JP3452039B2 - 継目無鋼管の圧延方法 - Google Patents

継目無鋼管の圧延方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は継目無鋼管の圧延方
法に関する。詳しくは、本発明はマンドレルミル方式で
肉厚/外径比の小さい管の製造が可能な継目無鋼管の圧
延方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、マンドレルミル方式による継目
無鋼管の製造方法を示す説明図である。同図に示すよう
に、継目無鋼管の製造に際しては、まず、中実ビレット
10を加熱炉20で所定温度に加熱する。次に、加熱さ
れた中実ビレット10を穿孔圧延機30で穿孔圧延して
中空素管35とする。この中空素管35に心金棒41を
挿入し、マンドレルミル40で延伸圧延して、管肉厚を
調整する。その後、心金棒を抽出し、必要に応じて、再
加熱した後、サイザまたはストレッチレデューサなどの
絞り圧延機50で所定の外径に成形し、製品寸法に仕上
げる。
【0003】穿孔圧延機は、パスラインを挟んで左右ま
たは上下に対設された一対のコーン型ロール(主ロール
ともいう)と内面規制工具であるプラグと主ロール相互
間にあってパスラインを挟んで上下または左右に対設さ
れたディスクロールとを備え、主ロールはパスラインに
対して3次元的な傾き、すなわち、傾斜角(ロールの軸
芯線がパスラインの水平面または垂直面に対してなす角
度)βと交叉角(ロールの軸芯線がパスラインの垂直面
または水平面に対してなす角度)γを持つ。
【0004】この穿孔圧延機では、中実ビレットの内面
にプラグを押し込み、ディスクロール面で中実ビレット
および中空素管を押圧しながら、プラグと主ロールとの
間で中実ビレットを圧下して、中空素管に成形する。
【0005】マンドレルミルは、それぞれが一対の孔型
の圧延ロールを備えた通常4〜8基のスタンドにより構
成され、各スタンドはパスラインに沿って連続配置され
る。隣接するスタンド間では,それぞれの圧延ロールが
パスラインに垂直な面内で圧下方向を90度ずらせて交
差配置される。このマンドレルミルでは、内面に心金棒
を挿入した中空素管を各スタンドの圧延ロール間に通し
て延伸圧延が行われる。
【0006】ところで、このマンドレルミル方式による
継目無鋼管の製造では、肉厚/外径比の小さい、いわゆ
る薄肉管を成形することが難しいという問題がある。し
たがって、従来、薄肉管の製造は、冷間の引抜き加工に
より行われてきた。しかしながら、冷間の引き抜き加工
は、生産性が低く、生産コストが高いという欠点を抱え
ている。そこで、マンドレルミル方式による薄肉管の製
造が望まれている。
【0007】薄肉管の製造には、穿孔圧延での中空素管
の薄肉化が必要となる。特公平5−23842号公報に
は、パスラインを挟んで対設された両端支持のコーン型
ロールの傾斜角β及び交叉角γを、8°≦β≦20°、
5°≦γ≦35°、の範囲に保持して穿孔圧延を行い、
肉厚/外径比を6.5%以下とする中空素管を得る継目
無管の製造方法が開示されている。
【0008】しかしながら、マンドレルミルでの薄肉管
の圧延では、肉厚/外径比を6.5%以下とした中空素
管を用いても、穴開き欠陥の発生が問題となる。この穴
開き欠陥は、マンドレルミル圧延後の肉厚/外径比が小
さいほど顕著に発生する。
【0009】この穴開き欠陥に対して、例えば、特開昭
63−84720号公報では、マンドレルミルにおい
て、各スタンドの圧延荷重の変化量を検出し、その検出
値が基準値を上回った時、当該スタンドの前段スタンド
におけるロールギャップを修正する、あるいは、中空素
管の肉厚を修正する方法が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報などに開示された従来技術では、例えば、被圧延材が
普通鋼の場合、マンドレルミル方式で肉厚/外径比が2
%程度以下の継目無鋼管の圧延は困難であった。また、
