの編集処理が実行されるようになっている。
【0036】また、前記システム制御部11のRAM3
3は、複数の編集色データが格納されるようになってお
り、これら複数の編集色データの各々に対し、編集処理
の種類を示す編集種類データと、印刷動作の有無を示す
印刷指定データとが、個々に設定されるようになってい
る。
【0037】さらに、本実施例の電子黒板システム1
は、編集色データと編集種類データと印刷指定データと
がユーザの所望により前記RAM33に自在に設定され
るようになっているが、製品出荷時の初期値としては、
編集種類データは編集処理を実行しない“未設定”とし
て前記RAM33に設定されており、印刷指定データは
印刷動作を実行する“出力”として前記RAM33に設
定されている。
【0038】なお、前記転動制御部15は、前記シート
体の転動量に対応したパルスを前記駆動モータに出力す
るようになっており、前記移動制御部16,17は、前
記印字ユニットの左右方向と上下方向との移動量に対応
したパルスを各々の前記駆動モータに出力するようにな
っている。また、前記I/Oユニット18には、前記ク
リーナユニットの駆動装置(図示せず)や、前記プリン
タ部10の各種センサ(図示せず)などが接続されてい
る。
【0039】また、前記スキャナシステム4は、原稿の
カラー画像をフルカラーで読み取るイメージスキャナ2
0に、スキャナコントローラ21を接続した構造となっ
ており、このスキャナコントローラ21が、前記電子黒
板本体2のシステム制御部11と画像編集部12とに接
続されている。さらに、前記プリンタシステム5は、フ
ルカラーでカラー画像を用紙に印刷するカラープリンタ
22に、プリンタコントローラ23を接続した構造とな
っており、このプリンタコントローラ23が、前記電子
黒板本体2のシステム制御部11と画像編集部12とに
接続されている。なお、これら電子黒板本体2のシステ
ム制御部11と画像編集部12とには、前記変復調部3
と前記パーソナルコンピュータ6と前記HDD7とも接
続されている。
【0040】また、前記スキャナシステム4のスキャナ
コントローラ21は、画像読取の範囲や密度や色などを
指定するコマンドを前記イメージスキャナ20に出力す
るようになっており、このイメージスキャナ20は入力
されたコマンドに従って原稿の画像を読み取るようにな
っている。
【0041】さらに、前記プリンタシステム5のプリン
タコントローラ23は、印刷用紙のサイズや枚数や画像
印刷の色などを指定するコマンドを前記カラープリンタ
22に出力するようになっており、このカラープリンタ
22は、画像印刷する印刷用紙のサイズや枚数や印刷色
などを入力されたコマンドに従って制御する。
【0042】また、前記電子黒板本体2のシート読取部
8は、図2に例示するように、CCD(Charge Coupled
Device)24に信号処理部25を接続した構造となって
おり、この信号処理部25が前記システム制御部11と
前記画像編集部12とに接続されている。
【0043】ここで、前記CCD24は、シート体に記
載されたカラー画像をRGB(Red,Green,Blue)成分に分
解して読み取る3ラインタイプとなっており、画像デー
タをR(Red)色信号とG(Green)色信号とB(Blue)色信
号としてパラレルに出力するようになっている。
【0044】そして、前記信号処理部25は、前記CC
D24がRGB色信号として出力する画像データに対
し、増幅、A/D(Analog/Digital)変換、シェーディ
ング補正、ライン位置補正等の各種処理を実行して前記
画像編集部12に出力するようになっており、この画像
データの出力に同期して、一画素毎のクロック信号 CLO
CK、一ライン毎のクロック信号 LSYNC、画像データが有
効であることを示す信号FGATE等を、前記システム制御
部11に出力するようになっている。
【0045】また、前記電子黒板本体2の画像記憶部1
4は、図3に例示するように、データ処理部26とフレ
ームメモリ27と入出力制御部28とを相互に接続した
構造となっており、前記データ処理部26が前記画像編
集部12に接続され、前記入出力制御部28が前記シス
テム制御部11に接続されている。
【0046】ここで、前記データ処理部26は、レシー
バ、ドライバ、FIFO(First InFirst Out)、LIF
O(Last In First Out)等のデバイス(何れも図示せ
ず)で形成されており、前記入出力制御部28が出力す
る制御信号に従って前記フレームメモリ27に画像デー
タを入出力するようになっている。なお、前記データ処
理部26は、FIFOだけでなくLIFOも有している
ので、前記フレームメモリ27に格納した画像データ
を、通常とは逆転して出力することもできるようになっ
ている。
【0047】また、前記フレームメモリ27は、DRA
M(Dynamic Random Access Memory)等で形成されてお
り、画像データをビットマップとして記憶するようにな
っている。
【0048】さらに、前記入出力制御部28は、前記シ
