JP3450778B2 - 遮光枠の固定装置 - Google Patents

遮光枠の固定装置

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JP3450778B2 JP2000019918A JP2000019918A JP3450778B2 JP 3450778 B2 JP3450778 B2 JP 3450778B2 JP 2000019918 A JP2000019918 A JP 2000019918A JP 2000019918 A JP2000019918 A JP 2000019918A JP 3450778 B2 JP3450778 B2 JP 3450778B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ鏡筒内に設
けられる遮光枠の固定装置に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】光学系内で迷光等の撮影
に有害な光線をカットするために、レンズ鏡筒内に遮光
枠を設けることが知られている。図11は、このような
遮光枠が所定のレンズ群を支持するレンズ枠の後端部に
固定して設けられている例を示している。この例では、
レンズ支持筒100の前後にレンズL10、レンズL2
0がそれぞれ支持されており、レンズL20の後面側に
遮光枠200が設けられている。
【0003】レンズ支持筒100の周囲には径方向外側
に突出する係止爪101が複数個形成され、遮光枠20
0の周囲には、これら複数の係止爪101に対応させ
て、前方(図11の左方)に延びる複数の係合脚部20
1が形成されている。なお図11には、一つの係止爪1
01と、これに対応する一つの係合脚部201のみが表
れている。各係合脚部201には係合孔202が形成さ
れており、この係合孔202が対応する係止爪101に
係合することで遮光枠200がレンズ支持筒100に固
定される。
【0004】このような固定方法では、遮光枠200の
遮光板部203の外周部分がレンズ支持筒100の端面
(後端面)102に弾接した状態で遮光枠200が取り
付けられる必要があり、そうでなければ遮光枠200は
レンズ支持筒100から脱落してしまう。即ち、図11
中に示す寸法D1(遮光板部203から係合孔202の
前端までの距離)と寸法D2(レンズ支持筒100の端
面102から係合孔202の前端までの距離)の関係が
D1≧D2であると脱落してしまう。このため、D1<
D2であることが要求される。
【0005】しかし、レンズL20をレンズ支持筒10
0に嵌め込んだ後、レンズ支持筒100の後端を熱かし
め(加熱された金属等を当てて溶かしてかしめること)
してレンズ支持筒100に固定する場合には、端面10
2の形状が安定せず、よって寸法D2が一定にならない
虞れがある。このため、以上のような従来の固定方法で
は、常に寸法D2が寸法D1を超える値になるように、
寸法D2を決定する端面102の形状を厳しく管理する
必要がある。
【0006】
【発明の目的】本発明は、以上の問題点に鑑みて成され
たもので、遮光枠が取り付けられるレンズ枠部分の寸法
及び形状を厳しく管理する必要がなく、遮光枠をレンズ
枠に対して常に確実に取り付けることを可能にする遮光
枠の固定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【発明の概要】本発明は、レンズを保持する環状のレン
ズ枠の端面に、弾性材からなる遮光枠を固定する固定装
置において、レンズ枠の周面には、レンズ光軸と略直交
する方向に突出する複数の係止突起と;これら係止突起
の間に位置し、レンズ光軸と略直交する複数の係止面
と;が設けられており、遮光枠には、レンズ光軸と直交
する、透光開口を備えた遮光板部と;この遮光板部の外
周縁部から延出し、上記複数の係止突起にそれぞれ係合
する複数の係合脚部と;上記遮光板部の外周縁部から延
出し、上記複数の係止面にそれぞれ当接する複数の係合
片と;が設けられており、上記複数の係止突起と上記複
