JP2001215388A - ズームレンズ鏡筒 - Google Patents

ズームレンズ鏡筒

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JP2001215388A JP2000022744A JP2000022744A JP2001215388A JP 2001215388 A JP2001215388 A JP 2001215388A JP 2000022744 A JP2000022744 A JP 2000022744A JP 2000022744 A JP2000022744 A JP 2000022744A JP 2001215388 A JP2001215388 A JP 2001215388A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鏡筒に加わる外力による撮影光学系の光学性
能の悪化を防止可能なズームレンズ鏡筒を得る。 【構成】 撮影光学系の焦点距離を変化させる複数のレ
ンズ群と;この複数のレンズ群のうち少なくとも一つの
レンズ群を案内する内面カム溝を内周面に有し、回転に
応じて該レンズ群を内面カム溝に従って光軸方向に移動
させるカム環と;を備えたズームレンズ鏡筒において、
このカム環を、内面カム溝が形成されたレンズ支持環部
と、このレンズ支持環部とは別部材からなり、該レンズ
支持環部の先端部外周に回転方向には共に回転するよう
に支持された先端外周環部とで構成し、この先端外周環
部をレンズ支持環部に対して光軸方向にクリアランスを
もって支持させ、鏡筒の外側から作用する外力をこの先
端外周環部からレンズ支持環部に伝達するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、ズームレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】ズームレンズ鏡筒におい
て、カム溝を有するカム環の回転運動によって、直進案
内されているレンズ群を所定の軌跡で光軸方向に直進案
内する機構が知られている。従来はカム環自体が鏡筒の
外観部材を構成していたり、カム環が鏡筒の外観筒を直
接に支持していることが多かった。すなわち、カム環が
外力の影響を受けやすい状態にあるが、この従来のカム
環は、銀塩フィルムカメラでは特別な問題がなかった。
【0003】ところが、デジタルカメラでは、銀塩フィ
ルムカメラの画面サイズに比して遙かに小さいCCD上
に結像させるため、レンズに要求される精度は例えば1
桁高い。例えば画角を同一とすると、イメージサイズが
小さいだけレンズの焦点距離は短くなり、レンズ、レン
ズ枠その他全てが小さくなる。すると、同じ誤差、例え
ば10μmの誤差がレンズ系に与える影響は、デジタル
カメラにおいてより大きい。つまり、銀塩フィルムカメ
ラでは光学性能上問題にならなかった誤差が、デジタル
カメラでは問題となる。
【0004】この観点からすると、外力の影響を受けや
すい位置に配置されている従来のカム環は、外力によっ
て、光軸方向の位置ずれ、偏心、光軸に対する倒れなど
を生じる可能性が高い。カム環にこうした誤差が生じる
と、カム環のカム溝に係合しているレンズ群にも影響が
及び、その結果、光学性能が悪化する。
【0005】
【発明の目的】本発明は以上の問題点に鑑みてなされた
ものであり、鏡筒に加わる外力が撮影光学系の光学性能
に影響しにくいズームレンズ鏡筒を得ることを目的とす
る。
【0006】
【発明の概要】本発明は、撮影光学系の焦点距離を変化
させる複数のレンズ群と;この複数のレンズ群のうち少
なくとも一つのレンズ群を案内する内面カム溝を内周面
に有し、回転に応じて該レンズ群を内面カム溝に従って
光軸方向に移動させるカム環と;を備えたズームレンズ
鏡筒において、このカム環を、内面カム溝が形成された
レンズ支持環部と、このレンズ支持環部とは別部材から
なり、該レンズ支持環部の先端部外周に回転方向には共
に回転するように支持された先端外周環部とで構成し、
この先端外周環部をレンズ支持環部に対して光軸方向に
クリアランスをもって支持させ、鏡筒の外側から作用す
る外力をこの先端外周環部からレンズ支持環部に伝達す
るようにしたことを特徴としている。このズームレンズ
鏡筒によれば、レンズ支持環部とは別部材からなる先端
外周環部が外力を受けるので、レンズ支持環部内に支持
されたレンズ群は外力の影響を受けにくくなり、光学性
能の悪化を防ぐことができる。
【0007】このズームレンズ鏡筒では、カム環の外側
に位置し、光軸方向に直進案内された外観筒;この外観
筒に径方向内方に向けて突出させたガイドピン;及び、
カム環の先端外周環部の外周面に形成した、このガイド
ピンと係合し、該カム環の回転により外観筒を光軸方向
に進退させる進退ガイド溝;を有するように構成するこ
とが好ましい。この外観筒からガイドピンと進退ガイド
溝を介して先端外周環部に外力が加わっても、本発明の
構成であればレンズ群には外力が影響しにくいので、光
学性能の悪化を防ぐことができる。
【0008】先端外周環部をレンズ支持環部に支持させ
る構成としては、カム環のレンズ支持環部の外周面に径
方向外方に突出させて設けたストッパ突起;このレンズ
支持環部の内側に該レンズ支持環部と相対回転可能で光
