JP3451865B2 - 口腔用組成物 - Google Patents
口腔用組成物Info
- Publication number
- JP3451865B2 JP3451865B2 JP33492096A JP33492096A JP3451865B2 JP 3451865 B2 JP3451865 B2 JP 3451865B2 JP 33492096 A JP33492096 A JP 33492096A JP 33492096 A JP33492096 A JP 33492096A JP 3451865 B2 JP3451865 B2 JP 3451865B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sodium
- triclosan
- group
- hydroxy
- oral composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Pyridine Compounds (AREA)
- Cosmetics (AREA)
Description
クにて形成された容器に収容して長期保存してもトリク
ロサンの抗菌活性が高く安定に保持される口腔用組成物
に関する。
トリクロサンは抗菌活性を有することが知られており、
このトリクロサンを配合した口腔用組成物は、トリクロ
サンを歯石予防剤と組み合わせたものが米国特許第40
22880号に、また、銅化合物と組み合わせたものが
ドイツ特許明細書(OLS)第3532860号に記載
されているほか、ヨーロッパ特許出願第0161898
号、同第0161899号、同第0220890号、更
には特公昭64−10482号、特公平1−53846
号、特開昭62−126116号、同63−23390
9号、同63−258404号、特開平2−1402
号、同2−11511号公報等にも開示されている。
レン等のプラスチックで形成された容器にトリクロサン
を含む口腔用組成物を収容した場合、トリクロサンがこ
れらプラスチック容器に吸着、吸収し、長期保存中に口
腔用組成物中のトリロクサン含量が減少してしまい、こ
のためトリクロサン由来の抗菌活性が低下するといった
問題が生じる。
するため容器材質を改良することを提案した(特開平6
−92830号公報)が、トリクロサン含有口腔用組成
物自体の組成改善が望まれる。
で、内面がプラスチックにて形成された容器に収容して
長期保存してもトリクロサンの抗菌活性が高く安定に保
持され得る口腔用組成物を提供することを目的とする。
発明者は上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、トリクロサンと下記一般式(1)で示されるヒドロ
キシ−2−ピリドン誘導体又はその塩とを併用すること
により、内面がプラスチックにて形成された容器に収容
して長期間保存してもトリクロサンのプラスチック吸
着、吸収が顕著に抑えられ、トリクロサン残存率におい
て良好な結果が得られ、トリクロサン由来の抗菌活性が
高く安定に保持されることを知見し、本発明をなすに至
った。
あり、R1、R2の少なくとも1つは水酸基である。ま
た、R3、R4、R5はそれぞれ水素原子又は一価の有機
基である。)
(1)で示されるヒドロキシ−2−ピリドン誘導体又は
その塩とを併用してなることを特徴とする口腔用組成物
を提供する。
と、本発明の口腔用組成物は、練歯磨、液状歯磨、液体
歯磨等の歯磨類、洗口剤、塗布剤、マウスウォッシュ、
歯科用パスタ等として調製できるもので、トリクロサン
とヒドロキシ−2−ピリドン誘導体又はその塩を含有す
るものである。
腔用組成物中0.001〜5%(重量%、以下同様)、
特に0.01〜1%が好適である。配合量が0.001
%に満たないと満足な抗菌効果や歯垢形成抑制効果が得
られない場合があり、5%を超えると組成物の味が悪く
なる場合がある。
は、下記一般式(1)で示されるものである。
あり、R1、R2の少なくとも1つは水酸基である。ま
た、R3、R4、R5はそれぞれ水素原子又は一価の有機
基である。)
れ水素原子又は水酸基であり、R1、R2の少なくとも1
つは水酸基である。
又は一価の有機基であり、一価の有機基としては、炭素
数1〜18の酸素原子、硫黄原子、SO基などが介在し
てもよい直鎖状又は環状の炭化水素基を挙げることがで
き、例えばアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル
基、ビシクロアルキル基、シクロアルキル−アルキル
基、アリール基、アラルキル基、アリールアルケニル
基、アリールオキシアルキル基、アリールメルカプトア
ルキル基、ベンズヒドリル基、フェニルスルホニルアル
キル基、フリル基、フリルアルケニル基等を挙げること
ができるが、炭素数1〜18のメチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、ペンチル基等のアルキル基、炭素
数2〜18のエチニル基、プロピニル基、ブチニル基等
のアルケニル基、炭素数3〜18のシクロプロピル基、
シクロブチル基、シクロペンチル基等のシクロアルキル
基やシクロアルキル−アルキル基、ベンジル基が好まし
い。
リドン誘導体は、1−ヒドロキシ−2−ピリドン、ある
いは3−ヒドロキシ−2−ピリドン骨格を有するもので
あるが、各々互変異性体が存在する。1−ヒドロキシ−
2−ピリドン骨格の場合は、2−ヒドロキシピリジン
N−オキシド骨格等が異性体として存在し、3−ヒドロ
キシ−2−ピリドン骨格の場合は、2,3−ジヒドロキ
シピリジン骨格等が存在する。本発明では、上記式
(1)のヒドロキシ−2−ピリドン誘導体として、これ
らの異性体も使用することができる。
リドン誘導体は、適当な塩基を用いた塩として使用する
ことも可能である。塩の形態としては、ナトリウム、カ
リウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、
亜鉛、銅、アルミニウム、ランタン、鉄、錫等の一価又
は多価の金属塩アンモニウム塩、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、エチ
レンジアミン、ヒドロキシルアミン等のアミン類との
塩、アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸との塩、塩
基アミノ酸を含む塩基性ペプチドや塩基性蛋白質との塩
等が広く利用可能であり、薬学的に許容できる範囲から
適宜選択できる。
誘導体又はその塩の配合量は、組成物全体の0.01〜
10%、特に0.05〜5%が好ましく、0.01%に
満たないと満足な効果が得られない場合があり、10%
を超えると口腔用組成物の味が悪くなる場合がある。
じ、上記必須成分に加えて任意成分としてその他の添加
