JP3420551B2 - 光学装置、光学装置駆動ユニットおよびカメラシステム - Google Patents

光学装置、光学装置駆動ユニットおよびカメラシステム

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JP3420551B2 JP2000106933A JP2000106933A JP3420551B2 JP 3420551 B2 JP3420551 B2 JP 3420551B2 JP 2000106933 A JP2000106933 A JP 2000106933A JP 2000106933 A JP2000106933 A JP 2000106933A JP 3420551 B2 JP3420551 B2 JP 3420551B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビカメラ、ビ
デオカメラ等に用いられるレンズ装置等の光学装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、TV用レンズにおける、ズームレ
ンズのサーボ・モードとマニュアル・モードの切り換え
において、手動による切り換え操作を廃止するために、
電気的に接続の切り換え(ON/OFF)ができる電磁
クラッチに代表される切り換え機構を用いて達成する機
能がある。
【0003】ここでは、図15を用いて、この機能の説
明を行う。図15において、101は撮影レンズ本体、
101aはズーム駆動リング、106は撮影レンズ本体
におけるズーム駆動リング101aに噛み合ってその回
転に連動して回転するアイドラギア、107はズームを
駆動する駆動用モータ、108はズームの駆動用モータ
107を駆動する駆動回路、109は後述するCPU1
14から出力されるディジタル駆動信号をアナログ駆動
信号に変換し、駆動回路108に出力するD/A変換
器、110は後述するズームコントロールスイッチ11
1から出力されるズームコントロール用アナログ信号
を、ディジタル信号に変換するA/D変換器、111は
ズーム駆動するために、外部よりコントロール信号を出
力するズームコントロールスイッチ、114はこの機能
の制御を司るCPU、115はCPU114からの接続
信号により、後述するクラッチ116の接続のON/O
FFを行わせる接続ON/OFF回路、116は電磁ク
ラッチに代表される電気的に接続のON/OFFができ
るクラッチである。
【0004】ズームコントロールスイッチ101が操作
されていない場合、A/D変換器110を介してCPU
114に入力されるコントロール信号により、CPU1
14はマニュアル状態と判断する。この時、クラッチ1
16の接続を解除するために、解除信号を接続ON/O
FF回路115に出力する。接続ON/OFF回路11
5は、この信号により、クラッチ116の接続を解除す
る。クラッチ116の接続を解除することで、駆動用モ
ータ107の接続が外れ、ズーム駆動リング101aに
よるズームレンズのマニュアル操作が可能となる。
【0005】ズームコントロールスイッチ111を操作
すると、A/D変換器110を介してCPU114に入
力されるコントロール信号により、CPU114は、サ
ーボ状態と判断する。そして、クラッチ116を接続す
るために、接続信号を、接続ON/OFF回路115に
出力する。接続ON/OFF回路115は、この信号に
よりクラッチ116を接続する。
【0006】一方、ズームコントロールスイッチ111
を操作した場合、その操作量に応じたコントロール信号
が出力される。上述したように、ズームコントロール信
号はA/D変換器b110を介して、CPU114に入
力される。CPU114では、入力されたズームコント
ロール信号をもとに、駆動信号に変換し、D/A変換器
a109に出力する。D/A変換器109では、駆動信
号をアナログ信号に変換し、そのアナログ信号により、
駆動回路108が駆動用モータ107を駆動する。この
ときクラッチ116は接続されているため、駆動用モー
タ107の駆動トルクがアイドラギア106を介してズ
ーム駆動リング101aに伝わり、ズームレンズをサー
ボ駆動できる。
【0007】このように、ズームコントロールスイッチ
111の操作に応じて、クラッチ116の接続および接
続の解除を切り換えることで、手動による切り換えなし
に、サーボ・モードとマニュアル・モードの切り換えが
可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、レンズ装置
(およびカメラ)を使用した実際の撮影時においては、
ズームレンズをサーボ駆動しているときに、撮影者がズ
ーム駆動リングを手で操作して、そのサーボ駆動をマニ
ュアルで停止させたり、駆動速度を増減させたり、逆方
向に駆動させたりする場合がある。
【0009】しかしながら、図15にも示した従来のレ
ンズ装置では、サーボ駆動中にズームレンズをマニュア
ル操作した場合、ズームレンズにはクラッチを介して駆
動用モータからの駆動力が伝達されているため、その駆
動を妨げて停止、逆転および増減速といったマニュアル
操作をスムーズに行うことが困難である。
【0010】なお、ズームレンズのサーボ駆動中にマニ
ュアル操作を検出し、サーボ・モードをマニュアル・モ
ードに切り換えることも可能である。しかしながら、こ
のようにマニュアル・モードに切り換えてしまうと、撮
影者がズーム駆動リングを押さえた手を緩めて元のサー
ボ駆動を行わせようとする場合に、一旦ズームコントロ
ールスイッチを中立状態に戻した後に再びズームコント
ロールスイッチを操作してサーボ・モードに切り換えな
ければならない等、操作が煩雑になる。
【0011】そこで本発明は、ズームレンズ等のサーボ
駆動中にマニュアル操作が行われた場合に、スムーズな
マニュアル操作を可能とすることおよびマニュアル操作
を解除したときに簡単かつ速やかにサーボ駆動を再開さ
せることできるようにした光学装置および光学装置駆動
ユニットを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、レンズその他の光学調節手段のサー
ボ駆動およびマニュアル操作による駆動が可能な光学装
置であって、光学調節手段のサーボ駆動時にサーボ駆動
系を光学調節手段に対して駆動トルクの伝達が可能に接
続する接続手段を有する光学装置において、光学調節手
段のサーボ駆動中にマニュアル操作を検出したときに、
接続手段における接続トルクを、サーボ駆動中における
マニュアル操作の未検出時よりも小さく設定する制御手
段を設けている。
【0013】これにより、光学調節手段のサーボ駆動中
に、ズーム駆動リング等を手で操作してマニュアル操作
(マニュアル停止操作、マニュアル増減速操作又はマニ
ュアル逆方向操作)が行われると、マニュアル操作に抗
してサーボ駆動系から光学調節手段に伝達される駆動ト
ルクが小さくなる(接続手段内で、マニュアル操作され
る光学調節手段側とサーボ駆動系側とのスリップが許容
される)ため、サーボ駆動を継続したままスムーズなマ
ニュアル操作が可能となる。しかも、マニュアル操作中
もサーボ駆動状態(少なくとも光学調節手段の駆動に必
要な最小の接続トルクが確保された状態)が維持される
ため、マニュアル操作を解除する(例えば、ズーム駆動
リングから手を離す)だけで、光学調節手段のサーボ駆
動を再開させることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1および図2
には、本発明の第1実施形態であるレンズ装置(光学装
置)の構成を示している。1は撮影レンズ本体(光学装
置本体)、1aは撮影レンズ本体1内のズームレンズ光
学系(図示せず)を駆動するために撮影レンズ本体1に
設けられたズーム駆動リングである。なお、ズームレン
ズ光学系およびズーム駆動リング1aが請求の範囲にい
う光学調節手段に相当する。
【0015】3はズーム駆動リング1aに噛み合うアイ
ドラギヤであり、このアイドラギヤ3はズーム位置検出
器2の回転軸に取り付けられている。ズーム駆動リング
1aがズームレンズ光学系のワイド端とテレ端との間の
移動に連動して回転すると、この回転がアイドラギア3
