JP3354310B2 - 電子黒板装置 - Google Patents

電子黒板装置

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JP3354310B2
JP3354310B2 JP22277994A JP22277994A JP3354310B2 JP 3354310 B2 JP3354310 B2 JP 3354310B2 JP 22277994 A JP22277994 A JP 22277994A JP 22277994 A JP22277994 A JP 22277994A JP 3354310 B2 JP3354310 B2 JP 3354310B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、黒板面に記載された画
像を読み取って印刷用紙に印刷出力する電子黒板装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的な電子黒板装置は、エンド
レスのシート体が転動自在に平板状に張架されること
で、ペンなどにより画像が記載される黒板面が形成され
ており、この黒板面に記載された画像をスキャナにより
読み取ってプリンタにより印刷用紙に印刷出力できる。
【0003】このような電子黒板装置を使用すると、会
議の最中に黒板面に手作業で記載した画像を、多数の印
刷用紙に複写して参加者に配るようなことができ、参加
者の各々が黒板面の画像を書き写す必要がないので、会
議の能率を向上させることができる。
【0004】また、特開昭61−230996号公報や特開昭63
−237997号公報に開示された電子黒板装置では、上述の
ように黒板面に記載された画像をスキャナにより読み取
ってプリンタにより印刷用紙に印刷出力する場合に、印
刷用紙に対して画像を印刷する領域を指定できる。画像
を印刷用紙に印刷する場合に余白を形成できるので、メ
モを書き込むことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報の電子黒板装
置では、黒板面に記載された画像を読み取って印刷用紙
に印刷出力する場合に、印刷用紙に対して印刷領域を指
定できる。
【0006】しかし、上記公報の電子黒板装置では、黒
板面の全面を読み取った画像を印刷用紙に複写するよう
になっているが、実際の作業時には、黒板面の一部のみ
に必要な画像があり、他の部分は、不要な画像が記載さ
れていたり、単なる余白であったりする。このような状
況で、電子黒板装置で黒板面に記載された画像を読み取
って印刷用紙に印刷出力すると、必要な画像は印刷用紙
の一部に小さく印刷され、印刷用紙の大部分に不要な画
像や無用な余白が形成されることがある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
転動自在に平板状に張架されて黒板面を形成するエンド
レスのシート体を設け、このシート体に記載された画像
を読み取る黒板読取手段を設け、この黒板読取手段によ
り読み取られた画像データを記憶する画像記憶手段を設
け、この画像記憶手段から画像データを読み出す画像読
出手段を設け、この画像読出手段が読み出した画像デー
タを印刷用紙に印刷出力する用紙印刷手段を設け、前記
シート体の表面における領域の絶対座標を指定する手動
操作手段を設け、この手動操作手段により指定された絶
対座標により前記シート体の領域を認識する座標認識手
段を設け、前記黒板読取手段と前記画像記憶手段と前記
画像読出手段と前記用紙印刷手段との少なくとも一つを
動作制御して前記シート体から読み取られて印刷される
画像を前記座標認識手段が認識した領域に制限する動作
制御手段を設け、起動時の前記黒板面の位置を前記シー
ト体の絶対座標の原点とした。
【0008】なお、シート体の絶対座標とは、転動自在
なシート体の表面に固定的に規定した座標であり、シー
ト体と共に移動する。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、シート体の黒板面の絶対座標を表示する座
標表示手段を設けた。
【0010】請求項記載の発明は、請求項1記載の発
明において、シート体の絶対座標と画像記憶手段が記憶
した画像データの絶対座標とを対応させた。
【0011】請求項記載の発明は、請求項記載の発
明において、動作制御手段により画像読出手段を動作制
御して座標認識手段が認識した領域の画像データを画像
記憶手段から読み出させて用紙印刷手段により印刷用紙
に印刷出力させる。
【0012】請求項記載の発明は、請求項記載の発
明において、画像読出手段が画像記憶手段から読み出し
た画像データを表示出力する画像表示手段を設けた。
【0013】なお、本案で云う黒板とは、画像を提示す
るパネルを意味しており、黒色であることは意味してい
ない。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明は、シート体の表面におけ
る領域の絶対座標を手動操作手段が指定すると、この指
定された絶対座標により座標認識手段がシート体の領域
を認識し、動作制御手段が黒板読取手段と画像記憶手段
と画像読出手段と用紙印刷手段との少なくとも一つを動
作制御することで、シート体から読み取られて印刷され
る画像が指定された領域に制限される。また、起動時の
黒板面の位置をシート体の絶対座標の原点とすること
で、シート体の絶対座標の原点を固定的に規定しておく
必要がない。
【0015】請求項2記載の発明は、シート体の黒板面
の絶対座標を座標表示手段が表示することで、黒板面の
画像の絶対座標を容易に認識できるようにする。
【0016】請求項記載の発明は、シート体の絶対座
標と画像記憶手段が記憶した画像データの絶対座標とを
