JP3461100B2 - 温水暖房システムの温度制御装置 - Google Patents

温水暖房システムの温度制御装置

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JP3461100B2
JP3461100B2 JP04623397A JP4623397A JP3461100B2 JP 3461100 B2 JP3461100 B2 JP 3461100B2 JP 04623397 A JP04623397 A JP 04623397A JP 4623397 A JP4623397 A JP 4623397A JP 3461100 B2 JP3461100 B2 JP 3461100B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋外等で加熱源に
よって加熱された温水を室内の室内機に循環させるため
の温水循環回路を形成して、室内の暖房を行う温水暖房
システムの温度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】室外機にバーナ等で加熱される熱交換器
を設けて、この熱交換器で加熱された温水を室内の熱交
換器に供給、循環させて、対流ファンにより室内空気を
加熱する温水暖房システムでは、室内空気が汚れないと
ともに安定した熱量が供給されることから、広く利用さ
れている。他方、ファンヒータや、屋外での燃焼により
得られた高温の燃焼ガスを室内の熱交換器へ供給するF
F式(強制給排気式)温風暖房機などの暖房機では、室
内へ吹き出される温風の温度を、時間変化とともに変化
させるゆらぎ動作を行うものがある。こうしたゆらぎ動
作を行う暖房機では、対流ファンの回転数を時間変化と
ともに変化させたり、バーナの燃焼量を変化させること
によって、加熱源で発生する熱量に対する空気の相対量
が変化することを利用して、温風温度を変化させるよう
にしている。
【0003】温風を吹き出す温風暖房機においてゆらぎ
動作を行うことは、体感的な暖房感を向上させることが
できるため、室内暖房機に温水を循環させて暖房用熱交
換器へ熱を供給し、対流ファンによって温風を室内へ吹
き出すようにした上記の温水暖房システムにおいても、
同様に温風温度を時間変化とともに変化させるゆらぎ動
作を行うことが望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、ファン
ヒータやFF式温風暖房機では、バーナの燃焼により発
生した高温の燃焼ガスの熱を直接利用して温風を得てい
るため、ゆらぎ動作のために温風温度を容易に変化させ
ることができるが、温水暖房システムにおいてゆらぎ動
作を行おうとすると、室内暖房機へ供給される温水温度
自体が室内へ吹き出すための温風の温度に対してそれほ
ど高くないため、例えば、対流ファンの回転数が高くな
って送風量を大きくなると、実際に吹き出される温風の
温度が目標の暖房温度より高い場合であっても、使用者
が感ずる体感的な暖房温度は低くなってしまうため、使
用者に冷風感を与えてしまう。また、屋外のバーナの燃
焼量を変化させることによって、ゆらぎ動作を行おうと
しても、燃焼量の変化と加熱されて室内の熱交換器へ供
給される湯温の変化とが整合せず、目的の吹き出し温度
の変化を得られないなど、従来の温風暖房機のゆらぎ動
作の技術を利用したゆらぎ動作を行うことができないと
いう問題がある。
【0005】本発明は、室内の熱交換器へ供給される温
水によって温風を確保する温水暖房システムにおいて、
効果的なゆらぎ動作を行うことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1で
は、内部を通過する水を加熱するための加熱用熱交換器
を加熱手段によって加熱する水加熱部と、室内空気を循
環させる対流ファンを備えた暖房用熱交換器に温水を通
過させて熱源として室内を暖房する室内暖房機とを具備
し、前記加熱用熱交換器によって加熱された温水をポン