Crの含有量が高いマルテンサイト系ステンレス鋼で
は、熱間加工性が悪く、普通鋼に比べ穿孔圧延における
中空素管の薄肉化が難しく、更に、引き続いて行われる
マンドレルミル圧延においても穴開き欠陥が発生し易
く、マンドレルミル方式で肉厚/外径が4%程度以下の
継目無鋼管の圧延は困難であった。
【0011】本発明の課題は、マンドレルミル圧延にお
ける穴開きの問題を解決し、マンドレルミル方式で薄肉
管の製造が可能な継目無鋼管の圧延方法を提供すること
にある。具体的には、本発明の課題は、例えば、普通鋼
では肉厚/外径比が2.0%以下、また、マルテンサイ
ト系ステンレス鋼では肉厚/外径比が4.0%以下、の
薄肉管が得られる継目無鋼管の圧延方法を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため、穴開き欠陥の対策を検討し、以下の知見
を得た。
【0013】図2は、穴開き欠陥の発生状態を示す説明
図である。同図に示すように、穴開き欠陥1は、孔型の
圧延ロール2と接触していない被圧延材3の一部で発生
する。圧延ロール溝底部4に対応する被圧延材3の部位
5には圧縮応力が、また、圧延ロールフランジ部6に対
応する被圧延材の部位7には引張応力が作用する。部位
7は、圧延ロール2や心金棒8と接触していないため、
単軸引張状態にあり、この引張応力が過大となった時に
ネッキングを起し、穴開きまで進展する。この引張応力
は、マンドレルミル圧延後の肉厚/外径比が小さいほど
大きくなる。従って、この穴開きを防止するには、部位
7の引張応力を小さくすることが重要である。
【0014】ところで、圧延ロールによる被圧延材の変
形は、被圧延材と圧延ロールとが接触する領域での変形
と、被圧延材と圧延ロールとが接触する前の未接触領域
での変形とに分けることができる。この未接触領域での
変形では、幅方向に広がる変形が大きい。以下、未接触
領域での変形を予変形という。
【0015】図3は、圧延ロールの孔型形状を説明す
る、圧延ロールと心金棒と被圧延材の断面図である。同
図において、符号Mcは圧延ロール溝底を示し、図2と
同じ要素は同一の符号で表す。なお、圧延ロール溝底M
cとは、圧延ロール径が最小となる圧延ロール溝底部4
の部位を指す。図3に示すように、圧延ロールの孔型形
状は、圧延ロール溝底の曲率半径R1を含む2つの曲率
半径(R1、R2)を有する円弧形状からなる。図示例
は2つの曲率半径を有する円弧形状を示したが、1つ、
又は3つ以上の曲率半径を有する円弧形状としてもよ
い。
【0016】図4は、圧延ロールと被圧延材との接触領
域を説明する接触長さ分布の模式図である。同図に示す
ように、圧延ロールと被圧延材との接触長さは、被圧延
材の幅方向位置で異なり、通常、圧延ロール溝底で接触
長さは最大となる。圧延ロール溝底における接触長さL
は、圧延ロール溝底のロール径DFと圧延ロール溝底に
おける肉厚加工量によって決まる。
【0017】肉厚加工量が同じであれば、ロール径DF
が小さいほど、被圧延材が圧延ロールに噛み込まれる際
の噛み込み角が大きくなり、前記予変形が増大し、被圧
延材に作用する引張応力が減少する。そこで、圧延ロー
ル溝底のロール径と穴開き欠陥との関係を詳細に調査
し、ロール径DFと圧延ロール溝底の曲率半径R1との
比(R1/DF)を0.275以上とすることにより、
穴開きが抑制されることが判った。
【0018】本発明は、上記知見に基づいて完成された
もので、その要旨は、以下のとおりである。 (1)内部に芯金棒を挿入した中空の素管を複数スタン
ドの圧延ロール間に通して前記素管の肉厚を圧下し継目
無鋼管に圧延する方法であって、前記複数スタンドの少
なくとも一つのスタンドの圧延ロール溝底のロール径D
Fと該圧延ロール溝底の曲率半径R1との比(R1/D
F)が0.275以上であることを特徴とする継目無鋼
管の圧延方法。
【0019】(2)パスラインを挟んで対設されたコー
ン型ロールで中実ビレットを中空の素管に穿孔し、次い
で、内部に芯金棒を挿入した前記素管を複数スタンドの