を介してズーム位置検出器2に伝達される。これによ
り、ズーム位置検出器2は、ズームレンズ光学系のワイ
ド端とテレ端との間での位置に応じた信号を出力する。
4はズーム位置検出器2から出力されるズーム位置アナ
ログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器であ
る。
【0016】6はズーム駆動リング1aに噛み合うアイ
ドラギヤである。5は電磁クラッチに代表されるクラッ
チ(接続手段)であり、その出力部(光学調整手段側の
構成要素)はアイドラギヤ6に噛み合っている。
【0017】ここで、クラッチ5は、駆動用モータ(サ
ーボ駆動系)7とアイドラギヤ6(ズーム駆動リング1
a)との接続を電気的にON/OFFすることができる
とともに、入力される接続コントロール信号(これにつ
いては後述する)によってその接続トルク、すなわち、
駆動用モータ7から入力される同じ大きさの駆動トルク
に対してアイドラギヤ6を介してズーム駆動リング1a
に伝達可能な最大の駆動トルクを可変設定できるもので
ある。
【0018】11はズームレンズ光学系の駆動を指令す
る撮影者により操作され、その操作量に比例したズーム
コントロール信号(指令信号)を出力するズームコント
ロールスイッチであり、10はズームコントロールスイ
ッチ11から出力されるアナログ信号としてのズームコ
ントロール信号をディジタル信号に変換するA/D変換
器である。
【0019】14はズームコントロールスイッチ11か
らのズームコントロール信号に応じたズームレンズ光学
系のサーボ駆動制御およびクラッチ5の接続・接続解除
および接続状態の切り換え制御を司るCPUである。8
はズームの駆動用モータ7を駆動する駆動回路、9はC
PU14からズームコントロール信号に応じて出力され
るディジタル駆動信号をアナログ駆動信号に変換し、駆
動回路8に出力するD/A変換器である。
【0020】12は後述するD/A変換器13を介して
CPU14から入力される接続コントロール信号によ
り、クラッチ5の接続ON/OFFの切り換えおよび接
続トルクを変更させる接続コントロール回路、13はC
PU14から出力されるディジタルの接続コントロール
信号を、アナログ信号に変換し、接続コントロール回路
12に出力するD/A変換器である。なお、CPU14
および接続コントロール回路12が請求の範囲にいう制
御手段に相当する。
【0021】このように構成されたレンズ装置では、ズ
ームコントロールスイッチ11が操作されるとクラッチ
5の接続がONになり、駆動用モータ7からの駆動力が
クラッチ5を介してズーム駆動リング1aに伝達される
ことにより、ズーム駆動リング1aが回転駆動され、ズ
ームレンズ光学系が光軸方向にサーボ駆動される。そし
て、このサーボ駆動中にズーム駆動リング1aが撮影者
のマニュアル操作により強制的に停止、増減速又は逆回
転されることにより、クラッチ5の接続がONのまま
(サーボ駆動状態のまま)、ズームレンズ光学系が光軸
方向において停止、増減速又は逆方向駆動される。
【0022】また、ズームコントロールスイッチ11が
操作されないことによりクラッチ5の接続がOFFにな
り、ズーム駆動リング1aが撮影者のマニュアル操作に
より回転駆動されるとズームレンズ光学系が光軸方向に
マニュアル駆動される。
【0023】なお、本実施形態では、上記各構成要素の
うち撮影レンズ本体1およびズーム駆動リング1a以外
のものは、撮影レンズ本体1に対して着脱可能に装着又
は接続される駆動ユニットとしてユニット化されてい
る。そして、撮影レンズ本体1が不図示のカメラに装着
されることにより、カメラシステムが構成される。但
し、上記構成要素を全て1つの外装内に収め、全体とし
てカメラに対して装着可能な一体のレンズ装置を構成す
るようにしてもよい。
【0024】このように構成されたレンズ装置(主とし
てCPU14)の動作について、図3〜図14に示す制
御フローチャートを用いて説明する。なお、図3にはメ
インルーチンのフローチャートを、他の図にはサブルー
チンのフローチャートを示している。
【0025】図3のメインルーチンにおいて、レンズ装
置の電源をONすると(step1)、CPU14など
に電源が供給され、CPU14は初期設定を行う(st
ep2)。この初期設定では、ソフトウエアを動作させ
るための初期設定を行うほか、本実施形態の説明にて必
要であるパラメータとなるデータの初期設定も行う。具
体的には、まず後述する現在のズーム位置を示すZOO
M_POSおよび前回のズーム位置信号の取得時のズー
ム位置を示すPRE_ZOOM_POSに対応するメモ
リにそれぞれ現在のズーム位置信号を入力する。ズーム
位置信号の各メモリへのデータ取得に関しては後述の図
4のフローチャートにて説明する。また、マニュアル操
作状態を示すマニュアルモードフラグである停止モード
フラグ、逆転モードフラグ、加速モードフラグおよび減
速モードフラグのそれぞれに0を立てる。また、各カウ
ンター値、STOP_DATA=0、REVERSE_
DATA=0、P_SPEED_DATA=0、M_S
PEED_DATA=0を入力する。各フラグの説明は
図8のフローチャートの説明時におこなう。
【0026】こうして初期設定が終了すると、CPU1
4は、ズームコントロール信号をチェックする(ste
p3)。このとき、ズームコントロールスイッチ11の
操作に応じて出力されるズームコントロール用アナログ
信号が、A/D変換器10によって、CPU14に入力
可能なディジタル信号にA/D変換され、CPU14に
入力される。ズームコントロールスイッチ1の操作が行
われない場合は、ズームコントロールスイッチ11のセ
ンター値が入力される。
【0027】次に、現在のズーム位置をチェックする、
レンズ位置チェックサブルーチンへ進む(step
4)。
【0028】ここでレンズ位置チェックサブルーチン
を、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0029】撮影レンズ本体1には、アイドラギア3を
介してズーム位置検出器2が接続されており、ズーム駆
動リング1aが回転すると、これに連動してズーム位置
検出器2も回転し、その位置に応じたズーム位置信号
(アナログ信号)が出力される。ここではまず、ZOO
M_POSの値をPRE_ZOOM_POSに入力する
(step101)。このPRE_ZOOM_POS
は、前回ズーム位置検出時の、ズーム位置データとして
保存する。
【0030】次に、ズーム位置検出器2より出力された
ズーム位置信号を、A/D変換器4によって、CPU1
4に入力可能なディジタル信号にA/D変換し、現在の
ズーム位置データとして、ZOOM_POSに入力する
(step102)。ズーム駆動を確認するためには、
ループ周期である単位時間内にデータが変化することが
必要であるため、このループの周期は、A/D変換器の
分解能によって変更する必要がある。
【0031】こうしてレンズ位置チェックサブルーチン
を終了すると、図3のフローチャートに戻り、入力され
たズームコントロール信号がスピードサーボ信号かポジ
ションサーボ信号かを確認する(step5)。なお、
スピードサーボ、ポジションサーボを判別するため、別
途信号線を設けている。
【0032】ズームコントロール信号がスピードサーボ
信号であった場合、step3にて入力されたズームコ
ントロール信号がズーム駆動を開始させる基準値(しき
い値)を越えているかどうかを判断する(step
6)。つまり、ズームコントロール信号をZC、ズーム
コントロールスイッチ11を操作していない時に出力さ
れるズームコントロール信号(センター値)をVとする
と、 (V−α)≦ZC≦(V+α) の範囲にZCが入っている場合は、ズーム停止と判断
し、step20へ進む。逆にZCがどちらかのしきい
値を越えた場合、ズーム駆動を実行する。この場合、ま
ず入力されたズームコントロール信号より算出した駆動
方向と駆動信号をセットする(step7)。次に、4
つのマニュアルモードフラグ(停止モードフラグ、逆転
モードフラグ、加速モードフラグ、減速モードフラグ)
のいずれかが1であるかどうかを確認する(step
8)。いずれも1でない場合には、マニュアル操作はさ
