JP3446848B2 - 情報担持体の製造方法 - Google Patents

情報担持体の製造方法

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JP3446848B2 JP33989594A JP33989594A JP3446848B2 JP 3446848 B2 JP3446848 B2 JP 3446848B2 JP 33989594 A JP33989594 A JP 33989594A JP 33989594 A JP33989594 A JP 33989594A JP 3446848 B2 JP3446848 B2 JP 3446848B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転写若しくは貼着によ
り被転写体表面にホログラム構成層を形成するホログラ
ム転写箔若しくはホログラムラベルに係り、特に、ホロ
グラム構成層が形成された情報担持体の上記ホログラム
構成層の任意領域からホログラム効果を消失させてホロ
グラム構成層に設けられた画像パターンの視覚性を向上
させた情報担持体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からホログラムは装飾性、立体感に
よる意外性の効果を生かして書籍や雑誌の表紙並びに挿
絵、ギフト商品、ノベルティ商品あるいはディスプレイ
や広告の分野において利用され、更に偽造が困難である
ことから商品券等の有価証券、クレジットカード、ID
カード等の偽造防止手段として採用されている。
【0003】これ等のホログラムはその表面に干渉縞の
凹凸パターンが形成されて成るもので、その表面に白色
光が照射されると凹凸パターン面による反射回折光が互
に干渉して結像しその結像位置に立体感のあるホログラ
ム像が観察されるものである。そして、凹凸パターンを
利用することからレリーフ型ホログラムと呼ばれてい
る。また、反射回折光は波長によりその回折角が異なる
ため自然光が分散して得られる連続スペクトルを構成し
虹模様に見えることからレインボーホログラムと呼ばれ
ることもある。
【0004】ここで、上記商品券やクレジットカード等
の情報担持体に対して上述したホログラムを適用する場
合、従来、ホログラム転写箔を用いた転写法やホログラ
ムラベルを用いた貼着法等により行われている。
【0005】すなわち、上記ホログラム転写箔は、図5
に示すようにベースシートaと、このベースシートa上
に直接若しくは剥離層bを介して設けられ凹凸パターン
を有するホログラム形成層cと、このホログラム形成層
cの凹凸パターン面に沿って設けられた光反射層dと、
この光反射層d上に直接若しくはアンカー層(図示せ
ず)を介して設けられた接着剤層eとでその主要部が構
成されており、上記接着剤層eを介しベースシートaを
除く各層が図示外の被転写体表面に転写されてその表面
にホログラム構成層を形成するものである。
【0006】他方、上記ホログラムラベルは、図6に示
すように透明シートfと、この透明シートf上に設けら
れた凹凸パターンを有するホログラム形成層cと、この
ホログラム形成層cの凹凸パターン面に沿って設けられ
た光反射層dと、この光反射層d上に直接若しくはアン
カー層(図示せず)を介して設けられた接着剤層eとで
その主要部が構成されており、上記接着剤層eを介し透
明シートfと各層が図示外の被転写体表面に貼着されて
その表面にホログラム構成層を形成するものであった。
【0007】尚、図5及び図6中、gは接着剤層eと剥
離性を有する剥離材料層、hは接着剤層eを保護する保
護シートをそれぞれ示している。
【0008】ところで、クレジットカード等の情報担持
体に対して上記ホログラムを適用した場合、より偽造防
止効果を高める目的から上記ホログラム構成層表面へ染
料等の光透過性材料を用いた転写手段により顔写真等の
画像パターンを形成する方法が広く採られている。図7
はカード基材等の被転写体表面に設けられたホログラム
構成層に対して画像データに基づく昇華転写手段により
顔写真等の画像パターンを形成する方法を示したもので
ある。すなわち、この方法は、帯状のシート上にイエロ