軸方向には相対移動不能に支持された、レンズ群を光軸
方向に直進案内する直進案内環;及び、この直進案内環
の前端に固定したフランジリング;を有し、先端外周環
部は、光軸方向においてこのストッパ突起とフランジリ
ングの間に一定距離移動可能に支持されていることが好
ましい。該構成ではさらに、フランジリングは径方向外
方に突出する直進案内突起を有し、この直進案内突起
が、外観筒の内周面に光軸と平行に形成した直進ガイド
溝に嵌合して該外観筒が直進案内されることが好まし
い。
【0009】また、先端外周環部をレンズ支持環部に支
持させる構成としては、レンズ支持環部はその先端付近
の外周面に、径方向外方に突出しかつ先端外周環部より
も光軸方向長さが短い、該先端外周環部の内周面が載置
される支持段部を有し、この支持段部より後方では、レ
ンズ支持環部の外周面と先端外周環部の内周面は離間し
ているようにすることが好ましい。このように構成する
と、径方向に作用する外力に対しても、レンズ支持環部
内のレンズ群が影響を受けにいようにできる。該構成で
はさらに、先端外周環部の外周面に形成した進退ガイド
溝の、ズームレンズ鏡筒の使用状態で使用される領域
と、該先端外周環部の内周面における支持段部との当接
領域とは、光軸方向における互いの位置が異なっている
ことが好ましい。
【0010】以上のズームレンズ鏡筒において、カム環
のレンズ支持環部は、カメラボディに固定された固定環
の内周面に形成された雌ヘリコイドと螺合する雄ヘリコ
イドを外周面に有し、この雄ヘリコイド領域の前部はヘ
リコイドを有さない薄肉環体として形成されており、先
端外周環部は、この薄肉環体の外周面上に支持されてい
ることが好ましい。
【0011】
【発明の実施形態】本実施形態は、デジタルカメラ用ズ
ームレンズに本発明を適用したものである。最初に全体
構造を説明し、次に本発明の特徴部分を説明する。
【0012】
【本実施形態のレンズ鏡筒全体の説明】図1、図2を参
照して本実施形態のズームレンズ鏡筒の構成を説明す
る。以下の説明において、部材名称の次の数字の後の括
弧付き大文字(F)は、その部材が固定されていること
を示し、同(L)は光軸方向に直進移動することを示
し、同(RL)は回転しつつ光軸方向に移動することを
示す。
【0013】この実施形態のレンズ構成は、物体側から
順に、第1レンズ群L1(L)、第2レンズ群L2
(L)、及び第3レンズ群L3(L)からなり、第1レ
ンズ群L1と第2レンズ群L2をその間隔を変化させな
がら所定の軌跡で光軸方向に移動させることでズーミン
グが行われる。第3レンズ群L3は、第1レンズ群L
1、第2レンズ群L2の位置に拘わらず、フォーカシン
グレンズとして機能するもので、いわゆるリヤフォーカ
シングのズームレンズ系である。
【0014】カメラボディに固定される(あるいはカメ
ラボディの一部を構成する)ハウジング10(F)に
は、固定環11(F)が固定されている。固定環11
は、その外周面に細密雄ねじ11aを有し、内周面に、
雌ヘリコイド11bと、この雌ヘリコイド11bの一部
を切り欠いて形成した光軸と平行な方向の直進案内溝1
1cを有している。直進案内溝11cは、120゜間隔
で3本形成されている。
【0015】ハウジング10には、図2に示すように、
CCD挿入窓10a、フィルタ固定部10b、フォーカ
スレンズ群移動ガイド10cが備えられている。CCD
挿入窓10aには、基板12に固定されたCCD12a
が臨み、フィルタ固定部10bには、ローパスフィルタ
等のフィルタ10dが固定されている。フォーカスレン
ズ群移動ガイド10cには、光軸方向に移動可能に第3
レンズ群L3が支持されており、送りねじ10eの回転
方向と回転角度(量)によって、第3レンズ群L3の移
動位置が決定される。送りねじ10eの回転角度は、パ
ルスモータ(エンコーダ)によってパルス管理される。
【0016】固定環11の外側には回転環13(RL)
が位置し、この回転環13の内周面に形成した雌ねじ1
3aが固定環11の雄ねじ11aに螺合している。この
回転環13は、外周面にギヤ13b(図1)を有し、こ
のギヤ13bに噛み合うピニオン(図示せず)を介して
回転駆動される。回転環13は、回転駆動されると、雌
ねじ13aに従い、回転しながら光軸方向に移動する。
この回転環13の先端部の内面には、120゜間隔で、
回転伝達突起13cが形成されている。また、回転環1
3の外周面には、周方向に向けてコード板14(RL)
(図1)が固定されており、ハウジング10には、この
コード板14と摺接するブラシ15(F)(同)が固定
されている。コード板14とブラシ15は、雄ねじ11
a(雌ねじ13a)に従って光軸方向に進退するコード
板14(回転環13)の移動位置に拘わらず互いに接触
を維持し、回転環13の回転位置をデジタル情報及び
(又は)アナログ情報として検出するように設けられて
いる。回転環13の雌ねじ13aは、回転環13を固定
環11に回転自在に支持する手段であり、回転環13
は、固定環11に光軸方向の移動を規制して回転のみ可
能に支持してもよい。
【0017】固定環11の内側には、直進案内環16
(L)と、この直進案内環16の外周面に光軸方向移動
を規制し相対回転を可能にして嵌めたカム環17(R
L)と、このカム環17の先端部外周に回転方向には一
緒に回転し光軸方向には相対移動可能に嵌めた第2カム
