JP2003179409A - 非可逆回路素子 - Google Patents

非可逆回路素子

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JP2003179409A
JP2003179409A JP2001377939A JP2001377939A JP2003179409A JP 2003179409 A JP2003179409 A JP 2003179409A JP 2001377939 A JP2001377939 A JP 2001377939A JP 2001377939 A JP2001377939 A JP 2001377939A JP 2003179409 A JP2003179409 A JP 2003179409A
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resistor
magnetic
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Yoshinori Matsumaru
宜紀 松丸
Shusuke Ohata
秀典 大波多
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型で、かつ、組立の容易な非可逆回路素子を
提供する。 【解決手段】ケース部材1の底部16は、全体として四
角形状であり、側壁100〜400は底部16の周辺に
立設されている。磁気回転子6の軟磁性基体60は底部
16の平面積よりも小さな略四角形状である。磁気回転
子6はケース部材1の内部において底部16の上に配置
されている。キャパシタC1〜C3、抵抗器Rは、磁気
回転子6とケース部材1の側壁200〜400との間に
生じる間隔内に、磁気回転子6に隣接して配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非可逆回路素子に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、アイソレータ等の非可逆回路素
子は、例えば携帯電話等の移動体無線機器等に使用され
ている。この種の非可逆回路素子としては、例えば、特
開平11−205011号公報等に開示されているもの
が知られている。この公知技術では、3つのキャパシ
タ、抵抗器及び磁気回転子を、ケースの内部に配置す
る。磁気回転子は3つの中心導体を含み、中心導体の各
々は、端子部を有する。端子部の各々はキャパシタ及び
抵抗器の上に載置される。そして、中心導体の端子部を
キャパシタ及び抵抗器の電極に接続する。永久磁石は磁
気回転子に対して直流磁界を印加する。
【0003】ケースは、樹脂ケースと下ヨークとの組み
合わせからなる。樹脂ケースには、磁気回転子、キャパ
シタ、抵抗器の位置決めをするための凹部または仕切が
設けられており、これらの凹部または仕切によって区画
された各領域内に磁気回転子、キャパシタ、抵抗器を配
置した構造となっている。
【0004】下ヨークは、樹脂ケースの下側に配置さ
れ、下ヨークによって磁気回転子を下面側から支持す
る。
【0005】この従来技術によれば、円盤状の磁気回転
子と、四角形状の樹脂ケースとの組み合わせであるた
め、磁気回転子の周りにデッドスペースが生じ易い。
【0006】しかも、樹脂ケースに凹部または仕切を設
け、凹部または仕切によって区画された領域内に、磁気
回転子、キャパシタ、抵抗器を配置する構造であるた
め、その分だけ、非可逆回路素子の全体形状が大型化す
る。
【0007】また、凹部または仕切によって区画された
領域内に、磁気回転子、キャパシタ、抵抗器を嵌め込む
作業が必要であるため、非可逆回路素子の形状が小型に
なるにつれて、組立作業が困難になる。
【0008】更に、凹部や仕切を有する複雑な樹脂ケー
スを成形する必要があるため、樹脂ケースの製作コスト
が高くなる。
【0009】別の従来技術として、特許第316402
9号公報は、円板状の磁気回転子に変えて、四角形状の
