JP3457119B2 - 長尺部材の固定具 - Google Patents

長尺部材の固定具

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JP3457119B2 JP08819796A JP8819796A JP3457119B2 JP 3457119 B2 JP3457119 B2 JP 3457119B2 JP 08819796 A JP08819796 A JP 08819796A JP 8819796 A JP8819796 A JP 8819796A JP 3457119 B2 JP3457119 B2 JP 3457119B2
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    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L3/00Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets
    • F16L3/16Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets with special provision allowing movement of the pipe
    • F16L3/18Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets with special provision allowing movement of the pipe allowing movement in axial direction

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  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
  • Mounting Components In General For Electric Apparatus (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電線やパイプ等の長尺
部材をパネル等に固定する固定具に関し、特に、長尺部
材を被取付部材に固定するにあたって、長尺部材に、長
手方向に間隔をおいて複数取付けて被取付部材に固定す
る長尺部材等の固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】長尺部材を保持する保持部と、パネル等
の被取付部材に固定する固定部とを有する長尺部材の固
定具はよく知られており、例えば、自動車のパネルに電
線やパイプを配設するのに利用されている。かかる固定
具は、電線やパイプ等の長尺部材を被取付部材の要所々
々に固定するため、長尺部材に所定の間隔(ピッチ)を
おいて複数個、取付けられる。長尺部材に所定数の固定
具を所定のピッチで取付けた後、被取付部材の取付穴や
スタッド等に固定具の固定部が取付けられる。
【0003】長尺部材に所定数の固定具を所定のピッチ
で取付けた後、被取付部材の取付穴やスタッド等に固定
具の固定部を取付ける場合、取付け誤差が許容範囲を越
えて被取付部材の取付穴等の位置が長尺部材に取付けた
固定具に合致しない場合があり、このような場合、取付
けた固定具を長尺部材から取り外してピッチずれを修正
した状態で再度長尺部材に固定具を取付けていた。この
取り外し及び再取付けの作業は面倒であるので、固定具
を取付けたままで、長尺部材に対する固定具の位置を修
正できる固定具が知られている。例えば、実公昭61−
23748号公報、実公昭61−23749号公報、実
開昭54−2199号公報、特開平3−222620号
公報、及び実開昭60−185778号公報には、長尺
部材保持部品とパネル固定部品とを2部品で構成した長
尺部材の固定具を開示している。これらの固定具は、長
尺部材を保持した保持部品を、固定部品に対して長尺部
材の長手方向にスライドでき、これによって、長尺部材
から固定具を取り外さなくてもピッチずれを修正するこ
とができるので便利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の公知の
固定具は、2部品で構成されているので、組立て作業を