れていないと判断し、通常のクラッチ接続制御を行うた
めのクラッチ接続処理1サブルーチンに進む。
【0033】ここで、クラッチ接続処理1サブルーチン
を、図5のフローチャートを用いて説明する。まず、最
終的にどの程度の接続トルクをクラッチ5に設定するか
を求めるため、駆動信号によるパラメータを、駆動信号
を基に計算にて求め、それをXとする(step20
1)。
【0034】次に、求められたXと基準となる接続トル
ク最小値であるaより、目標接続トルクY′を、 Y′=a+bX とする(step202)。なお、クラッチ5は、入力
された接続コントロール信号が大きくなるほど接続トル
クが大きくなる。
【0035】また、上記aは、前述したズームコントロ
ール信号がしきい値であるときの駆動信号(ZC=V+
α or ZC=V−α)、つまり、ズームレンズ光学
系がサーボ駆動できる最小のズームコントロール信号か
ら、算出された駆動信号で駆動したときに、空転、停止
せず、駆動できる接続トルクの最小値である。
【0036】Xは、駆動信号が大きくなるにつれてズー
ムスピードも速くなるため、接続トルクの最小値aによ
る接続トルクだけでは、スリップし空転してしまうた
め、この空転を防ぎ、出力された駆動信号に対応した駆
動スピードで駆動できる最低限の接続トルクY=a+X
となるように計算された値である。つまり、図13に示
すようなトルク関係となるように計算された値である。
【0037】bは、接続トルクを高くして外部より負荷
をかけても空転しない最低限の接続トルクとなるよう決
定したパラメータであり、また、レンズ装置が異なった
場合、回転駆動に必要なトルクも変化するため、それを
補正するためのパラメータでもある。なお、Y′の値は
ここでは一次関数としたが、二次関数又は他の関数とし
てもよい。
【0038】こうして目標接続トルクY′を算出した
後、最終的に接続トルクYが目標接続トルクY′となる
ように、接続トルクYを段階的にアップさせる(ste
p203)。つまり、メインルーチンの周期ごとにある
一定量γずつ、接続トルクYをアップさせるように、C
PU14より接続コントロール信号を出力する(Y=Y
+γ)。
【0039】そしてstep204では、現在の接続ト
ルクYが目標接続トルクY′以上となったか否かを確認
し、Y<Y′のときはそのままstep206に進み、
CPU14は、接続トルクがこのY(=Y+γ)となる
ように接続コントロール信号を出力する。接続コントロ
ール信号はD/A変換器13によってアナログ信号に変
換された後、接続コントロール回路12を介してクラッ
チ5に入力される。クラッチ5が電磁クラッチである場
合には、印加する電圧を可変することによって接続トル
クを可変させることができる。
【0040】一方、step204で、Y≧Y′のとき
はstep205に進み、 Y=Y′(=a+bX) とする。そして、CPU14は、接続トルクがこのYと
なるように接続コントロール信号を出力する。接続コン
トロール信号はD/A変換器13によってアナログ信号
に変換された後、接続コントロール回路12を介してク
ラッチ5に入力される(step206)。
【0041】なお、クラッチ接続処理1サブルーチンの
1回のルーチンが終了するごとに、図3のフローチャー
トのstep11に進む。
【0042】一方、図3のstep8において、4つの
マニュアルモードフラグ(停止モードフラグ、逆転モー
ドフラグ、加速モードフラグ、減速モードフラグ)のい
ずれかが1であった場合、クラッチ接続処理2サブルー
チンへ進む(step10)。このクラッチ接続処理2
サブルーチンについては後述する。そして、クラッチ接
続処理2サブルーチンの1回のルーチンが終了するごと
に、図3のstep11に進む。
【0043】step11では、上記各クラッチ接続処
理サブルーチン計算された接続トルクYでクラッチ5を
接続するとともに、step7にてセットされた駆動方
向、駆動信号をD/A変換器9によりアナログ信号に変
換し、アナログ駆動信号として駆動回路8に出力する。
駆動回路8は、その信号を基に駆動用モータ7を回転駆
動する。モータ7の回転は、アイドラギア6を介してズ
ーム駆動リング1aに伝達され、これによりズームレン
ズ光学系のサーボ駆動が開始される。
【0044】こうしてズームレンズ光学系のサーボ駆動
を開始させた後、step12のズーム駆動確認(スピ
ード)サブルーチンに進む。このサブルーチンでは、駆
動信号に基づいたズームサーボ駆動によるズーム駆動リ
ング1aの回転と実際のズーム駆動リング1aの回転と
が正しいかどうかを確認する。
【0045】ズーム駆動確認(スピード)サブルーチン
を、図6のフローチャートを用いて説明する。ます、C
PU14は、step7にてセットされた駆動信号から
駆動スピード1を計算する(step301)。この値
は、駆動信号によって通常のサーボ駆動が行われる時の
標準スピードである。
【0046】次に、step4にてズーム位置検出器2
からCPU14に入力されたZOOM_POS、PRE
_ZOOM_POSより、実際の駆動方向および駆動ス
ピードを計算する(step302)。駆動スピードの
計算は、このソフトウエアがある決められた周期にてル
ープ(繰り返し)しているため、ZOOM_POSとP
RE_ZOOM_POSとの差分値および周期である時
間から計算できる。これらstep301、step3
02より求められたデータをもとに、ズームのサーボ駆
動中にマニュアル操作されたかどうかを確認する。まず
回転停止チェックサブルーチンへ進む(step30
3)。
【0047】ここで、回転停止チェックサブルーチンを
図10のフローチャートを用いて説明する。まず、ZO
OM_POSとPRE_ZOOM_POSを比較し、こ
の2つのデータが等しいかどうか確認する(step7
01)。等しくない場合(停止していない場合)には、
回転停止を判断するためのカウンタSTOP_DATA
をクリアし、STOP_DATA=0とする(step
702)。
【0048】一方、2つのデータが等しいとき(停止し
ているとき)は、カウンタSTOP_DATAをカウン
トアップする(STOP_DATA=STOP_DAT
A+1)(step703)。
【0049】次に、STOP_DATAがあるしきい値
S1を越えたかどうかを確認する(step704)。
STOP_DATAがしきい値S1を越えている、つま
りしきい値S1の値分のルーチン回数の間、ズーム位置
データが変化しない場合には、ズームサーボ駆動中にズ
ーム駆動リング1aがマニュアルにて強制的に停止され
ている状態であるとして、マニュアル停止モードを設定
し(step705)、ズーム駆動確認(スピード)サ
ブルーチンへ戻る。
【0050】STOP_DATAがあるしきい値S1を
越えていない場合は、マニュアル停止モードを解除し
(step706)、ズーム駆動確認(スピード)サブ
ルーチンへ戻る。しきい値S1の値は、ソフトウエアの
ループの周期によるが、S1×周期の計算によりその時
間が求められるので、この時間によって決めればよい。
【0051】回転停止チェックサブルーチンを終了する
と、ズーム駆動確認(スピード)サブルーチンにおいて
駆動方向チェックサブルーチンへ進む。
【0052】駆動方向チェックサブルーチンを図11の
フローチャートを用いて説明する。ここでは、セットさ
れている駆動方向と、ZOOM_POSおよびPRE_
ZOOM_POSより求めた実際の駆動方向とが等しい
かどうかを確認する(step801)。等しい場合
は、正規の駆動方向かどうかを判断するためのカウンタ
REVERSE_DATAをクリアし、REVERSE
_DATA=0とする(step802)。
【0053】2つのデータが等しくないとき、カウンタ
REVERSE_DATAをカウントアップする(RE
VERSE_DATA=REVERSE_DATA+
1)(step803)。
【0054】次に、REVERSE_DATAがあるし
きい値R1を越えたかどうか確認する(step80
4)。REVERSE_DATAが、しきい値R1を越
えている、つまりしきい値R1の値分のルーチン回数の
間、駆動方向が正しくなかった場合は、ズームサーボ駆
動中にマニュアルにてズーム駆動リング1aを強制的に
