JP3443739B2 - 基礎構築方法及びフーチング基礎並びに高架式交通路の基礎構造 - Google Patents

基礎構築方法及びフーチング基礎並びに高架式交通路の基礎構造

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JP3443739B2
JP3443739B2 JP2002192225A JP2002192225A JP3443739B2 JP 3443739 B2 JP3443739 B2 JP 3443739B2 JP 2002192225 A JP2002192225 A JP 2002192225A JP 2002192225 A JP2002192225 A JP 2002192225A JP 3443739 B2 JP3443739 B2 JP 3443739B2
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攻 高木
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勝 多田
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大成建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基礎構築方法及び
フーチング基礎並びに高架式交通路の基礎構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、交通路の交差点における渋滞を解
消するために、高架式交通路を構築して交差点を立体化
させる施工では、基礎構築の施工期間が高架式交通路の
構築期間の多くを占めている。そして、従来の高架式交
通路の基礎は、以下の方法によって構築されていた。 (1)交通路の周辺若しくは交通路上を掘削してフーチ
ングを設置するための溝を構築する掘削工程。 (2)溝の底面から地中に、鉄筋コンクリートの基礎杭
を打設する杭打設工程。 (3)溝に型枠を配置し、この型枠内に鉄筋を配筋して
コンクリート材を打設するコンクリート打設工程。 (4)打設したコンクリート材を養生して硬化させるこ
とで、基礎杭を備えたフーチングを形成し、このフーチ
ングに高架式交通路の支柱を立設する支柱立設工程。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
高架式交通路の基礎構築方法では、以下の問題が存在し
ていた。 (1)掘削工程及び(2)杭打設工程では、掘削機及び
杭打機を交通路の周辺又は交通路上に配置して作業する
ため、既存の車両の通行を規制又は停止する必要があ
る。ここで、通常、交通路の両側には、住宅等の構造物
が存在しているため、交通路の周辺に広範囲の作業用地
を確保することは困難である。また、交通路上は車両の
通行が可能な程度の幅員であるため、作業用地を確保す
ることは困難である。したがって、夜間等の交通路の停
止時間帯に作業を行うことが好ましいが、基礎杭の打設
作業では、騒音及び振動が大きく発生して広範囲に伝わ
り、特に、夜間作業では近隣住民に対する影響が大きく
なり、一日の作業時間が限定されるため、施工期間が長
期化し、交通路の交通規制も長期化する。また、掘削工
程及び杭打設工程が長期化することで、地下水の流入を
防止する対策が必要となる。
【0004】(2)杭打設工程及び(3)コンクリート
打設工程では、基礎杭、型枠及び鉄筋を施工現場に搬入
して保管する必要があり、保管用地を交通路の周辺又は
交通路上に設けるため、交通路における車両等の通行に
影響を与える。また、狭い施工用地で作業するため、作
業効率が低下する。
【0005】(3)コンクリート打設工程及び(4)支
柱立設工程では、フーチングを形成するコンクリート材
の打設及び養生を雨天時に行うことは困難であり、天候
によって作業進行が妨げられるため、施工期間が長期化
する。さらに、コンクリート材の養生では、乾燥によっ
てコンクリート材に発生するひび割れを防ぐため、露出
面をむしろ、布、砂等で覆い、水をまいて湿潤状態を保
たせる必要があり、現場での作業が煩雑であった。ま
た、コンクリート材の養生期間は施工作業が中断される
ため、施工期間が長期化する。
【0006】したがって、従来の高架式交通路の基礎で
は、既存の交通路における車両の通行を大幅に規制する
必要があるとともに、施工期間が長期化するため、交通
路の周辺に迂回路を設ける必要がある。これにより、周
辺地域社会の環境及び経済活動に対する影響が大きくな
るため、施工実施が困難となり、都市整備が大幅に遅れ
る原因となっている。
【0007】そこで、本発明は、高架式交通路などの構
造物の基礎を構築する場合において、施工現場でコンク
リート材を打設して養生することなく、狭い施工用地で
あっても、短期間に基礎を構築することで、周辺地域社
会の環境及び経済活動に与える影響を大幅に低減する基
礎構築方法及びフーチング基礎並びに高架式交通路の基
礎構造を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決すべく構成されるものであり、請求項1に記載の発明
は、基礎構築方法であって、(1)基礎杭が嵌合する孔
が形成されている複数の鉄筋コンクリートのプレキャス
ト部材を交通路に沿って所定の位置に設置するプレキャ
スト部材設置工程と、(2)プレキャスト部材同士を緊