磁気回転子を用い、これを四角形状の樹脂ケースと組み
合わせた非可逆回路素子を開示している。
【0010】しかし、この従来技術においても、樹脂ケ
ースには、磁気回転子、キャパシタ、抵抗器の位置決め
をするための凹部または仕切が設けられており、形状の
大型化を招く、という問題を回避することはできない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、小型
で、かつ、組立の簡単な非可逆回路素子を提供すること
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係る非可逆回路素子は、ケース部材と、
複数のキャパシタと、磁気回転子とを含む。前記ケース
部材は、底部と、第1乃至第4の側壁とを含む。前記底
部は、全体として四角形状であり、前記第1乃至第4の
側壁は、前記底部の周辺に立設されている。
【0013】前記磁気回転子は、軟磁性基体を含み、前
記ケース部材の内部において前記底部上に配置されてい
る。前記軟磁性基体は、平面形状が前記底部の平面積よ
りも小さな略四角形状である。
【0014】前記キャパシタは、前記磁気回転子と前記
ケース部材の前記側壁との間に生じる間隔内に、前記磁
気回転子に隣接して配置されている。
【0015】上述したように、本発明に係る非可逆回路
素子において、磁気回転子はケース部材の内部において
底部上に配置されている。ケース部材は、底部が全体と
して四角形状であり、底部の周辺には第1乃至第4の側
壁が立設されている。磁気回転子の軟磁性基体は、平面
形状が底部の平面積よりも小さな略四角形状の平板であ
る。従って、ケース部材の内部に磁気回転子を配置した
場合、磁気回転子とケース部材の側壁との間には、ケー
ス部材の底部と、磁気回転子の軟磁性基体との間の平面
形状の差に起因する間隔が生じる。
【0016】キャパシタは、磁気回転子とケース部材の
側壁との間に生じる間隔内に配置されている。この配置
によれば、磁気回転子の側面とケース部材の側壁との間
に生じる間隔を有効に利用し、磁気回転子及びキャパシ
タを、デッドスペースを極力小さくした状態で、高密度
で配置できる。
【0017】しかも、キャパシタは、磁気回転子に隣接
して配置されているので、磁気回転子の側面を利用し
て、キャパシタを位置決めできる。従って、従来と異な
って、磁気回転子及びキャパシタを位置決めするための
凹部や仕切が不要である。このため、デッドスペースの
縮小、高密度配置とともに、非可逆回路素子の小型化に
寄与することができる。
【0018】また、ケース部材に凹部や仕切を設ける必
要がないので、ケース部材の小型化、低コスト化が可能
になるとともに、組立が容易になる。
【0019】組立容易性に関して、更に言及すると、組
立作業においては、キャパシタを、ケース部材の側壁に
隣接するように配置し、次に、ケース部材及びキャパシ
タによって囲まれた領域内に、磁気回転子を嵌め込むと
いうステップを採ることができる。この組立作業は、凹
部や仕切によって区画された領域内に、キャパシタ及び
磁気回転子を個別に嵌め込む場合よりも、簡単に、か
つ、精度よく実行できる。
【0020】しかも、ケース部材は、底部が全体として
四角形状であり、磁気回転子の軟磁性基体も、平面形状
が略四角形状であるから、磁気回転子とケース部材の側
壁との間に生じる間隔は、キャパシタの形状として一般
に採用される略四角形状に、よく対応し得る形状にな
る。このため、キャパシタを、デッドスペースを最小化
した状態で、高密度で配置できる。
【0021】非可逆回路素子がアイソレータである場
合、キャパシタの他に抵抗器が含まれる。抵抗器の配置
に関しても、ケース部材及び磁気回転子とキャパシタと
の配置関係に関して述べた上記事項が、そのまま適用で
きる。
【0022】本発明の他の目的、構成及び利点について
は、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。添付図面
