JP3422658B2 - 耐熱鋼 - Google Patents

耐熱鋼

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JP3422658B2
JP3422658B2 JP16865697A JP16865697A JP3422658B2 JP 3422658 B2 JP3422658 B2 JP 3422658B2 JP 16865697 A JP16865697 A JP 16865697A JP 16865697 A JP16865697 A JP 16865697A JP 3422658 B2 JP3422658 B2 JP 3422658B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】耐熱鋼を必要とする火力発電
プラント関係の構成材料に関するものであり、特に火力
発電用蒸気タービンロータ及び発電用鍛鋼品に関する。
【0002】
【従来の技術】発電用蒸気プラントに用いられる耐熱鋼
のうち、特に高温用タービンロータ材としては、CrM
oV鋼や12Cr鋼が挙げられる。このうちCrMoV
鋼は高温強度の限界から566℃までの蒸気温度のプラ
ントに制限される。一方、12Cr系鋼性のロータ材
(例えば特公昭40−4137号公報など)は、高温強
度がCrMoV鋼よりも優れているため、593℃まで
の蒸気温度のプラントに適用することも可能であるが、
これを越える温度に対しては高温強度が不足することか
ら蒸気タービンロータとしての適用は困難である。ここ
で、12Cr鋼について説明する。12Cr鋼とは、英
国で開発されたCr量が実際に12%である耐熱鋼に端
を発した材料をさす。この成分系では、高温強度を改善
するために年々合金元素量が増えてきたことや、素材が
大型化するに従って合金元素の偏析が顕在化してきたこ
と、等により、Cr量を減じなければ、δ−フェライト
が生成してしまうようになっている。最近ではCr量が
8%程度のものもあることから、開発初期の12%Cr
量をとって、広義に解釈して、公称「12Cr鋼」と言
うが、実際のCr量の範囲としては、8〜13%Cr量
のものをさす。また、これらの材料の中で9%Cr鋼程
度以下のものを9%Cr鋼とも言う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は12
Cr系鋼の材料で593℃以上の蒸気条件で適用できる
高温強度の優れた耐熱鋼並びに高温用蒸気タービンロー
タ等の鍛鋼品を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、本願発明者は
鋭意研究を重ねた結果、以下に示す優れた耐熱鋼を発明
した。 すなわち、(1)炭素:0.05〜0.15質量%、シ
リコン:0.01〜0.1質量%、マンガン:0.01
〜1質量%、クロム:8〜11質量%、ニッケル:0.
1〜0.8質量%、バナジウム:0.1〜0.3質量
%、ニオブ及びタンタルの合計:0.01〜0.2質量
%、窒素:0.001〜0.01質量%、モリブデン:
0.01〜0.5質量%、タングステン:0.9〜3.
質量%、コバルト:0.1〜4.5質量%、ボロン:
0.001〜0.01質量%及び不可避的不純物及び鉄
からなることを特徴とする耐熱鋼提供する。 (2)炭素:0.05〜0.15質量%、シリコン:
0.01〜0.1質量%、マンガン:0.01〜0.1
質量%、クロム:8〜11質量%、ニッケル:0.1〜
0.8質量%、バナジウム:0.1〜0.3質量%、ニ
オブ及びタンタルの合計:0.01〜0.2質量%、窒
素:0.001〜0.01質量%、モリブデン:0.0
1〜0.5質量%、タングステン:0.9〜3.5質量
%、コバルト:0.1〜4.5質量%、ボロン:0.0
01〜0.01質量%及び不可避的不純物及び鉄からな
ることを特徴とする耐熱鋼を提供する。 (3)炭素:0.05〜0.15質量%、シリコン:
0.01〜0.1質量%、マンガン:0.01〜1質量
%、クロム:8〜11質量%、バナジウム:0.1〜
0.3質量%、ニオブ及びタンタルの合計:0.01〜
0.2質量%、窒素:0.001〜0.01質量%、モ
リブデン:0.01〜0.5質量%、タングステン:
0.9〜3.5質量%、コバルト:0.1〜4.5質量
%、ボロン:0.001〜0.01質量%及び不可避的
不純物及び鉄からなることを特徴とする耐熱鋼を提供す
る。 (4)炭素:0.05〜0.15質量%、シリコン:
0.01〜0.1質量%、マンガン:0.01〜0.1
質量%、クロム:8〜11質量%、バナジウム:0.1
