JPH06260152A - フィラメント用スリーブカシメ装置 - Google Patents

フィラメント用スリーブカシメ装置

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JPH06260152A
JPH06260152A JP12180391A JP12180391A JPH06260152A JP H06260152 A JPH06260152 A JP H06260152A JP 12180391 A JP12180391 A JP 12180391A JP 12180391 A JP12180391 A JP 12180391A JP H06260152 A JPH06260152 A JP H06260152A
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coil
sleeve
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chuck
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Giichi Sugita
義一 杉田
Akira Sonoda
晃 苑田
Masaki Ohashi
正樹 大橋
Hideo Moriguchi
秀夫 森口
Koji Nagasaka
孝二 永坂
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Tokyo Tungsten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ランプ用コイルの各部における許容差が大き
く,品質に影響していた部分であるが,コイル間に不可
避的に発生するバラツキを小さくして,品質の安定化を
図ったランプコイル用スリーブカシメ装置を提供するこ
とと,搬入・搬出及びスリーブの供給と押さえカシメを
追加し,自動化・省力化を図り,無人運転稼働とするフ
ィラメント用スリーブカシメ装置を提供すること。 【構成】 順次供給されるフィラメントコイルを固定す
る手段と,前記固定されたフィラメントコイルの両端に
スリーブを挿入する手段と,前記フィラメントコイル両
端に装填されたスリーブを加圧する加圧手段とを備え,
これにより,スリーブの挿入及びカシメを自動的に行
う。この場合,この固定手段には,コイルを自動的に供
給するコイル供給手段が取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,フィルメントに用いら
れるタングステン等の高融点金属コイルの両端にモリブ
デン等の高融点金属製のスリーブを装着し,カシメるた
めのフィラメント用スリーブカシメ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,白熱電球等を製作するにあたっ
て,ランプフィラメントコイルにモリブデン製のスリー
ブ(以下,Moスリーブと呼ぶ)をカシメる工程があ
る。この工程は,コイル外径に合わせた溝を持ち,コイ
ルに対して直角に位置するスリーブガイドを両側に持つ
小型治具上で,作業者がピンセット等にて位置決めし,
且つ,Moスリーブをコイル片側に挿入した後,ウエイ
ト付きソレノイドでカシメていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,このよ
うに作業者の手作業によりカシメを行った場合,コイル
レグの角度及び切断にバラツキがあり,又,治具にもコ
イル外径許容差に応じた寸法差があるため,Moスリー
ブのカシメ位置を定めるのが難しく,カシメの際に,応
々にしてMoスリーブ部分だけでなく,コイル部等カシ
メる事があり製造される製品に品質上問題があった。こ
のように,Moスリーブのカシメ強度は治具及びウエイ
ト付きソレノイドを用いた作業で決まるが,この作業
は,作業者間でも個人差があり,製造される製品に品質
にバラツキが生じていた。また,スリーブの形状も一定
と限らないために,上記した作業におけるカシメ強度の
バラツキを助長する結果となっていた。
【0004】そこで,本発明の一つの技術課題は,コイ
