JP3254102B2 - 高強度低合金鋳鋼及びその熱処理法 - Google Patents

高強度低合金鋳鋼及びその熱処理法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は火力発電用蒸気タービン
車室並びに圧力容器用材料として使用される高強度低合
金鋳鋼及び該鋳鋼の熱処理法に関する。
【0002】
【従来の技術】火力発電用蒸気タービンプラントに用い
られる車室材や圧力容器用材料としては複雑な形状に対
応するため鋳物材料が多く使われているが、これらの材
料としては主にCrMoV鋳鋼、2.25%CrMo鋳
鋼、CrMo鋳鋼などがあげられる。これらの材料は高
温強度を確保し、さらに鋳鋼品であるために優れた溶接
性が必要である。このうち、2.25%CrMo鋳鋼や
CrMo鋳鋼は常温の衝撃特性が優れており、その結果
溶接性も良好である。しかし、Vを添加していないため
クリープ破断強度が必ずしも十分でなく、年々高温化す
る蒸気タービンの車室材に対するニーズに対応できない
ものとなっている。一方、CrMoV鋳鋼はクリープ破
断強度に優れているが、衝撃特性が劣るために溶接性が
悪く、製造時の溶接補修が行いにくい問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記技術水準
に鑑み、CrMoV鋳鋼の優れたクリープ破断強度を現
状もしくはそれ以上に高くし、さらに靱性を改善するこ
とによって、溶接性の良好なCrMoV鋳鋼系高強度低
合金鋳鋼及び該鋳鋼の熱処理法を提供しようとするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は
(1)重量比で炭素:0.05〜0.11%、シリコ
ン:0.15〜0.35%、マンガン:0.5〜0.8
%、クロム:0.8〜2.8%、モリブデン:0.1〜
1.2%、バナジウム:0.1〜0.3%、タングステ
ン:0.5〜3%、コバルト:0.5〜3%、ニオブま
たはタンタルの合計:0.01〜0.06%及び不可避
的不純物及び鉄からなることを特徴とする高強度低合金
鋳鋼、(2)重量比で炭素:0.05〜0.11%、シ
リコン:0.15〜0.35%、マンガン:0.5〜
0.8%、クロム:0.8〜2.8%、モリブデン:
0.1〜1.2%、バナジウム:0.1〜0.3%、タ
ングステン:0.5〜3%、コバルト:0.5〜3%、
ニオブまたはタンタルの合計:0.01〜0.06%、
ボロン:0.001〜0.005%及び不可避的不純物
及び鉄からなることを特徴とする高強度低合金鋳鋼、
(3)重量比で炭素:0.05〜0.11%、シリコ
ン:0.15〜0.35%、マンガン:0.5〜0.8
%、クロム:0.8〜2.8%、モリブデン:0.1〜
1.2%、バナジウム:0.1〜0.3%、タングステ
ン:0.5〜3%、コバルト:0.5〜3%、ニオブま
たはタンタルの合計:0.01〜0.06%、ボロン:
0.001〜0.005%、不純物としてのリンを0.
