JP3451147B2 - 電子部品自動装着装置 - Google Patents

電子部品自動装着装置

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JP3451147B2
JP3451147B2 JP06621595A JP6621595A JP3451147B2 JP 3451147 B2 JP3451147 B2 JP 3451147B2 JP 06621595 A JP06621595 A JP 06621595A JP 6621595 A JP6621595 A JP 6621595A JP 3451147 B2 JP3451147 B2 JP 3451147B2
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正之 茂原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品を供給する部
品供給ユニットが複数配置された部品供給部を備え、夫
々のユニットより部品を取り出しプリント基板に装着す
る電子部品自動装着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種電子部品自動装着装置が特開平4
−94598号公報に開示されている。この従来技術に
よれば、電子部品を供給する電子部品供給ユニットが複
数部品供給部に配設されており、吸着ノズルが装着する
順序を示すデータに指定された部品供給ユニットより電
子部品の取り出しを行ってプリント基板に該部品を装着
しているが、部品種によっては同一の基板内で特性が合
ったもの同士を装着しなければならない場合がある。こ
のためにこのような部品を供給する部品供給ユニットで
は、部品を収納するテープに部品の特性が変更される場
合には、区切りがわかるように特性の境界にて部品を収
納すべき凹部に部品を収納しないようにして、これれに
より特性の異なることとなったことが検知された場合に
は特性が同一でなければならない場所に異なる特性の部
品が装着されないようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は同一の
基板内で特性を同じもの同士を装着しなければならない
場合について対応する技術であったが、部品の種類によ
っては、複数の特性(クラス)毎に回路を構成する部品
種を変更しなければならない場合がある。例えば水晶発
振子等の部品は発振周波数のバラツキによりクラス分け
が余儀なくされ、これらクラスの異なる部品と一緒に回
路を構成する他の部品の中には、クラス(特性)に応じ
て抵抗値またはコンデンサの容量値等を変更して組み合
わせないと、それらをセットとしたセット部品としての
特性、性能を同一のものとすることができない。
【0004】そこで本発明は、異なる複数の特性に分け
られる電子部品に合わせて他の部品を組み合わせて回路
を構成するようにしてプリント基板に電子部品の装着を
行う場合に効率よく確実に処理することができるように
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、電子
部品を供給する部品供給ユニットが複数配置された部品
供給部を備え、夫々のユニットより部品を取り出しプリ
ント基板に装着する電子部品自動装着装置において、
記部品供給部は夫々が電子部品の特性毎に対応する部品
種の部品を供給する複数の部品供給ユニットを備え、
なくとも1つの前記部品供給ユニットは複数の特性の電
子部品を供給する部品収納部を備え、前記部品供給ユニ
ットの供給する部品の特性を検出する検出手段と、該検
出手段の検出結果に基づき当該特性の部品と組み合わせ
るべき部品を供給する部品供給ユニットを選択する選択
手段を有するものである。
【0006】
【0007】また本発明は、請求項1の発明にて複数の
特性の電子部品を供給する前記部品供給ユニットはテー
プに所定のピッチで電子部品を収納して該テープを間欠
的に繰り出すことにより部品を供給するものであり、該
テープには電子部品の特性が異なる境界部位に次の特性
を示す特性表示を付しており、前記検出手段は該特性表
示を読み次の部品の特性を検出するものである。
【0008】また本発明は、請求項1の発明にて複数の
特性の電子部品を供給する前記部品供給ユニットはテー
プに所定のピッチで電子部品を収納して該テープを間欠