張材によって一体化し、フーチングを形成するフーチン
グ形成工程と、(3)フーチングに高架式交通路の支柱
を立設する支柱立設工程と、(4)高架式交通路を構築
し、高架式交通路によって交通を確保する高架式交通路
構築工程と、(5)高架式交通路の路面の直下でフーチ
ングの孔を貫通させて基礎杭を地中に打設する基礎杭打
設工程とを含むことを特徴とする。
【0009】
【0010】ここで、交通路とは、道路、鉄道線路等の
各種交通機関及び歩道等の通行路をいう。 また、プレキ
ャスト部材とは、予め工場などで形成された鉄筋コンク
リートの部材である。また、分割されたプレキャスト部
材の一体化とは、プレキャスト部材の内部に貫通させた
PC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材である緊張材の両端を
プレキャスト部材に定着させ、この緊張材に緊張力を付
加する、所謂ポストテンション方式による接合である。
【0011】請求項1に記載の発明によれば、フーチン
グがプレキャスト部材によって形成されるため、現場で
コンクリート材を打設して養生する必要がなく、現場に
おける施工作業が簡易化されることから、基礎を容易か
つ短期間に構築することができる。これにより、高架式
交通路の基礎構築が簡易化されるため、高架式交通路の
基礎を容易かつ短期間に構築し、高架式交通路によって
作業区間における交通を早期に確保することができる。
また、施工用地にプレキャスト部材であるフーチングを
容易に搬入し、所定の位置に配置することにより基礎を
構築することができるため、各種形状の基礎を短期間に
構築することができる。また、プレキャスト部材は鉄筋
コンクリートによって形成されるため、工場などで鉄筋
の配筋、コンクリート材の打設を確実に行うことができ
る。また、緊張材に緊張力を付加することでプレキャス
ト部材を一体化するため、一体化の作業が簡易化され、
狭い施工用地であっても短時間に一体化することができ
る。さらに、フーチング上に高架式交通路を構築した後
に、構造物の直下でフーチングに基礎杭を設けることが
できるため、高架式交通路を利用している状態で、フー
チングに基礎杭を設けることができる。これにより、周
辺地域社会の環境及び経済活動に影響を与えることな
く、高架式交通路の安定性をより高めることができる。
【0012】また、請求項2に記載の発明は、基礎構築
方法であって、(1)複数の鉄筋コンクリートのプレキ
ャスト部材を設置するプレキャスト部材設置工程と、
(2)プレキャスト部材同士を緊張材によって一体化
し、フーチングを形成するフーチング形成工程と、
(3)フーチング同士の間に鉄筋コンクリートのプレキ
ャスト部材による繋ぎ梁を設け、フーチングと繋ぎ梁に
緊張材を貫通させ、繋ぎ梁で緊張材に緊張力を付加する
ことにより、フーチングと繋ぎ梁を緊張材によって一体
化する繋ぎ梁設置工程とを含むことを特徴とする。
【0013】
【0014】ここで、フーチングと繋ぎ梁の一体化と
は、フーチングと繋ぎ梁の内部に貫通したPC鋼線やP
C鋼棒等のPC鋼材である緊張材の両端をフーチングに
定着させ、この緊張材に緊張力を付加する、所謂ポスト
テンション方式による接合である。さらに、繋ぎ梁を複
数のプレキャスト部材で構成し、ポストテンション方式
によって一体化してもよい。
【0015】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の基礎構築方法であって、繋ぎ梁は、その長手方
向に凹状の溝が形成されており、繋ぎ梁設置工程におい
て、ターンバックルを備えた緊張材を溝内に配置し、タ
ーンバックルを締め込むことにより、緊張材に緊張力を
付加することを特徴とする。
【0016】また、請求項に記載の発明は、請求項2
に記載の基礎構築方法であって、繋ぎ梁設置工程におい
て、一方のフーチングの壁面に定着させた緊張材と、他
方のフーチングの壁面に定着させた緊張材とを繋ぎ梁の
内部で交差させ、各緊張材の端部を繋ぎ梁の上面に定着
させることにより、繋ぎ梁の上面で各緊張材に緊張力を
付加することを特徴とする。
【0017】さらに、請求項に記載の発明は、請求項
2乃至請求項4のいずれか1項に記載の基礎構築方法で
あって、繋ぎ梁は、全体が下方に反ったアーチ形状であ
ることを特徴とする。
【0018】また、請求項6に記載の発明は、基礎構築
方法であって、(1)複数の鉄筋コンクリートのプレキ
ャスト部材を設置するプレキャスト部材設置工程と、
(2)上面の面積よりも下面の面積が小さい形状の鉄筋
コンクリートのプレキャスト部材を、複数のプレキャス
ト部材の間に挿入するプレキャスト部材挿入工程と、
(3)プレキャスト部材同士を緊張材によって一体化
し、フーチングを形成するフーチング形成工程とを含む
ことを特徴とする。
【0019】また、請求項に記載の発明は、基礎構築
方法であって、(1)複数の鉄筋コンクリートのプレキ
ャスト部材を設置するプレキャスト部材設置工程と、
(2)プレキャスト部材同士を緊張材によって一体化
し、フーチングを形成するフーチング形成工程と、
(3)フーチング同士の間に鉄筋コンクリートのプレキ
ャスト部材による複数の分割された繋ぎ梁を設置する分
割繋ぎ梁設置工程と、(4)上面の面積よりも下面の面
積が小さい形状の鉄筋コンクリートのプレキャスト部材
による分割された繋ぎ梁を、複数の分割された繋ぎ梁の
間に挿入する分割繋ぎ梁挿入工程と、(5)フーチング
と各分割された繋ぎ梁を緊張材によって一体化する繋ぎ
