JP3451044B2 - ウレタン発泡断熱材の処理方法および処理装置 - Google Patents

ウレタン発泡断熱材の処理方法および処理装置

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urethane
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urethane foam
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  • Disintegrating Or Milling (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は廃棄物の回収処理方
法に係り、特に冷蔵庫などの廃家電製品の破砕と、それ
らを構成している素材の分別回収方法および装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、環境保護の問題より産業廃棄物の
廃棄に関して、その構成材料のリサイクル利用の気運が
高まってきている。そして、ウレタンなどの発泡断熱材
を含めた冷蔵庫などの廃棄物についても例外ではなく、
従来より、その処理および材料の回収方法および装置が
提案されている。
【0003】従来のこのような方法および装置は特開平
7−314446号公報に示されているものがある。
【0004】以下、図面を参照しながら上記従来の発泡
断熱材の回収方法および装置について説明する。
【0005】図9は、従来の発泡断熱材の回収方法およ
び装置を示す工程図である。図9において、冷蔵庫など
のフロン11を発泡剤とするウレタン等の発泡断熱材を
含めた廃棄物1を破砕機2で粗破砕した後、ハンマ付き
の高速のロータ3を備えた破砕機4で発泡断熱材を剥離
し、傾斜角と風洞の高さを限定した風力選別機5で発泡
断熱材を分離する。分別後の発泡断熱材を粉砕機6で粉
砕して発泡剤を分離し、分離された発泡剤を活性炭吸着
装置7に吸着させた後、凝縮器8で液化することで、粉
砕した発泡断熱材の発泡剤を系外に逃がすことなくタン
ク9に分別されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
オゾン層破壊や地球温暖化を回避するため、発泡剤とし
てはフロン11から炭化水素系の可燃性発泡剤に置き換
えられてきている。しかしながら上記従来の方法で、可
燃性発泡剤系を発泡剤とするウレタン発泡断熱材、鉄、
非鉄、プラスチック等から成る複合材を上記回収装置で
破砕処理を行なった場合、高速回転している破砕機3と
複合材中の金属が接触して火花が発生すると、ウレタン
発泡断熱材から飛散した可燃性発泡剤に引火して爆発を
引き起こす危険性があった。また、可燃性発泡剤(気
体)を凝縮して液化した時、防爆の処置を施していない
凝縮工程では、やはり爆発を起こす心配があった。
【0007】本発明は従来の課題を解決するもので、発
泡剤の種類に関わらず、発泡断熱材を含む廃棄物を安全
に分別し、断熱材、発泡剤の排出、回収などの処理を確
実に行い発泡断熱材の再利用の自由度を高める処理方法
および処理装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、発泡断熱材を含む廃棄物を破砕する工程中
に発泡剤の種類を検知し、破砕された廃棄物を発泡断熱
材とそれ以外のものに選別し、さらに、発泡断熱材を断
熱材樹脂と発泡剤に分離した後、可燃性発泡剤を検知し
なかった場合には分離された発泡剤を回収し、可燃性発
泡剤を検知した場合には分離された発泡剤を大気中に排
出するのである。
【0009】これにより、回収の必要のない可燃性発泡
剤を除いて、オゾン層破壊や地球温暖化につながる発泡
剤が回収され、回収装置内で可燃性発泡剤の爆発の危険
性が回避できる。
【0010】また、本発明は、発泡断熱材を含む廃棄物
を破砕する工程中に、可燃性発泡剤を検知しなかった場
合にはそのまま破砕を続行し、可燃性発泡剤を検知した
場合には不燃性ガスまたは空気を供給しながら破砕を続
行する。そして、破砕された廃棄物を発泡断熱材とそれ
以外のものに選別し、発泡断熱材を断熱材樹脂と発泡剤