的に繰り出すことにより部品を供給するものであり、該
テープには電子部品の特性が異なる境界部位に特性の境
界であることを示す境界表示を形成しており、前記検出
手段は該境界表示に基づき境界であることを検知する検
知手段と、テープに収納される特性を順番に記憶する記
憶手段と、前記検知手段による境界の検知時に該記憶手
段の記憶内容に基づき次の特性を判断する判断手段とよ
りなるものである。
【0009】
【0010】また本発明は、請求項1の発明にて前記選
択手段は装着すべき順序に装着すべき部品種を供給する
部品供給ユニットを部品供給部内で配設すべき配設位置
番号で指定すると共に前記特性に合わせて組み合わせて
装着すべき部品種を変更する必要のある装着順序である
旨の指定データとよりなる装着データを記憶する装着デ
ータ記憶手段と、前記指定データの指定毎に前記検出手
段に検出される特性に応じた前記配設位置番号を指定す
る特性指定データを記憶する特性指定データ記憶手段と
を有し、これら記憶手段に記憶されたデータに基づき前
記検出手段に検出された特性に合わせて組み合わせるべ
き部品供給ユニットを装着順序毎に選択するものであ
る。
【0011】
【作用】請求項1の構成によれば、部品供給部の少なく
とも1つの前記部品供給ユニットは複数の特性の電子部
品を供給して、該部品供給ユニットの供給する部品の特
性を検出手段が検出し、更に、前記部品供給部は夫々が
前記特性毎に対応する部品種の部品を供給する複数の部
品供給ユニットを備え、選択手段は前記検出手段の検出
結果に基づき組み合わせるべき部品を供給する部品供給
ユニットを選択する。
【0012】
【0013】請求項2の構成によれば、複数の特性の電
子部品を供給する前記部品供給ユニットはテープに所定
のピッチで電子部品を収納して該テープを間欠的に繰り
出すことにより部品を供給し、該テープには電子部品の
特性が異なる境界部位に次の特性を示す特性表示を付し
ており、検出手段は該特性表示を読み次の部品の特性を
検出する。
【0014】請求項3の構成によれば、複数の特性の電
子部品を供給する前記部品供給ユニットはテープに所定
のピッチで電子部品を収納して該テープを間欠的に繰り
出すことにより部品を供給し、該テープには電子部品の
特性が異なる境界部位に特性の境界であることを示す境
界表示を形成しており、検出手段は該境界表示に基づき
境界であることを検知して、記憶手段が記憶したテープ
に収納される特性を順番に記憶する記憶内容に基づき、
次の特性を判断手段が判断する。
【0015】
【0016】請求項4の構成によれば、選択手段は装着
データ記憶手段が記憶する装着すべき順序に装着すべき
部品種を供給する部品供給ユニットを部品供給部内で配
設すべき配設位置番号で指定すると共に前記特性に合わ
せて組み合わせて装着すべき部品種を変更する必要のあ
る装着順序である旨の指定データとよりなる装着データ
及び特性指定データ記憶手段に記憶された前記指定デー
タの指定毎に前記検出手段に検出される特性に応じた前
記配設位置番号を指定する特性指定データに基づき検出
手段に検出された特性に合わせて組み合わせるべき部品
供給ユニットを装着順序毎に選択する。
【0017】
【実施例】以下本発明の一実施例を図に基づき詳述す
る。
【0018】図2及び図3に於て、1はY軸モータ2の
回動によりY方向に移動するYテーブルであり、3はX
軸モータ4の回動によりYテーブル1上でX方向に移動
することにより結果的にXY方向に移動するXYテーブ
ルであり、チップ状電子部品5(以下、チップ部品ある
いは部品という。)が装着されるプリント基板6が図示
しない固定手段に固定されて載置される。
【0019】7は供給台であり、チップ部品5を供給す
る部品供給装置8が多数台配設されている。9は供給台
駆動モータであり、ボールネジ軸10を回動させること
により、該ボールネジ軸10が螺合し供給台7に固定さ
れたナット11を介して、供給台7がリニアガイド12
に案内されてX方向に移動する。13は間欠回動するロ
ータリテーブルであり、該テーブル13の外縁部には吸
着ノズル14を複数本有する装着ヘッド15が間欠ピッ
チに合わせて等間隔に配設されている。
【0020】Iはロータリテーブル13の間欠回転によ
り吸着ノズル14が供給装置8より部品5を吸着し取出
す装着ヘッド15の停止位置である吸着ステーションで
あり、該吸着ステーションIにて吸着ノズル14が部品
5を吸着する。