は、単に、例示に過ぎない。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る非可逆回路素
子の分解斜視図、図2は図1に示した非可逆回路素子の
斜視図、図3は図2の3−3線に沿った断面図、図4は
図2の4−4線に沿った断面図である。図示する非可逆
回路素子は、アイソレータであって、ケース部材1と、
第1〜第3のキャパシタC1〜C3と、抵抗器Rと、磁
気回転子6とを含む。図示実施例では、更に、押圧部材
7と、永久磁石8と、カバー部材9とを含む。
【0024】ケース部材1は、図5、6にも図示するよ
うに、底部16と、第1〜第4の側壁100〜400と
を含む。底部16は、全体として四角形状である。図示
実施例において、底部16は磁性金属板材で構成されて
いる。底部16は導電性を有する導電性高段部11、1
3を備える。
【0025】底部16は更に絶縁性高段部27を備え
る。絶縁性高段部27は、導電性高段部11、13の間
に設置される。絶縁性高段部27はエンジニアリングプ
ラスチック等の絶縁材料からなり、表面に導体膜31を
備える。導体膜31は金属膜である。絶縁性高段部27
の高さは、導電性高段部11、13の高さと略等しい。
【0026】第1〜第4の側壁100〜400は、絶縁
側壁部を含み、底部16の周辺に立設されている。第1
の側壁100及び第2の側壁200は相対向する。第3
及び第4の側壁300、400は、第1の側壁100及
び第2の側壁200の配置方向とは直交する方向におい
て相対向し、第1の側壁100及び第2の側壁200の
それぞれと垂直に交わる。
【0027】第1〜第4の側壁100〜400につい
て、図示実施例を参照して、更に具体的に述べると、第
1の側壁100は、その大部分が電気絶縁物で構成され
ており、第2の側壁200もその大部分が電気絶縁物で
構成されている。その意味で、第1及び第2の側壁10
0、200は絶縁側壁25、26と称することができ
る。
【0028】第3の側壁300は、第1の側壁100か
ら延長された絶縁側壁部28を有する。絶縁側壁部28
には、磁性金属側壁部12が隣接している。磁性金属側
壁部12は底部16から延長された部分である。
【0029】第4の側壁400は、第1の側壁100か
ら延長された絶縁側壁部29を有する。絶縁側壁部29
には、磁性金属側壁部14が隣接している。磁性金属側
壁部14は底部16から延長された部分である。
【0030】図示実施例において、ケース部材1は、磁
性金属材料で構成された第1のケース部材と、絶縁樹脂
等の絶縁材料で構成された第2のケース部材とを組み合
わせて構成されている。第1のケース部材は、磁性金属
側壁部12、14及び底部16を含んでいる。第2のケ
ース部材は、絶縁側壁部25、26、28、29を含ん
でいる。
【0031】絶縁側壁25及び絶縁側壁28が直交する
角部分には、金属からなる第1の端子15が設けられ
る。第1の端子15は絶縁側壁25、28に組み込ま
れ、ケース部材1の内部に露出する。第1の端子15
は、ケース部材1の内部において露出し、且、絶縁側壁
25に沿って延びる。
【0032】同様に、絶縁側壁25と絶縁側壁29が直
交する角部分には、金属からなる第2の端子17が設け
られる。第2の端子17は絶縁側壁25、29に組み込
まれ、ケース部材1の内部に露出する。第2の端子17
は、ケース部材1の内部において露出し、且、絶縁側壁
25に沿って延びる。
【0033】導電性高段部11と第1の端子15との間
には絶縁性高段部22が設けられており、段差部13と
第2の端子17との間には絶縁性高段部24が設けられ
ている。絶縁性高段部22、24の高さは、導電性高段
部11、13の高さとほぼ一致する。
【0034】再び、図1〜図4を参照して説明する。磁
気回転子6は、軟磁性基体60と、第1〜第3の中心導
体64〜66とを含む。軟磁性基体60は、平面形状が
底部16の平面積よりも小さな略四角形状の平板であ
る。軟磁性基体60は、よく知られているように、イッ
トリウム/鉄/ガーネット(YIG)等の軟磁性材料か