ステム制御部11が出力する各種信号に従って、画像デ
ータのアドレスやサイズ等の制御信号を出力すること
で、前記データ処理部26による前記フレームメモリ2
7へのデータの入出力を制御するようになっている。
【0049】また、前記電子黒板本体2の印字制御部1
3は、図4に例示するように、データ処理部29と書込
ドライバ30と出力制御部31とを相互に接続した構造
となっており、前記データ処理部29が前記画像編集部
12に接続され、前記出力制御部31が前記システム制
御部11に接続され、前記書込ドライバ30に前記印字
ユニットが接続されている。
【0050】ここで、前記書込ドライバ30は、複数の
ラインドライバ(図示せず)を連設した構造となってお
り、画像データを一ライン毎に保持して前記印字ユニッ
トを駆動するようになっている。そこで、前記データ処
理部29は、前記出力制御部31が出力する制御信号に
従って、前記書込ドライバ30の同時書込できるライン
ドライバ毎に画像データを出力するようになっている。
さらに、前記出力制御部31は、前記システム制御部1
1が出力する各種信号に従って、前記データ処理部29
による前記書込ドライバ30へのデータ出力を制御する
ようになっている。
【0051】なお、前記電子黒板本体2のプリンタ部1
0も、上述した印字制御部13と同様な構造となってい
る。印字制御部13においては、前記データ処理部29
は、画像データをD/A(Digital/Analog)変換するD
/AC(Digital/Analog Convertor)等で形成される。
【0052】また、前記電子黒板本体2のシステム制御
部11は、図5に例示するように、CPU(Central Pro
cessing Unit)32に、RAM(Random Access Memory)
33、ROM(Read Only Memory)34、各種I/O3
5、通信処理装置36等をシステムバス37で接続した
構造となっており、前記各種I/O35に前記操作表示
部9や前記シート読取部8や前記印字制御部13や前記
画像記憶部14等が接続され、前記通信処理装置36に
前記スキャナシステム4や前記プリンタシステム5等が
接続されている。
【0053】ここで、前記CPU32は、各種のデータ
処理を実行して前記印字制御部13や前記スキャナシス
テム4等を制御するようになっており、このようなCP
U32の制御プログラムが前記ROM34に事前に格納
されている。また、前記RAM33は、電子黒板本体2
の動作モードなどの前記CPU32の処理データを一時
記憶するようになっており、本体電源(図示せず)がオ
フになるとバックアップ電源(図示せず)に接続が切り
替わって記憶データを保持するようになっている。
【0054】なお、前記各種I/O35は、パラレル入
出力素子(図示せず)等からなり、前記操作表示部9な
どから入力される信号や、前記印字制御部13などに出
力する信号を、処理するようになっている。また、前記
通信処理装置36は、外部通信用の素子からなり、前記
スキャナシステム4などから入力される信号や、前記プ
リンタシステム5などに出力する信号を、処理するよう
になっている。
【0055】また、前記画像編集部12は、図6に例示
するように、画像編集制御部38に、色認識部39、色
変換部40、I/F(Interface)部41、変換部42等
を接続し、これら色変換部40と前記I/F部41と前
記変換部42とを順次接続した構造となっている。そし
て、前記色認識部39と前記色変換部40とに前記シー
ト読取部8等が接続されており、前記I/F部41に前
記操作表示部9や前記画像記憶部14等が接続されてい
る。さらに、前記変換部42に前記プリンタシステム5
等が接続されており、前記画像編集処理部38が前記シ
ステム制御部11に接続されている。
【0056】そして、前記シート読取部8が画像データ
として出力するRGB色信号は、前記色変換部40で単
色の画像データに変換されて画像の有無が判断され、画
像が存在する画像データは前記I/F部41に出力され
る。また、このI/F部41は、画像データの倍率を変
更するため、前記操作表示部9に画像データを出力した
り、前記画像記憶部14から画像データを入力したりす
る。さらに、前記変換部42は、画像データの黒白反転
やミラー及び濃度調整を行ない、この画像データを前記
プリンタシステム5などに出力する。また、前記シート
読取部8が画像データとして出力するRGB色信号は、
前記色認識部39ではRGBの色レベルとして認識さ
れ、前記画像編集処理部38から前記システム制御部1
1に出力される。
【0057】また、前記電子黒板本体2の操作表示部9
は、機構的には、透明電極からなる押圧スイッチがドッ
トマトリクス状に配列された透明なキーボードパネル4
3に、LC(Liquid Crystal)素子がドットマトリクス状
に配列されたLCD(LiquidCrystal Display)モジュー
ル44を、重ねた構造となっており、既存のタッチパネ
ルと同様な構造となっている。
【0058】そこで、前記操作表示部9は、回路的には
図7に例示するように、CPU45とパネル制御部46