数の係合脚部、上記複数の係止面と上記複数の係合片と
のレンズ光軸と平行な方向での位置関係は、遮光枠の自
由状態では上記複数の係合片を上記複数の係止面にそれ
ぞれ当接させても上記複数の係合脚部は上記複数の係止
突起にそれぞれ係合せず、遮光枠を弾性変形させること
で上記複数の係合脚部が上記複数の係止突起にそれぞれ
係合する関係であることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図示実施形態に基づいて本
発明を説明する。図10は、本発明を適用したズームレ
ンズ鏡筒の実施形態を示している。このズームレンズ鏡
筒10は、レンズシャッタ式カメラに一体に設けられて
おり、3つの繰出鏡筒を備えた3段繰出タイプのズーム
レンズ鏡筒である。
【0009】ズームレンズ鏡筒10は、第1レンズ群L
1および第2レンズ群L2の前後2群の可動レンズ群を
有し、これらを所定の軌跡で移動させることによりズー
ミングを行わせ、第2レンズ群L2に対して第1レンズ
群L1を移動させることによりフォーカシングを行わせ
るものである。なお、本発明の要旨に関係ないため、第
2レンズ群L2を駆動させるための駆動機構の図示は省
略している。
【0010】ズームレンズ鏡筒10は、カメラ本体(図
示せず)に対し公知の手段により固定される固定環9を
有している。この固定環9は、その内周に形成された雌
ヘリコイド11と、この雌ヘリコイド11と交差し光軸
Oと平行に延びる直進案内溝12を備えている。
【0011】固定環9の内方には、雄ヘリコイド環(第
1繰出鏡筒)20が位置している。この雄ヘリコイド環
20はその後部外周に形成された雄ヘリコイド21を備
えており、この雄ヘリコイド21は固定環9の雌ヘリコ
イド11と螺合している。また雄ヘリコイド環20はそ
の内周に、光軸Oと平行に延びる係合溝(有底溝)22
を備えている。さらにこの雄ヘリコイド環20はその後
部に、径方向内側に向かって突出する突起部23を備え
ている。
【0012】雄ヘリコイド環20の内方には、直進環3
0が位置している。この直進環30は、その後部外周に
備えた係合溝35に雄ヘリコイド環20の突起部23が
係合することにより、雄ヘリコイド環20と相対回転自
在で光軸方向には一体で移動するように支持されてい
る。さらに直進環30はその後端部に、径方向外側に向
かって突出する突起31を備えており、この突起31は
固定環9の直進案内溝12内に摺動可能に係合されてい
る。よって直進環30は光軸方向に直進案内されかつ固
定環9に対して相対回転不能とされている。直進環30
はまた、その内周に形成された雌ヘリコイド32と、こ
の雌ヘリコイド32と平行な螺旋状に形成された螺旋溝
(貫通溝)33を備えている。
【0013】直進環30の内方には、カム環(第2繰出
鏡筒)40が位置している。このカム環40はその後部
外周に形成された雄ヘリコイド41と径方向外側へ突出
する係合ピン(径方向突起)42を備えており、雄ヘリ
コイド41は直進環30の内周に形成された雌ヘリコイ
ド32と螺合している。係合ピン42には円筒状のロー
ラー70が嵌合しており、この係合ピン42およびロー
ラー70は螺旋溝33を通って雄ヘリコイド環20の係
合溝22内に摺動可能に係合されている。したがってカ
ム環40は雄ヘリコイド環20と一体に回転する。
【0014】またカム環40は、その内周に内径側螺旋
状遮光突起45およびカム溝44が形成されている。カ
ム溝44は、この内径側螺旋状遮光突起45の突起間の
スペースに、カム環40の壁面を貫通せず内径側螺旋状
遮光突起45とは交差しない形で形成されている。カム
環40の後端には径方向内側へ向かって突出する突起4
6が形成されている。
【0015】カム環40の内方には、可動レンズ鏡筒
(第3繰出鏡筒)50が位置している。この可動レンズ
鏡筒50はその後端部外周に形成された、内径側螺旋状
遮光突起45と対をなす外径側螺旋状遮光突起51を備
えている。この外径側螺旋状遮光突起51と内径側螺旋
状遮光突起45は、互いに螺合せず、当接することはあ
