JPH055562B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH055562B2
JPH055562B2 JP1483687A JP1483687A JPH055562B2 JP H055562 B2 JPH055562 B2 JP H055562B2 JP 1483687 A JP1483687 A JP 1483687A JP 1483687 A JP1483687 A JP 1483687A JP H055562 B2 JPH055562 B2 JP H055562B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plug
angle
rolling
roll
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1483687A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63183707A (ja
Inventor
Tomio Yamakawa
Takeo Yamada
Yutaka Kano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP1483687A priority Critical patent/JPS63183707A/ja
Publication of JPS63183707A publication Critical patent/JPS63183707A/ja
Publication of JPH055562B2 publication Critical patent/JPH055562B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B19/00Tube-rolling by rollers arranged outside the work and having their axes not perpendicular to the axis of the work
    • B21B19/02Tube-rolling by rollers arranged outside the work and having their axes not perpendicular to the axis of the work the axes of the rollers being arranged essentially diagonally to the axis of the work, e.g. "cross" tube-rolling ; Diescher mills, Stiefel disc piercers or Stiefel rotary piercers
    • B21B19/04Rolling basic material of solid, i.e. non-hollow, structure; Piercing, e.g. rotary piercing mills

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は継目無金属管の代表的製造方法である
マンネスマン製管法等において広く採用されてい
る穿孔機(ピアサー)による圧延方法に関するも
のである。 〔従来技術〕 一般にマンネスマン製管法による継目無鋼管
は、先ず加熱した丸鋼片をピアサーに通し、その
中心部を穿孔してホローシエルを得、これを直
接、又は必要があればホローシエルをエロンゲー
タに通し、拡径、延伸圧延を施した後、例えばプ
ラグミルにて更に延伸圧延し、リーラ、サイザに
て磨管、形状修正、サイジングを行い、精整行程
を経て製造されている。ところで上記したピアサ
ーにおいては丸鋼片のパスセンタに対して軸心線
を傾斜させた樽形の圧延ロール(以下傾斜ロール
という)とプラグとを組合せた所謂傾斜圧延機が
用いられる。例えばピアサーにおいては、第5図
に示す如く、軸長方向の中間に直径が最大となる
ゴージ部11を備え、このゴージ部11の両側に
夫々端末側に向うに従い直径が漸減されて円錐台