梁設置工程とを含むことを特徴とする。
【0020】請求項2乃至請求項7に記載の発明によれ
ば、繋ぎ梁によってフーチング同士を連結することで、
フーチングに係る荷重が複数のフーチングに分散される
ため、フーチングの平面寸法を縮小することができる。
また、緊張材に緊張力を付加することにより、フーチン
グと繋ぎ梁を一体化するため、一体化の作業が簡易化さ
れ、狭い施工用地であっても短時間に一体化することが
できる。
【0021】また、請求項8に記載の発明は、フーチン
グ基礎であって、鉄筋コンクリートのプレキャスト部材
を緊張材によって一体化することで形成されたフーチン
グと、フーチング同士の間に設けられた鉄筋コンクリー
トのプレキャスト部材による繋ぎ梁と、フーチングと繋
ぎ梁を貫通している緊張材とから構成され、繋ぎ梁で緊
張材に緊張力を付加することにより、フーチングと繋ぎ
梁とが一体化されていることを特徴とする。
【0022】また、請求項に記載の発明は、請求項
に記載のフーチング基礎であって、フーチングには、フ
ーチングを貫通する孔が形成されており、孔に基礎杭が
嵌合していることを特徴とする。
【0023】また、請求項10に記載の発明は、請求項
8又は請求項9に記載のフーチング基礎であって、フー
チングには、支柱を固定する下部支柱が設けられている
ことを特徴とする。
【0024】請求項10に記載の発明によれば、フーチ
ングを工場等で形成する際に、支柱を固定するための下
部支柱を予め設けることにより、施工現場でフーチング
に支柱のアンカーボルトを打設する必要がなくなるた
め、狭い施工用地であっても、フーチングに短期間で支
柱を立設することができる。
【0025】また、請求項11に記載の発明は、高架式
交通路の基礎構造であって、請求項8乃至請求項10の
いずれか1項に記載のフーチング基礎に、高架式交通路
の支柱が立設されていることを特徴とする。
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】したがって、本発明の基礎構築方法及びフ
ーチング基礎並びに高架式交通路の基礎構造では、形成
精度の高いプレキャスト部材を容易に施工用地に搬入し
て一体化することにより基礎とするため、広範囲の施工
用地を確保することなく、短期間に基礎を構築すること
ができる。また、基礎杭を設ける場合には、フーチング
上に構造物を構築した後に、フーチングに基礎杭を設け
ることができるため、周辺地域社会の環境及び経済活動
に対する影響を低減するとともに、施工期間を短縮し、
施工費を削減することができる。また、高架式交通路の
基礎に適用した場合には、狭い施工用地であっても、交
通路の周辺に迂回路を設けることなく、短期間に高架式
交通路を構築して作業区間における車両の通行を早期に
確保することができ、さらに、基礎杭を設ける場合に
は、高架式交通路の構築後に、高架式交通路の直下で基
礎杭を設けることができるため、既存の交通に与える影
響が低減された状態で、高架式交通路の安定性を高める
ことができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、本発明
の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、同一
要素には同一符号を用い、重複する説明は省略するもの
とする。
【0033】本発明の実施形態に係る基礎構築方法及び
フーチング基礎並びに高架式交通路の基礎構造は、各種
の構造物の基礎に適用可能であるが、この実施形態で
は、自動車の道路における交差点に高架式道路を設ける
ことにより、交差点を立体化する場合を例として説明す
る。なお、道路の両側には、住宅等の構造物が存在して
いるため、道路の周辺に広い施工用地を確保することは
困難であり、狭い施工用地で高架式道路の基礎を構築す
る必要がある。
【0034】[第1実施形態]まず、本発明の第1実施
形態に係る高架式道路の基礎について説明する。図1
は、本発明の第1実施形態に係るフーチングを示した斜
視図である。図2は、本発明の第1実施形態に係るフー
チングを示した図で、(a)はフーチングの側面図、
(b)はフーチングの平面図、(c)は下部支柱を備え
たフーチングの側面図である。
【0035】まず、本発明の第1実施形態に係る高架式
道路の基礎の構成を説明する。フーチング1は、図1,
図2(a),(b)に示すように、高架式道路の支柱4
を支持する部材であり、予め工場等で形成された直方体
のプレキャスト部材であるコアセグメント2と、コアセ
グメント2の両側に配置された2個の直方体のプレキャ
スト部材であるサイドセグメント3,3から構成され、
コアセグメント2とサイドセグメント3,3はPC鋼線
やPC鋼棒等のPC鋼材9によるポストテンション方式
によって一体化されている。
【0036】コアセグメント2は、図1,図2(a),
(b)に示すように、支柱4が立設する鉄筋コンクリー
ト造のプレキャスト部材であり、サイドセグメント3と
接合する接合面に対して垂直に複数の水平孔5が貫通し
ている。なお、接合面にはサイドセグメント3を定着さ
せるエポキシ樹脂等の接合剤が塗布され、さらに、接合
面には凹状溝6が複数設けられている。この凹状溝6が
後記するサイドセグメント3の接合面に設けられた凸状
溝7と嵌合することで、コアセグメント2とサイドセグ
メント3のズレを防止するコッタが形成されている。
【0037】サイドセグメント3は、図1,図2