らなる。
【0035】第1〜第3の中心導体64〜66は、第1
〜第3の端子部641〜661をそれぞれ有する。第1
〜第3の中心導体64〜66は、軟磁性基体60の下面
62に接触し、且、軟磁性基体60の側面631〜63
4に沿って上面61に導かれている。第1〜第3の中心
導体64〜66は、軟磁性基体60の上面において、約
120度で交わるように配置される。
【0036】具体的には、第1の中心導体64は、軟磁
性基体60の第1の側端面631をとおり、第1の端子
部641が第1の側端面631と対向する第2の側端面
632の外部に導出されている。第2の中心導体65
は、第2の端子部651が第3の側端面633の外部に
導出されている。第3の中心導体66は、第3の端子部
661が第4の側端面634の外部に導出されている。
【0037】磁気回転子6は、第1〜第3の端子部64
1〜661が、第2〜第4の側壁200〜400の絶縁
側壁部26、28、29に対応するようにして、ケース
部材1の内部において、底部16の上に配置されてい
る。具体的に説明すると、第1の端子部641は、第2
の側壁200それ自体が構成する絶縁側壁部26に対応
し、第2の端子部651が、第3の側壁300の絶縁側
壁部28に対応し、第3の端子部661が、第4の側壁
100〜400の絶縁側壁部29に、それぞれ対応する
ようにして、ケース部材1の底部16の上に配置されて
いる。また、第1の中心導体64のうち、軟磁性基体6
0の第1の側端面631を通る中間部分が、第1の側壁
100それ自体が構成する絶縁側壁25に対応するよう
に配置される。
【0038】図7、8はケース部材1の内部における磁
気回転子6、第1〜第3のキャパシタC1〜C3、及
び、抵抗器Rの配置関係を示す図である。これらの図を
参照すると、磁気回転子6は、第1の側端面631が第
1の側壁100と対向し、第2乃至第4の側端面632
〜634が第2乃至第4の側壁200〜400とそれぞ
れ間隔を隔て、更に、第1〜第3の端子部641〜66
1が第2乃至第4の側壁の絶縁側壁部26、28、29
に対応するようにして、ケース部材1の内部に配置され
ている。
【0039】第1〜第3のキャパシタC1〜C3、及
び、抵抗器Rは、磁気回転子6とケース部材1の第2〜
第4の側壁200〜400との間に生じる間隔内に配置
され、絶縁側壁部26、28、29に対応する部分で、
第1〜第3の端子部641〜661に接続されている。
第1のキャパシタC1〜C3及び抵抗器Rは、チップ状
であり、相対する両端に端部電極を有するので、第1〜
第3の端子部641〜661は、端部電極において、第
1のキャパシタC1〜C3及び抵抗器Rに接続される。
【0040】第1のキャパシタC1は、絶縁側壁28及
び磁性金属側壁12に沿って載置される。第2のキャパ
シタC2及び抵抗器Rは絶縁側壁26に沿って載置され
る。第3のキャパシタC3は絶縁側壁29及び磁性金属
側壁14に沿って載置される。
【0041】第1のキャパシタC1の端部電極の1つは
絶縁性高段部22の上に載置される。絶縁性高段部22
は導電性高段部11と第1の端子15との間に設けられ
ている。第1のキャパシタC1の端部電極の他方は導電
性高段部11の上に載置される。導電性高段部11は磁
性金属側壁12に近接する。絶縁性高段部22の高さは
導電性高段部11の高さとほぼ一致するから、第1のキ
ャパシタC1はケース部材1の内部に平面状に載置され
る。
【0042】第2のキャパシタC2の端部電極の1つ
は、絶縁性高段部27の上面の上で、導体膜31の上に
載置される。第2のキャパシタC2の端部電極の他方
は、導電性高段部11の上に載置される。絶縁性高段部
27の高さは導電性高段部11の高さとほぼ一致するか
ら、第2のキャパシタC2もケース部材1の内部に平面
状に載置され、はんだ付される。
【0043】第3のキャパシタC3の端部電極の1つは
絶縁性高段部24の上に載置され、絶縁性高段部24は
段差部13と第2の端子17との間に設けられる。第3
のキャパシタC3の端部電極の他方は段差部13の上に