〜0.3質量%、ニオブ及びタンタルの合計:0.01
〜0.2質量%、窒素:0.001〜0.01質量%、
モリブデン:0.01〜0.5質量%、タングステン:
0.9〜3.5質量%、コバルト:0.1〜4.5質量
%、ボロン:0.001〜0.01質量%及び不可避的
不純物及び鉄からなることを特徴とする耐熱鋼を提供す
る。 (5)さらにネオジウム0.001〜0.2質量%を含
む(1)〜(4)の耐熱鋼、(6)さらにハフニウム
0.001〜0.2質量%を含む(1)〜(4)の耐熱
鋼、(7)さらにネオジウム:0.001〜0.2質量
%を含む(6)の耐熱鋼を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明者らは、高Cr系鋼を基本
成分として合金元素の厳選を行って高温強度の改善を行
い、従来の材料にない優れた高温強度特性を有する新し
い耐熱鋼を見い出した。
【0006】本発明は、好ましい第一の態様として、炭
素:0.05〜0.15質量%、シリコン:0.01〜
0.1質量%、マンガン:0.01〜1質量%、クロ
ム:8〜11質量%、ニッケル:0.1〜0.8質量
%、バナジウム:0.1〜0.3質量%、ニオブ及びタ
ンタルの合計:0.01〜0.2質量%、窒素:0.0
01〜0.01質量%、モリブデン:0.01〜0.5
質量%、タングステン:0.9〜3.5質量%、コバル
ト:0.1〜4.5質量%、ボロン:0.001〜0.
01質量%及び不可避的不純物及び鉄からなることを特
徴とする耐熱鋼を提案するものである。
【0007】以下に、本発明耐熱鋼を成分限定理由を述
べる。C(炭素)は、炭化物を形成しクリープ破断強度
の向上に寄与する。従来から用いられている12Cr系
鋼ではCとともにNが添加され炭窒化物を形成して高温
強度の向上を図っている。これに対して本願発明耐熱鋼
は、基本的にはNを排除し炭化物によって高温強度の改
善を行っているため、従来の12Cr系鋼よりもCの添
加量は多くなる。C量が0.05質量%未満では、炭化
物による十分な効果は得られず、また0.15質量%を
越えると使用中に炭化物が凝集・粗大化し、高温長時間
強度を劣化させる。このため0.05〜0.15質量
とする。好ましい範囲は、0.08〜0.13質量%で
ある。
【0008】Si(シリコン)は、脱酸材としての効果
がある。その効果は0.01質量%未満では十分ではな
い。また、Siは高温強度、とりわけクリープ破断強さ
を低下させる。このため、本発明鋼においては真空処
理、例えば、真空カーボン脱酸法等を必要に応じて適用
することも併せて考慮し、製鋼において必要な最小限度
の添加とし、その範囲を0.01〜0.1質量%とす
る。好ましい範囲は0.03〜0.08質量%である。
【0009】Mn(マンガン)も脱酸材として有用な元
素である。また、δフェライトの生成を抑制する作用が
ある。一方、多量にこの元素を加えるとクリープ破断強
度が劣化する。このため、1質量%を越える量の添加は
好ましくない。また、Mnは不純物として混入するSの
悪影響をMnSを形成することで無害化する作用もあ
る。ただし、製鋼段階での作り込を考えた場合にはスク
ラップの管理をする上で0.1質量%以上の方がコスト
的にメリットがある。そこで、0.1〜1質量%とす
る。
【0010】Cr(クロム)は、炭化物を形成しクリー
プ破断強度の改善に寄与するとともに、マトリックス中
に溶け込んで耐酸化性を改善するとともにマトリックス
自体を強化して高温長時間側の強度の向上に寄与する8
質量%未満であるとその効果が十分でなく、また11
%を越える量を添加すると、他の合金元素との兼ね合
いもあるがδフェライトを生成しやすくなって強度の低
下や靱性の劣化をもたらす。このため、8〜11質量
とする。好ましい範囲は、9.5〜10.8質量%であ
る。
【0011】Ni(ニッケル)は、靱性を改善する上で
有効な元素である。また、Cr当量を下げてδフェライ
トの生成を抑制する効果もある。しかし、この元素の添
加はクリープ破断強度の低下をもたらす。このため、必
要最小限度の添加が望まれる。本願発明ではNiの効果
を発揮する元素としてCoを添加しており、Niの役割
をCoによって置き換えることができる。ただし、Co
は高価な元素でありCoの使用量は経済性から見た場合
には可能な限り少なくすることも必要である。このた
め、他の合金元素との関係もあるが0.8質量%以下の
添加によってδ−フェライトの生成を抑制する。なお下
限値については通常の不可避的不純物として混入する量
を考慮して0.1質量%以上とする。したがって、0.