形をなす入口面12、出口面13を備えた一対の
傾斜ロール1,1rと、全体として弾頭形状を
なし、先端側から略円錐体状をなす圧延部21、
これに続く略円錐台状をなすリーリング部22及
び基端末に向うに従つて縮径された逃げ部23を
具備するプラグ2とを組み合せて構成されてお
り、両傾斜ロール1,1rは丸鋼片Bのパスセ
ンタの両側に夫々平面視で軸心線がパスセンタと
平行(又は交叉角αだけ傾斜させて)に、また側
面視で一方の傾斜ロールは入口面12が上側を向
くように、又他方は下側を向くように傾斜角βだ
けパスセンタに対し傾斜させて配設され、更にプ
ラグ2はその軸心線をパスセンタに一致せしめて
配設されている。加熱された丸鋼片Bは白抜矢符
で示す如く軸長方向に移送されてきて両傾斜ロー
ル1,1rの入口面12,12間に噛み込ま
れ、軸心線回りに回転されつつ軸長方向に移送さ
れる。所謂螺進移動せしめられつつその中心部に
プラグ2が貫入せしめられ、傾斜ロール1,1
rとプラグ2とによつて穿孔圧延されるようにな
つている。 ところでこのようにして製造される継目無管に
は圧延条件によつて種々の欠陥が発生するが、特
にホローシエルの内,外面に螺旋状に発生した偏
肉疵は、後工程でロンゲータ、マンドレルミル、
ストレツチ・レデユーサ、リーラに通しても解消
するのが難しく、成品品質に与える影響が極めて
大きいという問題があつた。 本発明者は上述した如き偏肉疵の発生原因につ
き実験研究を行つた結果、第5図に示す如く、プ
ラグ2のリーリング部周面と各傾斜ロール1,
1rの出口面13との対向面又はその接線がパス
センタに対してなす角度、即ちプラグ2のリーリ
ング部22と対向する傾斜ロール1,1rの出
口面13又はその接線とパスセンタとの角度θ1
プラグのリーリング部表面又は接線とパスセンタ
との角度θ2との関係がθ1≦θ2となつていることに
その原因があることを知見した。このようなプラ
グ2のリーリング部22と傾斜ロール1,1r
の出口面13との対向面又はその接線とパスセン
タとの角度θ1,θ2が螺旋状の偏肉現象を生ぜしめ
る理由は概略次のように推測される。 なお、本発明におけるθ1,θ2の定義は傾斜角β
=0の状態での値である。 第6図は第5図の−線による模式的断面図
であり、プラグ2によつて穿孔された丸鋼片はプ
ラグ2と傾斜ロール1,1rとの対向面間で加
圧、延伸されてホローシエルHに成形されるが、
この過程ではプラグ2と傾斜ロール1,1rと
の対向面間で加圧されたホローシエルHはこの部
分で薄肉化され、この部分の材料は軸長方向、周
方向に展延されるが、周方向への展延によつてホ
ローシエルHは外径を拡大しようとする力を受け
る。しかしホローシエルHの上,下部はガイドシ
ユー33u,33dに摺接しており外径の拡大が
抑制されるために外径を拡大しようとする力は逆
に圧縮力として作用し、この圧縮力がプラグ2と
傾斜ロール1,1rとの対向面間部分を除く他
の部分で増肉を生じさせる。ちなみにプラグ2の
軸中心、プラグ2と傾斜ロール1,1rとの対
向面中心を通る平面(Y−Y面)及びこれと直交
する平面(Z−Z面)による各断面におけるホロ
ーシエルの肉厚は1:1.1〜1.4程度である。 ところでこのようなピアサーにより穿孔圧延さ
れるホローシエルHは、その軸心線回りに1/4周
回転せしめられる都度プラグ2と傾斜ロール1
,1rとの間及びガイドシユ33u,33dと
の摺接位置を交互に通過し、減肉過程、増肉過程
を反復されることとなる。 第7図は第6図の−線による模式的断面図
であり、いまプラグ2と圧延ロール1rとの対向
面間に位置するホローシエルHの部分A1はホロ
ーシエルHの1/4回転後にはガイドシユ33dと
接する部分A2に移動するが、この過程ではプラ
グ2の圧延部21が丸鋼片Bに貫入した直後であ
つて拡径率が大きく、それだけホローシエルHが
受ける圧縮力も大きく当然ホローシエルHの増肉
率が大きくなる。ホローシエルHが更に1/4回転
すると、A2部分はプラグと傾斜ロール1との
間のA3部分に移動するが、この過程では前述の
如きθ1≦θ2の関係からプラグ2と傾斜ロール1
との間隙が狭くなることもあつて大きな減肉率と
