JP3462350B2 - 毛髪処理用乳化物 - Google Patents

毛髪処理用乳化物

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JP3462350B2
JP3462350B2 JP22387596A JP22387596A JP3462350B2 JP 3462350 B2 JP3462350 B2 JP 3462350B2 JP 22387596 A JP22387596 A JP 22387596A JP 22387596 A JP22387596 A JP 22387596A JP 3462350 B2 JP3462350 B2 JP 3462350B2
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文昭 松崎
公男 大野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪処理用乳化物
に関し、特に、水相中に主剤として染料を含有し、油相
中に油溶性高分子化合物(及び極性油)を含有する油中
水型乳化物である第1剤と、前記第1剤と混合すること
により前記第1剤を水中油型乳化物に転相し又は/及び
前記第1剤の乳化破壊を起こす第2剤とからなる毛髪処
理用乳化物に関する。
【0002】
【従来の技術】染毛剤、毛髪脱色剤等の毛髪処理剤は使
用時に保持されやすくし、毛髪から垂れ落ちるのを防止
するため、適度の粘度を有することが要求される。この
ため、これらの毛髪処理剤は乳化物として調製されるこ
とが多い。
【0003】従来より、これらの毛髪処理用乳化物は調
製の簡便性や使用性の観点から水中油型(以下、O/W
型乳化物という)として調製されていた。O/W型乳化
物において使用される主剤、例えば染毛剤にあっては染
料、パーマネントウェーブ剤にあっては還元剤、は通常
水溶性であり、それ故、乳化物内においては外相である
連続相(水相)に含有される。しかしながら、この理由
により、かかる主剤は空気と接触する機会が増加して酸
化による劣化を起こし易くなり、安定性に欠けるという
欠点を有していた。この欠点を補うものとして、第1剤
を油中水型(以下、W/O型乳化物という)とし、主剤
と空気との接触機会を減少させる毛髪処理用乳化物が提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
W/O型乳化物を使用した毛髪処理用乳化物において
は、含有する成分によってはその粘度の調節に困難が伴
う場合がある。例えば、乳化物の安定性を向上させるた
めに多量の界面活性剤を使用すると、第2剤と混合した
際に、毛髪から垂れ落ちない適度な粘度を保持すること
が難しい。また、W/O型乳化物を使用した毛髪処理用
乳化物においては、その染毛力が不十分であるものが多
く、これを増加させることが困難であるという問題があ
った。
【0005】本発明は上述した問題点に鑑みてなされた
ものであり、主剤の安定性を保持することが可能なW/
O型乳化物からなる第1剤の油相中に油溶性高分子化合
物を含有し、かかる第1剤は第2剤と混合すると容易に
O/W型乳化物に転相され又は/及び乳化破壊を起こ
し、しかも毛髪から垂れ落ちることがない適度な粘度を
有する染毛力の高い毛髪処理用乳化物を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は上述した目的
を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、油相中に油溶性高
分子化合物(及び極性油)を含有するW/O型乳化物の
第1剤と、使用に際して前記第1剤と混合することによ
り前記第1剤を水中油型乳化物に転相し又は/及び前記
第1剤の乳化破壊を起こす第2剤を用いることにより、
上記問題点を解決できることを見いだし、本発明を完成
するに至った。
【0007】即ち、本発明は水相中に主剤を含有し、か
つ油相中に油溶性高分子化合物(及び極性油)を含有す
る油中水型乳化物の第1剤と、前記第1剤と混合するこ
とにより前記第1剤を水中油型乳化物に転相し又は/及
び前記第1剤の乳化破壊を起こす第2剤とから成ること
を特徴とする毛髪処理用乳化物である。
【0008】本発明によれば、保存時に主剤はW/O型
