JP2541761Y2 - 床パネルの取付構造 - Google Patents

床パネルの取付構造

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JP2541761Y2 JP1990117392U JP11739290U JP2541761Y2 JP 2541761 Y2 JP2541761 Y2 JP 2541761Y2 JP 1990117392 U JP1990117392 U JP 1990117392U JP 11739290 U JP11739290 U JP 11739290U JP 2541761 Y2 JP2541761 Y2 JP 2541761Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、住宅のベランダなどに設置される床パネル
の取付構造に関する。
[従来の技術] 従来より住宅のベランダやバルコニー、テラス、渡り
廊下などの床面に床パネルを設置することは、たとえば
実公昭62−22569号公報にあるように知られている。ま
た、出願人は、第4図のように、少なくとも前後の端部
に溝部11を介して立上り部12を一体に具備した一枚物の
床パネル1を合板材2の上に配置し、壁材6から突設さ
れた水切り用板片3の下方部位で上記床パネル1の立上
り部12を立ち上げてシーリング剤13で床パネル1周囲を
コーキングし、壁面などに付着した雨水が水切り用板片
3を伝って床パネル1の中に導入されるようにする床パ
ネルの取付構造を既に出願した。この取付構造におい
て、床パネル1の周囲に立上り部12を設けてあるのは、
台風時などの豪雨のときでも床パネル1の上に降った雨
水を下に漏らさないように一定の水位に達するまで溜め
ておくことを想定しているためであり、そのことが排水
系のメンテナンス不良などに伴う漏水の防止にも役立
つ。
第4図の取付構造を採用する場合、合板材2の上に床
パネル1を施工した後、水切り用板片3を施工し、次に
壁材6を施工するといった施工手順が採用される。
他方、上記床パネル1は、耐水・耐久性や耐衝撃性な
どに優れたPVCやFRPなどの合成樹脂で作られていること
が多く、そのような材料で作られている床パネル1にあ
っては、それが耐衝撃性に富んでいるとしても不慮に植
木鉢などを落としたりすると水漏れの原因になる亀裂を
生じたり、局部的に欠損するといった事態を生じること
がある。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、従来のように床パネル1の立上り部12
の上に水切り用板片3が被さり、水切り用板片3の上に
壁材6が被さった構造になっていると、亀裂などを生じ
た一枚物の床パネル1を全体を交換するときに、床パネ
ル1だけを取り外したり取り付けたりすることが困難で
ある。すなわち、床パネル1を取り外すときには、その
前に壁材6を取り外し、その後に水切り用板片3を取外
し、最後に床パネル1を取り外すことを余儀無くされ、
また、床パネル1を取り付けるときには最初に床パネル
1を合板材2の上に配置し、次に水切り用板片3と壁材
6とをこの順に施工することを余儀無くされる。そのた
め、亀裂や欠損を生じた床パネル1の交換に大掛かりな
工事が必要になり、たとえばベランダに施工された床パ
ネルの交換ではベランダの内側全体のほとんど全部を外
さねばならなくなるという問題があった。
本考案は以上の問題に鑑みてなされたもので、床パネ
ルと水切り用板片とを水平方向の間隔を隔てた位置に配
置することによって床パネルを容易に交換することがで
きるようにしてあるにもかかわらず、必要な水切り機能
や一定水位に達するまでの水溜め機能が確実に確保され
る床パネルの取付構造を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案による床パネルの取付構造は、床パネルの周囲
上部に配設された水切り用板片に連設する幕板部または
該幕板部に連設された溝板部と床パネルの周囲に具備さ
れた板状の立下り部とが水平方向で隙間を隔てて対向さ
れ、これらの隙間に弾性体が詰められると共にコーキン
グ剤が充填されて床パネルの表面と略同じレベルになさ
れているものである。
[作用] この構成によれば、床パネルは上記幕板部または溝板
部に対して横に並んだ状態に配置される。そして、幕板
部または溝板部と床パネルの立下り部との隙間が弾性体
とコーキング剤によって水密に塞がれるため、床パネル
と幕板部とによって囲まれる空間が水溜め空間として機
能する。
また、床パネルが水切り用板片の幕板部または溝板部
と隙間を隔てて対向しているので、コーキング剤と弾性
体を取り外すだけで床パネルの交換が可能である。
[実施例] 第1図は本考案の実施例による床パネル1の取付構造
を採用した2階ベランダの縦断側面図、第2図は上記ベ