とを接続し、このパネル制御部46に、前記キーボード
パネル43、前記LCDモジュール44、CG(Charact
er Generator)47、メモリ処理部48を接続し、前記
CPU45に、ROM49、RAM50、各種I/O5
1、通信処理装置52を接続した構造となっている。そ
して、この通信処理装置52に前記システム制御部11
が接続され、前記各種I/O51にパイロットランプや
各種スイッチ(共に図示せず)が接続され、前記メモリ
処理部48に前記画像編集部12が接続されている。
【0059】ここで、前記CPU45は、各種のデータ
処理を実行して操作表示部9の全体を制御するようにな
っており、このようなCPU45の制御プログラムが前
記ROM49に事前に格納され、前記CPU45の処理
データは前記RAM50で一時記憶される。
【0060】なお、前記各種I/O51は、パラレル入
出力素子(図示せず)等からなり、スイッチなどから入
力される信号やランプなどに出力する信号を処理するよ
うになっている。また、前記通信処理装置52は、内部
通信用の素子からなり、前記システム制御部11と通信
する各種信号を処理するようになっている。
【0061】前記CG47は、キャラクタデータが事前
に格納されたROM等で形成されており、コードに従っ
てキャラクタのイメージデータを出力するようになって
いる。また、前記メモリ処理部48は、前記画像編集部
12から入力される画像データを一時記憶するようにな
っており、この画像データが前記パネル制御部46によ
り前記LCDモジュール44で表示出力されるようにな
っている。さらに、前記LCDモジュール44で操作画
面を表示出力した場合には、この操作画面の操作キーの
手動操作をキーボードパネル43が検知して前記パネル
制御部46が認識するようになっている。
【0062】なお、本実施例の電子黒板システム1は、
前述のように、スキャナシステム4やシート読取部8で
画像データを読み取る画像読取モードと、スキャナシス
テム4やシート読取部8で編集色を読み取る編集設定モ
ードとが、切替自在に設定されており、このようなモー
ド切替を前記操作表示部9の手動操作で指定すると、こ
の操作表示部9は動作モードに対応した操作画面を表示
するようになっている。
【0063】そこで、画像読取モードの操作画面を図8
に例示すると共に、この画像読取モードの操作画面及び
編集設定モードの操作画面と共に各モードの内容を以下
に順次説明する。なお、ここでは操作画面の各種の操作
キーの代表的な機能を説明するが、特定の操作キーは他
の操作キーとの組み合わせで複数の機能を実現するよう
になっている。
【0064】まず、本実施例の電子黒板システム1は、
画像読取モードにおいて画像読取や画像印刷などの主要
動作を実行できるように設定されているので、通常は動
作モードとして画像読取モードが設定されており、図8
に例示するように、前記操作表示部9には画像読取モー
ドの操作画面が表示されている。
【0065】そして、この画像読取モードの操作画面の
座標指定キー53は、電子黒板本体2のシート体の絶対
座標を設定する操作キーであり、例えば、表示キー54
やプリントキー55やテンキー56と組み合わせること
で、シート体の表示位置や複写位置を設定することがで
きる。クリエイトキー57は、画像データの表示や印刷
を実行する場合に、画像データに部分複写や部分消去や
部分反転などの編集処理を指定する操作キーである。
【0066】メモリ消去キー58は、前記画像記憶部1
4で記憶した画像データの消去を指定する操作キーであ
り、後述するID(Identification)キー59や座標キー
60や前記テンキー56と組み合わせることで消去され
る画像データが特定される。シート消去キー61は、前
記シート体の記載画像の消去を指定する操作キーであ
り、前記座標キー60や前記テンキー56と組み合わせ
ることで、画像を消去する前記シート体の位置を特定す
ることもできる。
【0067】そして、編集設定キー62は、動作モード
を画像読取モードから編集設定モードに切り替えること
を指定する操作キーであり、この手動操作により前記操
作表示部9の操作画面も編集設定モードの操作画面に変
更される。
【0068】倍率キー63は、前述のように前記画像記
憶部14から画像データを読み出して前記印字ユニット
で前記シート体に印刷する場合に、画像データの倍率を
設定する操作キーであり、この倍率は前記テンキー56
で設定される。前記IDキー59は、前記テンキー56
と組み合わされて前記画像記憶部14で記憶された画像
データのID番号を指定する操作キーであり、前記表示
キー54や前記プリントキー55と組み合わせることで
表示や印刷する画像データを特定することができる。
【0069】濃度キー64は、前記テンキー56と組み
合わされて画像データの印刷濃度を設定する操作キーで
あり、前記プリントキー55と組み合わせることで前記
プリンタ部10の印刷濃度を変更することができる。前
記座標キー60は、前記テンキー56と組み合わされて
前記画像記憶部14で記憶された画像データの座標を指
