JP3447014B2 - ケーキの型枠分離装置 - Google Patents

ケーキの型枠分離装置

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JP3447014B2
JP3447014B2 JP34998793A JP34998793A JP3447014B2 JP 3447014 B2 JP3447014 B2 JP 3447014B2 JP 34998793 A JP34998793 A JP 34998793A JP 34998793 A JP34998793 A JP 34998793A JP 3447014 B2 JP3447014 B2 JP 3447014B2
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洋二 坂口
敏則 宇土
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滝川工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、チーズケーキ,カス
テラ等の菓子パン類を製造する工程において、型枠内に
注入された生地を焼成等した後に、前記型枠から取り出
す装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、チーズケーキ,カステラ等の
菓子パン類を製造する際には、型枠内に生地を注入し、
焼成や蒸煮等を施している。そして、前記生地を焼成や
蒸煮等した後に上記型枠から取り出すには次のようにし
ていた。すなわち、たとえば食パンのように、焼成後の
生地の表面が比較的しっかりしたものは、バキュームパ
ッド等によって、吸引力で引き抜く。また、たとえばケ
ーキ類のように、焼成等をした後の生地の表面が比較的
柔らかいものについては、上記バキュームパッド等は使
用できないので、人手によって型枠を反転させて抜き取
るか、または、マグネットコンベアあるいはスイングア
ームによって型枠を180°反転させて抜き取る等の方
法を採用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記何れの取り出し方
法についても、取り出された生地は裏返っており、生地
を焼成や蒸煮等した後の冷却工程に送る際には、再度人
手によって生地を反転させる必要がある。また、特にチ
ーズケーキ等では、表面が非常に柔らかいので、型枠か
らの取出作業は、生地の角部等に損傷を与えないよう、
人手により特に注意深く行なう必要があり、作業能率が
非常に悪い。
【0004】さらに、型枠から取り出した生地を次工程
に送る際には、一般にコンベアにより搬送するが、この
コンベアは、生地の底部に損傷を与えないよう、生地の
載置面がフラットなベルトコンベア等に限定されてしま
う。特にチーズケーキ等では、僅かな振動等によっても
損傷を受けるおそれがあるため、コンベア搬送をするこ
とができず、人手によって注意深く搬送せざるを得な
い。
【0005】このように、ケーキの生地を焼成や蒸煮等
した後の自動化が非常に困難であるという問題がある。
そこで、この発明の目的は、型枠内に注入された生地を
焼成等した後に、型枠から生地を自動的に取り出すケー
キの型枠分離装置を提供し、ケーキの製造において、自
動化を促進することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るケーキの
型枠分離装置は、底板と、この底板の周囲を取り囲み当
該底板と分離可能な外枠とにより構成される、生地を収
容する型枠と、上記型枠を掛け渡して搬送する、所定間
隔を有して平行に配置された一対の第1のコンベアと、
上記第1のコンベアによる型枠および生地の搬送を規制
し、型枠および生地を所定位置に位置決めをする位置決
め手段と、上記所定位置で、上記外枠を保持する保持機
構と、上記所定位置の下方に配置され、上記一対の第1
のコンベアの相互間を通って上昇し、上記外枠が保持さ
れた状態で底板を押圧することにより、前記底板および
生地のみを上方へ押し上げて上記外枠を分離する分離機
構と、上記押し上げられた底板および生地を載置して搬
送する、互いに平行且つ接離可能な一対のコンベアから
なる第2のコンベアと、上記押し上げられた底板および
生地が上記一対の第2のコンベア間を通過可能な姿勢
と、通過不可能な姿勢とに、上記一対のコンベアを切離
させるコンベア移動機構が設けられていることを特徴と
するものである。
【0007】また、請求項2に係るケーキの型枠分離装
置は、請求項1記載の型枠分離装置において、上記型枠