ランダの他部の縦断正面図、第3図は床パネル1の概略
斜視図である。
この実施例において床パネル1は複数枚をベランダの
長手方向(横方向)に一列に並べて用いられており、第
3図のように各床パネル1はその周囲の全体に亘る立下
り部12を有し、その立下り部12の下端に外側に突き出た
鍔部13を有している。なお、床パネル1の上面に雨水な
どを流す細溝を格子状や縞模様状に形成しておくこと
は、床パネル1の排水性能を向上させることのみでな
く、曲げ剛性や強度を向上させる上でも好ましい。
2はベランダの腕木、3はアルミニウム製の根太、4
は合板材で、根太3が腕木2の上に横架され、根太3の
上に合板材4が組み付けられている。そして、第1図、
第2図のように合板材4は前後左右で切り欠いてある。
合板材4の切欠部を符号41で示してある。
5はアルミニウムなどの金属で作られた矩形筒形の内
枠であって、ベランダの手前側にある壁などの躯体Wに
横設されており、その内枠5の前下りに傾斜した上壁が
水切り用板片51となされていると共に、内枠5の前壁が
水切り用板片51の先端部から下方に延びる幕板部52とな
されている。また、内枠5の底壁の前方には水平板部53
が延出されており、その水平板部53の先端近傍箇所に鉤
形の立上り片部54が一体に形成されていて、その立上り
片部54が合板材4の切欠部41内に入れられ上記合板材4
の突出側端面42とが間隔を隔てて対向している。さら
に、上記水切り用板片51の上にはその板片51が所定幅だ
け突出する状態に壁材6が設けられている。
7は上記内枠5と同じ材料で作られた中空の外枠で、
その上部に具備された四角筒形部分の前下りに傾斜した
上壁が水切り用板片71となされていると共に、四角筒形
部分の前壁と四角筒形部分に続く内壁とが水切り用板片
71の先端部から下方に延びる幕板部72となされている。
また、この外枠7の内壁には、上記幕板部72の一部を形
成している垂直部73とその垂直部73に滑らかに連続した
水平部74と水平部74に滑らかに連続した垂直部75とが具
備されており、それら3者によって溝板部76が形成され
ている。さらに、外枠7の内側の垂直部75の中間部分か
ら手前側に水平板部77が延出されており、その水平板部
53の先端近傍箇所に鉤形の立上り片部78が一体に形成さ
れていて、その立上り片部78が合板材4の切欠部41内に
入れられ上記合板材4の突出側端面43とが間隔を隔てて
対向している。さらに、上記水切り用板片71の上にはそ
の板片71が所定幅だけ突出する状態に手すりHが設けら
れている。
また、図示していないけれども、ベランダの左右の端
部にも第1図で説明した内枠5と同様の構成の横枠が横
設されており、その横枠の前下りの上壁が水切り用板片
となされていると共に、横枠の前壁が水切り用板片の先
端部から下方に延びる幕板部となされている。そして、
この左右の水切り用板片と上述した水切り用板片51,71
ならびに左右の幕板部と上述した幕板部52,72とが水密
状態で連続されている。
床パネル1,1の左右の連結部分には第2図に示すよう
に上記内枠5と同じアルミニウムで作られた梁材8が設
けられている。この梁材8は、根太3に固着された水平
板部81に相対向状に設けられた一対の鉤形の立上り片部
82,82とを一体に具備し、それらの立上り片部82,82のそ
れぞれが合板材4,4の切欠部41,41に入れられ横方向の端
面44,44に間隔を隔てて対向している。
床パネル1のは周囲に切欠部41を有する各々の合板材
4に被せられており、その立下り部12が合板材4の厚み
の範囲内に収まっている。そして、上述した立上り片部
54,78,82がそれらに対応する合板材4の切欠部41、すな
わち合板材4の端面42,43,44と床パネル1の立下り部12
との間に収まっている。ベランダの左右の横枠にも同様
の立上り片部が設けられており、床パネル1の左右の立
下り部13が合板材4の切欠部41に収まっている。
床パネル1の裏面と合板材4の表面とは粘弾性を有す
る接着剤によって接合されている。また、床パネル1に
おける立下り部12の下端の鍔部13と上述した水平板部5
3,77,81や横枠の水平板部との間にコーキング剤91が装
填されてその箇所が水密にシールされている。同様に、
床パネル1と上述した立上り片部54,78,82や横枠の立上
り片部との間にもコーキング剤92が装填されてその箇所
が水密にシールされている。さらに、ベランダの表面に
現れる数箇所、具体的には床パネル1の立下り部12と内
枠5の幕板部52との間、床パネル1の立下り部12と横枠
の幕板部との間、床パネル1の立下り部12と外枠7の垂
直部75との間にはコーキング剤93が装填され、同じく床
パネル1の横方向の連結部分における床パネル1,1の立
下り部12,12の対向箇所にもコーキング剤94が装填され
てそれらの箇所が水密にシールされている。そして、ベ