っても互いに力を及ぼすことはない関係で、カム環40
と可動レンズ鏡筒50との相対回転および光軸方向の相
対移動を妨げずに鏡筒間からの光の進入を防ぐ態様で設
けられている。
【0016】また、外径側螺旋状遮光突起51の延長線
近傍にピン孔52が形成されていて、このピン孔52に
はガイド軸80が固定されている。このガイド軸80は
内径側に第1レンズ群ホルダ90を支持し、外径側にカ
ムピン81を備えている。カムピン81は、カム溝44
内に摺動可能に係合される。
【0017】可動レンズ鏡筒50の内方にはさらに、カ
ム環40と光軸方向に一体に移動可能な直進案内環60
が位置している。この直進案内環60はその後端部に、
径方向外側に突出して形成された突起61を備えてお
り、この突起61は直進環30の直進案内溝34内に摺
動可能に係合されている。したがって、直進案内環60
は光軸方向に直進案内されかつ直進環30に対して相対
回転不能とされている。また、この突起61の前方には
突起62が形成され、この突起61と突起62の間に突
起46が挟まれるので、カム環40は直進案内環60に
対し相対回転自在で光軸方向には一体に移動する。
【0018】突起62の前方には、光軸Oと平行に延び
る直進案内溝63が形成されており、この直進案内溝6
3内に摺動可能に第1レンズ群ホルダ90が嵌まってい
る。この第1レンズ群ホルダ90には、ガイド軸80の
ガイドピン82が固定されている。第1レンズ群L1は
直進案内環60の内方に位置し、第1レンズ群ホルダ9
0に支持されている。第1レンズ群ホルダ90は、ガイ
ド軸80のカムピン81がカム環40に形成された所定
の形状を呈するカム溝44と係合しているので、カム環
40の回動により光軸方向に進退する構成とされてい
る。
【0019】可動レンズ鏡筒50の内方にはさらに、複
数のシャッタ羽根27aからなるシャッタ27を備えた
AF/AEシャッタユニット91が嵌合固定されてい
る。AF/AEシャッタユニット91は、第1レンズ群
ホルダ90を介して可動レンズ鏡筒50に固定されてい
る。AF/AEシャッタユニット91の内周には、第1
レンズ群L1を支持する前群レンズ支持環92が螺合し
ている。
【0020】後群レンズ支持筒93は保持枠99(図1
0中に一部のみ示す)の内側に支持されており、この保
持枠99から径方向外側に突出するガイド軸(図示せ
ず)が、カム環40の内周面に形成されたカム溝44と
は別のカム溝(図示せず)に係入している。また保持枠
99は、第1レンズ群ホルダ90に形成された光軸方向
に延びる直進溝に摺動可能に嵌まっている。したがっ
て、カム環40が回転すると第2レンズ群L2が光軸方
向に移動する。
【0021】上記構成からなる本ズームレンズ鏡筒10
は、雄ヘリコイド環20が固定環9に対して正逆に回動
されると、この雄ヘリコイド環20は回転しながら雌ヘ
リコイド11および雄ヘリコイド21のリードに随って
光軸方向に移動する。この雄ヘリコイド環20の移動に
伴って、雄ヘリコイド環20に対し相対回転可能かつ固
定環9に対し相対回転不能に取り付けられた直進環30
が回転しないで光軸方向に移動する。またこの雄ヘリコ
イド環20の回転によって、係合溝22に係合したロー
ラー70(係合ピン42)が光軸中心に回転されるの
で、雌ヘリコイド32および雄ヘリコイド41のリード
に随って、カム環40が回転しながら光軸方向に移動す
る。カム環40の移動に伴って、カム環40に対し相対
回転可能で光軸方向には一体に移動するように取り付け
られた直進案内環60が、回転せずに光軸方向に移動す
る。この直進案内環60の移動とカム環40の回転によ
り、直進案内溝63によって直進案内されたガイド軸8
0のカムピン81が、カム溝44に随い光軸方向に移動
するので、ガイド軸80に固定された第1レンズ群ホル
ダ90が光軸方向に移動される。以上のように、第1レ
ンズ群L1と第2レンズ群L2が所定の間隔で移動し、
焦点距離が変化される。
【0022】図10では第2レンズ群L2を単一のレン
ズとして概略的に示しているが、実際には図6および図