環18(RL)との結合体が位置している。すなわち、
直進案内環16は、その後端部に外方フランジ16aを
有し、前端部には直進案内リング(フランジリング)1
9(L)がリテーナリング20(L)を介して固定され
ている。カム環17は、この外方フランジ16aと直進
案内リング19との間に挟着されて、直進案内環16に
対して相対回転は自由に光軸方向には一緒に移動するよ
うに支持されている。
【0018】カム環17の先端部に嵌めた第2カム環1
8は、カム環17の外周面に120゜間隔で形成したス
トッパ突起17aに摺動自在に係合する直進ガイド部1
8aを有していて、カム環17に対する相対回動は生ぜ
ず、光軸方向の相対移動のみ可能に支持されている。こ
のストッパ突起17aと直進ガイド部18aの近傍に
は、第2カム環18を前方に移動付勢する圧縮ばね21
が挿入されており、第2カム環18は常時は直進案内リ
ング19に当接している。第2カム環18は、ストッパ
突起17aと直進ガイド部18aの光軸方向のクリアラ
ンス分だけ、圧縮ばね21を撓ませながら後退すること
が可能である。また、径方向のクリアランスだけ傾くこ
ともできる。
【0019】カム環17の外周面には、固定環11の雌
ヘリコイド11bと螺合する雄ヘリコイド17bが形成
されており、この雄ヘリコイド17bの一部を切除し
て、回転環13の回転伝達突起13cが摺動可能に嵌ま
る光軸と平行な回転伝達溝17cが形成されている。一
方、直進案内環16の外方フランジ16aには、径方向
外方に突出して固定環11の直進案内溝11cに嵌まる
直進案内突起16bが120゜間隔で形成されている。
直進案内環16にはまた、直進案内突起16bと周方向
位置を同一にして、120゜間隔で光軸と平行な方向の
貫通した直進案内貫通溝16cが形成されている。
【0020】直進案内貫通溝16cは、図4、図5に示
すように、直進案内環16の後端面に開口しており、そ
の外径側は、外方フランジ16aと直進案内突起16b
によって閉塞されている。外方フランジ16aには、こ
の直進案内突起16bと周方向位置を同じくしてその内
径側にカムフォロアの挿入溝16hが形成されている。
【0021】直進案内環16、カム環17及び第2カム
環18の結合体を、固定環11と回転環13に係合させ
る際には、固定環11の各直進案内溝11cに導入部1
1dから直進案内環16の各直進案内突起16bを嵌め
るとともに、カム環17の各回転伝達溝17cに導入部
17dから回転環13の各回転伝達突起13cを嵌め、
その状態で固定環11の雌ヘリコイド11bとカム環1
7の雄ヘリコイド17bとを螺合させる。また、固定環
11の雄ねじ11aと回転環13の雌ねじ13aを螺合
させる。
【0022】こうして図2のように組立が完了した状態
では、ギヤ13bを介して回転環13を回転駆動する
と、回転環13は雌ねじ13aと雄ねじ11aの螺合関
係で回転しながら光軸方向に進退し、同時にカム環17
と該カム環17の外径側に載っている第2カム環18に
は、回転伝達突起13cと回転伝達溝17cの摺動関係
で回転が伝達され、雄ヘリコイド17bと雌ヘリコイド
11bとの螺合関係で光軸方向の移動が与えられる。こ
のとき、直進案内環16は、直進案内突起16bと直進
案内溝11cの摺動関係で回転することなく光軸方向に
進退し、直進案内環16に対して相対回転するカム環1
7、第2カム環18が直進案内環16と光軸方向に一緒
に移動する。
【0023】カム環17の内周面には、図3に展開形状
を示す1群用カム溝17C1と2群用カム溝17C2と
が形成されている。この1群用カム溝17C1と2群用
カム溝17C2は、同一形状を120゜間隔で3本形成
したもので、カム環17の回転方向に順に、収納位置、
テレ端位置、ワイド端位置を有している。収納位置から
ワイド端位置に至るカム環17の回転角度はAである。
【0024】第1レンズ群L1を保持した第1レンズ枠
22(L)と、第2レンズ群L2を保持した第2レンズ
枠23(L)とは、この1群用カム溝17C1と2群用
カム溝17C2、及び直進案内環16の直進案内貫通溝
16cによって案内され、光軸方向に直進移動する。第
1レンズ枠22は、筒状部22aから後方に突出する弾
性舌片22bを120゜間隔で3個備えており、この弾
性舌片22b上に、径方向に突出し直進案内貫通溝16
cに摺動自在に嵌まる角突起22cが形成され、この角
突起22c上に径方向に突出するフォロアピン22dが
植設固定されている。角突起22cは、直進案内溝16
cとの接触部が平行平面である突起であればよい。第1
レンズ群L1を固定したレンズ筒22eは、筒状部22
aの内周面にねじ22fで結合されており、螺合位置を
調節することで、第1レンズ枠22内での第1レンズ群
L1の光軸方向の位置調節ができる。レンズ筒22e
は、第1レンズ枠22のフランジ22gとの間にウェー
ブワッシャ22hを挟着しており、ウェーブワッシャ2
2hの弾性によって、レンズ筒22e(第1レンズ群L
1)の光軸方向の遊びを除去している。
【0025】第2レンズ枠23は、環状部23aから前
方に突出する弾性舌片23bを120゜間隔で3個備え
ており、この弾性舌片23b上に、径方向に突出し直進
案内貫通溝16cに摺動自在に嵌まる角突起23cが形
成され、この角突起23c上に径方向に突出するフォロ