1〜0.8質量%とする。
【0012】V(バナジウム)は、炭窒化物となってク
リープ破断強度を改善する。0.1質量%未満では十分
な効果が得られない。また、逆に0.3質量%を越える
量を添加するとむしろクリープ破断強度は低下してしま
うとともに靱性が低下してしまう。このため、0.1〜
0.3質量%とする。好ましい範囲は0.15〜0.2
質量%である。
【0013】Nb(ニオブ)およびTa(タンタル)に
ついては、NbまたはTaNbまたはTaは炭窒化物を
形成して高温強度の改善に寄与する。本発明鋼ではNの
量を制限しているために、主に炭化物を形成する。ま
た、高温で析出する炭化物(M23C6 )を微細にして長
時間クリープ破断強度の改善に寄与する。0.01質量
%未満ではその効果はなく、またその合計量が0.2
%を越える量を添加すると鋼塊製造時に生成したNb
またはTaの炭化物が熱処理(溶体化処理:980〜1
150℃)時にマトリックスに十分に固溶できず、使用
中に粗大化して長時間のクリープ破断強度を低下させ
る。このため、Nb及びTaの合計量を0.01〜0.
質量%とする。好ましい範囲は、0.03〜0.07
質量%である。
【0014】N(窒素)は、Cや合金元素とともに炭窒
化物を形成して高温強度の改善に寄与する。しかし、本
発明耐熱鋼の場合には前述のように炭窒化物の析出では
なく、炭化物の析出のみによる高温強度の向上を行った
材料であり、この点が従来技術と大きく異なる点であ
る。このため、Nは不純物であり、可能な限り低くする
ことが必要である。本鋼種の場合において従来と異なり
Nを不純物として考える理由は高温強度の改善において
炭窒化物の析出による効果よりも後述するBの添加によ
る効果が大きいことによる。NはBと鋼中において容易
に結び付いてBNなる非金属介在物を形成する。このた
め、Nが添加されている鋼ではBを添加したとしてもN
によってその効果は奪われ、Bによる高温強度の改善の
効果は十分に発揮されない。このため、本願発明耐熱鋼
では、従来材とは大きく異なり、Nの添加は特には行わ
ず、逆に大気中から混入するNを真空処理方法などによ
り可能な限り除去する。0.01質量%以上であると、
上述のようにNがBと結び付いてBの効果が十分に得ら
れないが、Nが0.01質量%よりも少なくなると固溶
したBが有効に作用して高温強度の向上に寄与する。し
たがって、N量は0.01質量%までを許容するものと
する。
【0015】Mo(モリブデン)は、W(タングステ
ン)とともにマトリックス中に固溶してクリープ破断強
度を改善する。Moの単独の添加であれば1.5質量
程度添加することが可能であるが、本願発明材のように
Wを添加する場合、Wの方が高温強度の改善に有効であ
りまたMo及びWを多量に添加するとδフェライトが形
成されてクリープ破断強度を劣化させる。このため、W
の添加量とのバランスから0.5質量%以下の添加とな
る。また、W単独では十分な高温強度が発揮できないこ
とから、僅かな添加でも必要であり、その量は0.01
質量%以上となる。したがって、Moの添加量は0.0
質量%〜0.5質量%となる。好ましい範囲は、0.
