JP3463877B2 - 非可逆回路素子 - Google Patents

非可逆回路素子

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JP3463877B2 JP2001377940A JP2001377940A JP3463877B2 JP 3463877 B2 JP3463877 B2 JP 3463877B2 JP 2001377940 A JP2001377940 A JP 2001377940A JP 2001377940 A JP2001377940 A JP 2001377940A JP 3463877 B2 JP3463877 B2 JP 3463877B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非可逆回路素子に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、アイソレータ等の非可逆回路素
子は、例えば携帯電話等の移動体無線機器等に使用され
ている。この種の非可逆回路素子として、ケース部材の
導電性底板内面の上に、磁気回転子を配置するととも
に、磁気回転子の側部に、終端抵抗(ダミー抵抗)とな
る抵抗器を配置した構造のものが知られている。
【0003】終端抵抗器としては、非可逆回路素子のコ
ストダウンの観点から、汎用のチップ抵抗器を用いるこ
とが望ましい。ところが、終端抵抗器は、一端がアース
され、他端は磁気回転子の中心導体の1つに接続され
る。汎用のチップ抵抗器は、相対する両端部において、
表面、裏面及び3つの側面に連続して端子電極を形成し
てあるので、これを終端抵抗として用い、中心導体に端
子電極をはんだ付した際に、溶融したはんだが流れ、ア
ース電位にあるケース内面等に付着し、電気的ショート
を生じてしまうことがある。
【0004】このような問題を解決するため、終端抵抗
器の構造に関しては、種々の提案がなされている。例え
ば、特開平9ー199909号公報では、終端抵抗とし
て、基板の一面に、抵抗膜と、その抵抗膜の両端の端子
電極とを形成し、基板の裏面には、端子電極の一方と導
通した端子電極を設けた特殊なチップ抵抗器を用いてい
る。
【0005】しかし、この従来技術の場合、上述したよ
うな特殊な端子電極構造を有するチップ抵抗器を用いな
ければならず、汎用のチップ抵抗器を用いることができ
ないので、コスト高になる。
【0006】次に、特開2001ー156505号は、
汎用のチップ抵抗器を基板に搭載した上で、この基板を
樹脂ケース内に組み込む構造を開示している。しかし、
この従来技術の場合は、チップ抵抗器を搭載する基板が
必要になり、コスト高になる。また、基板は、チップ抵
抗器よりも平面形状が大きくなるから、チップ抵抗器
を、単独で用いる場合よりも、非可逆回路素子の形状が
大型化する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、終端
抵抗器として、汎用のチップ抵抗器を用いることができ
るようにし、低コスト化、組み込み作業の容易化及び小
型化を図った非可逆回路素子を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係る非可逆回路素子は、ケース部材と、
チップ抵抗器と、磁気回転子と、絶縁部とを含む。前記
ケース部材は、底板の内面が、導電性低面と、導電性高
段部とを含む。前記チップ抵抗器は、基体の相対する端
面に、第1の端子電極及び第2の端子電極を有し、前記
第1の端子電極が前記導電性高段部に接続される。前記
磁気回転子は、前記導電性低面上に備えられ、中心導体
の一つが前記チップ抵抗器の前記第2の端子電極に電気
的に接続される。前記絶縁部は、前記導電性低面の前記
チップ抵抗器と向き合う領域を覆う。
【0009】上述したように、本発明に係る非可逆回路
素子において、ケース部材は、底板の内面に、導電性低
面を含んでおり、磁気回転子はケース部材の内部に備え
られているから、ケース部材の導電性低面を介して、磁
