JP3450797B2 - 光学装置、光学装置駆動ユニットおよびカメラシステム - Google Patents

光学装置、光学装置駆動ユニットおよびカメラシステム

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JP3450797B2 JP2000106932A JP2000106932A JP3450797B2 JP 3450797 B2 JP3450797 B2 JP 3450797B2 JP 2000106932 A JP2000106932 A JP 2000106932A JP 2000106932 A JP2000106932 A JP 2000106932A JP 3450797 B2 JP3450797 B2 JP 3450797B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学装置、特にテ
レビジョン撮影に用いられる撮影レンズに好適な光学装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9には、従来、テレビジョン撮影等に
使用する光学装置の側面図を示している。装置本体1の
外周には操作リング2が回動可能に設けられており、こ
の操作リング2をマニュアル操作により駆動することに
より、又は装置本体1に装着されたドライブユニット4
から電動で駆動(サーボ駆動)することにより筐体3の
内部に配置された不図示の可動レンズ群等の光学調節手
段を駆動することができる。
【0003】ドライブユニット4の内部には、操作リン
グ2を電動で駆動するためのモータや制御回路が収納さ
れている。そして、ドライブユニット4の外側面に設け
られた電動操作スイッチ5等を操作することにより、モ
ータを駆動し、操作リング2を駆動することができる。
【0004】ところで、このような可動レンズ群のマニ
ュアル操作駆動と電動駆動とを行うことができる光学装
置において、マニュアル操作駆動と電動駆動との切り換
えは、一般的に切り換えレバーを備えたクラッチ機構を
操作することにより行われる。このようなクラッチ機構
の例として、図10に示す。このクラッチ機構は、操作
リング2上に形成された操作ギア6とモータ7の出力ギ
ア8との間に、不図示の切り換えレバーの操作で軸10
の軸方向にスライド可能なアイドルギア9を設けて構成
される。電動駆動時には、切り換えレバーの操作により
アイドルギア9を操作ギア6と出力ギヤ8とに噛み合う
位置にスライドさせ、モータ7の駆動力をアイドルギア
9を介して操作リング2に伝達可能とする。また、マニ
ュアル操作時には、切り換えレバーの操作によりアイド
ルギア9を操作ギア6と出力ギヤ8から離脱する位置に
スライドさせる。このように、従来はクラッチ機構によ
る操作リング2に対するモータ7からの動力伝達経路の
断接によってマニュアル操作駆動と電動駆動とを切り換
える構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように切り換えレバーを操作することによってクラッチ
機構にモータ動力の伝達経路を断接させ、マニュアル操
作駆動と電動駆動とを切り換える光学装置では、マニュ
アル操作駆動と電動駆動とを切り換えるたびにクラッチ
機構の切り換えレバーを操作する必要があるので、操作
が煩雑になり、マニュアル操作駆動と電動駆動との迅速
な切り換えが妨げられるという問題がある。
【0006】また、実際の撮影では、電動駆動を行って
いる最中に撮影者が操作リング2をマニュアル操作し
て、強制的に電動駆動を止めようとしたり逆方向に駆動
しようとしたり電動駆動速度を増速又は減速させようと
したりする場合がある。
【0007】しかしながら、上記のようなクラッチ機構
では、電動駆動中のマニュアル操作が困難であるという
問題がある。
【0008】そこで本発明は、光学調節手段のマニュア
ル操作駆動とサーボ駆動とを簡単かつ迅速に切り換える
ことができ、しかもサーボ駆動中のマニュアル操作をス
ムーズに行えるようにした光学装置を提供することを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、レンズその他の光学調節手段に対して
サーボ駆動系からの駆動トルクを伝達することにより光
学調節手段のサーボ駆動を行う光学装置又は光学装置駆
動ユニットにおいて、光学調節手段のサーボ駆動時にこ
の光学調節手段にサーボ駆動系を駆動トルク伝達が可能
に接続する接続手段、この接続手段の接続トルクを可
変制御する制御手段とを有する。そして、接続手段を、
該接続手段を構成する部材のうちサーボ駆動系により駆
動される入力側部材と光学調節手段を駆動する出力側部
材とを摩擦接触させることにより駆動トルクの伝達が可
能で、電磁力を利用して入力側部材と出力側部材との接
触圧を変化させる電磁クラッチとし制御手段に、装置
使用条件としての装置内温度および装置姿勢のうち少な
くとも一方を検出させ、記憶手段に予め記憶された演算
式又はテーブルデータその他の情報を用いて、前記検出
した使用条件に基づく前記接続手段の接続トルクをTk’<Td’<Tm の関係を満足するように可変制御 させるようにしてい
る。但し、Tmは前記入力側部材に発生する最大の駆動
トルク、Tk’は前記出力側部材の駆動に要する駆動ト
ルク、Td’は前記入力側部材と前記出力側部材との間
の接続トルクである。
【0010】これにより、接続手段の接続トルクを光学
調節手段をサーボ駆動するのに適した大きさに適宜設定
することが可能となり、例えば、接続手段の接続トルク
が過大に設定されることによる無駄な接続作動エネルギ
ー(電力消費を防止したり、サーボ駆動中に光学調
節手段が何らかのトラブルで動かなくなったときに接続
手段が滑ることによりサーボ駆動系を保護したりするこ