なる。そしてホローシエルHが更に1/4回転する
とA3部分はガイドシユ33uと接するA4部分に
移動するが、この過程ではA3部分がプラグ2の
逃げ部23と対向する部分を通過するため、ホロ
ーシエルHがうける拡径しようとする力は小さ
く、従つて圧縮力も小さくなつて増肉率も小さく
A4部分は薄肉の状態となる。 一方第7図においてA1部分から周方向に1/4周
隔ててリーリング部22の前端と対向する位置で
下部ガイドシユ33dと接するB1部分について
みると、ホローシエルHが1/4回転されるとプラ
グ2と圧延ロール1との対向面間であるB2
分に移動するが、この過程では減肉される。次に
ホローシエルHが1/4回転されるとB2部分は上部
ガイドシユ33uと接するB3部分に移動するが、
この過程での拡径率は大きくホローシエルHの受
ける圧縮力も大きく、大きく増肉される。そして
更にホローシエルHが1/4回転されるとB3部分は
B4部分に移動するが、この過程ではプラグ2の
逃げ部23を通過するため殆ど減肉されることな
くB4部分は厚肉の状態とする。 而してホローシエルHの周方向に1/4周隔てら
れた部分は結果的に交互に薄肉部分A4、厚肉部
分B4となつて現われるために、螺旋状の偏肉が
形成されることとなるのである。 第8図は前記したA1部分、B1部分がプラグ2
の先端と対向する位置からプラグ2を通過する間
における肉厚の推移を示したグラフであつて、横
軸にホローシエルHの進行方向への距離を、また
縦軸には肉厚をとつて示している。 このグラフから明らかな如く、プラグ2によつ
て穿孔が開始されたとき、その部分が周方向のい
ずれの位置、即ち、左、右の傾斜ロール1,1
rと対向する位置が、或いは上,下のガイドシユ
33u,33dと対向する位置かによつて薄肉
化、或いは厚肉化することとなり、その結果、第
9図に示す如くプラグ2を通過後はホローシエル
Hの軸長方向に厚肉部分、薄肉部分が交互に表わ
れる螺旋状の偏肉が生ずることが解る。 このため、本願出願人は、穿孔圧延での偏肉の
発生を抑制し、管品質の大幅な向上を図るべく、
傾斜ロールの出口面とプラグのリーリング部との
対向面又はその接線が被圧延材のパスセンタに対
してなす角度をθ1>θ2の関係に維持して圧延する
方法を提案している(特開昭60−191609号)。 次に、この方法を具体的に説明する。 第8図に示す如くホローシエルHに生じた肉厚
変動幅をδとすると、δはプラグ2のリーリング
部22の軸長寸法をとして下記(1)式で与えられ
るが δ=tanΔθ0 …(1) このΔθ0{=arctan(δ/)}を、プラグのリ
ーリング部と対向する傾斜ロールの出口面又はそ
の接線と被圧延材のパスセンタとのなす角度θ1
傾斜ロールの出口面と対向するプラグのリーリン
グ部表面又はその接線と被圧延材のパスセンタと
のなす角度θ2に対する修正角とし、θ1に加え、ま
たθ2から減じた値、即θ10,θ20を設定する。即ち、 θ10=θ1+Δθ0,θ20=θ2 …(2) 又は θ10=θ1,θ20=θ2−Δθ0 …(3) 更に発明者等の実験結果によれば通常Δθ0は下
記(4)式の如くになるから、上記(2)、(3)式および(4)
式の関係から(5)式の関係が成立する。 Δθ0>θ2−θ1≧0 …(4) θ10>θ20 …(5) 従つてこれを実現するよう傾斜ロールの出口面
角、プラグのリーリング部面角を設計し、また傾
斜ロールの軸がパスセンタに対する角度、即ち交
叉角α、傾斜角βを選定して圧延を行うこととし
ている。 この方法による場合には、第10図に示す如
く、圧延ロール1,1rの出口面13とプラグ
2のリーリング面22との対向面が丸鋼片B等の
被圧延材のパスセンタに対してなす角度がプラグ
2のリーリング面22の角度よりも圧延ロール1
の出口面13の角度を大きく設定してあるか
ら、被圧延材料が穿孔され、延伸圧延を受ける部
分は第8図と同様にして第11図に示す如く周方
向の位置に関係なく均一な肉厚に仕上げられるこ
ととなつて、管品質の格段の向上を図れる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、ガイドシユのリーリング面22