【0021】16は吸着ノズル14が吸着する部品5の
位置ずれを部品5の下面をカメラにて所定の視野範囲で
撮像しその撮像画面を認識処理して認識する部品認識装
置であり、認識ステ−ションIIに設けられている。
【0022】認識ステーションIIの次の装着ヘッド1
5の停止する位置が角度補正ステーションIIIであ
り、認識装置16の認識結果によるチップ部品5の角度
位置ずれを補正する角度量を予め決められた角度量に加
味した角度量だけヘッド回動装置17が装着ヘッド15
をθ方向に回動させる。θ方向とは上下方向に伸びるノ
ズル14の軸の周りに回転する方向である。
【0023】角度補正ステーションIIIの次の次の停
止位置が、装着ステーションIVであり、前記基板6に
該ステーションIVの吸着ノズル14の吸着する部品5
が装着ヘッド15の下降により装着される。
【0024】20は上下動する昇降棒であり、部品供給
装置8の揺動レバー21に係合して揺動させチップ部品
5を所定間隔に封入した図1に示す部品収納テープ18
を該間隔に合わせて間欠送りさせ吸着ノズル14の部品
吸着位置にチップ部品5を供給する。22は該部品収納
テープ18を巻回するテープリールである。
【0025】23はバーコードリーダであり、前記ロー
タリテーブル13が回転可能に吊り下げられているベー
ス板24にアーム25で固定されている。該バーコード
リーダ23の取付位置は吸着ステ−ションIに停止する
装着ヘッド15の吸着ノズル14が部品5を取り出せる
位置(以下部品取り出し位置という。)に停止している
部品供給装置8のテープ18上を読み取れる位置に設け
られている。図1に示すように、部品5を収納するテー
プ18には部品収納位置にバーコード26が付されてい
るテープ18があり、テープ18は揺動レバー21の揺
動により間欠的にリール22より繰り出され送られてい
くが、間欠送りの停止時に該バーコード26がバーコー
ドリーダ23に読み取られるようになされている。
【0026】このようにバーコード26が付されている
複数の特性の電子部品5を収納するテープ18には水晶
発振子等の特性が異なる部品5が封入されているが、同
特性の部品5か連続して収納され異なる特性の部品5と
なる境界の位置の部品収納位置に次に送られる部品の特
性を示すバーコードが付されているものである。図1の
場合特性が同じA1と付された部品5とA1とは異なる
特性のA2と付された部品5が収納されている。図1の
矢印の方向にテープ18は送られるが、A1と付された
部品5の先頭の部品よりも矢印側のバーコード26が特
性A1である情報を持ち、A2と付された部品5の先頭
の部品よりも矢印側のバーコード26が特性A2である
情報を持つものである。
【0027】該バーコード26の印刷される位置は部品
収納位置であることにより間欠的に送られ停止する位置
でバーコードリーダ23がこれを読み取れるために良い
が、部品5を収納すべき位置の間の位置に付し、間欠送
りのテープ18が移動している途中で内容を読み取るよ
うにしてもよいし、あるいは、バーコードリーダ23の
配設位置をこの部品収納位置間のバーコード位置に合わ
せてずらしてもよい。
【0028】また、ここに付す部品5の特性を示すマー
クは図4に示すバーコード26ではなく図5に示すよう
な所謂ベリコード27であってもよいし、他の識別マー
クであってもよい。部品収納テープ18の部品収納位置
は凹部になされ、部品5を収納可能としているが、バー
コード26が印刷されている位置は平面である。
【0029】図1に示すバーコード26が付された部品
収納テープ18以外の部品収納テープ18は夫々が同一
品種の部品5を収納するものである。同一品種とは同一
抵抗値の抵抗(所定の許容範囲はある。)または同一容
量値のコンデンサという意味である。これら異なる複数
の特性に分けられる電子部品5を収納するテープ18
(バーコード26が付されたテープ18)以外のテープ
18に収納される部品5にはB1〜B4と付されている
が、バーコード26が付されたテープ18の部品5の特
性に合わせて選択されて組み合わされて基板6に装着さ
れるものであり、これらは図7及び図8に示すように特
性A1の部品5に対してはB1の部品5が組み合わされ
て同じ回路を形成して装着され、特性A2の部品5に対
してはB2の部品5が組み合わされて同じ回路を形成し
て装着されるようになされている。
【0030】次に、図6に基づき電子部品自動装着装置