ル間バラツキを少なくして,品質の安定化を図ることが
できるランプコイル用Moスリーブカシメ装置を提供す
ることにある。
【0005】更に,本発明のもう一つの技術課題は,ス
リーブの作業を自動化し,これによって,省力化を図る
とともに,無人運転をも可能とするフィラメント用スリ
ーブカシメ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,直線状
の両端を有するフィラメントコイルを順次供給,搬送及
び搬出するためのコイル移送手段と,供給されたフィラ
メントコイルを両端を所定方向に向けた状態で固定する
コイル固定手段と,前記固定されたフィラメントコイル
の両端に,前記所定方向から自動的にスリーブを挿入す
るスリーブ装着手段と,前記フィラメントコイル両端に
装填されたスリーブを加圧する加圧手段とを備えている
ことを特徴とするフィラメント用スリーブカシメ装置が
得られる。本発明によれば,前記スリーブ装着手段に前
記スリーブを供給するスリーブ供給手段を備えているこ
とを特徴とするフィラメント用スリーブカシメ装置が得
られる。本発明によれば,前記コイル固定手段は,コイ
ルの挿入をガイドするガイド溝を有することを特徴とす
るフィラメント用スリーブカシメ装置が得られる。本発
明によれば,前記コイル固定手段は,チャック溝内のコ
イルを押さえるクランプ板と,前記チャックの両端で相
対移動可能なガイド台と,該ガイド台に対向して設けら
れ,該スリーブを加圧する押し具とを備えていることを
特徴とするフィラメント用スリーブカシメ装置が得られ
る。
【0007】
【作用】本発明においては,コイル移送手段は,直線状
の両端を有するフィラメントコイルを順次供給,搬送及
び搬出する。コイル固定手段は供給されたコイルを固定
する。スリーブ装着手段は,固定されたコイルの両端に
スリーブを挿入する。加圧手段は,コイル両端に装填さ
れたスリーブを加圧することで,フィラメントコイルの
両端に,スリーブを挿入し加圧してカシメが施される。
【0008】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。図
1は本発明の実施例に係るフィラメント用スリーブカシ
メ装置を示す図である。図1において,フィラメント用
スリーブカシメ装置は,コイル移送部10と,スリーブ
供給部20と,スリーブ装着部30と,コイル固定部4
0と,加圧部50とを備えている。コイル移送部10
は,円板11と,直進フィーダ12と,ボールフィーダ
13とを備えている。円板11の下部に,この円板11
を図示しない中心軸の回りに旋回させるステップモータ
からなるモータ15とシリンダ16とが設けられてい
る。シリンダ16は,円板11全体をこの中心軸ととも
に上下させる。円板11に隣接した直進フィーダ12と
この直進フィーダ12に隣接したボールフィーダ13
は,コイルを分離及び整列させて供給する。スリーブ供
給部20は,円板11に隣接して,支持台100上に対
向して夫々設けられたツインフィーダ21及び22とを
有し,コイルを分離及び整列させて供給する。このツイ
ンフィーダ21及び22は,図示しない制御部からの搬
送信号により動作する。また,ツインフィーダ21及び
22の下部にスリーブ装着部30が設けられている。ス
リーブ装着部30は,支持台100上で対向して設けら
れたシリンダ31及び32と,コイル両端に装着される
スリーブが搬送された後の挿入用シリンダで,先端部が
スリーブを案内できるように加工されている。コイル固
定部40は,シリンダ31及び32の間にコイルを挿入
するように配置されたチャック41を有する。チャック
41は,コイルのバラツキを修正し規定の位置決めを行
う。加圧部50は,チャック41の上方で,支持台10
0上の支持板101に取り付けられたガイド51及びガ
イド52と,チャック41の後方に配置されたクランプ
45とを有し,これらのガイド51及びガイド52と対
応してソレノイド53及び54とを備え,クランプ45
は,コイルをクランプし,ソレノイド53及び54によ
って,後述する金型バーが垂直方向に駆動される。これ
らのガイド51及びガイド52は,スリーブのかしめ位