対応させたことで、画像記憶手段に記憶された画像デー
タの絶対座標を容易に認識できるようにする。
【0017】請求項記載の発明は、動作制御手段によ
り画像読出手段を動作制御して座標認識手段が認識した
領域の画像データを画像記憶手段から読み出させて用紙
印刷手段により印刷用紙に印刷出力させることで、画像
記憶手段に記憶された画像を絶対座標の指定により印刷
する。
【0018】請求項記載の発明は、画像読出手段が画
像記憶手段から読み出した画像データを画像表示手段が
表示出力することで、画像記憶手段から読み出して印刷
する画像を容易に確認できるようにする。
【0019】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて以下に説
明する。まず、この電子黒板装置である電子黒板システ
ム1は、図1に示すように、電子黒板本体2に、画像デ
ータをファクシミリ通信する変復調部3、原稿(図示せ
ず)に記載された画像を読み取る原稿読取手段であるス
キャナシステム4、画像データを印刷用紙(図示せず)
に印刷出力する用紙印刷手段であるプリンタシステム
5、各種のデータ処理を実行するパーソナルコンピュー
タ6、各種データをHD(Hard Disk)に更新自在に格納
するHDD(Hard Disk Drive)7が接続されている。
【0020】そして、前記電子黒板本体2は、機構的に
は、幅広の白色のエンドレスのシート体(図示せず)
が、左右方向に転動自在に張架されて平板状とされてお
り、この平板状に張架された前記シート体の表面が、ペ
ン(図示せず)などにより画像が記載される黒板面とさ
れている。
【0021】なお、詳細には後述するように、本実施例
ではシート体に対して絶対座標を想定し、これに基づい
て画像読取や画像印刷を制御するが、前記シート体には
基準位置が設定されていない。前記電子黒板本体2を電
源オンすると、この起動時の黒板面における左端部がシ
ート体の絶対座標の原点として初期設定され、この原点
から右方に向かって絶対座標が展開され、この絶対座標
が電源オフまで保持される。
【0022】なお、シート体の絶対座標とは、転動自在
なシート体の表面に固定的に規定した座標であるので、
シート体と共に移動する。また、このシート体の絶対座
標は、本実施例では左右方向にのみ展開されて設定さ
れ、上下方向には設定されない。
【0023】前記シート体に装置内部で対向する位置に
は、その表面に記載された画像を読み取る黒板読取手段
であるシート読取部8が固定的に配置され、画像を消去
する画像消去手段であるクリーナユニット(図示せず)
が接離自在に配置されている。このクリーナユニット
は、例えば、駆動モータが連結された回転自在なクリー
ニングブラシを、電磁クラッチやソレノイドにより移動
自在に支持してシート体に接離させる構造である。前記
黒板面に対向する位置には、前記シート体に画像データ
を印刷出力する黒板印刷手段である印字ユニット(図示
せず)が移動自在に配置されている。この印字ユニット
は、前記シート体の黒板面上を上下左右に移動するよう
支持されており、全体的には既存のXYプロッタと同様
である。
【0024】なお、前記シート体を張架したフレーム
(図示せず)の側部には、操作表示部9が設けられてお
り、この操作表示部9は、入力操作に従って各種データ
を指定する手動操作手段であると共に、各種データを表
示出力する画像表示手段である。前記シート体を張架し
た前記フレームの下部には、画像データを印刷用紙に印
刷出力する用紙印刷手段であるプリンタ部10が設けら
れている。
【0025】そして、前記電子黒板本体2では、回路的
には図1に示すように、動作制御手段であり画像読出手
段でもあるシステム制御部11と、画像データを編集処
理する画像編集部12とが接続されている。これら画像
編集部12とシステム制御部11とには、前記操作表示
部9、前記印字ユニットの印字動作を制御する印字制御
部13、前記シート読取部8、前記プリンタ部10、前
記スキャナシステム4や前記シート読取部8により読み
取られた画像データを記憶する画像記憶手段である画像
記憶部14が接続されている。前記システム制御部11
には、前記シート体を左右方向に転動させる駆動モータ
(図示せず)を駆動する転動制御部15、前記印字ユニ
ットを左右方向に移動させる駆動モータ(図示せず)を
駆動する横移動制御部16、前記印字ユニットを上下方
向に移動させる駆動モータ(図示せず)を駆動する縦移
動制御部17、各種データの入出力を制御するI/O(I
nput/Output)ユニット18が接続されている。
【0026】前記転動制御部15は、前記シート体の転
動量に対応したパルスを前記駆動モータに出力し、前記
移動制御部16,17は、前記印字ユニットの左右方向
と上下方向との移動量に対応したパルスを各々の前記駆
動モータに出力する。前記I/Oユニット18には、前
記クリーナユニットの駆動装置(図示せず)や、前記プ
リンタ部10の各種センサ(図示せず)が接続されてい
る。
【0027】また、前記スキャナシステム4は、イメー
ジスキャナ20にスキャナコントローラ21が接続され
ており、このスキャナコントローラ21には、前記電子
黒板本体2のシステム制御部11と画像編集部12とが
接続されている。前記プリンタシステム5は、カラープ
リンタ22にプリンタコントローラ23が接続されてお
り、このプリンタコントローラ23には、前記電子黒板
本体2のシステム制御部11と画像編集部12とが接続
されている。なお、これら電子黒板本体2のシステム制
御部11と画像編集部12とには、前記変復調部3と前
記パーソナルコンピュータ6と前記HDD7とが接続さ
れている。
【0028】また、前記スキャナシステム4のスキャナ
コントローラ21は、画像読取の範囲や密度や色を指定
するコマンドを前記イメージスキャナ20に出力するも