必要とし、製品のコストが高くなり、また、組付け忘れ
をしたり、更に、一方の部品を失ってしまう惧れもあ
る。実公平2−10747号公報には、成形時に一体的
に連結された固定具を開示しているが、この固定具も、
使用のためには2部品に分離した後、それらを組立てる
ための作業を必要としており、製品コストが高くなり、
組付け忘れを生じる惧れがある。実開昭61−6862
4号公報にはクリップ本体をハーネス支持体に一体的に
連結する固定具が開示されており、この固定具も一体的
に連結する作業を必要としている。
【0005】従って、本発明の目的は、長尺部材から固
定具を取り外さなくてもピッチずれを修正することがで
きる長尺部材の固定具を一部品で形成することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明によれば、第1の部材を保持する保持部と、
第2の部材に固定する固定部とを有する固定具であっ
て、前記保持部は、前記固定部に破断可能な薄肉部によ
って一体的に連結されており、前記固定部には、前記薄
肉部の破断後の前記保持部を、該保持部に保持された前
記第1部材を長手方向にスライドできるように案内する
ガイド手段が形成されていることを特徴とする固定具が
提供され、固定具は一部品として形成され、組立て作業
を必要としないで使用することができ、また、薄肉部を
破断するだけで、電線やパイプ等に固定具を取付けたま
まパネルの取付け位置とのピッチずれを簡単に修正する
ことができる。
【0007】また、本発明によれば、電線やパイプ等の
長尺の部材を保持する保持部と、パネル等の被取付部材
に固定する固定部とを有し、前記長尺部材を前記被取付
部材に固定するにあたって、該長尺部材に、その長手方
向に間隔をおいて複数取付けて被取付部材に固定する長
尺部材の固定具であって、前記保持部は、前記固定部に
破断可能な薄肉部によって一体的に連結されており、前
記保持部は、長尺部材をテープ等で巻回して保持するよ
うに細長く形成され且つその内部には長手方向に貫通す
る穴が形成されており、前記固定部は、前記被取付部材
に取付けられる取付け手段と、該取付け手段に一体成形
されて該取付け手段から前記保持部の貫通穴に収容され
るように延びる軸部とから成り、前記破断可能な薄肉部
は、前記軸部と前記保持部とを一体的に連結しており、
該薄肉部の破断後の保持部は、該保持部に保持された長
尺部材を長手方向にスライドできるように、該保持部の
貫通穴に収容された前記軸部によって案内されることを
特徴とする長尺部材の固定具が提供される。この固定具
によれば、薄肉部を破断することによって、固定部を保
持部に対して移動させることができ、固定部の位置をパ
ネル等の被取付部材の取付穴等に合致するように簡単に
修正できる。
【0008】更に、本発明によれば、電線やパイプ等の
長尺の部材を保持する保持部と、パネル等の被取付部材
に固定する固定部とを有し、前記長尺部材を前記被取付
部材に固定するにあたって、該長尺部材に、その長手方
向に間隔をおいて複数取付けて被取付部材に固定する長
尺部材の固定具であって、前記保持部は、前記固定部に
破断可能な薄肉部によって一体的に連結されており、前
記保持部は、前記長尺部材を抱持するバンドと、該バン
ドを抱持状態に係止する手段と、該係止手段及び前記バ
ンドを支持する基部とから成り、前記薄肉部は、前記基
部を前記固定部に一体的に連結しており、前記固定部に
は、前記薄肉部の破断後の前記保持部の基部を、該保持
部に保持された前記長尺部材を長手方向にスライドでき
るように案内するガイド手段が形成されていることを特
徴とする長尺部材等の固定具が提供される。この固定具
でもバンドで固定した状態を維持したまま、薄肉部を破
断することによって、固定部を保持部に対して移動させ
ることができ、固定部の位置をパネル等の被取付部材の
取付穴等に合致するように簡単に修正できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施例について説明する。図1〜図6は、本発明の第1
実施例の固定具1を示しており、図7(A)及び(B)
は固定具1を用いてパイプや電線やワイヤハーネス等の
長尺部材2をパネル等の被取付部材3に取付ける様子を
示しており、図8は、固定具1を長尺部材2に複数取付