1〜0.25質量%である。
【0016】Wは、前述のようにMoとともにマトリッ
クス中に固溶してクリープ破断強度を改善する。WはM
oよりも固溶体強化機能が強く、高温強度の向上に有効
な元素である。しかし多量に添加するとδフェライトや
多量のラーベス相を生成するため、逆にクリープ破断強
度を劣化させる。このため、Moの添加量とのバランス
を考慮して0.9〜3.5質量%の添加とする。好まし
い範囲は1.5〜2.8質量%である。
【0017】Co(コバルト)は、マトリックスに固溶
してδフェライトの生成を抑制する。また、Niのよう
に高温強度を劣化させることはない。このため、Coを
添加すると、Coを添加しないものよりもCrやW,M
o等の強化元素を多く添加することが可能となる。この
結果、高いクリープ破断強度を得ることが可能となる。
加えてCoには焼もどし軟化抵抗を大きくする作用があ
り、使用中の材料の軟化を抑制することに効果がある。
これらの効果は他の元素との関係もあるが、0.1質量
%以上添加するとその効果は現れる。しかし、本発明耐
熱鋼の成分系では4.5質量%を越える量を添加する
と、σ相などの金属間化合物が生成しやすくなり、一度
金属間化合物が生成すると脆化してしまうことになる。
加えて長時間側のクリープ破断強度も劣化させてしまう
ことにつながる。したがってCoの添加は0.1〜4.
質量%となる。好ましい範囲は2〜4質量%である。
【0018】B(ボロン)は、粒界強度を高くする作用
がある。このため、クリープ破断強度の改善に寄与す
る。特に本発明鋼ではこのBの効果を最大限に発揮でき
るようにした材料であり、このため前述のようにBの効
果を阻害するNの量を制限し、添加したBが十分に機能
するように工夫した材料である。ただし、このBを多量
に添加すると熱間加工性が悪くなるとともに、靱性を低
下させることになる。また、0.001質量%よりも少
ない量ではBの効果が十分に得られない。このため、
0.001〜0.01質量%とする。好ましい範囲は
0.003〜0.007質量%である。
【0019】本発明は、好ましい第二の態様として、炭
素:0.05〜0.15質量%、シリコン:0.01〜
0.1質量%、マンガン:0.01〜0.1質量%、ク
ロム:8〜11質量%、ニッケル:0.1〜0.8質量
%、バナジウム:0.1〜0.3質量%、ニオブ及びタ
ンタルの合計:0.01〜0.2質量%、窒素:0.0
01〜0.01質量%、モリブデン:0.01〜0.5
質量%、タングステン:0.9〜3.5質量%、コバル
ト:0.1〜4.5質量%、ボロン:0.001〜0.
01質量%及び不可避的不純物及び鉄からなることを特
徴とする耐熱鋼を提案するものである。
【0020】以下に本発明耐熱鋼の成分限定理由を述べ
るが、第一の態様の説明と重複するとことは省略し、こ
こでは新たに狭い範囲に限定したMnの限定理由のみの
説明を行う。Mnは、第一の態様の説明でも述べたよう
に、脱酸材として有用な元素であり、さらにδフェライ
トの生成を抑制する作用がある。しかし、前述のように
この元素を加えるとNiと同様にクリープ破断強度が劣
化してしまう。このため、可能な限り低く抑えることが
必要である。特に、0.1質量%以下に低く抑えるとク
リープ破断強度は大きく改善される。また、Mnは不純
物として混入するSの悪影響をMnSを形成することで
無害化する作用もある。このため、0.01質量%以上
の添加は必要である。このため、0.01〜0.1質量
%に限定する。
【0021】本発明は、好ましい第三の態様として、炭
素:0.05〜0.15質量%、シリコン:0.01〜
0.1質量%、マンガン:0.01〜1質量%、クロ
ム:8〜11質量%、バナジウム:0.1〜0.3質量
%、ニオブ及びタンタルの合計:0.01〜0.2質量
%、窒素:0.001〜0.01質量%、モリブデン:
0.01〜0.5質量%、タングステン:0.9〜3.