に分離した後、可燃性発泡剤を検知しなかった場合には
分離された発泡剤を回収し、可燃性発泡剤を検知した場
合には分離された発泡剤を大気中に排出するのである。
【0011】これにより、可燃性発泡剤を含む発泡断熱
材の場合も爆発の危険を回避して安全に処理が行える。
【0012】また、本発明は、破砕された廃棄物を発泡
断熱材とそれ以外のものに選別し、選別された発泡断熱
材の最終排出形態を選択して移送路を切り換えるのであ
る。
【0013】これにより、発泡断熱材の再利用の自由度
が高まる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ウレタン発泡断熱材を含む廃棄物を破砕する破砕工
程と、前記破砕工程で放出された発泡剤の種類を検知す
る検知工程と、前記破砕工程で破砕された前記廃棄物を
前記ウレタン発泡断熱材とそれ以外のものに選別する選
別工程と、前記選別工程で選別された前記ウレタン発泡
断熱材を断熱材樹脂と前記発泡剤に分離する分離工程
と、前記検知工程において可燃性発泡剤を検知しなかっ
た場合に前記分離工程で分離された前記発泡剤を回収す
る回収工程と、前記検知工程において可燃性発泡剤を検
知した場合に前記分離工程で分離された前記発泡剤を大
気中に排出する排出工程と、前記選別工程で選別された
前記断熱材樹脂の最終排出形態を固形ウレタンまたはウ
レタンスラブまたは微粉砕ウレタンのいずれかに選択し
て移送路を切り換える最終排出形態切換工程とを備えた
処理方法であり、可燃性発泡剤は最終的に大気に開放排
出され凝縮工程を介さないため爆発の危険がなくなり、
オゾン層破壊や地球温暖化に関与する発泡剤のみが回収
される。また、分離された断熱材樹脂は再利用先に適し
た形態が選択される。
【0015】本発明の請求項2に記載の発明は、ウレタ
ン発泡断熱材を含む廃棄物を破砕する破砕装置と、前記
破砕工程で放出された発泡剤の種類を検知する可燃性ガ
ス検知手段と、前記破砕装置で破砕された前記廃棄物を
前記ウレタン発泡断熱材とそれ以外のものに選別する選
別装置と、前記選別装置で選別された前記ウレタン発泡
断熱材を断熱材樹脂と前記発泡剤に分離する分離装置
と、前記可燃性ガス検知手段によって可燃性発泡剤を検
知しなかった場合に前記装置で分離された前記発 泡剤を
回収する回収装置と、前記可燃性ガス検知手段によって
可燃性発泡剤を検知した場合に前記分離装置で分離され
た前記発泡剤を大気中に排出する排出装置と、前記選別
装置で選別された前記断熱材樹脂の最終排出形態を固形
ウレタンまたはウレタンスラブまたは微粉砕ウレタンの
いずれかに選択して移送路を切り換える最終排出形態切
換装置とを備えた処理装置であり、可燃性発泡剤は最終
的に大気に開放排出されて爆発の危険がなくなり、オゾ
ン層破壊や地球温暖化に関与する発泡剤のみが回収装置
に回収される。また、分離された断熱材樹脂は再利用先
に適した形態が選択される。
【0016】
【実施例】以下本発明による発泡断熱材の処理方法およ
び処理装置の実施例について、図面を参照しながら説明
する。
【0017】(実施例1) 図1は本発明の実施例1による発泡断熱材の処理装置の
工程図である。図2は同実施例の処理装置の斜視図であ
る。図3は同実施例の処理装置における破砕装置の斜視
図である。図4は同実施例の処理装置における二次破砕
装置の斜視図である。図5は同実施例の処理装置の最終
排出形態を固形ウレタンとする場合の要部工程図であ
る。図6は同実施例の処理装置の最終排出形態をウレタ
ンスラブとする場合の要部工程図である。図7は同実施
例の処理装置の最終排出形態を微粉砕ウレタンとする場
合の要部工程図である。図8は同実施例の処理装置の工
程を示すフローチャートである。
【0018】図1から図4において、10は破砕装置で
二軸シュレッダー11とケーシング12からなる。13
は検知用配管14を備えた可燃性ガス検知手段であり、
15はガス配管16を備えた不燃性ガス供給装置であ
る。17は二次破砕装置でハンマークラッシャー18を
備えている。19は破砕された廃棄物より鉄20を除去
する磁力選別機である。21は一軸シュレッダーを備え
て更に細かい破砕を行う三次破砕装置である。22は風
力選別機で重い非鉄23を選別回収する。24はハンマ
