JP3461945B2 - 高低圧一体型タービンロータの製造方法 - Google Patents
高低圧一体型タービンロータの製造方法Info
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Description
タ軸などに用いられる高低圧一体型タービンロータの製
造方法に関するものである。
ら低圧部までを一体化した高低圧一体型タービンロータ
が知られている。 高低圧一体型タービンロータは、高
温で、なおかつ高圧から低圧に至る圧力蒸気にさらされ
ており、このような過酷な稼働環境に耐えられるように
優れた高温クリープ特性と低温靱性とを兼ね備えている
ことが要求される。従来、このような観点から、高低圧
一体型タービンロータ用の材料としては、Cr−Mo−
V系低合金鋼が開発されており、さらに、特公昭54ー
19370号や特開昭63−157839号、特開平3
−130502号には、この種の材料を改良した低合金
鋼が開示されている。この高低圧一体型タービンロータ
を製造する際には、上記合金鋼を造塊し、所望のロータ
形状に鍛錬した後、焼準処理を施し、次いで、900℃
以上に加熱する溶体化処理を行った後、焼入れし、さら
に、1回以上の焼戻しを行なっている。また、溶体化処
理に際し、高中圧部と低圧部で処理温度を変えることに
よって、各圧力部を、稼動環境に適した組織に調整する
製造方法も提案されている(特公昭62−60447号
等)。
からタービンロータの製造に際しては、組成の選定や、
圧力部毎に溶体化処理温度を変える等によって、高温ク
リープ強度や低温靱性を改善する手段が講じられてお
り、ある程度の成果を得ている。 しかし、発電機の効
率向上等のために高低圧一体型タービンロータに対する
要求は益々厳しくなっており、その中でも、靱性につい
ては一層の向上が強く望まれている。 靱性の改善に
は、オーステナイト結晶粒の微細化が有効であることが
知られており、従来材においても、組成の選定により結
晶粒を微細化する方法が採られているが、組成の選定の
みでは靱性をさらに向上させることは困難である。本発
明は、上記事情を背景としてなされたものであり、製造
工程上の工夫により、オーステナイト結晶粒を微細化
し、よって低温靱性を向上させることができる高低圧一
体型タービンロータの製造方法を提供するものである。
め、本発明の高低圧一体型タービンロータの製造方法
は、Cr−Mo−V系鉄基合金からなるロータ素体を1
000〜1150℃の温度で焼準処理し、この焼準温度
からの冷却途中に650〜730℃の温度に保持して、
ロータ素体の組織をパーライト変態させ、さらに920
〜950℃の温度で1回以上の焼準処理を施した後、ロ
ータ素体の高圧部あるいは中圧部に相当する部分を94
0〜1020℃、低圧部に相当する部分を850〜94
0℃で、かつ、前記高圧部あるいは中圧部に相当する部
分が、前記低圧部に相当する部分よりも20℃以上高い
温度となるように加熱して焼入れし、その後、ロータ素
体に550〜700℃の焼戻しを1回以上施すことを特
徴とする。
タ素体の組成が、重量%で、C:0.1〜0.35%、
Si:0.3%以下、Mn:1%以下、Ni:1〜2
%、Cr:1.5〜3%、Mo:0.9〜1.3%、
V:0.1〜0.35%、Nb:0.01〜0.15
%、W:0.1〜1.5%を含有し、残部がFeおよび
不可避的不純物からなることを特徴とする。第3の発明
は、第2の発明において、ロータ素体の不可避的不純物
のうち、重量%で、P:0.005%以下、S:0.0
05%以下、As:0.008%以下、Sb:0.00
4%以下、Sn:0.008%以下を許容含有量とする
ことを特徴とする。
中に所定温度に保持することによりパーライト変態が進
行し、そのため、その後のオーステナイト化加熱時に結
晶粒が著しく微細化する。さらに、パーライト変態させ
る工程の後に焼準処理工程を施すことによって、850
〜940℃に加熱して焼入れする低圧部に相当する部分
において、結晶粒が微細化し、かつ微細炭化物が均一に
分散析出した安定した組織が得られ、靱性が著しく向上
する。
て説明する。 焼準処理 鍛錬後、ロータ素体を1000〜1150℃の温度で焼
準処理することによって、鍛錬加工による悪影響を除去
する。但し、1000℃未満ではその効果が得られず、
また、1150℃を越えると結晶粒が粗大化するため上
記範囲とする。 パーライト化処理 焼準温度からの冷却時に650〜730℃の温度で保持
して、組織をパーライト変態させることによって、その
後のオーステナイト化時に結晶粒が著しく微細化する。
パーライト変態させることのできる温度域が650〜7
30℃であり、650℃未満あるいは、730℃を越え
る温度に保持してもパーライト変態は進行しないので上
記温度範囲に限定する。
0℃の温度で1回以上の焼準処理を施すことにより、後