載置され、段差部13は磁性金属側壁14に近接する。
絶縁性高段部24の高さは段差部13の高さとほぼ一致
するから、第3のキャパシタC3はケース部材1の内部
に平面状に載置され、はんだ付される。
【0044】抵抗器Rの端部電極の1つは、絶縁性高段
部27の上面の上で、導体膜31の上に載置される。抵
抗器Rの端部電極の他方は、段差部13の上に載置され
る。絶縁性高段部27の高さは、段差部13の高さとほ
ぼ一致するから、抵抗器Rもケース部材1の内部に平面
状に載置され、はんだ付される。
【0045】第1の中心導体64の第1の端子部641
は、第2のキャパシタC2の端部電極、及び、抵抗器R
の上に搭載される。第2のキャパシタC2の端部電極、
及び、抵抗器Rの端部電極は、絶縁性高段部27の導体
膜31に搭載され、はんだ付される。
【0046】第2の中心導体65の第2の端子部651
は、ケース部材1の内部に設置される第1の端子15
と、第1のキャパシタC1の端部電極とに、平面状に搭
載される。
【0047】第3の中心導体66の第3の端子部661
は、ケース部材1に設置された第2の端子17と、第3
のキャパシタC3の端部電極とに、平面状に搭載され
る。
【0048】導電性高段部11の高さは、ケース部材1
の内部に露出する第1の端子15の高さより低くなる。
換言すれば、ケース部材1の内部に露出する第1の端子
15の高さは、導電性高段部11の高さより高くなる。
同様に、絶縁性高段部22は、導電性高段部11と第1
の端子15との間に設けられると共に、導電性高段部1
1の高さとほぼ等しい高さを有する。
【0049】同じく、段差部13の高さは、ケース部材
1の内部に露出する第2の端子17の高さより低くな
る。換言すれば、ケース部材1の内部に露出する第2の
端子17の高さは、段差部13の高さより高くなる。同
様に、絶縁性高段部24は、段差部13と第2の端子1
7との間に設けられると共に、段差部13の高さとほぼ
等しい高さを有する。
【0050】押圧部材7は、空洞部70及び枠部74を
有し、ケース部材1の内部に設けられている。枠部74
は第1〜第3の端子部641〜661に接触し、これ
を、第1のキャパシタC1〜C3及び抵抗器Rの端部電
極の方向に押し付ける。空洞部70は、上面71及び下
面72において開口する。下面72は磁気回転子6と向
き合う。押圧部材7は、主に、組立工程において、第1
〜第3の端子部641〜661を、第1のキャパシタC
1〜C3及び抵抗器Rの端部電極の方向に押し付け、そ
れによって、第1〜第3の端子部641〜661を、第
1のキャパシタC1〜C3及び抵抗器Rの端部電極に確
実に固定させるために用いられるものである。
【0051】押圧部材7は、図示実施例では、U字形状
(若しくはC字形状)であって、空洞部70は四角形状
をとる。押圧部材7はエンジニアリングプラスチック等
の絶縁材料からなる。
【0052】永久磁石8は、空洞部70の内部に設置さ
れる。永久磁石8は、その厚みが押圧部材7の厚みより
も大きくならない。永久磁石8は四角形状であって、押
圧部材7の空洞部70に設置される。永久磁石8は、上
面81と、下面82及び側面83を含む。下面82は磁
気回転子6に面する。永久磁石8は、磁気回転子6に直
流磁界を印加する。
【0053】カバー部材9は永久磁石8に接触し、ケー
ス部材1と結合され、ヨークを構成する。カバー部材9
は、上面91、下面92及び側面93を含む。図2乃至
図4で図示するように、ケース部材1がカバー部材9と
結合される際、側面93はケース部材1の磁性金属側壁
12と接触する。
【0054】上述したように、磁気回転子6はケース部
材1の内部において底部16上に配置されている。ケー
ス部材1は、底部16が全体として四角形状であり、底
部16の周辺には第1〜第4の側壁100〜400が立
設されている。磁気回転子6の軟磁性基体60は、平面
形状が底部16の平面積よりも小さな略四角形状の平板
である。従って、ケース部材1の内部に磁気回転子6を
配置した場合、磁気回転子6とケース部材1の第1〜第