ークラッシャーを備えて重い非鉄23を除いた破砕物を
更に破砕する四次破砕装置である。25は比重選別機で
軽い非鉄26、樹脂27、ウレタン発泡断熱材28を選
別する。
【0019】29はウレタン発泡断熱材28を微粉砕す
る微粉砕装置、30はウレタン発泡断熱材28の断熱材
樹脂を圧縮して固形化する高圧プレス機31を備えた排
出装置である。また、32は高圧プレス機31の前段に
備えられウレタン発泡断熱材28の断熱材樹脂に吸着し
た発泡剤を加熱により脱気させるダブルウォームコンベ
アーである。33はダブルウォームコンベアー32より
飛散するウレタン発泡断熱材を帰還ルートに吸引回収さ
せるフードであり、34はダブルウォームコンベアー3
2で脱気された発泡剤も含めて発泡剤を吸引するフード
である。
【0020】ここで、ダブルウォームコンベアー32で
の加熱操作は通常約120℃に設定されるが、可燃性ガ
ス検知手段13で可燃性発泡剤を検知した場合にはこの
加熱温度を常温程度に低下させるか、加熱を停止するか
の操作が自動的に行われる。なお、可燃性発泡剤の検知
は前段の可燃性ガス検知手段13からの情報を用いるほ
かに、ダブルウォームコンベアー32近傍にも可燃性ガ
ス検知手段を設けて信頼性を高めてもよい。
【0021】35はサイクロンよりなる排出装置であり
破砕または粉砕されたウレタン発泡断熱材28を排出す
る。36はフード33、34から吸引したウレタン発泡
断熱材と発泡剤を分離して、ウレタン発泡断熱材は帰還
ルートに発泡剤は回収ルートに仕分けするフィルターで
ある。37は地球温暖化に関与する発泡剤を吸着させる
活性炭38を備えた回収装置であり、39は大気放出管
を備えオゾン層破壊や地球温暖化に関与しない可燃性発
泡剤などを大気中に排出する排出装置である。
【0022】40は破砕工程の終段に設けてウレタン発
泡断熱材28の移送路を切り換える第1のダンパー、4
1は第1のダンパー40の後段に設けてさらにウレタン
発泡断熱材28の移送路を切り換える第2のダンパー、
42は微粉砕装置29の後段に設けてウレタン発泡断熱
材28の移送路を切り換える第3のダンパー。43は発
泡剤の回収装置37と排出装置39への移送路を切り換
える第4のダンパーである。
【0023】44は高圧プレス機31で成形され排出さ
れる固形ウレタン、45は排出装置35より排出される
ウレタンスラブ、46は同じく排出装置35より排出さ
れる微粉砕ウレタンである。また、47は破砕装置1
0、二次破砕装置17、三次破砕装置21、四次破砕装
置24、微粉砕装置29、磁力選別機19、風力選別機
22、比重選別機25などを密閉系に収めるチャンバー
室であり、48はチャンバー室47に設けられ可燃性ガ
スを室外に開放させる扉である。なお、49は上記処理
装置で処理されるウレタン発泡断熱材28を含んだ使用
済みの冷蔵庫である。
【0024】以上のように構成された発泡断熱材の処理
装置について、以下その工程および動作を説明する。
【0025】図1および図5から図8において、まず、
使用済みの冷蔵庫49がコンプレッサー(図示せず)や
冷媒を除去された後に破砕装置10に投入され、二軸シ
ュレッダー11で破砕され可燃性発泡剤等の可燃性ガス
(図示せず)が発生したならば、可燃性ガス検知手段1
3で検知し、不燃性ガス供給装置15から、窒素などの
不燃性ガスまたは空気がケーシング12内に吹き込まれ
る。
【0026】このとき、二軸シュレッダー11によって
廃棄物の金属を破砕する際に火花が発生しても不燃性ガ
スまたは空気の供給により可燃性ガスの濃度が低下し引
火、爆発などの危険が回避される。なお、空気を供給す
る場合は、希釈し爆発限界濃度を回避することもでき
る。
【0027】次に、破砕物は二次破砕装置17へ送ら
れ、ハンマークラッシャー18により破砕物中の鉄板か
らウレタン発泡断熱材28を剥離させる。このとき、前
段の可燃性ガス検知手段13で可燃性ガスが検知されて
いると不燃性ガス供給装置15から、窒素などの不燃性
ガスまたは空気が吹き込まれ、ハンマークラッシャー1
8によって破砕物の金属を破砕する際に火花が発生して
も不燃性ガスまたは空気の供給により可燃性ガスの濃度
が爆発限界以下に低下し引火、爆発などの危険が回避さ