けて、被取付部材3に取付ける場合のピッチずれの修正
の様子を示している。本発明の固定具1はプラスチック
の一体成形品で成る。以下、固定具1の詳細について説
明する。
【0010】図1〜図6に図示のように、固定具1は、
長尺部材を保持する保持部5と、被取付部材に固定する
固定部6とを有する。固定部6は、被取付部材に取付け
られる取付け手段としてのクリップ部7と、クリップ部
7の頭部9の側面から水平に直径方向に対向して突き出
るように延びる一対の軸部10、10とから成る。クリ
ップ部7は、被取付部材の取付穴に挿入することによっ
て取付けることのできる錨脚型クリップとして形成さ
れ、取付穴に係止する一対の脚部11、11と頭部9と
脚部及び頭部の間の吸盤状のフランジ13とを有する。
各軸部10は、頭部9から側方に延びる細長い板形状に
形成され、保持部5の貫通穴(後述)に入り込んで保持
部5の中を端部にまで延びている。
【0011】保持部5は、固定部6の軸部10、10を
収容する一対の筒部14、14と、固定部6の頭部9の
上部において一方の筒部14と他方の筒部14とを一体
に連結する連結部15とから成る。筒部14及び連結部
15は、その上に長尺部材を載置してテープ等を巻回し
て保持するように、細長い板形状に形成されている。そ
して、各筒部14は、その内部に、固定部6の軸部10
を収容するための、長手方向に貫通する貫通穴17が形
成されている。
【0012】固定具1は、更に、保持部5と固定部6と
を一体的に連結する破断可能な薄肉部18を有する。こ
の薄肉部18は、保持部6の筒部14及び連結部15の
境界部分と、固定部6の軸部10とを連結する。更に詳
しくは、薄肉部18は、図4〜図6に図示のように、各
筒部14を軸部10の上部と下部とで部分的に連結する
ように設けられている。各薄肉部18は、保持部6を図
5の左右方向に動かす力を加えると破断できる程度の強
度(薄さ)で形成されている。この薄肉部18の破断後
においては、被取付部材に固定された固定部6の軸部1
0、10をガイド手段として、保持部5の筒部14が、
図5の左右の方向すなわち長尺部材の長手方向にスライ
ドすることができる。このスライドによって、保持部5
が固定部6に対して長尺部材の長手方向にスライドで
き、長手方向のピッチずれの修正を可能にする。なお、
実際には、保持部5の筒部14が長尺部材に固定されて
いるので、固定部6が保持部5に対してスライドするこ
とになる。
【0013】なお、固定具1の成形において、軸部10
と筒部14とは、軸部10の上に一定の間隔(スリッ
ト)をもって筒部14を成形する型を用いて一緒に成形
することができ、その成形によって、筒部14の貫通穴
17も一緒に形成できる。
【0014】以上の構成で成る固定具1を用いて長尺部
材2を被取付部材3に固定する様子を図7の(A)及び
(B)を参照して説明する。先ず、ワイヤハーネス等の
長尺部材2が、固定具1の保持部5に載置され、長尺部
材2を保持部5(更に詳しくは保持部の筒部14)に保
持するようにテープ21が巻回される。テープ21は保
持部5の両側において巻回されて、保持を確実にしてい
る。固定具1は、長尺部材2の長手方向に所定の間隔を
おいて複数個取付けられる。例えば、自動車産業におい
ては、固定具1はワイヤハーネス等のメーカーにおい
て、図7の(A)の状態に、固定具1がワイヤハーネス
等に所定の間隔を置いて多数取付けられ、ワイヤハーネ
ス等のメーカーは、固定具付きのワイヤハーネス等を自
動車メーカーに納入している。自動車メーカーでは、固
定具付きのワイヤハーネス等を自動車の組立てラインに
持込み、自動車のボデーパネル等の被取付部材3の各取
付穴に、対応する固定部6(詳細にはクリップ部7)を
挿入する。図7の(B)に図示のように、この挿入によ
って、ワイヤハーネス等の長尺部材2はボデーパネル等
の被取付部材3に装着される。なお、挿入前には、固定
具1の薄肉部は破断されず、固定部と保持部とは一体的
に連結されたままである。
【0015】上記の装着において、長尺部材2にテープ
21で取付けた複数の固定具1の間隔すなわちピッチ
が、被取付部材3の取付穴の間隔すなわちピッチに一致
しない場合がある。この場合、本発明の固定具1は、そ
のピッチの修正を可能にする。その様子を図8を用いて
説明する。図8の(A)は固定具付きの長尺部材の平面
図を、(B)は固定具付き長尺部材の正面図を示してい