とが可能になる。しかも、装置内温度や装置姿勢を検出
させ、これらの使用条件の検出結果に基づいて接続手段
の接続トルクを制御させることにより、上記使用条件に
関わらず、サーボ駆動を確実に行わせることが可能とな
る。
【0011】また、本発明において接続手段に、光学
調節手段のサーボ駆動時に、光学調節手段に対するマニ
ュアル操作入力が可能なマニュアル駆動部材に対してサ
ーボ駆動系を駆動トルク伝達が可能に接続させ制御手
段に、光学調節手段のサーボ駆動を指令する指令手段か
ら指令信号又は所定範囲を超える指令信号が入力されな
いことに応じて接続手段の接続を解除し、指令信号又は
上記所定範囲を超える指令信号が入力されることに応じ
て接続手段を接続させるとともにこの指令信号に応じて
接続手段の接続トルクを可変制御させてもよい
【0012】これにより、指令手段(サーボ駆動指令の
ために操作されて指令信号を出力する駆動指令操作手段
や自動光学調節駆動のための指令信号を生成出力する指
令信号生成手段)からの指令信号が入力されれば自動的
に接続手段が接続状態となり、指令信号が入力されなけ
れば自動的に接続手段が接続解除状態となる。このた
め、特別な切り換え操作を行うことなく、光学調節手段
のサーボ駆動とマニュアル操作駆動とを行うことが可能
となる。
【0013】しかも、指令信号値に応じて接続手段の接
続トルクを制御することにより、サーボ駆動系の作動速
度等に対し接続手段の接続トルクが過大に設定されるこ
とによる無駄な接続作動エネルギー(電力等)を消費を
防止したり、サーボ駆動中に常時最大の接続トルクで接
続されている場合に比べてサーボ駆動中のマニュアル操
作を行い易くしたり、サーボ駆動中に光学調節手段が何
らかのトラブルで動かなくなったときに接続手段が滑る
ことによりサーボ駆動系を保護したりすることが可能に
なる。
【0014】
【0015】また、本発明において、光学調節手段のサ
ーボ駆動中にマニュアル操作入力されたマニュアル駆動
部材から出力側部材に伝達されるマニュアル駆動トルク
をTsy’としたときに、 Td’<Tsy’ の関係を満足するようにしてもよい。これにより、入力
側部材に発生する最大の駆動トルクTmよりも小さく設
定された接続トルクTd’を上回るマニュアル駆動トル
クTsy’が出力側部材に伝達されるようにマニュアル
駆動部材をマニュアル操作しさえすれば、光学調節手段
のサーボ駆動中におけるマニュアル操作駆動が可能とな
る。このため、サーボ駆動中におけるマニュアル操作駆
動をスムーズに行うことが可能となる。
【0016】
【0017】
【0018】なお、上記各発明における接続手段として
は、この接続手段を構成する部材のうちサーボ駆動系に
より駆動される入力側部材と光学調節手段を駆動する出
力側部材とが摩擦接触することにより駆動トルクの伝達
が可能となるもの(例えば、接続トルクを変更可能な電
磁クラッチ)を用いるのが好ましく、この場合、制御手
段に、上記入力側部材と出力側部材との間の接触圧を変
化させて接続トルクを制御させるようにする。
【0019】さらに、本発明において、光学調節手段の
サーボ駆動を行わずマニュアル操作駆動のみを行う際
に、接続手段を構成する部材のうち、サーボ駆動時にマ
ニュアル駆動部材を介して光学調節手段を駆動する出力
側部材の駆動に要する駆動トルクをTk’とし、マニュ
アル操作駆動時の接続手段の接続トルクをTd”とした
ときに、制御手段に、 0≦Td”<Tk’ の関係を満足するように接続手段の接続トルクを制御さ
せるようにしてもよい
【0020】これにより、光学調節手段のマニュアル操
作駆動に必要な操作トルクを使用者の好みに応じて設定
する等の機能を簡単に追加することが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1には、本発
明の実施形態であるズームレンズ(光学装置)の構成を
示している。このズームレンズは、ズームレンズ本体
(光学装置本体)21に駆動ユニット(光学装置駆動ユ
ニット)22が装着又は接続されて構成されており、両
者はアイドルギア23を介して連結されている。
【0022】駆動ユニット22には、所定の位置(中
点)を基準にしてプラス方向とマイナス方向の両方向に
操作可能なシーソースイッチからなる電動操作部材(指
令操作手段)24が設けられている。この電動操作部材
24の出力は、CPU25に入力される。
【0023】また、駆動ユニット22には、駆動ユニッ
ト22内の温度を検出する温度センサー32および駆動
ユニット22の姿勢(つまりは、ズームレンズの姿勢)
を検出するレンズ姿勢センサー33が設けられており、
これらセンサー32,33からの信号はCPU25に入
力される。
【0024】また、駆動ユニット22には、外部操作装
置であるデマンド(図示せず)がコネクタ31を介して
接続可能となっており、デマンドに設けられた電動操作
部材(指令操作手段)からの指令信号もコネクタ31を
介してCPU25に入力可能となっている。
【0025】一方、CPU25からのクラッチ駆動信号
は、クラッチ駆動回路30を介して電磁クラッチ(接続
手段)26に入力される。また、CPU25からのモー
タ駆動信号は、モータ制御回路27を介してモータ(サ
ーボ駆動系)28に入力される。なお、CPU25およ
びクラッチ駆動回路30が請求の範囲にいう制御手段に
相当する。
【0026】さらに、ズームレンズ本体21には、マニ
ュアル操作も可能なズーム駆動リング(マニュアル駆動
部材)29が設けられており、このズーム駆動リング2
9が回転駆動されることにより、ズームレンズ本体21
内のズームレンズ光学系(図示せず)を光軸方向に駆動
することができる。
【0027】図2には、電磁クラッチ26の構成を示し
ている。モータ28の出力軸40にはモータ歯車41が