プによって前記暖房用熱交換器に循環させる温水循環回
路を形成した温水暖房システムにおいて、室内の目標室
温を設定するための室温設定器と、室内の温度を検知す
る室温センサと、前記室温設定器によって設定される目
標室温と前記室温センサに検知される検知室温との温度
差に基づいて、前記加熱用熱交換器によって加熱される
温水の目標湯温の基準となる基準湯温を決定する目標湯
温決定手段と、該目標湯温決定手段によって決定される
前記基準湯温の上下に同一の温度幅を設け、該温度幅内
で前記基準湯温を順次変化させて前記目標湯温を変化さ
せるゆらぎ動作を行うゆらぎ制御手段と、該ゆらぎ制御
手段のゆらぎ動作により順次変化される前記目標湯温に
基づいて前記加熱手段の加熱量を制御する加熱制御手段
とを具備し、前記室内暖房機は、前記基準湯温に対応し
た固定回転数に前記対流ファンを制御することを技術的
手段とする。
【0007】これにより、請求項1では、ポンプが作動
し加熱手段が加熱を行うと、温水循環回路では加熱用熱
交換器で加熱された温水が室内暖房機の暖房用熱交換器
へ供給される。このとき、目標湯温決定手段は、室温設
定器による設定室温と室温センサによる検知室温との温
度差に基づいて、加熱用熱交換器によって加熱される温
水の目標湯温の基準となる基準湯温を決定し、また、ゆ
らぎ制御手段により、この基準湯温の上下に設けられた
同一の温度幅内で目標湯温が順次変化して決定される。
加熱制御手段は、加熱手段の加熱量をゆらぎ制御手段に
より基準湯温の上下に順次変化する目標湯温に応じて順
次変化させて、その決定された湯温になるように加熱手
段の加熱量が制御される。水加熱部では、加熱手段が加
熱制御手段の制御に応じた加熱量で加熱用熱交換器を加
熱する。これにより、加熱用熱交換器で加熱される温水
は、その温度が目標湯温の変化に応じて順次変化して、
ポンプの作動によって暖房用熱交換器へ供給され、循環
する。
【0008】室内暖房機では、暖房用熱交換器へ供給さ
れる温水の熱により、対流ファンの作動によって循環す
る室内空気が加熱されて、温風になって室内へ吹き出さ
れる。このとき、温風の温度は、暖房用熱交換器へ供給
される温水の温度変化に応じて変化する。ここで、吹き
出される温風の温度が変化していても、室内へ供給され
る熱量は基準湯温を継続させた場合と同等の熱量である
が、吹き出される温風の温度が、基準湯温の上下に幅を
設けた目標湯温の変化に応じて変化するため、使用者に
対する暖房感が向上し、同等の熱量を室内へ放出してい
るにも拘らず、快適性が向上する。また、室内暖房機
は、基準湯温に対応した固定回転数に対流ファンを制御
する。これにより、送風量が一定であって加熱用熱交換
器へ供給される温水温度の変化に応じて温風温度が変化
する。このため、室内暖房機は、例えば、室温設定器に
よって設定された設定室温と室温センサの検知による検
知室温とによって決まる基準室温に対応した送風量にな
るように制御するだけで、温風温度を変化させることが
できるため、温風の温度管理が容易である。従って、対
流ファンの制御が簡単になるとともに、冷風感が生じる
などの不具合が確実になくなる。
【0009】
【0010】請求項2では、請求項1の構成に加え、前
記ゆらぎ制御手段は、前記室温センサにより検知される
前記検知室温が前記室温設定器により設定された、前記
目標室温より所定温度だけ高い指定温度に達しない場合
には、前記ゆらぎ動作を行わず前記基準湯温を前記目標
湯温として決定し、前記検知室温が前記指定温度に達し
た以降に、前記ゆらぎ動作を開始することを技術的手段
とする。
【0011】これにより、請求項2では、暖房が開始さ
れたから室内温度が設定室温より確実に高くなるまで
は、ゆらぎ動作は行われず、設定室温より高い指定温度
になって初めてゆらぎ動作が開始される。従って、ゆら
ぎ動作を始めた場合に、室内に滞っていた冷風が室温セ
ンサに検知されるなどの不具合を生じることがなく、安
定性および快適性に優れたゆらぎ動作を伴った暖房運転
