JP3455029B2 - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は炊飯器に関し、詳し
くは米に吸水させるための前炊き工程を行なう炊飯器に
関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、ガスの燃焼熱により炊飯を行
なうガス炊飯器が知られている。一般にこのようなガス
炊飯器において、洗米後すぐに炊飯を開始する場合に
は、米の糊化温度(60℃)以下で所定時間吸水させる
といった前炊き工程を行なう。この制御を図4のフロー
チャートを用いて説明する。洗米後すぐ炊飯するための
炊飯スイッチが操作されると、まずバーナを点火して中
火で燃焼を開始し(S1)、内蓋に設けた蓋サーミスタ
の検出温度Tfが消火温度である46℃まで上昇した時
点で(S2:YES)バーナを消火し(S3)、吸水タ
イマーをスタートさせる(S4)。そして、吸水タイマ
ーが所定時間に達した時点で前炊き工程を終了し(S
5:YES)、炊飯工程に移る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】こういった前炊き工程
は、糊化しない温度でしかも吸水時間を短くするため、
50℃で10分浸しておくのが理想的である。しかしな
がら、炊飯量によって釜内温度Tfの上昇勾配が異な
り、炊飯量の少ない場合には、図5の推移aに示すよう
に46℃でバーナを消火してもオーバーシュートして5
0℃前後まで温度上昇するが、炊飯量の多い場合には、
推移bに示すように消火と同時に温度がほぼ安定して5
0℃まで達しないため、その分吸水時間を長めに設定す
る必要がある。かといって、消火制御を行なうための消
火温度を高く設定すると、推移cに示すように炊飯量が
少ない場合にはオーバーシュートして、糊化温度である
60℃を越えてしまう恐れがある。そのため、従来の炊
飯器では炊飯量が少量でも糊化温度まで上昇しないよう
に消火温度を50℃より低めの46℃に設定し、また炊
飯量が多くても十分に吸水できるように吸水時間を長め
に設定していた。そのため、前炊き工程にかかる時間が
長くなってしまうといった問題があった。本発明の炊飯
器は上記課題を解決し、前炊き工程にかかる時間を短く
することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の炊飯器は、釜を加熱するバーナと、米の温度を直接
的或は間接的に検出する温度検出手段と、上記温度検出
手段の検出温度が所定の消火温度に達するまで上記バー
ナを燃焼し、その後該バーナを消火して所定の吸水期間
米に吸水させる前炊き手段と、上記前炊き手段による吸
水処理後、上記バーナを燃焼して炊飯開始する炊飯手段
とを備えた炊飯器において、上記前炊き手段は、上記バ
ーナによる加熱動作中に、所定の勾配検出期間での上記
温度検出手段の検出温度の上昇勾配に応じて上記消火温
度を変えることを要旨とする。 【0005】上記構成を有する本発明の炊飯器は、バー
ナによる加熱動作中に、所定の勾配検出期間での温度検
出手段の検出温度の上昇勾配を検出し、その温度上昇勾
配に応じて消火温度を変える。そして、検出温度が消火
温度に達した時にバーナを消火し、所定の吸水期間米に
吸水させるといった前炊きを行ない、その後炊飯を開始
する。炊飯量が異なると温度の上昇勾配も異なり、一定
の消火温度で消火してもオーバーシュートの発生により
実際に安定する温度が異なってしまうが、所定の勾配検
出期間での温度上昇勾配に応じてオーバーシュートの度
合いを予測した消火温度に設定することにより、安定す
る温度をほぼ一定にすることができる。尚、本発明でい
う所定の勾配検出期間とは、ある所定温度から別の所定
温度に上昇するまでの期間や、ある所定温度からの所定
時間といった内容を含んでおり、所定の期間であること
を意味する。 【0006】 【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の炊飯器の好適
な実施例について説明する。図1は、本発明の一実施例
としての炊飯器の概略構成図である。この炊飯器は、
米,水を収納する釜1と、釜1を燃焼加熱するバーナ2