乳化物の内相に含有されており空気による酸化を受ける
ことがないので、主剤の安定性を高めることができる。
また、アルカリ剤等の成分は内相中に含有されるので、
容器の腐食等を防止し、また、異臭を減少させることが
可能である。さらに、親油性香料は外相である油相中に
含有されるので香料による芳香も得易くなる。
【0009】また、極性油を配合することにより、主剤
である染料の効果を更に高めることができる。加えて、
毛髪塗布時には適度な粘度が保持され、垂れ落ちの心配
がない。本発明に係る毛髪処理用乳化物を、例えば、染
毛剤として使用することができる。染毛剤の主剤とし
て、例えば、p−フェニレンジアミン、p−トルイレン
ジアミン、N−メチルーp−フェニレンジアミン、N,
N−ジメチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジエ
チル−ジメチル−p−フェニレンジアミン、N−エチル
−N−(ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミ
ン、クロル−p−フェニレンジアミン、N,N−ビス−
(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、
メトキシ−p−フェニレンジアミン、2,6−ジクロル
−p−フェニレンジアミン、2−クロル−6−ブロム−
p−フェニレンジアミン、2−クロル−6−メチル−p
−フェニレンジアミン、6−メトキシ−3−メチル−p
−フェニレンジアミン、2,5−ジアミノアニソール、
N−(2−ヒドロキシプロピル)−p−フェニレンジア
ミン、N−2−メトキシ−p−フェニレンジアミン等の
1種又は数種のNH2 −基、NHR1 −基又はN
(R1 2 −基(R1 は炭素数1〜4のアルキル基又は
ヒドロキシアルキル基を示す)を有するp−ジアミン
類;2,5−ジアミノピリジン誘導体;パラアミノフェ
ノール、2−メチル−4−アミノフェノール、3−メチ
ル−4−アミノフェノール、2−クロロ−4−アミノフ
ェノール、3−クロロ−4−アミノフェノール、2,6
−ジメチル−4−アミノフェノール、3,5−ジメチル
−4−アミノフェノール、2,3−ジメチル−4−アミ
ノフェノール、2,5−ジメチル−4−アミノフェノー
ル、2,4−ジアミノフェノール、5−アミノサリチル
酸等のp−アミノフェノール類、o−アミノフェノール
類、o−フェニレンジアミン類、αーナフトール、o−
クレゾール、m−クレゾール、2,6−ジメチルフェノ
ール、2,5−ジメチルフェノール、3,4−ジメチル
フェノール、3,5−ジメチルフェノール、ベンズカテ
キン、ピロガロール、1,5−ジヒドロキシナフタレ
ン、1,7−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノ−2
−メチルフェノール、ヒドロキノン、2,4−ジアミノ
アニソール、m−トルイレンジアミン、4−アミノフェ
ノール、レゾルシン、レゾルシンモノメチルエーテル、
m−フェニレンジアミン、1−フェニル−3−メチル−
5−ピラゾロン、1−フェニル−3,5−ジゲト−ピラ
ゾリジン、1−メチル−7−ジメチル−アミノ−4−ヒ
ドロキシ−2−キノロン、m−アミノフェノール、4−
クロロレゾルシン、2−メチルレゾルシン、2,4−ジ
アミノフェノキシエタノール、3,5−ジアミノ−トリ
フロロメチルベンゼン、2,4−ジアミノ−フロロベン
ゼン、3,5−ジアミノ−フロロベンゼン、2,4−ジ
アミノ−6−ジヒドロキシピリミジン、2,4,6−ト
リアミノピリミジン、2−アミノ−4,6−ジヒドロキ
シピリミジン、4−アミノ−2,6−ジヒドロキシピリ
ミジン、4,6−ジアミノ−2−ヒドロキシピリミジ
ン、2,6−ジアミノピリミジン等の酸化染料、2−ア
ミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロ
フェノール、塩酸ニトロ−p−フェニレンジアミン、ニ
トロ−p−フェニレンジアミン、p−アミノフェニルス
ルファミン酸、p−ニトロ−o−フェニレンジアミン、
ピクラミン酸、ピクラミン酸ナトリウム、ピクリン酸、
クロムブラウンRH、ヘマテイン、硫酸ニトロ−p−フ
ェニレンジアミン、硫酸p−ニトロ−o−フェニレンジ