と対向する出口面部分と、パスセンタとの間隙が
パスセンタに沿つて一定であるときには、偏肉の
発生を抑制して品質の良好な金属管を製造できた
が、圧縮力を調整してより高品質の金属管を製造
すべく、ガイドシユとして前記間隙が出口面にお
いてパスセンタ入側よりも出側になる程広くなる
ものを使用したときには、ガイドシユの出口面と
パスセンタとの広がり角度の大きさによつては従
来同様に螺旋状の偏肉が形成されるようになると
いうことが判明した。 本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであ
り、ガイドシユの出口面とパスラインとの広がり
角度の大きさに拘わらず偏肉の発生を防止できる
金属管の傾斜ロール圧延方法を提供することを目
的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明はガイドシユの出口面とパスセンタとの
なす広がり角度に応じて、プラグのリーリング部
と対向する傾斜ロール出口面又はその接線とパス
センタとの角度とプラグのリーリング部表面又は
その接線とパスセンタとの角度とを設定する。 即ち、本発明に係る金属管の傾斜ロール圧延方
法は、パスライン周りに交互に配された複数の傾
斜ロール及び複数のガイドシユの間に被圧延材を
その軸心線方向に螺進移動させつつ前記軸心線に
沿つてプラグを貫入せしめて被圧延材を穿孔圧延
する過程において、前記プラグのリーリング部と
対向する傾斜ロールの出口面又はその接線が被圧
延材のパスセンタに対してなす角度(θ1)と、傾
斜ロールの出口面と対向するプラグのリーリング
部表面又はその接線がパスセンタに対してなす角
度(θ2)と、プラグのリーリング部と対向するパ
スセンタから圧延方向と直交(垂直)する方向に
最長距離となるガイドシユ出口の孔型溝底部の各
点を軸長方向に結んだ線又はその接線(ガイドシ
ユ出口面又はその接線の傾き又はガイドシユ出口
面角と称す)がパスセンタに対してなす角度
(θ3)とを下式の関係に維持して圧延することを
特徴とする。 0°<θ3≦1.5°のときには−2°≦θ2−θ1≦−0.5
°、
1.5°≦θ3≦3.0°のときには−1°<θ2−θ1≦−0°
、3.0°
<θ3≦5°のときには0°<θ2−θ1≦1.0° つまり、ガイドシユ出口面又はその接線の傾き
によつてはθ2−θ1を正又は負とすることがある。 〔作用〕 本発明にあつては、θ3が大きい場合には出側に
向けてのプラグとガイドシユとの間隙の広がり程
度が大であり、被圧延材のガイドシユから受ける
圧縮力の減少率が大きくなり(被圧延材のガイド
シユによる外径圧下量が小さくなること)、これ
により増肉率が小さくなるが、このときθ2−θ1
正の値(負の場合もあるが小さい)であるため傾
斜角β設定時にはリーリング部の入側から出側に
向けてプラグと傾斜ロールとの間隙が略一定とな
るか又は小さくなり、このため増肉率変化に拘わ
らず、同一周方向部分において圧下率は略一定と
なる。また、これよりも1/4回転遅れで噛み込ま
れる被圧延材部分も同様に圧延され、その結果、
ガイドシユによる増肉、減肉が抑制されて管周方
向及び軸長方向に肉厚、外径が夫々同値に揃えら
れる。 また、θ3が小さい場合には出側に向けてのプラ
グとガイドシユとの間隙の広がり程度が小さくな
つて被圧延材のガイドシユから受ける圧縮力の減
少率が小さくなり(被圧延材のガイドシユによる
外径圧下量が大きくなること)、これにより増肉
率が大きくなるが、このときθ2−θ1が負の値であ
るためリーリング部の入側から出側に向けてプラ
グと傾斜ロールとの間隙が大きくなり、このため
増肉率変化に拘わらず同一周方向部分において圧
下率は略一定となる。また、これよりも1/4回転
遅れで噛み込まれる被圧延材部分も同様に圧延さ
れ、その結果、増肉、減肉が抑制されて管周方向
及び軸長方向に肉厚、外径が夫々同値に揃えられ
る。 〔実施例〕 以下本発明をピアサーに適用した実施例を示す
図面に基づき具体的に説明する。第1図(この被
圧延材は第2図のY−Y線による断面図である)
は本発明方法において用いるプラグと傾斜ロール