(a),(b)に示すように、コアセグメント2と一体
化することにより、フーチング1の安定性を増加させる
鉄筋コンクリート造のプレキャスト部材であり、コアセ
グメント2の水平孔5と連通する水平孔8が、コアセグ
メント2と接合する接合面に対して垂直に複数設けられ
ているとともに、コアセグメント2の凹状溝6と嵌合す
る凸状溝7が複数設けられている。
【0038】なお、コアセグメント2とサイドセグメン
ト3の形状は、フーチング1を形成した際に、支柱4を
安定して支持することができる形状であれば、直方体に
限定されるものではない。さらに、コアセグメント2と
サイドセグメント3,3の接合面に設けられた水平孔
5,8の数は、コアセグメント2とサイドセグメント
3,3の一体化に必要となるPC鋼線やPC鋼棒等のP
C鋼材9の数によって定まる。そして、PC鋼線やPC
鋼棒等のPC鋼材9の数は、フーチング1に係る荷重等
によって適宜定められる。また、コアセグメント2とサ
イドセグメント3,3の接合面に設けられた溝6,7
は、コアセグメント2とサイドセグメント3,3のズレ
を確実に防止するものであれば、その形状及び数は限定
されるものではない。なお、溝6,7は、コアセグメン
ト2とサイドセグメント3,3にズレが発生しないので
あれば、設けない構成としてもよい。
【0039】次に、本発明の第1実施形態に係る高架式
道路の基礎構築方法について説明する。まず、(1)プ
レキャスト部材設置工程では、図1,図2(a),
(b)に示すように、道路の両側を掘削した掘削溝内
に、接合面にエポキシ樹脂が塗布されたコアセグメント
2とサイドセグメント3,3を設置する。このとき、コ
アセグメント2とサイドセグメント3は小型の部材であ
り、重量が低減されているため、狭い施工用地に容易に
搬入することができる。
【0040】また、(2)フーチング形成工程では、図
1,図2(a),(b)に示すように、連通した各セグ
メント2,3の水平孔5,8にPC鋼線やPC鋼棒等の
PC鋼材9を貫通させ、このPC鋼線やPC鋼棒等のP
C鋼材9の両端を、サイドセグメント3,3の壁面に支
圧板10を介して定着具11で定着させる。次に、PC
鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材9をジャッキ等によって緊
張することより、PC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材9に
緊張力を付加し、ポストテンション方式でコアセグメン
ト2とサイドセグメント3を一体化する。なお、支圧板
10は定着具11からの圧力をサイドセグメント3,3
の壁面に分散して伝達する板状の部材である。
【0041】さらに、(3)支柱立設工程では、図1,
図2(a),(b)に示すように、コアセグメント2と
サイドセグメント3,3により形成されたフーチング1
に支柱4のアンカーボルトを打設し、このアンカーボル
トに支柱4を固定することにより、フーチング1上に支
柱4を立設する。
【0042】ここで、コアセグメント2の他の構成とし
ては、図2(c)に示すように、コアセグメント2を工
場等で形成する際に、支柱4を固定する下部支柱12を
設ける構成がある。この構成では、下部支柱12に配設
されたアンカーボルト13に支柱4を固定することによ
り、施工現場でフーチング1に支柱4のアンカーボルト
を設ける必要がなくなるため、狭い施工用地であって
も、短期間でコアセグメント2に支柱4を立設すること
ができる。
【0043】したがって、本発明の第1実施形態に係る
高架式道路の基礎では、プレキャスト部材を一体化して
フーチング1を形成することにより、施工現場において
コンクリート材を打設して養生する必要がなくなるた
め、高架式道路の基礎を容易かつ短期間に構築すること
ができる。さらに、プレキャスト部材を一体化してフー
チング1を形成する際に、広範囲の施工用地を確保する
必要がないため、狭い施工用地であっても高架式道路の
基礎を容易に構築することができる。
【0044】[第2実施形態]次に、本発明の第2実施
形態に係る高架式道路の基礎について説明する。図3
は、本発明の第2実施形態に係る高架式道路の基礎を示
した図で、(a)は基礎の正面図、(b)は基礎の平面
図である。図4は、繋ぎ梁の他の構成を示した図で、
(a)は溝を有する繋ぎ梁の正面図、(b)は溝を有す
る繋ぎ梁の平面図、(c)はA−A断面図である。図5
は繋ぎ梁の他の構成を示した図で、(a)はPC鋼線の
端部が上面に定着している繋ぎ梁の正面図、(b)はP
C鋼線の定着部の拡大図、(c)はアーチ状に形成され
た繋ぎ梁の正面図である。
【0045】本発明の第2実施形態に係る高架式道路の
基礎は、第1実施形態において構築された複数のフーチ
ング1の間に繋ぎ梁14を設ける構成であり、以下、第
2実施形態におけるフーチング1は、第1実施形態にお
ける高架式道路の基礎構築方法によって構築されたもの
とする。
【0046】まず、本発明の第2実施形態に係る高架式
道路の基礎における構成要素について説明する。繋ぎ梁
14は、フーチング1同士の間に設けられ、鉄筋コンク
リート造のプレキャスト部材である複数の分割された繋
ぎ梁15から構成されている。ここで、繋ぎ梁14は、
施工現場への搬入が容易となる大きさ及び重量であれ
ば、分割された繋ぎ梁15で構成することなく、繋ぎ梁
14を単体で構成してもよい。分割された繋ぎ梁15に
は、隣接する分割された繋ぎ梁15との接合面に対して