圧延ロール間に通して前記素管の肉厚を圧下し継目無鋼
管に圧延する方法であって、前記コーン型ロールの傾斜
角β及び交叉角γが下記式を満足し、前記複数スタンド
の少なくとも一つのスタンドの圧延ロール溝底のロール
径DFと該圧延ロール溝底の曲率半径R1との比(R1
/DF)が0.275以上であることを特徴とする継目
無鋼管の圧延方法。
【0020】8°≦β≦20°、5°≦γ≦35° (3)前記少なくとも一つのスタンドが上流から下流に
向かって第2番目のスタンドであることを特徴とする前
記(1)項または(2)項に記載の継目無鋼管の圧延方
法。
【0021】(4)前記素管の肉厚/外径比が6.5%
以下で、前記継目無鋼管の材質が普通鋼で、該継目無鋼
管の肉厚/外径比が2.0%以下であることを特徴とす
る前記(1)項ないし(3)項のいずれかに記載の継目
無鋼管の製造方法。
【0022】(5)前記継目無鋼管の材質がC:0.1
2〜0.30質量%、Cr:11〜14質量%を含有す
るマルテンサイト系ステンレス鋼で、該継目無鋼管の肉
厚/外径比が4.0%以下であることを特徴とする前記
(1)項ないし(3)項のいずれかに記載の継目無鋼管
の圧延方法。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。なお、以下、質量%で、C:
0.12%以上、0.30%以下、Cr:11%以上、
14%以下を含有するマルテンサイト系ステンレス鋼を
単にマルテンサイトステンレス鋼ともいう。また、以
下、本実施形態の説明は、肉厚と外径との比、すなわち
肉厚/外径比が2.0%以下の炭素鋼製の継目無鋼管の
圧延、ならびに、肉厚/外径比が4.0%以下のマルテ
ンサイト系ステンレス鋼製の継目無鋼管の圧延、を例に
とる。
【0024】本実施形態にかかる継目無鋼管の製造装置
は、穿孔圧延機とマンドレルミルを備えており、穿孔圧
延機により中実ビレットを中空の素管(以下、中空素管
ともいう)に成形する穿孔圧延とマンドレルミルにより
前記中空素管を継目無鋼管に成形する延伸圧延とが行わ
れる。
【0025】図5は、本実施形態にかかる穿孔圧延機を
示す模式的平面図、図6は同じく模式的側面図である。
図5、図6に示すように、穿孔圧延機30は、丸ビレッ
ト10の通過するパスラインX−Xを挟んで互いに傾斜
し対向配置された両端支持の1対のコーン型の主ロール
31a、31bと、この主ロールと位相を90°ずらせ
てパスラインを挟んで対向配置された1対のディスクロ
ール32a、32bと、心金棒33により支持され、主
ロール間に配設されたプラグ34とを備える。なお、デ
ィスクロールの替わりにガイドシュを用いてもよい。
【0026】図5、図6に示すように、主ロール31
a、31bの各中心軸は、その延長線が中実ビレット1
0の通過するパスラインを含む垂直面(又は水平面)に
対して対称を成す角度γをもって交叉するように傾斜配
置されるとともに、パスラインを含む水平面(又は垂直
面)に対して相反する方向に等しい角度βをもって傾斜
配置されており、互いに同一方向に同一回転速度で回転
せしめられる。なお、角度γを交叉角といい、角度βを
傾斜角という。
【0027】この穿孔圧延機30において、パスライン
に沿って送給された中実ビレット10は主ロール31
a、31b間に噛み込まれた後、螺旋回転して移動し、
プラグ34によりその軸心部に孔が開けられ、徐々に肉
厚が減じられて中空素管35となる穿孔圧延が行われ
る。
【0028】この穿孔圧延において、傾斜角βは、8°
以上で20°以下で、かつ、交叉角γは、5°以上で3
5°以下とする。傾斜角と交叉角がこれらの範囲を外れ
ると、穿孔圧延が不安定になり、マンドレルミル圧延に
供給する肉厚/外径比の小さい中空素管が得られない。
【0029】また、上記穿孔圧延において、中空素管の
肉厚/外径比が大きくなると、圧延スタンド数が4〜8
基のマンドレルミルでは、1スタンド当たりの圧下率が
過大となり、穴開き欠陥が発生しやすい。従って、中空
