JP3451442B2 - 外側にスイング可能なパレット側板と上方に回転可能なパレット・デッキを備えた積載パレット - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は基本的には移送ホイール
またはローラを備え、一般にローラ・パレットとも呼ば
れる積載パレットに関し、具体的には、各種の物品を移
送する目的だけでなく、商店、倉庫その他において物品
を展示する目的にも、一般に使用されている種類の積載
パレットに関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の積載パレットまたはローラ・パ
レットは、一般に「圧縮」状態と呼ばれる空荷の状態で
輸送するとき、例えば、パレットを商店から倉庫または
工場に返却するために輸送するとき、パレットを部分的
に相互に差し込むことができることが広く要求されてい
る。

【０００３】ローラ・パレットの「圧縮」を可能にする
という問題の解決方法は多数知られている。ローラ・パ
レットを圧縮するためには、パレット側板をパレットの
「リア・エンド」からわずかに広げることができること
と、パレット・デッキを上に折り畳んで、開かれたロー
ラ・パレットが上述したように、前記広げられた１番目
の積載パレットに（部分的に）差し込まれる後続のパレ
ットを包み込むことができることが一般に必要である。

【０００４】前記公知の解決方法の大部分では、パレッ
ト側板の少なくとも一方、つまり、各パレット側板は積
載パレットの「リア・エンド」に隣接する垂直軸を中心
に回転可能に装着され、パレット・デッキが水平軸を中
心に回転可能に装着され、水平軸は積載パレットのリア
・エンドの下面に平行に、あるいはパレット側板のどち
らか一方の下面に隣接して設けられている。積載パレッ
トを相互結合されたユニットとしてその積載位置、移送
位置または展示位置に保つために、前記公知の積載パレ
ットは、パレット側板を後退位置に保ち、パレット・デ
ッキを下に折り畳む位置に保持するための１つまたは複
数の手段を備えた構成になっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上述した公知積載パレ
ットまたはローラ・パレットには、複数のパレットを圧
縮して相互の中に入れるためには、パレットを「開く」
という問題がある。通常、このためには、パレット・デ
ッキとパレット側板のロック手段を最初に解放してか
ら、パレット側板を外側に折り畳む必要があったので、
左手と右手の両方でパレット側板を掴んでパレット側板
を引き離したままにして、相互に向かって集中しなが
ら、パレット・デッキを上に折り畳む必要がある。パレ
ット・デッキを「手で」上に折り畳むためには、パレッ
ト側板の少なくとも一方を手から放す必要があるので、
手から放した少なくとも一方のパレット側板がその内側
の折畳み位置に戻ってしまう危険がある。別の方法とし
て、パレット・デッキを足でける必要があった。

【０００６】特に、パレットをその開いた「圧縮位置」
に保持させるためには、３つの異なる機械的な取扱いま
たはハンド・グリップが必要になるので、上記作業は非
常に複雑である。この３つの取扱いとは、パレット側板
を押して、引き離したままにするための２つのハンド・
グリップと、パレット・デッキを上に折り畳むためのも
う１つのハンド・グリップである。

【０００７】積載パレットを圧縮位置まで開いたときそ
の取扱いを容易にする試みとして、パレット・デッキを
上に折り畳むときパレット側板が角度方向に確実に外側
に折り畳まれるようにする協働手段をパレット側板に設
けて構成することが、スウェーデン特許第３５３，５０
５号明細書（出願人 ペリー アーベー）と米国特許第
４，１９９，１６４号明細書（出願人 シューブロム）
に提案されている。これは、実際の問題を解決する方法
としてはかなり複雑化しており、前記協働手段の一方が
損傷するおそれが常にある。また、かかる協働手段は、
ある程度のスペースを占めるので、積載パレットを緊密
に圧縮できない場合がある。

【０００８】また、実際の問題を解決する同種の方法で
は、３つのハンド・グリップを使用する必要がある。つ
まり、１つは、パレット側板のロックを解くための２つ
の手である。このロック解除を行うには、パレット側板
の自由端を一緒に引っ張るか、相互から引き離すように
引っ張ると、パレット・デッキのロック手段が解放され
るようになっている。もう１つは、パレット・デッキを
少なくとも若干上方に持ち上げるための３番目のハンド
・グリップであり、これにより、上記の協働パレット側
板／パレット・デッキ手段が働くようにしている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の目的は、パレッ
ト側板とパレット・デッキを備えた単純で、安定した頑
丈な積載パレット、特にローラ・パレットを提供するこ
とにある。