との関係を示す説明図、第2図は第1図の−
線による断面図であり、図中Bは丸鋼片、Hはホ
ローシエル、1,1rは傾斜ロール、2はプラ
グを示している。丸鋼片Bは所定温度に加熱され
た白抜矢符方向から軸長方向に移送されてきて、
ピアサーに送り込まれ、外周面には傾斜ロール1
,1rが転接し、これによつて軸心線回りに回
転せしめられつつ軸長方向に移動せしめられ、プ
ラグ2が中心部に貫入せしめられ穿孔されるよう
になつている。 各傾斜ロール1,1rはその軸長方向の中間
部に直径が最大となるゴージ部11を備え、また
この両側には夫々ロール端側に向かうに従つて直
径が縮小されて円錐台形をなす入口面12、出口
面13を備えており、丸鋼片Bのパスセンタの両
側において、平面視で軸心線をパスセンタに対し
て夫々入口面12,12が相接近する向き、換言
すれば両出口面13,13が相離反する向きに
夫々所定の交叉角で傾斜させ、また側面視では傾
斜ロール1rはその入口面12を上方に、傾斜ロ
ール1はその出口面13を下方に向けてパスセ
ンタに対し互いに上,下逆向きに夫々所定の傾斜
角で傾斜させて配設され、夫々図示しない駆動源
にて矢符で示す如く同方向に回転駆動せしめられ
ている。 一方プラグ2は弾頭状に形成され、その先端部
側を丸鋼片Bの移送されてくる側に向けた状態で
パスセンタに沿わせてマンドレルバーMの先端基
部に軸心部に軸心線回りに回転自在に枢支されて
いる。プラグ2は先端部が丸味を帯びた略円錐体
をなす圧延部21、この圧延部21に連なり略円
錐台をなすリーリング部22及びリーリング部2
2に連なり基端末側が縮径された逃げ部23を備
えている。 傾斜ロール1,1r近傍における丸鋼片Bの
移送域の上,下には、プラグ2と対向する面をプ
ラグ2に向けて凹状となした孔型の溝を備え、管
軸長方向に長いガイドシユ3u,3dが設けられ
ている。ガイドシユ3u,3dはプラグ2のリー
リング面22に対向する出口面31u,31dを
有し、その出口面31u,31dはプラグ2との
間隙が管軸長方向において出側になる程広くなる
ように形成している。 本発明方法はこのように構成された傾斜圧延機
により実施される。即ち、プラグ2のリーリング
面と対向する傾斜ロール1,1rの出口面1
3,13又はその接線とパスセンタとの角度θ1
プラグ2のリーリング面又はその接線とパスセン
タとの角度θ2とを、ガイドシユの出口面とパスセ
ンタとの角度θ3の範囲に応じて、つまり0<θ3
1.5,1.5≦θ3≦3.0,3.0<θ3≦5に応じて該当する
下記(6),(7),(8)式を満足するように定めて圧延す
る。なおθ3は第2図のY−Y線と垂直方向におい
て最長距離にあるガイドシユ3u又は3d表面の
点、即ち孔型の溝底部(第2図のA点)又はその
接線が第3図に示すパスライン(パスセンタ)X
−X線となす角度である。 −2°≦Δθ≦−0.5° …(6) −1°≦Δθ≦0° …(7) 0°<Δθ≦1.0° …(8) 但し、Δθ=θ2−θ1 なお穿孔圧延比(E)を考慮する必要がある
場合には(6),(7),(8)式に替えてE及び傾斜角設
定時の補正量Δβに関する関係、例えば下記(9)式
にて示す回帰式から求めてもよい。 θ2=K1・θ1+K2・θ3+K3・E+Δβ …(9) 但し、K1,K2,K3:回帰係数 また、このようにθ2を定めた場合には、θ1とθ2
との差分Δθを確保するようにロール交叉角を調
整してもよい。 第3図は第7,10図に対応する図面であつ
て、パスラインX−X線よりも上方はパスライン
X−X線を通り、プラグ2と傾斜ロール1又は
1rとの対向面中央を通る面による断面を、また
パスラインX−X線よりも下方はパスラインX−
X線を通り、ガイドシユ3d又は3u中央を通る
面による断面を夫々示している。 いまプラグ2と傾斜ロール1rとの対向面間に
位置するホローシエルHの部分A1はホローシエ
ルHが1/4回転する都度A2,A3,A4の如く、又
部分B1は同様にしてホローシエルHが1/4回転す
る都度B2,B3,B4の如く夫々その位置及び肉厚
が変化することとなるが、部分A4とB4との肉厚
は略等しい肉厚に圧延される。この理由は次のよ
うに説明される。 先ずプラグ2の圧延部21と傾斜ロール1の