固定されている。モータ歯車41には減速のための歯車
42が噛み合っており、歯車42と一体の歯車44がク
ラッチ26の入力歯車45に噛み合っている。
【0028】入力歯車45が固定されている回転軸46
は、軸受55,56を介して固定筒52に回転自在に支
持されている。回転軸46には回転円盤(入力側部材)
46aが形成されており、その一部には摩擦材47がリ
ング状に埋め込まれている。
【0029】出力歯車50は、回転軸46に軸受53,
54を介して回転自在に支持されており、アイドルギア
23に噛みあっている。また、出力歯車50には、板バ
ネ49を介してアーマチャー(出力側部材)48が連結
されている。このアーマチャー48は、出力歯車50に
対して回転はできないが、軸方向には移動できる構成に
なっている。
【0030】電磁コイル51に電流が流れていない時
は、回転円盤46aとアーマチャー48は僅かな間隙を
おいて離れているので、回転円盤46a側とアーマチャ
ー48側との間で回転が伝達されることはない。
【0031】固定筒52の内側には、電磁コイル51が
保持されて電磁石が形成されている。電磁コイル51に
電流が流れると、固定筒52と回転円盤46aとアーマ
チャー48とで磁気回路が構成され、軸方向に移動可能
なアーマチャー48が回転円盤46aに吸着される。こ
れにより、アーマチャー48と摩擦材47(つまりは回
転円盤46a)との間で摩擦力が発生し、その摩擦力に
より回転円盤46aとアーマチャー48は一体的に回転
することができる。
【0032】図3には、駆動ユニット22の駆動経路の
構成を示している。電動操作部材24もしくはデマンド
の電動操作部材60を操作することにより、その操作量
に応じて出力値が変化する指令信号が出力され、その指
令信号はCPU25内部の電動操作判別部25aおよび
接続トルク演算部25bに入力される。
【0033】電動操作判別部25aは、電動操作部材2
4,60からの指令信号の出力値に応じて電動(サー
ボ)駆動かマニュアル操作駆動かの判別を行う。
【0034】ここで、図4には、電動操作部材24,6
0からの指令信号の出力値変化を示している。電動操作
部材24,60からの指令信号は、操作量に応じて出力
値が図のように変化する。すなわち、電動操作部材2
4,60を操作していないときは、基準出力値V0の指
令信号が出力される。また、電動操作部材24,60の
操作中点を挟んでプラス側とマイナス側の中央部には、
微少の操作量では出力値が変化しない部分が設けてあ
る。つまり、基準出力値V0を挟んでV2からV1の間
は、モーター28の最小起動電圧やレンズの負荷等のた
めにモータ28が駆動しない不感帯部分である。電動操
作判別部25aは、指令信号の出力値がV2からV1の
間にあるとき(すなわち、請求の範囲にいう所定範囲を
超える指令信号が入力されないとき)は、マニュアル操
作駆動と判別する。また、指令信号の出力値がV2以下
若しくはV1以上のとき(すなわち、請求の範囲にいう
所定範囲を超える指令信号が入力されたとき)は、電動
駆動と判別する。
【0035】また、電動操作部材24,60からの指令
信号、温度センサー32およびレンズ姿勢センサー33
からの出力は、CPU25の接続トルク演算部25bに
入力される。接続トルク演算部25bは、クラッチ26
が必要とする接続トルク(伝達力)を算出しそれに応じ
た指示を駆動回路30を介してクラッチ26に出力す
る。
【0036】電動操作判別部25aは、電動駆動と判断
したときは、モータ制御回路27を介してモータ28に
電動操作部材24,60からの指令信号の出力値に応じ
たモータ駆動のための電圧を出力し、モータ28を作動
させる。
【0037】このとき、クラッチ26は接続トルク演算
部25bからの出力に応じた接続トルクで連結されてお
り、モータ28の回転はズーム駆動リング29を介して
ズームレンズ光学系に伝達される。
【0038】一方、電動操作判別部25aは、マニュア
ル操作駆動と判断したときは、モータ28への出力を停
止させるとともに、接続トルク演算部25bにクラッチ
26に通電しない指示を出す。これにより、クラッチ2
6が切断状態となり、モータ28とズームレンズ21と
は切り離され、ズーム駆動リング29がマニュアル操作
可能となる。
【0039】図7には、ユニット内温度と、ズームスピ
ードとレンズを駆動するのに必要な駆動トルクとの関係
を示している。各温度において、ズームスピードが遅い
ときは駆動トルクは少ないが、ズームスピードが速くな
ると駆動トルクが大きくなる。また、同じズームスピー
ドでも温度が低くなると、レンズ内部に使用しているグ
リース等の影響により駆動トルクは大きくなる。例え
ば、ズームスピードがVsの時、常温時は駆動トルクは
Tkであるが、0℃になると駆動トルクはTk′(Tk
<Tk′)になり、−20℃になると更に上がってT
k″になる。
【0040】このような構成において、電動操作部材2
4,60のいずれかも操作されていない場合(又は不感
帯の範囲で操作されている場合)のCPU25の動作
を、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0041】まず、ステップ101では、電動操作部材
24からの指令信号の出力値(Vs)を電動操作判別部
25aに取り込む。
【0042】そしてステップ102では、指令信号Vs
についてV1>Vs>V2の関係が成り立つか否かを判
別するが、図4にて説明したように、この場合はV1>
Vs>V2が成り立つため、次のステップ103に進
む。
【0043】ステップ103では、デマンドの電動操作
部材60からの指令信号の出力値(Vs′)を電動操作
判別部25aに取り込む。
【0044】そしてステップ104では、指令信号V
s′についてV1>Vs′>V2の関係が成り立つか否