の制御ブロックについて説明する。
【0031】29はCPUであり、RAM30に記憶さ
れたデータに基づき、ROM31に記憶されたプログラ
ムに従って電子部品自動装着装置の部品装着に係る動作
を統括制御する。CPU29にはインターフェース32
及び駆動回路33を介して前記X軸モータ4、Y軸モー
タ2及び供給台駆動モータ9等の制御対象が接続されて
いる。また、インターフェース32にはバーコードリー
ダ23等が接続されている。
【0032】前記RAM30には図9に示す装着デー
タ、図10に示す繰り返し位置オフセットデータ及び図
11に示すクラス指定データとよりなるNCデータが格
納されている。NCデータは基板種毎に作成され基板種
が特定されて格納される。
【0033】これらデータについて説明する。
【0034】図9に示すような装着データは装着順序を
示すステップ(M1…)毎にプリント基板6上の部品装
着位置のXY座標を示すXデータ及びYデータ、部品5
をθ方向へ角度振りすべき角度量を示す装着角度、取り
出すべき部品5を供給する部品供給装置8が搭載されて
いる位置番号であるレーン番号を示す部品取出のデータ
を有すると共に、部品5の特性(クラス)を指定するク
ラス指定のデータが設定されるものである。本実施例の
場合図7及び図8に示すようにプリント基板6は繰り返
して同一の部品装着パターンで部品5が装着されるもの
あり、1つの装着パターンは単位基板35毎に形成さ
れ、図9のXデータ及びYデータは単位基板35内での
所定の原点位置に対する座標を示すものである。
【0035】図10には装着データで示される前記各装
着パターンを形成すべきプリント基板6の原点位置に対
する位置を示す座標がXデータ及びYデータにより示さ
れ、ステップは装着パターンを形成していく単位基板の
順番を示すこととなる。コントロールコマンドは図9の
装着データの場合には各単位基板35内での部品5の装
着の順番がステップの通りであることを示し、図10の
コントロールコマンドのEはデータの最終であることを
示す。
【0036】図11のクラス指定データの設定について
説明する。
【0037】図9に示すステップM1のクラス指定に格
納されるクラス指定コードは3桁の数字のうち下2桁が
0であり、これは、当該ステップの部品5が即ちレーン
番号101の部品供給装置8が供給する部品5が複数の
特性に分けられて収納されていることを示す。図9のス
テップM2のクラス指定コードは3桁の百の位が1であ
り、ステップM1のクラス指定コードの百の位と同じで
あり、ステップM2で装着されるべき部品5がステップ
M1の部品5の特性に合わせて組み合わせて装着される
べく選択される部品5であることを示している。図11
のクラス指定データはクラス指定コードが100である
部品5の特性に応じて組み合わされるべき部品5を指定
するものであり、上欄に横並びの数字がクラス指定コー
ドであり、クラス指定コード毎に部品5の特性(A1〜
A4)に合う部品5を供給する部品供給装置8のレーン
番号が格納される。図11の場合クラス指定で選択され
るべき部品種は1組のみ(あるいは選択されるべき装着
ステップが1ステップのみ)であることが、他のクラス
指定コード(102〜)のレーン番号が000とされて
いることからわかる。
【0038】また、複数の異なる特性に分けられた部品
5の種類が1種類(即ちクラス指定のある部品5が1種
類)であり、特性に合わせて選択される組み合わせが3
組あるのが、図12及び図13で示すデータであり、図
14乃至図16に示す状態のものである。
【0039】また、複数の異なる特性に分けられた部品
5の種類が2種類(即ちクラス指定のある部品5が2種
類)であり、特性に合わせて選択される組み合わせが夫
々1組あるのが、図17乃至図19で示すデータであ
り、図20乃至図22に示す状態のものである。
【0040】以上の構成により以下動作について説明す
る。
【0041】先ず、図9、図10及び図11のNCデー
タに対応する基板種のプリント基板6について部品5の
装着を行う場合について説明する。
【0042】操作者は供給台7上の部品供給装置8を図
1に示すように搭載し、図示しない操作部を操作して、
図9乃至図11に示すデータをRAM30内の生産運転
を行うべきデータの格納部に格納するよう設定を行う。
【0043】次に、生産運転が開始されると、CPU2
9は図9乃至図11のデータを読み込みながら部品装着
に係わる動作を制御する。
【0044】バーコードリーダ23は部品取り出し位置
の部品供給装置8上でテープリール22から繰り出され
たテープ18上をテープ18が送り出され停止する毎に
読み、バーコード26が印刷されている場合にはその内
容によりCPU29はバーコード26の印刷されている
部品収納位置の次の部品収納位置に収納されている部品
5の特性を検出する。この特性はRAM30に記憶され
る。この特性が図1のA1てあるものとすると、このA
1の部品5を図9に示す装着データのステップM1で取
り出すこととなった場合、レーン番号101の部品供給
装置8が移動して部品取り出し位置に移動し、吸着ノズ
ル14が装着ヘッド15の下降により下降して部品5を
真空吸着する。
【0045】次に、部品5を吸着ノズル14が取り出し
た後、ロータリテーブル13は間欠的に回転して次のス
テ−ションに装着ヘッド15が達する。
【0046】次に、認識ステ−ションIIに達すると部
品認識装置16により部品5の位置ずれが認識され、そ
の後角度位置及びXY方向の位置が補正され、装着ステ
−ションIVにて図9のXデータ及びYデータの位置に
図10のステップA1の位置を加味した位置にプリント
基板6上にて装着される。この位置は図7に示す左上の
単位基板35のA1と表示された位置である。
【0047】次に、ステップM1の部品取り出しを終え
た装着ヘッド15が吸着ステ−ションIから次のステ−
ションに移動するとき、次の装着ヘッド15が吸着ステ
−ションIに移動してくるが、このヘッド15はステッ
プM2の部品5を吸着すべきであるので、該部品5を取
り出すべく供給台7が移動される。
【0048】即ち、CPU29はこのステップが図9の
装着データにおいてクラス指定コードが101であるこ
とを読み図11のクラス指定データにてクラス指定コー
ド101の欄より記憶されている特性A1に対応するレ
ーン番号102を読み出し、A1に対応する部品種であ
るB1の部品5を取り出すべく、供給台7を移動させて
レーン番号102の部品供給装置8を部品取り出し位置
に移動させる。
【0049】このようにして部品5が取り出され、図7
の左上の単位基板35に示す如く部品5の装着が行われ
る。
【0050】このようにして部品5の装着が単位基板3
4毎に図10に示すステップの順番に行われる。レーン
番号101の部品供給装置8にては部品5が取り出され
る毎にテープ18が送られていくが、図1のA1の部品
5が無くなると、バーコード26がバーコードリーダ2
3に読み取られ、次の特性A2が記憶される。
【0051】特性A2の部品5が取り出される順番にな
ると、CPU29は図9のステップ番号M2を読み出し
た時に、図11のクラス指定データより特性A2に合わ
せて、レーン番号103の部品供給装置8を部品取り出
し位置に位置させ、部品種B2の部品5を取り出し、プ
リント基板6に装着する。例えば図8に示すように、基
板6において、図10のステップA2の単位基板35ま
では特性A1の部品5を装着していて、ここで、特性A
1が終了して次に特性A2の部品5を装着する場合には
これに合わせて部品種B2が装着される。次のステップ
A4の単位基板34においても同様に装着される。
【0052】尚、バーコードリーダ23がテープ18に
印刷されたバーコード26を読み取るのは、部品吸着が
行われる直前ではなく例えばN個分前に読み取るため、
所定の記憶エリアにこの読み取り検出された特性を記憶
しておきこのバーコード26が印刷されている部品供給
装置8(図1の場合はレーン番号101のもの)より部
品5が取り出される毎に取り出し回数をカウントしてN
回計数した後の部品取り出し時より記憶されている特性
に基づきクラス指定データにてレーン番号の選択を行う
ようにすればよい。また、バーコード26が部品収納位
置に印刷されている場合には、このバーコード26の印
刷位置が次に部品5が取り出される位置となった場合に
1回空送りされ(吸着ノズル14が下降せずに1回テー
プ18を送る。)次の部品収納位置より部品5が取り出
されるようにすればよい。
【0053】次に、この基板種の基板6の生産が終了し
て図12、図10及び図13に示すNCデータに従って
部品装着がなされる基板種の生産運転を行う場合につい
て説明する。
【0054】前述と同様にしてデータが設定され自動運
転が開始されると、前述と同様にしてバーコード26の
読み取りにより特性A1が検出される。これに合わせ図
12のステップM2ではクラス指定コードが101であ
ることから、図13のクラス指定データにおいて、クラ
ス指定コード101の欄にて特性A1に対応するレーン
番号201がCPU29により取り出される部品5のレ
ーン番号と判断され、このレーン番号の部品供給装置8
が部品取り出し位置に移動される。このようにして部品
5が吸着される。
【0055】次に、図12のステップM3においては、
クラス指定コードが103であるので、図13のクラス
指定コード103の欄の特性A1に対応するレーン番号
202が読み込まれ、このレーン番号より部品5が取り
出される。図12のステップM4においても同様にして
レーン番号203の部品5が取り出される。ステップM
5及びM6にてはクラス指定コードが000であり、こ
れを読み込んだCPU29はクラス指定データには指定
がなく、図12の装着データの部品取出のデータに示さ
れる通りのレーン番号301、302より部品5を取り
出せばよいことを判断する。即ち、ステップM5及びM
6の部品5はステップM1の部品の特性が異なっても関
係が無い部品5である。
【0056】このようにして、図15に示すように部品
5の装着が行われるが、次のバーコード26が読み込ま
れ、特性A2が記憶され、レーン番号101において、
特性A2の部品5が吸着されると、これに合わせ、図1
2の装着データにてはステップM2〜M4が夫々レーン
番号211、212、213より部品5の取り出しが行
われ、図16の右上の単位基板35より変更された特性
により部品5の装着が行われる。
【0057】次に、この基板種の基板6の生産が終了し
て図17、図10、図18及び図19に示すNCデータ
に従って部品装着がなされる基板種の生産運転を行う場
合について説明する。この場合はクラス指定のある部品
5が2種類ある場合についての例である。
【0058】前述と同様にしてデータが設定され自動運
転が開始されると、前述と同様にしてバーコード26の
読み取りによりレーン番号101の部品5について特性
S1が、そしてレーン番号111について特性T1が検
出される。クラス指定コード100のレーン番号101
の部品5では図18のクラス指定データにより、またク
ラス指定200のレーン番号111については図19の
クラス指定データにより対応する部品5のレーン番号が
決定される。
【0059】ステップM2ではクラス指定コードが10
1であり、百桁の数字が同じであるクラス指定が100
の部品5と組み合わせられる部品5があることが判断さ
れ、図18のクラス指定データにより、特性S1に対応
するレーン番号201がCPU29により取り出される
部品5のレーン番号と判断され、このレーン番号の部品
供給装置8が部品取り出し位置に移動される。また、ス
テップ番号M3でも同様にしてレーン番号202が判断
される。
【0060】また、ステップM5ではクラス指定コード
が201であることから、図19のクラス指定データに
よりその特性T1に合わせてレーン番号212が取り出
されるべき部品5を供給する部品供給装置8のレーン番
号として判断される。
【0061】このようにして、部品取り出しが行われ
て、図21の右上及び左上の単位基板35に示すように
部品5の装着が行われる。バーコードリーダ23により
レーン番号111のバーコード26が読み込まれ、特性
T2が記憶され、その取り出しの順番になると、これに
合わせて、ステップM5ではレーン番号213より部品
5が取り出され、図21の左下及び右下の単位基板35
に示されるように部品5の装着が行われる。
【0062】次に、レーン番号101のバーコード26
が読み込まれると、特性S2が記憶され、その部品5の
取り出し時には、これに合わせて、図17の装着データ
のステップM2及びM3において、レーン番号203、
204から部品5が取り出され図22の右上の単位基板
35以降のように部品5の装着が行われる。
【0063】尚、以上の実施例では例えば図1の場合の
レーン番号101の部品供給装置8のテープ18は部品
5上を被う透明のカバーテープ上にバーコード26が印
刷され、バーコード26の印刷してある下の位置には部
品5が収納去れていないものとしたが、このバーコード
26の印刷位置の下より新しい特性の部品5が収納され
ているとしてもよい。
【0064】また、図1及び図14等のテープ18の図
にはA1、A2等の文字が表示されていたが、これは説