008%以下、不純物としてのイオウを0.006%以
下及び不可避的不純物及び鉄からなることを特徴とする
高強度低合金鋳鋼、(4)上記(1)〜(3)のいずれ
かの材料を1050〜1150℃で10〜40時間保持
した後200℃以下まで冷却し、次いで焼入れ温度:9
20〜980℃で5〜20時間保持し、さらに焼もどし
温度:680〜730℃で5〜20時間保持することを
特徴とする高強度低合金鋳鋼の熱処理法、及び(5)上
記(1)〜(3)のいずれかの材料を1050〜115
0℃で10〜40時間保持した後200℃以下まで冷却
し、次いで焼入れ温度:920〜980℃で5〜20時
間保持し、素材各部位の600℃までの冷却速度を20
0℃/hr以上の速さで冷却し、さらに焼もどし温度:
680〜730℃で5〜20時間保持することを特徴と
する高強度低合金鋳鋼の熱処理法である。
【0005】
【作用】本発明者らは低合金鋼系鋳鋼材の成分について
厳選することにより従来得ることができないほどの優れ
た靱性を有する鋳鋼材を発明した。以下に本発明鋳鋼
における成分限定理由を述べる。
【0006】C:Cは焼入れ性を向上させるとともにC
rやMoの炭化物を形成し高温強度の向上に寄与する。
しかし、0.05%未満では十分な耐力、クリープ破断
強度が得られず、また0.11%を越えると過剰な炭化
物を形成し靱性を低下させる。特に、溶接性を確保する
上では可能な限り低くすることが必要である。このため
0.05〜0.11%とする。
【0007】Si:Siは脱酸材として有用な元素であ
るとともに湯流れをよくして十分に鋳物の先端まで溶湯
を入れることに寄与する。しかし、Siは偏析を助長し
靱性を低下させる。0.15%未満ではその機能が十分
に働かず、また0.35%を越える量を添加すると靱性
が低下してしまう。このため0.15〜0.35%に限
定する。
【0008】Mn:Mnは焼入れ性を高める元素として
有用であり靱性改善に効果がある。0.5%未満ではそ
の効果は十分ではなく、また0.8%を越えるとクリー
プ破断強さが低下するため0.5〜0.8%とする。
【0009】Cr:Crは耐酸化性を改善すると共に炭
化物を形成して高温強度を改善することに大きく寄与す
る。特に高温強度の面では1%を超えるところに最も高
い強度を示す添加量があるが、後述で説明するCoの効
果により最適添加量の範囲を広げることができる。0.
8%未満であるとCrの添加による高温強度改善の効果
は十分ではなく、また2.8%を越えるとクリープ破断
強さが逆に低下してしまうので0.8〜2.8%とす
る。
【0010】Mo:Moは炭化物を形成し、高温のクリ
ープ破断強さを向上させることに効果がある。また、焼
入れ性を改善して靱性向上にも効果がある。特に本発明
鋳鋼材においてはWとともに高温強度改善に寄与する。
そのW量とのバランスが重要であり、本発明鋳鋼材の場
合は後述するWの添加量との関係から、0.1未満では
十分な効果は得られず、また1.2%を越えると使用中
の脆化をもたらすので0.1〜1.2%とする。
【0011】V:Vは微細な炭化物を形成しクリープ破
断強度の向上に強く寄与するが、0.1%未満では十分
な効果は得られず、また0.3%を越えると靱性を低下
させるので0.1〜0.3%とする。
【0012】W:Wは本発明鋳鋼材の最も重要な元素の
一つであり、また特徴的元素でもある。Wは鉄を基調と
したマトリックス中に溶け込み固溶体強化に寄与すると
ともに、Cr等の他の合金元素が形成する炭化物の凝集
・粗大化を抑制する働きがあり、高温強度改善に大きく
寄与する。0.5%未満であると高温強度改善の効果が
少なく、また3%を越える量を添加すると常温の延性、
靱性が低下し、溶接性を損なうことになるため0.5〜
3.0%とする。
【0013】Co:Coはマトリックス中に溶け込んで
靱性を改善する。この作用はNiと似ているが、Niの
場合高温強度を低下させるがCoの場合にはその作用は
なく、むしろクリープ破断強さを向上させる。すなわ
ち、長時間高温に保持された場合でも製造時に導入され
たマトリックス中の転位が整理されて強度が低下するこ
と、これを回復というが、Coはこの転位の整理である
回復を遅らせることにより長時間高い強さをマトリック
スにもち続けさせることができる。その結果、長時間ク
リープ破断強さの向上に大きく寄与する。0.5%未満
ではこのCoの効果は十分に得ることができない。ま
た、3%を越える量を添加すると靱性の低下につなが
る。このためCoは0.5〜3%とする。
【0014】NbまたはTa:Nb及びTaは炭化物と
なって高温強度改善に寄与する。しかし、これらの炭化
物は微細に析出することが必要であり、多量に添加する
と初析の粗大な炭化物が生成して高温強度を改善しない
だけでなく延性、靱性を大幅に低下させる。このため、
その添加量は制限される。Nb及びTaを加えた量が
0.01%未満である場合、その効果は十分でなく、ま
た0.06%を越える量を添加すると初析の炭化物が形
成されやすくなる。したがって0.01〜0.06%と
する。
【0015】B:Bは粒界に濃化して脆弱な粒界を強化
する働きがあり、高温強度や靱性を向上させる効果があ
る。しかし、多量に添加すると逆に材料を脆化させるの
で極微量の添加が必要である。0.001%未満ではそ
の効果は十分でなく、また0.005%を越える量を添
加すると材料を脆化させる。このため0.001〜0.