アピン23dが植設固定されている。この角突起23c
とフォロアピン23dは、弾性舌片23bの方向が弾性
舌片22bの方向とは逆である点を除き、第1レンズ枠
22の角突起22cとフォロアピン22dと同様であ
る。第2レンズ群L2を固定したレンズ筒23eは、固
定ねじ23fを介して第2レンズ枠23のフランジ23
gに固定されている。この第2レンズ枠23のフランジ
23gには、シャッタブロック24が固定されている。
シャッタブロック24は、シャッタレリーズ時に、CC
D12aに与えられる光束を遮断する機能を持つ。
【0026】以上の第1レンズ枠22と第2レンズ枠2
3はそれぞれ、各角突起22cと角突起23cを直進案
内環16の対応する同一の直進案内貫通溝16cに嵌め
ることで直進案内されている。そして、フォロアピン2
2dとフォロアピン23dは、直進案内環16の直進案
内貫通溝16cから径方向に突出して、直進案内環16
の外周に相対摺動自在に嵌まっているカム環17の1群
用カム溝17C1と2群用カム溝17C2にそれぞれ嵌
まっている。なお、第1レンズ枠22と第2レンズ枠2
3を直進案内環16及びカム環17内に嵌めるときに
は、直進案内環16の後端面から、角突起22cと23
cを直進案内貫通溝16cに嵌め、フォロアピン22d
と23dをカムフォロア挿入溝16hを通過させてか
ら、カム溝17C1と17C2に嵌める。なお、図3に
おいて、カム溝17C1、17C2の輪郭内にハッチン
グを付した領域は、組立時に使用する(フォロアピン2
2d、23dが通過する)もので、使用状態では使用し
ない。
【0027】以上の案内構造により、回転環13に回転
が与えられると、カム環17と第2カム環18は回転し
ながら、直進案内環16は回転することなく、直進案内
環16、カム環17、第2カム環18の結合体が光軸方
向に進退する。その結果、第1レンズ枠22(第1レン
ズ群L1)と第2レンズ枠23(第2レンズ群L2)
が、1群用カム溝17C1と2群用カム溝17C2のカ
ムプロフィルに従い、互いの空気間隔を変化させながら
光軸方向に直進移動してズーミングがなされる。
【0028】次に、直進案内環16の先端部に対する直
進案内リング19とリテーナリング20の結合構造を図
6と図7について説明する。直進案内環16には、その
先端部に、径方向に突出させて120゜間隔で、3個の
バヨネット爪16dが形成されており、このバヨネット
爪16dの間に小径挿入部16eが位置している。バヨ
ネット爪16dの背面には、小径挿入部16eと同径の
小径部16fが形成されており、バヨネット爪16dの
背面に位置させて、小径部16fを軸と平行な方向に切
り欠いた回転規制凹部16gが形成されている。
【0029】一方、直進案内リング19には、その内周
面に、小径挿入部16eからバヨネット爪16dの間に
挿入可能で、挿入後小径部16fに対して相対回転可能
な回転規制凸部19aが120゜間隔で形成されてい
る。また、この直進案内リング19には、外周面に、回
転規制凸部19aとの周方向位置を定めた直進案内突起
19bが120゜間隔で形成されている。
【0030】リテーナリング20には、その内周面に、
直進案内環16の小径挿入部16eからバヨネット爪1
6dの間に挿入可能で、挿入後小径部16fに対し相対
回転可能な固定爪20aが120゜間隔で形成されてい
る。また前端面には、回転操作用のカニメ溝20bが形
成されている。
【0031】直進案内リング19を直進案内環16の先
端部に固定する際には、直進案内リング19をその回転
規制凸部19aを小径挿入部16eに嵌めて小径部16
f上で回転させ、回転規制凸部19aをバヨネット爪1
6dの背面に移動させて回転規制凹部16gに嵌合させ
る。この嵌合により、直進案内リング19の直進案内環
16に対する周方向位置が定まる。次に、リテーナリン
グ20をその固定爪20aを小径挿入部16eに嵌めて
小径部16f上で回転させ、回転規制凸部19aを回転
規制凹部16gに押し付けて、直進案内リング19の軸
方向の移動を抑える。このロック状態では、固定爪20
aがバヨネット爪16dと回転規制凸部19aの間に入
り、直進案内リング19の抜けを固定爪20aとバヨネ
ット爪16dが防止することになる。直進案内環16と
リテーナリング20の間には、ロック状態でリテーナリ
ング20の回転を防止する(クリック感を与える)凹凸
が設けられている。図6では、直進案内環16側の凹凸
16jのみを示した。
【0032】このようにして直進案内環16の先端に固
定された直進案内リング19の直進案内突起19bは、
直進案内環16の直進案内突起16bに対して予め定め
た特定の位置(角度関係)にある。この直進案内突起1
9bは、外観筒(フード筒)25(L)の内周面に12
0゜間隔で形成した光軸と平行な方向の直進ガイド溝2
5aに嵌まり、外観筒25を回転させることなく光軸方
向移動のみ可能に案内している。外観筒25には、12
0゜間隔で3本のガイドピン25bが植設されており、
このガイドピン25bは、第2カム環18の外周面に1
20゜間隔で形成した同一形状の進退ガイド溝18bに
嵌まっている。
【0033】進退ガイド溝18bは、図8、図9に示す
ように、ガイドピン25bを組立時に進入させる組立位
置と、カム環17の収納位置、テレ端位置、ワイド端位