と、バーナ2にガスを供給するガス供給路3と、ガス流
路の開閉を行なうメイン電磁弁4,第1電磁弁5,第2
電磁弁6と、図示しない点火装置とから構成される。ま
た釜1には、釜底の底面中央部に接して釜底温度を検出
する釜底サーミスタ7と、内蓋8に設けられ釜内温度を
検出する蓋サーミスタ9とがそれぞれ設けられる。また
各電磁弁4,5,6を開閉制御するコントローラ10を
備える。 【0007】コントローラ10は第1電磁弁5,第2電
磁弁6をそれぞれ開閉制御することにより、バーナ2の
火力を2段階に切替える。強火力で燃焼させる場合に
は、第1電磁弁5を開弁し第2電磁弁6を閉弁する。逆
に弱火力で燃焼させる場合には、第1電磁弁5を閉弁し
第2電磁弁6を開弁する。 【0008】また、図示しないが、2つの炊飯スイッチ
「炊飯1」,「炊飯2」を備え、「炊飯1」が押される
と前炊き工程で米に吸水させた後に炊飯を開始し、「炊
飯2」が押されると前炊き工程を行なわずそのまま炊飯
を開始する。つまり、洗米してすぐに炊きたい場合には
「炊飯1」、洗米した後の浸し時間が十分な時には「炊
飯2」で炊飯を開始する。 【0009】次に、この炊飯器の前炊き制御を図2のフ
ローチャートを用いて説明する。図示しない炊飯スイッ
チ「炊飯1」が押されると、まず蓋サーミスタ9の検出
温度Tfをチェックする(S1)。検出温度Tfが35
℃未満の場合には(S1:YES)メイン電磁弁4,第
1電磁弁5を開弁し、点火動作を行なって、バーナ2を
強火で燃焼させる(S2)。そして、蓋サーミスタ9の
検出温度Tfが40℃から43℃に上昇するための時間
Taをカウントする(S3)。時間Taが13秒未満の
場合には(S4:YES)、上昇勾配が急であると判断
して、即座にメイン電磁弁4,第1電磁弁5を閉弁し、
バーナ2を消火する(S5)。つまり、釜内温度Tfが
43℃に達した時点でバーナ2を消火するのである。そ
れでも、図3の推移aに示すように、温度上昇勾配が急
であるため大きくオーバーシュートして50℃前後まで
上昇する。一方、時間Taが13秒以上19秒未満の場
合には(S6:YES)、上昇勾配がやや急であると判
断して、蓋サーミスタ9の検出温度Tfが46℃に達し
た時に(S7:YES)バーナ2を消火する(S5)。
ここでも、推移bに示すように、オーバーシュートして
50℃前後まで上昇する。一方、時間Taが19秒以上
の場合には(S6:NO)、上昇勾配が緩やかであると
判断して、蓋サーミスタ9の検出温度Tfが50℃に達
した時に(S8:YES)バーナ2を消火する(S
5)。この場合には、推移cに示すように、上昇勾配が
緩やかであるため消火温度に対するオーバーシュート量
は僅かとなり、50℃前後に安定する。このように、釜
内温度Tfの上昇勾配に応じて消火温度を変えることに
より、炊飯量が異なっても吸水温度を50℃前後にする
ことができる。バーナ2の消火後、吸水タイマーをスタ
ートさせる(S9)。そして、吸水タイマーが所定時間
に達した時点で前炊き工程を終了し(S10:YE
S)、炊飯工程に移る。 【0010】一方、ステップ1において、検出温度Tf
が35℃以上であった場合には(S1:NO)メイン電
磁弁4,第1電磁弁5を開弁し、点火動作を行なって、
バーナ2を強火で燃焼させる(S11)。そして、蓋サ
ーミスタ9の検出温度Tfが最低温度であるかどうかを
検出する(S12)。ここでは、検出温度Tfが上昇中
であればその時の検出温度Tf、下降中であれば上昇し
始めた時の検出温度Tfを最低温度Tfとする。つま
り、二度炊き等により蓋サーミスタ9が冷める前に炊飯
開始された場合に、実際の水温より検出温度Tfが高く
なっていることを想定しており、その場合には蓋サーミ
スタ9が次第に冷却され、正常な温度まで下降するとそ
の後は検出温度Tfが上昇するため、その時の最低温度
Tfを検出するのである。もちろん、お湯により炊飯開
始された場合には、そのまま検出温度Tfが上昇するた
め、そういった場合には最初の検出温度Tfを最低温度
Tfとするのである。 【0011】最低温度Tfを検出すると(S12:YE
S)、その最低温度Tfにより異なった処理を行なう。
まず、最低温度Tfが50℃未満の場合には(S13:
YES)、検出温度Tfが50℃に達するまで加熱を継