逆回転させた場合であると判断し、マニュアル逆転モー
ドを設定し(step805)、ズーム駆動確認(スピ
ード)サブルーチンへ戻る。
【0055】REVERSE_DATAがしきい値R1
を越えていない場合は、マニュアル逆転モードを解除し
(step806)、ズーム駆動確認(スピード)サブ
ルーチンへ戻る。しきい値R1の値は、ソフトウエアの
ループの周期によるが、R1×周期の計算により、その
時間が求められるので、この時間によって決めればよ
い。次に、ズーム駆動確認(スピード)サブルーチンに
おいて、スピードチェックサブルーチンへ進む。
【0056】スピードチェックサブルーチンを図12の
フローチャートを用いて説明する。ここでは、step
301にて計算された駆動スピード1と、ZOOM_P
OSおよびPRE_ZOOM_POSより求めた実際の
駆動スピードとが等しいかどうかを確認する(step
901)。等しい場合、正規の駆動スピードで駆動して
いるので、駆動スピードが正しいかどうかを判断するた
めのカウンタP_SPEED_DATAとM_SPEE
D_DATAをクリアし、P_SPEED_DATA=
0、M_SPEED_DATA=0とする(step9
02)。
【0057】一方、2つのデータが等しくないときは、
駆動スピード1と実際の駆動スピードのどちらが大きい
かを確認する(step903)。つまり、セットされ
た駆動スピードより実際の駆動スピードが速いか遅いか
を判断する。駆動スピード1が実際の駆動スピードより
大きいとき、つまり実際の駆動スピードが遅いときは、
減速されていることになり、カウンタM_SPEED_
DATAをカウントアップする(M_SPEED_DA
TA=M_SPEED_DATA+1)(step90
4)。このときは、加速されていないので、P_SPE
ED_DATAはクリアし、P_SPEED_DATA
=0とする(step905)。
【0058】また、step903において、駆動スピ
ード1が実際の駆動スピードより小さいとき、つまり実
際の駆動スピードが速いときは増速されていることにな
り、カウンタP_SPEED_DATAをカウントアッ
プする(P_SPEED_DATA=P_SPEED_
DATA+1)(step906)。このときは、減速
されていないので、M_SPEED_DATAはクリア
し、M_SPEED_DATA=0とする(step9
07)。
【0059】step902,905,907からst
ep908に進むと、P_SPEED_DATAがある
しきい値P1を越えたかどうかを確認する。P_SPE
ED_DATAがしきい値P1を越えている場合、つま
りしきい値P1の値分の間、実際の駆動スピードの方が
速い場合は、ズームサーボ駆動中にズーム駆動リング1
aがマニュアルにて強制的に増速方向に駆動されたもの
として、マニュアル増速モードを設定し(step90
9)、ズーム駆動確認(スピード)サブルーチンへ戻
る。
【0060】一方、P_SPEED_DATAがしきい
値P1を越えていない場合は、マニュアル増速モードを
解除して(step910)、step911に進む。
【0061】step911では、M_SPEED_D
ATAがあるしきい値M1を越えたかどうか確認する。
M_SPEED_DATAがしきい値M1を越えてい
る、つまり、しきい値M1の値分のルーチン回数の間、
実際の駆動スピードの方が遅い場合は、ズームサーボ駆
動中にズーム駆動リング1aがマニュアルにて強制的に
減速方向に駆動されたされたものとして、マニュアル減
速モードを設定し(step912)、ズーム駆動確認
(スピード)サブルーチンへ戻る。
【0062】M_SPEED_DATAが、しきい値M
1を越えていない場合は、マニュアル減速モードを解除
し(step913)、ズーム駆動確認(スピード)サ
ブルーチンへ戻る。
【0063】なお、しきい値P1、M1の値はソフトウ
エアのループの周期によるが、P1或いはM1)×周期
の計算により、その時間が求められるのでこの時間によ
って決めればよい。
【0064】こうしてズーム駆動確認(スピード)サブ
ルーチンが終了すると、図3のメインのフローチャート
へ戻る。
【0065】ここまで、前述したstep5にて、入力
されたズームコントロール信号がスピードサーボ信号の
場合を説明したが、次に、ポジションサーボ信号てある
場合を以下に説明する。
【0066】step5にて、入力されたズームコント
ロール信号がポジションサーボ信号であると判断した場
合は、ZOOM_POSのデータと同じ位置信号である
ので、ズームコントロール信号と現在のズーム位置であ
るZOOM_POSとを比較し、これらが等しいかどう
かを判断する(step13)。等しい場合はズーム停
止と判断してstep20へ進む。逆に等しくない場合
はズーム駆動と判断してstep14に進む。
【0067】step14では、入力されたズームコン
トロール信号より算出した到達位置データと駆動方向、
駆動信号をセットする。次に、4つのマニュアルモード
フラグ(停止モードフラグ、逆転モードフラグ、加速モ
ードフラグ、減速モードフラグ)のいずれかが1である
かを確認する(step15)。いずれも1でない場
合、マニュアル操作はされていないとして、前述した、
通常のクラッチ接続処理1サブルーチンへ進む(ste
p16)。そして、クラッチ接続処理1サブルーチンの
1回のルーチンが終了するごとにstep18に進む。
【0068】また、4つのマニュアルモードフラグのい
ずれかが1であった場合は、クラッチ接続処理2サブル
ーチンへ進む(step17)。なお、クラッチ接続処
理2サブルーチンについては後述する。そして、クラッ
チ接続処理2サブルーチンの1回のルーチンが終了する
ごとにstep18に進む。
【0069】step18では、各クラッチ接続処理サ
ブルーチンで計算された接続トルクYでクラッチ5を接
続する。また、step14にてセットされた駆動方
向、駆動信号がD/A変換器9によりアナログ信号に変
換され、アナログ駆動信号として駆動回路8に出力され
る。駆動回路8はその信号を基に、駆動用モータ7を回
転駆動し、アイドラギア6を介してズーム駆動リング1
aの駆動を開始する(step18)。そして、到達位
置データとZOOM_POSとを絶えず比較し、等しく
なった場合、駆動用モータ7を停止させる。この停止時
の処理については後述する。
【0070】step18からはズーム駆動確認(ポジ
ション)サブルーチン(step19)に進む。このサ
ブルーチンでは、駆動信号によるズーム駆動と実際のズ
ーム駆動リング1aの回転とが正しいかどうか確認す
る。
【0071】このズーム駆動確認(ポジション)サブル
ーチンを、図7のフローチャートを用いて説明する。ま
ず、CPU14は、step14にてセットした到達位
置データと現在のズーム位置であるZOOM_POSと
を比較し、これらが等しいかどうかを判断する(ste
p401)。等しい場合はサブルーチン処理を終了し、
図3のメインのフローチャートへ戻る。等しくない場合
は、現在のズーム位置であるZOOM_POSと到達位
置データと駆動信号とより、駆動スピード2を計算する
(step402)。この値は、駆動信号によって通常
のサーボ駆動が行われる時の標準スピードである。
【0072】次に、step4にてズーム位置検出器2
からCPU14に入力したZOOM_POSおよびPR
E_ZOOM_POSより、現在の駆動方向および駆動
スピードを計算する(step403)。駆動スピード
の計算は、このソフトウエアがある決められた周期にて
ループ(繰り返し)しているため、ZOOM_POS、
PRE_ZOOM_POSの差分値と周期である時間と
から計算できる。そして、これらstep402、st
ep403より求められたデータを基に、ズームのサー
ボ駆動中にマニュアル操作されたかどうか確認する。
【0073】まず、前述した回転停止チェックサブルー
チンへ進む(step404)。次に、前述した駆動方
向チェックサブルーチンへ進む(step405)。そ
して、前述したスピードチェックサブルーチンへ進む
(step406)。
【0074】こうして各チェックサブルーチンが終了す
ると、図7のフローチャートに戻り、さらに一連のサブ