質量%、コバルト:0.1〜4.5質量%、ボロン:
0.001〜0.01質量%及び不可避的不純物及び鉄
からなることを特徴とする耐熱鋼を提案するものであ
る。
【0022】以下に本発明耐熱鋼の成分限定理由を述べ
るが、第一および第二の態様とは異なり全く添加しない
ことになったNi(ニッケル)の成分限定理由の説明を
行う。Niは、第一および第二の態様の説明でも述べた
ように、マトリックス中に溶け込んでδフェライトの生
成を抑制する作用がある。加えて靱性向上にも効果があ
る。しかし、先にも述べたようにNiを添加するとクリ
ープ破断強度が低下してしまう。このため、可能な限り
低く抑えることが必要である。本ロータの場合にはCo
を添加することにより靱性の向上などのNiの効果を置
き換えることができるようになっているので、δ−フェ
ライトが生成しないようにCo,C,N等の元素を加え
てその管理を行えば、クリープ破断強さに悪影響を与え
るNiの添加を全く行わないことも可能となる。このよ
うにNiを全く添加しないことで、Niを添加したもの
に比べて遙に高いクリープ破断強さを得ることが可能と
なる。このため、原材料から混入する不純物としてのN
iは許容するものの基本的にはNiは添加せず、Niを
排除する成分とする。
【0023】本発明は、好ましい第四の態様として、炭
素:0.05〜0.15質量%、シリコン:0.01〜
0.1質量%、マンガン:0.01〜0.1質量%、ク
ロム:8〜11質量%、バナジウム:0.1〜0.3
%、ニオブ及びタンタルの合計:0.01〜0.2
%、窒素:0.001〜0.01質量%、モリブデ
ン:0.01〜0.5質量%、タングステン:0.9〜
3.5質量%、コバルト:0.1〜4.5質量%、ボロ
ン:0.001〜0.01質量%及び不可避的不純物及
び鉄からなることを特徴とする耐熱鋼を提案するもので
ある。
【0024】なお、本発明耐熱鋼の成分限定理由である
が、第四の態様の成分限定範囲は、第一の態様の成分を
基本として、第二の態様で示す理由によりMnの成分範
囲を狭い範囲に限定し、さらに第三の態様で示す理由よ
りNiを全く添加しない成分となっている。従って、第
四の態様の成分限定理由は既に実施例1〜実施例3の成
分理由で説明されているのでここでは省略することとす
る。
【0025】本発明は、好ましい第五の態様として、ネ
オジウム:0.001〜0.2質量%を含む第一ないし
第四の態様の耐熱鋼を提案するものである。以下に本発
明耐熱鋼の成分限定理由を述べるが、第一ないし第四の
態様と同じものについては説明を省略し、ここでは第一
ないし第四の態様とは異なり、新たに添加するNd(ネ
オジウム)の成分限定理由の説明を行う。Ndは、炭化
物や窒化物を作ってマトリックス中に微細に分散して高
温強度、とりわけクリープ破断強さを改善する。また、
一部はマトリックスに固溶して固溶体強化に寄与すると
考えられている。これらの効果は、極微量の添加でも有
用であり、0.001質量%でもその効果は認められ
る。しかし、多量に添加すると、材料の靱性を損ね、脆
化させてしまう。このため、その添加量は0.2質量
以下とする。なお、好ましい範囲は0.005〜0.0
15質量%である。
【0026】本発明は、好ましい第六の態様として、ハ
フニウム:0.001〜0.2質量%を含む第一ないし
第四の態様の耐熱鋼を提案するものである。以下に本発
明耐熱鋼の成分限定理由を述べるが、第一ないし第四の
態様と同じものについては説明を省略し、ここでは第一
ないし第四の態様とは異なり、新たに添加するHf(ハ
フニウム)の成分限定理由の説明を行う。Hfは、ニッ
ケル基の超合金などに添加されている合金元素であり、
粒界の強度を向上させて高温強度、とりわけクリープ破
断強さの向上に効果が大きい元素である。このようなH
fの効果は高Cr鋼の本ロータ素材にも有用であり、上
述のようにクリープ破断強さ向上に効果が大きい。高C
r鋼では上述の効果の他にマトリックスに固溶してマト
リックス自体を強化すること、炭化物の凝集・粗大化を
遅延させること、及び微細な炭化物を形成して析出強化
に寄与すること等により、長時間クリープ破断強さを向
上させる効果などがある。これらの効果は、極微量の添
加でも有用であり、0.001質量%でもその効果は認
められる。しかし、多量に添加すると、材料の靱性を損
ね、脆化させてしまう。また、0.2質量%以上を添加
すると製造時にマトリックス中に固溶することができな
いため、それ以上添加することの効果は期待できない。
加えて、多量に添加すると溶解時に耐火物と反応して介
在物となり素材自体の清浄度を劣化させるとともに、溶