005%の添加となる。
【0016】P:Pは不純物であり、溶解段階で十分に
精錬して低く押さえることが必要である。特にPは焼も
どし脆化を起こして使用中に材料の靱性を低下させる。
このため、0.008%以下にすることが望ましい。
【0017】S:SもPと同様に不純物であり、凝固時
に偏析し、濃化した部分は材料の結合強度が弱いため欠
陥となる。このため、低く押さえることが必要であり、
0.006%以下であることが望まれる。
【0018】また、以下には熱処理条件の限定理由につ
いて説明する。本発明材料は高温環境下で使用する高強
度低合金鋳鋼であり、高温強度とりわけクリープ破断強
さと鋳物材であることから溶接補修性を確保する上で良
好な靱性を有することが必要である。このため、熱処理
を行う上でもこの要求される特性を十分に出すための処
理を行うことが必要である。
【0019】焼準温度:焼入れを行う前に予備熱処理と
して焼準処理を行う。この焼準処理は鋳造された素材に
おいて成分が片寄る現象、いわゆる偏析を軽減し均一な
素材を得るために行うものであり、できるだけ高い温度
に保持することによって原子のマトリックス中の拡散を
促進し、凝固時に発生した偏析を少なくするという効果
がある。また、本発明鋳鋼材にはNbまたはTaが含ま
れるが、成分限定理由でも説明したように、これらは炭
化物となって高温強度を改善する。この場合、微細な炭
化物であることが必要である。鋳造されたままの素材の
場合、前述の偏析にともなって粗大な初析炭化物が形成
されており、このままでは全く高温強度改善に寄与しな
いだけでなく、延性、靱性を低下させてしまう。このた
め、一度Nb及びTaをマトリックス中に固溶させ再度
析出させることにより、微細な炭化物を得る工程が必要
となる。この工程を次工程の焼入れで行う場合、結晶粒
が粗大化して後述するように延性、靱性を低下させてし
まう。このため、焼入れ工程の前の焼準工程で行うこと
が必要となる。1050℃未満の焼準処理では、十分な
拡散が行えないこととNb及びTaをマトリックス中へ
の固溶量が少なくなることから十分な焼準処理は達成さ
れない。また、1150℃を越える温度に加熱しても、
1050〜1150℃の加熱条件を上回る効果が得られ
ない。したがって、焼準温度を1050〜1150℃に
限定する。なお、本処理を行った後、200℃以下まで
冷却することにより、高温相のオーステナイトから低温
相(常温相)のベーナイト相の変態が完了するので、次
工程の焼入れ処理の際、焼準時にできてしまった粗い結
晶粒は消えてしまい、後述するように焼入れ時に適度な
結晶粒サイズにすることができるため、結晶粒が粗くな
るというような不具合は生じない。
【0020】焼入れ温度:焼入れ温度(溶体化温度)は
材料の結晶粒度に大きく影響を与えるものであり、焼入
れ温度が高いと結晶粒が粗くなり靱性や延性が低下す
る。一方、焼入れ温度が低すぎると結晶粒が細かくなり
過ぎるためクリープ破断強さが低下してしまう。このた
め、最適な温度管理が必要となる。本発明鋳鋼の場合、
焼入れ処理(溶体化処理)を980℃を越える温度で行
うと結晶粒が粗くなってしまい、十分な靱性、延性が得
られない。また、920℃未満の低い温度で熱処理を行
うと、十分なクリープ破断強さが得られない。このた
め、焼入れ温度としては920〜980℃に限定する。
【0021】焼準時間:焼準時間は上述する二つの効果
(合金元素を十分に拡散すること及びNb及びTaを十
分に固溶させること)を得る上で十分な時間が必要であ
る。10時間未満である場合、十分な拡散及び固溶が行
えない。また、40時間を越える時間熱処理を行っても
拡散現象及び固溶現象が飽和状態に達するため、それ以