アミン、硫酸p−ニトロ−m−フェニレンジアミン、1
−アミノ−4−メチルアミノアントラキノン、1,4−
ジアミノアントラキノン等を用いることができる。かか
る主剤は親水性で水相により多く分配されるものであれ
ば特に限定されない。
【0010】本発明におけるW/O型乳化物において、
油相に配合される極性油の例としては、ミリスチン酸イ
ソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチル
ドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブ
チル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、
オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシ
ル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステ
アリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、1
2−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジペンタエ
リスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸−
N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグ
リコール、リンゴ酸ジイソステアリル、セバシン酸ジ−
2−エチルヘキシル、ミリスチン酸ジ−2−ヘキシルデ
シル、パルミチン酸ジ−2−ヘキシルデシル、アジピン
酸ジ−2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピ
ル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル等のエステル油
やラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリル
アルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコー
ル、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール、
バチルアルコール、2−デシルテトラデシノール、ラノ
リンアルコール、コレステロール、フィトステロール、
ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オ
クチルドデカノール等の高級アルコールを挙げることが
でき、特にオレイルアルコール、イソステアリルアルコ
ール、オクチルドデカノール等の常温で液体状態を示す
高級アルコールが好ましい。その他の油分として炭化水
素類、油脂類、脂肪酸類、シリコーン類などは乳化安定
性を損なわない範囲で任意に配合できる。
【0011】本発明におけるW/O型乳化物において、
油相に配合される油溶性高分子化合物は、例えばセルロ
ースエーテル又はそれらの混合物であり、その水酸基の
一つ又はそれ以上をエトキシ置換したエチルセルロース
であることが好ましい。処方により置換率及び分子量の
異なるセルロースエーテルを一種又は数種用いることが
可能である。
【0012】また、本発明におけるW/O型乳化物にお
いて、水溶性高分子化合物を水相中に配合することが可
能である。かかる水溶性高分子化合物の例としては、一
般的に化粧料に用いられている水溶性高分子化合物であ
れば良いが、好ましくはカルボキシメチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロース、カチオン化セルロース等を挙げることができ
る。これらを添加することにより本発明による乳化物の
粘度を向上させることができる。
【0013】本発明におけるW/O型乳化物は通常の乳
化方法で調製することができる。例えば、上記各成分及
び水相成分を混合し、この混合物に対しホモジナイザ
ー、ミキサー、コロイドミル等を用いて外部より機械的
エネルギーを与えることにより調製することができる。
【0014】本発明に関わる毛髪処理剤における第2剤
は、第1剤の組成との関係により、種々のものが挙げら