垂直に複数の水平孔16が貫通しており、各分割された
繋ぎ梁15の水平孔16は連通するように配置されてい
る。
【0047】次に、本発明の第2実施形態に係る高架式
道路の基礎構築方法について説明する。第1実施形態に
おける(2)フーチング形成工程の後に、フーチング1
同士の間に複数の分割された繋ぎ梁15を配置する。な
お、第2実施形態では、フーチング1において、分割さ
れた繋ぎ梁15の水平孔16と連通する位置に水平孔1
7を貫通させている。次に、各分割された繋ぎ梁の水平
孔16とフーチング1の水平孔17にPC鋼線やPC鋼
棒等のPC鋼材18を貫通させ、このPC鋼線やPC鋼
棒等のPC鋼材18の両端を、フーチング1の壁面に支
圧板10を介して定着具11で定着する。さらに、PC
鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材18をジャッキ等によって
緊張することにより、PC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材
18に緊張力を付加し、ポストテンション方式で分割さ
れた繋ぎ梁15とフーチング1を一体化する。また、第
1実施形態と同様に(3)支柱立設工程を行い、フーチ
ング1に支柱4を立設する。なお、分割された繋ぎ梁1
5とフーチング1の一体化は、(2)フーチング形成工
程の前や(3)支柱立設工程の後でもよく、施工状況に
対応して好適な時期に適宜行うことができる。
【0048】なお、繋ぎ梁14は、道路の幅員方向にお
いて対となるフーチング1の間に設ける構成に限られる
ものではなく、道路の長手方向に設ける構成や、四方に
配置されたフーチング1の対角線上に設けてもよく、高
架式道路の荷重、地盤強度等によって施工現場ごとに定
められるものである。
【0049】また、繋ぎ梁14の他の構成としては、図
4に示すように、繋ぎ梁14を工場などで形成する際
に、繋ぎ梁14の長手方向に凹状の溝19を形成し、こ
の溝19内に、中央にターンバックル20を備え、端部
をネジ加工したPC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材18を
配置し、ターンバックル20を締め込むことでPC鋼線
やPC鋼棒等のPC鋼材18に緊張力を付加する構成も
ある。この構成では、繋ぎ梁14の上方からPC鋼線や
PC鋼棒等のPC鋼材18を繋ぎ梁14の内部に挿入す
るとともに、繋ぎ梁14の中央で緊張力を付加するた
め、特に、フーチング1の周囲のスペースが狭い施工用
地におけるフーチング1と繋ぎ梁14の一体化の作業が
簡易化される。なお、PC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材
18に緊張力を付加した後に、溝19にグラウト材21
を充填し、PC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材18を繋ぎ
梁14の内部に固定する。
【0050】さらに、繋ぎ梁14の他の構成としては、
図5(a),(b)に示すように、一方のフーチング1
の壁面に定着したPC鋼線22と、他方のフーチング1
に壁面に定着したPC鋼線23を繋ぎ梁14の内部で交
差させ、各PC鋼線22,23の端部を繋ぎ梁14の上
面に定着する構成がある。この構成では、繋ぎ梁14の
上面で定着具11を締め込むため、特に、フーチング1
の周囲のスペースが狭い施工用地であっても、フーチン
グ1と繋ぎ梁14を短時間に一体化することができる。
なお、図5(b)は繋ぎ梁14の上面におけるPC鋼線
23の定着部を示しており、定着具11は繋ぎ梁14の
上面に傾斜して固定した支圧板10及び固定板24を介
して繋ぎ梁14の上面に安定した状態で定着する。
【0051】また、繋ぎ梁の他の構成としては、図5
(c)に示すように、繋ぎ梁14全体が下方に反ったア
ーチ形状となる構成があり、この構成では、地盤反力が
繋ぎ梁14の軸力に分散されることから、繋ぎ梁14の
曲げモーメントが低減され、繋ぎ梁14の断面積を縮小
することができるため、分割された繋ぎ梁15がより小
型化されて軽量となる。
【0052】したがって、本発明の第2実施形態に係る
高架式道路の基礎では、繋ぎ梁14でフーチング同士1
を連結することにより、フーチング1に係る荷重が複数
のフーチング1に分散されるため、各フーチング1の平
面寸法を縮小することができる。さらに、フーチング1
と繋ぎ梁14を一体化する際に、広範囲の施工用地を確
保する必要がないため、狭い施工用地であってもフーチ
ング1同士の間に短期間で繋ぎ梁14を設けることがで
きる。
【0053】[第3実施形態]次に、本発明の第3実施
形態に係る高架式道路の基礎について説明する。図6
は、本発明の第3実施形態に係る高架式道路の基礎を示
した図で、(a)は繋ぎ梁の正面図、(b)はフーチン
グの側面図である。
【0054】本発明の第3実施形態に係る高架式道路の
基礎は、第2実施形態と略同様の構成であり、形状を変
形させたコアセグメント2及び分割された繋ぎ梁25を
用いていることのみが異なる。この変形させた繋ぎ梁2
5は、図6(a)に示すように、繋ぎ梁14において中
央に配置され、上面の面積よりも下面の面積が小さくな
る形状に変形されている。これにより、分割された繋ぎ
梁15,25を設置する際に、変形させた繋ぎ梁25を
分割された繋ぎ梁15,15の間に最後に挿入すること