ランダの表面に現れる箇所に装填されたコーキング剤9
3,94は当該コーキング剤93,94を装填する前にその箇所
に詰め込まれた弾性体93a,94aによってバックアップさ
れており、かつそれらのコーキング剤93,94の表面レベ
ルが床パネル1の表面レベルに合わされている。弾性体
93a,94aにはコーキング剤93,94に含まれる溶剤に侵され
ない性質を有するもの、たとえばポリエチレン系樹脂発
泡体のようなゴム弾性に似た弾性を有するものを用いる
ことが望ましい。
上記コーキング剤91〜94にはシリコン系コーキング剤
を用いることもできるが、シリコン系コーキング剤はそ
の全厚に達するようなひび割れを生じやすいという難点
がある。しかし、ポリサルファイド系コーキング剤を用
いると、このものは酸素硬化系で空気と接している表面
から固まって徐々に内部にまで進行し、硬化後は軟弾性
を有する状態となるためひび割れを生じにくく、シール
性が損なわれるといった事態が生じない。
なお、第1図に説明的に示したように、床パネル1に
は手前側から突出側に向かって下がった水の流れ勾配θ
が付与されている。
以上説明した構造において、床パネル1を交換する必
要があるときは、最初にその周囲のコーキング剤(横枠
の幕板部との間に装填されているコーキング剤を含
む。)93,94と弾性体93a,94aを取り除いた後、床パネル
1を合板材4とともに剥がし取り、その跡に新たな床パ
ネルを被せて周囲に弾性体93a,94aやコーキング剤93,94
を装填する。
また、上記構造で床パネル1の取り付けられたベラン
ダに雨が降ったときには、壁材6や手すりHに付着した
雨水が水切り用板片51,71などを伝って床パネル1の上
や溝板部76に落ち、床パネル1から溝板部76の中に流れ
込んだり、溝板部76を通って排水されたりする。また、
溝板部76やそれに接続された図外の竪樋などの排水容量
を越える豪雨のときには、排水されない雨水が床パネル
1とその周囲の幕板部(横枠の幕板部を含む。)52,72
とによって囲まれる空間に一定水位に達するまで溜ま
り、階下への水漏れが防止される。さらに、床パネル1
は粘弾性を有する接着剤で合板材4に接合され、かつ周
囲のコーキング剤91〜94や弾性体93a,94aが柔軟性ない
し弾力性を有しているので、気温変化に伴って床パネル
が熱伸縮してもそれが効果的に吸収される。
この実施例では、床パネル1の手前側と左右の立下り
部12が内枠5の幕板部52と横枠の幕板部に対向し、床パ
ネル1の突出側の立下り部12が溝板部76の垂直部75に対
向しているものを説明してある。しかし、本考案の取付
構造には、床パネル1の立下り部12の全体が幕板部に対
向しているものや、その全体が溝板部に対向しているも
のも含まれることは勿論である。また、ベランダの出幅
によって床パネル1を前後に複数枚配設する場合は、床
パネル1の前後の連結部分にも梁材8を同様に設けてお
けば水密に接合できる。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、床パネルの周囲に設
けた板状の立下り部が水切り用板片に連設する幕板部ま
たは溝板部と隙間を隔てて対向されているので、水切り
用板片や躯体を取り外さずに床パネルだけを取り外して
別の床パネルに簡単に交換することができる。それにも
かかわらず、床パネルと幕板部または溝板部とによって
囲まれる空間が水溜め機能を発揮し、豪雨時などにも床
パネルの上に一定水位までは水を溜めておくことができ
るようになり、従来と同等あるいはそれよりも大容量の
水溜め機能を備えた床パネルの取付構造を提供すること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の縦断側面図、第2図は同縦断正
面図、第3図は床パネルの概略斜視図、第4図は従来例
の要部断面図である。 1……床パネル、12……立下り部、51,71……水切り用
板片、52,72……幕板部、76……溝板部、93……コーキ
ング剤。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】床パネルの周囲上部に配設された水切り用
    板片に連設する幕板部または該幕板部に連設された溝板
    部と床パネルの周囲に具備された板状の立下り部とが水
    平方向で隙間を隔てて対向され、これらの隙間に弾性体
    が詰められると共にコーキング剤が装填されて床パネル
    の表面と略同じレベルになされていることを特徴とする
    床パネルの取付構造。
JP1990117392U 1990-11-07 1990-11-07 床パネルの取付構造 Expired - Lifetime JP2541761Y2 (ja)

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