に収容された生地を、所定間隔毎に上記第1のコンベア
へに供給する送給機構が、上記第1のコンベアの入口に
備えられていることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】請求項1に係るケーキの型枠分離装置によれ
ば、一対の第1のコンベアによって、型枠の底板が載置
された状態で前記型枠に収容された生地が連続的または
間欠的に搬送される。この搬送の途中で、位置決め手段
によって、上記第1のコンベアによる型枠および生地の
移動が規制される。これにより、上記第1のコンベア上
の所定位置で、型枠および生地の位置決めがなされる。
【0009】この状態で、保持機構により、上記型枠の
外枠が保持される。そして、所定間隔を有する上記一対
の第1のコンベアの間の下方から、分離機構により、上
記外枠が保持された型枠の底板が上方に押圧され、上記
外枠を残して底板および生地のみが上方へ押し上げられ
る。この際、互いに平行且つ接離可能な一対のコンベア
により構成される第2のコンベア間の相対距離を、コン
ベア移動機構によって大きくしておき、上記底板および
生地を上記一対のコンベア間を通過させる。この状態
で、コンベア移動機構によって、上記第2のコンベア間
の相対距離を小さくして上記分離機構を降下させる。こ
れにより、底板が上記第2のコンベアに載置された状態
となり、この第2のコンベアによって底板および生地が
次工程へと搬送される。
【0010】また、請求項2に係るケーキの型枠分離装
置によれば、第1のコンベアの入口に備えられた送給機
構により、型枠に収容された生地が、第1のコンベア上
へ、一定の間隔を有して送給される結果、上記型枠およ
び生地の位置決めを容易且つ正確に行なうことができ
る。
【0011】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図1は、この発明の一実施例に係るケーキの型
枠分離装置Aの概略構成を示した正面図である。また、
図2は、図1におけるI−I断面図である。図1および
図2を参照して、このケーキの型枠分離装置Aは、ケ
ーキの生地1を収容した型枠2を掛け渡して搬送する、
所定間隔を有して平行に配置された一対の第1のコンベ
ア3,4と、この第1のコンベア3,4の入口に配置
され、上記型枠2の、第1のコンベア3,4への進入を
規制または許容する送給機構5と、上記第1のコンベ
ア3,4による上記型枠2の搬送を規制し、当該型枠2
を所定位置に位置決めをする位置決め手段としての位置
決めローラ6と、この位置決めローラ6を、型枠2の
搬送方向に移動させ、これらが位置決めされる位置を、
型枠2の外径の大小に対応させて調整する位置調整機構
7と、上記位置決めされた型枠2を保持する保持機構
8と、上記型枠2が位置決めされた所定位置の下方に
配置され、上記第1のコンベア3,4の間を通って上昇
し、上記型枠2が保持された状態で型枠2の下面を押圧
することにより、生地1を型枠2から分離する分離機構
9と、上記分離された生地1を載置して搬送する、一
対のコンベアからなる第2のコンベア10,11と、
この第2のコンベア10,11を相対的に移動させて、
両者の相対距離を変化させるコンベア移動機構12とを
備えている。また、これらは、角パイプ等の型材により
構成されたフレーム13に対して取付けられている。
【0012】図3を参照して、上記型枠2は、底板22
と外枠21とにより構成されており、この内部に上記生
地1が収容されている。上記外枠21は筒状のものであ
って、上記底板22の周囲を取り囲んで配置されてお
り、この底板22は、外枠21の軸方向に沿って当該外
枠21と分離可能になっている。第1のコンベア3,4
は、ベルト31,41を有するベルトコンベアであっ
て、フレーム13の中央部を貫く状態で配置されてい
る。この第1のコンベア3,4は、上記フレーム13に
取付けられたモータ32およびベルト33により駆動さ
れる。なお、第1のコンベア3,4へは、モータMによ
り駆動される供給用コンベアSにより、上記生地1およ
び型枠2が供給される。
【0013】図4は、送給機構5部分を拡大した平面図
である。図1および図4を参照して、送給機構5は、第
1のコンベア3,4の両側に配置されており、上記供給
用コンベアSにより供給された生地1および型枠2を1
つずつ第1のコンベア3,4に送給するためのものであ
って、ピン51により回動自在に取付けられた当接片5
2と、エアシリンダ53とを有している。
【0014】上記エアシリンダ53は直動型シリンダで
あって、シリンダロッド53aがピン53bにより上記
当接片52の所定部に連結されており、エアシリンダ5