で、分割された繋ぎ梁15,15同士の間に間隔を設け
ることなく、繋ぎ梁14を容易かつ確実に設置すること
ができる。なお、変形させた繋ぎ梁25の形状は、半円
の楕円形や凹凸状の形状を有するものでもよく、分割さ
れた繋ぎ梁15の間に容易に挿入可能であれば限定され
るものではない。
【0055】また、図6(b)に示すように、フーチン
グ1のコアセグメント2も前記変形させた繋ぎ梁25と
同様に変形させ、コアセグメント2をサイドセグメント
3,3の間に容易かつ確実に挿入して一体化することに
より、PC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材9の緊張力を確
実に伝達させることができる。この変形させたコアセグ
メント2も半円の楕円形や凹凸状の形状を有するもので
もよく、サイドセグメント3,3の間に容易に挿入可能
であれば限定されるものではない。
【0056】したがって、本発明の第3実施形態に係る
高架式道路の基礎では、施工現場での作業工程を増やす
ことなく、フーチング1及び繋ぎ梁14を容易かつ確実
に一体化することができる。
【0057】[第4実施形態]次に、本発明の第4実施
形態に係る高架式道路の基礎について説明する。図7
は、本発明の第4実施形態に係るフーチングを示した図
で、(a)は垂直孔を有するフーチングの側面図、
(b)は垂直孔が形成されたフーチングの平面図であ
る。
【0058】本発明の第4実施形態に係る高架式道路の
基礎は、第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態
と略同様の構成であり、図7に示すように、サイドセグ
メント3に基礎杭26が嵌合する垂直孔27が設けられ
ていることのみが異なっている。すなわち、工場等でサ
イドセグメント3を形成する際に、サイドセグメント3
を貫通する垂直孔27を形成し、(3)支柱立設工程の
後に、垂直孔27を貫通させて基礎杭26を地中に打設
するものである。
【0059】したがって、本発明の第4実施形態に係る
高架式道路の基礎では、フーチング1に高架式道路の支
柱4を立設して高架式道路を構築した後に、フーチング
1に基礎杭26を設けることができるため、高架式道路
によって車両の通行を確保した後に、高架式道路の路面
の直下で基礎杭26を設けることができる。
【0060】以上、本発明について、好適な実施形態に
ついての一例を説明したが、本発明は当該実施形態に限
定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変
更が可能である。
【0061】例えば、第1実施形態、第2実施形態、第
3実施形態及び第4実施形態に係るフーチングを用いて
ビルやクレーン等の構造物の基礎を形成してもよい。図
8は、本発明の実施形態に係る構造物の基礎を示した図
で、(a)はベタ基礎を示した斜視図、(b)は連続フ
ーチング基礎を示した斜視図、(c)は独立フーチング
基礎を示した斜視図、(d)は独立フーチング基礎に繋
ぎ梁を設けた構成を示した斜視図である。図9は、本発
明の実施形態に係る構造物の基礎を示した図で、ベタ基
礎の上面にビルを構築した場合を示した斜視図である。
図10は、本発明の実施形態に係る構造物の基礎を示し
た図で、ベタ基礎の上面にタワークレーンを設置した場
合を示した側面図である。図11は、本発明の実施形態
に係る構造物の基礎を示した図で、連続フーチング基礎
の上面に門型クレーンを設置した場合を示した斜視図で
ある。
【0062】まず、ベタ基礎1aは、図8(a)に示す
ように、複数のセグメント2aを縦横に連続して設置
し、隣接するセグメント2a同士をPC鋼線やPC鋼棒
等のPC鋼材9で一体化することにより形成されてお
り、プレキャスト部材である各セグメント2aの搬入が
容易であるため、広範囲の上面を有するベタ基礎1aで
あっても容易に構築することができる。また、セグメン
ト2aの形成精度が高いことから、その上面の平坦性が
高くなるため、各種の構造物を安定して支持することが
できる。なお、図9はベタ基礎1a上にビルBを構築し
た場合を示した斜視図、図10はベタ基礎1a上にタワ
ークレーンTを設置した場合を示した側面図である。ま
た、連続フーチング基礎1bは、図8(b)に示すよう
に、構造物の重量配分等に対応させて各セグメント2a
を連続して配置し、各セグメント2aをPC鋼線やPC
鋼棒等のPC鋼材9で一体化することにより形成されて
いる。なお、図11は、連続フーチング基礎1dを用い
た門型クレーンMの基礎を示した図であり、連続して配
置した複数のセグメント2aを一体化し、その上面に門
型クレーンMのレールRを設置している。
【0063】さらに、独立フーチング基礎1cは、図8
(c)に示すように、複数のセグメント2aをPC鋼線
やPC鋼棒等のPC鋼材9で一体化して形成されてお
り、複数の独立フーチング基礎1cを、構造物の重量配
分等に対応させて所定の間隔で配置することにより、構
造物を安定した状態で支持する。また、図8(d)に示
すように、各独立フーチング基礎1cの間に繋ぎ梁14
を設置してもよく、この構成では、繋ぎ梁14によって
各独立フーチング基礎1cに係る荷重が分散されるた
め、独立フーチング基礎1cの平面寸法を縮小すること
ができる。
【0064】したがって、本発明の実施形態に係る構造
物の基礎では、プレキャスト部材であるセグメント2a
を容易に搬入して配置することにより、各種形状の基礎
