JP3445206B2 - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導加熱方式の炊
飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の誘導加熱方式の炊飯器は、使用
者が設定した炊飯条件に応じて予熱工程、炊飯工程(容
量判別、中ぱっぱおよび沸騰維持)、炊き上げ工程、む
らし工程、2度炊き工程の各工程からなる炊飯制御処理
を実行した後、保温制御処理を行うものである。
【0003】そして、前記炊飯制御処理を経て保温制御
処理を実行すると、または、使用者が待機状態で保温ス
イッチを操作することによって保温制御処理を実行する
と、内鍋が取り出されているか否かを検出する鍋検知処
理を実行する。
【0004】これにより、保温制御処理中に、例えば、
使用者が内鍋を取り出したにも拘わらず、保温制御処理
が実行され続ける不都合を防止している。また、保温制
御処理を実行中にも拘わらず、使用者が内鍋を取り出し
て新たに炊飯をするために洗米して内鍋をセットして炊
飯キーを操作すると、再加熱制御処理が実行され、炊飯
制御処理は実行されないという不都合を防止している。
【0005】この保温制御処理中の鍋検知処理として特
公平6−9531号では、一定時間(1秒)内に所定回
数(16回)温度データをサンプリングし、全てのデー
タが鍋無しを示す場合には鍋無しと判断するようにした
ヒータによる加熱方式の炊飯器が提供されている。
【0006】また、特開平9−19362号では、炊飯
制御から保温制御に移行する状態において、内鍋が所定
の保温温度に低下する間において、前記温度検出手段に
よって検出した温度が、所定時間内に所定温度以上低下
したか否かをチェックすることにより、内鍋の有無を検
出するようにした誘導加熱方式の炊飯器が提供されてい
る。この炊飯器では、前記炊飯制御から保温制御に移行
する際に、前記加熱手段による加熱動作を停止してお
き、所定の保温温度まで自然冷却される際に、その温度
低下の勾配が所定温度以上のときは加熱手段による加熱
動作および加熱動作停止を繰り返し行い、前記加熱手段
の加熱動作時に前記内鍋の有無を検出し、鍋無しを検出
したときには保温制御を停止させる。また、温度低下が
所定温度未満のときは前記加熱手段の加熱動作を行わ
ず、加熱動作の停止状態を維持して自然冷却を継続する
ようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
6−9531号に記載の炊飯器の構成は、ヒータによっ
て内鍋を直接的に加熱する方式であるため、誘導加熱方
式の炊飯器に適用することはできない。即ち、ヒータに
よる加熱方式の炊飯器は、加熱量が少ない保温ヒータに
常時通電することにより内鍋を所定温度に保温するもの
であるため、内鍋が取り出された場合には温度上昇が顕
著であり、その結果、内鍋の有無の検出をすることがで
きる。しかし、誘導加熱方式の炊飯器は、保温制御の際
に、加熱手段である誘導加熱コイルに所定時間毎に通電
することによって所定の保温温度に維持するものであ
り、非通電時に内鍋を取り出した場合には、その温度変
化(この場合、温度降下)は約2℃から3℃程度である
ため、その温度変化で鍋無しと断定することはできな
い。
【0008】また、特開平9−19362号に記載の炊
飯器では、炊飯制御から保温制御に移行する際に内鍋の
有無を検出するため、単に保温スイッチを操作すること
によって保温制御を実行した場合には、内鍋の有無を検
出することができない。また、この場合には、同公報の
従来例に記載のように、誘導加熱動作中に入力電流の検
出と負荷電流の低下を検出して鍋無しを検出する構成と
することも考えられる。しかし、この鍋検知処理は、誘
導加熱動作を利用して行うものであるため、検知に要す
る時間が長くなり、前述したように、使用者が内鍋を取
り出したにも拘わらず、保温制御処理を実行し続けた
り、新たに炊飯しようとして炊飯キーを操作すると、再
加熱制御処理を実行する等の可能性がある。
【0009】そこで、本発明では、使用者が内鍋を取り
出したことを短時間で検出することができる炊飯器を提
供することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の炊飯器は、本体内に収容する内鍋と、該内
鍋を誘導加熱する加熱手段と、前記内鍋の温度を検出す