る。図8の(A)において、上段の2つの穴22は被取
付部材3の取付穴である。2つの取付穴22の間隔すな
わちピッチはXである。これに対して、長尺部材2に取
付けられた、2つの固定具1の間隔すなわちピッチは、
上記のXより短いYである。このため、そのままでは、
一方の固定具1は一方の取付穴22に挿入できても、他
方の固定具1は他方の取付穴22に挿入することができ
ない。そこで、固定具1において、固定部6と保持部5
とを連結する薄肉部18(図5等を参照)を破断する。
この破断は、保持部5を長尺部材2に保持したまま、固
定部6を長尺部材2の長手方向に強く力を加えることに
よって、簡単に行える。このようにして、一方の固定具
1(または両方の固定具1)の薄肉部を破断すると、図
8の(B)の矢印23に示すように、固定部6をピッチ
Xに合う長さにスライドできる。これによって固定部6
は取付穴22に合致した間隔になり、ピッチの修正を終
える。矢印25は固定具1のピッチが取付穴のピッチよ
り長い場合に固定部6を移動させる方向を示す。このよ
うにして、固定具1は、長尺部材2から取り外さなくて
もピッチずれを修正することができる。
【0016】図9〜図12は、固定部の取付け手段の変
形例を示している。図9において、取付け部26は、被
取付部材3に溶接等によって固定されたねじスタッド2
7に固定するように形成されている。すなわち、取付け
部26は、ねじスタッド27を受入れるように中空に形
成され、受入れたねじスタッド27のねじに係止する係
止爪29を有する。取付け部26をねじスタッド27を
受入れるように押込むと、取付け部26が被取付部材3
に固定され、これにより、長尺部材2が被取付部材3に
固定される。次に、図10において、取付け部30は、
被取付部材3に溶接等によって固定されたTスタッド
(ボタン型スタッドとも呼ばれる)31に固定するよう
に形成されている。Tスタッド31に対しては、取付け
部30はTスタッドの頭部を受入れた後、被取付部材3
の面に沿ってスライドすることによって取付けられる。
また、図11において、取付け部33は、被取付部材3
に溶接等によって固定されたIスタッド(先端が半球状
の形成されたTスタッドに形状が類似したスタッド)3
4に固定するように形成されている。Iスタッド34に
対しては、取付け部33はIスタッド34を受入れるよ
うに押込むだけで、被取付部材3に取付けられる。更
に、図12において、取付け部35は、トリム等の被取
付部材3に固定された中空のボス37に、挿入すること
によって、固定するピンの形状に形成されている。取付
け部35はボス37の穴に挿入するように押込むだけ
で、被取付部材3に取付けられる。取付け手段の変形例
を種々示したが、被取付部材3に取付けられる限り、他
の任意の取付け手段を使用できる。
【0017】図13〜図16は、更に別の実施例の固定
具38を示しており、図17は固定具38を用いてパイ
プや電線やワイヤハーネス等の長尺部材2をパネル等の
被取付部材3に取付ける様子を示しており、図18は、
固定具38を長尺部材2に取付けて、被取付部材3に取
付ける場合のピッチずれの修正の様子を示している。固
定具38はプラスチックの一体成形品で形成される。以
下、固定具38の詳細について説明する。
【0018】固定具38は、長尺部材2を保持する保持
部39と、被取付部材3に固定する固定部41とを有す
る。保持部39は、長尺部材2を抱持するバンド42
と、バンド42を長尺部材を抱持した状態に維持する係
止部43と、係止部43及びバンド42を支持する基部
45とから成る。係止部43には、バンド42の係止歯
46に係止する係止爪47が設けられ、バンド42を抱
持状態に維持する。係止爪47の部分は、図15に図示
のように、下方に延長しており、延長部分49を図15
の左側に撓めることでバンド42の係止を解除できる。
基部45は図15に図示のように断面H形の形状に形成
されている。固定部41は、被取付部材3に取付けられ
る取付け手段としてのクリップ部50と、保持部39の
基部45を長尺部材2の長手方向にスライドできるよう
に、基部45のH形状の凹所に入り込む一対のガイドレ
ール51とから成る。クリップ部50は、被取付部材3
の取付穴に挿入することによって取付けることのできる
錨脚型クリップとして形成され、取付穴に係止する一対