【００１０】本発明の積載パレットは、ローラ・パレッ
ト形の積載パレットであって、相互に対して若干の距離
だけ外側に回転可能に配置された２つの対向するパレッ
ト側板と、当該パレット側板を相互に接続するリア・エ
ンドと、下に折り畳まれる「積載」位置と少なくともそ
の一部が上に折り畳まれる「圧縮」位置を占めることが
できるパレット・デッキと、前記パレット側板とリア・
エンドからなるユニットに装着されたローラとを備え、
当該ローラによってパレットが移動可能である積載パレ
ットにおいて、２つのパレット側板はリア・エンドに固
定的に接続されており、パレット側板はスプリングによ
って相互から外側の方向に付勢されており、パレット側
板は、通常の未積載位置にあるとき、当該パレット側板
がスプリング作用によってリア・エンドから円錐状に広
がるように装着されており、パレット・デッキはリア・
エンドに回転可能に接続されていることを特徴としてい
る。

【００１１】

【作用】本発明の積載パレットによれば、可能な限り容
易に「圧縮位置」まで開くことができるので、特に、次
のような利点が得られる。 − 取扱人からの単純な操作で自動的に圧縮位置に調整
される。 − 前記圧縮位置において、幅が可能な限り狭くなって
いる。 − 構成部品点数が少ない。 − 特に、積載パレットまたはローラ・パレットは、パ
レット側板とその相互接続リア・ベースが一体構成にな
っている。 − 積載パレットまたはローラ・パレットはリア・エン
ド付きでも、リア・エンドなしでも使用できる。

【００１２】また、本発明によれば、 − 積載パレットは「完全溶接」形であり、対向する２
パレット側板が固定接続されるリア・ベース・チューブ
を備えている。 − ２パレット側板は少なくとも若干の弾性力をもつ材
料で作られている。 − ２パレット側板は、通常の未積載状態にあるとき
は、リア・ベース・チューブから例えば、４〜８度の角
度で円錐状に広がるように装着されている。 − パレット・デッキはリア・ベース・チューブにヒン
ジで接続されている。 − パレット・デッキは、通常、スプリング手段の作用
によって、１５〜３０度の角度で上側の折畳み位置を占
めるように配置されている。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の実施例を示している添付図面
を参照して、本発明について詳しく説明する。添付図面
において、図１は本発明による積載パレットを示した側
面図である。図２は図１に示した積載パレットが「圧縮
位置」にあるときの平面図である。図３は同じく積載パ
レットが積載位置にあるときの平面図である。図４は相
互に入り込んで圧縮位置にある３つの積載パレットを示
した図である。図５は図４に示した積載パレットの２つ
を示した平面図である。図６は本発明による装置の細部
を示した平面図である。図７および図８は、それぞれ作
用位置と解放位置にある装置の細部を断面で示した斜視
図である。図９はパレット・デッキを下方位置にロック
するための手段を示した平面図である。図１０は同じく
細部を示した正面図である。

【００１４】図に示す積載パレットは基本的に３つの主
要部品だけから構成されている。つまり、１部品で形成
されたパレット本体１と、回転可能にパレット本体に接
続されたパレット・デッキ２と、パレット・デッキ２に
作用するスプリング手段３とである。

【００１５】図２、３および６に示すように、パレット
本体１は中央に水平に延設されたリア・ベース・チュー
ブ４を備え、パレット側板５の端部がリア・ベース・チ
ューブ４のそれぞれの端部に溶接されている。リア・ベ
ース・チューブ４の下面にはローラ・パレットの固定ロ
ーラ７用の２個のホイール・プレート６が設けられてい
る。リア・ベース・チューブ４の前面側には回転可能な
パレット・デッキ２の２個の接続ラグ８が設けられ、こ
のラグは貫通孔が形成されている。各ホイール・プレー
ト６の上面には短長の直立ガイド・フック９が設けら
れ、このガイド・フックはリア・ベース・チューブ４の
前面にある距離を置いて取り付けられている。ガイド・
フック９は、ガイド・フックがないと、その取付けが不
安定になるスプリング手段３を所定位置に保つことを目
的としている。