気回転子をアースすることができる。
【0010】チップ抵抗器は、基体の相対する端面に、
第1の端子電極及び第2の端子電極を有する。ケース部
材は、底板の内面に、導電性高段部を含んでおり、チッ
プ抵抗器の第1の端子電極が導電性高段部の上面に接続
される。この構造により、導電性高段部の上面に接続さ
れたチップ抵抗器の第1の端子電極が、アースに接続さ
れる。
【0011】しかも、磁気回転子に備えられた中心導体
の一つがチップ抵抗器の第2の端子電極に電気的に接続
されているから、チップ抵抗器は、アイソレータの終端
抵抗として動作する。
【0012】更に、本発明に係る非可逆回路素子は、絶
縁部を含んでおり、絶縁部は、ケース部材の底板の内面
に含まれる導電性低面の内、チップ抵抗器と向き合う領
域を覆っている。チップ抵抗器の第1の端子電極が接続
される導電性高段部の上面は、ケース部材の底板を構成
する導電性低面よりも高い位置にあるから、チップ抵抗
器と、底板を構成する導電性低面との間には、導電性高
段部の上面と、導電性低面との間の高低差に対応したギ
ャップが生じる。絶縁部は、このギャップを埋めるよう
に配置される。
【0013】この構造によれば、チップ抵抗器の第2の
端子電極に、磁気回転子を構成する中心導体の一つをは
んだ付する際、溶融したはんだの流動を、絶縁部によっ
て阻止し、底板と中心導体及び第2の端子電極との間の
電気的ショートを回避することができる。従って、汎用
のチップ抵抗器を、何ら障害なく用いることができる。
このため、汎用のチップ抵抗器を終端抵抗器として用
い、低コスト化を図ることができる。
【0014】また、チップ抵抗器の組み込みに当たっ
て、汎用のチップ抵抗器を、単純に、ケース部材の底面
に配置するだけでよい。このため、チップ抵抗器の組み
込み作業が簡単になるとともに、小型化にも資すること
になる。
【0015】本発明の他の目的、構成及び利点について
は、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。添付図面
は、単に、例示に過ぎない。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る非可逆回路素
子の分解斜視図、図2は図1に示した非可逆回路素子の
斜視図、図3は図2の3−3線に沿った断面図、図4は
図2の4−4線に沿った断面図、図5は図1〜図4に図
示した非可逆回路素子のチップ抵抗器接続部分の拡大断
面図である。図示する非可逆回路素子は、アイソレータ
であって、ケース部材1と、チップ抵抗器Rと、磁気回
転子6とを含む。図示実施例では、更に、第1〜第3の
キャパシタC1〜C3と、押圧部材7と、永久磁石8
と、カバー部材9とを含む。
【0017】ケース部材1は、底板16の内面が、導電
性低面160と、導電性高段部13とを含んでいる。導
電性高段部13は、導電性低面160よりも、高さt1
だけ高い位置にある。ケース部材1の底板16は、好ま
しくは、導電性を有する磁性金属材料によって構成す
る。導電性高段部13は、金属材料で構成された底板1
6のプレス加工、折り曲げ加工によって、底板16と一
体に形成できる他、底板16とは異なる金属部材を、底
板16に接合する等の手段によっても形成できる。
【0018】チップ抵抗器Rは、基体の相対する端面
に、第1の端子電極R1及び第2の端子電極R2を有
し、第1の端子電極R1が導電性高段部13に接続され
ている。接続手段としては、はんだが用いられる。
【0019】磁気回転子6は、導電性低面160の上に
備えられる。磁気回転子6は、軟磁性基体60と、第1
〜第3の中心導体64〜66とを含む。軟磁性基体60
は、平面形状が導電性低面160の平面積よりも小さな
略四角形状の平板である。軟磁性基体60は、よく知ら
れているように、イットリウム/鉄/ガーネット(YI
G)等の軟磁性材料からなる。
【0020】第1〜第3の中心導体64〜66は、第1
〜第3の端子部641〜661をそれぞれ有する。第1
〜第3の中心導体64〜66は、その共通部分が、軟磁
性基体60の下面に配置されるとともに、軟磁性基体6