置をガイドし,また,カシメ金型バー55をホールドす
るアタッチガイドの役割を持つ。また,ソレノイド53
及び54は,カシメ金型を駆動しカシメ力を発生供給す
る。
【0009】図2は図1に示された装置の直進フィーダ
12の先端部分を中心に示す斜視図である。図2におい
て,ボールフィーダ13及びこれに続く直進フィーダ1
2により分離・整列されたタングステン線等の高融点金
属からなるコイルが,ストッパ板12a及び位置決め用
真空ノズル12bにより,ストッパ板12aに引き付け
られ,これによって,直進フィーダ12の先端に置かれ
ている状態を示している。直進フィーダ12の先端部上
方には,このコイル1を吸着するための吸着ノズル14
が位置している。この吸着ノズル14は図示しない制御
部からの排出信号を受けて作動し,作動中は直線フィー
ダ12の先端部内のコイル1の直上にある。尚,図中符
号12cは,端部に六角穴を有するボルトである。
【0010】図1に戻ると,ボールフィーダ13から直
線フィーダ12に供給されたコイルは,コイル搬入,搬
出及び操作ミスを除去する吸着ノズル(図1では3個の
吸着ノズルが14a,14b,14cで示されてい
る。)によって,吸い上げられる。その際に,ノズル1
4aは円板11の降下とともに降下し,直進フィーダ1
2上のコイルを吸い上げる。吸い上げられたコイルは,
円板11の上昇及び回転によって,吸着ノズルに吸着さ
れたまま上昇し,且つ60°回転され,コイル固定部4
0のチャック41に供給される。更に,円板11は上昇
して及び60°回転され,吸着ノズル14aは待機状態
となる。コイル固定部40に供給されたコイルに,スリ
ーブの装着及びカシメを行うスリーブ加工が行われた
後,加工されたコイルの排出動作に移る。まず,円板1
1が上昇し,60°回転,降下して,コイル固定部の上
方で停止し降下して第2の吸着ノズル14bが吸い上
げ,更に,円板11を60°回転,降下させることによ
り行われる。さらに,排出動作と同等に,前述したコイ
ルと異なる別のコイルを第3の吸着ノズル14cが吸い
上げ,前述と同様に円板11が上昇及び60°回転し
て,同様な動作が繰り返し,行われる。尚,ノズル14
a及び14bはコイル又はスリーブ等に応じて操作ミス
時にこれらを除去するためにも用いることができる。
【0011】図3は図1に示されたスリーブ供給部20
を詳細に示す斜視図である。図3において,ツインフィ
ーダ21の先端部上部には,吸着ノズル25aの吸着口
25a´が位置している。フィーダ21は,前述の直進
フィーダ12と同様な機構でコイルの代わりに,コイル
両端に装着されるスリーブを供給する。このフィーダ1
2の最端部にあるスリーブを吸着ノズル25aが吸着
し,後述するスリーブ装着部30に供給する。吸着ノズ
ル25aはこれと直角方向に延在する位置決めシャフト
25bの一端部に円板状の取付部材25cを介して取り
付けられている。この位置決めシャフト25bの上端部
は,アーム板27を貫通し,支持部材27aにより,こ
のアーム板27によって支持されている。尚,27b,
27cはアーム板を固定するためのボルトである。この
シャフト25bは,鉛直方向に伸縮可能であり,このた
め,シャフト25bの周囲にはコイルバネ25dが挿入
され,鉛直方向にシャフトを付勢している。支持部29
は,支持板29aと,この支持板に固着され水平方向に
延在するシリンダ29bと,この支持板29a内に挿入
され,ボルト29c,29dにより固定される支持柱2
9eとを備え,この支持柱29eは支持端部29fによ
り,支持台に直立するように固定されている。尚,符号
29gは固定するためのボルトである。
【0012】図4はスリーブ装着部30を示している。
スリーブ供給部20から搬送されたMo製スリーブ2が
ガイド台33の逆台形の溝33a内に載置されており,
後方には挿入具34が配置されている。ガイド台33は
支持台100(図1参照)上の取付台35に取り付けら
れ,直進ガイド36は,逆L字形の固定部材37の上端
37aを貫通し,ナット37bで固定され,この固定部
材37は取付台35にボルト35b,35bに固定され
たもう一つの支持部材35aに,ボルト37c,37c
