JP3453832B2 - 繊維強化複合材料製駆動シャフト及びその製造方法 - Google Patents

繊維強化複合材料製駆動シャフト及びその製造方法

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JP3453832B2 JP02065094A JP2065094A JP3453832B2 JP 3453832 B2 JP3453832 B2 JP 3453832B2 JP 02065094 A JP02065094 A JP 02065094A JP 2065094 A JP2065094 A JP 2065094A JP 3453832 B2 JP3453832 B2 JP 3453832B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプロペラシャフトに好適
な繊維強化複合材料製駆動シャフトに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車ではトランスミッションの動力を
プロペラシャフトを介してディファレンシャル装置に伝
達している。プロペラシャフトはその両端部にヨークが
設けられ、ユニバーサルジョイント(主に十字軸式ジョ
イント)を介してトランスミッション及びディファレン
シャル装置に連結されている。プロペラシャフトはねじ
れや曲げに強くしかも軽量とするため、一般に金属パイ
プ製のシャフト本体の両端にヨークが溶接された構造と
なっている。又、軽量化を図った金属パイプ製であって
も長尺のプロペラシャフトの場合は、危険回転速度の関
係で2分割(3ジョイント方式)又は3分割(4ジョイ
ント方式)にする必要がある。従って、ジョイント数が
多く、部品点数、組付け工数が多くなりコスト高の原因
となる。又、自動車のボディへの組付けに必要な部品点
数及び工数も多くなる。
【0003】この不都合を解消するため、シャフト本体
を繊維強化プラスチック(FRP)で形成してより軽量
化を図り、長尺の場合でも分割する必要のないプロペラ
シャフトが、例えば、特開平5−193381号公報、
アメリカ特許4380443号、アメリカ特許4421
497号、アメリカ特許4681556号等に提案され
ている。これらのプロペラシャフトはFRP製のシャフ
ト本体と、その両端に固定された金属製のヨークとから
構成されている。
【0004】特開平5−193381号公報に記載のプ
ロペラシャフトは、FRP製のシャフト本体を作成した
後、シャフト本体の端部に金属製のヨークの端部を嵌入
するとともに接着剤を使用して両端部を固着している。
アメリカ特許4380443号及びアメリカ特許442
1497号のプロペラシャフトは、FRP製のシャフト
本体の両端部内側に金属リングが固着され、その金属リ
ングに金属製のヨークの端部が嵌入されるとともに両者
が溶接されている。アメリカ特許4380443号では
金属リングにシャフト本体を貫通して外側に突出する多
数のピンが固定され、シャフト本体と金属リングの相対
移動を防止するようになっている。アメリカ特許442
1497号では金属リングの外周面にローレットが形成
され、シャフト本体と金属リングの相対移動を防止する
ようになっている。
【0005】又、アメリカ特許4681556号では、
図19に示すようにプロペラシャフト50の両端(片側
のみ図示)に、シャフト本体51と同一軸線方向に延び
る中空の栓部52aと、その先端に一体に形成された一
対のリング状の横軸部52bとからなる金属製のヨーク
部材52が配設されている。ヨーク部材52の外面はF
RPで被覆されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のFR
P製プロペラシャフトは、シャフト本体及びヨークの材
質が異なり、熱膨張率も異なる。そして、熱膨張率の異
なる両者が相対移動しないように、接着剤や圧着により
その界面で接合している。その結果、両者の接合部にス
トレスが加わり、プロペラシャフト全体を同じ材質で製
造した場合に比較して耐疲労性が悪く、寿命が短くな
る。又、ヨークが金属製のため、その分、重くなるとい
う問題がある。
【0007】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その第1の目的は従来のFRP製プロペラ
シャフトに比較して耐久性及び信頼性が向上するととも
に、より軽量化が可能な駆動シャフトを提供することに
ある。又、第2の目的はその製造方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため請求項1に記載の発明では、筒状のシャフト本体
及びその端部に突設された少なくとも一方のヨーク部を
繊維強化複合材料で一体に形成し、シャフト本体に配列
された繊維の少なくとも一部をヨーク部に形成された孔
の外周に沿ってヨーク部の先端側で折り返すように配列
し、ヨーク部で折り返される繊維の配列として、折り返
し後にヨーク部において前記孔の中心及びシャフト本体
の軸芯を含む平面と交差しないU字状配列及び前記平面
と交差するX字状配列のうち少なくともU字状配列を含
み、前記繊維のうちシャフト本体において同一層を形成
する繊維は、シャフト本体の軸方向となす角度がほぼ等
しくなるように斜めに巻き付けられている
【0009】同じく請求項2に記載の発明では、筒状の
シャフト本体及びその端部に突設された少なくとも一方
のヨーク部を繊維強化複合材料で一体に形成し、シャフ
ト本体に配列された繊維の少なくとも一部をヨーク部に
形成された孔の外周に沿ってヨーク部の先端側で折り返
すように配列し、ヨーク部で折り返される繊維の配列と
して、折り返し後にヨーク部において前記孔の中心及び
シャフト本体の軸芯を含む平面と交差しないU字状配列
及び前記平面と交差するX字状配列のうち少なくともU
字状配列を含み、前記繊維は、ヨーク部に配列される直
線状の直線部と該直線部に連続してシャフト本体部に配
列される部分とがシャフト本体の端部において屈曲され
た後、シャフト本体にシャフト本体の軸方向と所定の角
度をなすように斜めに巻き付けられている。又、請求項
3に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、
前記U字状配列及びX字状配列となる各繊維は、ヨーク
部に配列される直線状の直線部と該直線部に連続してシ
ャフト本体部に配列される部分とがシャフト本体の端部