定する操作キーであり、前記表示キー54や前記プリン
トキー55と組み合わせることで表示や印刷する画像デ
ータを特定することができる。
【0070】枚数キー65は、前記プリントキー55と
組み合わされて前記プリンタ部10の印刷枚数を設定す
る操作キーであり、この印刷枚数は前記テンキー56で
設定される。C(Clear)キー66は、各種の指定のキャ
ンセルや設定のクリアを指定する操作キーであり、S(S
top)キー67は、前記プリンタ部10や前記印字ユニッ
トによる画像印刷や、クリーニングユニットによる画像
消去などの、各種動作の中止や中断を指定する操作キー
である。
【0071】前記プリントキー55は、前記画像記憶部
14で記憶された画像データを前記プリンタ部10で印
刷用紙に印刷することを指定する操作キーであり、シー
トキー68は、前記画像記憶部14で記憶された画像デ
ータを前記印字ユニットで前記シート体に印刷すること
を指定する操作キーである。前記表示キー54は、前記
画像記憶部14で記憶された画像データを前記操作表示
部9に表示することを指定する操作キーであり、OP(O
peration)キー69は、前記シート体の記載画像や前記
画像記憶部14の記憶画像を消去する場合に、消去用の
設定値を設定する操作キーである。
【0072】なお、前記倍率キーや前記IDキー59な
ど数値設定する操作キーの側方には、その設定数値を表
示出力する表示領域70が設けられている。
【0073】そして、本実施例の電子黒板システム1で
は、動作モードとして画像読取モードが設定された通常
状態で、前記操作表示部9に表示された前記編集設定キ
ー62が手動操作されると、動作モードが編集設定モー
ドに切り替わり、前記操作表示部9には編集設定モード
の操作画面が表示される。なお、この編集設定モードに
おいては、一つの操作画面で一つの編集処理を設定する
ようになっているので、同様な操作画面が切替自在に複
数用意されている。
【0074】そこで、この編集設定モードの操作画面の
次ページキーは、次の操作画面への移行を指定する操作
キーであり、操作画面キーは、動作モードを編集設定モ
ードから画像読取モードに切り替えることを指定する操
作キーである。
【0075】そして、読取スタートキーは、編集色の読
取開始を指定する操作キーであり、この指定により、電
子黒板本体2の黒板面にユーザが所望のマーカで記載し
た編集色がシート読取部8で読み取られ、編集色データ
として前記システム制御部11のRAM33に設定され
る。なお、このような編集色の読み取りは、前記スキャ
ナシステム4でも可能となっている。また、このような
編集色の読み取りを実行した場合に、そのRGB成分を
表示する表示部も操作画面に設けられている。
【0076】また、プリントの出力キーと未出力キーと
は、上述のようにして設定された編集色を読取画像から
検知した場合に画像印刷を実行するか否かを設定する操
作キーであり、これらの指定により、印刷指定データが
出力か未出力かとして前記システム制御部11のRAM
33に編集色データと共に設定される。なお、この印刷
指定データで出力か未出力かが設定される画像印刷は、
前記プリンタシステム5と前記プリンタ部10と印字ユ
ニットとの何れにも適用可能となっている。
【0077】さらに、トリミングキーは、読取画像の編
集色の部分に対して部分複写の編集処理の実行を設定す
る操作キーであり、マスキングキーは、読取画像の編集
色の部分に対して部分消去の編集処理の実行を設定する
操作キーであり、未設定キーは、読取画像の編集色の部
分に対する編集処理を実行しないことを設定する操作キ
ーである。これらの指定により、編集種類データが前記
システム制御部11のRAM33に編集色データと共に
設定される。
【0078】また、上述のようにユーザの所望により前
記RAM33に自在に設定される編集色データと編集種
類データと印刷指定データとは、前述のように製品出荷
時の初期値としては、編集種類データは未設定で印刷指
定データは出力となっている。
【0079】このような構成において、本実施例の電子
黒板システム1では、電子黒板本体2の黒板面に記載さ
れた画像からシート読取部8で読み取った画像データ、
原稿に記載された画像からスキャナシステム4で読み取
った画像データ、変復調部3に外部からファクシミリ送
信された画像データ、パーソナルコンピュータ6から出
力された画像データ、HDD7がHDから読み出した画
像データを、電子黒板本体2の画像記憶部14で記憶す
ることができる。
【0080】そして、電子黒板本体2の画像記憶部14
で記憶した画像データを、印字ユニットで電子黒板本体
2の黒板面に印刷することや、プリンタ部10で印刷用
紙に印刷することや、操作表示部9で表示することや、
プリンタシステム5で印刷することや、変復調部3で外
部にファクシミリ送信することや、パーソナルコンピュ
ータ6に出力することや、HDD7でHDに格納するこ
とができる。
【0081】そして、本実施例の電子黒板システム1
は、上述のようにシート読取部8等で読み取った画像デ
