JP3461368B2 - 可撓性薄膜基板を有する電子デバイスの製造方法 - Google Patents

可撓性薄膜基板を有する電子デバイスの製造方法

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  • Micromachines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可撓性の基板の上に複
数の素子を設けて構成される電子デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子デバイス、特に半導体集積回
路やその技術を応用した固体撮像デバイス、センサーな
どの小型化は、微細加工技術により素子自体を小型化す
ることにより進められてきた。実際、固体撮像デバイス
を用いた電子内視鏡は、この手法によって相当の小型化
が達成されている。
【0003】半導体センサーや固体撮像デバイスなどの
電子デバイスを平らでない面や変形する構造体に取り付
ける場合、変形によってデバイスの特性が損なわれるの
を防止するため、デバイスを変形の影響を受けない大き
さの複数のチップ(素子)に分け、これらのチップ(素
子)をワイヤーボンディングによってフレキシブル基板
に実装した構成としている。
【0004】第一の従来例として、先端部の外周に力覚
センサーを配置した内視鏡について図21と図22を用
いて説明する。このように先端部に力覚センサーを設け
た内視鏡を用いた場合、挿入時に先端部にかかる応力を
モニターすることにより、挿入時に被験者が感じる痛み
を少なくすることができる。この内視鏡は、図21に示
すように、その先端部600の外周に複数の力覚センサ
ー602を設けたフレキシブル基板604が巻き付けら
れている。力覚センサー602は、図22に示すよう
に、T字状のフレキシブル基板604の上に一列に並ん
で配置されており、ワイヤーボンディング技術により形
成したワイヤー606によってフレキシブル基板604
に設けてある配線(図示せず)に接続されている。この
配線は外部電極形成領域608を介してフラットケーブ
ル610に接続されている。フラットケーブル610は
内視鏡の内部を通って、内視鏡の外部に設けた制御装置
に接続されている。前述の力覚センサー602として
は、特開平5−34225に開示されているような、半
導体技術を用いた小型のものが使用される。また、この
ような半導体技術を用いたセンサーでは、チップ内に電
子回路を混載することができ、例えば「計測と制御」第
31巻第1号p200に述べられている共通二線式セン
シングシステムなどの省線化手法を適用することにより
フレキシブル基板やフラットケーブルにおける配線数を
減らすことができる。
【0005】第二の従来例として、固体撮像デバイスを
用いた電子内視鏡を図23に示す。内視鏡700は、そ
の前面702から光を射出するライトガイド704と、
前面702に取り付けられた撮像レンズ706を有して
いる。撮像レンズ706の後方には固体撮像デバイス7
08が配置されている。固体撮像デバイス708は同一
チップ上に形成された固体撮像素子710と周辺回路7
12を有している。固体撮像デバイスにおいては、光を
電気信号に変換する固体撮像素子とその電気信号を処理
するための周辺回路は近づけて配置した方が信号劣化や
ノイズの影響が少なくより鮮明な画像が得られることが
一般に知られている。このような理由から固体撮像デバ
イス708では、固体撮像素子710と周辺回路712
が同一のチップ上に設けられている。固体撮像デバイス
708は基板714に取り付けられており、ワイヤーボ
ンディングのワイヤー716によって基板配線に接続さ
れている。基板配線はリード線718を介して外部の駆
動制御装置(図示せず)に接続されている。
【0006】図23の内視鏡では、固体撮像デバイス7
08を構成している固体撮像素子710と周辺回路71
2が同一チップ上に設けられているぶん、小型化が阻害
されている。この点を改良してより小型化を図った電子
内視鏡を図24に示す。内視鏡800は、照明光を射出
するライトガイド804と、撮像レンズ806を備えて
いる。固体撮像デバイス808は、固体撮像素子81
0、周辺回路812、これらを電気的に接続するための