において屈曲され、その屈曲される屈曲部の位置が同一
層を形成する隣接する繊維同士でシャフト本体の軸方向
にずれている
【0010】同じく請求項4に記載の発明では、筒状の
シャフト本体及びその端部に突設された少なくとも一方
のヨーク部を繊維強化複合材料で一体に形成し、シャフ
ト本体に配列された繊維の少なくとも一部をヨーク部に
形成された孔の外周に沿ってヨーク部の先端側で折り返
すように配列し、ヨーク部で折り返される繊維の配列を
ヨーク部において交差しないU字状配列及びヨーク部に
おいて交差するX字状配列を含むようにし、U字状配列
となる繊維はシャフト本体と対応する位置においてシャ
フト本体の軸方向とほぼ平行に配列し、X字状配列とな
る繊維のみをシャフト本体にその軸方向に対して傾斜す
るように巻き付けた。又、請求項5に記載の発明では、
請求項1又は4に記載の発明において、前記繊維のうち
少なくともX字状配列となる繊維は、ヨーク部に配列さ
れる部分とシャフト本体に配列される部分の端部とが曲
線部を介して滑らかに連続している
【0011】又、第2の目的を達成するため請求項6に
記載の発明では、駆動シャフトのヨーク部の孔と対応す
る位置に軸部が突設されるとともに、少なくともヨーク
部とシャフト本体との境界と対応する位置に周方向に沿
って所定間隔で多数のピンが突設されたマンドレルを使
用して、駆動シャフトをフィラメントワインディング法
により製造するとともに、前記軸部にブッシングを取り
つけた状態で繊維をブッシングの周方向に沿って折り返
してその配列方向を変更するように配列し、かつブッシ
ングに沿って折り返す繊維が、折り返し後にピンよりマ
ンドレルの端部側においてブッシングの中心及びマンド
レルの軸芯を含む平面と交差しないU字状配列と、前記
平面と交差するX字状配列との2種類の配列を組み合わ
せて所定の厚さに積層するようにした
【0012】又、請求項7に記載の発明では、駆動シャ
フトのヨーク部の孔と対応する位置に軸部が突設される
とともに、少なくともヨーク部とシャフト本体との境界
と対応する位置に周方向に沿って所定間隔で多数のピン
が突設されたマンドレルを使用して、駆動シャフトをフ
ィラメントワインディング法により製造するとともに、
前記軸部にブッシングを取りつけた状態で繊維をブッシ
ングの周方向に沿って折り返してその配列方向を変更す
るように配列し、かつブッシングに沿って折り返す繊維
が、折り返し後にピンよりマンドレルの端部側において
ブッシングの中心及びマンドレルの軸芯を含む平面と交
差しないU字状配列と、前記平面と交差するX字状配列
との2種類の配列を組み合わせ、前記繊維のうちシャフ
ト本体において同一層を形成する繊維はシャフト本体の
軸方向となす角度がほぼ等しくなるように斜めに巻き付
けられて、所定の厚さに積層するようにした。又、請求
項8に記載の発明では、駆動シャフトのヨーク部の孔と
対応する位置に軸部が突設されるとともに、少なくとも
ヨーク部とシャフト本体との境界と対応する位置に周方
向に沿って所定間隔で多数のピンが突設されたマンドレ
ルを使用して、駆動シャフトをフィラメントワインディ
ング法により製造するとともに、前記軸部にブッシング
を取りつけた状態で繊維をブッシングの周方向に沿って
折り返してその配列方向を変更するように配列し、かつ
ブッシングに沿って折り返す繊維が、折り返し後にピン
よりマンドレルの端部側においてブッシングの中心及び
マンドレルの軸芯を含む平面と交差しないU字状配列
と、前記平面と交差するX字状配列との2種類の配列を
組み合わせ、前記繊維は、ヨーク部に配列される直線状
の直線部と該直線部に連続してシャフト本体部に配列さ
れる部分とがシャフト本体の端部において屈曲された
後、シャフト本体にシャフト本体の軸方向と所定の角度
をなすように巻き付けられて、所定の厚さに積層するよ
うにした
【0013】
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明では、シャフト本体とヨ
ーク部とが繊維強化複合材料で一体に形成されているた
め、使用環境の温度変化に伴って駆動シャフトが熱膨
張、熱圧縮により変形する際、シャフト本体とヨーク部
とを別の材質で形成した場合よりストレスが小さくな
る。又、ヨーク部で折り返される繊維の配列が、U字状
配列及びX字状配列のうちの少なくともU字状配列を含
むので、ねじり力及び引っ張り力に対して必要な強度が
確保される。
【0015】求項に記載の発明では、X字状配列と
なる繊維のシャフト本体に巻き付けられる部分のシャフ
ト本体の軸方向とのなす角度を変えることにより、破壊
ねじりトルクが変更される。
【0016】請求項6〜請求項8に記載の発明では、駆
動シャフトのヨーク部の孔と対応する位置に軸部が突設
されるとともに、少なくともヨーク部とシャフト本体と
の境界と対応する位置に周方向に沿って多数のピンが所
定間隔で突設されたマンドレルを使用して、駆動シャフ
トがフィラメントワインディング法により製造される。
前記軸部にブッシングが取りつけられた状態で、繊維が
ブッシングの周方向に沿って折り返されてその配列方向
を変更するように配列される。ブッシングに沿って折り
返す繊維は、折り返し後にピンよりマンドレルの端部側
においてブッシングの中心及びマンドレルの軸芯を含む
平面と交差しないU字状配列と、前記平面と交差するX
字状配列との2種類の配列となるように巻き付けられ
る。そして、U字状配列及びX字状配列を組み合わせて
所定の厚さとなるように積層される。
【0017】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明をプロペラシャフトに具体
化した第1実施例を図1〜図4に従って説明する。図1
に示すように、駆動シャフトとしてのプロペラシャフト
1は、円筒状のシャフト本体2及びその両端部に突設さ
れたヨーク部3が繊維強化複合材料(FRP)で一体に
形成されている。各ヨーク部3は一対の支持片3aを有
し、各支持片3aには孔4が形成されている。孔4はそ
の軸線がシャフト本体2の軸線と直交するように形成さ
れ、孔4に金属製のブッシング5が嵌合固着されてい
る。プロペラシャフト1を構成する繊維(フィラメン
ト)Fはヨーク部3において折り返すように配列されて
いる。又、シャフト本体2のヨーク部3につながる端部
には、その最外周にフープ巻6が形成されている。そし
て、シャフト本体2の最外層には図示しない熱収縮フィ
ルム(例えばポリエステルフィルム)が巻き付けられて