ルーチン処理を終了して図3のメインのフローチャート
へ戻る。
【0075】メインフローチャートでは、step12
のズーム駆動確認(スピード)サブルーチン、step
19のズーム駆動確認(ポジション)サブルーチンが終
了すると、マニュアルモードチェックサブルーチンへ進
む(step26)。
【0076】ここでマニュアルモードチェックサブルー
チンを図8のフローチャートを用いて説明する。このマ
ニュアルモードチェックサブルーチンは、前述のズーム
駆動確認(スピード)サブルーチン、ズーム駆動確認
(ポジション)サブルーチンにて、サーボ駆動中にマニ
ュアル操作されたと判断された場合に、そのマニュアル
操作状態を確認し、その操作に応じてモードを設定する
ものである。
【0077】まず、マニュアル停止モードであるかどう
かを確認する(step501)。マニュアル停止モー
ドであれば、停止モードフラグ=1とし(step51
2)、マニュアルモードチェックサブルーチンを終了し
て、図3のメインフローチャートへ戻る。
【0078】マニュアル停止モードでない場合は、停止
モードフラグ=0とし(step502)、マニュアル
逆転モードであるかどうかを確認する(step50
3)。マニュアル逆転モードであれば、逆転モードフラ
グ=1とし(step511)、マニュアルモードチェ
ックサブルーチンを終了して、図3のメインフローチャ
ートへ戻る。
【0079】マニュアル逆転モードでない場合は、逆転
モードフラグ=0とし(step504)、マニュアル
増速モードであるかどうかを確認する(step50
5)。マニュアル増速モードであれば、増速モードフラ
グ=1とし(step510)、マニュアルモードチェ
ックサブルーチンを終了して、図3のメインフローチャ
ートへ戻る。
【0080】マニュアル増速モードでない場合は、増速
モードフラグ=0とし(step506)、マニュアル
減速モードであるかどうかを確認する(step50
7)。マニュアル減速モードであれば、減速モードフラ
グ=1とし(step509)、マニュアルモードチェ
ックサブルーチンを終了して、図3のメインフローチャ
ートへ戻る。
【0081】マニュアル減速モードでない場合は、減速
モードフラグ=0とし、マニュアルモードチェックサブ
ルーチンを終了して、図3のメインフローチャートへ戻
る。
【0082】前述したstep10およびstep17
のクラッチ接続処理2サブルーチンでは、このマニュア
ルモードチェックサブルーチンにて設定されたフラグを
確認し、サーボ駆動中にマニュアル操作された場合のク
ラッチ5の接続トルクを決定する。
【0083】ここで、クラッチ接続処理2サブルーチン
について、図9のフローチャートを用いて説明する。ま
ず、停止モードフラグ=1であるかどうかを確認する
(step601)。停止モードフラグ=1であった場
合は、サーボ駆動中にマニュアル操作された状態である
ため、駆動信号により求めた接続トルク用パラメータX
と、基準となる接続トルクの最小値であるaとにより、
接続トルクYを、 Y=a+cX とする(step602)。
【0084】前述したように、Xは、駆動信号が大きく
なるにつれてズームスピードが速くなるため、接続トル
クの最小値aによる接続では、スリップして空転してし
まうため、この空転を防ぎ、出力された駆動信号に対応
した駆動スピードで最低限駆動できる接続トルクY=a
+Xとなるように計算された値である。
【0085】ここで、正規サーボ駆動時(サーボ駆動中
であってマニュアル操作がされていないとき)の接続ト
ルクY=a+bXに対し、この接続トルクY=a+cX
がY=a+bXよりも小さく、かつY=a+Xより大き
いトルクとなるようにcを決定する。
【0086】すなわち、 a+bX≧a+cX≧a+X というトルク関係となるようにし、クラッチ5がマニュ
アル操作によりスリップ可能な状態となるようにcを定
める。
【0087】つまり、サーボ駆動中にマニュアル停止操
作がなされた場合は、クラッチ5における接続トルクが
正規サーボ駆動時の接続トルクよりも小さくなり、正規
サーボ駆動時の接続トルクが維持される場合に比べて、
駆動モータ7を回転させながら小さなマニュアル操作力
によりズーム駆動リング1a(つまりは、ズームレンズ
光学系)を停止させておくことができる。このとき、ク
ラッチ5内において、ズームレンズ光学系側の要素とモ
ータ側の要素とがスリップしている状態となる。
【0088】ただし、サーボ駆動可能な最低限の接続ト
ルクは確保されているため、マニュアル停止操作してい
た手を離せば、すぐに正規の駆動方向へのサーボ駆動が
可能となる。
【0089】step601において、停止モードフラ
グ=1ではなかった場合は、逆転モードフラグ=1であ
るかを確認する(step603)。逆転モードフラグ
=1であった場合は、現在の状態が、サーボ駆動中にお
けるマニュアル逆方向操作状態であるとして、駆動信号
により求めた接続トルク用パラメータXと、基準となる
接続トルクの最小値であるaとにより、接続トルクY
を、 Y=a+dX とする(step604)。
【0090】ここで、正規サーボ駆動時の接続トルクY
=a+bXに対し、この接続トルクY=a+dXがY=
a+bXよりも小さく、かつY=a+Xより大きいトル
クとなるようにdを決定する。
【0091】すなわち、 a+bX≧a+dX≧a+X というトルク関係となるようにし、クラッチ5がマニュ
アル操作によりスリップ可能な状態となるようにdを定
める。
【0092】つまり、サーボ駆動中にマニュアル逆方向
操作がなされた場合は、クラッチ5における接続トルク
が正規サーボ駆動時の接続トルクよりも小さくなり、正
規サーボ駆動時の接続トルクが維持される場合に比べ
て、駆動モータ7を回転させながら小さなマニュアル操
作力によりズーム駆動リング1a(つまりは、ズームレ
ンズ光学系)を逆方向に駆動することができる。このと
き、クラッチ5内において、ズームレンズ光学系側の要
素とモータ側の要素とがスリップしている状態となる。
【0093】ただし、サーボ駆動可能な最低限の接続ト
ルクは確保されているため、マニュアル逆方向操作して
いた手を離せば、すぐに正規の駆動方向へのサーボ駆動
が可能となる。
【0094】step603において、逆転モードフラ
グ=1ではなかった場合は、増速モードフラグ=1であ
るかどうかを確認する(step605)。増速モード
フラグ=1であった場合、現在の状態が、サーボ駆動中
におけるマニュアル増速操作状態であるとして、駆動信
号により求めた接続トルク用パラメータXと、基準とな
る接続トルクの最小値であるaとにより、接続トルクY
を、 Y=a+eX とする(step606)。
【0095】ここで、正規サーボ駆動時の接続トルクY
=a+bXに対し、この接続トルクY=a+eXがY=
a+bXよりも小さく、かつY=a+Xより大きいトル
クとなるようにdを決定する。
【0096】すなわち、 a+bX≧a+eX≧a+X というトルク関係となるようにし、クラッチ5がマニュ
アル操作によりスリップ可能な状態となるようにdを定
める。
【0097】つまり、サーボ駆動中にマニュアル増速操
作がなされた場合は、クラッチ5における接続トルクが
正規サーボ駆動時の接続トルクよりも小さくなり、正規
サーボ駆動時の接続トルクが維持される場合に比べて、
駆動モータ7を回転させながら小さなマニュアル操作力
によりズーム駆動リング1aを増速方向(順方向)に駆
動することができ、ズームレンズ光学系を増速させるこ
とができる。このとき、クラッチ5内において、ズーム
レンズ光学系側の要素とモータ側の要素とがスリップし
ている状態となる。
【0098】ただし、サーボ駆動可能な最低限の接続ト
ルクは確保されているため、マニュアル増速操作してい
た手を離せば、すぐに正規の駆動方向および駆動スピー
ドでのサーボ駆動が可能となる。
【0099】step605において、加速モードフラ
グ=1でなかった場合は、マニュアル減速モードとな
る。マニュアル減速モードである場合、現在の状態が、
サーボ駆動中におけるマニュアル減速操作状態であると
して、駆動信号により求めた接続トルク用パラメータX
と、基準となる接続トルクの最小値であるaとにより、
接続トルクYを、 Y=a+fX とする(step607)。