基板配線を備えたフレキシブル基板814を有してい
る。フレキシブル基板814はL字状に曲げた状態で内
視鏡800に固定されていて、固体撮像素子810は撮
像レンズ806の後方に、周辺回路812は内視鏡の側
面に配置されている。固体撮像素子810と周辺回路8
12は共にワイヤーボンディングによるワイヤー816
によって基板配線に接続されており、この基板配線を介
して互いに電気的に接続されている。また基板配線には
リード線818が接続されており、これにより固体撮像
デバイス808は外部の制御装置に接続されている。こ
の電子内視鏡800では、固体撮像デバイス808の一
部を構成している周辺回路812が側面に配置されてい
るので、図23の電子内視鏡に比べて細径化が達成され
ている。内視鏡の細径化のための撮像素子と周辺回路の
実装方法については、この他にも例えば特開昭63−1
77106に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図21、図22、図2
4に示した装置や特開昭63−177106の装置で
は、各チップ(素子)とフレキシブル基板との接続にワ
イヤーボンディングを用いているため、このワイヤーボ
ンディングに必要な領域が小型化の妨げとなっている。
つまり、半導体デバイスの微細加工技術によってチップ
(素子)自体が飛躍的に小さくなっても、フレキシブル
基板も含めた電子デバイス全体では飛躍的には小さくな
っていない。
【0008】フレキシブル基板は、電子デバイスを実際
に装置に実装する際の取扱いを考慮して、ある程度の厚
さすなわち剛性を有するように作られている。このた
め、電子デバイスを装置に実装する際にフレキシブル基
板は極端に曲げることができない。さらに、取扱いを犠
牲にしてフレキシブル基板を薄く形成しても、チップ
(素子)とフレキシブル基板はワイヤーボンディングで
接続されているため、やはりフレキシブル基板を極端に
曲げて実装することはできない。
【0009】本発明は、曲面や変形する構造体に実装可
能な、より小型の電子デバイスを提供することを目的と
する。また、可撓性基板を大きい曲率に曲げることがで
き、しかも実装時の取扱いが容易な可撓性基板を有する
電子デバイスを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】(1)本発明の電子デバ
イスの製造方法は、半導体基板上に電子デバイスを形成
する電子デバイス形成工程と、前記半導体基板上におい
て前記電子デバイスが形成された面側に、可撓性薄膜及
び前記電子デバイスに接続された配線を形成する薄膜配
線形成工程と、前記可撓性薄膜と共に前記電子デバイス
を切り出す領域の前記半導体基板を選択的にエッチング
するエッチング工程とを具備することを特徴とする。 (2)また、本発明の電子デバイスの製造方法は、半導
体基板上に電子デバイスを形成する電子デバイス形成工
程と、前記半導体基板上において前記電子デバイスが形
成された面側に、可撓性薄膜及び前記電子デバイスに接
続された配線を形成する薄膜配線形成工程と、前記電子
デバイスを囲む領域の前記半導体基板を選択的に残すよ
うにエッチングするエッチング工程とを具備することを
特徴とする。 (3)また、本発明の電子デバイスの製造方法は、
(1)または(2)に記載の製造方法における前記エッ
チング工程において、前記半導体基板の外縁を選択的に
残すことを特徴とする。 (4)また、本発明の電子デバイスの製造方法は、
(1)ないし(3)のいずれかひとつに記載の製造方法
における前記エッチング工程の後、前記選択的に残した
前記半導体基板とエッチングによって前記可撓性薄膜が
露出した部分とを切り離す切り離し工程をさらに有する
ことを特徴とする。 (5)また、本発明の電子デバイスの製造方法は、電子
デバイスを構成する互いに離れた複数の素子を半導体基
板に形成する素子形成工程と、前記半導体基板の前記素
子が形成された側の面に、前記素子に接続された配線を
内蔵した可撓性薄膜を形成する薄膜形成工程と、前記素
子を残して前記半導体基板を選択的にエッチングして、
前記複数の素子を取り囲むひとつの開口部を前記半導体
基板に形成するエッチング工程とを具備することを特徴
とする。
【0011】