で固定されている。挿入具34の後方には,直進ガイド
36及びこの直進ガイド36を駆動するエアシリンダ3
1が位置している。直進ガイド36は側方にボールベア
リング軸受け38を具備し,このボールベアリング軸受
け38は,コ字状を有する上下振れ止め39内により配
置されている。これによって,直進ガイド36の直進性
は確保されている。尚,符号31aはエアシリンダ31
に圧縮空気を供給するためのエアホースである。センサ
60は,これらの装着動作の失敗,即ち,スリーブの外
れ等を確認するために設けられており,スリーブが装着
された際,次工程に移行するための確認信号を図示しな
い制御部に供給する。
【0013】図5は図4に示されたスリーブ2及び挿入
具34の先端部拡大図である。挿入具34には,スリー
ブ2を置くガイド台33のガイド溝33a(図4参照)
に合わせた逆台形の断面形状を有し,また,先端上部か
らlだけ離れ且つスリーブ2の長さの1/2の長さだけ
突出した板状の突出部34aを備えている。
【0014】図6は図1のカシメ装置の要部を示す斜視
図で,コイル固定部40,スリーブ装着部30,加圧部
50夫々の一部,及びこのスリーブの排除機構を示して
いる。図6において,図4において示されたガイド台3
3の先端同志をチャック41を介して互いに対向させて
いる。上方にはブロー装置56に接続されたブローノズ
ル57を設けた金型バー55が,それぞれガイド台33
に金型55aを対向させた状態で夫々設けられている。
スリーブの排除機構は,スリーブが完全に挿入できず,
溝内に残された場合,次の個々の作業に支障を来すの
で,この挿入されなかったスリーブを排除するために設
けられている。このスリーブ排除機構の排除動作は,チ
ャック41を中心として,チャック41の左右に位置す
るガイド台33にコイル両端に挿入されないで残ったス
リーブについて行われる。この場合,図4を参照して,
説明したように,センサ60(図4参照)のもう一つの
機能である挿入確認信号が設定した時間内に出力されな
い場合,制御部から駆動信号によって,ブロー装置56
が駆動し,ブローノズル57から圧縮空気が吹き出さ
れ,装着ミスのスリーブ及びコイルはガイド台33から
吹き飛ばされる。尚,コイルチャック41の上方に位置
する金型バー55は,軸55b及び55cを介して,前
述のガイド51及びガイド52(図1)に連絡してい
る。
【0015】図7は本発明の実施例に係るカシメ装置の
主要部の(a)斜視図及び(b)部分拡大図で,図8は
図7のカシメ装置の正面概略図である。図7(a)及び
図8において,コイル1はチャック41上に固定され,
コイル1の両端1aは両側に位置するガイド台33に配
置されている。夫々のスリーブは,この両端1aに挿入
後,左上の金型55a,右上の金型55aによってカシ
メられる。コイル挿入時には,コイル1の両端1aを形
成するレグは,スリーブの中心になければならず,又,
カシメ時には,コイル1のレグはスリーブの内径内下方
に接していなければならないので,ガイド台33を固定
している昇降台70全体を上昇させなければならない。
この昇降台70の上昇及び下降機構は,図8に示すよう
に,摺動ブロック73と,この台の上にあるリニアベア
リング75を有する昇降台70と,摺動ブロック73の
下方斜面73aと接触する斜面72aを有するくさびブ
ロック72と,このくさびブロック72をロッド71a
を介して駆動するシリンダとを備えている。一方,カシ
メ機構は矢印55bで示される方向に上昇下降する。こ
こで,昇降台70の上昇及び下降動作について図7
(b)及び図8を参照して説明する。コイル1が,チャ
ック41上に固定されたとき,シリンダ71によって,
駆動されるくさびブロック72が,ロッド71aを介し
て前進,即ち,図8では両側のくさびブロック72が間
隔を狭めるように進み,くさびブロックの傾斜面72a
によって,同様な傾斜を有する傾斜面73aによって,
昇降台70が矢印74に沿って押し上げられる。この際
に,リニアベアリング75は,上昇位置を正確に設定さ
せる。また,上昇量は,くさびブロック72の矢印72
bに沿う方向の進退によって,決定されその位置はスト