かを判別するが、この場合もV1>Vs′>V2が成り
立つため、ズームレンズ光学系のマニュアル操作駆動と
判断する。マニュアル操作駆動と判断したときは、モー
ター制御回路27に出力をしないので、モーター28は
回転作動しない。また、マニュアル操作駆動と判断した
ときは、接続トルク演算部25bでは接続トルクを
“0”(切断)に設定する。このため、クラッチ26に
は電圧がかからず、クラッチはOFFのままである。
【0045】すなわち、図2において、電磁コイル51
には電気が流れないので、アーマチャー48は回転円盤
46aに吸引されず、バネ49の力により回転円盤46
aから離れたままとなる。この状態で、ズーム駆動リン
グ29をマニュアルで回転操作すると、これに噛み合っ
ているアイドルギア23が回転し、更に出力ギア50お
よびアーマチャー48が一緒に回転する。このとき、出
力ギア50とアーマチャー48は回転軸46に軸受を介
して回転自在に支持されているため、殆ど負荷無く自由
に回転することができる。よって、マニュアル操作の操
作感を殆ど損なうことなく、ズーム駆動リング29をマ
ニュアル操作することができる。
【0046】次に、レンズの電動操作部材24もしくは
デマンドの電動操作部材60が操作された場合の動作を
図5および図6のフローチャートで説明する。なお、レ
ンズの電動操作部材24が操作された場合もデマンドの
電動操作部材60が操作された場合も動作は同じである
ので、ここでは、レンズの電動操作部材24が操作され
た場合について説明する。また、図5および図6におい
て丸囲みの1が付された部分は互いにつながっているこ
とを示す。
【0047】まず、図5のステップ101で電動操作部
材24から指令信号の出力値(Vs)を取り込むが、こ
のとき電動操作部材24が操作されていると(ここで
は、図4の+側に操作されたものとする)、ステップ1
02で、電動操作部材24の指令信号の出力値VsはV
1より大きくなるので、V1>Vs>V2が成り立たな
い。このため、電動操作判別部25aでは電動駆動と判
別され、図6のステップ201に進む。
【0048】ステップ201では、ズームレンズの姿勢
が水平かそれとも下向きか上向きかを判別するために、
レンズ姿勢センサ33からの出力に基づいてズームレン
ズ姿勢(θ)を検出し、その値を取り込む。
【0049】同様にステップ202では、現在のユニッ
ト内温度(T)を温度センサー32からの出力に基づい
て検出し、取り込む。
【0050】次にステップ203では、レンズの姿勢、
温度およびすでに取り込まれている電動操作部材24か
らの指令信号の出力値(Vs)に基づいて、ズームレン
ズを駆動するのに必要とされる駆動トルクを求める。
【0051】駆動トルクの求め方としては、図7に示す
ように、予め各状態でのレンズの駆動トルクを測定し、
その数値をテーブルデータとして図1に示すメモリ34
に記憶しておく。若しくは、測定した駆動トルクを近似
式で表し、その係数データをメモリ34に記憶してお
く。そして、これらメモリデータより、現在の温度、レ
ンズの姿勢および電動操作部材24の出力に応じた必要
駆動トルクを、テーブルデータや近似式を用いて求め
る。
【0052】例えば、図8に示すように、各温度、各レ
ンズ姿勢に応じてズームスピードと駆動トルクのカーブ
を記憶しておき、現在の温度およびレンズ姿勢に応じた
カーブを用いてズームスピード(指令信号の出力値)V
sに応じた必要駆動トルクTkを求める。
【0053】次に、ステップ204では、図8に示すよ
うに、必要駆動トルクTkに応じて、電磁クラッチ26
の必要伝達トルクTdを計算する。具体的には、必要駆
動トルクTkに対し、余裕を付けてある安全係数α(例
えばα=1.2とか1.4)を乗じて必要伝達トルクT
dを求める。
【0054】さらに、ステップ205では、必要伝達ト
ルクTdを発生させるために必要な電磁クラッチ26の
接続トルクTd′を求める。ここで、電磁クラッチ26
内の出力歯車50からズームリング29までの減速比を
Z1とすると、 Td′=Td/Z1/β となる(ここで、βは出力歯車50からズームリング2
9までの伝達効率である)。
【0055】続いてステップ206では、接続トルクT
d′を発生させるのに必要な電磁クラッチ電圧(Vd)
を求め、その電圧を電磁クラッチ26に出力する。
【0056】電磁クラッチ26に電圧Vdが出力される
と、図2に示すようにコイル51に電流が流れ、固定筒
52に矢印のような磁界が発生する。発生した磁界は、
固定筒52の内径部を通り、それとごく僅かな間隙で配
置されている回転円盤46aの中心側を通り、さらにア
ーマチャー48を通り、また回転円板46aの外側に戻
り、さらに固定筒52に外周に戻って、図中に矢印で示
したような磁気回路が形成される。
【0057】回転円盤46aの中心側と外側との間に
は、リング状の非磁性体である摩擦材47が形成されて
いるので、回転円盤46aの中心側を通った磁界は、直
ぐに外側にいくことはなく、アーマチャー48の方へ行
くことになる。これにより、板バネ49の付勢力に抗し
て、アーマチャー48は回転円盤46aに吸着力Nで吸
着される。この結果、回転円盤46aとアーマチャー4
8の間の摩擦係数μにより、 Td′=μ*N*r (rは回転円板46aとアーマチャー48との接触部の
平均半径)の伝達力(接続トルク)で接続されることに
なる。
【0058】一方、電動駆動と判断された場合は、電動
操作部材24からの指令信号が電動操作判別部25aか
らモーター制御回路27へ出力され、モーター28はこ
の指令信号の出力値に応じたスピードで回転する。
【0059】これにより、図2において、指令信号の出
力値に応じたスピードで回転するモーター28の回転
は、減速のための歯車列42,44を介して、入力歯車
45に伝わり、入力軸46を介して回転円盤46aを回