れる。例えば、第1剤が飽和量に近い内相比の水を含有
するW/O型乳化物である場合、第2剤としては一定量
以上の水を含有するものであれば、第1剤の転相又は/
及び乳化破壊を起こすことが可能である。
【0015】また、一般に、W/O型乳化物はエタノー
ル、イソプロピルアルコール等の低級アルコール、チオ
硫酸ナトリウム等の塩入作用のある無機塩、HLB値が
12以上の親水性界面活性剤に対して不安定であり、こ
れらと混合すると転相又は/及び乳化破壊を起こすこと
が知られている。従って、これらの物質を所定濃度以上
含有するものであれば、液状、ゲル状、クリーム状等剤
型を問わずに第2剤とすることができる。
【0016】なお、第1剤と第2剤との混合比率は、第
1剤の転相又は/及び乳化破壊を生じさせ、且つ第1剤
に含有される主剤の効果を損なわなければ、特に限定さ
れるものではない。本発明において、W/O型乳化物
(第1剤)、第2剤の一方又は双方に通常の毛髪処理剤
に用いられる他の成分、例えば、香料、pH調整剤、芳
香族アルコール、防腐剤、保湿剤、水溶性増粘剤、紫外
線吸収剤、金属封鎖剤等を本発明の効果を損なわない範
囲で適宜配合することが可能である。
【0017】次に、本発明に係る毛髪処理剤として、酸
化染料を含有する2剤式染毛剤について説明する。この
2剤式染毛剤は、酸化により発色する酸化染料を含有す
るW/O型乳化物である第1剤と、過酸化水素等の酸化
剤を含有する第2剤とから構成されている。このような
2剤式染毛剤では、酸化染料が内相である水相中に含有
されるので、空気に接触することがなく長期保存しても
染毛剤の劣化が抑制され、安定性の良好な染毛剤とな
る。
【0018】尚、本発明に係る毛髪処理剤を染毛剤とし
て使用する場合、染料として初めから発色している直接
染料を用いることも可能である。タール色素、ニトロ染
料等の直接染料の所定量を配合して、染毛効果を得るこ
とができる。更には、前記の2剤式酸化染毛剤のW/O
型第1剤に於いて、酸化染料に加えて上記の直接染料を
微量配合するとき、第1剤単独では直接染料が分散相
(内相)に取り込まれているため、顕著な発色はない
が、第2剤と混合して、第1剤が転相又は/及び乳化破
壊することにより、直接染料が連続相に出てきて顕著な
発色が見られる。この現象は第1剤と第2剤の混合が完
全になされて、第1剤の転相又は/及び乳化破壊が生じ
ていることを示すものであるから、本発明の2剤式乳化
染毛剤の使用の際、混合終了のインディケーターとして
活用できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。尚、配合
量は全て重量%を示す。 <実施例1−1〜1−5及び比較例1−1〜1−4> 1.W/O型毛髪処理用乳化物(第1剤)の調製 本発明におけるW/O型毛髪処理用乳化物として、酸化
染料を主剤とするW/O型乳化物を調製した。
【0020】具体的には、表1に示される処方に従い油
溶性高分子化合物(エチルセルロース)及び極性油を含
有した油相に水性成分を含む水相を添加し、乳化して実
施例1−1及至1−5のW/O型乳化物を調製した。ま
た、比較例1−1及至1−4については常法に従いW/
O型乳化物を得た。
【0021】
【表1】
【0022】2.第2剤の調製 表2に示される処方に従い本発明に係る毛髪処理剤にお
ける第2剤を調製した。
【0023】
【表2】
【0024】3.第1剤の安定性 表1に示した実施例1−1及至1−5のW/O型乳化物
と比較例1−1及至1−4のW/O型乳化物について5
0℃での安定性試験を行い、4週間後の安定性を以下の
基準で判定した。
【0025】 ○:外観上変化はなく、安定。 ×:油分離又は/及び離水が認められる。 結果を表3に示す。
【0026】
【表3】
【0027】表3から明らかなように実施例1−1及至
1−5のW/O型乳化物と比較例1ー2,1−4は50
℃、4週間安定であったのに比べ、比較例1−1及び1
−3のW/O型乳化物は不安定であった。 4.第1剤・第2剤混合物の転相又は/及び乳化破壊試
験及び染色試験 安定性の良好であった実施例1−1及至1−5のW/O
型乳化物と比較例1ー2,1−4について第2剤として
得られた実施例2−1及至2−3を等量混合し、O/W
型への転相又は/及び乳化破壊が生じたか否かを確認し