3が伸縮することにより、上記当接片52の姿勢が変化
されるようになっている。すなわち、シリンダロッド5
3aが短縮した状態(図4において実線で示した状態)
では、当接片52の一方の先端部52aが供給された型
枠2に当接し、型枠2が第1のコンベア3,4へ進入で
きない姿勢となり、また、シリンダロッド53aが伸長
した状態(図4において2点鎖線で示した状態)では、
上記当接片52は、上記型枠2を上記第1のコンベア
3,4へ送り出す姿勢となるようになっている。そし
て、この当接片52が、上記型枠2を上記第1のコンベ
ア3,4へ送り出す姿勢となった場合には、当接片52
の他方の先端部52bが後続の型枠2に当接し、待機さ
せることができるようになっている。さらに、上記姿勢
変化は、所定時間間隔を有して交互に行なわれるように
なっており、上記型枠2は、所定間隔毎に第1のコンベ
ア3,4に送給されるようになっている。なお、上記エ
アリンダ53は、ブラケットB1によって上記フレーム
13に対して固定されている。また、上記エアリンダ5
3の他に、たとえば電動モータにより直接当接片52を
回動させ、その姿勢を変化させることもできる。
【0015】図5は、図2における位置決めローラ6,
位置調整機構7および保持機構8部分を示す要部拡大図
である。図1,図2および図5を参照して、位置決めロ
ーラ6は、ロータリーアクチュエータ61と、この回転
軸61aに取付けられた回転アーム62と、この回転ア
ーム62に取付けられた当接ローラ63とを有してい
る。
【0016】ロータリーアクチュエータ61は空圧式の
もので、図示しない配管が接続されており、所定角度だ
け右回転,左回転をするようになっている。もっとも、
このロータリーアクチュエータ61は、油圧式にするこ
ともできるし、電動モータを用いることもできる。ま
た、直動型エアシリンダを用いてリンク式にすることも
できる。
【0017】回転アーム62は、いわゆるフラットバー
を折り曲げて製作されており、その基端側にボス62a
が設けられている。このボス62aは、上記ロータリー
アクチュエータ61の回転軸61aに嵌め込まれてお
り、当該回転軸61aと供回りするようになっている。
当接ローラ63は、樹脂または金属で製作されており、
その中心をピン63aにより支持された状態で上記回転
アーム62の先端に取付けられている。
【0018】そして、上記ロータリーアクチュエータ6
1が回転することにより、回転アーム62が揺動する。
その結果、当接ローラ63は、第1のコンベア3,4の
上方に移動され、上記第1のコンベア3,4に搬送され
る型枠2に当接する姿勢と、第1のコンベア3,4の上
方から退避して、第1のコンベア3,4による型枠2お
よび生地1の搬送を許容する姿勢とに、姿勢変化をする
ようになっている。
【0019】図6は、位置調整機構7を示す要部拡大図
である。図1,図2,図5および図6を参照して、位置
調整機構7は、上記第1のコンベア3,4の両側に配置
されており、上記ロータリーアクチュエータ61が取付
けられた摺動ブラケット71と、この摺動ブラケット7
1が、摺動する摺動レール72と、上記摺動ブラケット
71を前記摺動レール72に対して摺動させるシリンダ
73とを有している。
【0020】上記ロータリーアクチュエータ61は、摺
動ブラケット71に図示しないボルトで締結されてい
る。また、摺動レール72は、断面矩形の平板により構
成され、上記フレーム13に取付けられている。そし
て、摺動ブラケット71の下面には、内面が矩形の溝7
1aが形成されており(図5参照)、この溝71aに上
記摺動レール72が嵌め込まれて摺動可能となってい
る。
【0021】一方、シリンダ73は直動型シリンダであ
って、シリンダ本体73aが、上記フレーム13に設け
られた取付ブラケットB2にねじB3を用いて固定され
ている。そして、シリンダロッド73bの先端には連結
具74が取付けられており、この連結具74を介してシ
リンダ73と上記摺動ブラケット71とが連結されてい
る。この連結具74と摺動ブラケット71とは、ねじB
4により締結されている。なお、このねじB4による締
結を容易にするために、連結具74には、ねじB4を挿
通させるための長穴74aが設けられている。また、本
実施例では、このシリンダ73は、空圧式のものを使用
したが、油圧式であっても良い。さらに、シリンダの他
に、たとえばウォーム機構を採用することも考えられ
る。
【0022】そして、上記シリンダロッド73bが伸縮
すると、図6において2点鎖線で示すように、位置決め
ローラ6全体が、第1のコンベア3,4の搬送方向に移
動するようになっている。図1,図2および図5を参照