【作用】本発明の製造方法による電子デバイスでは、こ
れを構成する複数の素子が可撓性薄膜基板に設けられて
いる。ここでいう素子とは、検知素子や固体撮像素子、
外部装置との電気的接続をとるための電極部などを含め
た、電子デバイスを構成するに必要なすべての部品要素
の意味である。素子同士は可撓性薄膜基板内の配線によ
って電気的に接続されている。可撓性薄膜基板は基板支
持体によって支持されている。このため、可撓性薄膜基
板は非常に薄く形成することができる。従って、可撓性
薄膜基板を大きく曲げることができる。また、素子の接
続にワイヤーボンディングを用いていないので、可撓性
薄膜基板を大きく曲げてもワイヤーが断線する心配がな
く、またボンディングに必要な領域を確保する必要もな
いので、電子デバイス自体を非常に小さくすることがで
きる。
【0012】ここで、本発明の基本的な構成を図1に示
す。可撓性薄膜基板である可撓性薄膜16は、基板支持
体である半導体基板12によって支持されている。半導
体基板12は開口部14を有しており、その開口部内に
おいて、可撓性薄膜16の下面に検知素子や撮像素子や
電子回路などの素子20と、外部装置との接続のための
電極部22が設けられている。これらの素子20と電極
部22は、コンタクト孔24を介して、可撓性薄膜16
の内部に形成されている配線18によって互いに導通さ
れている。このような構造体は、半導体基板12に素子
20と電極部22を形成し、その上面に配線18を内蔵
した可撓性薄膜16を形成した後で、素子20と電極部
22を残して半導体基板12の中央部分を裏面からエッ
チングして開口部14を形成することにより得られる。
【0013】実際に使用の際は、可撓性薄膜16の所望
の領域を切断し、半導体基板12から分離して装置に実
装する。電極部22は制御信号や情報信号を伝送するた
めの外部配線や電力供給線などがワイヤーボンディング
などにより接続される。検知素子、撮像素子、電子回路
などの素子20および電極部22の相互の接続は、可撓
性薄膜16の内部の配線18によってなされているた
め、ボンディングに必要な電極やワイヤーの形成領域を
要するのは電極部22のみとなる。従って、電子デバイ
スをより小さくできるとともに、狭い実装対象に対する
レイアウトの自由度が増すという利点がある。また、可
撓性薄膜16は、開口部14を形成するまでは半導体基
板12の全面に形成されているので、通常の可撓性基板
に比べて非常に薄く形成することができる。従って、大
きな曲率で曲げて実装することが可能な電子デバイスが
得られる。
【0014】
【実施例】次に本発明の電子デバイスの実施例について
図面を用いて説明する。第一実施例として、内視鏡の先
端部の外周に取り付ける力覚センサーについて図2〜図
4を用いて説明する。図2に示すように、力覚センサー
の可撓性薄膜基板となるポリイミド膜36は、T字状の
開口部(貫通穴)34を有する半導体基板32の上面に
固定されている。ポリイミド膜36は内部に配線38を
有している。配線38は、ポリイミド膜36の下面に設
けた五つの力検知素子40と電子回路48と電極部46
にコンタクト孔42を介して接続されている。力検知素
子40は、例えば公知のシリコンマイクロマシニング技
術によって形成されるダイヤフラム型圧力センサーなど
のマイクロ力検知素子である。電子回路48は、力検知
素子40を駆動制御したり検出信号を増幅する機能を有
している。
【0015】このような力覚センサーを装置や構造体に
実装する際は、図3に示すように、半導体基板32の開
口部34の内側に位置するポリイミド膜36の上面に水
溶性樹脂よりなるハンドリング用の取っ手50を接着な
どによって取り付ける。この取っ手50を把持した状態
でレーザーカッターを用いてポリイミド膜36を破線5
4に沿って切断する。破線54は半導体基板32に形成
した開口部34の形状に対応しており、その若干内側に
位置している。この結果、内部に配線38を備えた可撓
性基板36と、その表面に設けた五つの力検知素子40
と電子回路48と電極部46とよりなる力覚センサー5
2が、半導体基板52から切り放される。
【0016】続いて、取っ手50をつかんでハンドリン
グして、図4に示すように、力検知素子40が内視鏡先
端部56を一周するように、接着などによって可撓性基