0の側面631〜634に沿って上面61に導かれてい
る。第1〜第3の中心導体64〜66は、軟磁性基体6
0の上面において、ほぼ120度の角度で交わるように
配置される。第1〜第3の中心導体64〜66は、交差
部分において、互いに電気的に絶縁される。
【0021】第1〜第3の中心導体64〜66の内、第
1の中心導体64に備えられた第1の端子部641が、
チップ抵抗器Rの第2の端子電極R2に電気的に接続さ
れている。
【0022】絶縁部27は、導電性低面160のチップ
抵抗器Rと向き合う領域を覆っている。絶縁部27は、
絶縁塗料を塗布して形成した絶縁樹脂塗布層、または、
絶縁樹脂シートの貼り付け等によって構成できる。絶縁
樹脂シートとしては、たとえば、ポリイミド樹脂シート
を用いることができる。別の態様として、ケース部材1
をインサートモールド成形によって構成する場合、絶縁
部材27は、ケース部材1の一部として、インサートモ
ールド成形によって形成してもよい。図示実施例では、
絶縁部27は、導電性高段部13の高さt1とほぼ同じ
厚みを有する。これとは異なって、薄い膜状であっても
よい。
【0023】押圧部材7は、空洞部70及び枠部71を
有し、ケース部材1の内部に設けられている。枠部71
は第1〜第3の端子部641〜661に接触し、これ
を、第1〜第3のキャパシタC1〜C3及びチップ抵抗
器Rの方向に押し付ける。空洞部70は、上面及び下面
において開口する。下面は磁気回転子6と向き合う。押
圧部材7は、主に、組立工程において、第1〜第3の端
子部641〜661を、第1〜第3のキャパシタC1〜
C3及びチップ抵抗器Rの第1及び第2の端部電極R
1、R2の方向に押し付け、それによって、第1〜第3
の端子部641〜661を、第1〜第3のキャパシタC
1〜C3及びチップ抵抗器Rの第1及び第2の端部電極
R1、R2に確実に固定させるために用いられるもので
ある。押圧部材7はエンジニアリングプラスチック等の
絶縁材料からなる。
【0024】永久磁石8は、空洞部70の内部に設置さ
れる。永久磁石8は、その厚みが押圧部材7の厚みより
も大きくならない。永久磁石8は四角形状であって、押
圧部材7の空洞部70に設置される。永久磁石8は、下
面が磁気回転子6に面する。永久磁石8は、磁気回転子
6に直流磁界を印加する。カバー部材9は永久磁石8に
重なり、ケース部材1と結合され、ヨークを構成する。
【0025】図6は上述した非可逆回路素子の回路図で
ある。図を参照すると、非可逆回路素子は、第1〜第3
のキャパシタC1〜C3とチップ抵抗器Rを含み、第1
〜第3のキャパシタC1〜C3とチップ抵抗器Rの一端
は、磁気回転子6に電気的に導通している。第1〜第3
のキャパシタC1〜C3及びチップ抵抗器Rの他端は、
アースされている。第1の端子15が入力端子を構成
し、第2の端子17が出力端子を構成する。
【0026】上述したように、本発明に係る非可逆回路
素子において、ケース部材1は、底板16の内面に、導
電性を有する導電性高段部13を含んでおり、チップ抵
抗器Rは、基体の相対する端面に、第1の端子電極R1
及び第2の端子電極R2を有し、第1の端子電極R1が
導電性高段部13に接続される。この構造により、導電
性高段部13に接続されたチップ抵抗器Rの第1の端子
電極R1が、アースに接続される。
【0027】しかも、磁気回転子6に備えられた第1の
中心導体641が、チップ抵抗器Rの第2の端子電極R
2に電気的に接続されているから、チップ抵抗器Rは、
アイソレータの終端抵抗として動作する。
【0028】更に、本発明に係る非可逆回路素子は、絶
縁部27を含んでおり、絶縁部27は、ケース部材1の
底板16の内面に含まれる導電性低面160の内、チッ
プ抵抗器Rと向き合う領域を覆っている。チップ抵抗器
Rの第1の端子電極R1が接続される導電性高段部13
は、ケース部材1の底板16を構成する導電性低面16
0よりも高い位置にあるから、チップ抵抗器Rと、底板
16に含まれる導電性低面160との間には、導電性高
段部13と導電性低面160との間の高低差に対応した