のであり、このイメージスキャナ20は入力されたコマ
ンドに従って原稿の画像を読み取る。
【0029】さらに、前記プリンタシステム5のプリン
タコントローラ23は、印刷用紙のサイズや枚数や画像
印刷の色を指定するコマンドを前記カラープリンタ22
に出力するものであり、このカラープリンタ22は、画
像印刷する印刷用紙のサイズや枚数や印刷色を入力され
たコマンドに従って制御する。
【0030】また、前記電子黒板本体2のシート読取部
8は、図2に示すように、CCD(Charge Coupled Devi
ce)24に信号処理部25が接続されており、この信号
処理部25には前記システム制御部11と前記画像編集
部12とが接続されている。
【0031】前記CCD24は、シート体に記載された
画像をRGB(Red,Green,Blue)成分に分解して読み取る
3ラインタイプであり、画像データをR(Red)色信号と
G(Green)色信号とB(Blue)色信号としてパラレルに出
力する。
【0032】そして、前記信号処理部25は、前記CC
D24がRGB色信号として出力する画像データに対
し、増幅、A/D(Analog/Digital)変換、シェーディ
ング補正、ライン位置補正等の各種処理を実行して前記
画像編集部12に出力する。さらに、前記信号処理部2
5は、前記CCD24がRGB色信号として出力する画
像データの出力に同期して、一画素毎のクロック信号 C
LOCK、一ライン毎のクロック信号 LSYNC、画像データが
有効であることを示す信号 FGATEを、前記システム制御
部11に出力する。
【0033】また、前記電子黒板本体2の画像記憶部1
4は、図3に示すように、データ処理部26とフレーム
メモリ27と入出力制御部28とが相互に接続されてお
り、前記データ処理部26に前記画像編集部12が接続
され、前記入出力制御部28に前記システム制御部11
が接続されている。
【0034】前記データ処理部26は、レシーバ、ドラ
イバ、FIFO(First In First Out)、LIFO(Last
In First Out)等のデバイス(何れも図示せず)により
形成されており、前記入出力制御部28が出力する制御
信号に従って前記フレームメモリ27に画像データを入
出力する。なお、前記データ処理部26は、FIFOだ
けでなくLIFOも有しているので、前記フレームメモ
リ27に格納した画像データを、通常とは逆転して出力
することもできる。
【0035】また、前記フレームメモリ27は、DRA
M(Dynamic Random Access Memory)等により形成されて
おり、画像データをビットマップとして記憶する。
【0036】さらに、前記入出力制御部28は、前記シ
ステム制御部11が出力する各種信号に従って、画像デ
ータのアドレスやサイズの制御信号を出力することで、
前記データ処理部26による前記フレームメモリ27へ
のデータの入出力を制御する。
【0037】また、前記電子黒板本体2の印字制御部1
3は、図4に示すように、データ処理部29と書込ドラ
イバ30と出力制御部31とが相互に接続されており、
前記データ処理部29に前記画像編集部12が接続さ
れ、前記出力制御部31に前記システム制御部11が接
続され、前記書込ドライバ30に前記印字ユニットが接
続されている。
【0038】前記書込ドライバ30は、複数のラインド
ライバ(図示せず)が連設されており、画像データを一
ライン毎に保持して前記印字ユニットを駆動する。前記
データ処理部29は、前記出力制御部31が出力する制
御信号に従って、前記書込ドライバ30の同時書き込み
できるラインドライバ毎に画像データを出力する。前記
出力制御部31は、前記システム制御部11が出力する
各種信号に従って、前記データ処理部29による前記書
込ドライバ30へのデータ出力を制御する。
【0039】なお、前記電子黒板本体2のプリンタ部1
0も、上述した印字制御部13と同様である。印字制御
部13においては、前記データ処理部29は、画像デー
タをD/A(Digital/Analog)変換するD/AC(Digita
l/Analog Converter)等により構成されている。
【0040】また、前記電子黒板本体2のシステム制御
部11は、図5に示すように、CPU(Central Process
ing Unit)32に、RAM(Random Access Memory)3
3、ROM(Read Only Memory)34、各種I/O35、
通信処理装置36がシステムバス37により接続されて
おり、前記各種I/O35に前記操作表示部9や前記シ
ート読取部8や前記印字制御部13や前記画像記憶部1
4が接続され、前記通信処理装置36に前記スキャナシ
ステム4や前記プリンタシステム5が接続されている。
【0041】前記CPU32は、各種のデータ処理を実
行して前記印字制御部13や前記スキャナシステム4を
制御するものであり、このようなCPU32の制御プロ
グラムが前記ROM34に事前に格納されている。前記
CPU32は、例えば、基準クロックをカウントするこ
とで時間を測定する。
【0042】また、前記RAM33は、電子黒板本体2
の動作モードなどの前記CPU32の処理データを一時
記憶するものであり、後述する本体電源(図示せず)が
オフになるとバックアップ電源(図示せず)に接続が切
り替わって記憶データを保持する。前記RAM33に
は、画像自動消去の基準時間が事前に設定されている
が、この基準時間は前記操作表示部9の入力操作に従っ
て可変自在である。
【0043】なお、前記各種I/O35は、パラレル入
出力素子(図示せず)からなり、前記操作表示部9から
入力される信号や、前記印字制御部13に出力する信号
を処理する。前記通信処理装置36は、外部通信用の素
子からなり、前記スキャナシステム4から入力される信