置に対応する収納位置、テレ端位置、ワイド端位置を有
し、カム環17と一緒に回転する第2カム環18の回転
位置に応じて、外観筒25を光軸方向に進退させる。す
なわち、外観筒25を画角の狭いテレ端位置では第2カ
ム環18(第1レンズ群L1)に対して前進させ、画角
の広いワイド端位置では後退させることで、レンズフー
ドとしての役割を与えたものである。図10はワイド端
位置での外観筒25の位置、図11はテレ端位置で外観
筒25の位置を示している。
【0034】このように、外観筒25を案内する第2カ
ム環18と、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2を案
内するカム環17との間には、第2カム環18を前方に
移動付勢する圧縮ばね21が挿入されているため、使用
中に外観筒25に押し込み方向の外力が加わった場合に
は、その外力の少なくとも一部を圧縮ばね21によって
吸収することができる。つまり、外力は、圧縮ばね21
を圧縮した後、第2カム環18からカム環17に伝達さ
れるため、カム環17には大きな外力が加わることがな
い。よって、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2の位
置精度に対する影響を少なくすることができる。外観筒
25のより詳細な動き及び作用については、外観筒22
の先端に固定されるバリヤブロック27を説明した後、
さらに図12を用いて説明する。図1における符号29
(F)は、外観筒25がその内側を進退する、カメラボ
ディ側と一体のカバー筒である。
【0035】外観筒25には、その前端部内径に、バリ
ヤ駆動環26が回転自在に支持されている。このバリヤ
駆動環26は、その回転運動によりバリヤブロック27
のバリヤを開閉するものである。バリヤブロック27
は、図1、及び図13ないし図15に示すように、撮影
開口27aを有する化粧板27b、この化粧板27bに
撮影開口27aを開閉するように支持した二対のバリヤ
27c、27d、これらバリヤ27c、27dを撮影開
口27aを閉じる方向に付勢する一対のトーションばね
27e、化粧板27bとの間にこれら要素を挟着保持す
るバリヤ押え板27fとを有していて、予め別ユニット
として組み立てられる。バリヤ27c、27dは、化粧
板27bに設けた共通軸27gに同軸に回動自在であ
り、内側のバリヤ27dは、化粧板27bのばね掛け軸
27nに掛けとめたトーションばね27eにより閉方向
に回動付勢されている。バリヤ27dには、トーション
ばね27eの力に抗してバリヤ27dを開くための開閉
突起27hが突出形成されており、バリヤ27cには、
バリヤ27dが開方向に動くとき、バリヤ27dの縁部
に係合してバリヤ27dとともにバリヤ27cを開方向
に動かす連動突起27iが形成されている。また、バリ
ヤ27cと27dには、その対向面に、バリヤ27dが
閉方向に動くとき、バリヤ27dを一緒にバリヤ27c
を閉方向に動かす連動突起27jと27k(図15)が
形成されている。バリヤ押え板27fには開閉突起27
hをバリヤ駆動環26側に突出させる露出穴27mが形
成されている。
【0036】バリヤ駆動環26は、図16ないし図18
に示すように、バリヤ駆動環26自身に形成したばね掛
け突起26bと、外観筒25に形成したばね掛け突起2
5cとの間に張設した、トーションばね27eより強い
引張ばね28によって、バリア開方向に回動付勢されて
おり、このバリヤ駆動環26に、バリヤ27dの開閉突
起27hと係合してバリヤ27c、27dを開く開閉ダ
ボ26cが形成されている。バリヤ駆動環26は、引張
ばね28の力による回動端に位置するときには、その開
閉ダボ26cが開閉突起27hを押圧して、トーション
ばね27eの力に抗してバリヤ27dを開き、連動突起
27iを介して27cも開く(図15)。
【0037】一方、バリヤ駆動環26は、図16に示す
ように、その周方向の一部に、第2カム環18側に突出
する回転伝達突起26aを有しており、この回転伝達突
起26aは、第2カム環18に形成した回転付与凹部1
8c(図8、図9も参照)と係脱する。バリヤ駆動環2
6は、外観筒25に光軸方向の定位置で回転可能に支持
されているから、外観筒25が第2カム環18の進退ガ
イド溝18bに従って光軸方向に直進進退すると、図
8、図9に明らかなように、回転する第2カム環18に
対して接離する。回転伝達突起26aと回転付与凹部1
8cは、撮影位置(テレ端位置とワイド端位置の間)で
は図8のように互いに接触(係合)することがなく、テ
レ端位置から収納位置に移動する間に、図9のように互
いに係合して回転付与凹部18cによりバリヤ駆動環2
6に強制回転力が与えられるように形成されている。バ
リヤ駆動環26が引張ばね28に抗する移動端に回動す
ると、バリヤ駆動環26の開閉ダボ26cがバリヤ27
dの開閉突起27hから離れ、その結果トーションばね
27eの力によりバリヤ27dが開き、連動突起27
k、27jを介してバリヤ27cが閉じて撮影開口27
aが閉じる(図14)。逆に、収納位置からテレ端位置
に移行する間には、回転伝達突起26aが回転付与凹部
18cから徐々に離れ、引張ばね28によりバリヤ駆動
環26がバリヤ開放方向に回動する結果、開閉ダボ26
cが開閉突起27hを押し連動突起27iを介して、バ