の脚部53、53と吸盤状のフランジ54を有する。ガ
イドレール53は、図16に図示のように、その両端部
においてフランジ54の側に直角に折れ曲がって終端し
ており、基部45の移動を一定の範囲に制限するように
形成されている。
【0019】固定具38は、更に、保持部39と固定部
41とを一体的に連結する破断可能な薄肉部56を有す
る。この薄肉部56は保持部39の基部45と固定部4
1とを連結する。更に詳しくは、薄肉部56は、図15
及び16に図示のように、保持部39の基部45と、固
定部41のガイドレール51及びクリップ部50とで部
分的に連結するように設けられている。各薄肉部56
は、保持部39または固定部41を図16の上下の方向
に動かす力を加えると破断できる程度の強度(薄さ)で
形成されている。薄肉部56の破断後においては、被取
付部材に固定された固定部41のガイドレール51、5
1に沿って、保持部39の基部45が、図16の上下の
方向すなわち長尺部材の長手方向にスライドすることが
でき、長手方向のピッチずれの修正を可能にする。な
お、実際には、保持部39はバンド42によって長尺部
材に固定されているので、固定部41が保持部39に対
してスライドすることになる。
【0020】固定具38を用いて長尺部材2を被取付部
材3に固定する様子を図17及び図18を参照して説明
する。ワイヤハーネス等の長尺部材2を、固定具38の
保持部39に載置し、バンド42を長尺部材2に巻回し
て係止部43に係止させて、長尺部材2を保持部39に
保持する。固定具38は、長尺部材2の長手方向に所定
の間隔をおいて複数個取付けられる。固定具1と同様
に、固定具38は、ワイヤハーネスのメーカーにおい
て、ワイヤハーネスに所定の間隔を置いて多数取付けら
れ、固定具付きのワイヤハーネスを自動車メーカーに納
入する。自動車メーカーでは、固定具38が所定位置に
取付けられたワイヤハーネスを自動車の組立てラインに
持込み、ボデーパネルの各取付穴に、対応するクリップ
部50を挿入することによって、ワイヤハーネス等の長
尺部材2はボデーパネル等の被取付部材3に装着され
る。なお、挿入前には、固定具38の薄肉部56は破断
されず、固定部41と保持部39とは一体的に連結され
たままである。
【0021】上記の装着において、長尺部材2にバンド
42で取付けた複数の固定具38の間隔すなわちピッチ
が、被取付部材3の取付穴の間隔すなわちピッチに一致
しない場合、固定具38はそのピッチの修正を可能にす
る。図18において、固定部41を、矢印57または矢
印58の方向に力を加えて、保持部39の基部45と固
定部41のガイドレール51及びクリップ部41とを連
結している薄肉部56(図15、16を参照)を破断す
る。この破断によって、固定部41は、被取付部材3の
取付穴のピッチに合致するように、図18の矢印57、
58の方向に移動でき、固定具38を、長尺部材2から
取り外さなくてもピッチずれを修正することができる。
なお、固定具38において、図15、16に明らかなよ
うに、ガイドレール51は、基部54の移動を一定の範
囲に制限するように形成されているので、ピッチずれの
際に、固定部41が保持部39から外れることはない。
【0022】図19〜図21に示した固定具60は、図
13〜図18の固定具38の変形例である。固定具60
は、長尺部材2を保持する保持部61と、被取付部材3
に固定する固定部62とを有する。保持部61は、長尺
部材2を抱持するバンド64と、バンド64を長尺部材
を抱持した状態に維持する係止部65と、係止部65及
びバンド64を支持する基部66とから成る。保持部6
1は、図13〜図18の固定具38の保持部39と対比
すると、長尺部材2を側面側に保持するように形成され
る点を除いて、保持部39と形状及び機能は同じであ
る。基部66は、保持部39と同様に、断面H形の形状
に形成されている。固定部62は、被取付部材3に固定
されたボス68に取付けるための取付け部68と、保持
部61の基部66を長尺部材2の長手方向にスライドで
きるように、基部66のH形状の凹所に入り込む一対の
ガイドレール70とから成る。取付け部69は、被取付
部材3に固定されたボス68に挿入によって取付けるこ
とのできる取付け手段として形成されている。なお、取
付け部69には、ボス68から取り外す際に、使用する
指掛け部72が形成されている。ガイドレール70は、