【0100】ここで、正規サーボ駆動時の接続トルクY
=a+bXに対し、この接続トルクY=a+fXがY=
a+bXよりも小さく、かつY=a+Xより大きいトル
クとなるようにdを決定する。
【0101】すなわち、 a+bX≧a+fX≧a+X というトルク関係となるようにし、クラッチ5がマニュ
アル操作によりスリップ可能な状態となるようにdを定
める。
【0102】つまり、サーボ駆動中にマニュアル減速操
作がなされた場合は、クラッチ5における接続トルクが
正規サーボ駆動時の接続トルクよりも小さくなり、正規
サーボ駆動時の接続トルクが維持される場合に比べて、
駆動モータ7を回転させながら小さなマニュアル操作力
によりズーム駆動リング1aを減速方向(逆方向)に駆
動し、ズームレンズ光学系を減速させることができる。
このとき、クラッチ5内において、ズームレンズ光学系
側の要素とモータ側の要素とがスリップしている状態と
なる。
【0103】ただし、サーボ駆動可能な最低限の接続ト
ルクは確保されているため、マニュアル増速操作してい
た手を離せば、すぐに正規の駆動方向および駆動スピー
ドでのサーボ駆動が可能となる。
【0104】こうしてstep602,604,60
6,607にて目標接続トルクが計算されると、その目
標接続トルクに応じた接続コントロール信号がCPU1
4から出力され、D/A変換器13によりアナログ信号
に変換され、接続コントロール回路12を介してクラッ
チ5に入力される。これにより、クラッチ5において目
標接続トルクに等しい接続トルクが得られる。
【0105】ところで、各マニュアルモード時の接続ト
ルクであるYを求めるために、パラメータc,d,e,
fが必要である。これらのパラメータの値は、前述した
ようにbよりも小さい値であるが、各パラメータの大小
関係は、使用状況によって変更することができる。
【0106】例えば、マニュアル停止モードおよびマニ
ュアル逆転モードはサーボ駆動に完全に逆らってマニュ
アル操作を行うモードであるため、このときのクラッチ
5の接続トルクは、できるだけ小さい方が望ましい。ま
た、マニュアル停止モードとマニュアル逆転モードとを
比較すると、マニュアル逆転モードの方はサーボ駆動方
向とは反対方向に積極的にマニュアル操作をするモード
であるため、マニュアル逆転モードでの接続トルクはマ
ニュアル停止モードでの接続トルクよりも小さい方が望
ましい。このため、 b>(e=f)>c>d のような関係で設定すればよい。つまり、図14に示す
ような関係である。
【0107】次に、図3のフローチャートに戻り、ズー
ムサーボ駆動停止時の処理を説明する。step6に
て、ズームコントロール信号をZC、ズームコントロー
ルスイッチ11を操作していない時に出力されるズーム
コントロール信号(センター値)をVとし、 (V−α)≦ZC≦(V+α) の範囲にZCが入っているかどうか確認し、入っている
と場合は、ズーム停止と判断してstep20へ進む。
【0108】また、step13にて、ズームコントロ
ール信号と現在のズーム位置であるZOOM_POSと
を比較してこれらが等しいかどうかを確認し、等しい場
合はズーム停止と判断して同様にstep20へ進む。
【0109】こうしてstep6又はstep13にて
ズーム駆動停止と判断した場合、CPU14は、ズーム
駆動停止の駆動信号を出力し、D/A変換器9によって
D/A変換してアナログ信号とし、駆動回路8に出力す
る。駆動回路8はこの信号により駆動モータ7に停止信
号を出力し、これにより駆動モータ7は停止する(st
ep20)。次に、4つのマニュアルモードフラグ(停
止モードフラグ、逆転モードフラグ、加速モードフラ
グ、減速モードフラグ)のいずれかが1であるかどうか
を確認する(step21)。
【0110】ズーム駆動停止となったときは、駆動停止
直前までマニュアル操作されていたか又は現在もマニュ
アル操作をされていることが考えられ、後者の場合、マ
ニュアル操作している最中にサーボ駆動が終了してしま
うことになる。クラッチ5の接続トルクは、上述したよ
うに接続トルクの最小値であるaと、駆動信号によって
求められたXとにより、例えばY=a+cXのように求
められるため、サーボ駆動状態の時はこのトルクで接続
されているが、駆動信号が0となってXによる変数がな
くなると接続トルクが急激にダウンし、Y=aとなって
いまい、マニュアル操作トルクが急激に下がり、マニュ
アル操作に違和感を生じる。
【0111】これを防ぐために、マニュアルモードフラ
グのいずれかが1であった場合、接続トルクであるYの
値を段階的にダウンさせる(step22)。例えば、
マニュアル逆転モードにおいて、Y=a+dXの接続ト
ルクでクラッチ5が接続されている最中に、ズームコン
トロールスイッチ11の操作を止め、駆動信号が0とな
って駆動用モータ7が停止したとする。このとき、メイ
ンルーチンの周期ごとにある一定量(例えば、β)ずつ
接続トルクYをダウンさせるように、CPU14より接
続コントロール信号を出力する(Y=Y−βとする)。
そしてこの接続トルクの段階的ダウンをある一定の接続
トルクに下がるまで、つまりY≦Zとなるまで繰り返
し、Y≦Zが確認できると(step23)、マニュア
ルモードフラグのすべてを0とし、マニュアルモード状
態を終了する(step24)。そして、接続トルクを
Y=0とし(step25)、クラッチ5を完全に切断
する。
【0112】また、step21においてマニュアルモ
ードフラグがいずれも1でないときは、ただちに接続ト
ルクをY=0となるようにCPU14より接続コントロ
ール信号を出力し、クラッチ5を切断する。
【0113】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、ズームレンズ光学系のサーボ駆動中に、ズーム駆動
リング1aをマニュアル操作(マニュアル停止操作、マ
ニュアル増減速操作又はマニュアル逆方向操作)する
と、クラッチ5の接続トルクが小さくなり、マニュアル
操作に抗して駆動用モータ7からズーム駆動リング1a
に伝達される駆動トルクが小さくなる(つまり、クラッ
チ5内で、マニュアル操作されるズーム駆動リング1a
側とモータ7側とのスリップが許容される)。このた
め、サーボ駆動を継続したままスムーズなマニュアル操
作が可能となる。しかも、マニュアル操作中もクラッチ
5において少なくともサーボ駆動に必要な最小の接続ト
ルクが確保されるため、ズーム駆動リング1aから手を
離すだけで、ズームレンズ光学系のサーボ駆動を再開さ
せることができる。
【0114】(第2実施形態)上記第1実施形態では、
ズーム位置検出器2として、ポテンショメータに代表さ
れるアナログ信号を出力するものを用いた場合について
説明したが、これに代えて、ロータリーエンコーダに代
表されるパルス信号を出力するものを用い、所定の基準
位置からのパルス信号をカウントすることによってズー
ム位置等を検出するようにしてもよい。
【0115】(第3実施形態)上記第1実施形態では、
クラッチ5の接続トルクを計算にて求める場合について
説明したが、予め記憶したテーブルデータを用いて接続
トルクを求めるようにしてもよい。
【0116】(第4実施形態)上記第1実施形態では、
ズームレンズ光学系のサーボ駆動中にマニュアル操作さ
れた場合について説明したが、本発明は、フォーカスレ
ンズや光量調節系等、他の光学調節手段に対して適用す
ることもできる。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光学調節手段のサーボ駆動中にマニュアル操作(マニュ
アル停止操作、マニュアル増減速操作又はマニュアル逆
方向操作)が行われると、接続手段の接続トルクが小さ
く設定され、マニュアル操作に抗してサーボ駆動系から
光学調節手段に伝達される駆動トルクが小さくなるの
で、サーボ駆動を継続したままスムーズなマニュアル操
作を行わせることができる。しかも、マニュアル操作中
もサーボ駆動状態(少なくとも光学調節手段の駆動に必
要な最小の接続トルクが確保された状態)が維持される
ため、マニュアル操作を解除するだけで、光学調節手段
のサーボ駆動を再開させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるレンズ装置の構成