いる。
【0018】ヨーク部3で折り返される繊維Fの配列と
しては2種類ある。1つは図2(a)に示すように、繊
維Fが折り返し後にヨーク部3において前記孔4の中心
及びシャフト本体2の軸芯を含む平面Pと交差しないU
字状配列である。他の1つは図2(b)に示すように、
繊維Fが折り返し後にヨーク部3において平面Pと交差
するX字状配列である。なお、図2(a)〜(c)はプ
ロペラシャフト1の第1端部側における繊維Fの配列を
示す概略展開図であり、(a)はU字状配列、(b)は
X字状配列、(c)は両者を重ね合わせた状態をそれぞ
れ示す。繊維Fの実際の本数はずっと多いが、便宜上省
略して図示されている。又、図において線Lより上側が
ヨーク部3に対応し、線Lより下側がシャフト本体2に
対応する(以下、各実施例とも同様に表示する)。平面
Pは各図において紙面と垂直に位置する。
【0019】シャフト本体2の部分において同一層を形
成する繊維Fは、所定の等ピッチでシャフト本体2の軸
方向となす角度θ1 がほぼ等しくなるように斜めに巻き
付けられている。この角度θ1 は車両に組付けて使用さ
れる際に要求される、曲げ、ねじり、振動等の特性を満
足する所定の値に設定される。この実施例では前記角度
θ1 がほぼ±10°前後に設定されている。すなわち、
U字状配列及びX字状配列ともシャフト本体2と対応す
る部分の配列方向が、図2(a),(b)に示すものと
逆方向の層が存在する。従って、配列方向が逆向きの層
を重ねることにより、図2(c)に示す状態となる。
【0020】繊維強化複合材料に使用される強化繊維と
しては、カーボン繊維、ガラス繊維、アラミド繊維等が
ある。マトリックスとしては、エポキシ樹脂、ビニルエ
ステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂
等の熱硬化性樹脂がある。そして、要求特性に合うよう
に適宜組み合わせて使用される。前記強化繊維のうち、
カーボン繊維が強度及び軽量化の点で最も好ましく、次
にガラス繊維が良い。マトリックスとしては耐熱性、耐
湿性の点でエポキシ樹脂が最も好ましい。この実施例で
はカーボン繊維とエポキシ樹脂の組合せが採用されてい
る。
【0021】前記のように構成されたプロペラシャフト
1はヨーク部3のブッシング5に十字軸式ジョイントの
十字軸がベアリングを介して回動可能に組付けられた状
態で使用される。シャフト本体2とヨーク部3とが一体
に形成されているため、使用環境の温度変化に伴ってプ
ロペラシャフト1が熱膨張、熱収縮により変形する際、
シャフト本体2とヨーク部3とがほぼ同様に変形する。
従って、両者を別の材質で形成した場合と異なり、変形
の繰り返しに対する耐疲労性が向上し、プロペラシャフ
ト1の寿命が延びる。又、プロペラシャフト1は従来の
FRP製プロペラシャフトに比較して、より軽量化が可
能となる。
【0022】図2(a)に示すようにU字状配列の繊維
Fによりヨーク部3の大体の形状が構成される。U字状
配列の繊維Fのみでもプロペラシャフト1に要求される
ねじり強度、ねじり剛性等の機械的強度は満足された。
しかし、U字状配列の繊維Fのみでは、ブッシング5と
シャフト本体2との間に空間7が残るため形状的に好ま
しくない。X字状配列の繊維Fは図2(b)に示すよう
に、U字状配列の繊維Fが配列されない空間7と対応す
る部分に配列される。X字状配列の繊維Fはねじり強度
に対してはU字状配列の繊維Fより大きく寄与する。し
かし、X字状配列の繊維Fがあまり増えると、ブッシン
グ5とシャフト本体2との間の部分が外側に膨らんだ状
態となり外観が悪くなる。従って、U字状配列及びX字
状配列の両者を組み合わせることにより形状的にも物性
的にも満足できるプロペラシャフト1が得られる。シャ
フト本体2を構成する繊維Fの層数は生産性や要求され
る物性により適宜決定されるが、通常は4〜20層程度
である。
【0023】U字状配列及びX字状配列の繊維の比率を
変更して、ねじり強度、ねじり剛性及び形状の項目につ
いて評価を行った。ただし、ねじり強度の評価はX字状
配列の割合が0%、25%、50%、75%及び100
%について行い、ねじり剛性の評価はねじり強度が目標
値を達成したものについてのみ行った。又、形状の評価
はX字状配列の割合が前記のもの以外についても行っ
た。その結果を図4に示す。なお、図4に示す形状評価
の符号で、×は不良、△は普通、○は良、◎は優を示
す。
【0024】ねじり強度はX字状配列100%の場合以
外はいずれも目標値を超えた。ねじり強度はX字状配列
の割合が75%までは、X字状配列の割合の増加に伴っ
て大きくなる傾向が見られた。その結果、U字状配列と
X字状配列とを組み合わせる場合は、U字状配列の割合
が20〜100%でX字状配列の割合が80〜0%の組
合せが好ましく、U字状配列の割合が55〜70%でX
字状配列の割合が45〜30%の組合せがより好まし
く、U字状配列の割合が60〜65%でX字状配列の割
合が40〜35%の組合せが最も好ましい。いずれの場
合もU字状配列及びX字状配列の合計が100%とな
る。
【0025】次に前記のプロペラシャフト1の製造方法
を説明する。プロペラシャフト1はフィラメントワイン
ディング法により形成される。図3に示すように、マン
ドレル8は金属円筒で本体が形成され、その両端にはプ
ロペラシャフト1のヨーク部3の孔4と対応する位置に
軸部を構成する支持ピン9が着脱可能に貫通支持されて
いる。又、ヨーク部3とシャフト本体2との境界と対応
する位置に、周方向に沿って所定間隔で多数のピン10
が着脱可能に突設されている。
【0026】このマンドレル8の支持ピン9にブッシン
グ5を取付け、その外側にブッシュカバー(図示せず)
を取付けた後、多軸制御可能なフィラメントワインディ
ング機(図示せず)にセットする。フィラメントワイン
ディング機は少なくとも回転方向及び軸方向の2軸制御
可能であればよいが、回転方向及び軸方向に加えて軸方
向と直交する方向の3軸制御可能なものが好ましい。
【0027】次にフィラメントワインディング機を作動
させてマンドレル8の回転と糸ガイド部の動きを制御
し、繊維Fに熱硬化性樹脂を付着させながらマンドレル
8上に巻き付ける。繊維Fを巻き付ける場合、まずシャ
フト本体2に対応する部分に繊維Fを所定の角度で巻付
けた後、ブッシング5の周方向に沿って折り返してその
配列方向を変更するように配列することを繰り返す。ブ
ッシング5の周囲に巻き付けられる繊維は、マンドレル