図19に示すように、その両端部において取付け部69
の両端に向けて直角に折れ曲がって終端しており、基部
66の移動を一定の範囲に制限するように形成されてい
る。
【0023】固定具60は、固定具38と同様に、保持
部61と固定部62とを一体的に連結する破断可能な薄
肉部73を有する。薄肉部73は、保持部61の基部6
6と固定部62のガイドレール70及び取付け部69と
で部分的に連結するように設けられている。各薄肉部7
3は、保持部61または固定部62を図19の上下の方
向に動かす力を加えると破断できる程度の強度(薄さ)
で形成される。破断の後には、保持部61の基部66に
対して、固定部62のガイドレール70、70に沿っ
て、図19の上下の方向すなわち長尺部材の長手方向に
スライドすることができ、長手方向のピッチずれの修正
を可能にする。これらの取付け操作及びピッチずれの修
正操作は、図13〜図18の固定具38と同じであるの
で、説明を省略する。この固定具60の場合には、長尺
部材2被取付部材3の表面に近接させて保持することが
でき、また、ボス68への挿入によってその固定強度を
高くできる。
【0024】図22及び図23は、固定具60と同様の
固定具であるが、固定部の取付け手段を変形した例を示
している。図22はTスタッド31に取付ける例を、図
23はIスタッドに取付ける例を、それぞれ示してい
る。図22において、取付け部74は、被取付部材3に
溶接等によって固定されたTスタッド31に固定するよ
うに形成されている。Tスタッド31に対しては、取付
け部74はTスタッドの頭部を受入れた後、被取付部材
3の面に沿ってスライドすることによって取付けられ
る。また、図23において、取付け部76は、被取付部
材3に溶接等によって固定されたIスタッド34に固定
するように形成されている。Iスタッド34に対して
は、取付け部76はIスタッド34を受入れるように押
込むだけで、被取付部材3に取付けられる。更に、図示
していないが、固定具の固定部の取付け手段を、被取付
部材3に溶接等によって固定されたねじスタッドに固定
するように形成することもできる。なお、ここに取付け
手段の変形例を種々示したが、被取付部材3に取付けら
れる限り、他の任意の取付け手段を使用できる。
【0025】図24及び図25は、固定具60と同様の
固定具であるが、主に、保持部の長尺部材の保持手段の
変形例を示しており、各例において、固定部の取付け手
段も少し変形している。図24の固定具77では、保持
部78が長尺部材2を押込みによって保持するホルダー
形式に形成されている。固定部80は、被取付部材3に
固定されたボス68に挿入によって固定されるように形
成されている。図25の定具81において、保持部83
は、ヒンジ連結された湾曲アーム84を有し、湾曲アー
ム84は、想像線の位置から実線の位置に矢印85のよ
うに回転させることによって、長尺部材2を保持できる
ように形成されている。固定部87は、被取付部材3に
固定されたねじスタッド27に挿入によって固定される
ように形成されている。これらの保持部及び固定部の例
は単に例示であり、他の適当な手段を用いることができ
る。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、固定具は一部品として
形成され、組立て作業を必要としないで使用することが
でき、また、薄肉部を破断するだけで、電線やパイプ等
に固定具を取付けたままパネルの取付け位置とのピッチ
ずれを簡単に修正することができる。そして、薄肉部の
破断後の保持部を、保持部に保持された長尺部材を長手
方向にスライドできるように、保持部の貫通穴に収容さ
れた軸部によって案内されるように形成でき、この固定
具によれば、薄肉部を破断することによって、固定部を
保持部に対して移動させることができ、固定部の位置を
パネル等の被取付部材の取付穴等に合致するように簡単
に修正できる。更に、保持部を、長尺部材を抱持するバ
ンドと、バンドを抱持状態に係止する手段と、該係止手
段及び前記バンドを支持する基部とから構成して、薄肉
部の破断後の保持部の基部を長尺部材の長手方向にスラ
イドできるように案内するガイド手段を固定部に形成す
ることができ、この場合にも、バンドで固定した状態を
維持したまま、薄肉部を破断することによって、固定部
を保持部に対して移動させることができ、固定部の位置