剤を配合できる。
粘結剤、界面活性剤、甘味剤、防腐剤、トリクロサン以
外の各種有効成分、色素、香料等を配合でき、これら成
分と水とを混合して製造することができる。
リカゲル、アルミノシリケート、ジルコノシリケート等
のシリカ系研磨剤、第2リン酸カルシウム2水和物及び
無水和物、ピロリン酸カルシウム、炭酸カルシウム、水
酸化アルミニウム、アルミナ、炭酸マグネシウム、第3
リン酸マグネシウム、ゼオライト、ケイ酸ジルコニウ
ム、合成樹脂系研磨剤等が挙げられるが、特に沈降シリ
カ、水酸化アルミニウム等が好適に使用される。これら
の配合量は、組成物全体の2〜60%、特に8〜45%
とすることが好ましい。
ト、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、
キシリット、マルチット、ラクチット等、粘結剤として
は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキ
シエチルセルロース、カラギーナン、カーボポール、グ
アガム、モンモリロナイト、ゼラチン等、界面活性剤と
しては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非
イオン性界面活性剤等を配合し得、具体的にはラウリル
硫酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウ
ム、N−アシルサルコシネート、N−アシルグルタメー
ト、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロ
キシエチルイミダゾリニウムベタイン、N−アシルタウ
レート、ショ糖脂肪酸エステル、アルキロールアマイ
ド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリグリセリン
脂肪酸エステル、プルロニック、ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノステアレート等、甘味剤としては、サッカ
リンナトリウム、ステビオサイド、ステビアエキス、パ
ラメトキシシンナミックアルデヒド、ネオヘスペリジル
ヒドロカルコン、ペリラルチン等、防腐剤としては、パ
ラ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム等、各種有効
成分としては、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フ
ッ化アンモニウム、フッ化第1スズ、モノフルオロリン
酸ナトリウム等のフッ化物、正リン酸のカリウム塩、ナ
トリウム塩等の水溶性リン酸化合物、アラントインクロ
ルヒドロキシアルミニウム、ヒノキチオール、アスコル
ビン酸、塩化リゾチーム、グリチルリチン酸及びその塩
類、塩化ナトリウム、トラネキサム酸、イプシロンアミ
ノカプロン酸、酢酸dl−トコフェロール、α−ビサボ
ロール、クロロヘキシジン塩類、塩化セチルピリジニウ
ム、アズレン、グリチルレチン酸、銅クロロフィリンナ
トリウム、グルコン酸銅等の銅化合物、乳酸アルミニウ
ム、塩化ストロンチウム、硝酸カリウム、ベルベリン、
ヒドロキサム酸及びその誘導体、トリポリリン酸ナトリ
ウム、ゼオライト、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、ア
ミラーゼ、メトキシエチレン、無水マレイン酸共重合
体、ポリビニルピロリドン、エピジヒドロコレステリ
ン、塩化ベンゼトニウム、ジヒドロコレステロール、ト
リクロロカルバニリド、クエン酸亜鉛、トウキ軟エキ
ス、オウバクエキス、チョウジ、ローズマリー、オウゴ
ン、ベニバナ等の抽出物、香料としては、l−メントー
ル、カルボン、アネトール、リモネン等のテルペン類又
はその誘導体等、着色剤としては、青色1号、黄色4
号、二酸化チタン等が例示される。なお、これら成分の
配合量は、通常量とすることができる。
質は特に制限されず、通常、口腔用組成物に使用される
容器を使用できるが、本発明組成物は、内容物が接触す
る内面がプラスチックにて形成された容器に長期間収容
してもトリクロサン由来の抗菌活性が安定に保持され
る。この容器の内面を形成するプラスチックとしては、
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテ
レフタレート、ナイロン、エチレン−ビニルアルコール
共重合体、アクリロニトリル共重合体、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン等が使用できるが、本発明の効果は、
特にポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ナイロンなど比較的親油性の高いプラスチ
ックを内面に持つ容器に収容した場合においてより有効
に発揮される。
チックにて形成された容器に収容して長期間保存しても
トリクロサン残存率が高く、トリクロサン由来の高い抗
菌活性が安定に維持されるもので、各種剤型に調製して
幅広く使用することができる。
体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。なお、各例中の%はいずれも重量%であ
る。
成物を調製し、内面がポリエチレンのチューブ容器に充
填し、50℃で1ヶ月保存後、トリクロサンの残存率を
下記方法で測定した。結果を表1に示す。 組成: リン酸カルシウム 45% ソルビット 35 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 カラギーナン 1.0 サッカリンナトリウム 0.1 プロピレングリコール 5 香料 1.0 トリクロサン 0.02 表1に示す成分 表1に示す量 (式(1)のヒドロキシ−2−ピリドン誘導体又はその塩) 水 残部 計 100.0%
2.0gを採取し、25mlの60%エタノールにて3
回抽出し、100mlにメスアップした。得られた試料
原液20mlに内標準溶液5ml(パラオキシ安息香酸
ヘキシル(0.4g→1000ml))を加えて1部を
取り、液体クロマトグラフ用フィルターを用いてろ過
し、試料溶液とした。
1000mlのメタノールに溶解したものから4mlを
分取し、内標準溶液5mlを加え、60v/v%エタノ
ールで25mlとしたものを標準溶液とし、試料溶液及
び標準溶液につき液体クロマトグラフ法により試験を行
い、内標準物質のピーク面積に対するトリクロサンのピ
ーク面積比Qt/Qsを求めた。下記式に従ってトリクロ
サンの残存率を求めた。なお、コントロールとして歯磨
組成物無添加の場合について同様の評価を行った。結果
を表1に示す。 トリクロサンの残存率: トリクロサン(C12H7Cl3O2)の量(%)=WS×Q