転させる。そして、上述したように電磁力により回転円
盤46aに吸着接続されているアーマチャー48も回転
し、板バネ49,出力ギア50およびアイドルギア23
を介してズーム駆動リング29が回転駆動される。こう
して、電動操作部材24の操作量(指令信号値)に応じ
たスピードで、ズーム駆動リング29さらにはズームレ
ンズ光学系が電動駆動される。
【0060】次に、電動操作部材24が操作されている
状態で、ズーム駆動リング29をマニュアル操作した場
合(ここでは、ズーム駆動リング29を電動駆動方向と
逆方向に回転操作した場合を例とする)について説明す
る。
【0061】電動操作部材24が操作され電動でズーム
リングが駆動されるところまでは、前に述べたのと同じ
である。
【0062】レンズの操作リング29が電動で駆動され
ている状態で、モーター28の駆動に逆らってマニュア
ルでもってズーム駆動リング29を逆方向に回転させる
と、まず、ズーム操作リング29のマニュアル操作を検
出するセンサー等は装備されていないので、電動操作判
別部25aでは通常の電動駆動と判断し、先に述べたよ
うにモーター28を回転させ、かつ電磁クラッチ26を
必要な接続トルクで接続する。
【0063】ここで、駆動トルクTdより大きなトルク
Tsyで無理矢理、ズーム駆動リング29がマニュアル
で逆方向に回転されようとすると、ズーム駆動リング2
9はアイドルギア23、出力ギア50および板バネ49
を介してアーマチャー48に回転方向が連結されている
ので、アーマチャー48が大きなマニュアル操作トルク
Tsy′で逆方向に回転しようとする。ここで、 Tsy’=Tsy/Z1/β である。
【0064】一方、回転円盤46aは回転軸46および
歯車列41,42を介してモーター28に連結されて、
モーター28により回転駆動されているので、電磁クラ
ッチ26の接続部分では回転円盤46aとアーマチャー
48はが相互に逆方向に回転しようとする。
【0065】ここで、トルク関係を見てみると、モータ
ー28の発生できる最大トルクにより回転円盤46aが
回転駆動されるトルクをTmとすると、一般に、 Tm>Td′ であり、かつ前述のように、 Td′>Tk′ であるので、 Tm>Td′>Tk′ の関係が成立する。また、 Tsy′>Td′ であるので、最終的に、電磁クラッチ26の接続部分で
は、回転円盤46aとアーマチャー48とに滑りが生じ
て互いに逆方向に回転することになる。
【0066】すなわち、電動駆動している状態のまま、
電動操作部材24を中点に戻さなくてもズーム駆動リン
グ29のマニュアル操作が可能になる。このときに必要
なマニュアル操作トルクは、接続トルクTd′よりも若
干大きな値になる。接続トルクTd′は、必要駆動トル
クTk’に所定の余裕を付けて求めらているため、それ
ほど大きな値にはならず、これによりマニュアル操作時
に必要なトルクもそれほど大きな値にはならない。
【0067】したがって、モーター28の発生できる最
大トルクにより回転円盤46aが回転駆動されるトルク
Tmよりも大きな接続トルクで電磁クラッチ26が接続
されている場合に対して、程良い操作感を得ることがで
きる。
【0068】また、電動駆動状態において何かのトラブ
ルにより、ズーム駆動リング29が急に動かなくなって
しまった場合やアイドルギア23が急に動かなくなって
しまった場合でも、アーマチャー48と回転円板46a
の間で滑りが生じることにより、モーター28減速歯車
列等がに過度の負荷がかかるのを防ぐこともできる。
【0069】なお、ここでは電動駆動方向とは逆方向に
ズーム駆動リング29をマニュアル操作した場合につい
て説明したが、電動駆動中に、マニュアル操作でズーム
駆動リング29を無理矢理停止させる場合や、マニュア
ル操作でズーム駆動リング29に制動をかけてズームス
ピードを遅くする場合や、電動操作方向と同じ方向に電
動駆動より速いスピードでマニュアル操作してズーム駆
動リング29を増速させる場合も同様である。
【0070】(第2実施形態)また、上記実施形態で
は、電動操作判別部25aでマニュアル操作駆動と判別
された場合、接続トルク演算部25bで電磁クラッチ2
6の接続トルクが“0”と演算され、電磁クラッチ29
は切断状態とされる場合について説明したが、マニュア
ル操作駆動と判別された場合に、電磁クラッチ29を通
じてわずかなトルクをズーム駆動リング29に付与する
ようにしてもよい。
【0071】すなわち、電動操作判別部25aでマニュ
アル操作駆動と判別された場合に、電磁クラッチ26を
接続トルクTd″(0≦Td″<Tk′<Td′)で接
続する。マニュアルでズーム駆動リング29を回転操作
すると、アイドルギア23および出力歯車50を介して
アーマチャー48が回転するが、このときアーマチャー
48が接続トルクTd″で回転円盤46aに接続されて
いることにより、アーマチャー48は回転円盤46aに
対し滑りながら回転することになり、ズーム駆動リング
29のマニュアル操作に必要なトルクが、接続トルクT
d″に比例した分だけ増加する。これにより、ズーム駆
動リング29のマニュアル操作に対してある程度の重さ
を付与することができ、マニュアル操作にある程度の重
さが感じられることを好む撮影者に良好なマニュアル操
作感を感じさせることができる。
【0072】さらに、電磁クラッチ26の接続トルクT
d″を変更設定可能とすることにより、ズーム駆動リン
グ29のマニュアル操作時の重さを様々な撮影者の好み
に応じて設定することが可能となる。
【0073】なお、上記各実施形態では、ズームレンズ
本体21に駆動ユニット22が装着等されて使用される
ズームレンズについて説明したが、本発明は、ズームレ
ンズ本体部分と駆動系部分とが一体の外装内に収容され
て(但し、外部からズーム駆動リング29に相当する部
材をマニュアル操作可能なもの)、カメラに装着される
ズームレンズにも適用することができる。
【0074】また、上記各実施形態では、ズームレンズ
光学系のサーボ駆動およびマニュアル操作駆動を行う場
合について説明したが、本発明は、ズームレンズ光学系
以外の光学調節手段(フォーカスレンズ光学系や光量調
節系)をサーボ駆動およびマニュアル操作駆動する場合
についても適用することができる。
【0075】また、上記各実施形態では、レンズやデマ
ンドの電動操作部材を指令手段として説明したが、本発
明における指令手段はこれらに限られるものではない。
例えば、自動変倍機能や自動合焦機能(AF)を有する
光学装置においては、これら自動光学調節機能によるサ
ーボ駆動のための指令信号を生成して指令信号を出力す
る信号生成回路等の指令手段であってもよい。すなわ
ち、本発明は、自動合焦機能によるフォーカスレンズ系
のサーボ駆動中にマニュアル操作駆動が行われた場合に
も有効である。そして、このような場合は、上記各実施
形態のように所定範囲を超える指令信号が入力されたか
否かではなく、単に指令信号が入力されたか否かによっ
て接続手段(クラッチ)を接続・接続解除するようにし
てもよい。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
接続手段の接続トルクを光学調節手段をサーボ駆動する
のに適した大きさに適宜設定することが可能となるの
で、接続手段の接続トルクが過大に設定されることによ
る無駄な接続作動エネルギー(電力消費を防止した
り、サーボ駆動中に光学調節手段が何らかのトラブルで
動かなくなったときに接続手段が滑ることによりサーボ
駆動系を保護したりすることができる。しかも、装置内
温度や装置姿勢を検出し、これら使用条件の検出結果に
基づいて接続手段の接続トルクを制御することにより、
上記使用条件に関わらず、サーボ駆動を確実に行わせる
ことができる。
【0077】また、接続手段により、光学調節手段のサ
ーボ駆動時に、光学調節手段に対するマニュアル操作入
力が可能なマニュアル駆動部材に対してサーボ駆動系を
駆動トルク伝達が可能に接続させ制御手段に、光学調
節手段のサーボ駆動を指令する指令手段から指令信号又
は所定範囲を超える指令信号が入力されないことに応じ
て接続手段の接続を解除し、指令信号又は上記所定範囲
を超える指令信号が入力されることに応じて接続手段を
接続させるとともにこの指令信号に応じて接続手段の接
続トルクを可変制御させるようにすれば、指令手段(サ
ーボ駆動指令のために操作されて指令信号を出力する駆
動指令操作手段や自動光学調節駆動のための指令信号を
生成出力する指令信号生成手段)からの指令信号が入力
されれば自動的に接続手段が接続状態となり、指令信号
が入力されなければ自動的に接続手段が接続解除状態と
なるので、特別な切り換え操作を行うことなく、光学調
節手段のサーボ駆動とマニュアル操作駆動とを行うこと
ができる。
【0078】しかも、指令信号値に応じて接続手段の接
続トルクを制御することにより、サーボ駆動系の作動速
度等に対し接続手段の接続トルクが過大に設定されるこ
とによる無駄な接続作動エネルギー(電力等)を消費を
防止したり、サーボ駆動中に常時最大の接続トルクで接
続されている場合に比べてサーボ駆動中のマニュアル操
作を行い易くしたり、サーボ駆動中に光学調節手段が何
らかのトラブルで動かなくなったときに接続手段が滑る
ことによりサーボ駆動系を保護したりすることができ
る。
【0079】また、光学調節手段のサーボ駆動中にマニ
ュアル操作入力されたマニュアル駆動部材から出力側部
材に伝達されるマニュアル駆動トルクをTsy’とした
ときに、Td’<Tsy’の関係を満足するようにすれ
、Td’<Tsy’の関係を満足するマニュアル駆動
トルクTsy’が出力側部材に伝達されるようにマニュ
アル操作することにより、サーボ駆動中におけるマニュ
アル操作駆動をスムーズに行うことができる。
【0080】
【0081】さらに光学調節手段のサーボ駆動を行わ
ずマニュアル操作駆動のみを行う際に、接続手段を構成
する部材のうち、サーボ駆動時にマニュアル駆動部材を
介して光学調節手段を駆動する出力側部材の駆動に要す
る駆動トルクをTk’、マニュアル操作駆動時の接続手
段の接続トルクをTd”としたときに、0≦Td”<T
k’の関係を満足するように接続手段の接続トルクを制
御すれば、光学調節手段のマニュアル操作駆動に必要な
操作トルクを使用者の好みに応じて設定する等の機能を
簡単に(新たな機構を追加することなく)追加すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるズームレンズの構
成図である。
【図2】上記ズームレンズにおける電磁クラッチの断面
図である。
【図3】上記ズームレンズのマニュアル操作駆動および
電動駆動の駆動経路図である。
【図4】上記ズームレンズにおける電動操作部材の出力
信号のグラフ図である。
【図5】上記ズームレンズにおける電動操作判別部の動
作フローチャートである。
【図6】上記ズームレンズの電動駆動時の動作フローチ
ャートである。
【図7】必要駆動トルクとズームスピードとの関係を表
すグラフ図である。
【図8】必要伝達トルクとズームスピードとの関係を表
すグラフ図である。
【図9】従来の光学装置の側面図である。
【図10】従来のクラッチ機構の構成図である。
【符号の説明】
21 ズームレンズ本体 22 駆動ユニット 23 アイドルギア 24 電動操作部材 25 CPU 26 電磁クラッチ 27 モーター制御回路 28 モーター 29 ズーム駆動リング 30 駆動回路 31 コネクター 32 温度センサー 33 レンズ姿勢センサー 34 メモリ 40 出力軸 41 モーター歯車 42 歯車 43 軸 44 歯車 45 入力歯車 46 回転軸 47 摩擦材 48 アーマチャー 49 板バネ 50 出力歯車 51 電磁コイル 52 固定筒 53〜56 軸受