図。
【図2】上記レンズ装置の制御系の構成を示すブロック
図。
【図3】上記レンズ装置の動作を示すメインフローチャ
ート。
【図4】上記レンズ装置におけるズーム位置検出動作を
示すフローチャート。
【図5】上記レンズ装置におけるクラッチ接続処理1の
動作を示すフローチャート。
【図6】上記レンズ装置におけるズーム駆動確認(スピ
ード)処理の動作を示すフローチャート。
【図7】上記レンズ装置におけるズーム駆動確認(ポジ
ション)処理の動作を示すフローチャート。
【図8】上記レンズ装置におけるマニュアルモードチェ
ック動作を示すフローチャート。
【図9】上記レンズ装置におけるクラッチ接続処理2の
動作を示すフローチャート。
【図10】上記レンズ装置における回転停止チェック動
作を示すフローチャート。
【図11】上記レンズ装置における駆動方向チェック動
作を示すフローチャート。
【図12】上記レンズ装置におけるスピードチェック動
作を示すフローチャート。
【図13】上記レンズ装置におけるクラッチの通常サー
ボ駆動時の接続トルク−駆動信号の関係を表したグラフ
図。
【図14】上記レンズ装置におけるサーボ駆動中にマニ
ュアル操作された場合のクラッチの接続トルク−駆動信
号の関係を表したグラフ図。
【図15】従来のレンズ装置の構成図。
【符号の説明】
1…撮影レンズ本体 1a…ズーム駆動リング 2…ズーム位置検出器 3…アイドラギア 4…A/D変換器 5…クラッチ 6…アイドラギア 7…駆動用モータ 8…駆動回路 9…D/A変換器 10…A/D変換器 11…ズームコントロールスイッチ 12…接続コントロール回路 13…D/A変換器 14…CPU 15…接続ON/OFF回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/02 - 7/16 H04N 5/222 - 5/257

Claims (29)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズその他の光学調節手段のサーボ駆
    動およびマニュアル操作による駆動が可能な光学装置で
    あって、前記光学調節手段のサーボ駆動時にサーボ駆動
    系を前記光学調節手段に対して駆動トルクの伝達が可能
    に接続する接続手段を有する光学装置において、 前記光学調節手段のサーボ駆動中にマニュアル操作を検
    出したときに、前記接続手段における接続トルクを、サ
    ーボ駆動中における前記マニュアル操作の未検出時より
    も小さく設定する制御手段を有することを特徴とする光
    学装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記光学調節手段のサ
    ーボ駆動中にマニュアル操作を検出したときに、前記接
    続手段の接続トルクをサーボ駆動中における前記マニュ
    アル操作の未検出時よりも小さく設定し、この接続手段
    内において、マニュアル操作される前記光学調節手段側
    と前記サーボ駆動系側と間でのスリップを許容すること
    を特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 【請求項3】 前記光学調節手段のサーボ駆動中におけ
    る前記マニュアル操作の未検出時での前記接続手段の接
    続トルクが、前記サーボ駆動系から前記光学調節手段の
    サーボ駆動に必要な最小の接続トルクよりも大きく設定
    されており、 前記制御手段は、前記光学調節手段のサーボ駆動中にマ
    ニュアル操作を検出したときに、前記接続手段の接続ト
    ルクを、サーボ駆動中における前記マニュアル操作の未
    検出時よりも小さく、かつ少なくとも前記最小の接続ト
    ルクよりも大きな接続トルクに設定することを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の光学装置。
  4. 【請求項4】 前記光学調節手段のサーボ駆動を指令す
    るために操作される操作手段を有し、前記光学調節手段
    のサーボ駆動時における前記接続手段の接続トルクが前
    記操作手段の操作量に応じて変更されるようになってお
    り、 前記制御手段は、前記光学調節手段のサーボ駆動中にマ
    ニュアル操作を検出したときに、前記接続手段の接続ト
    ルクを、サーボ駆動中における前記マニュアル操作の未
    検出時よりも小さく、かつ前記操作手段の操作量に応じ
    た接続トルクに設定することを特徴とする請求項1から
    3のいずれかに記載の光学装置。
  5. 【請求項5】 前記操作手段は、操作量に応じた指令信
    号を出力するものであり、 前記制御手段は、前記光学調節手段のサーボ駆動中にマ
    ニュアル操作を検出したときに、前記接続手段の接続ト
    ルクを、サーボ駆動中における前記マニュアル操作の未
    検出時よりも小さく、かつ前記操作手段から出力される
    指令信号に応じた接続トルクに設定することを特徴とす
    る請求項4に記載の光学装置。
  6. 【請求項6】 前記操作手段は、操作量に応じた前記光
    学調節手段の駆動速度又は駆動位置を指令するものであ
    ることを特徴とする請求項4又は5に記載の光学装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、サーボ駆動中の前記光
    学調節手段を停止させるマニュアル停止操作とサーボ駆
    動中の前記光学調節手段を増速又は減速させるマニュア
    ル増減速操作のうちいずれが行われたかの判別が可能で
    あり、 前記マニュアル停止操作を判別したときに、前記接続手
    段の接続トルクを、前記マニュアル増減速操作を判別し
    たときに設定される接続トルクよりも小さく設定するこ
    とを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の光学
    装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、サーボ駆動中の前記光
    学調節手段を停止させるマニュアル停止操作とサーボ駆
    動中の前記光学調節手段を逆方向駆動させるマニュアル
    逆方向操作のうちいずれが行われたかの判別が可能であ
    り、 前記マニュアル逆方向操作を判別したときに、前記接続
    手段の接続トルクを、前記マニュアル停止操作を判別し
    たときに設定される接続トルクよりも小さく設定するこ
    とを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の光学
    装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記光学調節手段のサ
    ーボ駆動中に検出されたこの光学調節手段の駆動位置が
    変化していないことに基づいて、サーボ駆動されている
    前記光学調節手段を停止させるマニュアル停止操作がな
    されたことを検出することを特徴とする請求項1から8
    のいずれかに記載の光学装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記光学調節手段の
    所定速度でのサーボ駆動中に検出されたこの光学調節手
    段の駆動速度が前記所定速度とは異なる速度に変化した
    ことに基づいて、サーボ駆動されている前記光学調節手
    段を増速又は減速させるマニュアル増減速操作がなされ
    たことを検出することを特徴とする請求項1から8のい
    ずれかに記載の光学装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記光学調節手段の
    所定方向へのサーボ駆動中に検出されたこの光学調節手
    段の駆動方向が前記所定方向とは異なる方向に変化した
    ことに基づいて、サーボ駆動されている前記光学調節手
    段を逆方向に駆動させるマニュアル逆方向操作がなされ