8とブッシュカバーとの間に配置される。そして、ヨー
ク部3におけるU字状配列及びX字状配列の2種類の配
列の割合が所定の割合となるようにシャフト本体2の繊
維配列層の数が所定値となるまで繊維Fを巻き付ける。
前記繊維配列層の数が所定値となった後、シャフト本体
2の両端部にフープ巻きを行って繊維Fの巻付けを終了
する。
【0028】次にピン10をマンドレル8から取り外
し、マンドレル8上に形成された繊維層の円筒部の外周
面にポリエステルフィルム等の熱収縮性フィルムを巻き
付ける。次にマンドレル8ごと硬化炉に入れ、所定温度
で樹脂を硬化させる。硬化温度は樹脂により異なるが、
例えばエポキシ樹脂の場合は180°C程度である。そ
して、最後にブッシュカバー及び支持ピン9をマンドレ
ル8から取り外した後、マンドレル8を引き抜いてプロ
ペラシャフト1が完成する。
【0029】シャフト本体2の両端部に形成されるフー
プ巻きは、ピン10を取り外した後、熱硬化完了までの
シャフト本体2の端部における繊維配列の乱れを防止す
る役割を果たす。熱収縮性フィルムはプロペラシャフト
1の外観を向上させる役割の他に、フープ巻きと同様な
繊維配列の乱れ防止及び、プロペラシャフト1の使用時
における耐衝撃性向上の役割も果たす。例えば、自動車
の走行中に路上の小石等がプロペラシャフト1にぶつか
る場合があるが、熱収縮性フィルムがプロペラシャフト
1の外周面に巻き付けられていることにより、耐衝撃性
が向上する。
【0030】シャフト本体2を構成する1層分の繊維F
を巻き付ける順序の一例をU字状配列の場合について示
すと、ヨーク部3の第1の側(図2(a)の左側)の配
列を行った後、第2の側(図2(a)の右側)の配列を
行う。第1の側の配列を行う場合、まずで示すU字状
配列の最も外側となる繊維Fの左側に連続する部分がシ
ャフト本体2に巻き付けられた後、ピン10(図2では
図示せず)と係合してその配列方向が変更された後、ブ
ッシング5に沿って折り返される。そして、U字状配列
の右側において最も外側となるように配列された後、繊
維Fはピン10と係合してその配列方向が変更された
後、で示す位置に配列され反対側の端部で折り返され
る。そして、次にで示すように1ピッチ内側の位置で
ピン10と係合するように配列される。以下、同様にし
て順次1ピッチずつ内側へ移動するようにして第1の側
の繊維Fの配列が行われる。第1の側の配列終了後、第
2の側の配列が第1の側と同様に外側から内側へと順次
行われる。1層分を構成する繊維Fのシャフト本体2の
部分における軸方向となす角度θ1 は全部ほぼ同一であ
る。
【0031】そして、シャフト本体2における巻付け角
度が逆方向の場合及びX字状配列の場合においても同様
に行われる。又、繊維Fを折り返す場合、必ずしも平面
Pに対して対称に折り返す必要はなく、ヨーク部3の左
側において最も外側に配列された繊維Fをヨーク部3の
右側において最も内側に配列してもよい。この場合はヨ
ーク部3の左側においては繊維Fが次第に内側で折り返
すように、右側においては繊維Fが次第に外側で折り返
すように配列される。
【0032】(実施例2)次に第2実施例を図5に従っ
て説明する。この実施例ではプロペラシャフト1のシャ
フト本体2における繊維Fの配列状態が第1実施例と異
なっており、その他の構成は同じである。この実施例で
はシャフト本体2において同一層を構成する繊維Fは、
折り返し部分において前記平面Pを境に互いに反対側に
位置する繊維F同士が、シャフト本体2においてシャフ
ト本体2の軸方向に対して対称的に傾斜するように巻き
付けられている。
【0033】繊維強化複合材料を構成する繊維はその配
列角度が大きく屈曲する部分では、繊維の補強効果が小
さくなる。第1実施例のようにシャフト本体2において
同一層を構成する全ての繊維Fのシャフト本体2の軸方
向とのなす角度θ1 が同じ場合には、X字状配列となる
繊維Fのうち片側の繊維Fの屈曲角θ2 が大きくなる。
すなわち、図2(b)において平面Pの右側においてシ
ャフト本体2に連続する繊維Fの屈曲角θ2 が大きくな
り、ヨーク部3とシャフト本体2との連続部付近の繊維
の補強効果が小さくなる。
【0034】一方、この実施例ではX字状配列となる繊
維Fの屈曲角θ2 は、ヨーク部3での配置が対称なもの
同士が同じとなり、その値も第1実施例で図2(b)に
おいて平面Pの右側に配列されるものより小さくなる。
従って、第1実施例のプロペラシャフト1に比較してヨ
ーク部3とシャフト本体2との連続部付近の補強効果が
大きくなる。その他の作用効果は第1実施例のプロペラ
シャフト1と同じである。又、プロペラシャフト1は前
記実施例と同様なマンドレル8を使用してフィラメント
ワインディング法により製造される。
【0035】(実施例3)次に第3実施例を図6に従っ
て説明する。この実施例のプロペラシャフト1は第2実
施例のプロペラシャフト1の繊維Fの配列状態の一部を
変更した構成となっている。すなわち、この実施例では
プロペラシャフト1のシャフト本体2における繊維Fの
配列状態は第2実施例と同じであるが、ヨーク部3にお
ける配列の一部が異なっている。第2実施例ではシャフ
ト本体2において同一層を構成する繊維Fのヨーク部3
における配列は、U字状配列及びX字状配列のいずれか
一方のみである。しかし、この実施例ではシャフト本体
2において同一層を構成する繊維Fのヨーク部3におけ
る配列として、U字状配列及びX字状配列の両方を含む
場合がある。すなわち、X字状配列とした場合に屈曲角
θ2 が大きくなる繊維Fは、図6(b)に示すようにU
字状配列に変更される。その結果、X字状配列とされた
繊維Fはその屈曲角θ2 の最大値が小さくなる。
【0036】従って、この実施例では第2実施例のプロ
ペラシャフト1に比較して、ヨーク部3とシャフト本体
2との連続部付近における繊維の補強効果がより向上す
る。その他の作用効果及び製造方法は第2実施例とほぼ
同様である。
【0037】(実施例4)次に第4実施例を図7に従っ
て説明する。この実施例のプロペラシャフト1は第1実
施例のプロペラシャフト1の繊維Fの配列状態の一部を
変更した構成となっている。すなわち、この実施例では
プロペラシャフト1のシャフト本体2における繊維Fの
配列状態は第1実施例と同じであるが、ヨーク部3にお
ける配列の一部が異なっている。第1実施例ではシャフ
ト本体2において同一層を構成する繊維Fのヨーク部3
における配列は、U字状配列及びX字状配列のいずれか