ッパブロック76によって決定される。尚,昇降台70
の両端には,図7(a)に示すように,外方に突出する
とともに,垂直方向に連続した突条部70bが設けられ
ている。この突条部70bは支持部材103に固定され
た固定部材102のガイド溝102aに挿入され,鉛直
方向に案内される。
【0016】図9(a)及び(b)は本発明の実施例に
用いられるスリーブ金属組織を夫々示す電子顕微鏡写真
である。ここでは,カシメ前のスリーブの形状を表して
いる。これらの図において,カシメ前のスリーブは,長
さ方向に沿った切れ目を有する円筒形状で,これらのス
リーブは,上記した装置により,自動的にコイル両端に
装着され,カシメにより三角形,台形,楕円形等の所望
の外形を有するスリーブに変形される。
【0017】図10は図1に示したクランプ45,コイ
ル固定部40の調整部42,及びコイル1の位置関係を
示している。図10において,チャック41は,支持台
43上に対向して設けられた一対のチャック本体44か
らなる。チャック本体44は,チャック41とこのチャ
ック41の両端に設けられ,近接・離間する方向68に
移動調節を行う調節部42と,その他の固定部材46,
47,48を備えている。また,調節部42は,六角穴
を有する微動ネジ42aを備えている。チャック41
は,対向する板材41aとこの板材41aの一端に設け
られた板材41bとによりチャック溝41cを形成して
いる。尚,図中符号41d,46a,47a,48aは
固定するためのボルトである。また,コイルチャック4
1上のクランプ45は,図中の矢印67で示す垂直方向
に移動可能である。
【0018】図11は,図10のコイルのチャック41
のコイル1のカシメ機構の作動パターンを示す平面図で
ある。図11(a)に示すように,搬送されたコイル1
は,チャック41のチャック溝41cに装填される。こ
の時,コイル1の両端1aはこのコイル1の中心軸に交
差する方向で且つ互いに逆方向に延在している。次に,
図11(b)に示すように,チャック41は,両側か
ら,その間隔を狭めるように動作し,チャック溝41c
内に完全に収容されるとともに,コイル1の両端1a
は,コイル1の中心軸と直交する方向に矯正される。次
に,スリーブ2が図中の矢印81で示されるコイル2端
部から挿入され固定される。更に,図11(c)に示す
ように,金型55aが下降し,スリーブ2が装着された
コイル両端にカシメが施され,続いてチャック41が開
放される。図11(d)は図11(c)のコイル先端部
のA−A断面図を示している。図11(e)に示すよう
に,続いて金型55等のカシメ機構が開放され,本カシ
メ加工の終了となる。尚,図11(f)は図11(d)
と同じくカシメが施されたコイル先端部のB−B断面図
を示している。
【0019】図12は図10のカシメ機構の作動パター
ンを示す正面図である。図12(a)において,チャッ
ク溝41cに挿入され,その両端1aは,ガイド溝33
a内に挿入されている。次に,チャック41に対向する
クランプ45が図の矢印81で示される方向に下降し,
コイル1を押さえるとともに,ガイド溝33aのコイル
両端の延在する位置に,スリーブ2が矢印82で示され
るように供給される(図12(b))。続いて,挿入具
34が近接する方向84に移動し,スリーブ2をコイル
両端1aに夫々挿入する(図12(c))。更に,金型
55aが矢印85で示すように降下して,コイル両端に
スリーブ2を固定する(図12(d))。次に,クラン
プ45が上昇し,続いて,ガイド台87が上昇し,チャ
ック41のチャック溝41cから,両端にスリーブ2を
備えたコイルが取り出されるとともに,ガイド台87及
び金型55aの加圧88によって,コイル1両端1aに
挿入されたスリーブ2は加圧される(図12(e))。
最後に,図12(f)に示すように,加圧後,コイル1
が溝内に収容されるまで,ガイド台33が降下し,矢印
89で示される方向に取り出され,カシメ加工が終了す
る。カシメ加圧は,素材への無理な応力が掛からないよ
うに,極めてフリー状態において加圧される。
【0020】次に,本発明の実施例に係るスリーブカシ
メ装置の全体的な動作を概略的にまとめて説明する。図