続し、検出温度が50℃に達した時点で(S14:YE
S)バーナを消火し(S5)、吸水タイマーをスタート
させる(S9)。つまり、できるだけ検出温度Tfを5
0℃に近づけてから吸水させるのである。そして、吸水
タイマーが所定時間に達した時点で前炊き工程を終了し
(S10:YES)、炊飯工程に移る。次に、最低温度
Tfが50℃以上80℃未満の場合には(S15:YE
S)、最低温度から1℃上昇した時点で(S16:YE
S)バーナを消火し(S5)、吸水タイマーをスタート
させる(S9)。つまり、既に50℃以上であるため、
できるだけ低い温度で吸水させるのである。そして、吸
水タイマーが所定時間に達した時点で前炊き工程を終了
し(S10:YES)、炊飯工程に移る。また、最低温
度Tfが80℃以上の場合には(S15:NO)、前炊
き工程を行なえないと判断して、そのまま炊飯工程に移
る。このように、初期の蓋サーミスタ9の検出温度Tf
が高温であった場合にも、適切な吸水処理が行なえるよ
うに制御する。 【0012】以上説明したように、本実施例の炊飯器に
よれば、炊飯量が異なる場合にも、その温度勾配に応じ
て予めオーバーシュートの度合いを予測して消火温度を
決定することにより、吸水温度をほぼ一定にすることが
できるため、吸水時間を短く設定することができる。ま
た、オーバーシュートを抑える必要がなく、強火力で加
熱することができるため、消火温度に達するまでの時間
を最短にすることができる。このように洗米後すぐに炊
飯を開始するのは、できるだけ早く炊き上げたい場合で
あるため、炊飯時間をできるだけ短くすることが要求さ
れるが、前炊き工程の時間を最短にすることで炊飯完了
までの時間が短くなり、早く御飯を炊き上げることがで
きる。また、初期の蓋サーミスタ9の検出温度Tfが高
温であった場合にも、最低温度に応じて適切な吸水処理
を行なうことができる。 【0013】尚、本実施例においては、時間Taの値に
応じて消火時間を3通り設定したが、更に多く分けても
よい。また、本実施例では、釜内温度Tfが40℃から
43℃に上昇する時間に応じて場合分けしたが、所定時
間の間に上昇する温度に応じて場合分けしてもよい。 【0014】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。 【0015】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明の炊飯器に
よれば、米に吸水させるための温度を炊飯量によらずほ
ぼ一定にすることができるため、より短時間で吸水が行
なえる温度に設定することで前炊き工程の時間を短くす
ることができ、早く御飯を炊き上げることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】一実施例としての炊飯器の概略構成図である。 【図2】前炊き工程での制御を表わすフローチャートで
ある。 【図3】前炊き工程での温度上昇を表わすグラフであ
る。 【図4】従来の炊飯器の前炊き工程での制御を表わすフ
ローチャートである。 【図5】従来の炊飯器の前炊き工程での温度上昇を表わ
すグラフである。 【符号の説明】 1…釜、 2…バーナ、 3…ガス供給路、 4…メイ
ン電磁弁、5…第1電磁弁、 6…第2電磁弁、 7…
釜底サーミスタ、9…蓋サーミスタ、 10…コントロ
ーラ。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 釜を加熱するバーナと、 米の温度を直接的或は間接的に検出する温度検出手段
    と、 上記温度検出手段の検出温度が所定の消火温度に達する
    まで上記バーナを燃焼し、その後該バーナを消火して所
    定の吸水期間米に吸水させる前炊き手段と、 上記前炊き手段による吸水処理後、上記バーナを燃焼し
    て炊飯開始する炊飯手段とを備えた炊飯器において、 上記前炊き手段は、上記バーナによる加熱動作中に、所
    定の勾配検出期間での上記温度検出手段の検出温度の上
    昇勾配に応じて上記消火温度を変えることを特徴とする
    炊飯器。
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