ータをプリンタ部10等に出力する場合に、操作表示部
14のクリエイトキー57を手動操作すると、システム
制御部11と画像編集部12とにより画像データの編集
処理が実行される。
【0082】この場合、編集処理の種類や範囲は、操作
表示部14の手動操作で指定することもできるが、これ
を読取画面の編集色により自動的に指定するためには、
ユーザは事前に編集色を設定しておく必要がある。そこ
で、この編集色の設定の処理動作を以下に順次説明す
る。
【0083】まず、電子黒板システム1は、通常は動作
モードとして画像読取モードが設定されているので、図
8に例示するように、操作表示部9には画像読取モード
の操作画面が常時表示されている。そこで、この操作表
示部9の画像読取モードの操作画面において編集設定キ
ー62を手動操作し、動作モードを編集設定モードに切
り替え、操作表示部9に編集設定モードの操作画面を表
示させる。
【0084】そこで、この状態でユーザは電子黒板本体
2のシート体の黒板面の所定位置に編集色として設定す
る色のマーカを塗り、画像印刷の有無を操作表示部9の
出力キーか未出力キーかで設定し、編集処理の種類をト
リミングキーかマスキングキーか未設定キーかで設定す
る。そこで、これらの設定の完了後に読取スタートキ
手動操作すると、これに対応してシート体にマーカで
塗られた色がシート読取部8で読み取られ、この読取デ
ータが編集色データとしてシステム制御部11のRAM
33に格納される。この時、出力キーか未出力キーか
設定された印刷指定データと、トリミングキーかマスキ
ングキーか未設定キーかで設定された編集種類データと
も、編集色データと共にRAM33に格納される。
【0085】このようにすることで、編集色データが印
刷指定データと編集種類データと共に設定されるので、
編集色による自動的な編集処理が実行可能となる。そこ
で、このような設定の完了後に電子黒板システム1の動
作モードを画像読取モードに切り替え、この状態で操作
表示部14のクリエイトキー57を手動操作してシート
読取部8等でデータ読取を実行すると、読取画像に記入
された編集色に対応して画像データの編集処理が自動的
に実行される。
【0086】例えば、赤色を編集色として設定し、出力
ーで印刷指定データを出力に設定すると共に、トリミ
ングキーで編集種類データを部分複写に設定した場合、
電子黒板本体2のシート体に記載した黒色の画像の一部
を赤色のラインで囲んでシート読取部8等で読み取る
と、この画像データは赤色で囲まれた部分のみが抽出さ
れ、これが自動的にプリンタ部10で印刷出力される。
【0087】また、青色を編集色として設定し、未出力
キーにより印刷指定データを未出力に設定すると共に、
マスキングキーで編集種類データを部分消去に設定した
場合、黒色の画像の一部を青色のラインで囲んでシート
読取部8等で読み取ると、この画像データは青色で囲ま
れた部分のみが消去された状態で画像記憶部14に格納
される。
【0088】このようにすることで、ユーザは所有する
マーカなどで編集色を自在に設定することができ、機器
に固定的に設定された編集色のマーカを用意する必要が
ないので、汎用性が良好で自由度が高い。
【0089】しかも、このような編集色データと共に、
印刷指定データと編集種類データとを自在に設定するこ
とができるので、編集色に対応して編集処理の種類を自
動的に切り替えることができ、印刷動作の有無も自動的
に切り替えることができる。つまり、編集処理の種類や
印刷動作の有無をユーザが手動操作で指定する必要がな
いので、ユーザの操作負担を軽減して作業能率の向上に
寄与することができる。
【0090】さらに、このように自在に設定される編集
種類データと印刷指定データとは、製品出荷時の初期値
としては、編集種類データは未設定で印刷指定データは
出力となっているので、ユーザが購入直後に通常動作と
して画像データを読み取る場合に、ユーザが予想しない
編集処理が実行されるようなことがない。
【0091】ここで、このような電子黒板システム1の
通常動作として、電子黒板本体2の黒板面に記載された
画像からシート読取部8で読み取った画像データを、電
子黒板本体2のプリンタ部10で印刷用紙に印刷する場
合の処理動作を、以下に順次詳述する。
【0092】まず、動作モードとして画像読取モードが
設定された通常状態において、ユーザが操作表示部9の
手動操作で画像複写の開始を指定してからシート体の読
取ページと読取範囲とを指定すると、これらの指定に対
応したコマンドが操作表示部9からシステム制御部11
に出力される。すると、このシステム制御部11が転動
制御部15やシート読取部8に制御信号を出力するの
で、転動制御部15が順次転動させるシート体の所定位
置の画像をシート読取部8が順次読み取る。そこで、こ
のシート読取部8が画像を光電変換して出力する画像デ
ータは、画像編集部12に出力され、この画像編集部1
2から画像記憶部14に転送され、この画像記憶部14
で記憶される。
【0093】このような状態で、システム制御部11は
プリンタ部10と通信し、このプリンタ部10から印刷
可能信号を受信すると、画像記憶部14で記憶された画