号や、前記プリンタシステム5に出力する信号を処理す
る。
【0044】また、前記画像編集部12は、図6に示す
ように、画像編集制御部38に、色認識部39、色変換
部40、I/F(Interface)部41、変換部42を接続
したもので、これら色変換部40と前記I/F部41と
前記変換部42とが順次接続されている。前記色認識部
39と前記色変換部40とに前記シート読取部8が接続
されており、前記I/F部41に前記操作表示部9や前
記画像記憶部14が接続されている。前記変換部42に
前記プリンタシステム5が接続されており、前記画像編
集処理部38に前記システム制御部11が接続されてい
る。
【0045】そして、前記シート読取部8が画像データ
として出力するRGB色信号は、前記色変換部40によ
り単色の画像データに変換されて画像の有無が判断さ
れ、画像が存在する画像データは前記I/F部41に出
力される。このI/F部41は、画像データの倍率を変
更するため、前記操作表示部9に画像データを出力した
り、前記画像記憶部14から画像データを入力したりす
る。前記変換部42は、画像データの黒白反転やミラー
及び濃度調整を行ない、この画像データを前記プリンタ
システム5に出力する。前記シート読取部8が画像デー
タとして出力するRGB色信号は、前記色認識部39で
はRGBの色レベルとして認識され、前記画像編集処理
部38から前記システム制御部11に出力される。
【0046】また、前記電子黒板本体2の操作表示部9
は、機構的には既存のタッチパネルと同様に、透明電極
からなる押圧スイッチがドットマトリクス状に配列され
た透明なキーボードパネル43に、LC(Liquid Crysta
l)素子がドットマトリクス状に配列されたLCD(Liqui
d Crystal Display)モジュール44が重ねられている。
【0047】前記操作表示部9は、回路的には図7に示
すように、CPU45とパネル制御部46とが接続され
ており、このパネル制御部46に、前記キーボードパネ
ル43、前記LCDモジュール44、CG(Character G
enerator)47、メモリ処理部48を接続し、前記CP
U45に、ROM49、RAM50、各種I/O51、
通信処理装置52が接続されている。この通信処理装置
52に前記システム制御部11が接続され、前記各種I
/O51にパイロットランプや各種スイッチ(共に図示
せず)が接続され、前記メモリ処理部48に前記画像編
集部12が接続されている。
【0048】前記CPU45は、各種のデータ処理を実
行して操作表示部9の全体を制御するものであり、この
ようなCPU45の制御プログラムが前記ROM49に
事前に格納され、前記CPU45の処理データは前記R
AM50に一時記憶される。
【0049】なお、前記各種I/O51は、パラレル入
出力素子(図示せず)からなり、スイッチから入力され
る信号やランプに出力する信号を処理する。前記通信処
理装置52は、内部通信用の素子からなり、前記システ
ム制御部11と通信する各種信号を処理する。
【0050】前記CG47は、キャラクタデータが事前
に格納されたROMにより形成されており、コードに従
ってキャラクタのイメージデータを出力する。前記メモ
リ処理部48は、前記画像編集部12から入力される画
像データを一時記憶するものであり、この画像データは
前記パネル制御部46の前記LCDモジュール44によ
り表示出力される。前記LCDモジュール44に操作画
面を表示出力した場合には、この操作画面の操作キーの
手動操作をキーボードパネル43が検知して前記パネル
制御部46が認識する。
【0051】前記操作表示部9に通常モードの操作画面
を表示した状態を図8に例示し、この操作画面の操作キ
ーの手動操作により指定できる事項を説明する。なお、
ここでは各種の操作キーの代表的な機能を説明するが、
特定の操作キーは他の操作キーと組み合わせで複数の機
能を実現する。
【0052】まず、座標指定キー53は、前記電子黒板
本体2のシート体の絶対座標を指定する操作キーであ
り、例えば、表示キー54やプリントキー55やテンキ
ー56と組み合わせることで、シート体の表示領域や複
写領域を設定することができる。クリエイトキー57
は、画像データの表示や印刷を実行する場合に、画像デ
ータに白黒反転やミラー処理や上下回転などの編集処理
を指定する操作キーであり、詳細には後述するように、
この指定によりクリエイトモードの操作画面が前記操作
表示部9に表示される。
【0053】メモリ消去キー58は、前記画像記憶部1
4に記憶した画像データの消去を指定する操作キーであ
り、後述するID(Identification)キー59や座標キー
60や前記テンキー56と組み合わせることにより消去
される画像データが特定される。シート消去キー61
は、前記クリーナユニットを作動させて前記シート体に
記載された画像を消去することを指定する操作キーであ
り、前記座標キー60や前記テンキー56と組み合わせ
ることにより、画像を消去する位置を特定することもで
きる。編集設定キー62は、動作モードとして編集設定
モードを設定する操作キーであり、この手動操作により
前記操作表示部9の操作画面も編集設定モードの設定画
面(図示せず)に変更される。
【0054】倍率キー63は、前述のように前記画像記
憶部14から画像データを読み出して前記印字ユニット
により前記シート体に印刷する場合に、画像データの倍
率を設定する操作キーであり、この倍率は前記テンキー
56により設定される。前記IDキー59は、前記テン
キー56と組み合わされて前記画像記憶部14に記憶さ
れた画像データのID番号を指定する操作キーであり、
詳細には後述するように、前記表示キー54や前記プリ
ントキー55と組み合わせることにより表示や印刷する
