JPH0987415A - 廃棄物から発泡ガスを液化回収する方法及び装置 - Google Patents
廃棄物から発泡ガスを液化回収する方法及び装置Info
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- JPH0987415A JPH0987415A JP7239492A JP23949295A JPH0987415A JP H0987415 A JPH0987415 A JP H0987415A JP 7239492 A JP7239492 A JP 7239492A JP 23949295 A JP23949295 A JP 23949295A JP H0987415 A JPH0987415 A JP H0987415A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C44/00—Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】フロンの他にシクロペンタンが含まれているお
それがある廃棄物からフロンを回収する場合に、シクロ
ペンタンによる爆発を起こさずにフロンを回収する。 【構成】廃棄物を破砕し、発泡成形材を回収し、発泡ガ
ス(フロン)を抜き出して液化回収するにあたり、少な
くとも破砕工程を飽和水蒸気圧或いは不活性ガス雰囲気
のもとで実施して、シクロペンタンの有無を検知する。
シクロペンタンが検出されたならば以降の工程の雰囲気
を破砕工程の雰囲気と同様にする。 【効果】シクロペンタンを使用した廃棄物が紛れ込んで
いても爆発を起こすことなくフロンを回収できる。
それがある廃棄物からフロンを回収する場合に、シクロ
ペンタンによる爆発を起こさずにフロンを回収する。 【構成】廃棄物を破砕し、発泡成形材を回収し、発泡ガ
ス(フロン)を抜き出して液化回収するにあたり、少な
くとも破砕工程を飽和水蒸気圧或いは不活性ガス雰囲気
のもとで実施して、シクロペンタンの有無を検知する。
シクロペンタンが検出されたならば以降の工程の雰囲気
を破砕工程の雰囲気と同様にする。 【効果】シクロペンタンを使用した廃棄物が紛れ込んで
いても爆発を起こすことなくフロンを回収できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発泡成形材を使用した
廃棄物から発泡ガスを回収する方法及び装置に係り、特
に発泡ガスとしてフロンの他にシクロペンタンが使用さ
れているおそれがある廃棄物からフロンを回収するのに
有効な方法及び装置に関する。
廃棄物から発泡ガスを回収する方法及び装置に係り、特
に発泡ガスとしてフロンの他にシクロペンタンが使用さ
れているおそれがある廃棄物からフロンを回収するのに
有効な方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】発泡成形材を使用した製品には、冷蔵庫
に代表される家電品がある。発泡成形材には発泡ガスが
含まれており、発泡ガスには、通常、フロンガス(CF
C11,CCl3F ;トリクロロフルオロメタン等)が
使用されている。フロンはオゾン層を破壊する物質であ
る。従って、フロンを使用した製品を廃棄する場合に
は、フロンを大気中に放出せずに回収しなければならな
い。現在では、フロンの使用を全面的に廃止する方向に
向かっている。一例として、1994年までにCFC−1
1への全面変換、1995年からCFC−141b(C
Cl2FCH3;ジクロロフルオロエタン)への全面交
換、さらに1996年からノンフロン材に移行する動き
があり、ノンフロン材としてシクロペンタン(C5H10)
を使用する動きにある。
に代表される家電品がある。発泡成形材には発泡ガスが
含まれており、発泡ガスには、通常、フロンガス(CF
C11,CCl3F ;トリクロロフルオロメタン等)が
使用されている。フロンはオゾン層を破壊する物質であ
る。従って、フロンを使用した製品を廃棄する場合に
は、フロンを大気中に放出せずに回収しなければならな
い。現在では、フロンの使用を全面的に廃止する方向に
向かっている。一例として、1994年までにCFC−1
1への全面変換、1995年からCFC−141b(C
Cl2FCH3;ジクロロフルオロエタン)への全面交
換、さらに1996年からノンフロン材に移行する動き
があり、ノンフロン材としてシクロペンタン(C5H10)
を使用する動きにある。
【0003】シクロペンタンは爆発性を有する物質であ