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 5/232 G02B 7/04 A (56)参考文献 特開2000−258678(JP,A) 特開 平11−38307(JP,A) 特開 平11−352378(JP,A) 特開 平10−221588(JP,A) 特開 平10−319295(JP,A) 特開 平11−326739(JP,A) 特開 平10−268177(JP,A) 特開 平10−319301(JP,A) 特開 平10−319303(JP,A) 特開 平10−319304(JP,A) 特開 平11−352380(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/02 - 7/16 H04N 5/222 - 5/257

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズその他の光学調節手段に対してサ
    ーボ駆動系からの駆動トルクを伝達することにより前記
    光学調節手段のサーボ駆動を行う光学装置において、 前記光学調節手段のサーボ駆動時にこの光学調節手段に
    前記サーボ駆動系を駆動トルク伝達が可能に接続する接
    続手段、 前記接続手段の接続トルクを可変制御する制御手段とを
    有し前記接続手段は、該接続手段を構成する部材のうち前記
    サーボ駆動系により駆動される入力側部材と前記光学調
    節手段を駆動する出力側部材とを摩擦接触させることに
    より駆動トルクの伝達が可能で、電磁力を利用して前記
    入力側部材と前記出力側部材との接触圧を変化させる電
    磁クラッチであり前記制御手段は装置使用条件としての装置内温度および装置姿勢のうち
    少なくとも一方を検出し、記憶手段に予め記憶された演
    算式又はテーブルデータその他の情報を用いて、前記検
    出した使用条件に基づく前記接続手段の接続トルクをTk’<Td’<Tm の関係を満足するように可変制御する ことを特徴とする
    光学装置。但し、Tmは前記入力側部材に発生する最大
    の駆動トルク、Tk’は前記出力側部材の駆動に要する
    駆動トルク、Td’は前記入力側部材と前記出力側部材
    との間の接続トルクである。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記光学調節手段のサ
    ーボ駆動を指令する指令手段から入力される指令信号に
    応じて前記接続手段の接続トルクを可変制御することを
    特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 【請求項3】 前記指令手段が、前記光学調節手段のサ
    ーボ駆動を指令するために操作されて指令信号を出力す
    る駆動指令操作手段であることを特徴とする請求項2に
    記載の光学装置。
  4. 【請求項4】 前記サーボ駆動系は、前記駆動指令操作
    手段の操作量に応じて変化する指令信号の値に応じた速
    度で作動することを特徴とする請求項3に記載の光学装
    置。
  5. 【請求項5】 前記指令手段が、前記光学調節手段の自
    動光学調節駆動のための指令信号を生成出力する指令信
    号生成手段であることを特徴とする請求項2に記載の光
    学装置。
  6. 【請求項6】 前記接続手段は、前記光学調節手段のサ
    ーボ駆動時に、前記光学調節手段に対するマニュアル操
    作入力が可能なマニュアル駆動部材に対して前記サーボ
    駆動系を駆動トルク伝達が可能に接続前記制御手段は 、前記光学調節手段のサーボ駆動を指令
    する指令手段から指令信号又は所定範囲を超える指令信
    号が入力されないことに応じて前記接続手段の接続を解
    除し、指令信号又は前記所定範囲を超える指令信号が入
    力されることに応じて前記接続手段を接続させるととも
    にこの指令信号に応じて前記接続手段の接続トルクを可
    変制御することを特徴とする請求項1から5のいずれか
    1つに記載の光学装置。
  7. 【請求項7】 前記光学調節手段のサーボ駆動中にマニ
    ュアル操作入力された前記マニュアル駆動部材から前記
    出力側部材に伝達されるマニュアル駆動トルクをTs
    y’としたときに、 Td’<Tsy’ の関係を満足することにより前記光学調節手段のサーボ
    駆動中におけるマニュアル操作駆動が可能となることを
    特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の光学
    装置。
  8. 【請求項8】 前記光学調節手段のサーボ駆動を行わず
    マニュアル操作駆動のみを行う際に、前記制御手段は、 前記接続手段を構成する部材のうち、サーボ駆動時に前
    記マニュアル駆動部材を介して前記光学調節手段を駆動
    する出力側部材の駆動に要する駆動トルクをTk’と
    し、マニュアル操作駆動時の前記接続手段の接続トルク
    をTd”としたときに、 0≦Td”<Tk’ の関係を満足するように前記接続手段の接続トルクを制
    御することを特徴とする請求項1から7のいずれか1つ
    に記載の光学装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記光学調節手段のサ
    ーボ駆動を行わずマニュアル操作駆動のみを行う際に、
    接続トルクの設定操作に応じて前記接続手段の接続トル