た。判定は水に対する希釈性を基準として行った。ま
た、転相又は/及び乳化破壊を生じた組合せについてヒ
ト毛髪を用いた染色試験を行い、塗布した際、染毛剤の
毛髪からの垂れ落ちの有無を確認した。
【0028】結果を表4に示す。
【0029】
【表4】
【0030】表4から明らかなように、実施例1−1及
至1−5のW/O型乳化物ではいずれも転相又は/及び
乳化破壊を生じ、垂れ落ちもなかった。一方、比較例1
ー2,1−4については塗布した際、染毛剤の毛髪から
の垂れ落ちが確認された。以下に、必要に応じて有効成
分を配合した第1剤の実施例を示す。 <実施例2> エチルセルロース 0.5 (ハーキュレー社製N−22) エタノール 1.0 イソステアリルアルコール 5.0 パルミチン酸オクチル 5.0 メチルフェニルポリシロキサン 10.0 モノエタノールアミン 2.0 アンモニア水(28%) 5.0 コラーゲン蛋白加水分解物 0.5 EDTA塩 0.2 L−アスコルビン酸 0.5 ナトリウムハイドロサルファイト 0.1 パラフェニレンジアミン 1.0 レゾルシン 0.5 オルソアミノフェノール 0.2 香料 適 量 精製水 残 余 <実施例3> エチルセルロース 0.3 (ハーキュレー社製N−22) エタノール 2.0 イソステアリルアルコール 5.0 オクチルドデカノール 3.0 パルミチン酸オクチル 5.0 メチルフェニルポリシロキサン 5.0 モノエタノールアミン 1.0 アンモニア水(28%) 3.0 アミノ変性シリコーン 1.0 (東レシリコーン社製:SM−8702C) EDTA塩 0.2 L−アスコルビン酸 0.5 チオグリコール酸アンモニウム液(50%) 1.0 パラフェニレンジアミン 0.5 レゾルシン 0.2 メタアミノフェノール 0.1 香料 適 量 精製水 残 余 <実施例4> エチルセルロース 0.5 (ハーキュレー社製N−7) エタノール 0.5 イソステアリルアルコール 10.0 オクチルドデカノール 3.0 パルミチン酸オクチル 5.0 水酸化ナトリウム 1.0 モノエタノールアミン 3.0 ケラチン蛋白加水分解物 0.3 アミノ変性シリコーン 1.0 (信越化学工業社製:APS-10-DMS) EDTA塩 0.2 L−アスコルビン酸 0.5 ナトリウムハイドロサルファイト 0.1 パラフェニレンジアミン 1.0 オルソアミノフェノール 0.5 香料 適 量 精製水 残 余 <実施例5> エチルセルロース 0.5 (ハーキュレー社製N−22) エタノール 1.0 イソステアリルアルコール 5.0 メチルフェニルポリシロキサン 15.0 モノエタノールアミン 2.0 アンモニア水(28%) 6.0 EDTA塩 1.0 L−アスコルビン酸 0.5 亜硫酸水素ナトリウム 0.5 四級化コラーゲン蛋白加水分解物 1.0 アミノ変性シリコーン 2.0 (東レシリコーン社製:SM−8702C) パラフェニレンジアミン 1.0 レゾルシン 1.2 メタフェニレンジアミン 0.3 香料 適 量 精製水 残 余 <実施例6> エチルセルロース 1.0 (ハーキュレー社製N−4) イソステアリルアルコール 10.0 オクチルドデカノール 5.0 ジメチルポリシロキサン 0.2 (重合度3000〜6000) ジメチルポリシロキサン 6cs 2.0 モノエタノールアミン 1.0 アンモニア水(28%) 5.0 EDTA塩 0.5 L−アスコルビン酸 0.5 チオグリコール酸アンモニウム(50%) 1.0 パラフェニレンジアミン 1.0 レゾルシン 0.5 メタアミノフェノール 0.3 香料 適 量 精製水 残 余 <実施例7> エチルセルロース 0.5 (ハーキュレー社製N−50) エタノール 0.5 イソステアリルアルコール 10.0 オクチルドデカノール 7.0 パルミチン酸オクチル 10.0 ジメチルシロキサン・メチル 2.0 (ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体 ヒドロキシエタンジホスホン酸(60%) 1.0 (東レシリコーン社製・SC−9450) モノエタノールアミン 2.0 L−アスコルビン酸 0.5 ナトリウムハイドロサルファイト 0.1 パラフェニレンジアミン 0.5 オルソアミノフェノール 0.5 香料 