T/QS×1/WT×2 WS:標準トリクロサンの量(g) WT:試料の量(g) QT:試料のピーク面積 QS:内標準物質のピーク面積
(1)のヒドロキシ−2−ピリドン誘導体又はその塩と
を併用すると、プラスチック容器に収容して長期間保存
しても高いトリクロサン残存率を維持できることが確認
された。
Claims (2)
- 【請求項1】 トリクロサンと下記一般式(1)で示さ
れるヒドロキシ−2−ピリドン誘導体又はその塩とを併
用してなることを特徴とする口腔用組成物。 【化1】 (但し、式中R1、R2はそれぞれ水素原子又は水酸基で
あり、R1、R2の少なくとも1つは水酸基である。ま
た、R3、R4、R5はそれぞれ水素原子又は一価の有機
基である。) - 【請求項2】 内面がプラスチックにて形成された容器
に収容された請求項1記載の口腔用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33492096A JP3451865B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 口腔用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33492096A JP3451865B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 口腔用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10158134A JPH10158134A (ja) | 1998-06-16 |
JP3451865B2 true JP3451865B2 (ja) | 2003-09-29 |
Family
ID=18282722
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33492096A Expired - Fee Related JP3451865B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 口腔用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3451865B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4723067B2 (ja) * | 2000-10-05 | 2011-07-13 | 日本ゼトック株式会社 | 口腔用組成物用基剤及び口腔用組成物 |
-
1996
- 1996-11-29 JP JP33492096A patent/JP3451865B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10158134A (ja) | 1998-06-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH09286712A (ja) | 口腔用組成物 | |
WO2016052572A1 (ja) | 口腔用組成物 | |
JP4723068B2 (ja) | 口腔用組成物用基剤及び口腔用組成物 | |
JPH11130642A (ja) | 口腔用組成物 | |
JP3451865B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
JPH07165544A (ja) | 口腔用組成物 | |
JP3189549B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
JP2004051535A (ja) | 口腔用組成物 | |
JPH07138139A (ja) | 口腔用組成物 | |
JP7076748B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
JPH1112144A (ja) | 液体口腔用組成物 | |
JP4632553B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
JP2001220336A (ja) | 口腔用組成物 | |
JP2610444B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
CA2278237A1 (en) | Mouthwash composition | |
JP2974538B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
JP2002114656A (ja) | 口腔用組成物用基剤及び口腔用組成物 | |
JP2882017B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
JPH0881344A (ja) | 口腔用組成物 | |
JP3486930B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
JP2001335449A (ja) | 歯磨組成物 | |
JPH10330230A (ja) | 口腔用組成物及び抗菌性の増強方法 | |
JP2806024B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
JPH09110662A (ja) | 口臭除去剤及び口腔用組成物 | |
JP2836201B2 (ja) | 口腔用組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090718 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090718 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100718 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100718 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120718 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130718 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130718 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140718 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |