JPH06263146A - 形材積載用パレット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 折畳みできるポールを備えたパレットにおい
て、積み上げる際に各々正常に安定した状態に重ねられ
ることを目的とする。 【構成】 形材を載置する方形をなすフレーム１の側枠
５より外側部にソケット３を立設し、該ソケット３にポ
ール４を起立及び前記側枠５に沿って傾倒可能に設けて
いることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウム形材など
を搬送する際に使用する形材積載用パレットに関する。

【０００２】

【従来の技術】この種のパレットには、積載した荷が崩
れ落ちないように両側にポールが立設される。しかし荷
の積み卸しする作業時にポールが邪魔になるので、ポー
ルを取り外しできるようにするか、あるいは折畳み可能
に構成したものがある。上記折畳み可能のポールを備え
たパレットは、例えば実公平４−４４８８６号公報によ
って開示してあり、そのポールは、パレットを構成する
枠骨の上面に起立し、上面で傾倒できるように構成した
ものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】以上のようにポールを
起伏自在に設けることによって、荷の積み卸しが容易に
なる。しかし、このパレットを使用しない場合において
は、ポールが枠骨の上面に位置しているので、ポールを
折り畳んで重ねても倒したポール上に重ねられるもので
あるため、重ねた状態が不安定になる。またポールを立
てた状態で積み重ねようとすると、ポールの上面にパレ
ットを載置することができなく、高さが高くなって多く
のパレットを積み重ねることができない。しかも少量の
形材を積載してパレットを積み重ねる時にも常にポール
を起立しておかなければならず、スペースが無駄になる
という問題があった。

【０００４】本発明は以上の問題を解決することにあ
り、ポールを立てた状態であっても少スペースで大量の
パレットが積み重ねでき、しかもポールを倒した状態で
重ねても安定した状態で行うことができ、また少量の形
材を積載するにも有効なパレットを提供することを目的
とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明による解決手段
は、形材を載置する方形をなすフレームの側枠より外側
部にソケットを立設し、該ソケットにポールを起立及び
前記側枠に沿って傾倒可能に設けていることを特徴とす
る。

【０００６】また、前記ソケットはフレームの下面に横
架した支桟の端部に立設することが好ましい。

【０００７】

【作用】従って、ポールを立てることによって大量の形
材を積載することができ、またポールを倒した場合にお
いてもソケットの起立している分の少量の形材を積載す
ることができる。空パレットを多数積み上げる際に、ポ
ールを倒さなくてもソケットの寸法分だけパレットを長
手方向にずらすことによって、横ずれなしに簡単に安定
した状態に積み上げできるし、ポールを倒した状態にお
いても、ソケットの上端に他のパレットの横桟を載置す
るだけで少スペースで大量のパレットを保有できる。

【０００８】

【実施例】本発明を具体的に説明すると、図１に示して
いるように、長方形に形成したフレーム１の裏面で長手
方向の前後部に、フレーム１の横幅より長い支桟２をそ
の両端部が突出する状態で固着し、支桟２の左右各突出
部上にそれぞれソケット３を立設し、ソケット３にポー
ル４を直立及び傾倒可能に設けたもので、その傾倒方向
はフレーム１の側枠５に沿うように、即ち側枠５の長手
方向における前後何れか一方に倒れるように設けたもの
である。

【０００９】上記支桟２は、上板に周壁を備えて下面を
開放した形態で、下段のポール４乃至ソケット３の上端
部が、上段の支桟２内に嵌まり込むように形成すること
によって、上に重ねたポール４を横方向と前後方向とに
規制され、正常な状態で積み重ねることができるように
なる。

【００１０】ソケット３は、側枠５の外側面に上部が狭
く下部が広い当て板６を起立して固着し、その当て板６
の外面に支桟２より起立して固着するもので、ソケット
３の形態は、角パイプよりなり、その前後面の何れか一
面の上部を開放したものである。