れる。なお、空気を供給する場合はハンマークラッシャ
ー部に直接供給することも考えられる。
【0028】そして次に、磁力選別機19により吸着選
別して鉄20が選別回収される。鉄20だけ除去された
破砕物は、三次破砕装置21の一軸シュレッダーで細か
く破砕され、風力選別機22へ送られる。風力選別機2
2では重い非鉄23だけ選別排出され、残った破砕物は
四次破砕装置24のハンマークラッシャーで破砕されて
比重選別機25へ送られ、軽い非鉄26、樹脂27とし
て排出される。比重選別機25より飛散したウレタン発
泡断熱材28は第1のダンパー40に送られる。
【0029】第1のダンパー40に到達したウレタン発
泡断熱材28は、最終の排出形態により移送路を選択さ
れる。固形ウレタン44の形態を選択する場合は、図5
に示すように、第1のダンパー40より第2のダンパー
41の方に移送路が切り換えられ、第2のダンパー41
でさらにダブルウォームコンベアー32の方に移送路が
切り換えられて断熱材樹脂に吸着した発泡剤を加熱によ
って脱気する。そして、脱気後の断熱材樹脂を高圧プレ
ス機31で減容圧縮して固形ウレタン44として排出す
る。
【0030】このとき、可燃性ガス検知手段13が可燃
性発泡剤を検知しなかった場合のガスダブルウォームコ
ンベアー32における加熱温度は約120℃とするのが
適当である。一方、可燃性発泡剤を検知した場合は加熱
温度が常温程度に下げるか、または加熱を停止すること
により可燃性発泡剤の脱気量を抑え、可燃性ガス濃度を
爆発限界以下に抑えることによって爆発の危険が回避で
きる。
【0031】そして、圧縮によって排出ウレタンの体積
を小さくできるため、輸送などの取り扱いが効率よく、
容易になり、また再利用の用途も広がる。
【0032】また、ダブルウォームコンベアー32の工
程で飛散したウレタン発泡断熱材はフード33より吸引
回収されてフィルター36に送られ、前段の破砕工程や
脱気により分離した発泡剤はフード34より吸引されて
同じくフィルター36に送られる。そして、フィルター
36で仕分け、濾過された発泡剤は回収装置37の回収
ルートにのせられ、残ったウレタン発泡断熱材は第1の
ダンパー40への帰還ルートにのせられて再度工程を繰
り返す。
【0033】また、ウレタンスラブ45の形態を選択す
る場合は、図6に示すように、第1のダンパー40より
第2のダンパー41の方に移送路が切り換えられ、第2
のダンパー41でさらに排出装置35の方に移送路が切
り換えられてスラブ状のまま排出される。
【0034】この場合、特別な加工装置などを必要とせ
ず排出できるので設備が簡素化でき工程も短縮できて経
済的である。
【0035】また、微粉砕ウレタン46の形態を選択す
る場合は、図7に示すように、第1のダンパー40より
微粉砕装置29の方に移送路が切り換えられ、微粉砕装
置29でウレタン発泡断熱材28が微粉砕される。この
とき、前段の可燃性ガス検知手段13で可燃性ガスが検
知されていると不燃性ガス供給装置15から、窒素など
の不燃性ガスまたは空気が吹き込まれ、微粉砕時に破砕
物に混入した金属があって火花が発生しても不燃性ガス
または空気の供給により可燃性ガスの濃度が低下し引
火、爆発などの危険はなくなる。
【0036】そして微粉砕された微粉砕ウレタン46は
可燃性発泡剤を含むものであれば、第3のダンパー42
よりそのまま排出装置35より排出され、発泡剤は大気
に開放されるか、第3のダンパー42を切り換えて高圧
プレス機31から固形ウレタン44として排出される。
また、可燃性発泡剤を含まないオゾン層破壊や地球温暖
化に関与する発泡剤を含むものであれば、第3のダンパ
ー42は高圧プレス機31の方に切り換えられて発泡剤
は回収装置37の回収ルートに移送される。
【0037】この場合、微粉砕ウレタン46は様々な構
造体への形状の順応性から再利用の用途が広がる。
【0038】フィルター36で濾過された発泡剤は可燃
性発泡剤であれば第4のダンパー43により大気放出管
39へ導かれ大気へ放出され、回収装置37には吸着回
収されない。これにより活性炭38が劣化せぬようにで
きる。また、濾過された発泡剤がオゾン層破壊や地球温
暖化に関与するものであれば、第4のダンパー43によ