ギャップが生じる。絶縁部27は、このギャップを埋め
るように配置される。
【0029】この構造によれば、チップ抵抗器Rの第2
の端子電極R2に、磁気回転子6を構成する第1の中心
導体641にはんだ付する際、溶融したはんだの流動
を、絶縁部27によって阻止し、導電性低面160と、
第1の中心導体641及び第2の端子電極R2との間の
電気的ショートを回避することができる。従って、チッ
プ抵抗器Rとして、汎用品を何ら問題なく用いることが
できる。このため、汎用のチップ抵抗器Rを終端抵抗器
として用い、低コスト化を図ることができる。
【0030】また、チップ抵抗器Rの組み込みに当たっ
て、汎用のチップ抵抗器Rを、単純に、ケース部材1の
底面に配置するだけでよい。このため、チップ抵抗器R
の組み込み作業が簡単になるとともに、小型化にも資す
ることになる。
【0031】更に、図示実施例の詳細について説明す
る。ケース部材1は、全体として四角形状であり、導電
性低面160は導電性高段部11を備える。また、底板
16の内面には、更に別の絶縁性高段部22、24(図
3、図4参照)が備えられている。絶縁性高段部22、
24はエンジニアリングプラスチック等の絶縁材料から
なる。導電性高段部11及び絶縁性高段部22、24の
高さは、導電性高段部13の高さt1と略等しい。
【0032】ケース部材1は、第1〜第4の側壁100
〜400を含む。第1〜第4の側壁100〜400は、
絶縁側壁部を含み、導電性低面160の周辺に立設され
ている。第1の側壁100及び第2の側壁200は相対
向する。第3及び第4の側壁300、400は、第1の
側壁100及び第2の側壁200の配置方向と、ほぼ直
交する方向において相対向し、第1の側壁100及び第
2の側壁200のそれぞれとほぼ垂直に交わる。
【0033】第1〜第4の側壁100〜400につい
て、図示実施例を参照して、更に具体的に述べると、第
1の側壁100は、その大部分が電気絶縁物で構成され
ており、第2の側壁200もその大部分が電気絶縁物で
構成されている。その意味で、第1及び第2の側壁10
0、200は絶縁側壁25、26と称することができ
る。
【0034】第3の側壁300は、第1の側壁100か
ら延長された絶縁側壁部28を有する。絶縁側壁部28
には、磁性金属側壁部12が隣接している。磁性金属側
壁部12は導電性低面160から延長された部分であ
る。
【0035】第4の側壁400は、第1の側壁100か
ら延長された絶縁側壁部29を有する。絶縁側壁部29
には、磁性金属側壁部14が隣接している。磁性金属側
壁部14は導電性低面160から延長された部分であ
る。
【0036】図示実施例において、ケース部材1は、磁
性金属材料で構成された第1のケース部材と、絶縁樹脂
等の絶縁材料で構成された第2のケース部材とを組み合
わせて構成されている。第1のケース部材は、磁性金属
側壁部12、14及び導電性低面160を含んでいる。
第2のケース部材は、絶縁側壁部25、26、28、2
9を含んでいる。第1のケース部材及び第2のケース部
材はインサートモールド成形等によって一体化しもよ
い。インサートモールド成形において、絶縁部27も、
同時に成形できる。
【0037】絶縁側壁25及び絶縁側壁28が直交する
角部分には、金属からなる第1の端子15が設けられ
る。第1の端子15は絶縁側壁25、28に組み込ま
れ、ケース部材1の内部及び外部に露出する。
【0038】同様に、絶縁側壁25と絶縁側壁28が直
交する角部分には、金属からなる第2の端子17が設け
られる。第2の端子17は絶縁側壁25、29に組み込
まれ、ケース部材1の内部及び外部に露出する。
【0039】底板16の内面には、更に、導電性を有す
る導電性高段部11、絶縁性高段部22、24が設けら
れている。導電性高段部11、絶縁性高段部22、24
の高さは、導電性高段部13の高さとほぼ一致する。
【0040】磁気回転子6において、第1の中心導体6
4は、軟磁性基体60の第1の側端面631をとおり、
第1の端子部641が第1の側端面631と対向する第
2の側端面432の外部に導出されている。第2の中心