る。従って、フロンからシクロペンタンに移行する過渡
期において、廃棄物からフロンを回収する場合に、もし
も廃棄物中にシクロペンタンを含むものが混入していた
ならば、フロンの回収工程でシクロペンタンによる爆発
が生じる危険性がある。
る。従って、フロンからシクロペンタンに移行する過渡
期において、廃棄物からフロンを回収する場合に、もし
も廃棄物中にシクロペンタンを含むものが混入していた
ならば、フロンの回収工程でシクロペンタンによる爆発
が生じる危険性がある。
【0004】フロンの液化回収装置においては、廃棄物
の破砕,構成材料の分別,断熱材の回収,断熱材中のフ
ロンの回収等の各工程を具備する必要がある(特開平5
−147040号公報)。従って、シクロペンタンを含む廃棄
物が混入していたならば、フロンの回収工程の途中、と
りわけ最初の破砕工程でシクロペンタンが爆発を起こす
おそれがある。
の破砕,構成材料の分別,断熱材の回収,断熱材中のフ
ロンの回収等の各工程を具備する必要がある(特開平5
−147040号公報)。従って、シクロペンタンを含む廃棄
物が混入していたならば、フロンの回収工程の途中、と
りわけ最初の破砕工程でシクロペンタンが爆発を起こす
おそれがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、フロンの他
にシクロペンタンが含まれているおそれがある廃棄物か
らフロンを回収する場合に、シクロペンタンによる爆発
を起こさずにフロンを回収することができるようにした
ことにある。
にシクロペンタンが含まれているおそれがある廃棄物か
らフロンを回収する場合に、シクロペンタンによる爆発
を起こさずにフロンを回収することができるようにした
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、発泡成形材を
含む廃棄物を破砕する工程,破砕片から発泡成形材を分
別する工程,発泡成形材を圧縮して発泡ガスを抜き出す
工程、及び発泡ガスを液化回収する工程を含む発泡ガス
の液化回収方法において、前記廃棄物破砕工程を飽和水
蒸気圧に保たれた雰囲気或いは不活性気体が充填され実
質的に無酸素状態に保たれた雰囲気のいずれかで実施
し、その際にシクロペンタンの有無を検知し、シクロペ
ンタンが検出されたならば以降の各工程を破砕工程の雰
囲気と同様の雰囲気中で実施することにある。
含む廃棄物を破砕する工程,破砕片から発泡成形材を分
別する工程,発泡成形材を圧縮して発泡ガスを抜き出す
工程、及び発泡ガスを液化回収する工程を含む発泡ガス
の液化回収方法において、前記廃棄物破砕工程を飽和水
蒸気圧に保たれた雰囲気或いは不活性気体が充填され実
質的に無酸素状態に保たれた雰囲気のいずれかで実施
し、その際にシクロペンタンの有無を検知し、シクロペ
ンタンが検出されたならば以降の各工程を破砕工程の雰
囲気と同様の雰囲気中で実施することにある。
【0007】廃棄物の破砕工程を、粗破砕の一次破砕工
程と、該一次破砕工程で粗破砕された破砕片を更に細か
く破砕して金属塊とプラスチック類と発泡成形材とに分
離する二次破砕工程とにより構成し、少なくとも該一次
破砕工程を飽和水蒸気圧に保たれた雰囲気或いは不活性
気体が充填され実質的に無酸素状態に保たれた雰囲気の
もとで実施して、その際にシクロペンタンの放出の有無
を検知するようにしてもよい。
程と、該一次破砕工程で粗破砕された破砕片を更に細か
く破砕して金属塊とプラスチック類と発泡成形材とに分
離する二次破砕工程とにより構成し、少なくとも該一次
破砕工程を飽和水蒸気圧に保たれた雰囲気或いは不活性
気体が充填され実質的に無酸素状態に保たれた雰囲気の
もとで実施して、その際にシクロペンタンの放出の有無
を検知するようにしてもよい。
【0008】本発明はまた、発泡成形材を含む廃棄物を
破砕する破砕手段,破砕片から発泡成形材を分別する分
別手段,発泡成形材を圧縮して発泡ガスを抜き出す手
段、及び発泡ガスを液化回収する手段を含む発泡ガスの
液化回収装置において、前記廃棄物の破砕手段を収納す
る密閉室と、該破砕手段を除く他の手段を個別に或いは
包括して収納する密閉室を備え、全ての密閉室に水蒸気
或いは不活性ガスを供給する手段を備え、前記廃棄物破
砕工程を収納する密閉室内の雰囲気ガスを採取してシク
ロペンタンの有無を検出する手段を備えたことを特徴と
する。
破砕する破砕手段,破砕片から発泡成形材を分別する分
別手段,発泡成形材を圧縮して発泡ガスを抜き出す手
段、及び発泡ガスを液化回収する手段を含む発泡ガスの