上の効果は得られない。したがって10〜40時間に限
定する。
【0022】焼入れ時間:焼入れ時間は上述に示す焼入
れの効果を十分に発揮できるだけの時間によって決めら
れる。5時間未満である場合、材料の中に含まれる合金
元素が十分に鉄の母相に溶けることはできないことや合
金元素の濃度偏析が十分に解消されないことの問題が生
じる。一方、20時間を越える時間保持した場合、20
時間以内の処理と比較して、焼入れの効果に差はなく、
逆に必要以上に結晶粒が粗大化してしまうため、延性、
靱性の低下につながる。このため、焼入れ時間としては
5〜20時間に限定する。
【0023】焼もどし温度、焼もどし時間:焼もどしに
おいては焼入れの際に導入された欠陥をなくし、靱性の
ある材料にするために行うものであり、この熱処理温度
及び保持時間によって材料の機械的強度や延性、靱性が
変化する。焼もどし処理において、温度が高く保持時間
が長いほど焼もどし処理は進んで材料強度が低くなり、
その代わりに延性や靱性が向上する。一方、焼もどし温
度が低く、しかもその保持時間が短い場合、材料強度は
高くなるが延性や靱性が低いものとなってしまう。この
ため、焼もどし温度と時間を厳密に管理する必要があ
る。730℃を越える温度で焼もどしを行うと、延性や
靱性は十分に高いものになるが機械的強度が十分でな
い。また、680℃未満の低い温度で焼もどすと十分に
高い機械的強度は得られるが、延性や靱性が十分ではな
い。このため、焼もどし温度は680〜730℃とす
る。また、焼もどし時間が5時間未満の場合、十分な合
金元素の固溶や拡散が起こらず、クリープ破断強度や延
性、靱性が得られない。また、20時間を越える時間焼
もどし処理を行ったとしても、20時間程度の焼もどし
時間と大差ない固溶及び拡散しか起こらない。加えて必
要以上に長い時間時効処理を行うと機械的強度が低下し
てしまう。このため、焼もどし時間は5〜20時間とす
る。
【0024】焼入れ速度:焼入れ速度が遅い場合、焼入
れ時にフェライト+パーライト組織ができてしまうため
に十分な機械的強度が得られない。このため、焼入れ速
度を速くすることが必要である。実際に大型の素材を焼
入れする場合は焼入れ速度に限界があり、極端に速くす
ることはできないが、200℃/時間以上の冷却速度で
焼入れ温度から600℃までの間を冷却することによ
り、安定した機械的強度を得ることができる。このた
め、焼入れの際の600℃までの冷却速度は、200℃
/時間以上であることが望ましい。
【0025】
【実施例】以下に実施例に基づいて本発明を説明する。
試験は50kg真空溶解炉を用いて表1に示す試験材を
溶解し、砂型の鋳型を用いて造塊した。このようにして
製造した試験材に対して種々の熱処理を行い試験材とし
た。このように得られた試験材に対して常温引張試験、
衝撃試験並びにクリープ破断試験を行い、材料特性の評
価を実施した。
【0026】表2は各試験材の機械的性質を示すもので
あるが、本発明材料は良好な機械的強度及び引張延性、
衝撃特性(50%FATTは衝撃遷移温度を示すもので
あり、この温度が低いものほど衝撃特性が良好であると
言える)並びにクリープ破断強さ(クリープ破断試験で
は試験条件として温度と応力が一定であるので、破断時
間が長いものがクリープ破断強さが強いものであると言
える)を示すことがわかる。
【0027】また、表3及び表4は熱処理の機械的特性
に及ぼす影響についてまとめたものであるが、本発明の
熱処理は高い延性、靱性並びに高いクリープ破断強さを
バランスよく有していることがわかる。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、従来からの優れた高温