一方のみである。しかし、この実施例ではシャフト本体
2において同一層を構成する繊維Fのヨーク部3におけ
る配列として、U字状配列及びX字状配列の両方を含む
場合がある。すなわち、第1実施例においてU字状配列
とした場合にヨーク部3の外側寄りに配置される繊維F
が、図7(a)に示すようにX字状配列に変更される。
【0038】従って、この実施例のプロペラシャフト1
はヨーク部3の幅が前記各実施例より狭くなる。その結
果、ヨーク部3を構成する互いに対向する支持片3a間
の間隔Dが広くなり、自動車に組付ける際に相手側のヨ
ークと干渉し難くなる。その他の作用効果及び製造方法
は第1実施例とほぼ同様である。
【0039】(実施例5)次に第5実施例を図8に従っ
て説明する。この実施例では繊維Fは、ヨーク部3に直
線状に配列された部分と、シャフト本体2にその軸方向
と所定の角度θ1をなすように巻き付けられている部分
の端部との間に複数(この実施例では2個)の屈曲部が
存在する点が第1実施例と大きく異なっている。すなわ
ち。繊維Fは、シャフト本体2の端部における繊維Fの
配列方向とシャフト本体2の軸方向とのなす角度が、シ
ャフト本体2の中間部における角度と異なる領域を有す
るように配列されている。
【0040】図8(a)に示すように、U字状配列とな
る各繊維Fはシャフト本体2の端部においてシャフト本
体2の軸方向と平行に配列されている。図8(b)に示
すように、X字状配列となる各繊維Fはシャフト本体2
の端部においてシャフト本体2の軸方向なす角度がほぼ
±45°となるように配列されている。又、X字状配列
となる各繊維Fは、折り返し部分において平面Pを境に
互いに反対側に位置する繊維F同士が、シャフト本体2
においてシャフト本体2の軸方向に対して対称的に傾斜
するように巻き付けられている。さらに、X字状配列と
なる各繊維Fは、ヨーク部3の折り返し部分において平
面Pを境に第1の側に配列される繊維Fだけで、シャフ
ト本体2の1層分を形成するように配列される。従っ
て、両側合わせて2層が形成される。
【0041】この実施例ではシャフト本体2の端部にお
いて繊維Fの配列方向が一度変更された後、ヨーク部3
に配列された繊維Fに連続するため、繊維Fの屈曲角θ
2 の最大値が第1実施例のものに比較して小さくなる。
又、繊維Fの配列がし易くなる。この実施例のプロペラ
シャフト1はシャフト本体2の端部と対応する位置に、
ピン10がそれぞれ2列に配列されたマンドレル8を使
用してフィラメントワインディング法により製造され
る。そして、繊維Fをマンドレル8に巻き付ける際に、
繊維Fを各ピン10と係合させてその配列方向を変更さ
せる。
【0042】(実施例6)次に第6実施例を図9に従っ
て説明する。この実施例では繊維Fのヨーク部3から直
線状に延びてシャフト本体2に巻き付けられる部分に連
続する屈曲部の位置が、同一層を形成する隣接する繊維
同士でシャフト本体の軸方向にずれている点が前記各実
施例と大きく異なっている。その他の構成は基本的に第
2実施例と同じである。図9(a),(b)に示すよう
に、U字状配列及びX字状配列となる繊維Fの屈曲部が
ヨーク部3とシャフト本体2との境界あるいは境界より
ヨーク部3側に存在する。
【0043】この実施例の場合も繊維Fの屈曲角θ2
最大値が第1実施例のものに比較して小さくなり、第2
実施例と同様な作用効果を発揮する。さらに、この実施
例のプロペラシャフト1は繊維Fの屈曲部が分散されて
存在するため、ヨーク部3及びヨーク部3とシャフト本
体2との連続部付近の強度が向上する。この実施例のプ
ロペラシャフト1はシャフト本体2の端部と対応する位
置に、ピン10がそれぞれ複数列に配列されたマンドレ
ル8を使用してフィラメントワインディング法により製
造される。そして、繊維Fをマンドレル8に巻き付ける
際に、繊維Fを各ピン10と係合させてその配列方向を
変更させる。
【0044】(実施例7)次に第7実施例を図10に従
って説明する。この実施例では繊維Fのシャフト本体2
における配列が、ヨーク部3でU字状配列となる繊維F
と、X字状配列となる繊維Fとで大きく異なる点が前記
各実施例と大きく異なっている。図10(a)に示すよ
うに、U字状配列となる繊維Fは、シャフト本体2と対
応する位置においてシャフト本体2の軸方向とほぼ平行
に配列されている。図10(b)に示すように、X字状
配列となる繊維Fは、シャフト本体2と対応する位置に
おいてシャフト本体2の軸方向となす角度がほぼ±45
°となるように配列されている。さらに、X字状配列と
なる各繊維Fは、実施例5と同様にヨーク部3の折り返
し部分において平面Pを境に第1の側に配列される繊維
Fだけで、シャフト本体2の1層分を形成するように配
列される。従って、両側合わせて2層が形成される。
【0045】すなわち、この実施例ではX字状配列とな
る各繊維Fの屈曲角θ2 の最大値が前記各実施例のプロ
ペラシャフト1より小さくなり、ヨーク部3の強度、特
にねじりトルクに対する強度がより向上する。ねじり強
度の向上により、シャフト本体2の小径化及び肉薄化が
可能となる。その他の作用効果は第1の実施例と同様で
ある。この実施例のプロペラシャフト1は第1実施例の
マンドレル8を使用して、第1実施例とほぼ同様にして
製造される。
【0046】X字状配列となる繊維Fのシャフト本体2
の軸方向となす角度は±45°以外であってもよい。前
記角度を±60°及び±75°と変更した場合について
もプロペラシャフト1を製造した。破壊ねじりトルクは
いずれも目標値を達成した。X字状配列となる繊維Fの
割合が同じ場合、破壊ねじりトルクの値は±75°<±
60°<±45°の順に大きくなった。又、X字状配列
となる繊維Fのシャフト本体2の軸方向となす角度を前
記各値とした場合について、X字状配列となる繊維Fの
割合を変更してプロペラシャフト1を製造して、ねじり
トルク、ねじり剛性及び危険回転数に対する評価を行っ
た。その結果、X字状配列となる繊維Fの割合がほぼ4
0%以下で好ましい評価が得られた。
【0047】(実施例8)次に第8実施例を図11に従
って説明する。この実施例のプロペラシャフト1は第1
実施例のプロペラシャフト1の繊維Fの配列状態の一部
を変更した構成となっている。すなわち、U字状配列及
びX字状配列となる全ての繊維Fは、ヨーク部3に配列
される部分とシャフト本体2に配列される部分の端部と
が曲線部を介して滑らかに連続するように配列されてい
る。従って、ヨーク部3とシャフト本体2の境界付近で