板36を内視鏡先端部56に張り付ける。電子回路48
と電極部46は、力検知素子40からはやや離れた位置
にある平面部60に配置される。このあとで水溶性の取
っ手50を水に浸し除去する。つづいて電極部46にリ
ード線をワイヤーボンディングなどにより取り付けたの
ち、内視鏡を保護する可撓性チューブ58を設けて、力
覚センサーの取り付けは完了する。
【0017】次に図2に示した力覚センサーの製造方法
について図5〜図11を用いて説明する。 工程1(図5) シリコン基板112の裏面にシリコン
酸化膜114とシリコン窒化膜116を形成し、上面に
は公知の製造方法に基づいて電子回路120と力検知素
子118を形成する。
【0018】工程2(図6) 破線で囲まれた領域12
2のシリコン窒化膜116を通常のフォトリソグラフィ
ー技術によって選択的に除去する。この領域122は力
覚センサーとして切り出す領域に対応している。
【0019】工程3(図7) 電子回路120と力検知
素子118と破線124で示した電極形成領域124に
対応した部分を除いて、領域122の内にあるシリコン
酸化膜114を通常のフォトリソグラフィー技術によっ
て選択的に除去する。
【0020】工程4(図8) シリコン基板112の上
面にポリイミド膜126を形成する。このポリイミド膜
126は、コンタクト孔130を介して電子回路120
と力検知素子118と電極形成領域124を相互に電気
的に接続する配線128を内部に有している。
【0021】工程5(図9) ポリイミド膜126を保
護した状態で基板(図8の構造体)をテトラメチルアン
モニウムハイドロオキサイド水溶液に浸して、シリコン
基板112の裏面の開口された領域122のうち、シリ
コン酸化膜114が形成されていない部分を50μmだ
けエッチングする。
【0022】工程6(図10) ポリイミド膜126を
保護した状態で基板(図9の構造体)を緩衝フッ酸で処
理し、領域122内に残っているシリコン酸化膜114
を除去する。この部分は、前述したように、電子回路1
20と力検知素子118と電極形成領域124の箇所に
相当している。
【0023】工程7(図11) ポリイミド膜126を
保護した状態で再度基板(図10の構造体)をテトラメ
チルハイドロオキサイド水溶液に浸し、領域122内に
露出している部分のシリコン基板112をエッチングす
る。エッチングはポリイミド膜126が露出した時点で
直ちにやめる。これにより、50μmの厚さを持った電
子回路120と力検出素子118と電極形成領域124
がポリイミド膜126の下面に残る。
【0024】このように可撓性薄膜基板すなわちポリイ
ミド膜126は、枠状に残った堅固なシリコン基板11
2に保持されるので、数μm程度の厚さで形成すること
ができるとともに、このように薄膜化した場合であって
も搬送や実装時の取扱いの点でも有利である。上の説明
ではひとつの力覚センサーのみを例示したが、実際には
バッチ処理により多数の力覚センサーが一枚のシリコン
ウェハー上に同時に形成される。
【0025】このように本実施例の力覚センサーは、可
撓性薄膜基板、力検知素子、電子回路が非常に薄く作ら
れているので、先端部の径をほとんど太らせることな
く、内視鏡に力覚センサーを設けることができる。
【0026】次に、第二実施例として、内視鏡の細径化
を達成する固体撮像デバイスについて図12と図13を
用いて説明する。本実施例の固体撮像デバイスを図12
に示す。固体撮像デバイス200は、内部に配線を有す
る可撓性基板202と、この基板上に設けた、CMD固
体撮像素子204、アンプ等を含む周辺回路206、外
部装置との電気的接続のための電極部208とで構成さ
れている。CMD固体撮像素子204、周辺回路20
6、電極部208は、基板内の配線によって相互に電気
的に接続されている。このような固体撮像デバイス20
0は、第一実施例で説明した製造方法と同様な方法によ
り作られる。
【0027】この固体撮像デバイス200を内視鏡の先
端部に実装した様子を図13に示す。内視鏡210は、
先端212から照明光を射出するためのライトガイド2
14と、先端212に取り付けられた撮像レンズ216
を有している。固体撮像デバイス200の固体撮像素子
204は撮像レンズ216の後方に配置され、周辺回路