    クを可変設定することを特徴とする請求項に記載の光
    学装置。
  10. 【請求項10】 レンズその他の光学調節手段を備えた
    光学装置本体に装着又は接続され、前記光学調節手段に
    対してサーボ駆動系からの駆動トルクを伝達することに
    より前記光学調節手段のサーボ駆動を行う光学装置駆動
    ユニットにおいて、 前記光学調節手段のサーボ駆動時にこの光学調節手段に
    前記サーボ駆動系を駆動トルク伝達が可能に接続する接
    続手段、 前記接続手段の接続トルクを可変制御する制御手段とを
    有し前記接続手段は、該接続手段を構成する部材のうち前記
    サーボ駆動系により駆動される入力側部材と前記光学調
    節手段を駆動する出力側部材とを摩擦接触させることに
    より駆動トルクの伝達が可能で、電磁力を利用して前記
    入力側部材と前記出力側部材との接触圧を変化させる電
    磁クラッチであり前記制御手段は装置使用条件としての装置内温度および装置姿勢のうち
    少なくとも一方を検出し、記憶手段に予め記憶された演
    算式又はテーブルデータその他の情報を用いて、前記検
    出した使用条件に基づく前記接続手段の接続トルクをTk’<Td’<Tm の関係を満足するように可変制御する ことを特徴とする
    光学装置駆動ユニット。但し、Tmは前記入力側部材に
    発生する最大の駆動トルク、Tk’は前記出力側部材の
    駆動に要する駆動トルク、Td’は前記入力側部材と前
    記出力側部材との間の接続トルクである。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記光学調節手段の
    サーボ駆動を指令する指令手段から入力される指令信号
    に応じて前記接続手段の接続トルクを可変制御すること
    を特徴とする請求項10に記載の光学装置駆動ユニッ
    ト。
  12. 【請求項12】 前記指令手段が、前記光学調節手段の
    サーボ駆動を指令するために操作されて指令信号を出力
    する駆動指令操作手段であることを特徴とする請求項
    に記載の光学装置駆動ユニット。
  13. 【請求項13】 前記サーボ駆動系は、前記駆動指令操
    作手段の操作量に応じて変化する指令信号の値に応じた
    速度で作動することを特徴とする請求項12に記載の光
    学装置駆動ユニット。
  14. 【請求項14】 前記指令手段が、前記光学調節手段の
    自動光学調節駆動のための指令信号を生成出力する指令
    信号生成手段であることを特徴とする請求項11に記載
    の光学装置駆動ユニット。
  15. 【請求項15】 前記接続手段は、前記光学調節手段の
    サーボ駆動時に、前記光学調節手段に対するマニュアル
    操作入力が可能なマニュアル駆動部材に対して前記サー
    ボ駆動系を駆動トルク伝達が可能に接続前記制御手段は 、前記光学調節手段のサーボ駆動を指令
    する指令手段から指令信号又は所定範囲を超える指令信
    号が入力されないことに応じて前記接続手段の接続を解
    除し、指令信号又は前記所定範囲を超える指令信号が入
    力されることに応じて前記接続手段を接続させるととも
    にこの指令信号に応じて前記接続手段の接続トルクを可
    変制御することを特徴とする請求項10から14のいず
    れか1つに記載の光学装置駆動ユニット。
  16. 【請求項16】 前記光学調節手段のサーボ駆動中にマ
    ニュアル操作入力された前記マニュアル駆動部材から前
    記出力側部材に伝達されるマニュアル駆動トルクをTs
    y’としたときに、 Td’<Tsy’ の関係を満足することにより前記光学調節手段のサーボ
    駆動中におけるマニュアル操作駆動が可能となることを
    特徴とする請求項10から15のいずれか1つに記載の
    光学装置駆動ユニット。
  17. 【請求項17】 前記光学調節手段のサーボ駆動を行わ
    ずマニュアル操作駆動のみを行う際に、前記制御手段
    は、 前記接続手段を構成する部材のうち、サーボ駆動時に前
    記マニュアル駆動部材を介して前記光学調節手段を駆動
    する出力側部材の駆動に要する駆動トルクをTk’と
    し、マニュアル操作駆動時の前記接続手段の接続トルク
    をTd”としたときに、 0≦Td”<Tk’ の関係を満足するように前記接続手段の接続トルクを制
    御することを特徴とする請求項10から16のいずれか
    1つに記載の光学装置駆動ユニット。
  18. 【請求項18】 前記制御手段は、前記光学調節手段の
    サーボ駆動を行わずマニュアル操作駆動のみを行う際
    に、接続トルクの設定操作に応じて前記接続手段の接続
    トルクを可変設定することを特徴とする請求項17に記
    載の光学装置駆動ユニット。
  19. 【請求項19】 請求項1からのいずれかに記載の光
    学装置と、この光学装置が装着されるカメラとを有する
    ことを特徴とするカメラシステム。
  20. 【請求項20】 請求項10から18のいずれかに記載
    の光学装置駆動ユニットと、この駆動ユニットが装着又
    は接続される光学装置本体とを有して構成されることを
    特徴とする光学装置。
  21. 【請求項21】 請求項10から18のいずれかに記載
    の光学装置駆動ユニットと、この駆動ユニットが装着又
    は接続される光学装置本体と、この光学装置本体が装着
    されるカメラとを有して構成されることを特徴とするカ
    メラシステム。
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