工程の焼入れ処理において、低圧部相当部分で焼入れ後
に細粒かつ安定した組織を得ることができる。この焼準
処理を920℃未満で行なうと、安定した組織が得られ
ず、また、950℃を越えて行なうと結晶粒が粗大化す
るため上記温度範囲で焼準処理を行なう。
20℃、低圧部 850〜940℃ 高、中圧部と、低圧部の加熱温度に差異を設けることに
より高、中圧部に相当する部分は十分な高温クリープ強
度が確保され、一方、低圧部では優れた低温靱性が確保
される。 高、中圧部でのオーステナイト化温度が94
0℃未満であると十分な高温クリープ強度が得られず、
また1020℃を超えると、クリープ延性が低下するた
め上記範囲とする。一方、低圧部のオーステナイト化温
度は、850℃未満では、安定した組織が得られず、ま
た、940℃を超えるとオーステナイト結晶粒が粗大化
して低温靱性が低下するので上記範囲に限定する。
は、低圧部のオーステナイト化温度よりも、20〜10
0℃高い温度に設定するのが望ましい。その理由は、上
記作用効果を十分に得るためには両者で20℃以上の温
度差を付ける必要があり、また、温度差が100℃を超
えると製造が難しいためである。
と低圧部とで差を設けるのが望ましい。具体的には、高
・中圧部に相当する部分は良好な高温クリープ強度を得
るために、衝風冷却以下の冷却速度で焼入れする。これ
は衝風冷却を超える速度で冷却すると、低温変態ベイナ
イト組織量が増加し、十分な高温クリープ強度を得るこ
とができないからである。また、低圧部に相当する部分
は、良好な低温靱性を得るために油冷以上の冷却速度で
焼入れする。これは油冷よりも小さな冷却速度で冷却す
ると、その中心部においてフェライトあるいは高温変態
ベイナイトを含む組織となり良好な低温靱性が得られな
いためである。
ことによって、所望の強度を得ることができる。 焼戻
しは、550℃未満では十分な焼戻し効果が得られず、
良好な靱性を得ることができない。一方、700℃を超
えると所望の強度が得られないため、焼戻し温度を上記
範囲内とする。また、第2、第3の発明に示されたロー
タ素体は、上記製造方法の適用に好適で、上記効果が顕
著に得られるものであり、引張強度、高温クリープ特
性、低温靱性に優れたタービンロータが得られる。以下
に、このロータ素体の組成限定理由について説明する。
にし、さらに炭化物を生成して引張強さを高める。その
ためには0.1%以上含有させる必要であるが、0.3
5%を越えると炭化物が過剰となり、かえって引張強さ
を低下させるだけでなく、靱性を低下させのでC含有量
は0.1〜0.35%に限定する。さらに好ましい範囲
は0.18〜0.3%である。
に添加するとその一部が酸化物として鋼中に残留し靱性
に悪影響を及ぼす。従って、Si含有量の上限を0.3
%に定める。さらに好ましい上限は0.1%である。 Mn:1%以下 Mnは、溶解時の脱酸および脱硫剤として添加される
が、多量に添加すると靱性が低下するので、その含有量
の上限を1%とする。さらに好ましい上限は0.7%で
ある。
オーステナイト相を安定にし、また、焼入冷却時にフェ
ライト相の生成を防止するのに有効である。さらに、引
張強さや靱性を高めるのに有効である。高低圧一体型タ
ービンロータとして必要な引張強さや靱性を得るために
は1%以上の含有が必要であるが、2%を越えて含有さ
せると、逆にクリープ破断強度の低下や、高温条件下で
の脆化が促進される傾向があるので、含有量は1〜2%
に限定した。さらに好ましい範囲は1.3〜1.8%で
ある。
引張強さや靱性の向上を図るのに有効な元素である。こ
の目的のためには1.5%以上の含有が必要であるが、
3%を越えると、逆に靱性や引張強さが低下するととも
にジャーナル特性が低下するので、含有量を1.5〜
3.0%の範囲に限定した。さらに好ましい範囲は1.
8〜2.5%である。
断強度を高めるのに有効な元素である。高低圧一体型タ
ービンロータとして必要な引張強さやクリープ破断強度
を得るためには0.9%以上の含有が必要である。一
方、1.3%を越えると、逆にクリープ破断強度が低下
するだけでなく、靱性の低下が顕著になり、また、ター
ビンロータの中心部における成分偏析、特にCの成分偏
析も顕著に認められるようになる。このため、Mo含有
量を0.9〜1.3%の範囲に限定した。さらに好まし
い範囲は1.0〜1.2%である。
せるのに有効な元素であり、また、結晶粒の微細化にも
効果的である。これら結果を発揮させるには0.1%以
上の含有が必要であるが、0.35%を越えると靱性や
引張強さが低下するので、含有量を0.1〜0.35%
の範囲に限定した。さらに好ましい範囲は0.15〜
0.30%である。
果を発揮させるためには、0.01%以上の含有が必要
である。しかし、0.15%を越えると、逆に粗大な炭
窒化物を形成して靱性を低下させるので、含有量を0.