216は接着などにより、平面に加工された側面218
に固定されている。電極部208は基板220に取り付
けられており、ワイヤーボンディングのワイヤー222
によって基板配線と電気的に接続されている。基板配線
には、外部の駆動装置に接続されたリード線224が取
り付けられている。
【0028】本実施例の固体撮像デバイスによれば、第
一実施例の力覚センサーと同様に非常に薄く作られるた
め、実装に要する領域が少なくて済む。また、固体撮像
素子204と周辺回路206にはワイヤーボンディング
が不要なため、さらにワイヤーボンディングを行なう外
部部208は固体撮像素子204や周辺回路206から
離して配置できるため、組み込む上でレイアウトの自由
度が増す点も小型化を図る上で見逃せない利点である。
【0029】第三実施例として、別の固体撮像デバイス
について、これを内視鏡の先端部に実装した様子を示し
た図14を用いて説明する。固体撮像デバイス300
は、第二実施例と同様なCMD固体撮像素子304、ア
ンプなどの周辺回路306、電極部308、これを電気
的に接続する配線を内部に有している可撓性薄膜基板3
02を備えている。内視鏡310はライトガイド314
と撮像レンズ316を有し、撮像レンズ316の後方に
CMD固体撮像素子304が配置されている。CMD固
体撮像素子304と周辺回路306は裏面同士が張り合
わされている。電極部308は基板320に固定されて
おり、ワイヤーボンディングのワイヤー322によっ
て、基板配線を介し、外部装置に接続されたリード線3
24に電気的に接続されている。このような構成によ
り、第二実施例と同様の効果が得られる。
【0030】第四実施例として、内視鏡の先端部に実装
される固体撮像デバイスを図15〜図17に示す。図1
5に示すように、固体撮像デバイス400は、ふたつの
CMD固体撮像素子404と406、ふたつの撮像素子
に共通の周辺回路408、これらの導通させる配線を内
蔵した可撓性薄膜基板402を有している。
【0031】図16と図17に示すように、内視鏡41
0は、照明光を先端部まで導くライトガイド412、ラ
イトガイド412の光を前面から射出するための前面用
ライトガイド414、ライトガイド412の光を側面か
ら射出するための側面用ライトガイド416を有してい
る。ライトガイド412と前面用ライトガイド414は
所定の間隔を置いて直線的に配置されており、その間に
側面用ライトガイド416が、ライトガイド412と4
14の光路を遮ることなく、これらに直交する向きに配
置されている。三本のライトガイド412と414と4
16の端面の間の空間の近くに、形状記憶合金よりなる
アクチュエーター420に取り付けられた切換ミラー4
18が設けられている。この切換ミラー418は、通常
は図16に示した位置にあり、アクチュエーター420
の動作によって、図17に示すようにライトガイド41
2と414の間に、ライトガイド412の光を側面用ラ
イトガイド416に向けて反射する向きで挿入される。
【0032】内視鏡410の先端部は、その前面と側面
に撮像レンズ422と424を一枚ずつ備えている。側
面用の撮像レンズ424の後方(光学的な意味で後方で
あって図16と17では右側に当たる)にはプリズム4
26が配置されている。このプリズム426の射出面に
面してCMD固体撮像素子404が配置されている。ま
た、もうひとつのCMD固体撮像素子406は前面用の
撮像レンズ422の後方にこれに向かい合って配置され
ている。周辺回路408は基板428に固定されてお
り、ワイヤーボンディングのワイヤー430により、基
板配線を介して、外部装置に接続されたリード線432
に電気的に接続されている。
【0033】操作部での操作により、ライトガイド41
2と414の間に切換ミラー418を挿入し、また切換
ミラー418をそこから退避させることで、固体撮像素
子404による側面の画像と、別の固体撮像素子406
による前面の画像とを選択的に切り替えて得られる。
【0034】本実施例の構成によれば、周辺回路408
と二つの撮像素子404と406が、ワイヤーボンディ
ングを用いることなく自由な形態で実装できるので内視
鏡の細径化を図る上で非常に有利である。
【0035】このように構成した内視鏡は上面と側面の