液化回収装置において、前記廃棄物の破砕手段を収納す
る密閉室と、該破砕手段を除く他の手段を個別に或いは
包括して収納する密閉室を備え、全ての密閉室に水蒸気
或いは不活性ガスを供給する手段を備え、前記廃棄物破
砕工程を収納する密閉室内の雰囲気ガスを採取してシク
ロペンタンの有無を検出する手段を備えたことを特徴と
する。
【0009】前記シクロペンタン検出手段によるシクロ
ペンタンの検出結果に基づいて、以降の各手段を収納す
る密閉室に具備されている水蒸気或いは不活性ガス供給
手段を作動させる制御手段を備えることは望ましい。
ペンタンの検出結果に基づいて、以降の各手段を収納す
る密閉室に具備されている水蒸気或いは不活性ガス供給
手段を作動させる制御手段を備えることは望ましい。
【0010】
【作用】冷蔵庫等の家電品廃棄物からフロンを回収する
場合に、フロンに代えてシクロペンタンを使用した廃棄
物が紛れ込んでいる場合には、通常のフロン回収の方法
で処理すると、シクロペンタンが爆発し、設備の破損を
引き起こす。特にフロン回収の最初の工程である廃棄物
破砕工程において、破砕の際の衝撃エネルギーの付与に
よって静電気が発生してシクロペンタンが爆発する。
場合に、フロンに代えてシクロペンタンを使用した廃棄
物が紛れ込んでいる場合には、通常のフロン回収の方法
で処理すると、シクロペンタンが爆発し、設備の破損を
引き起こす。特にフロン回収の最初の工程である廃棄物
破砕工程において、破砕の際の衝撃エネルギーの付与に
よって静電気が発生してシクロペンタンが爆発する。
【0011】破砕工程を、飽和水蒸気圧或いは不活性気
体を充填して実質的に無酸素状態に保った雰囲気のもと
で行うことにより、シクロペンタンの爆発を防止するこ
とができる。
体を充填して実質的に無酸素状態に保った雰囲気のもと
で行うことにより、シクロペンタンの爆発を防止するこ
とができる。
【0012】この破砕工程において、雰囲気中のシクロ
ペンタンの有無を検出し、シクロペンタンが検出された
場合に限って、以降の工程を破砕工程の雰囲気と同様の
雰囲気で行うようにすれば、シクロペンタンが含まれて
いなかった場合の雰囲気調整の無駄を省くことができ
る。
ペンタンの有無を検出し、シクロペンタンが検出された
場合に限って、以降の工程を破砕工程の雰囲気と同様の
雰囲気で行うようにすれば、シクロペンタンが含まれて
いなかった場合の雰囲気調整の無駄を省くことができ
る。
【0013】
[実施例1]以下、本発明の一実施例を図1及び図2に
より説明する。なお、本発明は本実施例に限られるもの
ではない。
より説明する。なお、本発明は本実施例に限られるもの
ではない。
【0014】図1及び図2は、シクロペンタンが混入し
た場合にも対処可能なCFC11回収処理装置の構成図
である。密閉容器1には粗破砕器(一次破砕器)2が収
納されている。発泡成形材を含む廃棄物3である例えば
冷蔵庫は、密閉容器1に収納された粗破砕器2によって
まず粗破砕される。続いて密閉容器5内に収納された二
次破砕器51によって破砕されて破砕屑6となる。廃棄
物3は、粗破砕器2と二次破砕器51によって50〜1
00mm程度の大きさに破砕されるのが望ましい。発泡ウ
レタンを冷蔵庫筐体の薄い鉄板から剥離するのに多段の
破砕機構が有利である。
た場合にも対処可能なCFC11回収処理装置の構成図
である。密閉容器1には粗破砕器(一次破砕器)2が収
納されている。発泡成形材を含む廃棄物3である例えば
冷蔵庫は、密閉容器1に収納された粗破砕器2によって
まず粗破砕される。続いて密閉容器5内に収納された二
次破砕器51によって破砕されて破砕屑6となる。廃棄
物3は、粗破砕器2と二次破砕器51によって50〜1
00mm程度の大きさに破砕されるのが望ましい。発泡ウ
レタンを冷蔵庫筐体の薄い鉄板から剥離するのに多段の
破砕機構が有利である。
【0015】破砕屑6は矢印101のように流れて軽量
物分別器7に入り、送風機8によって生ずる上昇気流1
02により風力分別される。軽い破砕屑62は上昇気流
にのって発泡成形材微粉砕器9に入る。重い破砕屑61
は、軽量物分別器7の底部に堆積する。軽い破砕屑62
は、発泡成形材微粉砕器9で更に微粉砕されて微粉砕屑
92になる。発泡成形材微粉砕器9は、密閉容器10内
に収納されている。発泡成形材を主体にする微破砕屑9
2は、プッシャー11により発泡剤回収機120に挿入さ
れ、スライドゲート13上に堆積する。微破砕屑92が
ある程度溜ったならばスライドゲート13を開いて微破