ー、マゼンタ、シアン等の昇華性染料を各々含んだ熱昇
華性転写層(Y)、(M)、(C)が所定の寸法毎に順
次形成されて成る転写リボンiを用い、かつ、この転写
リボンiとカード基材等の被転写体jをプラテンローラ
kとサーマルヘッドmとの間に挿通させると共に、画像
データに基づき上記サーマルヘッドmの発熱素子群(図
示せず)を適宜発熱させて上記データに基づく画像パタ
ーンを被転写体jのホログラム構成層(図示せず)表面
に形成する方法である。この場合、転写リボンiについ
ては常にβ方向へ搬送させる一方、上記被転写体jにつ
いては一色の転写が終了する毎にα’方向へ引き戻し再
度α方向へ搬送させて二色目の転写、三色目の転写が順
次なされるため、図8(A)に示すように顔写真等カラ
ーの画像パターンpが被転写体jのホログラム構成層表
面に形成されるものであった。また、この方法に代え
て、カード基材等被転写体の任意部位に顔写真等の画像
パターンを予め形成し、この画像パターンが形成された
部位に上記ホログラム構成層を形成して同様の情報担持
体を得る方法も一般に採られている。
【0009】そして、この様に構成された情報担持体に
おいてはホログラムパターンと顔写真等の画像パターン
を具備していることから、その分、真偽を判定するため
の情報量が多くなるため偽造防止効果が向上する利点を
有していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この様な用
途に用いられるホログラム転写箔若しくはホログラムラ
ベルは、これ等を適用して得られる情報担持体からホロ
グラムパターンと顔写真等の画像パターンを確認できる
ようにする必要があることから、上記光反射層の構成材
料としては角度に依存して光透過性を発現するTiO
(酸化チタン)やZnS(硫化亜鉛)等が用いられてい
た。
【0011】しかし、これ等の材料はその融点が比較的
高い(TiO:1750℃、ZnS:1020℃)た
め、サーマルヘッド等により画像パターンを形成する前
者の方法を採った場合でも融解されることがなく(サー
マルヘッドの加熱条件は通常0℃〜300℃程度)、画
像パターンの形成の有無に拘らずホログラム構成層は依
然としてホログラム効果を有している。
【0012】このため、図8(A)に示すようにホログ
ラムパターンが認識されない角度範囲(この場合、光反
射層を構成する上記材料が光透過性を示すため)におい
ては顔写真等の画像パターンpのみが視覚されるが、上
記角度範囲外の場合には図8(B)に示すようにホログ
ラムパターンqと顔写真等の画像パターンpが重なって
視覚されるため画像パターンpが判別され難くなる問題
点を有していた。
【0013】また、この問題点は、カード基材等被転写
体の任意部位に顔写真等の画像パターンを予め形成して
求められた情報担持体においても同様に有していた。
【0014】本発明はこの様な問題点に着目してなされ
たもので、その課題とするところは、被転写体表面に形
成されたホログラム構成層の任意領域からホログラム効
果を消失させてホログラム構成層に設けられた画像パタ
ーンの視覚性を向上させ情報担持体の製造方法を提供
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、ベースシートと、このベースシート上に直接
若しくは剥離層を介して設けられた凹凸パターンを有す
るホログラム形成層と、この凹凸パターン面に沿って設
けられかつ薄膜の低融点金属層により構成された光反射
層と、この光反射層上に直接若しくはアンカー層を介し
て設けられた接着剤層とを備え、この接着剤層を介しベ
ースシートを除く各層が被転写体に転写されてその表面
にホログラム構成層を形成するホログラム転写箔を用
い、上記ホログラム構成層が形成された情報担持体を製
造する方法を前提とし、上記ホログラム転写箔の接着剤
層の任意部位へ昇華転写手段により画像パターンを形成
すると共に、昇華転写時の加熱処理により上記画像パタ
ーンに対応した部位の低融点金属層を溶融除去し、次い
でベースシートを除く各層を被転写体へ転写させてその
表面にホログラム構成層を形成することを特徴とするも
のである。
【0016】そして、この請求項1記載の発明に係る
報担持体の製造方法においてはそのホログラム転写箔の
上記光反射層が薄膜の低融点金属層により構成されてい
るため、この低融点金属層の任意部位を加熱処理した場
合、その部位が溶融除去されてこの部位のホログラム効
果を消失させることが可能となる。従って、ホログラム
形成層に設けられた画像パターンの形成部位と上記ホロ
グラム効果の消失部位とを一致させることにより画像パ
ターンの視覚性を向上させることが可能となる。すなわ
ち、ホログラム転写箔の接着剤層に昇華転写手段による
画像パターンが形成される際、この画像パターンに対応
する部位の低融点金属層も加熱処理により溶融除去され
てその部位のホログラム効果が消失するため、画像パタ
ーンの形成部位とホログラム効果の消失部位とを一致さ
せることが可能となる。
【0017】尚、請求項1記載の発明に適用されるホロ
グラム転写箔を構成するベースシート並びに各層(但
し、光反射層を除く)の材料としては従来のものが利用
でき、ベースシートとしてはポリエステルやポリカーボ
ネート等の樹脂フィルムが適用でき、剥離層としてはア
クリル系樹脂、アクリル系樹脂とビニール系樹脂の混合
物等が適用できる。また、剥離層上に設けられるホログ
ラム形成層としてはアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、
セルロースアセテート系樹脂、ニトロセルロース系樹脂
等が適用され、これら材料表面に複数の干渉縞から成る
凹凸パターンを有する金属スタンパ等を加熱押圧してホ
ログラム形成層が形成される。また、このホログラム形
成層の凹凸パターン面に沿って設けられる薄膜の低融点
金属層(光反射層)としては真空蒸着などの適宜製膜手
段で製膜されたSn(スズ,融点:253℃)等が適用
できる。また、接着剤層としてはアクリル系樹脂、ビニ
ール系樹脂等の感熱若しくは感圧の接着剤が適用でき
る。尚、ホログラム転写箔の保存性を考慮して上記接着
剤層上に剥離性を有する保護シートを積層させる構成に
してもよい。
【0018】ここで、ホログラム形成層と接着剤層の屈
折率が大きく相違する場合、低融点金属層を部分的に除
去してもホログラム形成層と接着剤層の界面で光反射が
起こるためホログラム効果が消失され難いことがある。
請求項2及び請求項3に係る発明はこの様な弊害を改善
するためになされている。
【0019】すなわち、請求項2に係る発明は、請求項
1記載の発明に係る情報担持体の製造方法を前提とし、
上記ホログラム形成層と接着剤層の屈折率が略同一であ
ることを特徴とし、請求項3に係る発明は、上記ホログ
ラム形成層と接着剤層が同一の樹脂により構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0020】次に、請求項4〜6に係る発明は、請求項
1〜3に係るホログラム転写箔と同一の効果を有するホ
ログラムラベルに関する。
【0021】すなわち、請求項4に係る発明は、透明シ
ートと、このシート上に設けられた凹凸パターンを有す
るホログラム形成層と、この凹凸パターン面に沿って設
けられかつ薄膜の低融点金属層により構成された光反射
層と、この光反射層上に直接若しくはアンカー層を介し
て設けられた接着剤層とを備え、この接着剤層を介し透
明シートと各層が被転写体に貼着されてその表面にホロ
グラム構成層を形成するホログラムラベルを用い、上記
ホログラム構成層が形成された情報担持体を製造する方
法を前提とし、上記ホログラムラベルの接着剤層の任意
部位へ昇華転写手段により画像パターンを形成すると共
に、昇華転写時の加熱処理により上記画像パターンに対
応した部位の低融点金属層を溶融除去し、次いで透明シ
ートと各層を被転写体へ貼着させてその表面にホログラ
ム構成層を形成することを特徴とし、請求項5に係る発
明は、請求項4記載の発明に係る情報担持体の製造方法
を前提とし、上記ホログラム形成層と接着剤層の屈折率
が略同一であることを特徴とし、また、請求項6に係る
発明は、上記ホログラム形成層と接着剤層が同一の樹脂
により構成されていることを特徴とするものである。
【0022】尚、請求項4〜6に係る発明において適用
されるホログラムラベルを構成する上記透明シート並び
に各層(但し、光反射層を除く)の材料としては従来の
ものが利用でき、透明シートとしてポリエステルやポリ
カーボネート等の樹脂フィルムが適用できる。また、ホ
ログラムラベルにおけるホログラム形成層、光反射層、
及び、接着剤層等は請求項1〜3に係る発明において適
用された材料と同一の材料が利用できる。
【0023】
【0024】
【0025】尚、このような情報担持体としては、従来
技術において例示されたギフト商品、ノベルティ商品、
商品券等が挙げられ、更に、株券、小切手、手形、証
券、通帳類、観賞券、キャッシュカード、クレジットカ
ード、パスポート、チケット類等を例示することができ
る。また、情報担持体の画像パターンについては、例示
されている顔写真でもよいし、文字パターン、記号パタ
ーン等任意である。
【0026】
【0027】
【0028】
【作用】請求項1記載の発明に係る情報担持体の製造方
によれば、この方法に用いられるホログラム転写箔の
光反射層が薄膜の低融点金属層により構成されているた
め、上記ホログラム転写箔の接着剤層の任意部位へ昇華
転写手段により画像パターンを形成する際、昇華転写時
の加熱処理により上記画像パターンに対応した部位の低
融点金属層が溶融除去されてこの部位のホログラム効果
を消失させることが可能となる。
【0029】従って、ホログラム形成層に設けられた画
像パターンの形成部位と上記ホログラム効果の消失部位
とが一致して画像パターンの視覚性を向上させることが
可能となる。
【0030】また、請求項2記載の発明に係る情報担持
体の製造方法によれば、ホログラム形成層と接着剤層の
屈折率が略同一に設定されており、請求項3記載の発明
に係る情報担持体の製造方法によれば、上記ホログラム
形成層と接着剤層が同一の樹脂により構成されているこ
とからホログラム形成層と接着剤層との界面における光
反射が起こり難いため、低融点金属層の溶融除去に伴う
ホログラム効果の消失をより完全に達成させることが可
能となる。
【0031】次に、請求項4記載の発明に係る情報担持
体の製造方法によれば、請求項1に係る発明と同様に上
記光反射層が薄膜の低融点金属層により構成されてお
り、昇華転写時の加熱処理により画像パターンに対応し
た部位の低融点金属層が溶融除去されてこの部位のホロ
グラム効果を消失させることができるため、ホログラム
形成層に設けられた画像パターンの形成部位と上記ホロ
グラム効果の消失部位とが一致して画像パターンの視覚
性を向上させることが可能となる。
【0032】また、請求項5記載の発明に係る情報担持
体の製造方法によれば、ホログラム形成層と接着剤層の
屈折率が略同一に設定されており、請求項6記載の発明
に係る情報担持体の製造方法によれば、上記ホログラム
形成層と接着剤層が同一の樹脂により構成されているた
めホログラム形成層と接着剤層との界面における光反射
が起こり難くなり、上記ホログラム効果の消失をより完
全に達成させることが可能となる。
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0037】[参考例1] この参考に係るホログラム転写箔10は、図1に示
すようにポリエステルフィルムから成るベースシート1
1と、このベースシート11上に設けられアクリル系樹
脂から成る剥離層12と、この剥離層12上に設けられ
レリーフ型ホログラムを構成する凹凸パターン3を有し
ウレタン系樹脂から成るホログラム形成層13と、蒸着
法により上記凹凸面に沿って設けられた膜厚約50オン
グストロームのスズ(Sn)から成る光反射層(低融点
金属層)14と、この光反射層14上に設けられた膜厚
約5〜20μmの接着剤層15とでその主要部が構成さ
れ、この接着剤層15には剥離材料層16が設けられた
保護シート17が積層されている。尚、上記接着剤層を
構成する材料組成は以下の通りである。
【0038】 (接着剤層塗料の組成) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 60重量部 トルエン/2−ブタン 40重量部 そして、この参考に係るホログラム転写箔10から
剥離材料層16が設けられた保護シート17を剥離して
接着剤層15を露出させ、次いでこれを被転写体である
ポリ塩化ビニル製のカード基材(図示せず)の所定箇所
へ重ね合わせその表面へベースシート11を除く各層を
転写させてホログラム構成層(図示せず)を転写させ
た。更に、このホログラム構成層上へ従来技術で説明し
た転写リボンを用い、昇華転写方式によりカラーの顔写
真から成る画像パターン2を形成して図2(A)に示す
ような情報担持体20を得た。
【0039】そして、この情報担持体20においてはホ
ログラムパターンが認識されない角度範囲においては顔
写真の画像パターン2のみが視覚されるが(図2A参
照)、上記角度範囲外の場合には図2(B)に示すよう
にホログラムパターン30と顔写真の画像パターン2が
確認された。この場合、図2(B)に示すように画像パ
ターン2の形成部位にはホログラムパターン30が確認
されないため画像パターン2の視覚性が大幅に向上され
ているものであった。
【0040】 [実施例] {ホログラム転写箔の製造} (剥離層塗料の組成) ポリメチルメタアクリレート(Tg:105℃) 10重量部 (三菱レイヨン(株)製 商品名BR−80) テフロンパウダー 1重量部 トルエン/2−ブタノン(1/1) 40重量部 (ホログラム形成層塗料の組成) アクリルポリオール樹脂(TG:75℃,OH価:100) 25重量部 ニトロセルロース樹脂 5重量部 (窒素含有率:12%,平均重合度:45,粘度:1/2) キシレンジイソシアナート 5重量部 トルエン/2ーブタノン(25/20) 45重量部 酢酸イソブチル 20重量部 (接着剤層塗料の組成) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(Tg:65℃) 10重量部 (積水化学工業(株)製 商品名エスレックA) メラミン・ホルムアルデヒド縮合物(分解点300℃/軟化点なし) (日本触媒(株)製 商品名エポスターS) 2重量部 2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−ベンゾトリアゾール 2.5重量部 トルエン/2−ブタノン(2/1) 40重量部 厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルム4
1上に、グラビアコーターを用いて上記剥離層塗料を乾
燥重量2.0g/m2になるように塗布乾燥して剥離層
42を形成した。その層上に上記ホログラム形成層塗料
をグラビアコータで乾燥重量が1.2g/m2になるよ
うに塗布乾燥してホログラム形成層43を形成し、60
℃、72時間エイジングをおこなった後、プレス機にて
ホログラム形成層43とホログラムスタンパのホログラ
ムパターン形成面を重ね合わせ、エンボス加工を160
℃、40kg/cmの加熱、加圧条件にて行いホログラ
ム形成層43に凹凸パターン3を形成した。次に、該ホ
ログラム形成層43面に約50オングストロームの厚み
にスズ(Sn)を蒸着して光反射層(低融点金属層)4
4を形成した。更に、上記接着剤層塗料をグラビアコー
ターで乾燥重量が1.5g/m2になるように塗布乾燥
して接着剤層45を形成しホログラム転写箔40を製造
した(図3A参照)。
【0041】{転写リボンの製造}3つの色の染料(イ
エロー、マゼンタ、シアン)を各々ポリビニルブチラー
ルに分散させ、グラビアコータを用いて、厚さ6μmの
ポリエステルフィルム上に、各色が交互に配置されるよ
うに塗布乾燥して、3色の熱昇華性インク層を有する転
写リボンを製造した。
【0042】そして、この転写リボンを用い参考例1と
同様の昇華転写方式により上記ホログラム転写箔40に
おける接着剤層45の任意箇所に画像パターン21を形
成した。この際、昇華転写時の加熱処理により上記光反
射層(低融点金属層)44の加熱領域が溶融除去(ボー
ルアップ現象)されて、図2(B)に示すように画像パ
ターン21に対応する部位には光反射層(低融点金属
層)44が存在しない構造になっている。
【0043】次に、接着剤層45に画像パターン21が
形成されたホログラム転写箔40についてその接着剤層
45側を被転写体であるポリ塩化ビニル製カード基材2
3の所定箇所へ重ね合わせ(図3C参照)、かつ、その
表面へベースシート41を除く各層を転写させて図3
(D)に示すような情報担持体25を得た。
【0044】そして、得られたこの情報担持体25にお
いては、参考例1の場合と同様に画像パターン21の形
成部位にはホログラムパターンが確認されないため(図
3D参照)画像パターン21の視覚性が大幅に向上され
ているものであった。
【0045】[参考] この参考に係るホログラムラベル50は、図4に示
すようにポリエステルフィルムから成る透明シート51
と、この透明シート51上に設けられアクリルポリオー
ル樹脂(Tg:75℃、OH価:100)とニトロセル
ロース樹脂(重量比で25:5)の混合系から成るホロ
グラム形成層52と、蒸着法により上記ホログラム形成
層52の凹凸面に沿って設けられた膜厚約50オングス
トロームのスズ(Sn)から成る光反射層(低融点金属
層)53と、参考例1と同一の組成を有する材料から成
る接着剤層54とでその主要部が構成され、この接着剤
層54には剥離材料層55が設けられた保護シート56
が積層されている。
【0046】そして、このホログラムラベル50から上
記保護シート56を剥離材料層55と共に剥がして接着
剤層54を露出させ、接着剤層24を介し被転写体であ
るポリ塩化ビニル製カード基材(図示せず)の表面へ貼
着して透明シート51、ホログラム形成層52、光反射
層(低融点金属層)53、接着剤層54から成るホログ
ラム構成層を形成した。更に、このホログラム構成層の
透明シート51上へ参考例1と同一の転写リボンを用
い、昇華転写方式によりカラーの顔写真から成る画像パ
ターンを形成して情報担持体(図示せず)を得た。
【0047】そして、得られたこの情報担持体において
は、参考例1の場合と同様に画像パターンの形成部位に
はホログラムパターンが確認されないため画像パターン
の視覚性が大幅に向上されているものであった。
【0048】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係る情報担持体の
製造方法によれば、この方法に用いられるホログラム転
写箔の光反射層が薄膜の低融点金属層により構成されて
いるため、上記ホログラム転写箔の接着剤層の任意部位
へ昇華転写手段により画像パターンを形成する際、昇華
転写時の加熱処理により上記画像パターンに対応した部
位の低融点金属層が溶融除去されてこの部位のホログラ
ム効果を消失させることが可能となる。
【0049】従って、ホログラム形成層に設けられた画
像パターンの形成部位と上記ホログラム効果の消失部位
とが一致して画像パターンの視覚性を向上できる効果を
有している。
【0050】また、請求項2記載の発明に係る情報担持
体の製造方法によれば、ホログラム形成層と接着剤層の
屈折率が略同一に設定されており、請求項3記載の発明
に係る情報担持体の製造方法によれば、上記ホログラム
形成層と接着剤層が同一の樹脂により構成されているこ
とからホログラム形成層と接着剤層との界面における光
反射が起こり難く、これにより上記ホログラム効果の消
失をより完全に達成させることが可能になるため画像パ
ターンの視覚性をより確実に向上できる効果を有してい
る。
【0051】次に、請求項4記載の発明に係る情報担持
体の製造方法によれば、請求項1に係る発明と同様に上
記光反射層が薄膜の低融点金属層により構成されてお
り、昇華転写時の加熱処理により画像パターンに対応し
た部位の低融点金属層が溶融除去されてこの部位のホロ
グラム効果を消失させることができるため、ホログラム
形成層に設けられた画像パターンの形成部位と上記ホロ
グラム効果の消失部位とが一致して画像パターンの視覚
性を向上できる効果を有している。
【0052】また、請求項5記載の発明に係る情報担持
体の製造方法によれば、ホログラム形成層と接着剤層の
屈折率が略同一に設定されており、請求項6記載の発明
に係る情報担持体の製造方法によれば、上記ホログラム
形成層と接着剤層が同一の樹脂により構成されているた
めホログラム形成層と接着剤層との界面における光反射
が起こり難くなり、これにより上記ホログラム効果の消