繊維Fが大きく屈曲する部分がなくなり、繊維の補強効
果が向上する。その他の作用効果は第1実施例のプロペ
ラシャフト1とほぼ同じである。
【0048】又、この実施例のプロペラシャフト1はピ
ン10が突設されていないマンドレル8を使用して、フ
ィラメントワインディング法により製造される。この場
合、ピン10が不要なため、繊維Fの配列前にマンドレ
ル8に多数のピン10を装着する手間や、フィラメント
ワインディング終了後にピン10をマンドレル8から抜
き取る手間が不要となる。
【0049】(実施例9)次に第9実施例を図12に従
って説明する。この実施例ではシャフト本体2に巻かれ
る繊維Fのうちヨーク部3でX字状配列となる繊維Fに
連続するものは、シャフト本体2の端部にほぼ周方向に
沿って巻き付けられる。すなわち、X字状配列となる繊
維Fの屈曲角は全ての繊維において小さくなる。その結
果、ヨーク部3とシャフト本体2との連続部付近の繊維
Fの補強効果が大きくなる。この実施例のプロペラシャ
フト1を製造する場合、繊維Fの配列は、例えば図12
に示す番号順に行われ、ヨーク部3においてU字状配列
とX字状配列とが交互に行われる。
【0050】X字状配列となる繊維Fの全てをこの実施
例の配列とした場合は、ヨーク部3の基端部及びシャフ
ト本体2の端部が膨らんだ形状となるので、前記各実施
例においてそのX字状配列の一部をこの配列に置き換え
て使用するのが好ましい。
【0051】(実施例10)次に第10実施例を図13
に従って説明する。この実施例のプロペラシャフト1で
は、ヨーク部3における繊維Fの配列状態は第4実施例
と同じであるが、シャフト本体2における配列の一部が
異なっている。すなわち、この実施例ではシャフト本体
2において同一層を構成する繊維Fは、折り返し部分に
おいて前記平面Pを境に互いに反対側に位置する繊維F
同士が、シャフト本体2においてシャフト本体2の軸方
向に対して対称的に傾斜するように巻き付けられてい
る。従って、第4実施例のプロペラシャフト1に比較し
てヨーク部3とシャフト本体2との連続部付近の繊維の
補強効果が大きくなる。その他の作用効果は第4実施例
のプロペラシャフト1と同じである。
【0052】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、次のように具体化してもよい。 (1)第8実施例に限らず、繊維Fのシャフト本体2に
配列された部分の端部と、ヨーク部3に配列された部分
の端部とを曲線部を介して滑らかに接続する構成として
もよい。例えば繊維Fの基本配列が第2実施例と同じも
のを、ピン10が突設されていないマンドレル8を使用
して、フィラメントワインディング法により製造すると
図14に示す配列となる。又、繊維Fの基本配列が第7
実施例と同じものを、ピン10が突設されていないマン
ドレル8を使用して、フィラメントワインディング法に
より製造すると図15に示す配列となる。繊維Fの基本
配列が第3実施例〜第6実施例及び第10実施例と同じ
ものを、繊維Fのシャフト本体2に配列された部分の端
部と、ヨーク部3に配列された部分の端部とを曲線部を
介して滑らかに接続する構成としてもよい。さらには、
繊維Fの基本配列が第5実施例と同じものを、ピン10
がヨーク部3とシャフト本体2との境界にのみ突設され
たマンドレル8を使用して製造してもよい。この場合
は、図16に示すように、繊維Fはヨーク部3では直線
状に配列され、シャフト本体2の端部において曲線部を
形成するように配列される。
【0053】(2)前記各実施例ではヨーク部3の支持
片3aがマンドレル8の外面形状と対応して湾曲してい
たが、図17に示すように、ヨーク部3の一対の支持片
3aを両面がフラットな形状としてもよい。ヨーク部3
をこのような形状とした場合は、十字軸式ジョイントを
ベアリングを介して組付ける場合、止め輪等の装着に支
障を来さない。支持片3aをこのような形状に形成する
場合は、外側がフラットに形成されたスペーサを支持ピ
ン9の突出部基端に装着し、その外側にブッシング5及
びブッシングカバーを取付けた状態でマンドレル8を使
用して、プロペラシャフト1を製造する。
【0054】(3)ブッシング5は必須のものではな
く、孔4に直接ベアリングを嵌合するようにしてもよ
い。その場合は、プロペラシャフト1の製造時に、ベア
リングの外径と対応する外径の支持ピン9を有するマン
ドレルを使用する。又、ブッシング5を設ける場合は、
ブッシング5の回転や抜けを防止するため、ブッシング
5の外面にローレット等の凹凸を形成してブッシング5
とFRPとの密着性を良くしてもよい。又、ブッシング
5の外形を多角形にするとともに外周面に軸方向と交差
する方向に延びる多数の溝を形成してもよい。 (4)FRPを構成する繊維及びマトリックス樹脂の組
合せとして、カーボン繊維とエポキシ樹脂に代えてカー
ボン繊維とビニルエステル樹脂、カーボン繊維とフェノ
ール樹脂の組合せ等を採用してもよい。この場合樹脂の
価格がエポキシ樹脂より安いのでコスト低減を図れる。
又、カーボン繊維とガラス繊維を混合したり、カーボン
繊維とアラミド繊維とを混合して使用してもよい。又、
マトリックス樹脂として熱硬化性樹脂に代えてポリエー
テルエーテルケトン(PEEK)及びナイロン等の熱可
塑性樹脂を使用してもよい。
【0055】(5)プロペラシャフト1以外の駆動シャ
フトに適用してもよい。使用回転速度が遅い場合やねじ
り強度、耐熱性、耐湿性等の要求性能が低い場合には、
強化繊維としてガラス繊維又はアラミド繊維を単独で使
用したり、マトリックス樹脂としてエポキシ樹脂以外の
樹脂を使用してもよい。すなわち、要求性能に応じて、
マトリックスとなるエポキシ樹脂(EP)、ビニルエス
テル樹脂(VE)、不飽和ポリエステル樹脂(UP)、
フェノール樹脂と、強化繊維となるカーボン繊維(C
F)、ガラス繊維(GF)、アラミド繊維(AF)とが
次に記載するように適宜組み合わされて使用される。C
F−VE、CF−UP、CF−フェノール樹脂、GF−
EP、GF−VE、GF−UP、AF−EP、AF−V
E、AF−UP、AF−フェノール樹脂。耐熱性、耐湿
性をさほど要求されない場合に樹脂として、エポキシ樹
脂以外の樹脂を使用し、ねじり強度の要求が低い場合に
ガラス繊維やアラミド繊維を使用するのが好ましい。
又、カーボン繊維にガラス繊維やアラミド繊維を混合し
て使用してもよい。これらの組合せではカーボン繊維と
エポキシ樹脂の組合せの場合より製造コストが安くな
る。又、シャフト本体2を円筒状ではなく、角筒状に形