明上分かりやすくするためであり、実際に表示されてい
なくともよいものであったが、図23に示すように部品
5自体の上面に特性を示す文字(A1等)を印刷してお
き、これをバーコードリーダ23と同じ位置にある文字
認識装置により認識するようにしてもよい。この時、こ
の上には前述するようにカバーテープが貼られている
が、これは透明であり読み取りに支障がないようになさ
れている。また、このように文字を表示するのでなくバ
ーコードを部品5の上面に表示してこれを読み取るよう
にしてもよい。
【0065】また、図24に示すように、特性の異なる
部品5の境界にて部品5を収納してない部品収納部37
を例えば3個形成しておき、これをバーコードリーダ2
3の位置に部品有無検出センサを設けて検出して前述と
同様な制御をしてもよい。但しこの場合には、部品5の
特性がテープ18内で収納される順番がRAM30内に
データとして例えば図25のように格納されている必要
がある。
【0066】また、図24のようにテープ18が形成さ
れている場合には、部品有無検出センサを設けなくと
も、部品5の吸着ミスを検出するセンサを例えば、吸着
ステーションIまたはその次のステ−ションに設けてお
き(ノズル14に吸着されているかどうかを部品5によ
り光が遮光されるかどうか等で検出するものなどが考え
られる)、3回の吸着ミス(空の部品収納部37が3個
ある。)で特性の境界であることを判断するようにして
もよい。
【0067】また、吸着ステ−ションI等に吸着ノズル
14に吸着された状態の部品5の電気特性を測定する装
置を設けておき、その測定結果に合わせて、以降に吸着
されるその測定結果により選択されるべき部品5の選択
を行うようにしてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上のように本発明は、複数の特性に分
けられる電子部品を同一の部品供給ユニットが供給する
ようにしたから部品供給部に搭載する部品供給ユニット
の数を多くすることなく、複数の特性の部品に応じて他
の部品を組み合わせて回路を構成するようにしてプリン
ト基板に電子部品の装着を行うことができ、また例えば
テープに部品を収納する場合には同一特性の部品が多数
揃わないとテープの作成ができないという不便を解消す
ることができる。また、このようなユニットの供給する
部品の特性を検出してそれに合う組み合わせるべき部品
供給ユニットを選択するようにしたから、確実に誤るこ
と無く最適の部品を装着するようにできる。また、部品
供給部は夫々が前記特性毎に対応する部品種の部品を供
給する複数の部品供給ユニットを備えているので、組み
合わせるべき部品を選択して取り出す動作が効率よく行
える。
【0069】
【0070】また、特性の異なる部品を収納するテープ
の特性の境界部位に次の部品の特性表示をするように
たので、確実に次の部品の特性を検出することができ
る。
【0071】また、テープの特性の境界部位に特性の境
界であることのみを示すようにして、特性の順番は別に
記憶しておくようにしたので、特性そのものを読み取る
特殊なセンサを設けなくても特性を検出することができ
る。
【0072】また、組み合わせる部品を選択するのに装
着順序毎に特性に応じて変更されるべき部品であるかを
指定データで指定して、該指定データの指定毎に前記検
出手段に検出される特性に応じた前記配設位置番号を指
定する特性指定データを記憶する特性指定データ記憶手
段とを有し、これら記憶手段に記憶されたデータに基づ
き前記検出手段に検出された特性に合わせて組み合わせ
るべき部品供給ユニットを装着順序毎に選択するように
したので、装着順序毎に部品供給ユニットを指定する装
着データにて選択することがある部品供給ユニットを全
て網羅して該装着データを作成する場合に比較して簡単
に部品装着のためのデータを作成することができ、また
特性の変化との組み合わせが複数ある場合であっても対
応をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】各部品供給装置が送る部品収納テープのみを図
示した平面図である。
【図2】電子部品自動装着装置の平面図である。
【図3】電子部品自動装着装置の側面図である。
【図4】バーコードを示す図である。
【図5】ベリコードを示す図である。
【図6】電子部品自動装着装置の制御ブロック図であ
る。
【図7】プリント基板を示す平面図である。