失をより完全に達成させることが可能になるため画像パ
ターンの視覚性をより確実に向上できる効果を有してい
る。
【0053】
【0054】
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例1に係るホログラム転写箔の断面図。
【図2】図2(A)〜(B)は参考例1に係るホログラ
ム転写箔を用いて得られた情報担持体の平面図。
【図3】図3(A)は実施例に係るホログラム転写箔
の断面図、図3(B)〜(D)はこのホログラム転写箔
を用いて情報担持体を製造する工程を示す説明図。
【図4】参考に係るホログラムラベルの断面図。
【図5】従来例に係るホログラム転写箔の断面図。
【図6】従来例に係るホログラムラベルの断面図。
【図7】被転写体に設けられたホログラム構成層に対し
昇華転写手段により画像パターンを形成する工程を示す
概略斜視図。
【図8】図8(A)〜(B)は従来例に係るホログラム
転写箔若しくはホログラムラベルを用いて得られた情報
担持体の平面図。
【符号の説明】
3 凹凸パターン 10 ホログラム転写箔 11 ベースシート 12 剥離層 13 ホログラム形成層 14 光反射層(低融点金属層) 15 接着剤層

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースシートと、このベースシート上に直
    接若しくは剥離層を介して設けられた凹凸パターンを有
    するホログラム形成層と、この凹凸パターン面に沿って
    設けられかつ薄膜の低融点金属層により構成された光反
    射層と、この光反射層上に直接若しくはアンカー層を介
    して設けられた接着剤層とを備え、この接着剤層を介し
    ベースシートを除く各層が被転写体に転写されてその表
    面にホログラム構成層を形成するホログラム転写箔を用
    い、上記ホログラム構成層が形成された情報担持体を製
    造する方法において、 上記ホログラム転写箔の接着剤層の任意部位へ昇華転写
    手段により画像パターンを形成すると共に、昇華転写時
    の加熱処理により上記画像パターンに対応した部位の低
    融点金属層を溶融除去し、次いでベースシートを除く各
    層を被転写体へ転写させてその表面にホログラム構成層
    を形成することを特徴とする情報担持体の製造方法。
  2. 【請求項2】上記ホログラム形成層と接着剤層の屈折率
    が略同一であることを特徴とする請求項1記載の情報担
    持体の製造方法
  3. 【請求項3】上記ホログラム形成層と接着剤層が同一の
    樹脂により構成されていることを特徴とする請求項1記
    載の情報担持体の製造方法
  4. 【請求項4】透明シートと、このシート上に設けられた
    凹凸パターンを有するホログラム形成層と、この凹凸パ
    ターン面に沿って設けられかつ薄膜の低融点金属層によ
    り構成された光反射層と、この光反射層上に直接若しく
    はアンカー層を介して設けられた接着剤層とを備え、こ
    の接着剤層を介し透明シートと各層が被転写体に貼着さ
    れてその表面にホログラム構成層を形成するホログラム
    ラベルを用い、上記ホログラム構成層が形成された情報
    担持体を製造する方法において、 上記ホログラムラベルの接着剤層の任意部位へ昇華転写
    手段により画像パターンを形成すると共に、昇華転写時
    の加熱処理により上記画像パターンに対応した部位の低
    融点金属層を溶融除去し、次いで透明シートと各層を被
    転写体へ貼着させてその表面にホログラム構成層を形成
    することを特徴とする情報担持体の製造方法。
  5. 【請求項5】上記ホログラム形成層と接着剤層の屈折率
    が略同一であることを特徴とする請求項4記載の情報担
    持体の製造方法
  6. 【請求項6】上記ホログラム形成層と接着剤層が同一の
    樹脂により構成されていることを特徴とする請求項4記
    載の情報担持体の製造方法
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