を行うことができる。
【0012】この場合、仮に、目標湯温を基準湯温に対
して高い側のみへ変化させるようにしたとすると、室温
センサによって検知される検知室温が高くなってしまっ
て、その結果、基準湯温自体が低下して、加熱手段の加
熱量が小さくなるため、室内へ放出される熱量が、ゆら
ぎ動作を行わないで基準湯温を継続させた場合と比較し
て小さくなるが、本発明では、室温センサと室温設定器
で決定される基準湯温に対して、基準湯温の上下に同一
の温度幅を設けてゆらぎ動作における温度変化させてい
るため、熱量不足を生ずることがない。
【0013】請求項3では、請求項2において、前記ゆ
らぎ制御手段は、前記室温センサにより検知される前記
検知室温が前記指定温度に達してから所定時間経過後
に、前記ゆらぎ動作を開始することを技術的手段とす
る。請求項3のように、室内の温度が設定室温より高い
指定温度に達してから所定時間が経過して初めてゆらぎ
動作を開始する場合には、ゆらぎ動作が行われる時点で
は、室内が十分に暖房された状態であるため、ゆらぎ動
作の開始によって、温風温度が変化しても、冷風感を感
ずることは全くなくなるため、より快適性に優れた暖房
運転を行うことができる。
【0014】請求項4では、請求項1から3において、
前記ゆらぎ制御手段は、前記ゆらぎ動作時には、前記目
標湯温を、前記温度幅内で単位時間間隔で段階的に変化
させることを技術的手段とする。請求項5では、請求項
1から4において、前記加熱制御手段は、前記加熱用熱
交換器から流出する温水温度を検知する加熱温度センサ
を備え、該加熱温度センサの検知湯温と前記目標湯温と
に基づいて前記加熱手段の加熱量を制御することを技術
的手段とする。
【0015】本発明では、加熱手段によって加熱される
のは、内部を通過する水を加熱するための加熱用熱交換
器であるため、ゆらぎ動作のために目標湯温が変化して
も、加熱用熱交換器で加熱される温水の温度は、目標湯
温の変化に追随して直ちに変化せず、時間遅れを伴って
変化する。特に、請求項5のように、加熱用熱交換器か
ら流出する温水温度を検知する加熱温度センサの検知湯
温と目標湯温とに基づいて加熱手段の加熱量を制御する
場合などでは、加熱手段の加熱量の変化が遅いため、目
標湯温の変化に対して実際に加熱された温水の温度の変
化の遅れは大きい。
【0016】このように、本発明では、加熱用熱交換器
で加熱されて暖房用熱交換器へ供給される温水の温度の
変化が、ゆらぎ動作における目標湯温の変化に対して優
れた追随性を有しない場合であるため、目標湯温の変化
の仕方を、希望する温風温度の変化の仕方にそのまま対
応させて設定しておいても、温風温度の変化を希望する
ように変化させることは不可能である。請求項4では、
本発明が、加熱用熱交換器によって加熱される温水の目
標湯温をゆらぎ動作において変化させるものであること
から、目標湯温を基準湯温の上下に設けた同一の温度幅
内で単位時間間隔で段階的に変化させることにした。こ
れによって、請求項4では、同じ目標湯温を少なくとも
単位時間だけは持続させるため、加熱用熱交換器で加熱
される温水の温度を、基準湯温に対して確実に高くまた
は低くさせることができ、設定した温度幅の限界の温度
まで、確実に上昇又は下降させることができる。従っ
て、温水が供給される暖房用熱交換器において、温水の
熱を室内空気に移動させる際に、温風の温度が確実に変
化し、快適なゆらぎ動作を確保することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に本発明を、以下に示す実施例
に基づいて説明する。図1は、本発明の複合温水暖房シ
ステムに係わる温水暖房式エアコンシステムの実施例を
示す。図1において、1は加熱源及び冷却源を有し屋外
に設置される室外機、2は室内上方の壁部に配置される
室内機であり、室内機2は温水配管及び冷却用配管によ
って、室外機1と接続されている。この室外機1、室内
機2及びこれらを接続する温水配管、冷却配管により温