【００１６】パレット側板５は左右対称に同一形状をし
ており、少なくとも若干の弾性力をもつリブ、好ましく
は金属リブからなるリブ系１０で構成されている。リブ
系１０の最後部リブまたはチューブ１１は、通常の未積
載位置にあるパレット側板が約２〜５度の角度だけ外側
に広がったときの位置を占めるような位置でリア・ベー
ス・チューブ４の端部に溶接されている。パレット側板
のスプリング作用に応じて、パレット側板は相互に向か
って容易に引っ張って、平行に対向することができる。
この状態が「積載」位置である。各パレット側板の前端
の下面には、キャスタ・ローラと呼ばれるローラ１３用
のホイール・プレート１２があり、ローラ１３は垂直軸
を中心に回転可能になっている。各フロント・ホイール
・プレート１２は、以下で詳しく説明するように、パレ
ット・デッキ２の下面から下方に突出したロック・ピン
用の貫通ロック孔２４を備えている。

【００１７】従来と同じように、パレット・デッキ２は
フレーム１５から構成され、フレームはネットが張られ
ているか、固体支持デッキ・プレートが載置されてい
る。パレット・デッキのリア・フレーム・チューブ１６
はリア・ベース・チューブ４の接続ラグ８に回転可能に
取り付けられるように配置されている。この目的のため
に、リア・フレーム・チューブ１６は２つの回転ラグ１
７を備え、これらのラグはリア・ベース・チューブ４の
接続ラグ８の中間にはめ込まれている。パレット・デッ
キ２は、特に図６に示すように、解放可能ピン１８によ
ってリア・ベース・チューブ４に取り付けられている。
フレーム・チューブ１６の後側には、後方に突出したリ
ップ１９が溶接されており、このリップはスプリング手
段３と一緒に働いて、パレット・デッキ２をその積載位
置から直角に上に折り畳み、パレット・デッキがスプリ
ング作用によってその位置に保たれるようにしている。

【００１８】スプリング手段３はウェブ部分２１と２つ
に分岐したスプリング部分２２ａ、２２ｂをもつＵ形状
のトーション・スプリング２０からなっている。図６に
詳しく示すように、このスプリングは容易に解放可能に
載置されている。このために、左側の分岐部分２２ａ
は、パレット側板５の内面にある上方に開いたフック２
３内に置かれており、ウェブ部分２１は、ホイール・プ
レート６の上側にある直立ガイド・フック９によってリ
ア・ベース・チューブ４に対してウェブ部分と共に所定
位置に保たれているホイール・プレート６の上側に置か
れている。スプリング２０はリア・ベース・チューブ４
の取付けラグ８に設けられた対応する穴に挿通されてい
る。スプリング２０の取付けをゆるめると、パレット・
デッキを先に取り外したあと、容易にスプリング２０を
取り外すことができる。スプリング２０の取外しは、ス
プリングの分岐部分２２ｂを下方に折り曲げ、パレット
・デッキ２を取り外し、ガイド・フック９およびパレッ
ト側板のフック２３から離れるようにスプリング２０を
上に折り畳むことによって行われる（図７および図８を
参照）。これにより、スプリング２０は取付けラグ８の
穴を自由に移動することが可能になる。作用状態にある
ときは、スプリングは、図１に実線で示すように水平面
に対して例えば１５〜３０度の角度で、パレット・デッ
キ２を「圧縮」位置に保つようにプリストレスされてい
る。この位置にあるとき、パレット側板５は夫々、約２
〜３度の角度だけ円錐状に広がっていると共に、パレッ
ト・デッキは約２５度の角度で上に折り畳まれているの
で、別のパレットを第１パレット内に移動することがで
きる。この位置では、前記後続パレット（前のパレット
によって包み込まれている）のリア・サイド・チューブ
１１は、図４に破線で示すように、その一部だけが、上
に折り畳まれている１つまたは２つ以上の先のパレット
のパレット・デッキ２上にまたがっている。

【００１９】図４および図５は、相互の中に圧縮状態で
差し込まれた３個（２個）のパレットを示している。図
から明らかなように、これらのパレットが占めるスペー
スは非常に小さくなっている。つまり、その床面は、積
載した１個のローラ・パレットが占める床面より若干大
きくなっているだけである。これを可能にしたのは、パ
レット側板を約２〜４度という非常に小さな角度より大
きな角度で角度方向に移動する必要がなく、スプリング
状のプレート材でパレット側板を非常に薄くできるため
である。

【００２０】パレット・デッキ２を「積載」位置にロッ
クすることを可能にするために、フロント・プレート１
２は貫通孔２４をもつ構成になっている。図示の実施例
では、四角孔がパレット側板に隣接して設けられてい
る。対応する個所には、パレット・デッキ２はその積載
位置にあるとき、ロック・ピン２５を備えた構成になっ
ており、このロック・ピンは凹部をもち、この凹部は貫
通孔２４の縁の周囲と下面に係合するように配置された
ロック・フック２６を備え、パレット・デッキを積載位
置に保つようにしている。