成してもよい。
【0056】(6)第7実施例において、ヨーク部3で
U字状配列となる繊維Fをシャフト本体2において軸方
向と平行に配列する代わりに、軸方向と若干傾斜する状
態に配列してもよい。
【0057】(7)繊維Fは必ずしも全部が孔4の周囲
で折り返す必要はなく、一部の繊維をシャフト本体2の
部分のみで折り返すように配列してもよい。又、マンド
レル8として円柱状のもや、複数に分割できる構成のも
のを使用してもよい。
【0058】(8)シャフト本体2の端部に形成するフ
ープ巻6を最外層だけでなく、適宜内側の層に形成して
もよい。特にピン10を突設しないマンドレル8を使用
してプロペラシャフト1を製造する場合、フープ巻6を
内層にも設けることによりシャフト本体2の端部の繊維
配列の安定化に役立つ。
【0059】なお、本発明でU字状配列及びX字状配列
とは下記の意味を持つ。 U字状配列…U字状配列とは、ヨーク部3に配列される
繊維Fが、ヨーク部3に形成される孔4の中心及びシャ
フト本体2の軸芯を含む平面Pとヨーク部3において交
差しない配列を全て含む。例えば、図18に示すように
シャフト本体2の端部において平面Pの左側に配列され
た繊維Fがヨーク部3へと連続し、ブッシング5の周囲
で折り返して再び平面Pの左側に配列される繊維Fに連
続する場合でも、Aで示す部分はU字状配列とみなす。
【0060】X字状配列…X字状配列とは、ヨーク部3
に配列される繊維Fが、ヨーク部3に形成される孔4の
中心及びシャフト本体2の軸芯を含む平面Pとヨーク部
3において交差する配列を全て含む。例えば、図18に
示すようにシャフト本体2の端部において平面Pの左側
に配列された繊維Fがヨーク部3へと連続し、ブッシン
グ5の周囲で折り返して再び平面Pの左側に配列される
繊維Fに連続する場合でも、Bで示す部分はX字状配列
とみなす。
【0061】前記実施例及び変更例から把握できる請求
項に記載の発明以外の技術思想について、以下にその効
果とともに記載する。 (1)請求項1〜に記載の発明において、シャフト本
体の端部にフープ巻を形成した繊維強化複合材料製駆動
シャフト。この場合、シャフト本体の端部の繊維配列の
安定化に役立つ。
【0062】(2)請求項1〜に記載の発明及び技術
思想(1)において、シャフト本体の表面に熱収縮性フ
ィルム、熱収縮性テープ又は熱収縮性繊維を巻き付けた
繊維強化複合材料製駆動シャフト。この場合、駆動シャ
フトの耐衝撃性が向上する。
【0063】(3)請求項1〜に記載の発明におい
て、シャフト本体に巻き付けられる繊維がシャフト本体
の軸方向となす角度を、ヨーク部でU字状配列となる繊
維に連続する繊維と、ヨーク部でX字状配列配列となる
繊維に連続する繊維とで異なるようにした繊維強化複合
材料製駆動シャフト。この場合、角度の変更によりプロ
ペラシャフト1の強度を変更できる。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、従来のFRP製プロペラシャフトに比較し
て、耐久性及び信頼性が向上するとともに、より軽量化
が可能になる。又、請求項〜請求項に記載の発明で
は、請求項に記載の発明の効果に加えて、とくにねじ
りトルクに対する繊維の補強効果が向上する。又、請求
に記載の発明ではさらに,破壊ねじりトルクの調整
が可能となる。又、請求項6〜請求項8に記載の発明
は請求項1〜請求項に記載の繊維強化複合材料製駆動
シャフトを容易に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をプロペラシャフトに具体化した第1実
施例を示し、(a)は概略側面図、(b)は概略平面図
である。
【図2】同じく(a)はU字状配列の繊維層を示す部分
概略展開図、(b)はX字状配列の繊維層を示す部分概
略展開図、(c)は両配列を重ねた状態を示す部分概略
展開図である。
【図3】同じくマンドレルを示す概略斜視図である。
【図4】同じくU字状配列及びX字状配列の割合と、プ
ロペラシャフトのねじり強度との関係を示すグラフであ
る。
【図5】第2実施例を示し、図2に対応する部分概略展
開図である。
【図6】第3実施例を示し、図2に対応する部分概略展
開図である。
【図7】第4実施例を示し、図2に対応する部分概略展
開図である。
【図8】第5実施例を示し、図2に対応する部分概略展
開図である。
【図9】第6実施例を示し、図2に対応する部分概略展
開図である。
【図10】第7実施例を示し、図2に対応する部分概略
展開図である。
【図11】第8実施例を示し、図2に対応する部分概略
展開図である。
【図12】第9実施例を示す部分概略図である。
【図13】第10実施例を示し、(a)はU字状配列、
(b)はX字状配列の繊維を示す部分概略展開図であ
る。
【図14】変更例の部分概略展開図である。
【図15】別の変更例の部分概略展開図である。
【図16】別の変更例の部分概略展開図である。
【図17】(a)は変更例のプロペラシャフトの部分断
面図、(b)は正面図である。
【図18】変更例のU字状配列及びX字状配列を示す部
分概略図である。
【図19】従来例のプロペラシャフトの部分断面図であ
る。
【符号の説明】
1…プロペラシャフト、2…シャフト本体、3…ヨーク
部、4…孔、5…ブッシング、6…フープ巻、8…マン
ドレル、9…軸部を構成する支持ピン、10…ピン、F
…繊維、P…平面、θ1 …角度、θ2 …屈曲角。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三田 泰哉 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社 豊田自動織機製作所 内 (56)参考文献 特開 平6−94024(JP,A) 特開 昭55−163312(JP,A) 特開 平3−161324(JP,A) 特開 昭63−166522(JP,A) 特開 昭63−199915(JP,A) 特開 平5−87118(JP,A) 特公 昭48−19801(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 3/00 - 3/02 B60K 17/22 B29C 70/16

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のシャフト本体及びその端部に突設
    された少なくとも一方のヨーク部を繊維強化複合材料で