水回路10および冷凍サイクル20がそれぞれ形成され
ている。
【0018】室外機1には、温水回路10の構成とし
て、一定回転で駆動される循環ポンプ11、加熱用熱交
換器12、プレッシャータンク13が設けられ、加熱用
熱交換器12には加熱源としてのガスバーナ100が備
えられている。他方、冷凍サイクル20の構成として
は、インバータ制御されるモータにより駆動されて冷媒
である冷媒ガスを圧縮する圧縮機21、凝縮器22、ス
トレーナ23、キャピラリチューブ24が設けられ、凝
縮器22には放熱ファン25が備えられている。
【0019】室内機2には、温水回路10の構成として
暖房用熱交換器15が設けられ、冷凍サイクル20の構
成としては蒸発器として作用する冷房用熱交換器26が
設けられ、各熱交換器15、26に対して、室内空気を
循環させる対流ファン200が備えられていて、室内空
気を冷房用熱交換器26→暖房用熱交換器15の順で通
過させて、再び室内へ送り出す。
【0020】室外機1及び室内機2において、温水回路
10は、循環ポンプ11の吐出側に加熱用熱交換器12
の流入側が接続され、加熱用熱交換器12の流出側には
室内機2の暖房用熱交換器15の流入側が接続されてい
る。暖房用熱交換器15の流出側の温水配管は、プレッ
シャータンク13を介して循環ポンプ11の吸引側に接
続されている。
【0021】以上の構成を有する温水回路10では、循
環ポンプ11の作動によって、循環ポンプ11→加熱用
熱交換器12→暖房用熱交換器15→プレッシャータン
ク13→循環ポンプ11の循環回路で、ガスバーナ10
0によって加熱された温水が循環する。
【0022】他方、冷凍サイクル20では、冷媒は、冷
媒圧縮機21→凝縮器22→ストレーナ23→キャピラ
リチューブ24→冷房用熱交換器26→冷媒圧縮機21
を循環し、循環中に、冷媒は凝縮器22で気相→液相の
状態変化をして熱の放出を行い、冷房用熱交換器26で
液相(霧状)→気相の状態変化をして熱の吸収を行って
室内空気を冷却する。
【0023】室外機1の加熱源であるガスバーナ100
は、燃焼用空気を燃焼ファン101によって供給するも
ので、ガスバーナ100へ燃料ガスを供給する燃料供給
路102には、2つのガス電磁弁103、104とガス
比例弁105が設けられており、また、ガスバーナ10
0の炎口の近傍には、点火電極106とフレームロッド
107とが設けられている。
【0024】制御装置400は、使用者によって操作さ
れるリモコン4に応じて各種の運転をマイコンによって
制御するもので、室外機1と室内機2とに別れて設けら
れていて、相互に各種の信号を伝送する。
【0025】制御装置400は、各種の制御を行うため
に、室外機1の加熱用熱交換器12の温水の流出側で温
水温度を検知する高温水サーミスタ401、室内機2の
暖房用熱交換器15の温水の流出側で温水温度を検知す
る室内温水サーミスタ402、室内機2内で室内温度を
検知する室温サーミスタ403、室外機1が設置される
屋外の外気温度を検知する外気温度サーミスタ404等
を備えている。
【0026】以上の構成からなる温水暖房式エアコンシ
ステムは、制御装置400によって、暖房運転として
は、室内機2による暖房運転を、また、冷凍サイクル2
0の作動を伴うものでは、室内機2のみによるドライ運
転、室内機2による冷房運転がそれぞれ制御される。な
お、冷房運転およびドライ運転においては、圧縮機21
を駆動するインバータ制御として、圧縮機21の回転数
が制御される。
【0027】以下では、暖房運転のみについて説明す
る。暖房運転では、循環ポンプ11を一定回転数で駆動
し、ガスバーナ100で燃焼を行って、加熱用熱交換器
12で加熱された温水を暖房用熱交換器16へ供給し
て、対流ファン200の作動によって室内空気を暖房用
熱交換器16によって加熱して、温風として室内へ吹き
出し、循環させて、室内温度を上昇させる。暖房運転に
おける温調制御としては、使用者がリモコン4により設
定する設定室温Tset と室温サーミスタ403により検