解炉も損傷させてしまう。このため、必要最小限度の添
加を行うことが必要となる。以上のことからHfの添加
は0.001〜0.2質量%とする。なお、好ましい範
囲は0.005〜0.015質量%である。
【0027】本発明は、好ましい第七の態様として、ネ
オジウム:0.001〜0.2質量%を含む第六の態様
の耐熱鋼を提案するものである。なお、本発明耐熱鋼の
成分限定理由であるが、第七の態様の成分限定範囲は第
一の態様と第四の態様の成分を基本として、第五の態様
で示す成分限定理由によりNdを添加しており、さらに
第六の態様で示す成分限定理由よりHfを添加する成分
となっている。従って、第七の態様の成分限定理由は既
に第一ないし第六の成分理由で説明されているのでここ
では省略することとなる。
【0028】本発明の耐熱鋼は、上記成分とともに不可
避的不純物および鉄からなる。不可避的不純物とは、製
鋼段階で原材料から混入し、精錬においても除去できな
いものをさすものであり、具体的には、P、S、Al、
O、Sn、As、Sbである。不可避的不純物の含有量
としては、P<0.03、S<0.03、Al<0.0
1、O<0.01、Sn<0.01、As<0.01、
Sb<0.01である。
【0029】そこで、本発明の耐熱鋼は、593℃以上
の蒸気条件で適用でき、高温強度に優れ、火力発電プラ
ント関係の構成材料に適する。特に火力発電用蒸気ター
ビンロータ及び発電用鍛鋼品に適する。
【0030】
【実施例】以下に具体的な実験例について説明する。本
実施例では、発電プラントに用いられる鍛鋼品の中でも
最も大きいものである蒸気タービンロータを代表して実
験を行うこととした。これは、最も大きな鍛鋼品での模
擬試験を行うことによって、他のそれよりも小さな部品
類の鍛鋼品(例えば、弁本体等)は、小型材であるため
に最も大きな鍛鋼品である蒸気タービンロータ材よりも
良好な特性が期待されることから、蒸気タービン材とし
ての評価を行うことによって、他の小物部品として鍛鋼
品の評価は十分に行えるものと考えられる。
【0031】実施例1 実施例1は、本発明の第一の態様ついての実施例であ
る。表1には試験に供した材料の化学成分をまとめて示
す。表2に本発明材1及び比較材の機械的性質並びにク
リープ破断強さを示す。常温引張試験の結果にはほとん
ど差はないが、比較材の8、9、12、13、18〜2
0の材料の伸び、絞りが他の材料に比べて若干低くなっ
ている。また、衝撃特性の点では、比較材の材料番号の
6、8、9、13〜15、17〜、20が低い値を示し
ており、本発明材に比べて靱性が低いことが明らかとな
っている。また本表には試験温度:650℃、応力:1
8kgf/mm2 におけるクリープ破断試験の破断時間
を示す。この結果から明らかなように比較材の12を除
いて本発明材のクリープ破断強さは比較材に比べて格段
に優れていることがわかる。
【0032】実施例2 表3には試験に供した材料の化学成分をまとめて示す。
本発明材2の成分は実施例1の発明材(本発明材1)の
成分を基本としており、21の材料は1の材料のMnを
低減させている。また22の材料は2の材料のMnを低
減させており、以下同様に本発明材1を基本成分として
本発明材2の成分としている。ただし、溶解が異なるた
めに、必ずしも同一の成分になっていないが、溶解にお
ける狙いの成分はMnを除いて同じものである。
【0033】表4に本発明材2及び比較として示す実施
例1の発明材(本発明材1)の機械的性質並びにクリー
プ破断強さを示す。この表から明らかなように、常温引
張試験の結果にはほとんど差はない。ただし、衝撃特性
において本発明材2はMnが少なくなった関係で本発明
材1に比べて若干衝撃値が低くなっているものもある。
しかし、この低下は小さいものであり、問題となるもの
ではない。一方、クリープ破断強さを比較するとMnを
低くしたことによって本発明材2は本発明材1とも破断
時間が長くなっており、明らかにクリープ破断強さが向
上していることがわかる。
【0034】実施例3 表5には試験に供した材料の化学成分をまとめて示す。
本発明材3の成分も本発明材2と同様に本発明材1の成
分を基本として本発明材1の材料からNiを完全に排除
したものである。具体的には31の材料は1の材料のN
iを排除したものであり、以下同様に成分を選定した。
ただし、実施例2でも説明したように溶解が異なるため
に、必ずしも同一の成分にはなっていないが、溶解にお
ける狙いの成分はNiを除いて実施例1と同じものであ
る。
【0035】表6に本発明材2及び比較として示す実施