素管の肉厚/外径比は、継目無鋼管の材質が普通鋼の場
合には、6.5%以下の範囲に、また、マルテンサイト
ステンレス鋼の場合には7.0%以下の範囲とするのが
望ましい。中空素管の肉厚/外径比をそれぞれ上記範囲
とすることにより、穴開き欠陥の発生を防止しながら、
普通鋼では肉厚/外径比が2.0%以下の、また、マル
テンサイトステンレス鋼では肉厚/外径比が4.0%以
下の、継目無鋼管に圧延することができる。
【0030】図7は、本実施形態にかかるマンドレルミ
ルを模式的に示す説明図である。このマンドレルミル4
0は、タンデムに配置した5基のスタンド(#1〜#5
スタンド)から構成される。なお、図7では、説明の便
宜上、3基のスタンドをタンデムに配置した状態を示し
ている。#1スタンドが第1スタンドで、#3スタンド
が下流側のスタンドであり、#4スタンド、#5スタン
ドは省略している。
【0031】本実施形態では、穿孔圧延機により穿孔さ
れた、中空の被圧延材である中空素管35に心金棒41
を挿入した後、マンドレルミル40により延伸圧延が行
われる。
【0032】各スタンドには、それぞれ、孔型の圧延ロ
ール42a、42bからなるロール対、孔型の圧延ロー
ル43a、43bからなるロール対、孔型の圧延ロール
44a、44bからなるロール対が、それぞれ設けられ
る。
【0033】圧延ロール42a、42bからなるロール
対と、圧延ロール44a、44bからなるロール対の圧
下方向は、水平方向であり、一方、圧延ロール43a、
43bからなるロール対の圧下方向は垂直方向である。
このように、各圧延ロール対は、隣接するスタンド間で
圧下方向が90°異なるように配設される。
【0034】マンドレルミル40では、中空素管35の
肉厚を圧延ロール42a〜44bと心金棒41とで減少
して延伸圧延が行われるが、本実施形態では#2スタン
ドの圧延ロール溝底のロール径DFと圧延ロール溝底部
の曲率半径R1との比(R1/DF)を0.275以上
とする。比(R1/DF)を0.275以上とすること
により穴開き欠陥の発生を抑制することができる。本実
施形態では#2スタンドの比(R1/DF)を0.27
5以上としたが、少なくとも一つのスタンドにおける比
を0.275以上とすることにより穴開き欠陥の発生を
抑制することができる。好ましくは、#2スタンドの比
を0.275以上とする。更に好ましくは、全スタンド
(本実施形態では#1〜#5スタンド)の比を0.27
5以上とする。
【0035】本実施形態では、マンドレルミルで、普通
鋼では肉厚/外径比が2.0%以下の、また、マルテン
サイトステンレス鋼では、肉厚/外径比が4.0%以下
の、薄肉管に圧延する例を示したが、本発明はこれに限
定されるものでない。ただし、本発明は、マンドレルミ
ルで、肉厚/外径比が2.0%以下の普通鋼製の薄肉管
を、また、肉厚/外径比が4.0%以下のマルテンサイ
トステンレス鋼製の薄肉管を、製造するに好適な方法で
ある。
【0036】
【実施例】図5と図7にそれぞれ示す穿孔圧延機と5基
のスタンドから構成されるマンドレルミルとを用いて、
普通鋼(C:0.2質量%)と13Crステンレス鋼
(C:0.2質量%、Cr:13質量%)を対象に、外
径が65mmで肉厚/外径が2.0〜4.0%の管を製
造した。表1に穿孔条件とマンドレルミル圧延条件を示
す。
【0037】
【表1】 表2に試験結果を示す。
【0038】
【表2】 表2に示すように、普通鋼では、傾斜角:12°、交叉
角:20°、中空素管の肉厚/外径比:6.4%で、#
1スタンド〜#5スタンドの比(R1/DF):0.2
75以上とした試験No.3ならびに#2スタンドの比
(R1/DF):0.275以上とした試験No.4
は、穴開き欠陥の発生が無く、肉厚/外径比が2.0%
の薄肉管の圧延が可能となった。試験No.1、2は、
穴開き欠陥が発生した。
【0039】また、13Crステンレス鋼では、傾斜
角:12°、交叉角:20°、中空素管の肉厚/外径
比:6.9%、#1スタンド〜#5スタンドの比:0.