知される検知室温Trとの温度差ΔTに応じて暖房能力
の速数Nを7段階で決定し、各速数Nに応じた目標湯温
TOが得られるように、燃焼ファン101およびガス比
例弁105の制御によりガスバーナ100の燃焼量を制
御する。
【0028】温調制御においては、検知室温Trを設定
室温Tset と比較し、設定室温Tset に対する検知室温
Trの状態がどの程度継続するかに応じて、その前の速
数Nに対して暖房能力を大きくするか小さくするかを決
定して、その決定に応じて現状の速数Nを上下させるこ
とによって、新たな速数Nを決定するようにしている。
【0029】この決定のために、本実施例の温調制御で
は、検知室温Trが設定室温Tsetと等しいとみなされ
る温度範囲として、検知室温Trが設定室温Tset に対
して等しい状態から1℃までの範囲で低い状態を設定し
ている。すなわち、 温度差ΔT=検知室温Tr−設定室温Tset で得られる温度差ΔTが、−1≦ΔT≦0℃の場合を、
検知室温Trが設定室温Tset と等しいと判断する。ま
た、温度差ΔTが、ΔT<−1℃の場合には、検知室温
Trが設定室温Tset より低く、1℃<ΔTの場合に
は、検知室温Trが設定室温Tset より高いとそれぞれ
判断する。
【0030】この判断に基づいた、本実施例の温調制御
について、図2に基づいて、以下に詳細に説明する。ま
ず、検知室温Trを設定室温Tset と比較し、その温度
差ΔTが−1≦ΔT≦0℃の場合には(ステップ100
において[−1〜0℃])の場合には、検知室温Tr
が設定室温Tset と等しい状態であると判断して、現状
維持として速数Nの変更を行わず、検知室温Trと設定
室温Tset との比較を繰り返す(ステップ100)。
【0031】検知室温Trを設定室温Tset と比較し、
設定室温Tset に対して検知室温Trが1℃以上低く、
その温度差ΔTがΔT<−1℃の場合には(ステップ1
00において[−1℃以下])、そのときの速数Nで
7分間待機し(ステップ110)、7分間経過した時点
でも、なお設定室温Tset に対して検知室温Trが、1
℃以上低い場合には(ステップ111においてYE
S)、速数Nを1速上げて(ステップ112)、暖房能
力を大きくする。
【0032】検知室温Trを設定室温Tset と比較した
場合に、逆に設定室温Tset に対して検知室温Trが1
℃までの範囲で高く、その温度差ΔTがΔT≦1℃の場
合には(ステップ100において[1℃以内])、そ
のときの速数Nで5分間待機し(ステップ120)、5
分間経過した時点でも、なお設定室温Tset に対して検
知室温Trが、1℃までの範囲で高い場合には(ステッ
プ121においてYES)、速数Nを1速下げて(ステ
ップ122)、暖房能力を小さくする。
【0033】検知室温Trを設定室温Tset と比較した
場合に、設定室温Tset に対して検知室温Trが1℃以
上高く、その温度差ΔTが1℃<ΔTの場合には(ステ
ップ100において[1℃以上])、そのときの速数
Nで3分間待機し(ステップ130)、3分間経過した
時点でも、なお設定室温Tset に対して検知室温Tr
が、1℃以上高い場合には(ステップ131においてY
ES)、速数Nを1速下げて(ステップ132)、暖房
能力を小さくする。
【0034】以上の温調制御によって決定される速数N
と、各速数Nにおける目標湯温TOとの関係を表1に示
す。
【0035】
【表1】
【0036】尚、表1中、速数Nの8速は、運転開始初
期の暖房の立ち上がりを向上させるためのホットダッシ
ュ専用の速数であって、通常の温調制御では設定されな
いものである。
【0037】さらに、本実施例では、温調制御によって
室内温度が安定し、同時に、温調制御における速数Nの
変化がなくなった頃を見計らって、室内機2から吹き出
される温風の温度を変化させるゆらぎ動作を行うように
している。ゆらぎ動作では、加熱用熱交換器11によっ
て加熱された温水の温度が、上記表1に示したとおり、