7に示すように、第2レンズ群L2は第1レンズL2a
及び第2レンズL2bの2枚から構成されている。
【0023】後群レンズ支持筒93の前部には、弾性を
有する金属の薄板からなる環状の押え板94を介して第
1レンズL2aが固定されている。後群レンズ支持筒9
3の前端部外周面には、径方向外側に突出する3つの係
止爪93gが略等間隔で形成されている。押え板94に
は、その周縁部から後方に延びる3つの脚部94a(図
6に1つのみ示す)が周方向に略等間隔で一体に形成さ
れており、各脚部94aには、係止爪93gに係合する
係合孔94bが形成されている。つまり、第1レンズL
2aは、各係合孔94bが対応する係止爪93gに係合
した状態で、押え板94を介して後群レンズ支持筒93
の前部に固定されている。
【0024】後群レンズ支持筒93の後部には第2レン
ズL2bが固定されている。後群レンズ支持筒93の後
端面93eは、後群レンズ支持筒93の後部から該支持
筒内に第2レンズL2bが嵌め込まれた後に、後群レン
ズ支持筒93の後端部を熱かしめしてできたものであ
る。即ち、第2レンズL2bは、後群レンズ支持筒93
に嵌め込まれた後、後群レンズ支持筒93の後端部が熱
かしめされて固定されている。
【0025】後群レンズ支持筒93の後端部には、弾性
を有する金属の薄板からなる環状の遮光枠110が取り
付けられている。図1は遮光枠110が取り付けられた
後群レンズ支持筒93を示す斜視図であり、図2は遮光
枠110を後群レンズ支持筒93から外した状態でそれ
ぞれを単体で示す分解斜視図である。図3は遮光枠11
0が取り付けられた後群レンズ支持筒93を示す展開図
であり、図4は遮光枠110を後群レンズ支持筒93か
ら外した状態でそれぞれを単体で示す展開図である。図
5は、光軸方向前方から見た遮光枠110の正面図であ
る。
【0026】この遮光枠110は、光軸Oと略直交する
方向に延びる、略矩形の透光開口110aを有する遮光
板部110bを有している。遮光板部110bは、第2
レンズ群L2の後面から射出する撮影に有害な周辺光線
をカットする。
【0027】後群レンズ支持筒93の後端部外周面に
は、径方向外側に突出する3つの係止爪(光軸Oと略直
交する方向に突出する係止突起)93aが略等間隔で形
成されている。遮光枠110には、その周縁部から前方
に延びる3つの係合脚部110cが周方向に略等間隔で
一体に形成されており、各係合脚部110cに形成され
た係合孔110dが、対応する係止爪93aに係合して
いる。
【0028】後群レンズ支持筒93の後端部外周面には
さらに、周方向で隣接する2つの係止爪93aの各間
に、径方向内側に向かって窪んだ係合段部93bが形成
されている。遮光枠110には、周方向で隣接する2つ
の係合脚部110cの各間に、前方に延びる係合片11
0eが一体に形成されており、各係合片110eは、対
応する係合段部93bと係合している。
【0029】図6に示すように、各係合段部93bは、
光軸Oと略平行に延びる案内面93cと、この案内面9
3cの前端(図6では左端)から径方向外側に向かって
延びる係止面(光軸Oと略直交する係止面)93dとを
有し、係合片110eの先端110tが係止面93dに
弾接している。
【0030】光軸方向(図4の上下方向)での遮光枠1
10の各係合片110eの長さと後群レンズ支持筒93
の各係合段部93bの長さの各々は、所定の条件を満た
すように予め設定されている。即ち、遮光枠110の自
由状態(図4に示す状態)における係合孔110dの前
端110fと係合片110eの先端110tの間の光軸
方向距離D3が、係止爪93aの前端(係止端)93f
と係止面93dの間の光軸方向距離D4より小さく設定
されている(即ちD3<D4)。つまり、係止爪93a
と係合脚部110c、係止面93dと係合片110eと
の光軸方向での位置関係は、遮光枠110の自由状態で
は係合片110eを係止面93dにそれぞれ当接させて
も係合脚部110cは係止爪93aにそれぞれ係合せ
ず、遮光枠110を弾性変形させることで係合脚部11