リヤ27c、27dが開く。つまり、バリヤ27c、2
7dの開閉は、バリヤ駆動環26の回転によって行われ
る。なお、バリヤ駆動環26に形成された回転伝達突起
26aは唯一であるのに対し、第2カム環18に形成し
た回転付与凹部18cは、120°間隔で3個形成され
ていて、組立時にいずれかを選択できるようになってい
る。
【0038】上述のように、光軸方向に直進移動するよ
うに案内されている外観筒25は、第2カム環18の回
動によって前後移動する。一方、第1レンズ群L1と第
2レンズ群L2はカム環17の回動によって前後移動す
る。図12は、収納位置、テレ端位置からワイド端位置
における、CCD12aの像面、第1レンズ群L1と第
2レンズ群L2(の主点位置)、及び外観筒25の先端
のバリヤブロック27(の先端部の化粧板27bの撮影
開口27a)の位置変化を示したものである。カム環1
7のカム溝17C1と17C2、および第2カム環18
の進退カム溝18bは、このような移動軌跡が得られる
ように定められている。撮影開口27aは、正面略矩形
をなしていて、その短辺方向の画角、長辺方向の画角、
対角方向の画角の順に大きい。図10、図11では、撮
影開口27aの短辺方向から入射する光束S、長辺方向
から入射する光束M、及び対角方向から入射する光束L
の角度を示している。
【0039】なお、バリヤ駆動環26にはその内径部
に、バリヤ駆動環26から第1レンズ枠22の先端部外
周に延びる遮光筒26dが固定(接着)されている。遮
光筒26dは光軸を中心とする回転対称形状をしてお
り、バリヤ駆動環26の往復回動によって往復回動して
もその遮光機能は変化しない。
【0040】また、以上のズームレンズ鏡筒を構成する
部品は、各ばね、送りねじ10e、固定ねじ23f、フ
ォロアピン22d、23d、シャッタブロック24及び
ガイドピン25bを除き、すべて合成樹脂材料の成形品
からなっている。
【0041】また、以上の実施形態では、第3レンズ群
L3をフォーカスレンズ群としているが、別のレンズ
群、例えば第1レンズ群L1または第2レンズ群L2を
フォーカスレンズ群としてもよい。第2レンズ群L2を
フォーカスレンズ群とする場合、シャッタブロック24
に、フォーカシング機能を与えることができ、このよう
なシャッタブロックは周知である。
【0042】
【本発明の特徴部分の説明】上述のように本実施形態の
ズームレンズ鏡筒では、カム環は、内面にカム溝17C
1と17C2を有して第1レンズ群L1と第2レンズ群
L2を移動案内しているカム環17(レンズ支持環部)
と、このカム環17の先端外周に一緒に回転するように
嵌めた、カム環17とは別部材からなる第2カム環18
(先端外周環部)とから構成されている。図19は、カ
ム環17と第2カム環18を展開して示している。同図
に示すように、カム環17の外周面には後端部から光軸
前方へ向けて一定の幅で雄ヘリコイド17bが形成され
ており、この雄ヘリコイド17bの形成領域よりも前方
の先端部は、ヘリコイドが形成されていない薄肉環体1
7eとなっている。第2カム環18は、この薄肉環体1
7eの外周面上に載置されている。
【0043】第2カム環18の光軸方向長さは薄肉環体
17eの光軸方向長さに対応しており、薄肉環体17e
に載置された状態では、直進案内環16の前端に固定し
た直進案内リング19(フランジリング)によって、カ
ム環17に対する光軸前方への移動が規制される。一
方、光軸後方へは、ストッパ突起17aと直進ガイド部
18aの光軸方向のクリアランス分だけ第2カム環18
は後退することができる。
【0044】また、カム環17の薄肉環体17eは、そ
の先端付近の外周面に環状の支持段部17fを有してい
る。この支持段部17fは薄肉環体17eの外周面より
も径方向外方に若干突出して形成されており、光軸方向
には第2カム環18の光軸方向長さよりも短い。図2に
示すように、第2カム環18の内周面は先端付近の一部
領域でこの支持段部17fに当接し、該当接領域よりも
後方では、薄肉環体17eの外周面と第2カム環18の
内周面は当接せずに離間している。
【0045】第2カム環18は、その外周面に形成した
進退ガイド溝18bに嵌まるガイドピン25bを介し
て、回転されると外観筒25を光軸方向移動させる機能
を有しており、いわば外観筒25を支持する外観筒支持
部材として機能する。よって、外観筒25に対して外力
が加わったときには、ガイドピン25bと進退ガイド溝
18bの嵌合部分から第2カム環18に対しても外力が
加わることになる。ここで、第2カム環18は、第1レ
ンズ群L1と第2レンズ群L2を支持しているカム環1
7とは別部材として構成されており、カム環17に対し
て直接に外力が作用しないため、鏡筒の外側から加わる
外力が第1レンズ群L1と第2レンズ群L2に対して重
大な影響を及ぼさないようにできる。
【0046】例えば、図2のように外観筒25をカメラ
ボディから繰り出した状態で、該外観筒25に後方(カ
メラボディ内方)に押し込むような力を加えると、ガイ
ドピン25b及び進退ガイド溝18bを介して、同方向
への力が第2カム環18に加わる。ここで、第2カム環
18はカム環17とは別部材であり、ストッパ突起17
aと直進ガイド部18aの光軸方向のクリアランスの分
後退することが可能なので、第2カム環18は外観筒2
5に加わった力に応じて、カム環17を移動させること