画像データを特定することができる。濃度キー64は、
前記テンキー56と組み合わされて画像データの印刷濃
度を設定する操作キーであり、前記プリントキー55と
組み合わせることにより前記プリンタ部10の印刷濃度
を変更することができる。
【0055】前記座標キー60は、詳細には図9に基づ
いて後述するように、前記操作表示部9の操作画面を座
標指定モードの操作画面に変更する操作キーであり、こ
の座標指定モードでは、前記シート体の黒板面から前記
シート読取部8により読み取った画像を前記プリンタ部
10により印刷用紙に印刷する場合に、前記シート体に
記載された画像を領域の絶対座標により指定して特定す
ることや、前記画像記憶部14に記憶した画像データを
前記プリンタ部10により印刷用紙に印刷する場合に、
前記画像記憶部14に記憶された画像データを領域の絶
対座標により指定して特定することができる。
【0056】前述したように、前記シート体の絶対座標
は起動時の黒板面の左端を原点として、この原点から右
方に向かって展開されているので、絶対座標で指定され
る前記シート体の領域は、その移動方向である左右方向
の領域であり、その絶対座標は左右方向の開始位置と終
了位置との二点として指定される。
【0057】枚数キー65は、前記プリントキー55と
組み合わされて前記プリンタ部10の印刷枚数を設定す
る操作キーであり、この印刷枚数は前記テンキー56に
より設定される。C(Clear)キー66は、各種の指定の
キャンセルや設定のクリアを指定する操作キーであり、
S(Stop)キー67は、前記プリンタ部10や前記印字ユ
ニットによる画像印刷や、クリーナユニットによる画像
消去などの、各種動作の中止や中断を指定する操作キー
である。
【0058】前記プリントキー55は、前記画像記憶部
14に記憶された画像データを前記プリンタ部10によ
り印刷用紙に印刷することを指定する操作キーであり、
シートキー68は、前記画像記憶部14に記憶された画
像データを前記印字ユニットにより前記シート体に印刷
することを指定する操作キーである。前記表示キー54
は、前記画像記憶部14に記憶された画像データを前記
操作表示部9に表示することを指定する操作キーであ
り、OP(Operation)キー69は、前記シート体の記載
画像や前記画像記憶部14の記憶画像を消去する場合
に、消去用の設定値を設定する操作キーである。
【0059】なお、前記倍率キー63や前記IDキー5
9などの数値を設定する操作キーの側方には、その設定
数値を表示出力する表示領域70が設けられている。
【0060】上述のように前記操作表示部9に通常モー
ドの操作画面が表示された状態で、前記座標キー60を
手動操作すると、図9に示すように、動作モードが座標
指定モードに切り替わり、前記操作表示部9に座標指定
モードの操作画面が表示される。
【0061】この座標指定モードの操作画面において、
操作画面キー71は、動作モードを上述した通常モード
に復帰させることを指定する操作キーであり、テンキー
72は置数用の操作キーである。スタートキー73は、
前記シート体の読取領域の開始位置の絶対座標を指定す
る操作キーであり、その内部に前記シート体の絶対座標
が表示される。同様に、エンドキー74は、前記シート
体の読取領域の終了位置の絶対座標を指定する操作キー
であり、その内部に前記シート体の絶対座標が表示され
る。
【0062】前記スタートキー73や前記エンドキー7
4を手動操作した状態では、その絶対座標を前記テンキ
ー72により自在に設定することができ、この設定した
絶対座標はCキー75によりクリアしたり#キー76に
より確定したりできる。
【0063】そして、上述のようにして前記シート体の
表面における領域の左端と右端との絶対座標を前記操作
表示部9の手動操作により指定すると、前記システム制
御部11が、指定された二つの絶対座標により前記シー
ト体の領域を認識し、前記シート読取部8と前記画像記
憶部14と自身の画像読取機能と前記プリンタ部10と
の少なくとも一つを動作制御することで、前記シート体
から読み取られて印刷される画像を指定された領域に制
限する。
【0064】電子黒板本体2は、電源スイッチ(図示せ
ず)がオンされて本体電源が投入されると、起動されて
初期設定が実行される。この時、前記システム制御部1
1は、起動時の黒板面の左端を前記シート体の絶対座標
の原点として初期設定し、この原点から右方に向かって
絶対座標を展開し、この初期設定した前記シート体の黒
板面の絶対座標を前記操作表示部9に表示する。
【0065】さらに、前記シート体の絶対座標と前記画
像記憶部14が記憶した画像データの絶対座標とを一義
的に対応させるので、例えば、前記操作表示部9の手動
操作により絶対座標を指定して前記画像記憶部14から
画像データを選択的に読み出し、この画像データを前記
操作表示部9により表示したり、前記プリンタ部10に
より印刷することもできる。
【0066】このような構成において、本実施例の電子
黒板システム1では、電子黒板本体2の黒板面に記載さ
れた画像からシート読取部8により読み取った画像デー
タ、原稿に記載された画像からスキャナシステム4によ
り読み取った画像データ、変復調部3に外部からファク
シミリ送信された画像データ、パーソナルコンピュータ
6から出力された画像データ、HDD7がHDから読み
出した画像データを、電子黒板本体2の画像記憶部14
に記憶することができる。
【0067】さらに、この画像記憶部14に記憶した画
像データを、印字ユニットにより電子黒板本体2の黒板
面に印刷することや、プリンタ部10により印刷用紙に
印刷することや、操作表示部9により表示することや、
プリンタシステム5により印刷することや、変復調部3
により外部にファクシミリ送信することや、パーソナル
コンピュータ6に出力することや、HDD7によりHD