1において,コイル供給部10のパーツフィーダ内に投
入されたランプフィラメント用コイルは,ツーリングさ
れて分離・整列して直線フィーダ12上にて順列化され
る。コイル外径に対して80%の接触面積を持つ吸着ノ
ズル14a,b,c及び円板11にて,コイル1は,ピ
ックアップされコイル固定部40にて所定の位置まで両
側より圧縮され,同時に上部より平滑な面をコイルに向
けたクランプ45が降下し,コイル1に浮き上がりを修
正し,更に,コイル両端も位置決めされる。スリーブ
は,スリーブ供給部のパーツフィーダ21,22により
分離整列されており,コイルと同様な吸着ノズルを有す
る手段により,コイルチャック41両側に位置する逆台
形状溝部に同時搬送され,コイルクランプ45に完了信
号により,両側同時にスリーブがコイル両端に挿入さ
れ,スリーブ装着部30の挿入具が元に戻った信号に
て,ウエイト付きソレノイド,ウエイト付きソレノイド
が作動し,両スリーブをカシメる。カシメ終了後クラン
プが上昇して,チャック41が開放されコイル供給と同
様の搬出手段にて,コイル固定部41から排出される。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
省スペース,小型であり,できる限り機構の積み重ねを
行い,集約化の図られたフィラメント用スリーブカシメ
装置を提供することができる。また,本発明によれば,
製品に対する加工の対処は,コイルの自由度を利用し,
且つ,無理な加工応力が残らないように,配慮,計画さ
れた事により,従来の主動機に比較して品質面で向上さ
せることができるフィラメント用スリーブカシメ装置を
提供することができる。また,本発明によれば,製品も
含め搬入,搬出の自動化や排除機構等を具備しており,
無人運転が可能となり,省力化及び生産性の向上に寄与
することができるスリーブカシメ装置を提供することが
できる。更に,本発明によれば,機構が簡単でメンテナ
ンスフリーに近い機構を備えたフィラメント用スリーブ
カシメ装置を提供することができる。本発明によれば,
フィラメントコイルのコストダウンに結び付いたフィラ
メント用スリーブカシメ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例に係るフィラメント用ス
リーブカシメ装置を示す図である。
【図2】図1に示された直進フィーダ5の先端を示す斜
視図である。
【図3】図1に示されたスリーブ供給部20のフィーダ
21及び吸着ノズル25aを示す図である。
【図4】スリーブ装着部30を示している。
【図5】図4に示されたMoスリーブ2及び挿入具34
の先端部拡大図である。
【図6】装置の要部を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施例に係るカシメ装置の主要部の
(a)斜視図及び(b)部分拡大図である。
【図8】図7のカシメ装置の正面概略図である。
【図9】(a)及び(b)は本発明の実施例により製造
されたMoスリーブの種々の形状を示す図である。
【図10】コイル装填部40及びクランプ35の機構を
示す拡大斜視図である。
【図11】図10のコイルチャック部41のコイル1の
カシメ機構の作動パターンを示す平面図である。
【図12】図10のカシメ機構の作動パターンを示す図
である。
【符号の説明】
1 コイル 1a 端部 2 Moスリーブ 10 コイル移送部 11 円板 12 直進フィーダ 12a ストッパ板 12b 真空ノズル 12c ボルト 13 ボールフィーダ 14 吸着ノズル 14a 吸着ノズル 14b 吸着ノズル 14c 吸着ノズル 15 モータ 16 シリンダ 20 スリーブ供給部 21 フィーダ 22 フィーダ 25a 吸着ノズル 25a´ 吸着口 25b 位置決めシャフト 25c 取り付け部材 25d コイルバネ 25e 移動方向を示す矢印 25f 移動方向を示す矢印 25i 支持台 27a 支持部材 27b ボルト 27c 支持部材 27 アーム板 28 可動部 28a シャフト 28b シャフト 28c ストッパ 28d シャフト 28e シャフト 28g ストッパ 28h ボルト 28i 調整ボルト 29 支持部 29a 