【図8】プリント基板を示す平面図である。
【図9】装着データを示す図である。
【図10】繰り返しオフセットデータを示す図である。
【図11】クラス指定データを示す図である。
【図12】装着データを示す図である。
【図13】クラス指定データを示す図である。
【図14】各部品供給装置が送る部品収納テープのみを
図示した平面図である。
【図15】プリント基板を示す平面図である。
【図16】プリント基板を示す平面図である。
【図17】装着データを示す図である。
【図18】クラス指定データを示す図である。
【図19】クラス指定データを示す図である。
【図20】各部品供給装置が送る部品収納テープのみを
図示した平面図である。
【図21】プリント基板を示す平面図である。
【図22】プリント基板を示す平面図である。
【図23】各部品供給装置が送る部品収納テープのみを
図示した平面図である。
【図24】各部品供給装置が送る部品収納テープのみを
図示した平面図である。
【図25】収納順序毎にクラスを示すデータの図であ
る。
【符号の説明】
5 チップ状電子部品 6 プリント基板 7 供給台(部品供給部) 8 部品供給装置(部品供給ユニット) 18 部品収納テープ 23 バーコードリーダ(検出手段) 29 CPU(検出手段)(選択手段) 26 RAM(記憶手段)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品を供給する部品供給ユニットが
    複数配置された部品供給部を備え、夫々のユニットより
    部品を取り出しプリント基板に装着する電子部品自動装
    着装置において、前記部品供給部は夫々が電子部品の特
    性毎に対応する部品種の部品を供給する複数の部品供給
    ユニットを備え、少なくとも1つの前記部品供給ユニッ
    トは複数の特性の電子部品を供給する部品収納部を備
    え、前記部品供給ユニットの供給する部品の特性を検出
    する検出手段と、該検出手段の検出結果に基づき当該特
    性の部品と組み合わせるべき部品を供給する部品供給ユ
    ニットを選択する選択手段を有することを特徴とする電
    子部品自動装着装置。
  2. 【請求項2】 複数の特性の電子部品を供給する前記部
    品供給ユニットはテープに所定のピッチで電子部品を収
    納して該テープを間欠的に繰り出すことにより部品を供
    給するものであり、該テープには電子部品の特性が異な
    る境界部位に次の特性を示す特性表示を付しており、前
    記検出手段は該特性表示を読み次の部品の特性を検出す
    るものであることを特徴とする請求項1に記載の電子部
    品自動装着装置。
  3. 【請求項3】 複数の特性の電子部品を供給する前記部
    品供給ユニットはテープに所定のピッチで電子部品を収
    納して該テープを間欠的に繰り出すことにより部品を供
    給するものであり、該テープには電子部品の特性が異な
    る境界部位に特性の境界であることを示す境界表示を形
    成しており、前記検出手段は該境界表示に基づき境界で
    あることを検知する検知手段と、テープに収納される特
    性を順番に記憶する記憶手段と、前記検知手段による境
    界の検知時に該記憶手段の記憶内容に基づき次の特性を
    判断する判断手段とよりなることを特徴とする請求項1
    に記載の電子部品自動装着装置。
  4. 【請求項4】 前記選択手段は装着すべき順序に装着す
    べき部品種を供給する部品供給ユニットを部品供給部内
    で配設すべき配設位置番号で指定すると共に前記特性に
    合わせて組み合わせて装着すべき部品種を変更する必要
    のある装着順序である旨の指定データとよりなる装着デ
    ータを記憶する装着データ記憶手段と、前記指定データ
    の指定毎に前記検出手段に検出される特性に応じた前記
    配設位置番号を指定する特性指定データを記憶する特性
    指定データ記憶手段とを有し、 これら記憶手段に記憶さ
    れたデータに基づき前記検出手段に検出された特性に合
    わせて組み合わせるべき部品供給ユニットを装着順序毎
    に選択するものであることを特徴とする請求項1に記載
    の電子部品自動装着装置。
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