導体65は、第2の端子部651が第3の側端面633
の外部に導出されている。第3の中心導体66は、第3
の端子部661が第4の側端面634の外部に導出され
ている。
【0041】磁気回転子6は、第1〜第3の端子部64
1〜661が、第2〜第4の側壁200〜400の絶縁
側壁部26、28、29に対応するようにして、ケース
部材1の内部において、導電性低面160の上に配置さ
れている。具体的に説明すると、第1の端子部641
は、第2の側壁200それ自体が構成する絶縁側壁部2
6に対応し、第2の端子部651が、第3の側壁300
の絶縁側壁部28に対応し、第3の端子部661が、第
4の側壁200〜400の絶縁側壁部29に、それぞれ
対応するようにして、ケース部材1の導電性低面160
の上に配置されている。また、第1の中心導体64のう
ち、軟磁性基体60の第1の側端面631を通る中間部
分が、第1の側壁100が構成する絶縁側壁25に対応
するように配置される。
【0042】磁気回転子6は、第1の側端面631が第
1の側壁100と対向し、第2乃至第4の側端面632
〜634が第2乃至第4の側壁200〜400とそれぞ
れ間隔を隔て、更に、第1〜第3の端子部641〜66
1が第2乃至第4の側壁の絶縁側壁部26、28、29
に対応するようにして、ケース部材1の内部に配置され
ている。
【0043】第1〜第3のキャパシタC1〜C3、及
び、チップ抵抗器Rは、磁気回転子6とケース部材1の
第2〜第4の側壁200〜400との間に生じる間隔内
に配置され、絶縁側壁部26、28、29に対応する部
分で、第1〜第3の端子部641〜661に接続されて
いる。第1〜第3のキャパシタC1〜C3及びチップ抵
抗器Rは、相対する両端に端部電極を有するので、第1
〜第3の端子部641〜661は、端部電極において、
第1〜第3のキャパシタC1〜C3及びチップ抵抗器R
に接続される。
【0044】第1のキャパシタC1は、絶縁側壁28及
び磁性金属側壁12に沿って載置される。第2のキャパ
シタC2及びチップ抵抗器Rは絶縁側壁26に沿って載
置される。第3のキャパシタC3は絶縁側壁29及び金
属磁性側壁14に沿って載置される。
【0045】第1のキャパシタC1の端部電極の1つ
は、導電性高段部11の上に配置(図4参照)され、他
方は絶縁性高段部22の上に載置される。導電性高段部
11の高さは絶縁性高段部22の高さとほぼ一致するか
ら、第1のキャパシタC1はケース部材1の内部に平面
状に載置される。
【0046】第2のキャパシタC2の端部電極の1つ
は、絶縁部27の上に載置され、チップ抵抗器Rととも
に、第1の中心導体641にはんだ付けされる。第2の
キャパシタC2の端部電極の他方は、導電性高段部11
の上にはんだ付けされる。導電性高段部11の高さは、
絶縁部27の高さとほぼ一致するから、第2のキャパシ
タC2もケース部材1の内部に平面状に載置され、はん
だ付けされる。
【0047】第3のキャパシタC3の端部電極の1つ
は、導電性高段部13に配置され、第3のキャパシタC
3の端部電極の他方は、絶縁性高段部24(図3参照)
の上に載置される。絶縁性高段部24の高さは導電性高
段部13の高さt1とほぼ一致するから、第3のキャパ
シタC3はケース部材1の内部に平面状に載置され、は
んだ付けされる。
【0048】第1の中心導体64の第1の端子部641
は、第2のキャパシタC2の端部電極、及び、チップ抵
抗器Rの第2の端部電極R2の上に搭載される。そし
て、絶縁部27の上で、第2のキャパシタC2の端部電
極、及び、チップ抵抗器Rの第2の端部電極R2にはん
だ付けされる。
【0049】第2の中心導体65の第2の端子部651
は、ケース部材1の内部に設置される第1の端子15
と、第1のキャパシタC1の端部電極とに搭載され、は
んだ付けされる。第3の中心導体66の第3の端子部6
61は、ケース部材1に設置された第2の端子17と、
第3のキャパシタC3の端部電極とにはんだ付けされ
る。
【0050】図示実施例において、ケース部材1は、底
板16の内面の全体が四角形状であり、底板16の内面