り回収装置37に移送路が切り換えられ、大気中に放出
させることなく回収できる。
【0039】また、処理装置の主要設備を収めたチャン
バー室47は密閉系となっており、処理中の廃棄物から
可燃性ガスが放出された場合に系内でガス濃度が高まろ
うとするが、扉48を開放させることによってチャンバ
ー室47内の可燃性ガス濃度を低下させることができ、
爆発の危険を回避して安全に操業できる。なお、扉48
の開放は可燃性発泡剤を含む廃棄物を認識できる場合は
人の手によって開放させてもよいが、可燃性ガス検知手
段13の検知と連動させて自動的に開放させてもよい。
【0040】このように、本実施例の発泡断熱材の処理
装置はウレタン発泡断熱材28に含まれる発泡剤の種類
によって、また断熱材の最終利用形態によって適切な処
理工程が選べるものであり、即ち、オゾン層破壊や地球
温暖化に関与するフロン11などの発泡剤を含む場合は
大気に排出することなく回収装置37に回収でき、オゾ
ン層破壊や地球温暖化に関与しない可燃性発泡剤などの
発泡剤を含む場合は逆に回収装置37に回収させて爆発
の危険が生じることを回避できる。
【0041】また、廃棄物の破砕、微粉砕工程において
も可燃性発泡剤を含む断熱材の場合は各破砕、微粉砕装
置に不燃性ガスまたは空気を吹き込む不燃性ガス供給装
置15を作用させることによって破砕、微粉砕時の金属
接触による火花で引火爆発を防ぐことができるので、発
泡剤が可燃性であるか否かが不明の廃棄物であっても自
動的に安全に処理が行え、且つ、オゾン層破壊や地球温
暖化の問題にも対応できる処理方法および処理装置が提
供できる。
【0042】さらに、処理後のウレタン発泡断熱材の最
終形態を選択できる工程および装置を備えることによっ
て、固形ウレタン、ウレタンスラブ、微粉砕ウレタンな
どの形態が選べ、再利用の用途や形態、例えば建材など
の構造体や断熱材への再利用などに応じることができ、
再利用の自由度が広がる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、ウレタン発泡断熱材を含む廃棄物を破砕する破砕
工程と、前記破砕工程で放出された発泡剤の種類を検知
する検知工程と、前記破砕工程で破砕された前記廃棄物
を前記ウレタン発泡断熱材とそれ以外のものに選別する
選別工程と、前記選別工程で選別された前記ウレタン発
泡断熱材を断熱材樹脂と前記発泡剤に分離する分離工程
と、前記検知工程において可燃性発泡剤を検知しなかっ
た場合に前記分離工程で分離された前記発泡剤を回収す
る回収工程と、前記検知工程において可燃性発泡剤を検
知した場合に前記分離工程で分離された前記発泡剤を大
気中に排出する排出工程と、前記選別工程で選別された
前記断熱材樹脂の最終排出形態を固形ウレタンまたはウ
レタンスラブまたは微粉砕ウレタンのいずれかに選択し
て移送路を切り換える最終排出形態切換工程とを備えた
処理方法であり、発泡剤の種類が不明の廃棄物であって
も自動的に安全に処理が行え、オゾン層破壊や地球温暖
化の問題に対応できる発泡断熱材の処理方法が提供でき
る。また、分離された断熱材樹脂は再利用先に適した形
態が選択され、建材などの構造体や断熱材への再利用の
自由度が広がる。
【0044】また、請求項2に記載の発明は、ウレタン
発泡断熱材を含む廃棄物を破砕する 破砕装置と、前記破
砕工程で放出された発泡剤の種類を検知する可燃性ガス
検知手段と、前記破砕装置で破砕された前記廃棄物を前
記ウレタン発泡断熱材とそれ以外のものに選別する選別
装置と、前記選別装置で選別された前記ウレタン発泡断
熱材を断熱材樹脂と前記発泡剤に分離する分離装置と、
前記可燃性ガス検知手段によって可燃性発泡剤を検知し
なかった場合に前記装置で分離された前記発泡剤を回収
する回収装置と、前記可燃性ガス検知手段によって可燃
性発泡剤を検知した場合に前記分離装置で分離された前
記発泡剤を大気中に排出する排出装置と、前記選別装置
で選別された前記断熱材樹脂の最終排出形態を固形ウレ
タンまたはウレタンスラブまたは微粉砕ウレタンのいず
れかに選択して移送路を切り換える最終排出形態切換装
置とを備えた処理装置であり、発泡剤の種類が不明の廃
棄物であっても自動的に安全に処理が行え、オゾン層破