なく後退する。これにより、第1レンズ群L1と第2レ
ンズ群L2を支持するカム環17に対しては外力が直接
に及ばず、撮影光学系の光軸方向での誤差の発生を防ぐ
ことができる。
【0047】また、第2カム環18の内周面とカム環1
7(薄肉環体17e)の外周面は、支持段部17fより
も後方では当接しておらず、径方向に若干の間隔が確保
されている。そのため、外観筒25を介してガイドピン
25bを径方向内方に押し込むような外力が加わった場
合に、第2カム環18は支持段部17fとの当接部分を
支点として径方向への変位(傾き、変形)が許容されて
いる。この第2カム環18の変位により、径方向に加わ
った外力がレンズ群L1、L2を支持するカム環17ま
で及びにくくなり、第1レンズ群1と第2レンズ群L2
の倒れや偏心を防ぐことができる。図19に示すよう
に、第2カム環18とカム環17の当接領域である支持
段部17fは、カム環17のほぼ先端に形成されてお
り、第2カム環18を薄肉環体17e上に載置したとき
には、進退カム溝18bの大部分、少なくともズームレ
ンズ鏡筒の使用時にガイドピン25bが通る領域は、光
軸方向において該支持段部17fよりも後方に位置され
る。つまり、ズームレンズ鏡筒の使用状態では、カム環
17と第2カム環18との当接領域(支持段部17f)
と、第2カム環18に加わる外力の作用領域(進退カム
溝18bの使用領域)とが光軸方向において重ならない
ので、第2カム環18に加わる径方向の外力がカム環1
7に対して影響しにくくなっている。
【0048】以上から明らかなように本実施形態のズー
ムレンズ鏡筒では、レンズ群を支持して光軸方向に移動
案内するためのカム環を、レンズ群を支持する内面カム
溝を有するレンズ支持環部(カム環17)と、このンズ
支持環部とは別部材からなり、該レンズ支持環部の先端
部外周に回転方向には一緒に回転するように支持された
先端外周環部(第2カム環18)とで構成し、この先端
外周環部をレンズ支持環部に対して少なくとも光軸方向
にクリアランスをもって支持させ、鏡筒外方からの外力
は先端外周環部が受けるように構成したので、鏡筒に外
力が作用しても撮影光学系の光学性能には影響しないよ
うにできる。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、鏡筒に
外力が加わっても撮影光学系の光学性能には影響しにく
いズームレンズ鏡筒を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるズームレンズ鏡筒の全体構造を示
す分解状態の斜視図である。
【図2】同組立状態の上半断面図である。
【図3】カム環のカム溝の展開図である。
【図4】第1レンズ枠、第2レンズ枠、直進案内環及び
カム環の関係を示す分解斜視図である。
【図5】直進案内環の直進案内溝部分の背面図である。
【図6】直進案内環、直進案内リング、リテーナリング
の分解状態の拡大分解斜視図である。
【図7】同拡大分解展開図である。
【図8】第2カム環とバリヤ駆動環の撮影状態(テレ端
位置)における位置関係を示す展開図である。
【図9】同収納状態における位置関係を示す展開図であ
る。
【図10】ワイド撮影状態における外観筒と第2カム環
(第1レンズ群)との位置関係を示す上半断面図であ
る。
【図11】テレ撮影状態における外観筒と第2カム環
(第1レンズ群)との位置関係を示す上半断面図であ
る。
【図12】テレ撮影状態における外観筒と第2カム環
(第1レンズ群)との位置関係を実線で、ワイド撮影状
態におけるそれを鎖線で示す上半断面図である。
【図13】バリヤブロックを背面側からみた分解斜視図
である。
【図14】バリヤ押え板を除くバリヤブロックを組立状
態で背面側からみた斜視図である。
【図15】バリヤブロックのバリヤ開閉状態を示す正面
図である。
【図16】第2カム環の回転付与凹部とバリヤ駆動環の
回転伝達突起の関係を示す分解斜視図である。
【図17】外観筒に回転自在に支持されたバリヤ駆動環
の一方の回動端(バリア閉位置)での正面図である。
【図18】同バリヤ駆動環の他方の回動端(バリア開位
置)での正面図である。
【図19】カム環と第2カム環を分割して示す展開図で
ある。
【符号の説明】
L1 第1レンズ群 L2 第2レンズ群 L3 第3レンズ群 10 ハウジング 11 固定環 11a 雄ねじ 11b 雌ヘリコイド 11c 直進案内溝 12 基板 12a CCD 13 回転環 13a 雌ねじ 13b ギヤ 13c 回転伝達突起 14 コード板 15 ブラシ 16 直進案内環 16a 外方フランジ 16b 直進案内突起 16c 直進案内貫通溝 16d バヨネット爪 16e 小径挿入部 16f 小径部 16g 回転規制凹部 16h カムフォロア挿入溝 17 カム環(レンズ支持環部) 17a ストッパ突起 17b 雄ヘリコイド 17c 回転伝達溝 17d 導入部 17e 薄肉環体 17f 支持段部 18 第2カム環(先端外周環部) 18a 直進ガイド部 18b 進退ガイド溝 18c 回転付与凹部 19 直進案内リング 19a 回転規制凸部 19b 直進案内突起 20 リテーナリング 20a 固定爪 20b カニメ溝 21 圧縮ばね 22 第1レンズ枠 22a 筒状部 22b 弾性舌片 22c 角突起(平行平面突起) 22d