の周辺には第1〜第4の側壁100〜400が立設され
ている。磁気回転子6の軟磁性基体60は、底板16の
内面の平面積よりも小さな略四角形状の平板である。従
って、ケース部材1の内部に磁気回転子6を配置した場
合、磁気回転子6とケース部材1の第2〜第4の側壁2
00〜400との間には、ケース部材1の底板16の内
面と、磁気回転子6の軟磁性基体60との間の平面形状
の差に起因する間隔が生じる。
【0051】第1〜第3のキャパシタC1〜C3、及
び、チップ抵抗器Rは、磁気回転子6とケース部材1の
第2〜第4の側壁200〜400との間に生じる間隔内
に配置されている。この配置によれば、磁気回転子6と
ケース部材1の第2〜第4の側壁200〜400との間
に生じる間隔を有効に利用して、磁気回転子6、第1〜
第3のキャパシタC1〜C3及びチップ抵抗器Rを、デ
ッドスペースを極力小さくして、高密度で配置できる。
【0052】しかも、ケース部材1は、底板16の内面
が全体として四角形状であり、磁気回転子6の軟磁性基
体60も、平面形状が略四角形状であるから、磁気回転
子6とケース部材1の第2〜第4の側壁200〜400
との間に生じる間隔は、第1〜第3のキャパシタC1〜
C3及びチップ抵抗器Rの形状として一般に採用される
略四角形状に、よく対応し得る形状になる。このため、
第1〜第3のキャパシタC1〜C3及びチップ抵抗器R
を、デッドスペースを最小化した状態で、高密度で配置
できる。
【0053】更に、ケース部材1を構成する第1〜第4
の側壁100〜400は、絶縁側壁部25、26、2
8、29を含み、磁気回転子6は、第1〜第3の中心導
体64〜66の第1〜第3の端子部641〜661が、
第2〜第4の側壁200〜400の絶縁側壁部に対応す
るようにして、ケース部材1の内部において、導電性低
面160の上に配置されている。従って、磁気回転子6
をケース部材1の内部に挿入した場合、第1〜第3の中
心導体64〜66の第1〜第3の端子部641〜661
を、通常はアース電位に落とされるケース部材1の導電
部分、例えば、磁性金属側壁12、14等から、電気的
に確実に絶縁し得る。
【0054】第1〜第3のキャパシタC1〜C3、及
び、チップ抵抗器Rは、絶縁側壁部26、28、29に
対応する部分で、第1〜第3の中心導体64〜66の第
1〜第3の端子部641〜661に接続される。従っ
て、非可逆回路素子として必要な第1〜第3のキャパシ
タC1〜C3、及び、チップ抵抗器Rを、アース電位に
落とされるケース部材1の導電部分から、電気的に確実
に絶縁した状態で、第1〜第3の中心導体64〜66の
第1〜第3の端子部641〜661に接続し得る。
【0055】ケース部材1は、必要な箇所に絶縁側壁部
25、26、28、29を有する限り、他の部分は、導
電性を有していてもよい。ケース部材1は、通常は、カ
バー部材9との組み合わせにより、ヨークを構成するの
で、導電性を有する部分は、磁性金属部分として構成さ
れる。導電性低面160、磁性金属側壁12、14等が
この導電性磁性金属部分に相当する。
【0056】また、第1の中心導体64は、軟磁性基体
60の第1の側端面631を通る中間部分が、絶縁側壁
25に対応するように配置されているから、軟磁性基体
60の第1の側端面631を、絶縁側壁25に密着さ
せ、ケース部材内容積を最小化することができる。
【0057】更に、実施例の場合、押圧部材7は空洞部
70を含み、空洞部70は上面及び下面において開口
し、磁気回転子6に向きあっている。永久磁石8は空洞
部70に設けられる。永久磁石8は、その厚みが押圧部
材7の厚みよりも大きくはならない。この構造によれ
ば、永久磁石8の厚みが変わっても、非可逆回路素子の
総合的な厚みは変わらない。
【0058】図7は本発明に係る非可逆回路素子の別の
実施例におけるチップ抵抗器接続部分の拡大断面図であ
る。図において、図5に図示された構成部分と同一の構
成部分については、同一の参照符号を付し、重複説明は
省略する。この実施例では、導電性高段部13は、底板
16の外面側の周辺部をくぼませ、または、内面側の中