    一体に形成し、シャフト本体に配列された繊維の少なく
    とも一部をヨーク部に形成された孔の外周に沿ってヨー
    ク部の先端側で折り返すように配列し、ヨーク部で折り
    返される繊維の配列として、折り返し後にヨーク部にお
    いて前記孔の中心及びシャフト本体の軸芯を含む平面と
    交差しないU字状配列及び前記平面と交差するX字状配
    列のうち少なくともU字状配列を含み、前記繊維のうち
    シャフト本体において同一層を形成する繊維は、シャフ
    ト本体の軸方向となす角度がほぼ等しくなるように斜め
    に巻き付けられている繊維強化複合材料製駆動シャフ
    ト。
  2. 【請求項2】 筒状のシャフト本体及びその端部に突設
    された少なくとも一方のヨーク部を繊維強化複合材料で
    一体に形成し、シャフト本体に配列された繊維の少なく
    とも一部をヨーク部に形成された孔の外周に沿ってヨー
    ク部の先端側で折り返すように配列し、ヨーク部で折り
    返される繊維の配列として、折り返し後にヨーク部にお
    いて前記孔の中心及びシャフト本体の軸芯を含む平面と
    交差しないU字状配列及び前記平面と交差するX字状配
    列のうち少なくともU字状配列を含み、前記繊維は、ヨ
    ーク部に配列される直線状の直線部と該直線部に連続し
    てシャフト本体部に配列される部分とがシャフト本体の
    端部において屈曲された後、シャフト本体にシャフト本
    体の軸方向と所定の角度をなすように巻き付けられてい
    る繊維強化複合材料製駆動シャフト。
  3. 【請求項3】 前記繊維は、ヨーク部に配列される直線
    状の直線部と該直線部に連続してシャフト本体部に配列
    される部分とがシャフト本体の端部において屈曲され、
    その屈曲される屈曲部の位置が同一層を形成する隣接す
    る繊維同士でシャフト本体の軸方向にずれている請求項
    1に記載の繊維強化複合材料製駆動シャフト。
  4. 【請求項4】 筒状のシャフト本体及びその端部に突設
    された少なくとも一方のヨーク部を繊維強化複合材料で
    一体に形成し、シャフト本体に配列された繊維の少なく
    とも一部をヨーク部に形成された孔の外周に沿ってヨー
    ク部の先端側で折り返すように配列し、ヨーク部で折り
    返される繊維の配列をヨーク部におい て交差しないU字
    状配列及びヨーク部において交差するX字状配列を含む
    ようにし、U字状配列となる繊維はシャフト本体と対応
    する位置においてシャフト本体の軸方向とほぼ平行に配
    列し、X字状配列となる繊維のみをシャフト本体にその
    軸方向に対して傾斜するように巻き付けた繊維強化複合
    材料製駆動シャフト。
  5. 【請求項5】 前記繊維のうち少なくともX字状配列と
    なる繊維は、ヨーク部に配列される部分とシャフト本体
    に配列される部分の端部とが曲線部を介して滑らかに連
    続している請求項1又は請求項4に記載の繊維強化複合
    材料製駆動シャフト。
  6. 【請求項6】 駆動シャフトのヨーク部の孔と対応する
    位置に軸部が突設されるとともに、少なくともヨーク部
    とシャフト本体との境界と対応する位置に周方向に沿っ
    て所定間隔で多数のピンが突設されたマンドレルを使用
    して、駆動シャフトをフィラメントワインディング法に
    より製造するとともに、前記軸部にブッシングを取りつ
    けた状態で繊維をブッシングの周方向に沿って折り返し
    てその配列方向を変更するように配列し、かつブッシン
    グに沿って折り返す繊維が、折り返し後にピンよりマン
    ドレルの端部側においてブッシングの中心及びマンドレ
    ルの軸芯を含む平面と交差しないU字状配列と、前記平
    面と交差するX字状配列との2種類の配列を組み合わせ
    て所定の厚さに積層するようにした繊維強化複合材料製
    駆動シャフトの製造方法
  7. 【請求項7】 駆動シャフトのヨーク部の孔と対応する
    位置に軸部が突設されるとともに、少なくともヨーク部
    とシャフト本体との境界と対応する位置に周方向に沿っ
    て所定間隔で多数のピンが突設されたマンドレルを使用
    して、駆動シャフトをフィラメントワインディング法に
    より製造するとともに、前記軸部にブッシングを取りつ
    けた状態で繊維をブッシングの周方向に沿って折り返し
    てその配列方向を変更するように配列し、かつブッシン
    グに沿って折り返す繊維が、折り返し後にピンよりマン
    ドレルの端部側においてブッシングの中心及びマンドレ
    ルの軸芯を含む平面と交差しないU字状配列と、前記平
    面と交差するX字状配列との2種類の配列を組み合わ
    せ、前記繊維のうちシャフト本体において同一層を形成
    する繊維はシャフト本体の軸方向となす角度がほぼ等し
    くなるように斜めに巻き付けられて、所定の厚さに積層
    するようにした繊維強化複合材料製駆動シャフトの製造
    方法
  8. 【請求項8】 駆動シャフトのヨーク部の孔と対応する
    位置に軸部が突設されるとともに、少なくともヨーク部
    とシャフト本体との境界と対応する位置に周方向に沿っ
    て所定間隔で多数のピンが突設されたマンドレルを使用
    して、駆動シャフトをフィラメントワインディング法に
    より製造するとともに、前記軸部にブッシングを取りつ
    けた状態で繊維をブッシングの周方向に沿って折り返し
    てその配列方向を変更するように配列し、かつブッシン
    グに沿って折り返す繊維が、折り返し後にピンよりマン
    ドレルの端部側においてブッシングの中心及びマンドレ
    ルの軸芯を含む平面と交差しないU字状配列と、前記平
    面と交差するX字状配列との2種類の配列を組み合わ
    せ、前記繊維は、ヨーク部に配列される直線状の直線部
    と該直線部に連続してシャフト本体部に配列される部分
    とがシャフト本体の端部において屈曲された後、シャフ
    ト本体にシャフト本体の軸方向と所定の角度をなすよう
    に巻き付けられて、所定の厚さに積層するようにした
    維強化複合材料製駆動シャフトの製造方法
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