例1の発明材(本発明材1)の機械的性質並びにクリー
プ破断強さを示す。この表から明らかなように、常温引
張試験の結果にはほとんど差はない。ただし、衝撃特性
において本発明材3はNiが少なくなった関係で本発明
材1に比べて若干衝撃値が低くなっている。しかし、こ
の低下はMnを低減した本発明材2と同様に小さいもの
であり、問題となるものではない。一方、クリープ破断
強さを比較するとNiを排除したことによって本発明材
3は本発明材1よりも明らかにクリープ破断強さが向上
していることがわかる。
【0036】実施例4 表7には試験に供した材料の化学成分をまとめて示す。
本発明材4は本発明材2の成分を基本として本発明材2
の材料からNiを完全に排除したものである。具体的に
は41の材料は21の材料のNiを排除したものであ
り、以下同様に成分を選定した。ただし、実施例2、3
でも説明したように溶解が異なるために、必ずしも同一
の成分にはなっていないが、溶解における狙いの成分は
Niを除いて実施例2と同じものである。
【0037】表8に本発明材4及び比較として示す実施
例2の発明材(本発明材2)の機械的性質並びにクリー
プ破断強さを示す。この表から明らかなように、常温引
張試験並びに衝撃試験の結果にはほとんど差はない。一
方、クリープ破断強さを比較するとNiを排除したこと
によって本発明材4は本発明材2よりも明らかにクリー
プ破断強さが向上していることがわかる。
【0038】実施例5 表9には試験に供した材料の化学成分をまとめて示す。
本発明材5は本発明材1〜4の成分を基本としてそれぞ
れの材料にNdを微量添加したものである。具体的には
51、52の材料は1、2の材料にNdを添加したもの
であり、53、54は22、23に、55、56は3
3、34に、57、58は44、45にそれぞれNdを
添加した材料である。ただし、実施例2〜4でも説明し
たように溶解が異なるために、必ずしも同一の成分には
なっていないが、溶解における狙いの成分はNdを除い
て実施例1〜4とそれぞれ同じものである。
【0039】表10に本発明材5及び比較として示す実
施例1〜4の発明材(本発明材1〜4)の機械的性質並
びにクリープ破断強さを示す。この表から明らかなよう
に、Ndを添加に伴い若干延性、靱性の低下が認められ
るが、問題になるほどのものでない。一方、クリープ破
断強さを比較するとNdを微量添加することによって本
発明材5は本発明材1〜4よりもそれぞれ明らかにクリ
ープ破断強さが向上していることがわかる。
【0040】実施例6 表11には試験に供した材料の化学成分をまとめて示
す。本発明材6は本発明材1〜4の成分を基本としてそ
れぞれの材料にHfを微量添加したものである。具体的
には61、62の材料は1、2の材料にNdを添加した
ものであり、63、64は22、23に、65、66は
33、34に、67、68は44、45にそれぞれHf
を添加した材料である。ただし、実施例2〜5でも説明
したように溶解が異なるために、必ずしも同一の成分に
はなっていないが、溶解における狙いの成分はHfを除
いて実施例1〜4とそれぞれ同じものである。
【0041】実施例7 表12に本発明材6及び比較として示す実施例1〜4の
発明材(本発明材1〜4)の機械的性質並びにクリープ
破断強さを示す。この表から明らかなように、Hfの添
加はNdの添加と同様に若干延性、靱性の低下が認めら
れるが、問題になるほどのものではない。一方、クリー
プ破断強さを比較するとHfを微量添加することによっ
てNdを添加した実施例5と同様に本発明材6は本発明
材1〜4よりもそれぞれクリープ破断強さが明らかに向
上していることがわかる。
【0042】表13には試験に供した材料の化学成分を
まとめて示す。本発明材7は本発明材1〜4の成分を基
本としてそれぞれの材料にHf及びNdを微量添加した
ものである。具体的には、71、72の材料は1、2の
材料にNd、Hfを添加したものであり、73、74は
22、23に、75、76は33、34に、67、68
は44、45にそれぞれNd及びHfを添加した材料で
ある。ただし、実施例2〜6でも説明したように溶解が
異なるために、必ずしも同一の成分にはなっていない
が、溶解における狙いの成分はNd及びHfを除いて実
施例1〜4とそれぞれ同じものである。
【0043】表14に本発明材7及び比較として示す実
施例1〜4の発明材(本発明材1〜4)の機械的性質並
びにクリープ破断強さを示す。この表から明らかなよう
に、Nd及びHfの複合添加は若干延性、靱性の低下が
認められるものの、それほど問題になるほどのものでは