4の側壁100〜400との間には、ケース部材1の底
部16と、磁気回転子6の軟磁性基体60との間の平面
形状の差に起因する間隔が生じる。
【0055】第1〜第3のキャパシタC1〜C3、及
び、抵抗器Rは、磁気回転子6とケース部材1の第2〜
第4の側壁200〜400との間に生じる間隔内に配置
されている。この配置によれば、磁気回転子6とケース
部材1の第2〜第4の側壁200〜400との間に生じ
る間隔を有効に利用して、磁気回転子6、第1〜第3の
キャパシタC1〜C3及び抵抗器Rを、デッドスペース
を極力小さくして、高密度で配置できる。
【0056】しかも、キャパシタC1〜C3及び抵抗器
Rは、磁気回転子6に隣接して配置されているので、磁
気回転子6の側面を利用して、キャパシタC1〜C3及
び抵抗器Rを位置決めできる。従って、従来と異なっ
て、磁気回転子6、キャパシタC1〜C3及び抵抗器R
を位置決めするための凹部や仕切が不要である。このた
め、デッドスペースの縮小、高密度配置とともに、非可
逆回路素子の小型化にも寄与することができる。
【0057】また、ケース部材1に凹部や仕切を設ける
必要がないので、ケース部材1の小型化、低コスト化が
可能になるとともに、組立が容易になる。
【0058】組立容易性に関して、更に言及すると、組
立作業においては、キャパシタC1〜C3及び抵抗器R
を、ケース部材1の側壁に隣接するように配置し、次
に、ケース部材1キャパシタC1〜C3及び抵抗器Rに
よって囲まれた領域内に、磁気回転子6を嵌め込むとい
うステップを採ることができる。この組立作業は、凹部
や仕切によって区画された領域内に、キャパシタC1〜
C3、抵抗器R及び磁気回転子6を個別に嵌め込む場合
よりも、簡単に、かつ、精度よく実行できる。
【0059】しかも、ケース部材11は、底部16が全
体として四角形状であり、磁気回転子6の軟磁性基体6
0も、平面形状が略四角形状であるから、磁気回転子6
とケース部材11の第2〜第4の側壁200〜400と
の間に生じる間隔は、第1〜第3のキャパシタC1〜C
3及び抵抗器Rの形状として一般に採用される略四角形
状に、よく対応し得る形状になる。このため、第1〜第
3のキャパシタC1〜C3及び抵抗器Rを、デッドスペ
ースを最小化した状態で、高密度で配置できる。
【0060】次に、図示実施例の作用効果について説明
する。ケース部材1の第1〜第4の側壁100〜400
は、絶縁側壁部25、26、28、29を含み、磁気回
転子6は、第1〜第3の中心導体64〜66の第1〜第
3の端子部641〜661が、第2〜第4の側壁200
〜400の絶縁側壁部に対応するようにして、ケース部
材1の内部において、底部16上に配置されている。従
って、磁気回転子6をケース部材1内部に挿入した場
合、第1〜第3の中心導体64〜66の第1〜第3の端
子部641〜661を、通常はアース電位に落とされる
ケース部材1の導電部分、例えば、磁性金属側壁12、
14等から、電気的に確実に絶縁し得る。カバー部材9
との関係でも同様である。
【0061】第1〜第3のキャパシタC1〜C3、及
び、抵抗器Rは、絶縁側壁部26、28、29に対応す
る部分で、第1〜第3の中心導体64〜66の第1〜第
3の端子部641〜661に接続される。従って、非可
逆回路素子として必要な第1〜第3のキャパシタC1〜
C3、及び、抵抗器Rを、アース電位に落とされるケー
ス部材1の導電部分から、電気的に確実に絶縁した状態
で、第1〜第3の中心導体64〜66の第1〜第3の端
子部641〜661に接続し得る。
【0062】ケース部材1は、必要な箇所に絶縁側壁部
25、26、28、29を有する限り、他の部分は、導
電性を有していてもよい。ケース部材1は、通常は、カ
バー部材9との組み合わせにより、ヨークを構成するの
で、導電性を有する部分は、磁性金属部分として構成さ
れる。底部16、磁性金属側壁12、14等がこの導電
性磁性金属部分に相当する。
【0063】また、第1の中心導体64のうち、軟磁性
基体60の第1の側端面631を通る中間部分が、第1