0cが係止爪93aにそれぞれ係合する関係である。し
たがって、後群レンズ支持筒93に遮光枠110を取り
付けた状態では、図3に示すように遮光枠110は後群
レンズ支持筒93に対して弾性変形する。この弾性力に
よって係止爪93aに係合する係合脚部110cは光軸
方向後方に向かって付勢されるため、たとえ後群レンズ
支持筒93に遮光枠110を取り付けた状態で、熱かし
めにより形成された後端面93eが遮光枠110と弾接
しなくても、遮光枠110は後群レンズ支持筒93から
脱落することはない。
【0031】遮光枠110にはさらに、各係合脚部11
0cの固定側端部(遮光板部110bと接続する側の端
部)の周方向両側に、径方向内側に向かって延びる切欠
き110gが形成されている(図5参照)。この切欠き
110gの径方向長さは、各係合脚部110cが弾性変
形し易くなるように、遮光枠110に各係合脚部110
cを加工するのに必要な長さよりも長く設定されてい
る。
【0032】後群レンズ支持筒93の後端面93eの形
状は上述した理由により安定しないので、後端面93e
の光軸方向後方への突出量が大きくなる場合を考慮し
て、後群レンズ支持筒93の後端部93eと遮光板部1
10bの間に意図的にクリアランスを設定することが考
えられる。しかし、このようなクリアランスを設けるこ
とはズームレンズ鏡筒10の小型化に不利である。本実
施形態では、各係合脚部110cが弾性変形し易くなる
ように径方向に長い切欠き110gを設ける構成にした
ので、たとえ後端面93eの光軸方向後方への突出量が
大きい場合でも、各係合脚部110cが後端面93eの
形状に沿って弾性変形するため、後端部93eと遮光板
部110bの間にクリアランスを設けなくても不具合が
生じない。つまり本実施形態では、そのようなクリアラ
ンスを設けていない分だけ、ズームレンズ鏡筒10が小
型化されている。図8は、遮光板部110bが後端面9
3eに当接はしているが後端面93eに沿って弾性変形
していない場合を示しており、図9は、後端面93eの
光軸方向後方への突出量が図8の場合より大きく、遮光
板部110bが後端面93eに沿って弾性変形している
場合を示している。
【0033】係止爪93aと係合脚部110cの数、及
び係合段部93bと係合片110eの数は、本実施形態
での数に限定されない。また、遮光枠110の素材は、
弾性を有する金属の薄板のみに限定されず、遮光性を有
する弾性材であれば他の素材でもよい。
【0034】本実施形態での遮光枠の固定装置は、レン
ズシャッタ式カメラに一体に設けられたズームレンズ鏡
筒10に設けられたものであるが、本発明はこれに限定
されず、デジタルカメラのズームレンズ鏡筒にも設ける
ことができ、またズーム機能を有しないレンズ鏡筒にも
設けることができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明の遮光枠の固定装
置によれば、複数の係止突起と複数の係合脚部、複数の
係止面と複数の係合片とのレンズ光軸と平行な方向での
位置関係を、遮光枠の自由状態では複数の係合片を複数
の係止面にそれぞれ当接させても複数の係合脚部は複数
の係止突起にそれぞれ係合せず、遮光枠を弾性変形させ
ることで複数の係合脚部が複数の係止突起にそれぞれ係
合する関係としたので、遮光枠が取り付けられるレンズ
枠部分の寸法及び形状を厳しく管理する必要がなく、遮
光枠をレンズ枠に対して常に確実に取り付けることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遮光枠が取り付けられた後群レンズ支持筒を示
す斜視図である。
【図2】遮光枠を後群レンズ支持筒から外した状態でそ
れぞれを単体で示す分解斜視図である。
【図3】遮光枠が取り付けられた後群レンズ支持筒を示
す展開図である。
【図4】遮光枠を後群レンズ支持筒から外した状態でそ
れぞれを単体で示す展開図である。
【図5】光軸方向前方から見た遮光枠の正面図である。
【図6】図3のVI−VI線に沿った断面図である。