る温度検知手段と、前記温度検知手段による検出温度に
応じて前記加熱手段を制御して炊飯制御および保温制御
を実行する制御手段を備えた誘導加熱方式の炊飯器にお
いて、少なくとも前記保温制御の際に、この制御とは別
に鍋検知処理を並行して実行し、この鍋検知処理では、
所定時間内に所定温度以上の温度降下を検出すると鍋無
し検知処理を実行し、鍋無しと判断すると前記制御動作
を停止するように構成している。
【0011】前記炊飯器によれば、従来例のように、炊
飯制御から保温制御に移行する際ではなく、保温制御の
実行中に鍋検知処理を並行して実行し、この鍋検知処理
では、所定時間内に所定温度以上の温度降下を検出する
と鍋無し検知処理を実行するため、炊飯制御から保温制
御に移行した場合、および、単に保温スイッチを操作し
て保温制御を実行した場合のいずれでも、内鍋の有無を
確実に検知することができる。また、前記処理は、周知
の保温制御処理とは別に実行されるため、短時間で検知
することが可能である。
【0012】前記炊飯器では、前記鍋検知処理は、前記
鍋無し検知処理を所定時間毎に複数回実行し、全回にわ
たって鍋無しを検出すると鍋無しと判断するようにし、
内鍋がセットされているにも拘わらず、例えば、本体に
供給される電力にノイズが生じていたり、異物が介入し
ている等によって鍋無しと判断して保温制御処理を停止
することを防止することが好ましい。
【0013】また、前記温度降下の検出は、所定時間毎
に内鍋温度を検出し、その検出温度を所定回数分記憶し
ておき、新たに検出した内鍋温度と、所定回数前の内鍋
温度とを比較するようにし、早期かつ確実に鍋無し状態
を検出できるようにすることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。図1は、本発明の実施形態である誘
導加熱方式の炊飯器1を示す。この炊飯器1は、内鍋2
と、該内鍋2を収容する本体3と、該本体3に回動可能
に取り付けられる蓋体4とからなる。そして、前記本体
3には、加熱手段である誘導加熱コイル5と、温度検知
手段である内鍋用温度センサ6と、制御手段であるマイ
コン10を実装した回路基板9とが配設されている。ま
た、前記蓋体4の内部には、蓋ヒータ7と、内鍋2の内
部温度を検出する蓋体用温度センサ8とが配設された周
知の構成のものである。
【0015】前記回路基板9は、図2に示すように、低
周波交流電源15に全波整流回路16が接続され、該全
波整流回路16に入力コンデンサ17が接続されるとと
もにインバータ回路18が接続されている。インバータ
回路18は高周波スイッチング素子としてトランジスタ
を用いる公知の回路である。インバータ回路18には前
記内鍋2を加熱するための誘導加熱コイル5が接続され
ている。なお、19はインバータ回路18のトランジス
タを制御する制御回路である。
【0016】前記回路基板9には、内蓋2の有無を検知
するための検知回路が実装されている。即ち、前記低周
波交流電源15には、そのゼロクロス点を検知するゼロ
クロス検知回路20と、電源電圧検知回路21とが設け
られている。電源電圧検知回路21は、電源15の両端
に接続された抵抗R1及びR2と、該抵抗R1とR2の
中点Mとアースとの間に接続された抵抗R3と、前記中
点Mと5Vの定電圧ライン(Vd)との間に接続された
抵抗R4とからなっている。この電源電圧検知回路21
の前記中点Mで検知される電源電圧V0は比較器22の
一方の基準入力端子に接続されている。この比較器22
の他方の比較入力端子には、入力コンデンサ17のプラ
ス側に接続された入力コンデンサ電圧検知回路23より
入力コンデンサ電圧Vcが入力されるようになってい
る。比較器22の出力端子はアンド回路からなる判定器
24の一方の入力端子に接続され、該判定器24の他方
の入力端子には前記ゼロクロス検知回路20からのゼロ
クロス検知信号が入力されるようになっている。判定器
24の出力端子は前記制御回路19に入力されるように
なっている。
【0017】前記回路基板9に実装されたマイコン10
は、記憶されたプログラムに従って、従来と同様に前記
誘導加熱コイル5および蓋ヒータ7等の負荷部品を制御
して、予約炊飯を含む所定の炊飯制御、および、保温制
御を実行するものである。そして、本実施形態では、保
温制御処理の際に、この保温制御処理とは別に鍋検知処
理を実行し、この鍋検知処理では、所定時間内に所定温