映像が観察できるので、従来の内視鏡では死角となる部
位の観察も可能となる。前述した実施例のデバイスはい
ずれも、力検知素子や撮像素子、電子回路など、デバイ
スを構成するすべての素子を半導体基板上に形成する手
法で作られているが、半導体基板上に形成する可撓性薄
膜には電極パッドのみを形成し、別に作製した力検知素
子などの素子を半田バンプ等により実装する手法で作成
してもよい。これは第一実施例のようにすべての素子を
半導体基板上に形成する手法に比べると微細化の点では
不利であるが、強誘電体の圧電体を用いた力検知素子の
ように半導体製造プロセスで形成することが困難な素子
を用いる場合に適している。以下、第五実施例として、
このような圧電体を用いた力検知素子を用いた、内視鏡
の先端部に実装される圧力センサーについて図18〜図
20を用いて説明する。
【0036】まず図18に示すように、第一実施例で説
明した方法と同様の方法により、半導体基板502の上
面に電子回路508と走査回路510を形成する。電子
回路508は、これに接続される力検知素子を駆動する
とともに検知信号を増幅する働きを有している。この基
板の上に、電子回路508と走査回路510とを接続す
る配線506を内部に有する可撓性薄膜504を形成す
る。
【0037】各電子回路508の近くには、図19に示
すように、力検知素子を実装する領域の可撓性薄膜50
4に開口部514が形成されている。電子回路508に
接続された配線506は電極パッド516を有してお
り、この電極パッド516が開口部514によって露出
されている。
【0038】電極パッド516には、図20に示すよう
に、別途に作製した圧電体を用いた力検知素子518を
導電性接着剤または半田バンプ520により接続する。
すべての電子回路508に対してこのように力検知素子
518を設けたあと、第一実施例で説明した方法(図8
〜図11参照)と同様の方法により圧力センサーを作製
する。作製した圧力センサーは、図4で説明したのと同
様の手法により内視鏡の先端部を実装する。
【0039】本実施例では、強固な半導体基板に力検知
素子を組み込んだあとで半導体基板の不要な領域をエッ
チングすることにより、非常に薄い可撓性薄膜を有する
圧力センサーが構成される。各電子回路は可撓性薄膜に
一体形成されているので、フレキシブル基板などに力検
知素子や電子回路を個別に実装するよりも大幅な微細化
が達成される。また、本実施例では圧電素子を用いた力
検知素子について示したが、静電容量型圧力検知素子や
その他別個に作製された各種の素子に対しても同様に適
用できる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、それ自体非常に小型
で、しかも運搬や取扱いの面でも優れ、狭い空間内に容
易に配置できる、これを実装する装置の小型化に貢献す
る可撓性薄膜を有する電子デバイスの製造方法が提供さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な構成を示す図である。
【図2】第一実施例である力覚センサーの構成を示す図
である。
【図3】図2の力覚センサーに、これを装置や構造体に
実装する際に必要な取っ手を取り付けた様子を示す図で
ある。
【図4】図2の力覚センサーを内視鏡の先端部に実装し
た様子を示す図である。
【図5】図2の力覚センサーを製造する際の最初の工程
を示す図である。
【図6】図2の力覚センサーを製造する際の二番目の工
程を示す図である。
【図7】図2の力覚センサーを製造する際の三番目の工
程を示す図である。
【図8】図2の力覚センサーを製造する際の四番目の工
程を示す図である。
【図9】図2の力覚センサーを製造する際の五番目の工
程を示す図である。
【図10】図2の力覚センサーを製造する際の六番目の
工程を示す図である。
【図11】図2の力覚センサーを製造する際の七番目の
工程を示す図である。
【図12】第二実施例である固体撮像デバイスの構成を
示す図である。
【図13】図12の固体撮像デバイスを内視鏡の先端部
に実装した様子を示す図である。
【図14】第三実施例の固体撮像デバイスを内視鏡の先
端部に実装した様子を示す図である。
【図15】第四実施例の固体撮像デバイスの構成を示す
図である。
【図16】図15の固体撮像デバイスを実装した内視鏡
