JP3455680B2 - 卓球用ラケット - Google Patents

卓球用ラケット

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JP3455680B2
JP3455680B2 JP22546998A JP22546998A JP3455680B2 JP 3455680 B2 JP3455680 B2 JP 3455680B2 JP 22546998 A JP22546998 A JP 22546998A JP 22546998 A JP22546998 A JP 22546998A JP 3455680 B2 JP3455680 B2 JP 3455680B2
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racket
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英幾 鈴木
茂仁 小林
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ヤマト卓球株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、卓球用ラケットに
関し、詳細にはスピン、スピード、コントロールの何れ
の特性についても向上できるようにしたグリップ部の構
造に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、卓球用ラケットは、平板状の打
球板にグリップ基板を一体に突出形成してなるラケット
本体と、該グリップ基板の両面に接合したグリップ部材
と、上記打球板に貼着したラバーとを備えた構造が一般
的である。 【0003】このような卓球用ラケットにおいては、そ
の用途からしてボールにスピンが掛け易く、しかもボー
ルを弾くスピードが速いこと、さらにはボールのコント
ロールが容易であること等の特性に優れていることが望
ましい。 【0004】このような特性の向上を図るために、従来
では、ラケット本体やグリップ部材の材料、材質を選定
し、これにより打球時の振動を抑制したり、あるいは衝
撃を緩和したりする方法が一般的である。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ようなラケット本体やグリップ部材の材料や材質を選定
する方法では限界があり、上述のスピン、スピード、コ
ントロールの全ての特性を満足することができない。 【0006】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
もので、スピン、スピード、及びコントロールの何れの
特性においても満足できる新規な構造からなる卓球用ラ
ケットを提供することを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、平板
状の打球板にグリップ基板を一体に突出形成してなるラ
ケット本体と、上記グリップ基板に該基板を挟んで対向
するように接合してなる一対のグリップ部材とを備えた
卓球用ラケットにおいて、少なくとも一方側のグリップ
部材とグリップ基板との間に弾性を有する衝撃吸収材を
介設するとともに、少なくとも一方側のグリップ部材の
先端部のグリップ基板との対向面に切り欠き部を形成し
たことを特徴としている。 【0008】 【0009】ここで、上記衝撃吸収材には、フレキシブ
ル性とともに弾性を有するゴム,あるいはスポンジが使
用される(以下、衝撃吸収材とは、弾性を有するものを
意味する)。また衝撃吸収材はグリップ基板の両面,も
しくは片面のみに配設してもよく、上記切り欠き部にお
いてもグリップ本体の両方,もしくは片方のみに形成し
てもよい。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1及び図2は、本発明の一
実施形態による卓球用ラケットを説明するための図であ
り、図1、図2はそれぞれ卓球用ラケットの縦断面図、
分解斜視図である。 【0011】図において、1は卓球用ラケットであり、
これは大略楕円形をなす打球板2に帯板状のグリップ基
板3を一体に突出形成してなるしゃもじ形状のラケット
本体4と、上記グリップ基板3に該グリップ基板3を挟
んで対向するように接着剤により接合された一対のグリ
ップ部材5とから構成されている。 【0012】上記ラケット本体4は、木製の芯材6の両
表面に繊維強化合成樹脂板7、あるいは板合板を介在さ
せて表皮板8を接合した構造のものである。また、上記
グリップ部材5は、厚肉に形成された隆起板状のもので
あり、これは均一性の高い微繊維材により構成されてい
る。この微繊維材は、例えば、笠松材繊維を高圧で高周
波加熱し、しかる後、乾式プレスして成形されたもので
ある。 【0013】このようにして製造されたグリップ部材5
は、その断面性状に空隙や層のない極めて均質な材料構
造が得られており、打球時の機械的振動を抑制するとい
う機能を有している。具体的な材料としては、市販の中
密度フィーバボード、あるいは均質な細孔等方性硬質合
成樹脂フォームを採用するのが好ましい。 【0014】そして上記グリップ基板3とグリップ部材
5との間には本実施形態の特徴をなす衝撃吸収材10が
介設されている。この衝撃吸収材10はグリップ基板3
の両面に挿入されており、接着剤により接合されてい
る。上記衝撃吸収材10は、厚さ1mm程度のシート状
のもので、素材としてはフレキシブル性とともに弾性を
有する天然ゴムや合成ゴム類あるいは弾性を有する合成
樹脂のシートやスポンジが挙げられる。例えば、NRゴ
ムシートやNRスポンジ、あるいはポリウレタン、EV
Aなどのシートやスポンジなどが採用可能である。 【0015】上記各グリップ部材5の先端部5aのグリ
ップ基板3との対向面には切り欠き部11が形成されて
おり、該切り欠き部11によりグリップ部材5とグリッ
プ基板3との間には空隙が設けられている。 【0016】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例の卓球用ラケット1によれば、ラケット本
体4のグリップ基板3とグリップ部材5との間に衝撃吸
収材10を介設したので、ボールが打球板2に衝突する
と、ラケット本体4自体のしなりとともに、衝撃吸収材
10の弾性変形によるしなりとの両方がマッチングして
ラケット本体4は大きくしなり、これにより蓄えられた