度以上の温度降下を検出すると鍋無し検知処理を実行
し、鍋無しと判断すると動作を停止するように構成して
いる。
【0018】次に、前記炊飯器1のマイコン10による
第1実施形態の鍋検知処理について具体的に説明する。
使用者が設定した炊飯メニューに応じた炊飯制御が終了
すると、または、使用者が図示しない操作パネルの保温
スイッチを操作すると、マイコン10は、従来と同様の
保温制御処理を実行するとともに、この保温制御処理と
並行して鍋検知処理を実行する。
【0019】前記鍋検知処理は、図3に示すように、ま
ず、ステップS1で、内蔵した内鍋温度検出タイマをリ
セットした後、ステップS2で、この内鍋温度検出タイ
マをスタートさせる。本実施形態では、この内鍋温度検
出タイマは1秒としている。
【0020】次に、ステップS3で、前記内鍋温度検出
タイマがカウントアップするまで待機し、カウントアッ
プすると、ステップS4で、内鍋温度(T0)を検出す
る。
【0021】そして、ステップS5で、10秒前に検出
した温度である記憶温度(T10)から前記検出した内
鍋温度(T0)の差を求め、その差が2℃以上あるか否
かを検出する。そして、差が2℃未満である場合にはス
テップS6に進み、差が2℃以上である場合には、内鍋
2が本体3から取り出された可能性があると判断してス
テップS7に進む。ここで、この鍋検知処理を実行した
当初は、10秒前に検出した記憶温度(T10)は存在
しないため、ステップS6に進む。
【0022】ステップS6では、前記ステップS4で検
出した内鍋温度(T0)を新たに記憶する記憶温度(T
1)とし、順次記憶温度を更新する。即ち、前記検出し
た内鍋温度(T0)を記憶温度(T1)、記憶温度(T
1)を記憶温度(T2)、(T2)→(T3)、(T
3)→(T4)、(T4)→(T5)、(T5)→(T
6)、(T6)→(T7)、(T7)→(T8)、(T
8)→(T9)、(T9)→(T10)、そして、記憶
温度(T10)を破棄するように更新する。
【0023】一方、前記ステップS5で、記憶温度(T
10)と検出した内鍋温度(T0)の差が2℃以上であ
る場合には、ステップS7で、鍋無し検知処理を実行す
る。
【0024】そして、ステップS8で、前記鍋無し検知
処理によって鍋無しと判断したか否かを検出し、鍋無し
と判断した場合にはステップS9に進み、保温制御の停
止処理を実行してリターンする。これにより、炊飯器1
は、マイコン10が内蔵した時計機能および図示しない
液晶表示部を表示させるドライバを除き、内蔵した予約
タイマを含む前記全ての負荷部品が動作していない待機
状態となる。一方、前記ステップS8で鍋有りと判断し
た場合には、ステップS1に戻り、並行して実行してい
る保温制御処理が停止されるまで、前記ステップS1か
らステップS8を繰り返す。
【0025】次に、前記鍋無し検知処理による内鍋2の
有無の判断について説明する。まず、図2に示す電源1
5の低周波交流電圧は、整流回路16と入力コンデンサ
17により平滑された後、インバータ回路18に供給さ
れ、ここで高周波電圧に変換される。この高周波電圧が
誘導加熱コイルに印加されると、その近傍に置かれた負
荷である内鍋2に交番磁界が作用し、内鍋2に渦電流が
発生して発熱する。
【0026】この状態で、比較器22の基準入力端子に
は、図4(A)に示すように、基準となる全波波形の電
源電圧V0が入力される。これを具体的に説明すると、
電源15より交流電流が矢印a方向に流れるときは、電
源電圧検知回路21内ではR1からR3に向かって電流
が流れ、矢印b方向に流れるときはR2からR3に向か
って電流が流れる。したがって、中点Mには常に同一方
向に電流が流れる結果、全波波形の電源電圧V0が比較
器22に入力される。なお、a,b方向に流れる電流が
図4(B)に示すゼロクロス近傍になって減少してくる
と、定電圧ラインから抵抗を介して電圧Vdが作用する
ので、図示のように、ゼロクロス点近傍では零電圧とは
ならずに、Veが残った波形が得られる。これは、ゼロ
クロス点近傍でV0とVcが共に零Vになることを防止
するものである。電圧Veは抵抗R4とR3の分電圧、
即ちVd×R3/(R4+R3)である。
【0027】そして、本体3内に内鍋2がセットされて
いる場合、比較器22の比較入力端子には、図5に示す
ように、入力コンデンサ電圧検知回路23より入力コン
デンサ17の入力コンデンサ電圧Vcが入力される。こ