数10℃までの比較的低い温度であるため、温風温度を
変化させるために対流ファン200の回転数を変化させ
ると、送風量が大きい場合に冷風感を生じる恐れがある
ため、加熱用熱交換器11で加熱される温水の目標温度
を時間変化に応じて変化させるようにしている。ここで
は、上記表1のとおり決定される速数Nに対応した目標
湯温TOをゆらぎ動作における基準湯温Tsとし、それ
ぞれの基準湯温Tsの上下に5℃ずつの温度幅を設定し
て、その温度幅の範囲内で目標湯温TOを変化させるよ
うにしている。
【0038】具体的には、ゆらぎ動作において、基準湯
温Tsを加減するためのゆらぎ量(加減値)Tfがそれ
ぞれ個別に設定された40の単位ステップを設け、時間
経過とともに各単位ステップを5秒間ずつ実行して、各
ゆらぎ量(加減値)Tfに応じて目標湯温TOを変化さ
せる。表2にゆらぎ動作における各単位ステップのゆら
ぎ量(加減値)Tfの順列の一例を示す。
【0039】
【表2】
【0040】尚、対流ファン200は、上記表1に示し
た温度の温水が暖房用熱交換器15へ供給される場合
に、最適な温風温度を得るように、各速数N毎に設定さ
れた回転数に制御される。また、運転終了後には、ガス
バーナ100の燃焼停止後、2分を経過してから循環ポ
ンプ11の作動を停止することにより、余熱を利用して
滑らかに暖房運転を停止させる。
【0041】次に、以上の制御動作を有する暖房運転の
動作を、図3に基づいて、以下に説明する。使用者がリ
モコン4によって目標室温Tset を設定し、暖房運転の
開始を指示すると、循環ポンプ11を駆動するとともに
ガスバーナ100の燃焼を開始し、室内温度の上昇を速
やかに行うために、まず、暖房運転の開始後の15分間
は、ホットダッシュ動作(8速)が行われる(ステップ
210)。室内機2では、なお、ガスバーナ100を点
火制御し、循環ポンプ11の駆動を開始した後でも、冷
風の吹き出しを防止するために、対流ファン200の駆
動を開始せず、室内温水サーミスタ402の検知温度が
十分に高くなった後に(例えば30℃)、対流ファン2
00による送風を開始する。
【0042】通常は、暖房運転を開始してからしばらく
の間は、室内温度が十分に上昇せず、検知室温Trが設
定室温Tset より2℃以上高くならないため(ステップ
211においてNO)、15分経過するまで(ステップ
212においてNO)、ホットダッシュ動作を行う。暖
房運転が再開された場合や、暖房負荷が小さい場合な
ど、ホットダッシュ動作中に検知室温Trが設定室温T
set に対して2℃以上高くなった場合には(ステップ2
11においてYES)、ホットダッシュ動作を終了し
て、速数Nを7速に下げ(ステップ213)、後述する
ステップ216へ移行する。
【0043】暖房運転の開始後、15分経過しても検知
室温Trが設定室温Tset より2℃以上高くならない場
合には、15分が経過したときに(ステップ212にお
いてYES)、ホットダッシュ動作を終了して速数Nを
7速に下げ(ステップ214)、その後、検知室温Tr
が設定室温Tset より2℃以上高くなるまで待機する
(ステップ215においてNO)。ホットダッシュ動作
を終了してから検知室温Trが設定室温Tset より2℃
以上高くなった場合には(ステップ215においてYE
S)、内部のタイマによる計時を開始し(ステップ21
6)、温調運転へ移行する(ステップ217)。
【0044】温調運転では、上述したとおり温調制御に
より、検知室温Trが設定室温Tset より2℃以上高い
場合の待機時間である3分間だけ待機し、以下、図2に
示した上述の温調制御による温調運転を1時間行う(ス
テップ218においてNO)。
【0045】通常、1時間の温調運転を行うと、床面、
壁面などの温度が上昇し、室内の暖房が十分に行われ
る。そして、その間に、上記の温調制御を行って速数N
の変更を必要に応じて何度か行うことによって、室内へ
供給すべき熱量と室内から奪われる熱量との均衡がとれ
て、温調制御によって決定される速数Nが、そのときの