像データを画像編集部12で読み出す。そこで、この画
像編集部12は、画像データに画像密度変換や画像濃度
変換などの各種処理を実行し、このような処理を完了し
た画像データをプリンタ部10に出力する。すると、こ
のプリンタ部10は、画像編集部12から出力される画
像データと、システム制御部11から画像データを必要
な枚数だけ印刷用紙に印刷出力する。
【0094】そして、本実施例の電子黒板システム1
は、上述のように電子黒板本体2の黒板面に記載された
画像からシート読取部8で読み取った画像データを、電
子黒板本体2のプリンタ部10で印刷用紙に印刷する場
合に、読取画像の一部を編集色のラインで囲んでおき、
操作表示部14のクリエイトキー57を手動操作する
と、画像データの編集処理が実行される。
【0095】つぎに、原稿に記載された画像からスキャ
ナシステム4で読み取った画像データを、カラープリン
タ22で印刷用紙に印刷する場合の処理動作を、以下に
順次詳述する。
【0096】まず、ユーザが操作表示部9の手動操作で
画像複写の開始を指定してから画像読取の範囲や密度や
濃度を設定すると、これに対応したコマンドが操作表示
部9からシステム制御部11に出力される。すると、こ
のシステム制御部11は、画像読取の範囲や密度や濃度
のコマンドをスキャナシステム4のスキャナコントロー
ラ21に出力するので、このスキャナコントローラ21
がコマンドに従って制御するイメージスキャナ20が原
稿の画像を読み取る。そこで、このスキャナシステム4
が画像を光電変換して出力する画像データは、画像編集
部12に出力され、この画像編集部12から画像記憶部
14に転送され、この画像記憶部14で記憶される。
【0097】このような状態で、システム制御部11は
カラープリンタ22と通信し、このカラープリンタ22
から印刷可能信号を受信すると、画像記憶部14で記憶
された画像データを画像編集部12で読み出す。そこ
で、この画像編集部12は、画像データに画像密度変換
や画像濃度変換などの各種処理を実行し、このような処
理を完了した画像データをカラープリンタ22に出力す
る。すると、このカラープリンタ22は、画像編集部1
2から出力される画像データと、システム制御部11か
ら画像データを必要な枚数だけ印刷用紙に印刷出力す
る。
【0098】そして、上述のように原稿に記載された画
像からスキャナシステム4で読み取った画像データを、
カラープリンタ22で印刷用紙に印刷する場合にも、読
取画像の一部を編集色のラインで囲んでおき、操作表示
部14のクリエイトキー57を手動操作すると、画像デ
ータの編集処理が実行される。
【0099】つぎに、上述のようにスキャナシステム4
やシート読取部8で読み取って画像記憶部14で記憶し
た画像データを、変復調部3で外部のファクシミリや電
子黒板装置(共に図示せず)にファクシミリ送信する場
合の処理動作を、以下に順次詳述する。
【0100】まず、ユーザが操作表示部9の手動操作で
画像送信の開始を指定してから画像情報のID番号や送
信先の電話番号などを指定すると、これらの指定に対応
したコマンドが操作表示部9からシステム制御部11に
出力される。そこで、このシステム制御部11は画像記
憶部14で記憶された画像データを画像編集部12に転
送するので、この画像編集部12は、画像データを圧縮
して変復調部3に出力する。そして、この変復調部3
は、画像データをファクシミリ信号に符号化して電話回
線(図示せず)に出力するので、このファクシミリ信号
が外部のファクシミリや電子黒板装置に送信されること
になる。
【0101】なお、この電話回線により外部のファクシ
ミリや電子黒板から変復調部3にファクシミリ信号が送
信された場合は、この変復調部3はファクシミリ信号を
画像データに復号化するので、この画像データは画像編
集部12で解凍されてから画像記憶部14に格納される
ことになる。
【0102】さらに、原稿に記載された画像からスキャ
ナシステム4で読み取った画像データを、電子黒板本体
2のシート体の黒板面に印字ユニットで印刷する場合の
処理動作を、以下に順次詳述する。
【0103】まず、スキャナシステム4で原稿から画像
データを読み取って電子黒板本体2の画像記憶部14で
記憶する場合の処理動作は、前述した場合と同一なので
省略する。そして、画像記憶部14に全部の画像データ
が格納されると、システム制御部11は画像記憶部14
から画像編集部12に画像データを一ラインずつ出力さ
せる。そこで、画像編集部12は、画像データの画像密
度変換や画像濃度変換などの各種処理を実行し、このよ
うな処理を完了した画像データを印字制御部13に出力
する。
【0104】この時、システム制御部11は、走査開始
のコマンドと制御信号とを横移動制御部16に出力して
いるので、この横移動制御部16は制御信号に同期した
タイミングで駆動パルスを駆動モータに出力する。そこ
で、この駆動モータは駆動パルスに対応した速度で駆動
されるので、印字ユニットは所定速度でシート体の黒板
面上を横方向に移動する。
【0105】この時、印字制御部13は、上述のように