【００１１】上記ソケット３にポール４を取付ける構造
は、図２に示すように、ソケット３の前記開放してある
面の下部よりＴ字形に形成した支片７をソケット３内に
傾斜した状態で立設してある。一方ポール４は、角パイ
プよりなりその一面の下部にＴ字孔８を、その横孔部が
ポール４の底側となるように設けてあり、このＴ字孔８
を通じて前記支片７を係合したもので、起立しているポ
ール４を引上げてからソケット３の開放している方向に
倒すことにより、ポール４をフレーム１の側枠５に沿っ
て傾倒することができる。尚、その傾倒角度を制限する
ため、前記当て板６にストッパー９を突設している。

【００１２】またポール４の傾倒角度を制限する他の例
として、図３に示しているように、ソケット３とポール
４間に亘るアームレバー１０を長孔１１，１１を介して
枢支しても良い。

【００１３】尚、アルミニウム形材を載置するパレット
として使用する場合には、フレーム１の上面及び当て板
６の内面にそれぞれゴム板などの緩衝材１２を貼付けて
おくものである。

【００１４】以上の構造であるから、長尺の形材などを
載置する場合には、図１のように片側の前後両ポール４
を倒して行えば、狭い場所であっても載置する作業が容
易に行えるものであり、こうして載置した複数のパレッ
トを積み上げる時には、図４に示しているように、下段
の起立したポール４上にパレットの支桟２を載置して積
み上げるが、その際、支桟２は下面が開放されているも
のであれば、ポール４を恰も凹溝内に嵌めたと同様に規
制され、正常に積み上げることができる。

【００１５】また不使用時に倉庫などに積み上げて置く
場合には、図５のように、上に重ねる空パレットを、そ
のソケット３が下段のものより前後の何れかへずらして
重ねることにより、多数積み上げても嵩ばることがな
く、しかも上段のパレットが下段の左右のソケット３，
３間に重ねられるので、重ねる位置に一いち留意するこ
となく簡単に正常に重ねることができる。尚、図示のも
のは、ポール４を起立してあるが、傾倒したままで重ね
ても良い。

【００１６】更に、ポール４を傾倒して積み上げる場
合、図６のように、上段の支桟２が下段のソケット３内
に、前記ポール４と同様に挿入した状態に重ねられるも
ので、この場合、上下のパレットはほぼソケット３の高
さ間隔を明けて積み重ねられるので、積載量の少ない場
合に適している。

【００１７】

【発明の効果】本発明による形材積載用パレットであれ
ば、パレットを構成するフレームの側枠より外側にソケ
ットを立設し、ソケットにポールを起立及び傾倒可能に
設けたもので、しかもポールは側枠に沿って倒すように
構成したものであるから、ポールを倒してもソケットが
起立しているから、その高さまで形材を載置することが
でき、また各パレットは、ポールを起立したままで及び
ポールを倒してソケットの上に載置することができる。
しかもポールは起立あるいは傾倒しても良いが、上下に
重ねるパレットのソケット起立部分を前後方向にずらす
ことにより、パレットのフレーム上に直接重ねることが
でき、その重ねる際に下段のソケット間に収まるように
重ねることによって正常に積み上げられ、多数積み上げ
てもその高さが高くならず、安定した状態で格納して置
くことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による形材積載用パレットを示す斜視図
である。

【図２】同じくポールの起立と傾倒を可能とする支持部
を示す斜視図である。

【図３】ポールの他の支持構造を示す正面図である。

【図４】ポールを起立して複数のパレットを積み上げた
状態を示す正面図である。

【図５】パレットの各ソケット部分をずらして積み上げ
た状態を示す正面図である。

【図６】ポールを倒しソケットの上に重ねた状態を示す
正面図である。

【符号の説明】

１ フレーム ２ 支桟 ３ ソケット ４ ポール ５ 側枠

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 形材を載置する方形をなすフレーム
   （１）の側枠（５）より外側部にソケット（３）を立設
   し、該ソケット（３）にポール（４）を起立及び前記側
   枠（５）に沿って傾倒可能に設けていることを特徴とす
   る形材積載用パレット。
2. 【請求項２】 前記ソケット（３）はフレーム（１）の
   下面に横架した支桟（２）の端部に立設したことを特徴
   とする請求項１記載の形材積載用パレット。