275以上とした試験No.7は、穴開き欠陥の発生が
無く、肉厚/外径比が4.0%の薄肉管の圧延が可能と
なった。試験No.5、6は、穴開き欠陥が発生した。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、穴開き欠陥の発生を防
止し、マンドレルミル方式で薄肉管の製造が可能とな
る。具体的には、マンドレルミルでの穴開き欠陥の発生
が防止され、普通鋼では肉厚/外径比が2.0%以下の
薄肉管の、また、マルテンサイト系ステンレス鋼では肉
厚/外径比が4.0%以下の薄肉管の、製造が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】マンドレルミル方式による継目無鋼管の製造方
法を示す説明図である。
【図2】穴開き欠陥の発生状態を示す説明図である。
【図3】圧延ロールの孔型形状を説明する、圧延ロール
と心金棒と被圧延材の断面図である。
【図4】圧延ロールと被圧延材との接触状況を示す模式
図である。
【図5】本実施形態にかかる穿孔圧延機を示す模式的平
面図である。
【図6】本実施形態にかかる穿孔圧延機を示す模式的側
面図である。
【図7】本実施形態にかかるマンドレルミルを模式的に
示す説明図である。
【符号の説明】
1:穴開き欠陥、2:圧延ロール、3:被圧延材、4:
圧延ロール溝底部(溝底部) 5、7:部位、6:圧延ロールフランジ部(フランジ
部)、8:心金棒、Mc:圧延ロール溝底、10:中実
ビレット、20:加熱炉、30:穿孔圧延機、31a、
31b:主ロール、32a、32b:ディスクロール、
33:心金棒、34:プラグ、35:中空素管、40:
マンドレルミル、41:心金棒、42a、42b、43
a、43b、44a、44b:圧延ロール、50:絞り
圧延機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 17/04 B21B 3/02 B21B 19/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に芯金棒を挿入した中空の素管を複
    数スタンドの圧延ロール間に通して前記素管の肉厚を圧
    下し継目無鋼管に圧延する方法であって、前記複数スタ
    ンドの少なくとも一つのスタンドの圧延ロール溝底のロ
    ール径DFと該圧延ロール溝底の曲率半径R1との比
    (R1/DF)が0.275以上であることを特徴とす
    る継目無鋼管の圧延方法。
  2. 【請求項2】 パスラインを挟んで対設されたコーン型
    ロールで中実ビレットを中空の素管に穿孔し、次いで、
    内部に芯金棒を挿入した前記素管を複数スタンドの圧延
    ロール間に通して前記素管の肉厚を圧下し継目無鋼管に
    圧延する方法であって、前記コーン型ロールの傾斜角β
    及び交叉角γが下記式を満足し、前記複数スタンドの少
    なくとも一つのスタンドの圧延ロール溝底のロール径D
    Fと該圧延ロール溝底の曲率半径R1との比(R1/D
    F)が0.275以上であることを特徴とする継目無鋼
    管の圧延方法。 8°≦β≦20°、5°≦γ≦35°
  3. 【請求項3】 前記少なくとも一つのスタンドが上流か
    ら下流に向かって第2番目のスタンドであることを特徴
    とする請求項1または2に記載の継目無鋼管の圧延方
    法。
  4. 【請求項4】 前記素管の肉厚/外径比が6.5%以下
    で、前記継目無鋼管の材質が普通鋼で、該継目無鋼管の
    肉厚/外径比が2.0%以下であることを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれかに記載の継目無鋼管の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記継目無鋼管の材質がC:0.12〜
    0.30質量%、Cr:11〜14質量%を含有するマ
    ルテンサイト系ステンレス鋼で、該継目無鋼管の肉厚/
    外径比が4.0%以下であることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載の継目無鋼管の圧延方法。
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