なく、そのことよりもクリープ破断強さの改善が著しい
ことがわかる。
【0044】
【発明の効果】本発明は従来にない優れた耐熱鋼を提供
するものであり、その結果として、発電プラントに用い
られる様々な構造部材の使用温度を高めることが可能と
なる。とりわけ、高温用蒸気タービンロータに本発明材
料を適用すれば、優れた高温強度を有するため、蒸気温
度が593℃を越える超々臨界圧発電プラント用の高温
用蒸気タービンロータとして有用である。これらの結果
から本発明材料を種々の発電プラント構成部材に適用す
ることにより、現在の超々臨界圧発電プラントをさらに
高温化し、化石燃料の節約に寄与するとともに二酸化炭
素の発生量を低く抑える上で有用なものであると言え
る。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】
【表5】
【0050】
【表6】
【0051】
【表7】
【0052】
【表8】
【0053】
【表9】
【0054】
【表10】
【0055】
【表11】
【0056】
【表12】
【0057】
【表13】
【0058】
【表14】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−71845(JP,A) 特開 昭60−155649(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 38/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素:0.05〜0.15質量%、シリ
    コン:0.01〜0.1質量%、マンガン:0.01〜
    質量%、クロム:8〜11質量%、ニッケル:0.1
    〜0.8質量%、バナジウム:0.1〜0.3質量%、
    ニオブ及びタンタルの合計:0.01〜0.2質量%、
    窒素:0.001〜0.01質量%、モリブデン:0.
    01〜0.5質量%、タングステン:0.9〜3.5
    %、コバルト:0.1〜4.5質量%、ボロン:0.
    001〜0.01質量%及び不可避的不純物及び鉄から
    なることを特徴とする耐熱鋼。
  2. 【請求項2】 炭素:0.05〜0.15質量%、シリ
    コン:0.01〜0.1質量%、マンガン:0.01〜
    0.1質量%、クロム:8〜11質量%、ニッケル:
    0.1〜0.8質量%、バナジウム:0.1〜0.3
    %、ニオブ及びタンタルの合計:0.01〜0.2
    %、窒素:0.001〜0.01質量%、モリブデ
    ン:0.01〜0.5質量%、タングステン:0.9〜
    3.5質量%、コバルト:0.1〜4.5質量%、ボロ
    ン:0.001〜0.01質量%及び不可避的不純物及
    び鉄からなることを特徴とする耐熱鋼。
  3. 【請求項3】 炭素:0.05〜0.15質量%、シリ
    コン:0.01〜0.1質量%、マンガン:0.01〜
    質量%、クロム:8〜11質量%、バナジウム:0.
    1〜0.3質量%、ニオブ及びタンタルの合計:0.0
    1〜0.2質量%、窒素:0.001〜0.01質量
    %、モリブデン:0.01〜0.5質量%、タングステ
    ン:0.9〜3.5質量%、コバルト:0.1〜4.5
    質量%、ボロン:0.001〜0.01質量%及び不可
    避的不純物及び鉄からなることを特徴とする耐熱鋼。
  4. 【請求項4】 炭素:0.05〜0.15質量%、シリ
    コン:0.01〜0.1質量%、マンガン:0.01〜
    0.1質量%、クロム:8〜11質量%、バナジウム:
    0.1〜0.3質量%、ニオブ及びタンタルの合計:
    0.01〜0.2質量%、窒素:0.001〜0.01
    質量%、モリブデン:0.01〜0.5質量%、タング
    ステン:0.9〜3.5質量%、コバルト:0.1〜
    4.5質量%、ボロン:0.001〜0.01質量%及
    び不可避的不純物及び鉄からなることを特徴とする耐熱
    鋼。
  5. 【請求項5】 さらにネオジウム0.001〜0.2
    %を含む請求項1〜4のいずれかに記載の耐熱鋼。
  6. 【請求項6】 さらにハフニウム0.001〜0.2
    %を含む請求項1〜4のいずれかに記載の耐熱鋼。
  7. 【請求項7】 さらにネオジウム:0.001〜0.2
    質量%を含む請求項6に記載の耐熱鋼。
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