ゴージ部11との間に位置するホローシエルHの
A1部分はホローシエルHの1/4回転後にはガイド
シユ3dと接する部分A2に移動するが、この過
程ではホローシエルHの直径を拡大する力が作用
するため、この力がガイドシユ3dとの接触によ
り圧縮力として作用し、A2部分は増肉された状
態となる。 この増肉量はガイドシユ3dの出口面角度θ3
応じて変化する圧縮力により変わる。つまりθ3
(>0)が小さくなる程、圧縮力が大きくなつて
増肉量は大きくなり、逆にθ3が大きくなる程、圧
縮力が小さくなつて増肉量は小さくなる。またホ
ローシエルHが更に1/4回転すると、A2部分はプ
ラグ2と傾斜ロール1rとの間のA3部分に移動
し減肉される。このとき、上述した如くプラグ2
のリーリング部22と傾斜ロール1rの出口面と
の対向面間隔は、ガイドシユ3dの出口面角度が
正の範囲で大又は小となる程、ホローシエルHの
進行方向に対して漸増又は漸減している。このた
め、厚肉部がA3部分である場合には上記対向面
間隔が大きく、薄肉部がA3部分である場合には
対向面間隔が狭いので、厚みに拘わらず圧下力の
調整、例えば略一定となるように圧下力の調整を
図り得る。 更にホローシエルHが1/4回転するとA3部分は
A4部分に移動するが、この過程でプラグ2の逃
げ部と対向する部分を通過するため、拡径力が小
さく、ホローシエルの圧縮力も小さく増肉率が小
さい。一方プラグ2の圧延部21とガイドシユ3
u,3d間に位置している部分B1はホローシエ
ルHの回転に従つて1/4回転すると夫々B2,B3
B4の如く推移するが、B2部分に至る過程ではプ
ラグ2のリーリング部22と傾斜ロール1の出
口面13とによつて減肉される。次にホローシエ
ルHが1/4回転するとB2部分はガイドシユ3dに
接するB3位置に達するが、この過程ではガイド
シユとパスセンタとの対向面間距離が1/4回転に
伴う軸長方向への移動によりA3部分の場合より
も更に大きくなるため、A3部分と比べてその分
だけ拡径力が小さくなり、またホローシエルHが
受ける圧縮力も小さくなる。この圧縮力の小さく
なる傾向はガイドシユ3dの出口面角度によつて
も変化しており、ガイドシユ3dの出口面角度が
小さくなる程少なくなり、逆にガイドシユ3dの
出口面角度が大きくなる程著しくなる。 このとき、プラグ2のリーリング部22と傾斜
ロール1rの出口面との対向面間隔はガイドシユ
3dの出口面角度が正の範囲で或る値よりも大又
は小となると、ホローシエルHの進行方向に対し
て夫々漸減又は漸増している。このため圧縮力が
小さくなる傾向が小さい場合には上記対向面間隔
が大きくなり、逆に圧縮力が小さくなる傾向が著
しい場合には対向面間隔が狭くなる。 従つて1/4回転差によるプラグと傾斜ロールと
の間隔の変化成分と、ガイドシユの出口面角度差
によるガイドシユとプラグとの間隔の変化成分と
に基づき生じた厚み変化に拘わらず、圧下力の調
整が図られる。 更にホローシエルHが1/4回転するとB3部分は
B4部分に移動するが、この過程でB3部分がプラ
グ2の逃げ部23と対向する部分を通過するた
め、殆ど減肉されることがなく、またB4部分で
の厚みはA4部分での厚みと同一になし得る。 而して、本発明方法による場合は夫々減肉,増
肉が抑制される結果、プラグ2を経た後のA4
B4部分の肉厚差が解消され、全体として周方向
及び軸長方向に均一な肉厚化が達成されることと
なる。 次に本発明のθ1,θ2,θ3の限定理由につき説明
する。第1表はθ3及びΔθを変更して穿孔圧延し、
そのときに製造した管の偏肉率、圧延方法及び圧
延状況をまとめた表である。その穿孔圧延条件
は、ロール交叉角:0°、ロール傾斜角:12°、ロ
ールゴージ径:350mmφ、ロール入口面角:3.5°、
ロール出口面角:2.5°,3°,3.5°,4°の4レベル、
穿孔比:1.5〜3.5、プラグリーリング面角:1°〜
4°、プラグ径:38mmφ〜54mmφ、ロール開度:52
mm、ガイド開き:59〜61mm、ビレツト径:60mmφ
であつた。 この表より理解される如く、θ3とΔθとの組合
せによつて製品管の偏肉率が変化している。この