を短期間に構築することができるため、各種の構造物に
対応した基礎を短期間に構築することができる。さら
に、プレキャスト部材であるセグメント2aの形成精度
が高いため、基礎の上面に構築された構造物を確実に安
定させることができる。
【0065】
【発明の効果】したがって、本発明の基礎構築方法及び
フーチング基礎並びに高架式交通路の基礎構造では、広
範囲の施工用地を必要とすることなく、形成精度の高い
プレキャスト部材を一体化して形成したフーチングを基
礎とすることにより、狭い施工用地であっても、迂回路
を設けることなく、短期間に高架式交通路を構築して作
業区間における車両の通行を早期に確保することができ
る。これにより、既存の交通に与える影響を低減し、周
辺地域社会の環境及び経済活動に対する影響を低減する
とともに、施工期間を短縮し、施工費を削減することが
できる。また、施工用地にプレキャスト部材であるフー
チングを容易に搬入し、所定の位置に配置することによ
り基礎を構築することができるため、各種形状の基礎を
短期間に構築することができる。さらに、広範囲の施工
用地を必要とすることなく、フーチングと繋ぎ梁を一体
化してフーチング同士を連結し、フーチングに係る荷重
を複数のフーチングに分散させるため、小型で軽量のプ
レキャスト部材によってフーチングを形成することがで
きる。また、基礎杭を設ける構成では、高架式交通路の
構築後にフーチングに基礎杭を設けることができるた
め、狭い施工用地であっても、既存の交通に影響を与え
ることなく、高架式交通路の安定性を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るフーチングを示し
た斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るフーチングを示し
た図で、(a)はフーチングの側面図、(b)はフーチ
ングの平面図、(c)は下部支柱を備えたフーチングの
側面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る高架式道路の基礎
を示した図で、(a)は基礎の正面図、(b)は基礎の
平面図である。
【図4】繋ぎ梁の他の構成を示した図で、(a)は溝を
有する繋ぎ梁の正面図、(b)は溝を有する繋ぎ梁の平
面図、(c)はA−A断面図である。
【図5】繋ぎ梁の他の構成を示した図で、(a)はPC
鋼線の端部が上面に定着している繋ぎ梁の正面図、
(b)はPC鋼線の定着部の拡大図、(c)はアーチ状
に形成された繋ぎ梁の正面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る高架式道路の基礎
を示した図で、(a)は繋ぎ梁の正面図、(b)はフー
チングの側面図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係るフーチングを示し
た図で、(a)は垂直孔を有するフーチングの側面図、
(b)は垂直孔が形成されたフーチングの平面図であ
る。
【図8】本発明の実施形態に係る構造物の基礎を示した
図で、(a)はベタ基礎を示した斜視図、(b)は連続
フーチング基礎を示した斜視図、(c)は独立フーチン
グ基礎を示した斜視図、(d)は独立フーチング基礎に
繋ぎ梁を設けた構成を示した斜視図である。
【図9】本発明の実施形態に係る構造物の基礎を示した
図で、ベタ基礎の上面にビルを構築した場合を示した斜
視図である。
【図10】本発明の実施形態に係る構造物の基礎を示し
た図で、ベタ基礎の上面にタワークレーンを設置した場
合を示した側面図である。
【図11】本発明の実施形態に係る構造物の基礎を示し
た図で、連続フーチング基礎の上面に門型クレーンを設
置した場合を示した斜視図である。
【符号の説明】
1・・・・フーチング 2・・・・コアセグメント 3・・・・サイドセグメント 4・・・・支柱 5・・・・水平孔(コアセグメント) 6・・・・凹状溝(コアセグメント) 7・・・・凸状溝(サイドセグメント) 9・・・・PC鋼材(フーチング) 12・・・・下部支柱 14・・・・繋ぎ梁 15・・・・分割された繋ぎ梁 18・・・・PC鋼材(繋ぎ梁) 19・・・・溝(繋ぎ梁) 22・・・・PC鋼線(繋ぎ梁) 23・・・・PC鋼線(繋ぎ梁) 25・・・・変形された繋ぎ梁 26・・・・基礎杭 27・・・・垂直孔 1a・・・・ベタ基礎 1b・・・・連続フーチング基礎 1c・・・・独立フーチング基礎 2a・・・・セグメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 光彦 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (72)発明者 高木 攻 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (72)発明者 阪本 修 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (72)発明者 多田 勝 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (72)発明者 白石 俊英 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−78599(JP,A) 特開 平2−70850(JP,A) 特開 平9−268570(JP,A) 特開2000−192478(JP,A) 特開2000−27424(JP,A) 実公 平7−14488(JP,Y2) 特許3154864(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 27/01 101 E01D 21/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の工程を含むことを特徴とする、基