    たことを検出することを特徴とする請求項1から8のい
    ずれかに記載の光学装置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、前記光学調節手段の
    サーボ駆動中にマニュアル操作を検出した状態におい
    て、サーボ駆動の停止が指令されたときは、前記接続手
    段の接続トルクを切断状態まで段階的に小さくすること
    を特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の光学
    装置。
  13. 【請求項13】 前記光学調節手段が、ズームレンズ光
    学系であることを特徴とする請求項1から12のいずれ
    かに記載の光学装置。
  14. 【請求項14】 レンズその他の光学調節手段を備えた
    光学装置本体に装着又は接続され、前記光学調節手段の
    サーボ駆動およびマニュアル操作による駆動が可能な光
    学装置駆動ユニットであって、前記光学調節手段のサー
    ボ駆動時にサーボ駆動系を前記光学調節手段に対して駆
    動トルクの伝達が可能に接続する接続手段を有する光学
    装置駆動ユニットにおいて、 前記光学調節手段のサーボ駆動中にマニュアル操作を検
    出したときに、前記接続手段における接続トルクを、サ
    ーボ駆動中における前記マニュアル操作の未検出時より
    も小さく設定する制御手段を有することを特徴とする光
    学装置駆動ユニット。
  15. 【請求項15】 前記制御手段は、前記光学調節手段の
    サーボ駆動中にマニュアル操作を検出したときに、前記
    接続手段の接続トルクをサーボ駆動中における前記マニ
    ュアル操作の未検出時よりも小さく設定し、この接続手
    段内において、マニュアル操作される前記光学調節手段
    側と前記サーボ駆動系側と間でのスリップを許容するこ
    とを特徴とする請求項14に記載の光学装置駆動ユニッ
    ト。
  16. 【請求項16】 前記光学調節手段のサーボ駆動中にお
    ける前記マニュアル操作の未検出時での前記接続手段の
    接続トルクが、前記サーボ駆動系から前記光学調節手段
    のサーボ駆動に必要な最小の接続トルクよりも大きく設
    定されており、 前記制御手段は、前記光学調節手段のサーボ駆動中にマ
    ニュアル操作を検出したときに、前記接続手段の接続ト
    ルクを、サーボ駆動中における前記マニュアル操作の未
    検出時よりも小さく、かつ少なくとも前記最小の接続ト
    ルクよりも大きな接続トルクに設定することを特徴とす
    る請求項14又は15に記載の光学装置駆動ユニット。
  17. 【請求項17】 前記光学調節手段のサーボ駆動を指令
    するために操作される操作手段を有し、前記光学調節手
    段のサーボ駆動時における前記接続手段の接続トルクが
    前記操作手段の操作量に応じて変更されるようになって
    おり、 前記制御手段は、前記光学調節手段のサーボ駆動中にマ
    ニュアル操作を検出したときに、前記接続手段の接続ト
    ルクを、サーボ駆動中における前記マニュアル操作の未
    検出時よりも小さく、かつ前記操作手段の操作量に応じ
    た接続トルクに設定することを特徴とする請求項14か
    ら16のいずれかに記載の光学装置駆動ユニット。
  18. 【請求項18】 前記操作手段は、操作量に応じた指令
    信号を出力するものであり、 前記制御手段は、前記光学調節手段のサーボ駆動中にマ
    ニュアル操作を検出したときに、前記接続手段の接続ト
    ルクを、サーボ駆動中における前記マニュアル操作の未
    検出時よりも小さく、かつ前記操作手段から出力される
    指令信号に応じた接続トルクに設定することを特徴とす
    る請求項17に記載の光学装置駆動ユニット。
  19. 【請求項19】 前記操作手段は、操作量に応じた前記
    光学調節手段の駆動速度又は駆動位置を指令するもので
    あることを特徴とする請求項17又は18に記載の光学
    装置駆動ユニット。
  20. 【請求項20】 前記制御手段は、サーボ駆動中の前記
    光学調節手段を停止させるマニュアル停止操作とサーボ
    駆動中の前記光学調節手段を増速又は減速させるマニュ
    アル増減速操作のうちいずれが行われたかの判別が可能
    であり、 前記マニュアル停止操作を判別したときに、前記接続手
    段の接続トルクを、前記マニュアル増減速操作を判別し
    たときに設定される接続トルクよりも小さく設定するこ
    とを特徴とする請求項14から19のいずれかに記載の
    光学装置駆動ユニット。
  21. 【請求項21】 前記制御手段は、サーボ駆動中の前記
    光学調節手段を停止させるマニュアル停止操作とサーボ
    駆動中の前記光学調節手段を逆方向駆動させるマニュア
    ル逆方向操作のうちいずれが行われたかの判別が可能で
    あり、 前記マニュアル逆方向操作を判別したときに、前記接続
    手段の接続トルクを、前記マニュアル停止操作を判別し
    たときに設定される接続トルクよりも小さく設定するこ
    とを特徴とする請求項14から20のいずれかに記載の
    光学装置駆動ユニット。
  22. 【請求項22】 前記制御手段は、前記光学調節手段の
    サーボ駆動中に検出されたこの光学調節手段の駆動位置
    が変化していないことに基づいて、サーボ駆動されてい
    る前記光学調節手段を停止させるマニュアル停止操作が
    なされたことを検出することを特徴とする請求項14か
    ら21のいずれかに記載の光学装置駆動ユニット。
  23. 【請求項23】 前記制御手段は、前記光学調節手段の
    所定速度でのサーボ駆動中に検出されたこの光学調節手
    段の駆動速度が前記所定速度とは異なる速度に変化した
    ことに基づいて、サーボ駆動されている前記光学調節手
    段を増速又は減速させるマニュアル増減速操作がなされ
    たことを検出することを特徴とする請求項14から21
    のいずれかに記載の光学装置駆動ユニット。
  24. 【請求項24】 前記制御手段は、前記光学調節手段の
    所定方向へのサーボ駆動中に検出されたこの光学調節手
    段の駆動方向が前記所定方向とは異なる方向に変化した
    ことに基づいて、サーボ駆動されている前記光学調節手
    段を逆方向に駆動させるマニュアル逆方向操作がなされ
    たことを検出することを特徴とする請求項14から21
    のいずれかに記載の光学装置駆動ユニット。
  25. 【請求項25】 前記制御手段は、前記光学調節手段の
    サーボ駆動中にマニュアル操作を検出した状態におい
    て、サーボ駆動の停止が指令されたときは、前記接続手
    段の接続トルクを切断状態まで段階的に小さくすること
    を特徴とする請求項14から24のいずれかに記載の光
    学装置駆動ユニット。
  26. 【請求項26】 前記光学装置本体に備えられた前記光
    学調節手段としてのズームレンズ光学系を駆動すること
    を特徴とする請求項14から25のいずれかに記載の光
    学装置駆動ユニット。
  27. 【請求項27】 請求項1から13のいずれかに記載の
    光学装置と、この光学装置が装着されるカメラとを有し
    て構成されることを特徴とするカメラシステム。
  28. 【請求項28】 請求項14から26のいずれかに記載
    の光学装置駆動ユニットと、この光学装置駆動ユニット
    が装着又は接続される光学装置本体とを有して構成され
    ることを特徴とする光学装置。
  29. 【請求項29】 請求項14から26のいずれかに記載
    の光学装置駆動ユニットと、この光学装置駆動ユニット
    が装着又は接続される光学装置本体と、この光学装置本
    体が装着されるカメラとを有して構成されることを特徴
    とするカメラシステム。
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