をパネル等の被取付部材の取付穴等に合致するように簡
単に修正できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の固定具の平面図である。
【図2】図1の固定具の正面図である。
【図3】図1の固定具の底面図である。
【図4】図1の固定具の右側面図である。
【図5】図1のA−A線断面図である。
【図6】図2のB−B線断面図である。
【図7】図1の固定具を用いて長尺部材を被取付部材に
取付ける様子を示し、(A)は長尺部材をテープの巻回
によって保持した固定具の正面図であり、(B)は長尺
部材を保持して、被取付部材に取付けた固定具の正面図
である。
【図8】図1の固定具を長尺部材に複数取付けて、被取
付部材に取付ける場合のピッチずれの修正の様子を示
し、(A)は固定具付きの長尺部材の平面図を、(B)
は固定具付き長尺部材の正面図を、それぞれ示してい
る。
【図9】被取付部材のねじスタッドに固定する、図1の
固定具の固定部の取付け手段の変形例の側面図である。
【図10】被取付部材のTスタッドに固定する、図1の
固定具の固定部の取付け手段の他の変形例の側面図であ
る。
【図11】被取付部材のIスタッドに固定する、図1の
固定具の固定部の取付け手段の別の変形例の側面図であ
る。
【図12】被取付部材のボスに固定する、図1の固定具
の固定部の取付け手段の更に別の変形例の側面図であ
る。
【図13】バンドを用いて長尺部材を保持する、本発明
の別の実施例の固定具の全体図である。
【図14】図13のC−C線断面図である。
【図15】図14の円Dの部分の拡大図である。
【図16】図15のE−E線断面図である。
【図17】図13の固定具を用いて長尺部材を被取付部
材に固定する様子を示す図である。
【図18】図13の固定具を用いて被取付部材に取付け
る場合のピッチずれの修正の様子を示す図である。
【図19】バンドを用いて長尺部材を保持する、図13
の固定具とは別の実施例の固定具の全体図である。
【図20】図19のF−F線断面図である。
【図21】図19の固定具を用いて長尺部材を被取付部
材に固定する様子を示す断面図である。
【図22】図19の固定具と同様であるが、被取付部材
のTスタッドに取付けるように、固定部の取付け手段を
変形した例を示す図である。
【図23】図19の固定具と同様であるが、被取付部材
のIスタッドに取付けるように、固定部の取付け手段を
変形した例を示す図である。
【図24】図19の固定具に似ているが、被取付部材の
ボスに取付けるように、固定部の取付け手段を変形し、
保持部がホルダー形式に形成された例を示す図である。
【図25】図19の固定具に似ているが、被取付部材の
Tスタッドに取付けるように、固定部の取付け手段を変
形し、保持部がヒンジ連結された湾曲アームに形成され
た例を示す図である。
【符号の説明】
1 固定具 2 長尺部材 3 被取付部材 5 保持部 6 固定部 7 クリップ部 9 頭部 10 軸部 14 筒部 15 連結部 17 貫通穴 18 薄肉部 21 テープ 22 被取付部材の取付穴 26 取付け部 27 ねじスタッド 29 係止爪 30 取付け部 31 Iスタッド 35 取付け部 37 ボス 38 固定具 39 保持部 41 固定部 42 バンド 43 係止部 45 基部 46 係止歯 47 係止爪 50 クリップ部 51 ガイドレール 53 脚部 56 薄肉部 60 固定具 61 保持部 62 固定部 64 バンド 65 係止部 66 基部 68 ボス 69 取付け部 70 ガイドレール 72 指掛け部 73 薄肉部 74、76 取付け部 77、80 固定具 78、83 保持部 80、87 固定部 84 湾曲アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H02G 3/30 F16L 3/12 E H05K 7/00 H 7/12 H02G 3/26 E (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 3/18 B60R 16/02 623 F16B 5/12 F16L 3/12 F16L 3/137 H02G 3/30 H05K 7/00 H05K 7/12

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の部材を保持する保持部と、第2の