壊や地球温暖化の問題に対応できる発泡断熱材の処理装
置が提供できる。また、分離された断熱材樹脂は再利用
先に適した形態が選択され、建材などの構造体や断熱材
への再利用の自由度が広がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による発泡断熱材の処理方法
の工程図
【図2】同実施例の発泡断熱材の処理装置の斜視図
【図3】同実施例の発泡断熱材の処理装置の要部斜視図
【図4】同実施例の発泡断熱材の処理装置の要部斜視図
【図5】同実施例の発泡断熱材の処理方法の要部工程図
【図6】同実施例の発泡断熱材の処理方法の要部工程図
【図7】同実施例の発泡断熱材の処理方法の要部工程図
【図8】同実施例の発泡断熱材の処理方法のフローチャ
ート
【図9】従来の発泡断熱材の処理方法の工程図
【符号の説明】
10 破砕装置 13 可燃性ガス検知手段 15 不燃性ガス供給装置 17 二次破砕装置(後段破砕装置) 28 ウレタン発泡断熱材 29 微粉砕装置 30 排出装置 31 高圧プレス機 32 ダブルウォームコンベアー(脱気装置) 35 排出装置 37 回収装置 39 排出装置 40 第1のダンパー装置(切換装置) 41 第2のダンパー装置(切換装置) 42 第3のダンパー装置(切換装置) 43 第4のダンパー装置(切換装置) 47 チャンバー室 48 扉 49 使用済み冷蔵庫(発泡断熱材を含む廃棄物)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−59419(JP,A) 特開 平9−87415(JP,A) 特開 平9−239351(JP,A) 特開 平11−90933(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29B 17/00 B02C 21/00 B09B 3/00,5/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウレタン発泡断熱材を含む廃棄物を破砕
    する破砕工程と、前記破砕工程で放出された発泡剤の種
    類を検知する検知工程と、前記破砕工程で破砕された前
    記廃棄物を前記ウレタン発泡断熱材とそれ以外のものに
    選別する選別工程と、前記選別工程で選別された前記ウ
    レタン発泡断熱材を断熱材樹脂と前記発泡剤に分離する
    分離工程と、前記検知工程において可燃性発泡剤を検知
    しなかった場合に前記分離工程で分離された前記発泡剤
    を回収する回収工程と、前記検知工程において可燃性発
    泡剤を検知した場合に前記分離工程で分離された前記発
    泡剤を大気中に排出する排出工程と、前記選別工程で選
    別された前記断熱材樹脂の最終排出形態を固形ウレタン
    またはウレタンスラブまたは微粉砕ウレタンのいずれか
    に選択して移送路を切り換える最終排出形態切換工程と
    を備えたことを特徴とするウレタン発泡断熱材の処理方
    法。
  2. 【請求項2】 ウレタン発泡断熱材を含む廃棄物を破砕
    する破砕装置と、前記破砕工程で放出された発泡剤の種
    類を検知する可燃性ガス検知手段と、前記破砕装置で破
    砕された前記廃棄物を前記ウレタン発泡断熱材とそれ以
    外のものに選別する選別装置と、前記選別装置で選別さ
    れた前記ウレタン発泡断熱材を断熱材樹脂と前記発泡剤
    に分離する分離装置と、前記可燃性ガス検知手段によっ
    て可燃性発泡剤を検知しなかった場合に前記装置で分離
    された前記発泡剤を回収する回収装置と、前記可燃性ガ
    ス検知手段によって可燃性発泡剤を検知した場合に前記
    分離装置で分離された前記発泡剤を大気中に排出する排
    出装置と、前記選別装置で選別された前記断熱材樹脂の
    最終排出形態を固形ウレタンまたはウレタンスラブまた
    は微粉砕ウレタンのいずれかに選択して移送路を切り換
    える最終排出形態切換装置とを備えたことを特徴とする
    ウレタン発泡断熱材の処理装置。
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