画像編集部12から画像データが出力されると共に、シ
ステム制御部11から制御信号が出力されているので、
これら制御信号と画像データとに従って印字ユニットの
印字動作を制御する。
【0106】このようにすることで、シート体の黒板面
には画像データが一ラインだけ印刷されるので、この一
ラインの印刷完了後に、システム制御部11は走査開始
のコマンドと制御信号とを縦移動制御部17に出力す
る。すると、この縦移動制御部17は制御信号に同期し
たパルス数の駆動パルスを駆動モータに出力するので、
この駆動モータは駆動パルスに対応して駆動され、印字
ユニットは所定間隔だけシート体の黒板面上を縦方向に
移動する。
【0107】そして、上述のような印字ユニットの横移
動による印刷と縦移動とを繰り返すことで、シート体の
黒板面には画像データが印刷されることになる。なお、
印字ユニットは黒板面を横方向に往復移動することにな
るので、奇数ラインと複数ラインとで画像データの出力
順序を逆転することで、印字ユニットは奇数ラインの往
路と複数ラインの復路とで画像印刷を実行するようにな
っている。
【0108】そして、本実施例の電子黒板システム1
は、上述のように画像データを電子黒板本体2の黒板面
に印字ユニットで印刷する場合に、画像データの印刷倍
率を自在に変更することもできる。この場合、ユーザは
操作表示部9の手動操作で画像データの印刷倍率を自在
に設定することになり、このようにすることで設定され
た倍率データがシステム制御部11のRAM33に保存
される。
【0109】そして、このような倍率設定の完了後に印
字ユニットによる画像データの印刷を実行させると、シ
ステム制御部11がRAM33に格納された倍率データ
に従って、横移動制御部16で制御する印字ユニットの
移動速度と、縦移動制御部17で制御する印字ユニット
の移動間隔とを調節することで、画像データの印刷倍率
が変更される。
【0110】そして、上述のように原稿に記載された画
像からスキャナシステム4で読み取った画像データを、
電子黒板本体2のシート体の黒板面に印字ユニットで印
刷する場合にも、読取画像の一部を編集色のラインで囲
んでおき、操作表示部14のクリエイトキー57を手動
操作すると、画像データの編集処理が実行される。
【0111】なお、このような編集処理に関する編集色
データと印刷指定データと編集種類データとは、システ
ム制御部11のRAM33に格納されているが、このR
AM33はバックアップされているので、電子黒板本体
2の本体電源をオンオフしても、編集色データと印刷指
定データと編集種類データとは保存されるようになって
いる。
【0112】このため、ユーザが所望により設定した編
集処理のデータは、操作表示部9の手動操作で積極的に
変更するまで保存されることになり、作業を開始する毎
に編集処理のデータを設定しなおす必要はない。
【0113】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、画像読取手段で
画像データを読み取って画像編集手段で編集処理する画
像読取モードの他、画像編集手段に新規に設定する編集
色を画像読取手段で読み取る編集設定モードを切替自在
に設定し、この編集設定モードで画像読取手段が読み取
った編集色を画像編集手段に新規に設定する編集設定手
段を設けたことにより、編集色をユーザが所望により設
定することができるので、ユーザは機器に固定的に設定
された編集色のマーカを用意する必要がなく、汎用性が
良好で自由度が高い等の効果を有する。
【0114】請求項2記載の発明は、編集設定手段が画
像編集手段に編集色と共に編集処理の種類を設定するこ
とにより、ユーザが所望により編集色に編集処理の種類
を組み合わせて設定することができるので、編集色に対
応して編集処理の種類を自動的に切り替えることがで
き、編集処理の種類をユーザが手動操作で指定する必要
がないので、ユーザの負担を軽減することができる等の
効果を有する。
【0115】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、編集設定手段が画像編集手段に編集処理を
実行しないことを初期値として設定しておくようにした
ことにより、初期状態においてユーザが予想しない編集
処理が実行されることがない効果を有する。
【0116】請求項4記載の発明は、画像読取手段で画
像データを読み取って画像編集手段で編集処理する画像
読取モードの他、画像編集手段に新規に設定する編集色
を画像読取手段で読み取る編集設定モードを切替自在に
設定し、この編集設定モードで画像読取手段が読み取っ
た編集色を画像編集手段に新規に設定する編集設定手段
を設けたことにより、編集色をユーザが所望により設定
することができるので、ユーザは機器に固定的に設定さ
れた編集色のマーカを用意する必要がないので、汎用性
が良好で自由度が高い等の効果を有する。
【0117】請求項5記載の発明は、編集設定手段が画
像編集手段に編集色と共に編集処理の種類と印刷動作の
有無とを設定することにより、ユーザが所望により編集
色に編集処理の種類や印刷動作の有無を組み合わせて設