して、保持機構8は、上記第1のコンベア3,4の両側
に相対向する状態で配置されており、上記位置決めロー
ラ6によって位置決めされた型枠2の外枠21を押圧す
る押圧パッド81と、この押圧パッド81が取付けられ
た摺動ブラケット82と、この摺動ブラケット82が摺
動する摺動レール83と、上記摺動ブラケット82を前
記摺動レール83に対して摺動させるシリンダ84とを
有している。
【0023】押圧パッド81は、樹脂からなり、摺動ブ
ラケット82の、後述する支持部82bの先端に取付け
られている。なお、押圧パッド81の材質は、金属やゴ
ムも使用することができる。摺動ブラケット82は、基
部82aと、この基部82aに突設された支持部82b
とを有する。基部82aは、断面略L字形形状をしてお
り、上記シリンダ84のシリンダ本体84a側が連結さ
れている。このシリンダ84のシリンダロッド84b側
は、上記フレーム13に取付けられた補強板13bに連
結されている。また、上記摺動レール83は、断面矩形
の平板により構成され、上記フレーム13に突設された
サブフレーム13aに取付けられている。さらに、上記
基部82aの下面には、図示しないが、内面が矩形の溝
が形成されており、この溝に上記摺動レール83が嵌め
込まれて両者が摺動可能となっている。
【0024】そして、上記シリンダロッド84bが伸縮
することにより、上記摺動ブラケット82が互いに接近
し、押圧パッド81によって型枠2の外枠21が両側か
ら挟持されるようになっている。なお、この保持機構の
他の実施例としては、位置決めされた型枠2の上方から
径が拡大または縮小可能な円環状部材をかぶせ、当該円
環状部材の径を縮径することによりクランプする機構、
その他、既知の方法を用いることができる。
【0025】図1および図2を参照して、分離機構9
は、上記保持機構8によって保持された型枠2の下面を
下方から押圧する押圧棒91と、この押圧棒91を支持
する摺動ブラケット92と、この摺動ブラケット92が
摺動する摺動レール93と、上記摺動ブラケット92を
前記摺動レール93に対して摺動させるシリンダ94と
を有している。
【0026】押圧棒91は、真直な棒状部材であって、
第1のコンベア3,4の相互間に配置されている。この
押圧棒91は、中実または中空のいずれをも使用するこ
とができるし、その断面形状についても、円形,矩形そ
の他多角形等も使用することができる。押圧棒91の上
面には、上記型枠2の底板を押圧する押圧面91aが形
成されており、上記底板を押圧する際の面圧が過度に高
くならないようになっている。また、上記フレーム13
には、押圧棒91を支持する支持ローラ9aが取付けら
れている。なお、上記押圧面91aおよび支持ローラ9
aは無くすこともできる。また、型枠2の底板22を金
属で構成した場合には、上記押圧面91aにラバーマグ
ネット等を貼付れば、上記押上げ後の底板22のずれを
防止することができる。
【0027】摺動ブラケット92は、その先端92aで
上記押圧棒91の下面を固定支持している。また、上記
摺動レール93は、上記フレーム13に上下方向に沿っ
て取付けられている。さらに、上記摺動ブラケット92
には、図示しないが、上記摺動レール93と摺動可能な
溝が形成されており、この溝に上記摺動レール93が嵌
め込まれている。
【0028】一方、シリンダ94は、シリンダ本体94
aとシリンダロッド94bとを有する、油圧式または空
圧式の直動型シリンダであって、上記摺動ブラケット9
2の両側の2か所に取付けらている。そして、シリンダ
本体94a側は、上記フレーム13に固定され、シリン
ダロッド94bは、上記摺動ブラケット92に取付けら
れており、シリンダロッド94bが伸縮することによ
り、上記押圧棒91が上下移動する。すなわち、シリン
ダロッド94bが短縮すれば、摺動ブラケット92が上
方に引き上げられ、押圧棒91によって型枠2の底板が
押し上げられる。これにより、前記底板および生地1の
みが型枠2から分離され、第2のコンベア10,11へ
移動される。
【0029】また、上記押圧棒91自体を伸縮シリンダ
により構成することもできる。図1および図2を参照し
て、第2のコンベア10,11はベルト106,116
を有するベルトコンベアであって、上記第1のコンベア
3,4の上方に配置されている。各コンベア10,11
は、コンベア駆動軸101,102に直結されたモータ
103,104を有しており、各々独立して回転駆動さ
れる。また、第2のコンベア10,11は、支持板10
5に取付けられており、この支持板105がコンベア移
動機構12の、後述するシリンダ121に支持されてい
る。