フォロアピン 22f ねじ 22g フランジ 22h ウェーブワッシャ 23 第2レンズ枠 23a 環状部 23b 弾性舌片 23c 角突起(平行平面突起) 23d フォロアピン 23e レンズ筒 23f 固定ねじ 23g フランジ 24 シャッタブロック 25 外観筒(フード筒) 25a 直進ガイド溝 25b ガイドピン 25c ばね掛け突起 26 バリヤ駆動環 26a 回転伝達突起 26b ばね掛け突起 26c 開閉ダボ 26d 遮光筒 27 バリヤブロック 27a 撮影開口 27b 化粧板 27c 27d バリヤ 27e トーションばね 27f バリヤ押え板 27g 共通軸 27h 開閉突起 27i 27j 27k 開閉突起 28 引張ばね 29 固定カバー筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 伊広 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 中村 聡 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H044 BD02 BD06 BD13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影光学系の焦点距離を変化させる複数
    のレンズ群と;この複数のレンズ群のうち少なくとも一
    つのレンズ群を案内する内面カム溝を内周面に有し、回
    転に応じて該レンズ群を内面カム溝に従って光軸方向に
    移動させるカム環と;を備えたズームレンズ鏡筒におい
    て、 このカム環を、上記内面カム溝が形成されたレンズ支持
    環部と、このレンズ支持環部とは別部材からなり、該レ
    ンズ支持環部の先端部外周に回転方向には共に回転する
    ように支持された先端外周環部とで構成し、この先端外
    周環部をレンズ支持環部に対して光軸方向にクリアラン
    スをもって支持させ、鏡筒の外側から作用する外力をこ
    の先端外周環部からレンズ支持環部に伝達するようにし
    たことを特徴とするズームレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のズームレンズ鏡筒におい
    て、 上記カム環の外側に位置し、光軸方向に直進案内された
    外観筒;この外観筒に径方向内方に向けて突出させたガ
    イドピン;及び上記カム環の先端外周環部の外周面に形
    成した、このガイドピンと係合し、該カム環の回転によ
    り外観筒を光軸方向に進退させる進退ガイド溝;を有す
    るズームレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のズームレンズ鏡
    筒において、 上記カム環のレンズ支持環部の外周面に径方向外方に突
    出させて設けたストッパ突起;このレンズ支持環部の内
    側に該レンズ支持環部と相対回転可能で光軸方向には相
    対移動不能に支持された、上記レンズ群を光軸方向に直
    進案内する直進案内環;及びこの直進案内環の前端に固
    定したフランジリング;を有し、 上記先端外周環部は、光軸方向においてこのストッパ突
    起とフランジリングの間に一定距離移動可能に支持され
    ているズームレンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のズームレンズ鏡筒におい
    て、上記フランジリングは径方向外方に突出する直進案
    内突起を有し、この直進案内突起が、上記外観筒の内周
    面に光軸と平行に形成した直進ガイド溝に嵌合して該外
    観筒が直進案内されるズームレンズ鏡筒。
  5. 【請求項5】 請求項1から4いずれか1項記載のズー
    ムレンズ鏡筒において、さらに、 上記レンズ支持環部はその先端付近の外周面に、径方向
    外方に突出しかつ上記先端外周環部よりも光軸方向長さ
    が短い、該先端外周環部の内周面が載置される支持段部
    を有し、 この支持段部より後方では、レンズ支持環部の外周面と
    先端外周環部の内周面は離間しているズームレンズ鏡
    筒。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のズームレンズ鏡筒におい
    て、上記先端外周環部の外周面に形成した進退ガイド溝
    の、ズームレンズ鏡筒の使用状態で使用される領域と、
    該先端外周環部の内周面における上記支持段部との当接
    領域とは、光軸方向における互いの位置が異なっている
    ズームレンズ鏡筒。
  7. 【請求項7】 請求項1から6いずれか1項記載のズー
    ムレンズ鏡筒において、上記カム環のレンズ支持環部
    は、カメラボディに固定された固定環の内周面に形成さ
    れた雌ヘリコイドと螺合する雄ヘリコイドを外周面に有
    し、 この雄ヘリコイド領域の前部はヘリコイドを有さない薄
    肉環体として形成されており、 上記先端外周環部は、この薄肉環体の外周面上に支持さ
    れているズームレンズ鏡筒。
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