の入力コンデンサ電圧Vcは、図5中破線で示す電源電
圧V0よりも電圧レベルがやや低いが、同一周期の全波
波形である。
【0028】一方、本体3内に内鍋2がセットされてい
ない場合、比較器22の比較入力端子には、図6に示す
ように、入力コンデンサ電圧Vcのゼロクロス点近傍に
入力コンデンサ17の放電電圧が残るため、その電圧V
fが電源電圧V0よりも高くなる。そのため、電源Vf
が電源電圧V0より大きい場合には、内鍋2が無いと判
断する。
【0029】このように、本発明の炊飯器1では、特開
平9−19362号のように、炊飯制御から保温制御に
移行する際ではなく、保温制御の実行中に、周知の保温
制御処理と並行して鍋検知処理を実行するため、炊飯制
御から保温制御に移行した場合、および、単に保温スイ
ッチを操作して保温制御を実行した場合のいずれでも、
内鍋2の有無を確実に検知することができる。また、前
記鍋検知処理は、保温制御処理の誘導加熱動作中に入力
電流の検出と負荷電流の低下を検出して鍋無しを検出す
るのではなく、別のサブルーチンで行われるため、検知
に要する時間が長くなることはない。具体的には、この
保温制御の誘導加熱動作を利用した場合には、内鍋2の
有無を検出するのに早くて25秒、遅い場合には2分程
度の時間を要するが、前記構成では、早くて1秒、遅く
ても10秒程度の時間とすることができる。
【0030】図7および図8は第2実施形態のマイコン
10の鍋検知処理を示す。この鍋検知処理としては、図
7に示すように、まず、前記第1実施形態と同様に、ス
テップS10で、内蔵した内鍋温度検出タイマをリセッ
トした後、ステップS11で、この内鍋温度検出タイマ
をスタートさせる。次に、ステップS12で、前記内鍋
温度検出タイマがカウントアップするまで待機した後、
ステップS13で、内鍋温度(T0)を検出する。
【0031】そして、ステップS14で、10秒前に検
出した温度である記憶温度(T10)から前記検出した
内鍋温度(T0)の差を求め、その温度差が2℃以上あ
るか否かを検出する。そして、差が2℃未満である場合
にはステップS15に進み、記憶する温度(T1)から
(T10)を更新し、温度差が2℃以上である場合には
ステップS16に進み、鍋無し検知処理を実行する。
【0032】そして、ステップS17で、ステップS1
6の鍋無し検知処理で鍋無しと判断した場合にはステッ
プS18に進み、鍋無しを検出したことを示すカウンタ
に1を加算して、図8に示すステップS19に進む。
【0033】図8に示すように、ステップS19では、
鍋無し検知処理を実行するための鍋無し検知タイマをリ
セットした後、ステップS20で、鍋無し検知タイマを
スタートさせる。本実施形態では、この鍋無し検知タイ
マは2.5秒としている。
【0034】次に、ステップS21で、前記内鍋温度検
出タイマがカウントアップするまで待機し、カウントア
ップすると、ステップS22で、前記と同様の鍋無し検
知処理を実行する。
【0035】そして、ステップS23で、前記鍋無し検
知処理によって鍋無しと判断したか否かを検出する。そ
して、鍋有りと判断した場合にはステップS24に進
み、鍋無しカウンタをリセット(零)して図7に示すス
テップS10に戻り、鍋無しと判断した場合にはステッ
プS25に進む。
【0036】ステップS25では、鍋無しカウンタに1
を加算した後、ステップS26で鍋無しカウンタ(鍋無
しと判断した累計)が3になったか否かを検出する。そ
して、鍋無しカウンタが3になったことを検出した場合
にはステップS27に進み、ステップS27で、保温制
御停止処理を実行してリターンする。また、鍋無しカウ
ンタが3になっていない場合にはステップS19に戻
る。
【0037】このように、第2実施形態では、温度差に
よる鍋無しの可能性を検出すると、合計で3回鍋無し検
知処理を行い、全回にわたって鍋無しを検出しなければ
鍋無しと判断せず、保温制御処理を停止しないため、内
鍋2がセットされているにも拘わらず、例えば、本体3
に供給される電力にノイズが生じていたり、異物が介入
している等によって鍋無しと判断され、保温制御処理が
停止されることを防止できる。また、この第2実施形態
においても、鍋無しを検知するのに要する時間は、早く
て6秒、遅くても11秒である。
【0038】なお、本発明の炊飯器は前記実施形態に限
定されるものではない。例えば、前記鍋検知処理では、
1秒毎に内鍋2の温度を検出して更新するようにした