ため、θ3に対してプラグのリーリング面角θ2の選
択を誤ると偏肉率は悪化することになる。 従つて、製品管の偏肉率を5%以下の良品とす
べく、本発明はこの表に基づき、 0°<θ3≦1.5°のときには −2°≦θ2−θ1≦−0.5°、 1.5°≦θ3≦3.0°のときには −1°≦θ2−θ1≦0°、 3.0°<θ3≦5°のときには 0°<θ2−θ1≦1.0° とした。 第4図aは本発明により穿孔圧延して製造した
管の内、外面における偏肉量を調査した結果を示
した図であり、比較のために従来方法により製造
した管の内、外面における偏肉量の調査結果を第
4図bに併せて示している。なお、穿孔圧延条件
としては本発明の場合はθ3=1.0°,θ2=3.5°,θ1

4.5°、従来方法の場合はθ3=0°,θ2=3.5°,θ1
3.5°であつた。 この図より理解される如く、従来方法による場
合には内、外面共に表面の凹凸差が大きく、例え
ば外面で凹凸差が1mm程度あつたが、本発明によ
る場合には内、外面共にそれを小さくでき、例え
ば外面では凹凸差を0.2mm程度と従来の1/5程度に
できた。 なお上述の実施例は傾斜ロール1,1rとし
て、所謂樽形(バレル形)の圧延ロールを用いた
構成を説明したが、何らこれに限るものでなく、
所定の入口面角、出口面角θ1の設定が可能なロー
ルであればよく、例えばコーン形ロールを用いて
もよい。 〔効果〕 以上詳述した如く、本発明はプラグのリーリン
グ部と対向する傾斜ロールの出口面又はその接線
が被圧延材のパスセンタに対してなす角度と、傾
斜ロールの出口面と対向するプラグのリーリング
部表面又はその接線が被圧延材のパスセンタに対
してなす角度と、プラグのリーリング部と対向す
【表】
【表】 るガイドシユの出口面又はその接線がパスセンタ
に対してなす角度とを所定範囲として圧延するの
で、偏肉の発生を防止して高品質の金属管を製造
できる優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法に用いるピアサーにおける
圧延ロールとプラグとの関係を示す模式図、第2
図は第1図の−線による断面図、第3図は第
2図の−による断面図、第4図は本発明の効
果の説明図、第5図は従来用いられているピアサ
ーにおける圧延ロールとプラグとの関係を示す模
式図、第6図は第5図の−線による断面図、
第7図は偏肉発生過程を示す説明図、第8図は肉
厚の推移を示すグラフ、第9図は従来方法により
得たホローシエル上半分の外観図、第10図は他
の従来方法による場合の偏肉発生過程を示す説明
図、第11図はその場合の肉厚の推移を示すグラ
フである。 1,1r……傾斜ロール、2……プラグ、3
u,3d……ガイドシユ、11……ゴージ部、1
2……入口面、13……出口面、21……圧延
部、22……リーリング部、23……逃げ部、B
……丸鋼片、H……ホローシエル。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 パスライン周りに交互に配され、パスセンタ
    に対し所定の入口面角、出口面角を設定された複
    数の傾斜ロール及び複数のガイドシユの間に被圧
    延材をその軸心線方向に螺進移動させつつ前記軸
    心線に沿つてプラグを貫入せしめて被圧延材を穿
    孔圧延する過程において、 前記プラグのリーリング部と対向する傾斜ロー
    ルの出口面又はその接線が被圧延材のパスセンタ
    に対してなす角度(θ1)と、傾斜ロールの出口面
    と対向するプラグのリーリング部表面又はその接
    線がパスセンタに対してなす角度(θ2)と、プラ
    グのリーリング部と対向するガイドシユ出口の孔
    型をなす溝底部又はこれに沿う接線がパスセンタ
    に対してなす角度(θ3)とを下式の関係に維持し
    て圧延することを特徴とする金属管の傾斜ロール
    の圧延方法。 0°<θ3≦1.5°のときには −2°≦θ2−θ1≦−0.5°、 1.5°≦θ3≦3.0°のときには −1°<θ2−θ1≦−0°、 3.0°<θ3≦5°のときには 0°<θ2−θ1≦1.0°