01〜0.15%の範囲に限定した。さらに好ましい範
囲は0.02〜0.10%である。 W:0.1〜1.5% Wは固溶強化により高温強度を向上させるのに有効な元
素であり、その効果を発揮させるためには、0.1%以
上の含有が必要である。しかし、1.5%を越えるとク
リープ破断強度、靱性を低下させるので、含有量を0.
1〜1.5%の範囲に限定した。さらに好ましい範囲は
0.2〜0.8%である。
されると、合金材料の強化に寄与している微細炭化物が
使用中に凝集粗大化して、徐々に強化に寄与しなくな
り、引張強さやクリープ破断強度が低下する。また、3
50〜450℃の温度域で使用されると、合金材料中に
含まれている不純物が結晶粒界に集まり易くなり、いわ
ゆる粒界偏析を生じ、粒界の原子間の結合力を弱めるた
め経年的に脆化現象を生じる。以上の知見により、付随
的に含まれる不純物のうちPを0.005%以下、Sを
0.005%以下(好ましくは0.001%以下)、A
sを0.008%以下、Sbを0.004%以下、Sn
を0.008%以下とすることにより、粒界偏析量を著
しく低滅するとともに、使用中の経年的な強度低下や靱
性低下を大幅に抑制することができた。その結果、高低
圧一体型ロータの長時間安定性を確保し、寿命を延ばす
とともに脆性破壊の危険性を防止し、長期間の安定運用
を可能にした。
解し、それぞれ50Kg鋼塊を溶製した。これら鋼塊を
1200℃に加熱して、鍛造比約4で熱間鍛造してター
ビンロータ素体とし、表2に示す熱処理を施した。な
お、焼入れは、噴水冷却した場合の低圧部の中心部冷却
速度を想定した50℃/hの冷却速度で冷却した。 さ
らに、各素体には、焼入れ後に、640〜660℃で2
0時間の焼戻しを施した。次に、熱処理後の供試鋼に材
料試験を行い、その結果を表3に示した。 表3から明
らかなように、本発明法によれば、従来法に比べて、高
圧部想定材のクリープ強度を損なうことなく、低圧部の
中心部想定材の靱性が向上している。
体型タービンロータの製造方法によれば、Cr−Mo−
V系鉄基合金からなるロータ素体を1000〜1150
℃の温度で焼準処理し、この焼準温度からの冷却途中に
650〜730℃の温度に保持して、ロータ素体の組織
をパーライト変態させ、さらに920〜950℃の温度
で1回以上の焼準処理を施した後、ロータ素体の高圧部
あるいは中圧部に相当する部分を940〜1020℃、
低圧部に相当する部分を850〜940℃で、かつ、前
記高圧部あるいは中圧部に相当する部分が、前記低圧部
に相当する部分よりも20℃以上高い温度となるように
加熱して焼入れし、その後、ロータ素体に550〜70
0℃の焼戻しを1回以上施すので、高、中圧部で良好な
高温クリープ強度が得られるとともに、低圧部の靭性が
大幅に向上する効果がある。さらに、上記製造方法に際
し、所定組成のタービンロータ素体を使用することによ
って上記効果が顕著に得られ、また、その他に、引張強
度、高温クリープ破談強度に優れた高低圧一体型タービ
ンロータが得られる。
Claims (3)
- 【請求項1】 Cr−Mo−V系鉄基合金からなるロー
タ素体を1000〜1150℃の温度で焼準処理し、こ
の焼準温度からの冷却途中に650〜730℃の温度に
保持して、ロータ素体の組織をパーライト変態させ、さ
らに920〜950℃の温度で1回以上の焼準処理を施
した後、ロータ素体の高圧部あるいは中圧部に相当する
部分を940〜1020℃、低圧部に相当する部分を8
50〜940℃で、かつ、前記高圧部あるいは中圧部に
相当する部分が、前記低圧部に相当する部分よりも20
℃以上高い温度となるように加熱して焼入れし、その
後、ロータ素体に550〜700℃の焼戻しを1回以上
施すことを特徴とする高低圧一体型タービンロータの製
造方法。 - 【請求項2】 ロータ素体の組成が、重量%で、C:
0.1〜0.35%、Si:0.3%以下、Mn:1%
以下、Ni:1〜2%、Cr:1.5〜3%、Mo:
0.9〜1.3%、V:0.1〜0.35%、Nb:
0.01〜0.15%、W:0.1〜1.5%を含有
し、残部がFeおよび不可避的不純物からなることを特
徴とする請求項1記載の高低圧一体型タービンロータの
製造方法 - 【請求項3】 不可避的不純物のうち、重量%で、P:
0.005%以下、S:0.005%以下、As:0.
008%以下、Sb:0.004%以下、Sn:0.0
08%以下を許容含有量とする請求項2記載の高低圧一
体型タービンロータの製造方法
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