【００２１】積載パレットを積載位置に調整するとき
は、パレット側板５を手でつかみ、足でパレット・デッ
キ２を押さえ付けながら、相互に向かって移動させる。
これにより、ロック・ピン２５はフロント・ホイール・
プレート１２のロック孔２４に滑り込むので、ロック・
フック２６はロック孔２４のロック縁の周囲と下面に係
合することになる。そのあと、パレット側板を解放した
ままにすると、パレット・デッキ２は、パレット側板の
ロック・スプリング作用に応じて下方「積載」位置に保
たれる。

【００２２】積載パレットから積載物を降ろして空にし
たあと、積載パレットを保管しておくか、物品の出荷元
に送り返すときは、パレット側板を手でつかみ、相互に
向かって若干引っ張ると、パレット・デッキ２のロック
・ピン２５がロック孔２４内で解放される。これによ
り、パレット・デッキはトーション・スプリング２０の
採用によって２５度の角度に自動的に上に折り畳められ
る。これが行われるのは、スプリング分岐部分２２ｂが
パレット・デッキのリア・ベース・チューブ１６に対抗
して付勢しているためである。パレット側板は解放され
ると、自動的に圧縮位置に移動し、この位置でパレット
側板は約４〜６度の円錐角度で広がる。この位置で、２
番目の（別の）パレットを、開いている１番目のパレッ
ト内部に移動することが可能になる。

【００２３】積載パレットのリア・エンドを使用する必
要が起こる場合もあり得るので、そのような場合には、
当該リア・エンドと平行に突き当たる位置までパレット
・デッキ２を上に折り畳む必要がある。パレット・デッ
キ２をその位置に保持するために、トーション・スプリ
ング２０の一方の分岐部分２２ｂがリア・パレット・フ
レーム・チューブ１６の後方に突出したリップ１９に当
接して、パレット・デッキを完全に上に折り畳められた
垂直位置に保持する。

【００２４】

【発明の効果】本発明の積載パレットは、弾力性をもつ
パレット側板５とスプリングで付勢されたパレット・デ
ッキ２を備えた特殊な構造になっているので、自動化に
よってパレットを配列させて積載を行うことができる。
これは、パレットをローラまたはレールを通るようにパ
レットを移送するコンベヤ上にパレットを置き、別のロ
ーラまたはレールがパレット・デッキ２を下方に押し付
けながら前記ローラまたはレールがパレット側板を相互
に対して押し付けて、積載位置を占めるようにすること
で、簡単に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による積載パレットを示した側面図であ
る。

【図２】図１に示した積載パレットが「圧縮位置」にあ
るときの平面図である。

【図３】同じく積載パレットが「積載位置」にあるとき
の平面図である。

【図４】相互に入り込んで「圧縮位置」にある３つの積
載パレットを示した図である。

【図５】図４に示した積載パレットの２つを示した平面
図である。

【図６】本発明による装置の細部を示した平面図であ
る。

【図７】作用位置にある装置の細部を示した斜視図であ
る。

【図８】解放位置にある装置の細部を示した斜視図であ
る。

【図９】パレット・デッキを下方位置にロックするため
の手段を示した平面図である。

【図１０】同じく細部を示した正面図である。

【符号の説明】

１ パレット本体 ２ パレット・デッキ ３ スプリング手段 ４ リア・ベース・チューブ ５ パレット側板 ６ ホイール・プレート ７ 固定ローラ ８ 接続ラグ ９ ガイド・フック １０ リブ系 １１ 最後端チューブ １２ ホイール・プレート １３ キャスタ・ローラ １５ フレーム １６ リア・フレーム・チューブ １７ 回転ラグ １８ ピン １９ リップ ２０ トーション・スプリング ２１ ウェブ部分 ２２ａ、２２ｂ 分岐部分 ２３ フック ２４ 孔 ２５ ロック・ピン ２６ ロック・フック

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 オケ シューブロム スウェーデン王国 エス−70227 エレ ボロ ランドストームスベーゲン ８ エー (56)参考文献 特開 昭53−60044（ＪＰ，Ａ) 実開 昭60−169125（ＪＰ，Ｕ) 米国特許3977689（ＵＳ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B65D 19/42