【0030】図7は、上記第2のコンベア10,11お
よびコンベア移動機構12部分を示す要部拡大図であ
る。図1,図2および図7を参照して、コンベア移動機
構12は、上記第2のコンベア10,11の支持板10
5に取付けられた摺動ブラケット122と、この摺動ブ
ラケット122が摺動可能に係合された摺動レール12
3と、摺動ブラケット122を摺動レール123に対し
て摺動させるシリンダ121とを有している。このシリ
ンダ121は、シリンダ本体121aとシリンダロッド
121bとを有する直動型シリンダであって、シリンダ
121a本体が上記フレーム13に取付けられ、シリン
ダロッド121bが上記摺動ブラケット122に取付け
られている。
【0031】図8は、図7におけるC−C断面図であ
る。図8も同時に参照して、上記摺動ブラケット122
は、樹脂製の摺動パッド122aを介して摺動レール1
23に支持されており、シリンダロッド121bが伸縮
することによって摺動ブラケット122が摺動レール1
23を摺動し、これにより、第2のコンベア10,11
が移動されるようになっている。すなわち、シリンダロ
ッド121bが短縮すれば、第2のコンベア10,11
の相対距離が大きくなり、上記押し上げられた底板およ
び生地1が上記第2のコンベア10,11間を通過可能
となる。また、シリンダロッド121bが伸長すれば、
上記第2のコンベア10,11の相対距離が小さくな
り、上記押し上げられた底板および生地1が第2のコン
ベア10,11間を通過不可となる。なお、上記摺動ブ
ラケット122と摺動レール123との係合構造は、要
するに、両者が摺動可能な構造であれば他の構造であっ
ても良い。また、第2のコンベア10,11の相対移動
を、電磁力によって行なうこともできる。
【0032】また、図1を参照して、参照符号Dは、ベ
ルトコンベアであって、上記第2のコンベア10,11
により搬送された底板および生地1を次工程に送給する
ものである。上述した構成のケーキの型枠分離装置によ
れば、供給コンベアSにより生地1および型枠2が第1
のコンベア3,4側に供給される。この生地1および型
枠2は、送給機構5の当接片52によって所定時間一旦
停止された後、第1のコンベア3,4に送給され、搬送
される。
【0033】上記生地1および型枠2が第1のコンベア
3,4に搬送される途中において、位置決めローラ6の
当接ローラ63が、上記型枠2に当接して型枠2および
生地1の移動が規制される。これにより、第1のコンベ
ア3,4上で、型枠2および生地1の位置決めがなされ
る。この状態で、上記型枠2の外枠21が、保持機構8
の押圧パッド81により両側から挟み込まれ、型枠2お
よび生地1が保持される。そして、分離機構9の押圧棒
91によって、前記保持された型枠2の底面が押圧さ
れ、これにより、上記外枠21を残して底板22および
生地1のみが上方へ押し上げられる。
【0034】このとき、第2のコンベア10,11間の
相対距離は、コンベア移動機構12によって大きくされ
る。従って、上記押し上げられた底板22および生地1
は、第2のコンベア10,11間を通過して上方に移動
する。そして、コンベア移動機構12によって、第2の
コンベア10,11間の相対距離を小さくし、上記押圧
棒91を降下させる。これにより、上記底板22が第2
のコンベア10,11に載置され、この第2のコンベア
10,11によって次工程へと搬送される。また、上記
外された外枠21は、図示しない排出用コンベアによっ
て装置の外に排出され、再び利用される。
【0035】このように、本実施例によれば、従来は、
焼成や蒸煮等した後の生地を冷却工程等の次工程に送る
際に、人手によって注意深く行なっていた生地を取り出
す作業を自動で行なうことができる。従って、ケーキの
製造において自動化を促進することができ、作業能率を
向上させてコストを下げることができる。また、本実施
例では、送給機構5により、生地1および型枠2は、所
定時間一旦停止された後、第1のコンベア3,4に送給
されるので、当該コンベア3,4上で生地1および型枠
2が混乱することなく所定間隔をあけて送られる。従っ
て、上記型枠2および生地の、位置決めローラ6による
位置決めを容易且つ正確に行なうことができ、好まし
い。
【0036】さらに、従来、搬送するためのコンベア
は、載置面がフラットなベルトコンベア等に限られてい
たが、上記型枠2から取り出した生地1は、底板を含ん
でいるので、ローラコンベア等を用いることもできる。
また、上記位置調整機構7によって、位置決めローラ6
を、型枠2の搬送方向に移動させることができるので、
寸法の異なる型枠を使用しても、当該型枠の寸法に対応