支持板 29b シリンダ 29c ボルト 29d ボルト 29e 支持柱 29g ボルト 30 スリーブ装着部 31 シリンダ 31a エアホース 32 シリンダ 33 ガイド台 33a ガイド溝 34 挿入具 34a 突出部 35 取付台 35b ボルト 35a 支持部材 36 直進ガイド 37 固定部材 37a 上端 37b ナット 37c ボルト 38 ボールベアリング軸受け 39 上下振れ止め 40 コイル固定部 41 チャック 41a 板材 41b 板材 41c チャック溝 41d ボルト 42a 微動ネジ 42 調節部 43 支持台 44 チャック本体 45 クランプ 46 固定部材 46a ボルト 47 固定部材 47a ボルト 48 固定部材 48a ボルト 50 加圧部 51 ガイド 52 ガイド 53 ソレノイド 54 ソレノイド 55 金型バー 55a 金型 55b 矢印 56 ブロー装置 57 ブローノズル 60 センサ 68 移動方向を示す矢印 70 昇降台 70b 突条部 71 シリンダ 71a ロッド 72 くさびブロック 72a 斜面 73a 傾斜面 73 摺動ブロック 74 矢印 75 リニアベアリング 76 ストッパブロック 81 矢印 82 矢印 84 近接する方向を示す矢印 85 降下方向を示す矢印 87 ガイド台 88 加圧方向を示す矢印 89 矢印 100 支持台 101 支持板 102 固定部材 102a ガイド溝 103 支持部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】(a)及び(b)は本発明の実施例に用いられ
るスリーブ金属組織を夫々示す電子顕微鏡写真である。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】(a)及び(b)は本発明の実施例に用いられ
るスリーブ金属組織を夫々示す電子顕微鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森口 秀夫 東京都葛飾区青戸六丁目40番1号 東京タ ングステン株式会社東京製作所内 (72)発明者 永坂 孝二 東京都葛飾区青戸六丁目40番1号 東京タ ングステン株式会社東京製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線状の両端を有するフィラメントコイ
    ルを順次供給,搬送及び搬出するためのコイル移送手段
    と,供給されたフィラメントコイルを両端を所定方向に
    向けた状態で固定するコイル固定手段と,前記固定され
    たフィラメントコイルの両端に,前記所定方向から自動
    的にスリーブを挿入するスリーブ装着手段と,前記フィ
    ラメントコイル両端に装填されたスリーブを加圧する加
    圧手段とを備えていることを特徴とするフィラメント用
    スリーブカシメ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のフィラメント用スリーブカシ
    メ装置において,前記スリーブ装着手段に前記スリーブ
    を供給するスリーブ供給手段を備えていることを特徴と
    するフィラメント用スリーブカシメ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1のコイルカシメ装置において,
    前記コイル固定手段は,コイルの挿入をガイドするガイ
    ド溝を有することを特徴とするフィラメント用スリーブ
    カシメ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1のフィラメント用スリーブカシ
    メ装置において,前記コイル固定手段は,チャック溝内
    のコイルを押さえるクランプ板と,前記チャックの両端
    で相対移動可能なガイド台と,該ガイド台に対向して設
    けられ,該スリーブを加圧する押し具とを備えているこ
    とを特徴とするフィラメント用スリーブカシメ装置。
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