砕屑92を落下させる。そして、発泡成形材圧縮機16
により微破砕屑92を圧縮して、発泡剤(ガス状)を気
相中に抜き出す。この圧縮工程は、スライドゲート13
を閉めた状態で行う。これにより発泡ガスが空間部17
に溜る。空間部17の雰囲気はブロワー15により吸引
されるようになっている。符号14は微破砕屑92が圧
縮された状態を示している。発泡剤回収機120と発泡
成形材圧縮機16は、密閉容器12に収納されている。
物分別器7に入り、送風機8によって生ずる上昇気流1
02により風力分別される。軽い破砕屑62は上昇気流
にのって発泡成形材微粉砕器9に入る。重い破砕屑61
は、軽量物分別器7の底部に堆積する。軽い破砕屑62
は、発泡成形材微粉砕器9で更に微粉砕されて微粉砕屑
92になる。発泡成形材微粉砕器9は、密閉容器10内
に収納されている。発泡成形材を主体にする微破砕屑9
2は、プッシャー11により発泡剤回収機120に挿入さ
れ、スライドゲート13上に堆積する。微破砕屑92が
ある程度溜ったならばスライドゲート13を開いて微破
砕屑92を落下させる。そして、発泡成形材圧縮機16
により微破砕屑92を圧縮して、発泡剤(ガス状)を気
相中に抜き出す。この圧縮工程は、スライドゲート13
を閉めた状態で行う。これにより発泡ガスが空間部17
に溜る。空間部17の雰囲気はブロワー15により吸引
されるようになっている。符号14は微破砕屑92が圧
縮された状態を示している。発泡剤回収機120と発泡
成形材圧縮機16は、密閉容器12に収納されている。
【0016】密閉容器1内には、加湿器4が設置されて
いる。軽量物分別器7と密閉容器10,12には、それ
ぞれ加湿器41が設置されている。加湿器4と加湿器4
1は、同じものでよい。
いる。軽量物分別器7と密閉容器10,12には、それ
ぞれ加湿器41が設置されている。加湿器4と加湿器4
1は、同じものでよい。
【0017】密閉容器1内の粗破砕器2の近傍には、ガ
ス吸引口150が設置されており、ガス吸引ポンプ15
1によって密閉容器1内の雰囲気ガスが吸引されて、赤
外線分光器152に導かれるようになっている。赤外線
分光器152にはシクロペンタンの吸収スペクトルが入
力されており、吸引したガスの吸収スペクトルを求めて
比較対照することにより、シクロペンタンの有無が検出
されるようになっている。赤外線分光器152でシクロ
ペンタンの有無が検出されたならば、その信号が制御器
160に送られ、制御器160から粗破砕工程以降の各
工程を収納する容器に備えられた加湿器41に向けて制
御信号が出される。つまり、シクロペンタンが検出され
たならば、加湿器41が作動するように信号が発せられ
る。
ス吸引口150が設置されており、ガス吸引ポンプ15
1によって密閉容器1内の雰囲気ガスが吸引されて、赤
外線分光器152に導かれるようになっている。赤外線
分光器152にはシクロペンタンの吸収スペクトルが入
力されており、吸引したガスの吸収スペクトルを求めて
比較対照することにより、シクロペンタンの有無が検出
されるようになっている。赤外線分光器152でシクロ
ペンタンの有無が検出されたならば、その信号が制御器
160に送られ、制御器160から粗破砕工程以降の各
工程を収納する容器に備えられた加湿器41に向けて制
御信号が出される。つまり、シクロペンタンが検出され
たならば、加湿器41が作動するように信号が発せられ
る。
【0018】一次破砕工程は、シクロペンタンが含まれ
ているか否か不明の状態で行われるので、加湿器4を作
動させて雰囲気を飽和水蒸気圧に保持した状態で行う。
この実施例では、粗破砕された破砕屑が自動的に二次破
砕器に流れるようになっているので、加湿器4により、
密閉容器1と密閉容器5の両方が加湿される。もしも、
廃棄物にシクロペンタンが含まれていたならば、一次破
砕工程において爆発が起こるので、一次破砕器の雰囲気
を加湿して飽和水蒸気圧に保持しておく必要がある。
ているか否か不明の状態で行われるので、加湿器4を作
動させて雰囲気を飽和水蒸気圧に保持した状態で行う。
この実施例では、粗破砕された破砕屑が自動的に二次破
砕器に流れるようになっているので、加湿器4により、
密閉容器1と密閉容器5の両方が加湿される。もしも、
廃棄物にシクロペンタンが含まれていたならば、一次破
砕工程において爆発が起こるので、一次破砕器の雰囲気
を加湿して飽和水蒸気圧に保持しておく必要がある。
【0019】赤外線分光器152により、密閉容器1か
らシクロペンタンが検出されたならば、以降の各工程に