    部材に固定する固定部とを有する固定具において、 前記保持部は、前記固定部に破断可能な薄肉部によって
    一体的に連結されており、前記固定部には、前記薄肉部
    の破断後の前記保持部を、該保持部に保持された前記第
    1部材を長手方向にスライドできるように案内するガイ
    ド手段が形成されていることを特徴とする固定具。
  2. 【請求項2】 電線やパイプ等の長尺の部材を保持する
    保持部と、パネル等の被取付部材に固定する固定部とを
    有し、前記長尺部材を前記被取付部材に固定するにあた
    って、該長尺部材に、その長手方向に間隔をおいて複数
    取付けて被取付部材に固定する長尺部材の固定具におい
    て、 前記保持部は、前記固定部に破断可能な薄肉部によって
    一体的に連結されており、前記保持部は、長尺部材をテ
    ープ等で巻回して保持するように細長く形成され且つそ
    の内部には長手方向に貫通する穴が形成されており、前
    記固定部は、前記被取付部材に取付けられる取付け手段
    と、該取付け手段に一体成形されて該取付け手段から前
    記保持部の貫通穴に収容されるように延びる軸部とから
    成り、前記破断可能な薄肉部は、前記軸部と前記保持部
    とを一体的に連結しており、該薄肉部の破断後の保持部
    は、該保持部に保持された長尺部材を長手方向にスライ
    ドできるように、該保持部の貫通穴に収容された前記軸
    部によって案内されることを特徴とする長尺部材の固定
    具。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の固定具において、前記
    固定部の軸部は、前記取付け手段の側面から両側に突き
    出ており、前記保持部は、前記軸部対を収容する一対の
    筒部と、両筒部を一体に連結する連結部とから成り、前
    記薄肉部は、前記筒部及び連結部の境界部分と前記軸部
    とを連結していることを特徴とする固定具。
  4. 【請求項4】 電線やパイプ等の長尺の部材を保持する
    保持部と、パネル等の被取付部材に固定する固定部とを
    有し、前記長尺部材を前記被取付部材に固定するにあた
    って、該長尺部材に、その長手方向に間隔をおいて複数
    取付けて被取付部材に固定する長尺部材の固定具におい
    て、 前記保持部は、前記固定部に破断可能な薄肉部によって
    一体的に連結されており、前記保持部は、前記長尺部材
    を抱持するバンドと、該バンドを抱持状態に係止する手
    段と、該係止手段及び前記バンドを支持する基部とから
    成り、前記薄肉部は、前記基部を前記固定部に一体的に
    連結しており、前記固定部には、前記薄肉部の破断後の
    前記保持部の基部を、該保持部に保持された前記長尺部
    材を長手方向にスライドできるように案内するガイド手
    段が形成されていることを特徴とする長尺部材等の固定
    具。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の固定具において、前記
    ガイド手段は、前記基部の移動を一定の範囲に制限する
    ように形成されていることを特徴とする固定具。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の固
    定具において、前記固定部は、被取付部材の穴に挿入す
    ることによって固定されるクリップ部を含むことを特徴
    とする固定具。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の固
    定具において、前記固定部は、被取付部材に取付けられ
    たスタッドに係止する取付け手段を含むことを特徴とす
    る固定具。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の固
    定具において、前記固定部は、被取付部材に取付けられ
    たボスに係止する取付け手段を含むことを特徴とする固
    定具。
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