JP3460027B2 - 遊間用止水材 - Google Patents

遊間用止水材

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JP3460027B2 JP24669093A JP24669093A JP3460027B2 JP 3460027 B2 JP3460027 B2 JP 3460027B2 JP 24669093 A JP24669093 A JP 24669093A JP 24669093 A JP24669093 A JP 24669093A JP 3460027 B2 JP3460027 B2 JP 3460027B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、遊間からの雨水等の
落下を防止するための遊間用止水材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】橋梁や高架道路などには通常一定間隔毎
に遊間が設けられている。温度変化等による桁の伸張や
収縮の影響を許容するためである。したがって、降雨や
積雪時の水分の遊間からの落下の防止のため、この遊間
に止水材を配設する必要がある。
【0003】従来、一定間隔の間隙に用いる静的な止水
材があった。この止水材は連続気泡を有するフォーム材
から成り、撥水剤を全体に含浸せしめ、前記気泡の空隙
率を減少せしめたものである。この止水材は撥水剤が含
浸せしめられた後の残余の連続気泡の領域を有する。こ
のものによると通常の静的な使用状態では、その上に水
分が溜まっても表面の撥水性の故に水分は内部に吸込ま
れない。
【0004】ところで、前記静的な止水材を遊間に配設
して用いる場合、長期的に見ると前記フォーム材は伸縮
という動的な影響下にさらされる。遊間の間隔は一定で
はなく伸縮するからである。このことに起因し次の問題
があった。収縮した時点の止水材の上に水分が溜まった
状態で伸張せしめられると、フォーム材がその水分を吸
込んでしまうことである。これは次の理由によると思わ
れる。
【0005】フォーム材が収縮した時点では、連続気泡
の容積が縮小せしめられた状態にある。一方、止水材が
伸張という動的な作用を受けると、気泡の容積も縮小せ
しめられた状態から拡大しようとする。この際、気泡の
拡大した容積相当分を補おうとする「いわゆるポンプ現
象」を起こし、上に溜まった水分を取込もうとしてこれ
を吸込んでしまう。
【0006】止水材が吸込んだ水分は、連続気泡を介し
て経時的に下方へと移動していく。そして最終的に止水
材から離脱し、落下してしまう。これでは遊間の止水材
としての機能を果たし得ない。換言すると、その止水性
に問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は従
来より止水性に優れる遊間用止水材を提供しようとする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明では次のような技術的手段を講じている。
【0009】この発明の遊間用止水材は、連続気泡を有
するフォーム材を主体とし、少なくともその上方側の端
面の表層に水分の吸込みを困難とすべく撥水剤が含浸せ
しめられるとともに、下方側の端面の少なくとも一部で
は内部への空気の吸込みを円滑にすべく前記気泡が外気
と連通しており、上方側の端面からの水分通過抵抗の方
が下方側の端面からの空気通過抵抗よりも高くなってい
ることを特徴とする。
【0010】また、配設する遊間相互の壁と当接すべき
側面側の端面の表層に撥水剤が含浸せしめられているこ
ととしてもよい。
【0011】
【作用】上記手段を採用したため以下のような作用を有
する。
【0012】この発明の遊間用止水材は、主体となる連
続気泡を有するフォーム材の上方側の端面の表層に撥水
剤が含浸せしめられ水分の吸込みが困難となっている一
方、下方側の端面の少なくとも一部では前記気泡が外気
と連通し内部への空気の吸込みを円滑にしうるようにな
っている。つまり、従来の撥水剤を全体に含浸せしめ前
記気泡の空隙率を減少せしめた静的な止水材と比較する
と、下方側の端面からの空気の吸込みがより良好となっ
ている。
【0013】したがって、収縮した時点の止水材の上に
水分が溜まった状態で伸張せしめられ気泡の拡大した容
積相当分を補おうとするいわゆるポンプ現象が起こる過
程において、上に溜まった吸込みが困難な水分を上方側
の端面から取込むより、下方側の端面から円滑に吸込み
うる空気を取込もうとする度合いが従来よりも高くなっ
ている。すなわち拡大した容積相当分を補おうとする気
泡は、下方側の端面から従来より多くの空気を取込もう
とする。したがって、フォーム材が水分を吸込む度合い
は従来よりも小さくなっている。
【0014】
【実施例】以下、この発明の構成を実施例として示した
図面を参照して説明する。
【0015】図1及び図2に示すように、この実施例の
遊間用止水材は連続気泡1を有するフォーム材から成
り、上方側2の端面の全面の表層3に水分の吸込みを困
難とすべく撥水剤が含浸せしめられるとともに、下方側
4の端面の全面は内部への空気の吸込みを円滑にすべく
前記気泡1が外気と連通した状態にある。また、配設す
る遊間5相互の桁6の壁面と当接すべき側面側7の端面
(遊間5の両側の桁6等との接着面となる)の表層3に
も、撥水剤を含浸せしめている。
【0016】撥水剤を含浸させた表層3の気泡1の気孔
率及びセル寸法は、他の箇所より減少している。撥水剤
は少なくともその上面側2の端面に含浸させてあればよ
いが、この実施例のように側面側7の端面にも含浸せし
めた方が好ましい。桁6等との接触面の凹凸などの態様
により、側面側7の端面のシール性が不足し、接触面相
互間を通じて水分がフォーム材に浸透していく場合もあ
り得るからである。
【0017】また、端面の表層3に水分の吸込みを困難
とすべく撥水剤を含浸せしめる態様として、表層3の気
泡1内に完全に撥水剤を含浸し、水分の吸込みを不能と
してもよい。しかし、あまり撥水剤を多く含浸し過ぎる
とフォーム材が圧縮せしめられた際に表層3に大きなシ
ワが寄りやすいという不具合が生じることがある。あま