設置してある加湿器41を作動し、以降の全ての工程を
飽和水蒸気圧に保持された雰囲気のもとで実施する。も
し、シクロペンタンが検出されなければ、加湿器41を
作動させずに、大気圧下で以降の各工程を実施してよ
い。
らシクロペンタンが検出されたならば、以降の各工程に
設置してある加湿器41を作動し、以降の全ての工程を
飽和水蒸気圧に保持された雰囲気のもとで実施する。も
し、シクロペンタンが検出されなければ、加湿器41を
作動させずに、大気圧下で以降の各工程を実施してよ
い。
【0020】なお、本実施例の変形例として、二次破砕
器以降の各工程を実施する雰囲気のガスを吸引し、シク
ロペンタンが検出されなくなったならば、それより以降
の工程を大気圧下で実施するようにすることも可能であ
る。
器以降の各工程を実施する雰囲気のガスを吸引し、シク
ロペンタンが検出されなくなったならば、それより以降
の工程を大気圧下で実施するようにすることも可能であ
る。
【0021】発泡成形材圧縮機16によって微破砕屑9
2を圧縮することにより空間部17に溜ったガスは、空
気,水蒸気,フロン及びシクロペンタンの混合気体であ
る。これらの混合気体は図2の発泡剤分離器200に吸
引される。発泡剤分離器200は以下の諸パーツで構成さ
れる。すなわち、60℃恒温槽201,吸着塔203,
シクロペンタン凝縮器209及びCFC−11凝縮器2
10から構成される。吸着塔203は、主に吸着剤20
4と吸着剤205と切替弁202と切替弁208とから構
成されている。
2を圧縮することにより空間部17に溜ったガスは、空
気,水蒸気,フロン及びシクロペンタンの混合気体であ
る。これらの混合気体は図2の発泡剤分離器200に吸
引される。発泡剤分離器200は以下の諸パーツで構成さ
れる。すなわち、60℃恒温槽201,吸着塔203,
シクロペンタン凝縮器209及びCFC−11凝縮器2
10から構成される。吸着塔203は、主に吸着剤20
4と吸着剤205と切替弁202と切替弁208とから構
成されている。
【0022】発泡剤分離器200に吸引された混合気体
は、まず60℃恒温槽通過201によって水分207が
除去される。水分を除かれた気体は、吸着塔203に入
り、吸着剤204によってフロン及びシクロペンタンが
吸着除去される。吸着塔を出た気体は排気される。フロ
ン及びシクロペンタンが吸着剤204にある程度吸着し
たならば、切替弁202,206を閉じ、切替弁21
1,212を開いて脱着ガス205を吸着塔203に逆
方向から供給し、フロン及びシクロペンタンを脱着す
る。脱着された気体はシクロペンタン凝縮器209を通
過する際にシクロペンタン2090が分離され、フロン
凝縮器210を通過する際にフロン2100が凝縮され
る。最終的に残った気体は排気214される。
は、まず60℃恒温槽通過201によって水分207が
除去される。水分を除かれた気体は、吸着塔203に入
り、吸着剤204によってフロン及びシクロペンタンが
吸着除去される。吸着塔を出た気体は排気される。フロ
ン及びシクロペンタンが吸着剤204にある程度吸着し
たならば、切替弁202,206を閉じ、切替弁21
1,212を開いて脱着ガス205を吸着塔203に逆
方向から供給し、フロン及びシクロペンタンを脱着す
る。脱着された気体はシクロペンタン凝縮器209を通
過する際にシクロペンタン2090が分離され、フロン
凝縮器210を通過する際にフロン2100が凝縮され
る。最終的に残った気体は排気214される。
【0023】本実施例では、シクロペンタンによる爆発
が起こらないようにするために、フロン回収の最初の工
程である一次破砕工程の雰囲気を加湿して飽和水蒸気圧
に保持することについて説明したが、加湿雰囲気にする
代わりに不活性気体を充填してもよい。不活性気体には
アルゴン,窒素等が使用できる。
が起こらないようにするために、フロン回収の最初の工
程である一次破砕工程の雰囲気を加湿して飽和水蒸気圧
に保持することについて説明したが、加湿雰囲気にする
代わりに不活性気体を充填してもよい。不活性気体には
アルゴン,窒素等が使用できる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、冷蔵庫に代表される家
電品の断熱材として使用される発泡成形材に含まれる発
泡ガスがフロンからシクロペンタンに移行される過渡期
において、当該廃棄物からフロンを回収する場合に、シ
クロペンタンを使用した廃棄物が紛れ込んでいても、爆
発を起こさずにフロンを回収することができる。