適 量 精製水 残 余 <実施例8> エチルセルロース 1.0 (ハーキュレー社製N−22) エタノール 1.0 イソステアリルアルコール 5.0 メチルフェニルポリシロキサン 15.0 モノエタノールアミン 2.0 炭酸アンモニウム 5.0 アンモニア水(28%) 5.0 EDTA塩 0.5 ピロリドンカルボン酸塩 0.5 L−アスコルビン酸 0.5 チオグリコール酸アンモニウム(50%) 1.0 パラフェニレンジアミン 0.5 レゾルシン 0.2 パラニトロオルソフェニレンジアミン 0.3 香料 適 量 精製水 残 余 <実施例9> エチルセルロース 1.0 (ハーキュレー社製N−22) ベンジルアルコール 5.0 イソステアリルアルコール 5.0 メチルフェニルポリシロキサン 20.0 モノエタノールアミン 2.0 アンモニア水(28%) 5.0 EDTA塩 0.5 N−メチルピロリドン 5.0 L−アスコルビン酸 0.5 ナトリウムハイドロサルファイト 0.2 パラトルイレンジアミン硫酸塩 2.5 レゾルシン 1.0 メタアミノフェノール 0.3 パラアミノフェノール 0.3 香料 適 量 精製水 残 余 ここに示した実施例はいずれも主剤の安定性に優れ、使
用時の垂れ落ちがなく、染毛効果の高い毛髪処理用乳化
物であった。
【0031】本結果からも本発明の効果は明らかであっ
た。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
における毛髪処理用乳化物によれば、主剤の安定性に優
れ、使用時の垂れ落ちがなく、染毛効果の高い毛髪処理
用乳化物を提供することが可能となるという効果を奏す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梁木 利男 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社資生堂第1リサーチセンター内 (56)参考文献 特開 平7−118131(JP,A) 特開 平9−2924(JP,A) 特開 平9−301824(JP,A) 特公 昭50−3377(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水相中に染料又は還元剤を含有し、油相
    中にセルロースエーテル又はセルロースエーテルの混合
    を含有する油中水型乳化物の第1剤と、水、低級アル
    コール、無機塩、及びHLB値が12以上の親水性界面
    活性剤からなる群から選択される化合物を含み、前記第
    1剤と混合することにより前記第1剤を水中油型乳化物
    に転相する及び/又は前記第1剤の乳化破壊を起こす第
    2剤とからなることを特徴とする毛髪処理用乳化物。
  2. 【請求項2】 上記第1剤は、上記油相中にさらに極性
    油を含有することを特徴とする請求項1記載の毛髪処理
    用乳化物。
  3. 【請求項3】 上記第1剤の上記水相中に上記染料が含
    有される場合であって、 上記染料は、酸化染料であり、 上記第2剤は、酸化剤を含有する ことを特徴とする請求
    項1又は2記載の毛髪処理用乳化物。
  4. 【請求項4】 上記セルロースは、エチルセルロースで
    あることを特徴とする請求項1乃至3記載の毛髪処理用
    乳化物。
  5. 【請求項5】 上記第1剤は、上記水相中にさらに水溶
    性高分子化合物を含有することを特徴とする請求項1乃
    記載の毛髪処理用乳化物。
  6. 【請求項6】 上記水溶性高分子化合物、セルロース
    誘導体又はセルロース誘導体の混合物であることを特徴
    とする請求項記載の毛髪処理用乳化物。
  7. 【請求項7】 上記極性油、常温で液体であるエステ
    ル油又は高級アルコールであることを特徴とする請求項
    2記載の毛髪処理用乳化物。
  8. 【請求項8】 上記極性油、イソステアリルアルコー
    ル、オクチルドデカノール及びデシルテトラデカノール
    からなる群から選択される一種又は二種以上の化合物
    あることを特徴とする請求項2記載の毛髪処理用乳化
    物。
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