    礎構築方法。 (1)基礎杭が嵌合する孔が形成されている複数の鉄筋
    コンクリートのプレキャスト部材を交通路に沿って所定
    の位置に設置するプレキャスト部材設置工程。 (2)前記プレキャスト部材同士を緊張材によって一体
    化し、フーチングを形成するフーチング形成工程。(3)前記フーチングに高架式交通路の支柱を立設する
    支柱立設工程。 (4)前記高架式交通路を構築し、前記高架式交通路に
    よって交通を確保する高架式交通路構築工程。 (5)前記高架式交通路の路面の直下で前記フーチング
    の前記孔を貫通させて前記基礎杭を地中に打設する基礎
    杭打設工程。
  2. 【請求項2】 以下の工程を含むことを特徴とする、基
    礎構築方法。 (1)複数の鉄筋コンクリートのプレキャスト部材を設
    置するプレキャスト部材設置工程。 (2)前記プレキャスト部材同士を緊張材によって一体
    化し、フーチングを形成するフーチング形成工程。 (3) 前記フーチング同士の間に鉄筋コンクリートのプ
    レキャスト部材による繋ぎ梁を設け、前記フーチングと
    前記繋ぎ梁に緊張材を貫通させ、前記繋ぎ梁で前記緊張
    材に緊張力を付加することにより、前記フーチングと前
    記繋ぎ梁を前記緊張材によって一体化する繋ぎ梁設置工
    程。
  3. 【請求項3】 前記繋ぎ梁は、その長手方向に凹状の溝
    が形成されており、前記繋ぎ梁設置工程において、ター
    ンバックルを備えた緊張材を前記溝内に配置し、前記タ
    ーンバックルを締め込むことにより、前記緊張材に緊張
    力を付加することを特徴とする請求項2に記載の基礎構
    築方法。
  4. 【請求項4】 前記繋ぎ梁設置工程において、一方のフ
    ーチングの壁面に定着させた緊張材と、他方のフーチン
    グの壁面に定着させた緊張材とを前記繋ぎ梁の内部で交
    差させ、前記各緊張材の端部を前記繋ぎ梁の上面に定着
    させることにより、前記繋ぎ梁の上面で前記各緊張材に
    緊張力を付加することを特徴とする請求項2に記載の基
    礎構築方法。
  5. 【請求項5】 前記繋ぎ梁は、全体が下方に反ったアー
    チ形状であることを特徴とする請求項2乃至請求項4の
    いずれか1項に記載の基礎構築方法。
  6. 【請求項6】 以下の工程を含むことを特徴とする、基
    礎構築方法。 (1)複数の鉄筋コンクリートのプレキャスト部材を設
    置するプレキャスト部材設置工程。 (2)上面の面積よりも下面の面積が小さい形状の鉄筋
    コンクリートのプレキャスト部材を、前記複数のプレキ
    ャスト部材の間に挿入するプレキャスト部材挿入工程。 (3)前記プレキャスト部材同士を緊張材によって一体
    化し、フーチングを形成するフーチング形成工程。
  7. 【請求項7】 以下の工程を含むことを特徴とする、基
    礎構築方法。 (1)複数の鉄筋コンクリートのプレキャスト部材を設
    置するプレキャスト部材設置工程。 (2)前記プレキャスト部材同士を緊張材によって一体
    化し、フーチングを形成するフーチング形成工程。 (3)前記フーチング同士の間に鉄筋コンクリートのプ
    レキャスト部材による複数の分割された繋ぎ梁を設置す
    る分割繋ぎ梁設置工程。 (4)上面の面積よりも下面の面積が小さい形状の鉄筋
    コンクリートのプレキャスト部材による分割された繋ぎ
    梁を、前記複数の分割された繋ぎ梁の間に挿入する分割
    繋ぎ梁挿入工程。 (5)前記フーチングと前記各分割された繋ぎ梁を緊張
    材によって一体化する繋ぎ梁設置工程。
  8. 【請求項8】 鉄筋コンクリートのプレキャスト部材を
    緊張材によって一体化することで形成されたフーチング
    と、 前記フーチング同士の間に設けられた鉄筋コンクリート
    のプレキャスト部材による繋ぎ梁と、 前記フーチングと前記繋ぎ梁を貫通している緊張材と、
    から構成され、 前記繋ぎ梁で前記緊張材に緊張力を付加することによ
    り、前記フーチングと前記繋ぎ梁とが一体化されている
    ことを特徴とするフーチング基礎。
  9. 【請求項9】 前記フーチングには、前記フーチングを
    貫通する孔が形成されており、前記孔に基礎杭が嵌合し
    ていることを特徴とする請求項8に記載のフーチング基
    礎。
  10. 【請求項10】 前記フーチングには、支柱を固定する
    下部支柱が設けられていることを特徴とする請求項8又
    は請求項9に記載のフーチング基礎。
  11. 【請求項11】 請求項8乃至請求項10のいずれか1
    項に記載のフーチング基礎に、高架式交通路の支柱が立
    設されていることを特徴とする高架式交通路の基礎構
    造。
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