電品の断熱材として使用される発泡成形材に含まれる発
泡ガスがフロンからシクロペンタンに移行される過渡期
において、当該廃棄物からフロンを回収する場合に、シ
クロペンタンを使用した廃棄物が紛れ込んでいても、爆
発を起こさずにフロンを回収することができる。
【図1】廃棄物の破砕から発泡ガス回収までの工程を示
すシステム構成図である。
すシステム構成図である。
【図2】発泡ガスからフロン及びシクロペンタンを液化
回収する工程を示すシステム構成図である。
回収する工程を示すシステム構成図である。
1,5…密閉容器、2…粗破砕器、3…廃棄物、4,4
1…加湿器、7…軽量物分別器、8…送風機、9…発泡
成形材微粉砕器、10…密閉容器、16…発泡成形材圧
縮機、51…二次破砕器、120…発泡剤回収機、15
0…ガス吸引口、152…赤外線分光器、160…制御
器、200…発泡剤分離器。
1…加湿器、7…軽量物分別器、8…送風機、9…発泡
成形材微粉砕器、10…密閉容器、16…発泡成形材圧
縮機、51…二次破砕器、120…発泡剤回収機、15
0…ガス吸引口、152…赤外線分光器、160…制御
器、200…発泡剤分離器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 徳明 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内
Claims (5)
- 【請求項1】発泡成形材を含む廃棄物を破砕する工程,
破砕片から発泡成形材を分別する工程,発泡成形材を圧
縮して発泡ガスを抜き出す工程、及び発泡ガスを液化回
収する工程を含む発泡ガスの液化回収方法において、 前記廃棄物破砕工程を飽和水蒸気圧に保たれた雰囲気或
いは不活性気体が充填され実質的に無酸素状態に保たれ
た雰囲気のいずれかで実施し、その際にシクロペンタン
の有無を検知し、シクロペンタンが検出されたならば以
降の各工程を飽和水蒸気圧に保たれた雰囲気或いは不活
性気体が充填され実質的に無酸素状態に保たれた雰囲気
のもとで実施するようにしたことを特徴とする発泡ガス
の液化回収方法。 - 【請求項2】請求項1において、前記廃棄物の破砕工程
を、粗破砕の一次破砕工程と、該一次破砕工程で粗破砕
された破砕片を更に細かく破砕して金属塊とプラスチッ
ク類と発泡成形材とに分離する二次破砕工程とにより構
成し、少なくとも該一次破砕工程を飽和水蒸気圧に保た
れた雰囲気或いは不活性気体が充填され実質的に無酸素
状態に保たれた雰囲気のもとで実施して、その際にシク
ロペンタンの有無を検知するようにしたことを特徴とす
る発泡ガスの液化回収方法。 - 【請求項3】発泡成形材を含む廃棄物を破砕する破砕手
段,破砕片から発泡成形材を分別する分別手段,発泡成
形材を圧縮して発泡ガスを抜き出す手段、及び発泡ガス
を液化回収する手段を含む発泡ガスの液化回収装置にお
いて、 前記廃棄物の破砕手段を収納する密閉室と、該破砕手段
を除く他の手段を個別に或いは包括して収納する密閉室
を備え、全ての密閉室に水蒸気或いは不活性ガスを供給
する手段を備え、前記廃棄物破砕工程を収納する密閉室
内の雰囲気ガスを採取してシクロペンタンの有無を検出
する手段を備えたことを特徴とする発泡ガスの液化回収
装置。 - 【請求項4】請求項3において、前記廃棄物の破砕手段
を、廃棄物を粗破砕する一次破砕手段と、該一次破砕手
段で粗破砕された破砕片を更に細かく破砕して金属塊と
プラスチック類と発泡成形材とに分離する二次破砕手段
とにより構成し、該一次破砕手段を個別に収納する密閉
室と、該密閉室内の雰囲気ガスを採取してシクロペンタ
ンの有無を検出する手段を備えたことを特徴とする発泡
ガスの液化回収装置。 - 【請求項5】請求項3又は4において、前記シクロペン
タン検出手段によるシクロペンタンの検出結果に基づい
て、以降の各手段を収納する密閉室に具備されている水
蒸気或いは不活性ガス供給手段を作動させる制御手段を