に格納することができる。
【0068】本実施例の電子黒板システム1の主要動作
として、電子黒板本体2の黒板面に記載された画像から
シート読取部8により読み取った画像データを、電子黒
板本体2のプリンタ部10により印刷用紙に印刷する場
合の処理動作を、以下に順次詳述する。
【0069】まず、ユーザが操作表示部9の手動操作に
より画像複写の開始を指定してからシート体の読取ペー
ジと読取範囲とを指定すると、これらの指定に対応した
コマンドが操作表示部9からシステム制御部11に出力
される。すると、このシステム制御部11が転動制御部
15やシート読取部8に制御信号を出力するので、転動
制御部15が順次転動させるシート体の所定位置の画像
をシート読取部8が順次読み取る。このシート読取部8
が画像を光電変換して出力する画像データは、画像編集
部12に出力され、この画像編集部12から画像記憶部
14に転送され、この画像記憶部14に記憶される。
【0070】このような状態で、システム制御部11は
プリンタ部10と通信し、このプリンタ部10から印刷
可能信号を受信すると、画像記憶部14に記憶された画
像データを画像編集部12により読み出す。この画像編
集部12は、画像データに画像密度変換や画像濃度変換
などの各種処理を実行し、このような処理を完了した画
像データをプリンタ部10に出力する。すると、このプ
リンタ部10は、画像編集部12から出力される画像デ
ータと、システム制御部11から画像データを必要な枚
数だけ印刷用紙に印刷出力する。
【0071】上記説明では電子黒板本体2の黒板面の全
面からシート読取部8により読み取った画像データをプ
リンタ部10により印刷用紙に印刷することを想定して
いるが、実際の作業時には、黒板面の一部のみに必要な
画像があり、他の部分は、不要な画像が記載されていた
り、単なる余白であったりする場合がある。そこで、本
実施例の電子黒板システム1は、上述のような場合に
は、プリンタ部10により印刷するために黒板面からシ
ート読取部8が読み取る領域を指定できる。
【0072】この場合、ユーザは、操作表示部9の手動
操作により動作モードを座標指定モードに切り替え、ス
タートキー73やエンドキー74によりシート体の読取
領域の開始位置と終了位置との絶対座標を指定する。す
ると、電子黒板システム1のシステム制御部11は、シ
ート読取部8を駆動制御して指定された絶対座標の領域
のみシート体を読み取らせ、プリンタ部10を駆動制御
して画像データを印刷用紙に印刷出力させる。
【0073】黒板面から必要な画像のみ読み取られて印
刷用紙に複写され、黒板面から不要な画像や余白が読み
取られて印刷用紙に複写されることを防止できるので、
有用な複写原稿を得ることができる。
【0074】また、黒板面を形成するシート体が転動自
在であるが、このシート体の絶対座標は、起動時の黒板
面の位置で初期設定されるので、シート体の任意の位置
が原点となり、シート体の絶対座標の原点を固定的に規
定しておく必要がないので、シート体の絶対座標の原点
を示す専用の機構が不要である。
【0075】なお、シート体は正逆自在に転動するが、
転動制御部15はシート体の移動に同期してパルスをシ
ステム制御部11に出力するので、このシステム制御部
11はパルス数をカウントすることにより、シート体の
移動量を認識して現在の黒板面の絶対座標を検出する。
転動制御部15は、シート体を転動する際にシステム制
御部11にパルスを二系統に出力する。これらのパルス
は、周波数は同一であるが位相が変位しているので、シ
ステム制御部11はシート体の移動方向を認識すること
ができる。
【0076】このように、システム制御部11は、正逆
自在に転動するシート体の黒板面の絶対座標を認識して
いるので、ユーザが所望により操作表示部9により所定
の手動操作を実行すると、この操作表示部9にシート体
の現在の黒板面の絶対座標を表示できる。すると、ユー
ザは黒板面の画像の絶対座標を容易に認識することがで
きるので、黒板面の読取領域の絶対座標を容易に指定す
ることができる。
【0077】前述のようにシート体からシート読取部8
により読み取られた画像データを画像記憶部14が記憶
する際、システム制御部11が画像データの絶対座標に
対応した読取先頭アドレスを画像記憶部14に設定する
ことで、この画像記憶部14が記憶する画像データの絶
対座標とシート体の絶対座標とを一義的に対応させる。
例えば、ユーザが所望により操作表示部9の手動操作に
より画像記憶部14の記憶画像の絶対座標と表示の実行
とを指定すると、システム制御部11は指定された絶対
座標により読出先頭アドレスを発行して画像記憶部14
から画像データを選択的に読み出し、この画像データを
操作表示部9により表示させる。同様に、ユーザが所望
により操作表示部9の手動操作により画像記憶部14の
記憶画像の絶対座標と印刷の実行とを指定すると、シス
テム制御部11は指定された絶対座標により読出先頭ア
ドレスを発行して画像記憶部14から画像データを選択
的に読み出し、この画像データをプリンタ部10により
印刷させる。
【0078】例えば、黒板面をシート読取部8により読
み取った後ならば、黒板面の画像を消去してからでも、
必要な画像を画像記憶部14から読み出して印刷するこ
とができる。この時、画像記憶部14の記憶画像の絶対
座標とシート体の絶対座標とが一義的に対応しているの
で、必要な画像を容易に指定することができる。このよ
うにして読み出す画像を、印刷する以前に操作表示部9
の表示により確認することもできるので、印刷用紙の無
駄を防止することもできる。
【0079】なお、本実施例では電子黒板本体2の黒板
面からシート読取部8により読み取った画像データを電
子黒板本体2のプリンタ部10により印刷用紙に印刷出
力することを例示したが、このような印刷出力を電子黒