定することができるので、編集色に対応して編集処理の
種類と印刷動作の有無とを自動的に切り替えることがで
き、編集処理の種類や印刷動作の有無をユーザが手動操
作で指定する必要がなく、ユーザの負担を軽減すること
ができる等の効果を有する。
【0118】請求項6記載の発明は、編集設定手段が
像編集手段に編集処理を実行しないことと印刷動作を実
行することとを初期値として設定しておくようにしたこ
とにより、初期状態においてユーザが予想しない編集処
理や画像印刷が実行されることがない効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の一実施例である電子黒
板システムの回路構造を例示するブロック図である。
【図2】黒板読取手段であるシート読取部の回路構造を
例示するブロック図である。
【図3】画像記憶手段である画像記憶部の回路構造を例
示するブロック図である。
【図4】用紙印刷手段であるプリンタ部の回路構造を例
示するブロック図である。
【図5】システム制御部の回路構造を例示するブロック
図である。
【図6】画像編集部の回路構造を例示するブロック図で
ある。
【図7】操作表示部の回路構造を例示するブロック図で
ある。
【図8】操作表示部に画像読取モードの操作画面を表示
出力した状態を例示する平面図である
【符号の説明】
1 画像処理装置 4,8 画像読取手段 5,10 画像印刷手段 11 編集設定手段 11,12 画像編集手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川瀬 純一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平1−296768(JP,A) 特開 平3−249773(JP,A) 特開 平2−220565(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/38 - 1/393 H04N 1/46 - 1/64

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数色を分けて読み取る画像読取手段
    と、特定の色が編集色として設定された画像編集手段と
    を有し、前記画像読取手段が画像データを複数色に分け
    て読み取ると、この画像データの編集色の部分を前記画
    像編集手段が編集処理するようにした画像処理装置にお
    いて、前記画像読取手段で画像データを読み取って前記
    画像編集手段で編集処理する画像読取モードの他、前記
    画像編集手段に新規に設定する編集色を前記画像読取手
    段で読み取る編集設定モードを切替自在に設定し、この
    編集設定モードで前記画像読取手段が読み取った編集色
    を前記画像編集手段に新規に設定する編集設定手段を設
    けたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 編集設定手段が画像編集手段に編集色と
    共に編集処理の種類を設定することを特徴とする請求項
    1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 編集設定手段が画像編集手段に編集処理
    を実行しないことを初期値として設定しておくようにし
    たことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 複数色を分けて読み取る画像読取手段
    と、特定の色が編集色として設定された画像編集手段
    と、画像データを印刷する画像印刷手段とを有し、前記
    画像読取手段が画像データを複数色に分けて読み取る
    と、この画像データの編集色の部分を前記画像編集手段
    が編集処理し、この編集処理された画像データを前記画
    像印刷手段が印刷するようにした画像処理装置におい
    て、前記画像読取手段で画像データを読み取って前記画
    像編集手段で編集処理する画像読取モードの他、前記画
    像編集手段に新規に設定する編集色を前記画像読取手段
    で読み取る編集設定モードを切替自在に設定し、この編
    集設定モードで前記画像読取手段が読み取った編集色を
    前記画像編集手段に新規に設定する編集設定手段を設け
    たことを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 編集設定手段が画像編集手段に編集色と
    共に編集処理の種類と印刷動作の有無とを設定すること
    を特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 編集設定手段が画像編集手段に編集処理
    を実行しないことと印刷動作を実行することとを初期値
    として設定しておくようにしたことを特徴とする請求項
    5記載の画像処理装置。
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