暖房負荷に応じた速数Nにほぼ安定する。このように、
温調運転を開始してから室内の温調制御が安定するまで
の1時間が経過した時点で(ステップ218においてY
ES)、ゆらぎ運転へ移行する(ステップ219)。
【0046】ゆらぎ運転では、温調運転によって安定状
態にある速数Nにおける目標湯温TOが基準湯温Tsと
される上述のゆらぎ動作が実行され、基準湯温Tsが5
秒毎に表2に示したゆらぎ量Tfによって加減されて、
ゆらぎ動作における目標湯温TOが順に決定される。
【0047】ゆらぎ運転は、室内温度が安定した状態に
行われるため、暖房用熱交換器16に供給される温水の
温度が変化することによって、室内機2から吹き出され
る温風温度は、設定室温Tset に対して高すぎず且つ低
すぎないように変化しながら室内へ吹き出される。これ
によって、暖房負荷の大きな変化がなく、室温サーミス
タ403の検知室温Trの設定室温Tset に対しする温
度差ΔTが−3℃より小さい間には(ステップ220に
おいてNO)、使用者にとって快適なゆらぎ暖房運転が
継続して行われる。
【0048】ゆらぎ運転中に、外気温度の大きな変化や
扉、窓等の開閉に伴って室内温度が低下して、その低下
の程度が大きく、室温サーミスタ403の検知室温Tr
が設定室温Tset に対して3℃以上に低くなった場合に
は(ステップ220においてYES)、速数Nを1速上
げて(ステップ221)、暖房能力を大きくし、再び温
調運転へ移行する(ステップ222)。温調運転では、
上述のとおり、検知室温Trの設定室温Tset に対する
温度差ΔTが−1℃以下の場合の待機時間である7分間
の間は、そのまま待機し、再び温度差ΔTに基づく判断
を繰り返し、検知室温Trの設定室温Tset に対する温
度差ΔTが、+2℃以上になるまで(ステップ223に
おいてNO)、これを繰り返す。
【0049】温調運転中に、再び、検知室温Trの設定
室温Tset に対する温度差ΔTが、+2℃以上になった
場合には(ステップ223においてYES)、ステップ
216へ移行し、再び計時を開始して、温調運転を行っ
た後、1時間後に、ゆらぎ運転を行う。外気温度0℃、
設定室温Tset 20℃で6畳の室内で暖房運転を行った
場合における加熱用熱交換器12で加熱された後の温水
の温度と、室温サーミスタ403で検知される検知室温
Trの変化の一例を図4に示す。図4により、温調運転
が終わった後のゆらぎ運転における室内温度が安定して
いる様子が分かる。
【0050】以上のとおり、本発明では、室温サーミス
タ403により検知される検知室温Trが設定室温Tse
t に対して2℃以上高くなってから1時間が経過する
と、加熱用熱交換器11で加熱される温水の目標湯温T
Oが、時間変化とともに変化するゆらぎ動作を行う。こ
れによって、暖房用熱交換器16へ供給される温水の温
度が変化して、温風温度が変化するため、快適な暖房を
行うことができる。
【0051】上記実施例では、ガスバーナ100の燃焼
量制御を加熱用熱交換器12の流出側で加熱された温水
の温度を検知する高温サーミスタ401の検知温度に基
づいて制御するものを示したが、循環ポンプ11が一定
回転数で回転することから、加熱用熱交換器12へ流入
する側にサーミスタを設けて、目標湯温TOと加熱用熱
交換器12の流入側の温水温度とから、燃焼量を制御す
るようにしてもよい。上記実施例では、ガスバーナを加
熱源としたものを示したが、石油バーナや電気加熱な
ど、他の加熱源による温水暖房システムでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す温水エアコンシステムの
概略構成図である。
【図2】本発明の実施例における暖房運転の温調制御を
説明するための流れ図である。
【図3】本発明の実施例における暖房運転の動作を説明
するための流れ図である。
【図4】本発明の実施例における暖房運転の動作を説明
するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