の側壁100それ自体が構成する絶縁側壁25に対応す
るように配置されているから、軟磁性基体60の第1の
側端面631を、第1の側壁100それ自体が構成する
絶縁側壁25に密着させ、ケース部材内容積を最小化す
ることができる。
【0064】更に、実施例の場合、押圧部材7は空洞部
70を含み、空洞部70は上面71及び下面72におい
て開口し、磁気回転子6に向きあっている。永久磁石8
は空洞部70に設けられる。永久磁石8は、その厚みが
押圧部材7の厚みよりも小さい。この構造によれば、永
久磁石8の厚みが変わっても、非可逆回路素子の総合的
な厚みは変わらない。
【0065】押圧部材7は空洞部70を含み、空洞部7
0は上面71及び下面72において開口し、下面72は
磁気回転子6に面する。そして、永久磁石8が空洞部7
0に設けられる。換言すれば、押圧部材7は永久磁石8
の上面81を覆っていない。従って、非可逆回路素子の
シリーズ化に伴い、永久磁石8の厚みが変わっても、押
圧部材7の枠部74は第1〜第3の中心導体64〜66
の各端子部641〜661と接触し続けることになり、
第1〜第3の中心導体64〜66の各端子部641〜6
61も、第1のキャパシタC1〜C3及び抵抗器Rの端
部電極と接触し続けることになる。このため、はんだ等
で接触部を固着させる際、導通不良が生じなくなる。
【0066】図9は本発明に係る非可逆回路素子の回路
図である。図9を参照すると、図示する非可逆回路素子
は、第1のキャパシタC1〜C3と抵抗器Rを含み、第
1のキャパシタC1〜C3と抵抗器Rは磁気回転子6に
電気的に導通している。
【0067】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、小
型で、かつ、組立の簡単な非可逆回路素子を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非可逆回路素子の分解斜視図であ
る。
【図2】図1に示した非可逆回路素子の斜視図である。
【図3】図2の3−3線に沿った断面図である。
【図4】図2の4−4線に沿った断面図である。
【図5】本発明に係る非可逆回路素子のケース部材の斜
視図である。
【図6】図5に示したケース部材の拡大平面図である。
【図7】本発明に係る非可逆回路素子のケース部材の内
部における磁気回転子、キャパシタ及び抵抗器の配置関
係を示す斜視図である。
【図8】図7に示した配置の拡大平面図である。
【図9】本発明に係る非可逆回路素子の電気回路図であ
る。
【符号の説明】
1 ケース部材 C1〜C3 キャパシタ R 抵抗器 6 磁気回転子 64〜66 中心導体 641〜661 端子部 8 永久磁石 9 カバー部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース部材と、複数のキャパシタと、磁
    気回転子とを含む非可逆回路素子であって、 前記ケース部材は、底部と、第1乃至第4の側壁とを含
    み、 前記底部は、全体として四角形状であり、 前記第1乃至第4の側壁は、前記底部の周辺に立設され
    ており、 前記磁気回転子は、軟磁性基体を含み、前記ケース部材
    の内部において前記底部上に配置されており、 前記軟磁性基体は、平面形状が前記底部の平面積よりも
    小さな略四角形状であり、 前記キャパシタは、前記磁気回転子と前記ケース部材の
    前記側壁との間に生じる間隔内に、前記磁気回転子に隣
    接して配置されている非可逆回路素子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された非可逆回路素子で
    あって、 更に、抵抗器を含み、前記抵抗器は、前記磁気回転子と
    前記ケース部材の前記側壁との間に生じる間隔内に、前
    記磁気回転子に隣接して配置されている非可逆回路素
    子。
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