させて、正確に位置決めすることができる。
【0037】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく、位置決め手段としては、ローラ63の他
に2分割されたVブロックを使用することもできる。す
なわち、ロータリーアクチュエータ61が回転し、回転
アーム62が揺動して第1のコンベア上に移動された際
に上記Vブロックが構成されるようにしても良い。この
ようにすれば、搬送される型枠2が、上記Vブロックに
自動的に調心され、確実に第1のコンベア上の中央に位
置決めされる。もっとも、上記Vブロックを2分割しな
くても、直接第1のコンベア上に移動させるようにして
も良い。また、上記第1のコンベア3,4に、直接、位
置決め用突起を設け、送給された型枠2を載置して一定
間隔毎に間欠的に第1のコンベア3,4を駆動すること
により型枠2の位置決めを行なっても良い、等この発明
の要旨を変更しない範囲で種々の設計変更を施すことが
できる。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、第1のコンベ
アによって搬送された型枠および生地が、位置決め手段
によって、上記第1のコンベア上で位置決めされ、保持
機構によって当該位置で保持された後、分離機構によっ
て、型枠の底板および生地のみが分離されて第2のコン
ベアに送られることにより次工程に搬送されるので、従
来行なっていた手作業を無くし、自動化を促進すること
ができる。これにより、作業能率を向上させ、ケーキの
コストダウンに寄与することができる。
【0039】また、請求項2の発明によれば、送給機構
により、上記型枠および生地は、一定の間隔を有して第
1のコンベアに送られるので、上記型枠および生地の、
位置決め手段による位置決めを容易且つ正確に行なうこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るケーキの型枠分離装置
の概略正面図である。
【図2】図1におけるI−I断面図である。
【図3】型枠を示す断面図である。
【図4】供給機構を示す平面図である。
【図5】位置決めローラおよび保持機構を示す要部拡大
図である。
【図6】位置調整機構を示す要部拡大図である。
【図7】コンベア移動機構を示す要部拡大図である。
【図8】図7におけるC−C断面図である。
【符号の説明】
A ケーキの型枠分離装置 1 生地 2 型枠 21 外枠 22 底板 3,4 第1のコンベア 5 送給機構 6 位置決めローラ(位置決め手段) 8 保持機構 9 分離機構 10,11 第2のコンベア 12 コンベア移動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−180136(JP,A) 実開 平4−55287(JP,U) 実開 昭49−127497(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A21B 3/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底板と、この底板の周囲を取り囲み当該底
    板と分離可能な外枠とにより構成される、生地を収容す
    る型枠と、 上記型枠を掛け渡して搬送する、所定間隔を有して平行
    に配置された一対の第1のコンベアと、 上記第1のコンベアによる型枠および生地の搬送を規制
    し、型枠および生地を所定位置に位置決めをする位置決
    め手段と、 上記所定位置で、上記外枠を保持する保持機構と、 上記所定位置の下方に配置され、上記一対の第1のコン
    ベアの相互間を通って上昇し、上記外枠が保持された状
    態で底板を押圧することにより、前記底板および生地の
    みを上方へ押し上げて上記外枠を分離する分離機構と、 上記押し上げられた底板および生地を載置して搬送す
    る、互いに平行且つ接離可能な一対のコンベアからなる
    第2のコンベアと、 上記押し上げられた底板および生地が上記一対の第2の
    コンベア間を通過可能な姿勢と、通過不可能な姿勢と
    に、上記一対のコンベアを切離させるコンベア移動機構
    が設けられていることを特徴とするケーキの型枠分離装
    置。
  2. 【請求項2】上記型枠に収容された生地を、所定間隔毎
    に上記第1のコンベアへに供給する送給機構が、上記第
    1のコンベアの入口に備えられていることを特徴とす
    る、上記請求項1記載のケーキの型枠分離装置。
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