りに大きなシワは、フォーム材を主体とした止水材とし
ての柔軟な変形を阻害してしまう。
【0018】さらに、この実施例とは相違し下方側4の
端面にも撥水剤を含浸せしめておいてよいが、この端面
の少なくとも一部では内部への空気の吸込みを円滑にす
べく、前記気泡1が外気と連通している必要がある。
【0019】前記連続気泡を有するフォーム材として、
この実施例ではウレタン・フォーム(井上エムテービー
社製、商品名モルトプレンSK)を用いた。このウレタ
ン・フォームの性状は、圧縮応力…150gf/cm2
下、圧縮変形限界…85%以上、セル数…50個以上/
25mm、通気性…20秒以上、吸水性…25%以下(5
0%圧縮時)である。また、前記撥水剤として、常温硬
化型シリコン・エラストマー溶液(ダウ・コーニング社
製、商品名シリコンSE−5070)を用いた。この常
温硬化型シリコン・エラストマー溶液の硬化時の性状
は、硬さ…22Hs、引張強度…20Kgf/cm2 、伸
び…400%、濃度…60%で、塗布時には液状であ
り、塗布後に反応固化する。上記ウレタン・フォームに
前記常温硬化型シリコン・エラストマー溶液を上方側2
の端面と側面側7の端面とに塗布し、0.5mm程度の深
さまで含浸させることにより遊間用止水材を得た。
【0020】図2に示すように、この実施例の遊間用止
水材は、桁6間の遊間5の伸縮に追随する遊間用伸縮継
手8の下方に配設せしめている。この遊間用伸縮継手8
は間隔を隔てて対向する一対の串歯状の金属材から成
り、遊間5の上を車両等を走行せしめるため、床板端部
の走路相互間にわたって設置するものである。
【0021】遊間5への施工時には、桁6の被接着面を
綺麗にして接着剤9を塗布し、遊間用止水材を圧縮した
状態で挿入する。止水材の幅は最大遊間幅の1.3倍と
し、常に遊間用止水材に対して30%以上の圧縮荷重が
かかるようにするのが好ましい。フォーム材に常時復元
力を発生せしめ、桁6等との圧着性を好適に維持するた
めである。接着剤9が固化すると施工が完成する。
【0022】次に、上記遊間用止水材の使用状態を説明
する。
【0023】この実施例の遊間用止水材は、連続気泡1
を有するフォーム材の上方側2の端面の全面の表層3に
撥水剤が含浸せしめられ水分の吸込みが困難となってい
る一方、下方側4の端面の全面は前記気泡1が外気と連
通し内部への空気の吸込みを円滑にしうるようになって
いる。つまり、上方側2の端面からの水分通過抵抗の方
が下方側4の端面からの空気通過抵抗よりも高く、下方
側4の端面からの空気の吸込みが良好となっている。
【0024】したがって、収縮した時点の止水材の上に
水分が溜まった状態で伸張せしめられ、気泡1の拡大し
た容積相当分を補おうとするいわゆるポンプ現象が起こ
る過程において、上に溜まった水分通過抵抗の高い水分
を上方側2の端面から取込むより、下方側4の端面から
空気通過抵抗がより低い空気を取込もうとする度合いの
方が大きい。すなわち拡大した容積相当分を補おうとす
る気泡1は、下方側4の端面からより多くの空気を取込
もうとする。したがって、フォーム材が水分を吸込む度
合いは従来よりも小さく、止水性に優れるという利点が
ある。
【0025】また、連続気泡1を有するフォーム材の下
方側4の端面では連続気泡1が外気と連通しており通気
性が良好であるので、大きな容積変化への対応が可能で
あり遊間5の間隔の伸縮にも柔軟に追随し、桁6との間
の接着面に応力が集中しにくいので剥離も発生しにく
く、耐久性に優れるという利点もある。さらに、連続気
泡1を有するフォーム材を主体としており軽量であるの
で作業性がよく、圧縮挿入及び接着固定の際の施工性が
よいという利点もある。
【0026】
【発明の効果】この発明は上述のような構成を有するも
のであり、次の効果を奏する。
【0027】フォーム材が水分を吸込む度合いは従来よ
りも小さくなっているので、従来より止水性に優れる遊
間用止水材を提供することができる。
【0028】また、部材点数が少ないシンプルな構成と
することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の遊間用止水材の実施例を説明する概
略斜視図。
【図2】図1の遊間用止水材を遊間に配設した状態を説
明する一部破断概略斜視図。
【符号の説明】
1 連続気泡 2 上方側 3 表層 4 下方側 5 遊間 7 側面側
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−221186(JP,A) 特開 平4−89902(JP,A) 特開 昭61−183376(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01D 19/08 E01C 11/02 E04B 1/684

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続気泡を有するフォーム材を主体と
    し、少なくともその上方側の端面の表層に水分の吸込み
    を困難とすべく撥水剤が含浸せしめられるとともに、下
    方側の端面の少なくとも一部では内部への空気の吸込み
    を円滑にすべく前記気泡が外気と連通しており、上方側
    の端面からの水分通過抵抗の方が下方側の端面からの空
    気通過抵抗よりも高くなっていることを特徴とする遊間
    用止水材。
  2. 【請求項2】 配設する遊間相互の壁と当接すべき側面
    側の端面の表層に撥水剤が含浸せしめられている請求項
    1記載の遊間用止水材。
JP24669093A 1993-10-01 1993-10-01 遊間用止水材 Expired - Lifetime JP3460027B2 (ja)

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JP2007176997A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Sekisui Chem Co Ltd 止水シール材
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