Claims (8)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ローラ・パレット形の積載パレットであ
   って、相互に対して若干の距離だけ外側に回転可能に配
   置された２つの対向するパレット側板（５）と、当該パ
   レット側板（５）を相互に接続するリア・エンド（４）
   と、下に折り畳まれる「積載」位置と少なくともその一
   部が上に折り畳まれる「圧縮」位置を占めることができ
   るパレット・デッキ（２）と、前記パレット側板（５）
   とリア・エンド（４）からなるユニットに装着されたロ
   ーラ（７、１３）とを備え、当該ローラによってパレッ
   トが移動可能である積載パレットにおいて、 ２つのパレット側板（５）はリア・エンド（４）に固定
   的に接続されており、 パレット側板（５）はスプリングによって相互から外側
   の方向に付勢されており、 パレット側板（５）は、通常の未積載位置にあるとき、
   当該パレット側板がスプリング作用によってリア・エン
   ドから円錐状に広がるように装着されており、 パレット・デッキ（２）はリア・エンドに回転可能に接
   続され、前記パレット・デッキ（２）は、通常の未積載位置にあ
   るとき、当該パレット・デッキが通常の水平積載位置か
   らその一部が上に折り畳まれる位置を占めるようにスプ
   リング手段（３）で付勢されて、 前記スプリング手段はＵ形状のトーション・スプリング
   （２０）からなり、 ａ）当該トーション・スプリングの一方の分岐部分（２
   ２ａ）はパレット側板（５）の上向きのフック（２３）
   に当接し、 ｂ）当該トーション・スプリングのウェブ部分（２１）
   はリア・エンド（４）に平行にかつ近接して延びてお
   り、 ｃ）当該トーション・スプリングの他方の分岐部分（２
   ２ｂ）はパレット・デッキ（２）の下面に当接するスプ
   リング反作用手段を形成し ていることを特徴とする積載
   パレット。
2. 【請求項２】 パレット側板（５）は薄厚の弾性材で作
   られており、作用を受けていない位置にあるとき、パレ
   ット側板はそれぞれが２〜４度の円錐角だけ相互から外
   側に広げられた位置を占めていることを特徴とする請求
   項１に記載の積載パレット。
3. 【請求項３】 リア・エンドはリア・エンド・チューブ
   （４）として形成され、当該リア・エンド・チューブに
   パレット側板（５）を固定的に接続し、パレット・デッ
   キ（２）を回転可能に接続したことを特徴とする請求項
   １または２に記載の積載パレット。
4. 【請求項４】 パレット側板は、リア・エンド・チュー
   ブ（４）と反対側の端部に、積載パレット・ローラ（１
   ３）用の板形状のローラ・プレート（１２）を備え、当
   該ローラ・プレート（１２）は貫通孔（２４）を備え、
   当該貫通孔は、積載位置に下方に折り畳むときパレット
   ・デッキと一緒に働くパレット側板（５）用の接続手段
   となるように配置されていることを特徴とする請求項２
   に記載の積載パレット。
5. 【請求項５】 パレット・デッキ（２）はほぼ長方形で
   あり、パレット・デッキ（２）は、その自由端コーナの
   各々に、下方に突出したロック・ビン（２５）を備え、
   当該ロック・ピンは反対側の自由端コーナに面して凹部
   を備えると共に、ローラ・プレート（１２）の貫通孔
   （２４）縁とその下面に弾性的に係合するように配置さ
   れたロック・フック（２６）を備え、当該ロック・フッ
   ク（２６）はパレット・デッキ（２）を積載位置に保持
   するようにしたことを特徴とする請求項２に記載の積載
   パレット。
6. 【請求項６】 スプリング手段（３）は水平位置から上
   方に１５〜３０度の角度にパレット・デッキ（２）を保
   つように付勢したことを特徴とする請求項１ないし請求
   項５のいずれかに記載の積載パレット。
7. 【請求項７】 パレット・デッキ（２）はリア・エンド
   ・チューブ（１６）から後方に突出した舌片（１９）を
   備え、パレット・デッキ（２）が完全直立位置まで上に
   折り畳まれたときスプリング（２２）がスプリング作用
   によって当該舌片（１９）と接触するようにしたことを
   特徴とする請求項１または６に記載の積載パレット。
8. 【請求項８】 Ｕ形状のトーション・スプリング（２
   ０）はパレット側板の直立フック（２３）にほぼ弛緩し
   て当接し、リア・ローラ（７）用のローラ・プレート
   （６）の上面に当接し、当該スプリングのウェブ部分
   （２１）はリア・エンド（４）でパレット・デッキ
   （２）用の回転ブラケット（８）に設けた孔に通り抜け
   ていることを特徴とする請求項１または７に記載の積載
   パレット。