の先端部の構成を示す図で、内視鏡の前面を観察する状
態のときの図である。
【図17】図15の固体撮像デバイスを実装した内視鏡
の先端部の構成を示す図で、内視鏡の側面を観察する状
態のときの図である。
【図18】第五実施例である圧力センサーの製造過程の
初期の状態を示す図である。
【図19】図18に示した電子回路のひとつの周辺構造
を示す図である。
【図20】図19の電子回路に力検知素子を設けた状態
を示す図である。
【図21】先端部の外周に力覚センサーを設けた内視鏡
を示す図である。
【図22】図21に示した力覚センサーの実装前の平面
図である。
【図23】固体撮像デバイスを用いた電子内視鏡をに示
す図である。
【図24】図23の電子内視鏡を改良してさらに小型化
した電子内視鏡を示す図である。
【符号の説明】
12…半導体基板、14…開口部、16…可撓性薄膜、
18…配線、20…素子、22…電極部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 29/84 H04N 5/335 Z H04N 5/335 H01L 27/14 C (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/146 A61B 1/00 300 A61B 1/04 372 G01L 5/00 G02B 23/24 H01L 29/84 H04N 5/335

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に電子デバイスを形成する
    電子デバイス形成工程と、 前記半導体基板上において前記電子デバイスが形成され
    た面側に、可撓性薄膜及び前記電子デバイスに接続され
    た配線を形成する薄膜配線形成工程と、 前記可撓性薄膜と共に前記電子デバイスを切り出す領域
    の前記半導体基板を選択的にエッチングするエッチング
    工程と、を具備することを特徴とする可撓性薄膜を有す
    る電子デバイスの製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に電子デバイスを形成する
    電子デバイス形成工程と、 前記半導体基板上において前記電子デバイスが形成され
    た面側に、可撓性薄膜及び前記電子デバイスに接続され
    た配線を形成する薄膜配線形成工程と、 前記電子デバイスを囲む領域の前記半導体基板を選択的
    に残すようにエッチングするエッチング工程と、を具備
    することを特徴とする可撓性薄膜を有する電子デバイス
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記エッチング工程において、前記半導
    体基板の外縁を選択的に残すことを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の可撓性薄膜を有する電子デバイ
    スの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記エッチング工程の後、前記選択的に
    残した前記半導体基板とエッチングによって前記可撓性
    薄膜が露出した部分とを切り離す切り離し工程をさらに
    有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    かひとつに記載の可撓性薄膜を有する電子デバイスの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 電子デバイスを構成する互いに離れた複
    数の素子を半導体基板に形成する素子形成工程と、 前記半導体基板の前記素子が形成された側の面に、前記
    素子に接続された配線を内蔵した可撓性薄膜を形成する
    薄膜形成工程と、 前記素子を残して前記半導体基板を選択的にエッチング
    して、前記複数の素子を取り囲むひとつの開口部を前記
    半導体基板に形成するエッチング工程と、を具備するこ
    とを特徴とする可撓性薄膜を有する電子デバイスの製造
    方法。
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