反発力によりラケット本体4は素早く復帰するととも
に、ボールを弾くこととなる。 【0017】このように打球時のラケット本体4のしな
りを大きくできるので、ボールと打球板2との接触時間
を長く保持できる分だけボールに付与する摩擦力を大き
くすることが可能となり、それだけボールの回転力を増
大でき、スピン特性を向上できる。 【0018】上記ラケット本体4のしなりを大きくでき
るので、インパクト直後のラケット本体4の反発力が大
きくなるとともに、該反発力による戻りが速くなり、そ
れだけボールは強く弾かれることからボールのスピード
を増大できる。 【0019】またボールと打球板2との接触時間を長く
できるので、ボールの打球方向に対する操作が容易とな
り、ボールのコントロール性を向上できる。その結果、
卓球の三要素といわれるスピン、スピード、コントロー
ルの何れの特性も満足できるという効果が得られる。 【0020】さらに、グリップ部材5の先端部5aに切
り欠き部11を形成したので、該切り欠き部11が衝突
時におけるラケット本体4のしなりを助長することとな
り、ひいてはボールと打球面との接触時間をさらに延長
でき、上記特性のさらなる向上を図ることが可能とな
る。 【0021】図3(a)〜図3(d)は、本実施形態の
効果を確認するために行った実験結果を示す模式図であ
る。本実験は、本実施形態の卓球用ラケット1のグリッ
プ部を固定具により略垂直に静止させて固定し、この状
態で打球板にボールを高速で衝突させ、該衝撃力による
ラケットの振幅を高速度カメラで撮影して行った。 【0022】図3(a)はボールが衝突する前の静止状
態のラケットを示し、図3(b)はインパクト時のラケ
ットの最大しなりを示し、図3(c)はインパクト直後
のラケットの反発力による復帰状態を示し、図3(d)
は反発力によりラケットが静止位置線Lより少し前に押
し出された状態を示す。図中、実線Aは本発明ラケット
の振幅特性を示し、二点鎖線Bは従来ラケットの振幅特
性を示す。 【0023】同図からも明らかなように、ボールの衝突
時における本発明ラケットAには大きなしなりが生じて
おり、従来ラケットBに比べて約3倍の振幅となってい
る(図3(b)参照)。またインパクト後の本発明ラケ
ットAは、従来ラケットBに比べて素早く復帰してお
り、復元スピードが速くなっている(図3(c)参
照)。さらに本発明ラケットAは反発力により静止位置
線Lより前方に押し出されており、これによりボールを
強く弾いていることがわかる(図3(d)参照)。 【0024】また本実験では、打球板のスイートスポッ
トから外れた位置にボールを衝突させて衝撃吸収効果を
確認した。まず、従来ラケットBでは、ボールの衝突と
ともにグリップ部が固定具から外れしまい、衝撃力が吸
収されずにグリップ部を直撃したものと思われる。この
場合には、衝撃力がグリップ部から選手の手に直接伝わ
ることから打球面がぶれ易くなり、コントロールが悪化
する。 【0025】これに対して本発明ラケットAでは、グリ
ップ部が固定具から外れることなく、ボールは前方に跳
ね返っており、衝撃力が充分に吸収されている。これに
より衝撃力が選手の手に伝わり難く、スイートスポット
で打球しているのと同じ感触が得られ、打球面のぶれを
なくしてコントロールを向上できる。なお、この点につ
いては、ラケットの復元スピードの速さも寄与している
ものと思われる。 【0026】一方、従来では、ラケット形状からグリッ
プ部にインパクト時の衝撃力が集中し易く、この繰り返
しによる木質疲労が原因となって破損する場合があっ
た。これに対して本実施形態のラケットでは、衝撃吸収
材が衝撃力を吸収することから、木質疲労を軽減でき、
ラケット寿命の延長が可能である。 【0027】なお、上記実施形態では、衝撃吸収材10
をグリップ基板3の両面に配設した場合を説明したが、
本発明は片面だけに配設してもよく、選手の好みに応じ
て適宜選択することとなる。ちなみに、両面の場合は振
幅が大きく、柔らかな打球感が得られる。また片面の場
合には、振幅が小さくなる分だけ打球感が硬くなる。こ
の片面の場合、衝撃吸収材を打球面側に挿入したり、該
打球面の反対側に挿入したりすることによって、打球感
触に変化を持たせることが可能となり、また質の異なる
回転、飛行曲線等をつくりだすことが可能となる。 【0028】 【発明の効果】請求項1の発明に係る卓球用ラケットに
よれば、ラケット本体のグリップ基板とグリップ部材と
の間に衝撃吸収材を挿入したので、該衝撃吸収材が弾性
変形して衝突時におけるラケット本体のしなりを大きく
できるとともに、反発力を大きくでき、それだけ振幅が
大きくなりボールと打球面との接触時間を長く保持でき
る。これによりボールの回転力を増大してスピン特性を
向上でき、またボールを強く弾くことによりボールのス
ピードを増大でき、さらにはボールの打球方向に対する
操作性を増すことによりコントロールを向上でき、何れ
の特性についても向上できる効果がある。 【0029】さらに、グリップ部材に切り欠き部を形成
したので、該切り欠き部が衝突時におけるラケット本体
の振幅を促進することとなり、この場合には上記各特性
をさらに向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態による卓球用ラケットを説
明するための断面図である。 【図2】上記卓球用ラケットの分解斜視図である。 【図3】上記実施形態の効果を確認するために行った実
験結果を示す模式図である。 【符号の説明】 1 卓球用ラケット 2 打球板 3 グリップ基板 4 ラケット本体 5 グリップ部材 10 衝撃吸収材 11 切り欠き部

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 平板状の打球板にグリップ基板を一体に
    突出形成してなるラケット本体と、上記グリップ基板に
    該基板を挟んで対向するように接合してなる一対のグリ
    ップ部材とを備えた卓球用ラケットにおいて、少なくと
    も一方側のグリップ部材とグリップ基板との間に弾性を
    有する衝撃吸収材を介設するとともに、少なくとも一方
    側のグリップ部材の先端部のグリップ基板との対向面に
    切り欠き部を形成したことを特徴とする卓球用ラケッ
    ト。
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