【図7】図3のVII−VII線に沿った断面図であ
る。
【図8】図5に示す遮光枠の遮光板部が後群レンズ支持
筒の後端面に当接はしているが該後端面に沿って弾性変
形していない場合を示す断面図である。
【図9】後群レンズ支持筒の後端面の光軸方向後方への
突出量が図8の場合より大きく遮光板部が後端面に沿っ
て弾性変形している場合を示す断面図である。
【図10】本発明を適用したズームレンズ鏡筒を示す上
半断面図である。
【図11】所定のレンズ群を支持するレンズ枠の後端部
に遮光枠が固定して設けられている従来例を示す断面図
である。
【符号の説明】
10 ズームレンズ鏡筒 20 雄ヘリコイド環(第1繰出鏡筒) 40 カム環(第2繰出鏡筒) 50 可動レンズ鏡筒(第3繰出鏡筒) 93 後群レンズ支持筒 93a 係止爪(係合突起) 93b 係合段部 93c 案内面 93d 係止面 93e 後端面 110 遮光枠 110a 透光開口 110b 遮光板部 110c 係合脚部 110d 係合孔 110e 係合片 L1 第1レンズ群 L2 第2レンズ群 L2a 第1レンズ L2b 第2レンズ O 光軸
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−282393(JP,A) 特開 平11−242148(JP,A) 特開 平7−5353(JP,A) 特開 平9−43489(JP,A) 特開2000−249890(JP,A) 特開 平11−149029(JP,A) 特開 平10−68863(JP,A) 特開 平7−270858(JP,A) 実開 昭55−57709(JP,U) 実開 昭59−41312(JP,U) 実開 平2−107112(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/02 - 7/16 G03B 9/00 - 9/07

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズを保持する環状のレンズ枠の端面
    に、弾性材からなる遮光枠を固定する固定装置におい
    て、 レンズ枠の周面には、レンズ光軸と略直交する方向に突
    出する複数の係止突起と;これら係止突起の間に位置
    し、レンズ光軸と略直交する複数の係止面と;が設けら
    れており、 遮光枠には、レンズ光軸と直交する、透光開口を備えた
    遮光板部と;この遮光板部の外周縁部から延出し、上記
    複数の係止突起にそれぞれ係合する複数の係合脚部と;
    上記遮光板部の外周縁部から延出し、上記複数の係止面
    にそれぞれ当接する複数の係合片と;が設けられてお
    り、 上記複数の係止突起と上記複数の係合脚部、上記複数の
    係止面と上記複数の係合片とのレンズ光軸と平行な方向
    での位置関係は、遮光枠の自由状態では上記複数の係合
    片を上記複数の係止面にそれぞれ当接させても上記複数
    の係合脚部は上記複数の係止突起にそれぞれ係合せず、
    遮光枠を弾性変形させることで上記複数の係合脚部が上
    記複数の係止突起にそれぞれ係合する関係であることを
    特徴とする遮光枠の固定装置。
  2. 【請求項2】 各係合脚部には、対応する係止突起に嵌
    まる係止孔が形成されている請求項1に記載の遮光枠の
    固定装置。
  3. 【請求項3】 レンズ枠が保持する上記レンズは、上記
    端面側からレンズ枠に嵌め込まれた後、該端面が熱かし
    めされてレンズ枠に固定され、 遮光枠は、この熱かしめされた端面に対して遮光板部を
    対向させてレンズ枠に固定される請求項1または2に記
    載の遮光枠の固定装置。
  4. 【請求項4】 遮光板部には、各係合脚部の固定側端部
    に、該係合脚部の弾性変形を助長する切欠きが形成され
    ている請求項1ないし3のいずれか一項に記載の遮光枠
    の固定装置。
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