板本体2とは別体のプリンタシステム5により実行する
ことも可能である。
【0080】つぎに、原稿に記載された画像からスキャ
ナシステム4により読み取った画像データを、電子黒板
本体2のシート体の黒板面に印字ユニットにより印刷す
る場合の処理動作を、以下に順次詳述する。
【0081】まず、ユーザが操作表示部9の手動操作に
より画像複写の開始を指定してから画像読取の範囲や密
度や濃度を設定すると、これに対応したコマンドが操作
表示部9からシステム制御部11に出力される。する
と、このシステム制御部11は、画像読取の範囲や密度
や濃度のコマンドをスキャナシステム4のスキャナコン
トローラ21に出力するので、このスキャナコントロー
ラ21がコマンドに従って制御するイメージスキャナ2
0が原稿の画像を読み取る。このスキャナシステム4が
画像を光電変換して出力する画像データは、画像編集部
12に出力され、この画像編集部12から画像記憶部1
4に転送され、この画像記憶部14に記憶される。
【0082】このようにして画像記憶部14に全部の画
像データが格納されると、システム制御部11は画像記
憶部14から画像編集部12に画像データを一ラインず
つ出力させる。この画像編集部12は、画像データの画
像密度変換や画像濃度変換などの各種処理を実行し、こ
のような処理を完了した画像データを印字制御部13に
出力する。
【0083】この時、システム制御部11は、走査開始
のコマンドと制御信号とを横移動制御部16に出力して
いるので、この横移動制御部16は制御信号に同期した
タイミングで駆動パルスを駆動モータに出力する。この
駆動モータは駆動パルスに対応した速度で駆動されるの
で、印字ユニットは所定速度でシート体の黒板面上を横
方向に移動する。
【0084】この時、印字制御部13は、上述のように
画像編集部12から画像データが出力されると共に、シ
ステム制御部11から制御信号が出力されているので、
これら制御信号と画像データとに従って印字ユニットの
印字動作を制御する。
【0085】このように、シート体の黒板面には画像デ
ータが一ラインだけ印刷されるので、この一ラインの印
刷完了後に、システム制御部11は走査開始のコマンド
と制御信号とを縦移動制御部17に出力する。すると、
この縦移動制御部17は制御信号に同期したパルス数の
駆動パルスを駆動モータに出力するので、この駆動モー
タは駆動パルスに対応して駆動され、印字ユニットは所
定間隔だけシート体の黒板面上を縦方向に移動する。
【0086】上述のような印字ユニットの横移動による
印刷と縦移動とを繰り返すことにより、シート体の黒板
面には画像データが印刷されることになる。なお、印字
ユニットは黒板面を横方向に往復移動することになるの
で、奇数ラインと複数ラインとで画像データの出力順序
を逆転することにより、印字ユニットは奇数ラインの往
路と複数ラインの復路とで画像印刷を実行する。
【0087】つぎに、原稿に記載された画像からスキャ
ナシステム4により読み取った画像データを、カラープ
リンタ22により印刷用紙に印刷する場合の処理動作
を、以下に順次詳述する。
【0088】まず、スキャナシステム4により原稿から
画像データを読み取って電子黒板本体2の画像記憶部1
4に記憶する場合の処理動作は、前述した場合と同一な
ので省略する。全部の画像データが画像記憶部14に格
納されると、システム制御部11はカラープリンタ22
と通信し、このカラープリンタ22から印刷可能信号を
受信すると、画像記憶部14に記憶された画像データを
画像編集部12により読み出す。この画像編集部12
は、画像データに画像密度変換や画像濃度変換などの各
種処理を実行し、このような処理を完了した画像データ
をカラープリンタ22に出力する。すると、このカラー
プリンタ22は、画像編集部12から出力される画像デ
ータと、システム制御部11から画像データを必要な枚
数だけ印刷用紙に印刷出力する。
【0089】つぎに、上述のようにスキャナシステム4
やシート読取部8により読み取って画像記憶部14に記
憶した画像データを、変復調部3により外部のファクシ
ミリや電子黒板装置(共に図示せず)にファクシミリ送
信する場合の処理動作を、以下に順次詳述する。
【0090】まず、ユーザが操作表示部9の手動操作に
より画像送信の開始を指定してから画像情報のID番号
や送信先の電話番号を指定すると、これらの指定に対応
したコマンドが操作表示部9からシステム制御部11に
出力される。このシステム制御部11は画像記憶部14
に記憶された画像データを画像編集部12に転送するの
で、この画像編集部12は、画像データを圧縮して変復
調部3に出力する。この変復調部3は、画像データをフ
ァクシミリ信号に符号化して電話回線(図示せず)に出
力するので、このファクシミリ信号が外部のファクシミ
リや電子黒板装置に送信されることになる。
【0091】なお、この電話回線により外部のファクシ
ミリや電子黒板から変復調部3にファクシミリ信号が送
信された場合は、この変復調部3はファクシミリ信号を
画像データに復号化するので、この画像データは画像編
集部12により解凍されてから画像記憶部14に格納さ
れることになる。
【0092】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、シート体の表面
における領域の絶対座標を指定する手動操作手段を設
け、この手動操作手段により指定された絶対座標により
シート体の領域を認識する座標認識手段を設け、黒板読
取手段と画像記憶手段と画像読出手段と用紙印刷手段と
の少なくとも一つを動作制御してシート体から読み取ら
れて印刷される画像を座標認識手段が認識した領域に制
限する動作制御手段を設け、起動時の前記黒板面の位置
を前記シート体の絶対座標の原点としたことにより、例