1 室外機(水加熱部) 2 室内機(室内暖房機) 4 リモコン(室温設定器) 10 温水回路(温水循環回路) 11 循環ポンプ 12 加熱用熱交換器 15 暖房用熱交換器 100 ガスバーナ(加熱手段) 200 対流ファン 403 室温サーミスタ(室温センサ) 400 制御装置(温水暖房システムの温度制御装置、
目標湯温決定手段、ゆらぎ制御手段、加熱制御手段) 401 高温水サーミスタ(加熱温度センサ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24D 3/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部を通過する水を加熱するための加熱
    用熱交換器を加熱手段によって加熱する水加熱部と、 室内空気を循環させる対流ファンを備えた暖房用熱交換
    器に温水を通過させて熱源として室内を暖房する室内暖
    房機とを具備し、 前記加熱用熱交換器によって加熱された温水をポンプに
    よって前記暖房用熱交換器に循環させる温水循環回路を
    形成した温水暖房システムにおいて、 室内の目標室温を設定するための室温設定器と、 室内の温度を検知する室温センサと、 前記室温設定器によって設定される目標室温と前記室温
    センサに検知される検知室温との温度差に基づいて
    記加熱用熱交換器によって加熱される温水の目標湯温の
    基準となる基準湯温を決定する目標湯温決定手段と、 該目標湯温決定手段によって決定される前記基準湯温の
    上下に同一の温度幅を設け、該温度幅内で前記基準湯温
    を順次変化させて前記目標湯温を変化させるゆらぎ動作
    を行うゆらぎ制御手段と、 該ゆらぎ制御手段のゆらぎ動作により順次変化される前
    記目標湯温に基づいて前記加熱手段の加熱量を制御する
    加熱制御手段とを具備し、 前記室内暖房機は、前記基準湯温に対応した固定回転数
    に前記対流ファンを制御 することを特徴とする温水暖房
    システムの温度制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ゆらぎ制御手段は、前記室温センサ
    により検知される前記検知室温が前記室温設定器により
    設定された前記目標室温より所定温度だけ高い指定温
    度に達しない場合には、前記ゆらぎ動作を行わず前記基
    準湯温を前記目標湯温として決定し、前記検知室温が前
    記指定温度に達した以降に、前記ゆらぎ動作を開始する
    ことを特徴とする請求項1に記載の温水暖房システムの
    温度制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ゆらぎ制御手段は、前記室温センサ
    により検知される前記検知室温が前記指定温度に達して
    から所定時間経過後に、前記ゆらぎ動作を開始すること
    を特徴とする請求項2に記載の温水暖房システムの温度
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ゆらぎ制御手段は、前記ゆらぎ動作
    時には、前記目標湯温を、前記温度幅内で単位時間間隔
    で段階的に変化させることを特徴とする請求項1乃至
    求項3の何れかに記載の温水暖房システムの温度制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記加熱制御手段は、前記加熱用熱交換
    器から流出する温水温度を検知する加熱温度センサを備
    え、該加熱温度センサの検知湯温と前記目標湯温とに基
    づいて前記加熱手段の加熱量を制御することを特徴とす
    る請求項1乃至請求項4の何れかに記載の温水暖房シス
    テムの温度制御装置。
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