強度、特にクリープ破断強度をさらに高めると同時に、
良好な延性、靱性をも具備し、かつ特に溶接補修性が改
善された高強度CrMoV鋳鋼が提供される。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−319629(JP,A) 特開 昭54−107416(JP,A) 特開 昭51−6117(JP,A) 特開 昭57−152446(JP,A) 特開 平1−240616(JP,A) 特開 昭54−4227(JP,A) 特開 平3−87333(JP,A) 特開 平8−260091(JP,A) 特表 平11−502259(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 38/00 - 38/60 C21D 6/00,8/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量比で炭素:0.05〜0.11%、
    シリコン:0.15〜0.35%、マンガン:0.5〜
    0.8%、クロム:0.8〜2.8%、モリブデン:
    0.1〜1.2%、バナジウム:0.1〜0.3%、タ
    ングステン:0.5〜3%、コバルト:0.5〜3%、
    ニオブまたはタンタルの合計:0.01〜0.06%及
    び不可避的不純物及び鉄からなることを特徴とする高強
    度低合金鋳鋼。
  2. 【請求項2】 重量比で炭素:0.05〜0.11%、
    シリコン:0.15〜0.35%、マンガン:0.5〜
    0.8%、クロム:0.8〜2.8%、モリブデン:
    0.1〜1.2%、バナジウム:0.1〜0.3%、タ
    ングステン:0.5〜3%、コバルト:0.5〜3%、
    ニオブまたはタンタルの合計:0.01〜0.06%、
    ボロン:0.001〜0.005%及び不可避的不純物
    及び鉄からなることを特徴とする高強度低合金鋳鋼。
  3. 【請求項3】 重量比で炭素:0.05〜0.11%、
    シリコン:0.15〜0.35%、マンガン:0.5〜
    0.8%、クロム:0.8〜2.8%、モリブデン:
    0.1〜1.2%、バナジウム:0.1〜0.3%、タ
    ングステン:0.5〜3%、コバルト:0.5〜3%、
    ニオブまたはタンタルの合計:0.01〜0.06%、
    ボロン:0.001〜0.005%、不純物としてのリ
    ンを0.008%以下、不純物としてのイオウを0.0
    06%以下及び不可避的不純物及び鉄からなることを特
    徴とする高強度低合金鋳鋼。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの材料を105
    0〜1150℃で10〜40時間保持した後200℃以
    下まで冷却し、次いで焼入れ温度:920〜980℃で
    5〜20時間保持し、さらに焼もどし温度:680〜7
    30℃で5〜20時間保持することを特徴とする高強度
    低合金鋳鋼の熱処理法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかの材料を105
    0〜1150℃で10〜40時間保持した後200℃以
    下まで冷却し、次いで焼入れ温度:920〜980℃で
    5〜20時間保持し、素材各部位の600℃までの冷却
    速度を200℃/hr以上の速さで冷却し、さらに焼も
    どし温度:680〜730℃で5〜20時間保持するこ
    とを特徴とする高強度低合金鋳鋼の熱処理法。
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