備えたことを特徴とする発泡ガスの液化回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7239492A JPH0987415A (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 廃棄物から発泡ガスを液化回収する方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7239492A JPH0987415A (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 廃棄物から発泡ガスを液化回収する方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0987415A true JPH0987415A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17045588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7239492A Pending JPH0987415A (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 廃棄物から発泡ガスを液化回収する方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0987415A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002204968A (ja) * | 2001-01-09 | 2002-07-23 | Mitsubishi Electric Corp | 機器の防爆式破砕方法及び防爆型破砕機 |
US6832736B2 (en) * | 2000-02-10 | 2004-12-21 | Hitachi, Ltd. | Processing method of disposals and collecting method of foaming gas from foaming heat-insulator material thereof, and disposal processing apparatus and collecting apparatus thereof |
JP2007009226A (ja) * | 2006-09-19 | 2007-01-18 | Toshiba Corp | 廃プラスチック処理装置 |
US7258291B2 (en) | 2002-01-23 | 2007-08-21 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Destructive device, foam gas collecting device, and foam gas separating and collecting system |
-
1995
- 1995-09-19 JP JP7239492A patent/JPH0987415A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6832736B2 (en) * | 2000-02-10 | 2004-12-21 | Hitachi, Ltd. | Processing method of disposals and collecting method of foaming gas from foaming heat-insulator material thereof, and disposal processing apparatus and collecting apparatus thereof |
JP2002204968A (ja) * | 2001-01-09 | 2002-07-23 | Mitsubishi Electric Corp | 機器の防爆式破砕方法及び防爆型破砕機 |
US7258291B2 (en) | 2002-01-23 | 2007-08-21 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Destructive device, foam gas collecting device, and foam gas separating and collecting system |
JP2007009226A (ja) * | 2006-09-19 | 2007-01-18 | Toshiba Corp | 廃プラスチック処理装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050513 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050906 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060124 |