えば、黒板面の一部のみに必要な画像があり、他の部分
は、不要な画像が記載されていたり、単なる余白であっ
たりする場合、黒板面から必要な画像のみ読み取って印
刷用紙に複写することができるので、有用な複写原稿を
得ることができ、シート体の絶対座標の原点を固定的に
規定しておく必要がないので、シート体の絶対座標の原
点を規定しておく専用の機構を不要とすることができ
る。
【0093】請求項2記載の発明は、シート体の黒板面
の絶対座標を表示する座標表示手段を設けたことによ
り、黒板面の画像の絶対座標をユーザが容易に認識する
ことができるので、黒板面の画像を読み取る領域の絶対
座標を容易に指定することができる。
【0094】請求項記載の発明は、シート体の絶対座
標と画像記憶手段が記憶した画像データの絶対座標とが
対応することにより、画像記憶手段に記憶された画像デ
ータの絶対座標をユーザが容易に認識することができる
ので、画像記憶手段から画像データを読み出す領域の絶
対座標を容易に指定することができる。
【0095】請求項記載の発明は、動作制御手段によ
り画像読出手段を動作制御して座標認識手段が認識した
領域の画像データを画像記憶手段から読み出させて用紙
印刷手段により印刷用紙に印刷出力させることにより、
画像記憶手段に記憶された画像を座標の指定により印刷
することができるので、例えば、黒板面から消去した画
像でも画像記憶手段から読み出して印刷することができ
る。
【0096】請求項記載の発明は、画像読出手段が画
像記憶手段から読み出した画像データを表示出力する画
像表示手段を設けたことにより、画像記憶手段から読み
出して印刷する画像の内容を容易に確認することができ
るので、印刷用紙の無駄な消費を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子黒板装置の一実施例である電子黒
板システムの回路構造を示すブロック図である。
【図2】黒板読取手段であるシート読取部の回路構造を
示すブロック図である。
【図3】画像記憶手段である画像記憶部の回路構造を示
すブロック図である。
【図4】用紙印刷手段であるプリンタ部の回路構造を示
すブロック図である。
【図5】動作制御手段であるシステム制御部の回路構造
を示すブロック図である。
【図6】画像編集部の回路構造を示すブロック図であ
る。
【図7】手動操作手段である操作表示部の回路構造を示
すブロック図である。
【図8】操作表示部に通常モードの操作画面を表示出力
した状態を示す平面図である。
【図9】操作表示部に座標指定モードの操作画面を表示
出力した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 電子黒板装置 5,10 用紙印刷手段 8 黒板読取手段 9 手動操作手段、画像表示手段 11 動作制御手段、画像読出手段、座標認識
手段 14 画像記憶手段
フロントページの続き (72)発明者 川瀬 純一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭62−231562(JP,A) 特開 昭63−20965(JP,A) 特開 昭63−73764(JP,A) 特開 平1−290022(JP,A) 特開 平3−90926(JP,A) 実開 昭62−85479(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108 B43L 1/00 - 12/02 B43L 15/00 - 27/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転動自在に平板状に張架されて黒板面を
    形成するエンドレスのシート体と、このシート体に記載
    された画像を読み取る黒板読取手段と、この黒板読取手
    段により読み取られた画像データを記憶する画像記憶手
    段と、この画像記憶手段から画像データを読み出す画像
    読出手段と、この画像読出手段が読み出した画像データ
    を印刷用紙に印刷出力する用紙印刷手段と、前記シート
    体の表面における領域の絶対座標を指定する手動操作手
    段と、この手動操作手段により指定された絶対座標によ
    り前記シート体の領域を認識する座標認識手段と、前記
    黒板読取手段と前記画像記憶手段と前記画像読出手段と
    前記用紙印刷手段との少なくとも一つを動作制御して前
    記シート体から読み取られて印刷される画像を前記座標
    認識手段が認識した領域に制限する動作制御手段とを有
    し、起動時の前記黒板面の位置を前記シート体の絶対座
    標の原点とすることを特徴とする電子黒板装置。
  2. 【請求項2】 シート体の黒板面の絶対座標を表示する
    座標表示手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    電子黒板装置。
  3. 【請求項3】 シート体の絶対座標と画像記憶手段が記
    憶した画像データの絶対座標とを対応させたことを特徴
    とする請求項1記載の電子黒板装置。
  4. 【請求項4】 動作制御手段により画像読出手段を動作
    制御して座標認識手段が認識した領域の画像データを画
    像記憶手段から読み出させて用紙印刷手段により印刷用
    紙に印刷出力させることを特徴とする請求項記載の電
    子黒板装置。
  5. 【請求項5】 画像読出手段が画像記憶手段から読み出
    した画像データを表示出力する画像表示手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項記載の電子黒板装置。
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