が、その時間は希望に応じて変更可能である。また、検
出した内鍋2の温度(T0)と10秒前に検出した記憶
温度(T10)を比較して内鍋2の有無を検出するよう
にしたが、比較する記憶温度(Tn)は希望に応じて変
更可能であるとともに、その温度差についても希望に応
じて変更可能である。さらに、第2実施形態において、
鍋無し検知処理を実行する時間は2.5秒としたが、そ
の時間も希望に応じて変更可能である。
【0039】さらにまた、前記実施形態では、保温制御
処理の際に所定時間内に所定温度以上の温度降下を検出
すると、鍋無しであるか否かを判断するようにしたが、
炊飯制御処理において、予熱工程および沸騰維持工程の
ように、一定温度に維持する他の工程でも前記図3、ま
たは、図7および図8に示すサブルーチンを実行するこ
とにより、鍋無し検知を実行することができる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の炊飯器では、保温制御の実行中に所定時間内に所定温
度以上の温度降下を検出すると鍋無し検知処理を実行す
るため、炊飯制御から保温制御に移行した場合、およ
び、単に保温スイッチを操作して保温制御を実行した場
合のいずれでも、内鍋の有無を確実に検知することがで
きる。また、前記鍋無し検知処理は、周知の保温制御処
理とは別に実行される鍋検知処理により行われるため、
鍋の有無を検知するのに要する時間を大幅に短縮するこ
とができる。
【0041】そのため、保温制御処理中に、例えば、使
用者が内鍋を取り出したにも拘わらず、保温制御処理が
実行され続けるという不都合を防止することができる。
また、保温制御処理を実行中にも拘わらず、使用者が内
鍋を取り出して新たに炊飯をするために洗米して内鍋を
セットして炊飯キーを操作すると、炊飯制御処理を実行
するのではなく再加熱制御処理を実行する不都合を確実
に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の炊飯器の概略図である。
【図2】 炊飯器に搭載する回路基板の一部を示す回路
図である。
【図3】 第1実施形態のマイコンの鍋検知処理を示す
フローチャートである。
【図4】 図2の回路の電源電圧の変動を示す波形図で
ある。
【図5】 鍋有りの状態の電圧の変動を示す波形図であ
る。
【図6】 鍋無しの状態の電圧の変動を示す波形図であ
る。
【図7】 第2実施形態のマイコンの鍋検知処理を示す
フローチャートである。
【図8】 図7の続きのフローチャートである。
【符号の説明】
1…炊飯器、2…内鍋、3…本体、4…蓋体、5…誘導
加熱コイル、6…内鍋用温度センサ、7…蓋ヒータ、8
…蓋体用温度センサ、9…回路基板、10…マイコン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00 103 A47J 27/00 109

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体内に収容する内鍋と、該内鍋を誘導
    加熱する加熱手段と、前記内鍋の温度を検出する温度検
    知手段と、前記温度検知手段による検出温度に応じて前
    記加熱手段を制御して炊飯制御および保温制御を実行す
    る制御手段を備えた誘導加熱方式の炊飯器において、 少なくとも前記保温制御の際に、この制御とは別に鍋検
    知処理を並行して実行し、この鍋検知処理では、所定時
    間内に所定温度以上の温度降下を検出すると鍋無し検知
    処理を実行し、鍋無しと判断すると前記制御動作を停止
    するようにしたことを特徴とする炊飯器。
  2. 【請求項2】 前記鍋検知処理は、前記鍋無し検知処理
    を所定時間毎に複数回実行し、全回にわたって鍋無しを
    検出すると鍋無しと判断するようにしたことを特徴とす
    る請求項1に記載の炊飯器。
  3. 【請求項3】 前記温度降下の検出は、所定時間毎に内
    鍋温度を検出し、その検出温度を所定回数分記憶してお
    き、新たに検出した内鍋温度と、所定回数前の内鍋温度
    とを比較するようにしたことを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の炊飯器。
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