間部をくぼませることによって、形成してある。
【0059】図8は本発明に係る非可逆回路素子の別の
実施例におけるチップ抵抗器接続部分の拡大断面図であ
る。図において、図5に図示された構成部分と同一の構
成部分については、同一の参照符号を付し、重複説明は
省略する。この実施例では、導電性高段部13は、底板
16の内面側に窪みを付すことによって導電性低面16
0を形成し、反射的に導電性低面160の外側に導電性
高段部13を生じさせてある。
【0060】図7及び図8の実施例の場合も、図1〜図
6を参照して述べた作用効果を奏することは明らかであ
る。
【0061】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、終
端抵抗器として、汎用のチップ抵抗器を用いることがで
きるようにし、低コスト化、組み込み作業の容易化及び
小型化を図った非可逆回路素子を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非可逆回路素子の分解斜視図であ
る。
【図2】図1に示した非可逆回路素子の斜視図である。
【図3】図2の3−3線に沿った断面図である。
【図4】図2の4−4線に沿った断面図である。
【図5】図1〜図4に図示した非可逆回路素子のチップ
抵抗器接続部分の拡大断面図である。
【図6】図1〜図4に示した非可逆回路素子の回路図で
ある。
【図7】本発明に係る非可逆回路素子の別の実施例にお
けるチップ抵抗器接続部分の拡大断面図である。
【図8】本発明に係る非可逆回路素子の別の実施例にお
けるチップ抵抗器接続部分の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ケース部材 C1〜C3 キャパシタ R チップ抵抗器 6 磁気回転子 64〜66 中心導体 641〜661 端子部 8 永久磁石 9 カバー部材
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/36 H01P 1/383

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース部材と、チップ抵抗器と、磁気回
    転子と、絶縁部とを含む非可逆回路素子であって、 前記ケース部材は、主として、導電性を有する磁性金属
    材料によって構成された底板を有しており、 前記底板は、導電性低面と、導電性高段部とを含んでお
    り、前記導電性低面及び前記導電性高段部は、互いに隣接し
    ており、 前記導電性低面は、前記底板の内面であり、 前記導電性高段部は、前記底板のプレス加工、折り曲げ
    加工、または、前記底板とは異なる金属部材を、前記底
    板に接合することによって形成されたものであり、 前記チップ抵抗器は、基体の相対する端面に、第1の端
    子電極及び第2の端子電極を有し、前記第1の端子電極
    が前記導電性高段部に接続されており、 前記磁気回転子は、前記ケース部材の内部に備えられ、
    中心導体の一つが前記チップ抵抗器の前記第2の端子電
    極に電気的に接続されており、 前記絶縁部は、前記導電性低面の前記チップ抵抗器と向
    き合う領域を覆っており、前記導電性低面を基準とした
    前記導電性高段部の高さとほぼ同じ厚みを有する 非可逆回路素子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された非可逆回路素子で
    あって、前記絶縁部は、絶縁樹脂塗布層、絶縁シート
    はインサートモールド成形によって形成された樹脂部
    なる非可逆回路素子。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載された非可逆回
    路素子であって、前記絶縁部は、前記導電性低面の前記
    チップ抵抗器と向き合う領域を越えて配置されている非
    可逆回路素子。
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