JP1483687A 1987-01-23 1987-01-23 金属管の傾斜ロ−ル圧延方法 Granted JPS63183707A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1483687A JPS63183707A (ja) 1987-01-23 1987-01-23 金属管の傾斜ロ−ル圧延方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1483687A JPS63183707A (ja) 1987-01-23 1987-01-23 金属管の傾斜ロ−ル圧延方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63183707A JPS63183707A (ja) 1988-07-29
JPH055562B2 true JPH055562B2 (ja) 1993-01-22

Family

ID=11872117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1483687A Granted JPS63183707A (ja) 1987-01-23 1987-01-23 金属管の傾斜ロ−ル圧延方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63183707A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5778714A (en) * 1995-05-19 1998-07-14 Nkk Corporation Method for manufacturing seamless pipe
WO2004052569A1 (ja) * 2002-12-12 2004-06-24 Sumitomo Metal Industries, Ltd. 継目無金属管の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63183707A (ja) 1988-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2996077B2 (ja) 継目無金属管の穿孔圧延方法
JP3119160B2 (ja) 継目無管の製造方法
JPH055562B2 (ja)
JP3452039B2 (ja) 継目無鋼管の圧延方法
US7578157B2 (en) Piercing-rolling method and piercing-rolling apparatus for seamless tubes
JP3470686B2 (ja) 継目無鋼管の圧延方法
JP3402268B2 (ja) 継目無金属管の穿孔圧延方法
JP3036356B2 (ja) 継目無管製造装置及び継目無管製造方法
JP2996124B2 (ja) 継目無金属管の穿孔圧延方法
JP2692524B2 (ja) 熱間継目無鋼管の傾斜延伸圧延方法
JPS61137612A (ja) 金属管の傾斜ロ−ル圧延方法及びプラグ
JPS60206514A (ja) 金属管の傾斜ロ−ル圧延方法
JPH06218406A (ja) 継目無管の製造方法
JPH08294712A (ja) 穿孔圧延機
JPH06154816A (ja) 継目無管の製造方法
JP2586772B2 (ja) 熱間継目無鋼管の傾斜延伸圧延方法
JPH07115050B2 (ja) 金属管の縮径圧延方法
JPS6046805A (ja) マンドレルミルの制御法
JP3003553B2 (ja) 継目無金属管の穿孔圧延方法
JP2001276912A (ja) 継目無管の穿孔圧延方法
JPH0586286B2 (ja)
JPH03198902A (ja) 継目無管の傾斜圧延方法
JPH05261409A (ja) 管の圧延方法
JPH08281311A (ja) 継目無鋼管の傾斜圧延装置
JP2002035818A (ja) 継目無管の圧延装置および圧延制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees