JP3443472B2 - 通帳プリンタ装置 - Google Patents

通帳プリンタ装置

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JP3443472B2 JP01131395A JP1131395A JP3443472B2 JP 3443472 B2 JP3443472 B2 JP 3443472B2 JP 01131395 A JP01131395 A JP 01131395A JP 1131395 A JP1131395 A JP 1131395A JP 3443472 B2 JP3443472 B2 JP 3443472B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀行、その他の金融機
関等の店舗に設置され、取引に使用する通帳(取引通
帳)の磁気ストライプに対して、データのリード/ライ
トを行う通帳プリンタ装置に関する。
【0002】前記通帳プリンタ装置には、ATM、CD
等の自動取引装置に組み込まれた装置、或いは単独で使
用する装置(独立した装置)等があり、いずれも、装置
内部に通帳を取り込んで、磁気ストライプのリード/ラ
イトを行うものである。
【0003】ところで、現在、あらゆる分野で処理の高
速化とシステムの高信頼性が求められている。また、処
理の高速化とシステムの高信頼性を実現することがベン
ダーにとっても、ユーザーである金融機関等にとっても
顧客の確保につながる。特に、金融機関等に設置したA
TM、CD等の自動機に代表されるような無人化のフォ
ールトトレランスシステムでは、高速化とシステムの信
頼性はより強く要求されている。
【0004】金融機関で発生する障害は社会問題となり
多くの損失を生む。このようなことを防ぎ、ユーザーで
ある金融機関等が一人でも多くの顧客にサービスを提供
できるように、ベンダーに、より高速でより高信頼の製
品を要求しているところにある。
【0005】
【従来の技術】図13〜図20は従来例を示した図であ
り、図13〜図20中、1は通帳プリンタ装置、2はM
Sリーダ/ライタ部、3はMSリード処理部、4はMS
リード/ライト機構、5はデータ取り込み処理部、6は
MSデータ編集処理部、7は編集データ通知処理部、1
3、14、15はメモリを示す。なお、以下の説明で
は、通帳の磁気ストライプを単に「MS」、通帳の磁気
ストライプに記録されたデータを「MSデータ」と記
す。
【0006】§1:通帳プリンタ装置の構成説明・・・
図13参照 図13は従来の通帳プリンタ装置構成図である。図示の
ように、従来の通帳プリンタ装置1には、MSリーダ/
ライタ部2が設けてあり、前記MSリーダ/ライタ部2
には、MSリード処理部3、MSリード/ライト機構4
等が設けてある。
【0007】また、前記MSリード/ライト機構4に
は、メモリ13が設けてあり、前記MSリード処理部3
には、データ取り込み処理部5、MSデータ編集処理部
6、編集データ通知処理部7等が設けてある。更に、デ
ータ取り込み処理部5にはメモリ14が設けてあり、M
Sデータ編集処理部6にはメモリ15が設けてある。前
記各部の機能等は次の通りである。
【0008】(1) :MSリード処理部3は、MSリード
/ライト機構4に対してデータ取り込み指示を出し、前
記指示に基づいて通帳から読み出したMSデータ(磁化
転移線データ)を取り込んで編集処理等を行うものであ
る。
【0009】(2) :MSリード/ライト機構(メカ部)
4は、装置内部に取り込んだ通帳に対し磁気ストライプ
のリード/ライトを行うものである。このため、MSリ
ード/ライト機構4には、磁気ヘッド、磁気ヘッド駆動
機構、メモリ13等が設けてある。
【0010】(3) :データ取り込み処理部5は、MSリ
ード/ライト機構4にデータ取り込み指示を出したり、
MSリード/ライト機構4で読み出したMSデータ(磁
化転移線データ)の取り込み処理を行うものである。
【0011】(4) :MSデータ編集処理部6は、前記デ
ータ取り込み処理部5が取り込んだデータを編集するも
のである。 (5) :編集データ通知処理部7は、MSデータ編集処理
部6が編集した編集済みデータを上位装置に通知するも
のである。
【0012】(6) :メモリ13は、磁気ヘッドを移動さ
せて読み出したMSデータ(磁化転移線データ)を一時
格納しておくためのメモリである。 (7) :メモリ14はデータ取り込み処理部5が取り込ん
だMSデータ(磁化転移線データ)を一時格納しておく
ものである。
【0013】(8) :メモリ15は、MSデータ編集処理
部6が編集処理で使用する各種の設定情報を格納した
り、編集時の各種データを格納したり、カウンタ、フラ
グ等を設定したりするものである。
【0014】例えば、メモリ15には、リトライ回数
(初期値=0)、リトライ回数の閾値=2、内部リトラ
イ回数、内部リトライ回数の閾値=1、ビットカウン
タ、ビットカウンタの閾値=5、スタートコードSTX
(同期データ)、エンドコードETX(同期データ)、
ブロックカウンタ(初期値=0)、ブロック指定値(1
ブロックの場合は1、2ブロックの場合は2を設定)、
「ETX発見フラグ」(初期値=0)等を格納する領域
がある。
【0015】また、前記メモリ15には、STXデータ
蓄積領域、編集データ領域、リードデータ格納領域等が
設けてある。 §2:MSデータ構成の説明・・・図14参照 図14はMSデータ構成説明図であり、A図は1ブロッ
ク(規定値コード有り)、B図は2ブロック(規定値コ
ード有り)、C図は1ブロック(規定値コード無し)を
示す。なお、図において、DMYはダミー、STXはス
タートコード、ETXはエンドコード、BCC/CRC
はチェックコードを示す。
【0016】通帳のMS(磁気ストライプ)には、顧客
の暗証番号、通帳のページ情報、印字情報等の各種情報
(MSデータ)が記録される。前記MSデータのデータ
構成としては、1ブロック(規定値コード有り)、2ブ
ロック(規定値コード有り)、1ブロック(規定値コー
ド無し)等の構成がある。
【0017】前記1ブロック(規定値コード有り)のM
Sデータは、先頭から順番に「DMY→STX→データ
→ETX→BCC→DMY」の順に並んでいる。前記2
ブロック(規定値コード有り)は、先頭から順番に「D
MY→STX→データ→ETX→BCC→DMY→ST
X→データ→ETX→BCC→DMY」の順に並んでい
る。
【0018】前記1ブロック(規定値コード無し)のM
Sデータは、先頭から順番に「CRC→CRC→デー
タ」の順に並んでいる。この場合、先頭のCRCは例え
ば上位4ビットのCRC、次のCRCは下位4ビットの
CRCである。
【0019】§3:MSデータ編集方法の説明・・・図
15参照 図15はMSデータ編集方法説明図であり、A図はブロ
ック数別編集方法、B図は規定値コード別編集方法であ
る。
【0020】前記MSデータ編集処理部6は、データ取
り込み処理部5が取り込んだデータ(取り込みデータ)
を編集する。この編集処理では、前記通帳のMSデータ
構成により次のように異なった編集を行う。
【0021】A図に示したブロック数別編集方法では、
1ブロックの場合、取り込みデータから1ブロックのデ
ータを生成する。また、2ブロックの場合、2ブロック
の内、どちらか1ブロックが生成できれば良いとする編
集方法(OR)と、2ブロック共に生成され、かつ2ブ
ロック間でデータの照合が成功すれば良いとする編集方
法(AND)がある。
【0022】B図に示した規定値コード別編集方法で
は、規定値コード有りの場合、規定値コードを持つた
め、そのコードによって同期を取りデータを生成する編
集方法である。しかし、規定値コード無しの場合は、基
準トラックでタイミングをとりながらデータを生成する
編集方法である。
【0023】§4:MSデータ編集処理の説明・・・図
16〜図18参照 図16は従来のMSデータ編集処理フローチャート1、
図17は従来のMSデータ編集処理フローチャート2、
図18は従来のMSデータ編集処理フローチャート3で
ある。以下、図16〜図18に基づいて従来のMSデー
タ編集処理を説明する。なお、S1〜S34は各処理ス
テップを示す。
【0024】以下の処理を行う際、メモリ15には、リ
トライ回数の閾値=2、内部リトライ回数の閾値=1、
ビットカウンタの閾値=5、リトライ回数(初期値=
0)、内部リトライ回数(初期値=0)、STX(同期
データ)、ETX(同期データ)、ビットカウンタ(初
期値=0)、ブロックカウンタ(初期値=0)、ブロッ
ク指定値(1ブロックの場合は1、2ブロックの場合は
2を設定)、ETX発見フラグ(初期値=0)等を設定
して処理を行う。
【0025】MSリード処理部3が上位装置の指示によ
りMSリード処理を開始すると(S1)、MSデータ編
集処理部6は、先ず、メモリ15の情報を基に、リトラ
イ回数>2の条件を満たしているか否かを判定する(S
2)。その結果、前記条件を満たしていれば異常終了
(エラー)とする(S3)。
【0026】しかし、前記条件を満たしていない場合
は、MSデータ編集処理部6からデータ取り込み処理部
5へデータ取り込み依頼を通知する。この通知を受けた
データ取り込み処理部5はMSリード/ライト機構4へ
データ取り込み指示を出し、MSリード/ライト機構4
の磁気ヘッドを移動させて通帳のMSデータのリードを
行う(S4)。この時、磁気ヘッドで読み出したMSデ
ータは一旦MSリード/ライト機構4のメモリ13に格
納しておく。
【0027】その後、データ取り込み処理部5は、MS
リード/ライト機構4(ハードウェアHW)のメモリ1
3からリードデータ(以後「生データ」と記す)を読み
出し、データ取り込み処理部5のメモリ14(MSタス
クのメモリ)に格納する(S5)。
【0028】次に、MSデータ編集処理部6は、データ
取り込み処理部5のメモリ14に格納してある前記生デ
ータを読み出し、MSデータ編集処理を開始する。この
場合、メイン処理部9は、メモリ15内の情報を基に内
部リトライ回数>1の条件を満たしているか否かを判定
する(S6)。
【0029】その結果、前記条件を満たしていれば、M
Sデータ編集処理部6はメモリ15内のリトライ回数を
インクリメントして(S33)、前記S2の処理から繰
り返して行う。しかし、前記条件を満たしていなけれ
ば、MSデータ編集処理部6は生データが終わりか否か
を判定する(S7)。
【0030】前記S7の処理で生データが終わりなら
ば、MSデータ編集処理部6はリトライ回数をインクリ
メントして(S33)、前記S2の処理から繰り返して
行う。しかし、前記S7の処理で生データが終わりでな
ければ、MSデータ編集処理部6は、データ取り込み処
理部5のメモリ14から生データを取り出し、0/1の
判定を行う(S8)。
【0031】次に、MSデータ編集処理部6は0/1の
判定をしたデータ(以降「1ビットデータ」と記す)を
メモリ15内のSTXデータ蓄積領域にセーブする(以
降、「STXデータ」と記す)(S9)。
【0032】前記処理終了後、MSデータ編集処理部6
は、メモリ15内のSTX(STX同期データ)と前記
STX蓄積領域のSTXデータが等しくなったか(ST
X同期データ=STXデータ)否かを判定する(S1
0)。
【0033】その結果、等しくなければ前記S7の処理
から繰り返して行うが、等しくなったら、STX同期成
立(同期がとれた状態)なので、前記STXデータをメ
モリ15内のリードデータ格納領域にセットする(ST
X(1) にセット)(S11)。
【0034】前記S11の処理終了後、MSデータ編集
処理部6は生データが終わりか否かを判定し(S1
2)、終わりならば、前記S33の処理から繰り返して
行う。しかし、生データが終わりでなければ、MSデー
タ編集処理部6はメモリ14内の生データを取り出し、
0/1の判定を行う(S13)。次に、MSデータ編集
処理部6は1ビットデータを編集データ領域にセットす
る(以後「編集データ」と記す)(S14)。
【0035】そして、MSデータ編集処理部6はメモリ
15内のビットカウンタをカウントアップし(S1
5)、ビットカウンタの値=ビットカウンタの閾値=5
の条件を満たしているか否かを判定する(S16)。
【0036】その結果、前記条件を満たしていなけれ
ば、前記S12の処理から繰り返して行うが、前記条件
を満たしていれば、MSデータ編集処理部6はパリティ
チェックを行う(S17)。この場合、1ビットデータ
5個で1データ成立であるが、その内の1ビット(最下
位ビット)をパリティビット(この例では奇数パリテ
ィ)としている。
【0037】前記パリティチェックの結果、正常終了し
なければ、MSデータ編集処理部6はメモリ15内の内
部リトライ回数をインクリメントし(S32)、前記S
6の処理から繰り返して行う。しかし、パリティチェッ
クが正常終了した場合は、MSデータ編集処理部6はメ
モリ15内のETX発見フラグがETX発見フラグ=1
の条件を満たしているか否かを判定する(S19)。
【0038】その結果、前記条件を満たしていなけれ
ば、MSデータ編集処理部6は、メモリ15内のETX
(同期データ)を参照して、編集データ=ETX(同期
データ)の条件を満たしているか否かを判定する(S2
0)。その結果、前記条件を満たしていれば、ETXを
発見できたので、メモリ15内のETX発見フラグをE
TX発見フラグ=1にセットする(S21)。
【0039】前記S21の終了後、及び、前記処理S2
0で編集データ=ETXの条件を満たしていなかった場
合、MSデータ編集処理部6は、前記編集データをメモ
リ15内のリードデータ格納領域にセットする(図示の
(2) の領域にセット)(S22)。
【0040】次に、MSデータ編集処理部6は、前記編
集データによってBCCデータ(以降「作成BCC」と
記す)を作成する(S23)。そして、1データの領域
とビットカウンタを0にクリアする(S24)。なお、
BCCデータの作成は1データ毎に行うことにより、各
データ毎にBCCのチェック演算(例えば、多項式によ
るチェック演算)を行う。そして、前記S24の処理終
了後、前記S12の処理から繰り返して行う。
【0041】また、前記S19の処理で、ETX発見フ
ラグ=1の条件を満たしていたら、MSデータ編集処理
部6は、編集データ=作成BCCの条件を満たしている
か否かを判定する(S26)。その結果、前記条件を満
たしていなければ、前記S33の処理から繰り返して行
う。しかし、前記処理S26で条件を満たしていれば、
MSデータ編集処理部6は編集データをメモリ15内の
リードデータ格納領域にセット(図示の(3) の領域にセ
ット)する(S27)。
【0042】その後、MSデータ編集処理部6は、メモ
リ15内のブロックカウンタをインクリメントし(S2
8)、ブロックカウンタ=ブロック指定の条件を満たし
ているか否かを判定する(S29)。
【0043】その結果、前記条件を満たしていれば、編
集処理を終了する(S30)が前記条件を満たしていな
い場合は、MSデータ編集処理部6はメモリ15内の内
部リトライ回数=0にクリアし(S34)、前記S6の
処理から繰り返して行う。
【0044】§5:MSデータの説明と、編集処理の説
明・・・図19、図20参照 図19はMSデータ(例1)説明図、図20はMSデー
タ(例2)説明図である。なお、図19、図20に示し
た例は「NRZI2トラック」フォーマットによるMS
データ例である。以下、図19、図20に基づいて、M
Sデータの具体例と、編集処理について説明する。
【0045】(1) :例1の説明・・・図19参照 MSデータは、通帳のMS(磁気ストライプ)上に磁化
転移線によって記録される。例1では、0トラックのデ
ータと、1トラックのデータが磁化転移線により記録さ
れるようになっている。
【0046】前記0トラックの磁化転移線はビット0で
あり、1トラックの磁化転移線はビット1である。そし
て、0トラックの磁化転移線と1トラックの磁化転移線
は縦方向で重ならないようにして記録される。すなわ
ち、0トラックに磁化転移線があれば、その位置の1ト
ラックには磁化転移線がなく、1トラックに磁化転移線
があれば、その位置の0トラックには磁化転移線がな
い。
【0047】MSデータをリードする際、磁気ヘッドは
図示矢印方向へ移動させ、左側から右側方向に順次磁化
転移線をリードするが、この場合、0トラック側に磁化
転移線があると、ビット0のデータをリードし、1トラ
ック側に磁化転移線があると、ビット1のデータをリー
ドする。
【0048】例1は正常データが記録された例であるか
ら、MSデータをリードして編集すると、000011
0101000001000110010010011
11111010のデータが得られる。
【0049】前記編集データでは、左から、STX(D
MYを含む)9ビット→データ1(5ビット)→データ
2(5ビット)→データ3(5ビット)→データ4(5
ビット)→ETX(5ビット)→BCC(5ビット)の
順に並んでいる。
【0050】(2) :例2の説明・・・図20参照 例2は異常データの例である。図示のように、例1で
は、0トラックと1トラックの両方の同じ位置に磁化転
移線が並んでおり(縦方向で重なる位置にある)、異常
データとなっている。
【0051】このような異常データの例としては、例え
ば、新規通帳のMSデータがある。新規通帳には予め例
2に示したようなMSデータが記録されている場合があ
り、取引が開始されると前記例1のようなMSデータが
記録される。しかし、最初に正常なMSデータを記録し
ないで、そのままリード処理を行うと、異常データとな
ってしまう。
【0052】例1のMSデータをリードして、前記MS
データ編集処理部6が編集処理を行った場合次のように
なる。 :先ず、0トラックから編集が始まり、000000
000・・・・0000(1〜n)と、最後の生データ
まで正常に編集が進み、生データが無くなった所で1ト
ラックに編集が移る。
【0053】この時、1トラックの最初のデータ1を取
り出し0/1に変換する処理でエラーが発生する。その
理由は、0トラックと1トラックのデータが重なってい
ることが判明するためである。
【0054】:そこで、MSデータ編集処理部6で
は、編集開始位置を修正して再び編集処理を行う(1回
目のリトライ)。この場合、1トラック側のデータ1
(最初のデータ)をエラーとし、両トラック共データ2
(2番目のデータ)から編集を行う。先ず、0トラック
側の編集が始まり、000000000・・・・000
0(2〜n)と、最後の生データまで正常に編集が進
み、生データが無くなった所で1トラックに編集が移
る。
【0055】この時、1トラックのデータ2(2番目の
データ)を取り出し0/1に変換する処理でエラーが発
生する。その理由は、0トラックと1トラックのデータ
が重なっていることが判明するためである。
【0056】:次に、MSデータ編集処理部6では、
編集開始位置を修正して再び編集処理を行う(2回目の
リトライ)。この場合、1トラック側のデータ2(2番
目のデータ)をエラーとし、両トラック共データ3(3
番目のデータ)から編集を行う。先ず、0トラック側の
編集が始まり、000000000・・・・0000
(3〜n)と、最後の生データまで正常に編集が進み、
生データが無くなった所で1トラックに編集が移る。
【0057】この時、1トラックのデータ3(3番目の
データ)を取り出し0/1に変換する処理でエラーが発
生する。その理由は、0トラックと1トラックのデータ
が重なっていることが判明するためである。
【0058】:次に、MSデータ編集処理部6では、
編集開始位置を修正して再び編集処理を行う(3回目の
リトライ)。この場合、1トラック側のデータ3(3番
目のデータ)をエラーとし、両トラック共データ4(4
番目のデータ)から編集を行う。先ず、0トラック側の
編集が始まり、000000000・・・・0000
(4〜n)と、最後の生データまで正常に編集が進み、
生データが無くなった所で1トラックに編集が移る。
【0059】この時、1トラックのデータ4(4番目の
データ)を取り出し0/1に変換する処理でエラーが発
生する。その理由は、0トラックと1トラックのデータ
が重なっていることが判明するためである。
【0060】:以降、同様にして編集のリトライがn
回続く。そして、n回のリトライを行ってもエラーが発
生したら、このMSデータがエラーであるとして、再び
磁気ヘッドを移動させて編集処理のリトライ(再編集処
理)を行うことになる。
【0061】従って、例2のMSデータがエラーと判定
するのはn回のリトライ終了後となるので、エラー判定
に極めて長い時間がかかり、更に、MSデータがエラー
であるとして、再び磁気ヘッドを移動させて編集処理の
リトライ(再編集処理)を行うには更に極めて長い時間
がかかり、編集処理の効率が悪い。
【0062】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。 (1) :MSデータ編集処理において、エラーが発生した
場合、リトライまでに時間がかかっていた。例えば、前
記例2のMSデータの編集を行った場合、エラーと判定
するのはn回のリトライ終了後となるので、エラー判定
に極めて長い時間がかかり、更に、MSデータがエラー
であるとして、再び磁気ヘッドを移動させて編集処理の
リトライ(再編集処理)を行うには更に極めて長い時間
がかかり、編集処理の効率が悪かった。
【0063】(2) :MSデータリード時に、ノイズ等の
原因によって取り込みデータの中にゴミデータが混入し
てしまい、ビットデータ編集処理において、最大データ
桁数を超えるデータが生成されることがある。このよう
な場合、救済ができずエラーとしていた。従って、編集
処理の効率が悪かった。
【0064】本発明は、このような従来の課題を解決
し、MSデータ編集処理において、エラーを早期に発見
し、エラー発生時にリトライ動作までの時間を短縮する
ことにより処理の高速化を達成することを目的とする。
【0065】また、本発明は、ビットデータ編集処理に
おいて、最大データ桁数を超えるデータが生成された場
合でもデータ切断処理を行うことで救済可能とし、編集
処理の効率向上と、装置の信頼性向上を達成することを
目的とする。
【0066】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。本発明は前記課題を解決するため、通帳プリ
ンタ装置を次のように構成した。
【0067】(1) :MSリード/ライト機構4とMSリ
ード処理部3を備えた通帳プリンタ装置において、MS
リード処理部3に、MSリード/ライト機構4で読み出
したMSデータの取り込み処理を行うデータ取り込み処
理部5と、前記データ取り込み処理部5が取り込んだデ
ータを編集するMSデータ編集処理部6と、前記MSデ
ータ編集処理部6が編集した編集済みデータを上位装置
に通知する編集データ通知処理部7を設けると共に、前
記MSデータ編集処理部6には、MSデータのメイン処
理を行うメイン処理部9と、前記MSリード/ライト機
構4から取り込んだMSデータの残量が同期をとるのに
必要なビット数未満になったか否かをチェックするデー
タ残量チェック処理部10と、最大桁数切断処理、チェ
ック演算処理等を行う演算範囲変更処理部11を設け
た。
【0068】また、前記通帳プリンタ装置を次のように
構成した。 (2) :通帳の磁気ストライプ(MS)の読み取り/書き
込みを行うためのMSリード/ライト機構と、前記MS
リード/ライト機構で読み出した通帳のMSデータを取
り込んで編集処理を行うMSリード処理部を備えた通帳
プリンタ装置において、前記MSリード処理部は、前記
MSデータのブロック数を判定するブロック数判定手段
と、前記ブロック数判定手段でMSデータが2ブロック
と判定した場合、2ブロック目のビットデータ編集処理
を開始する前に、前記データ残量チェック処理部にデー
タ残量チェックを依頼する2ブロック目データチェック
依頼手段と、前記2ブロック目データチェック依頼手段
の依頼によるデータ残量チェック処理部のチェックで、
MSデータの残量が同期をとるのに必要なビット数未満
になった場合、2ブロック目のビットデータ編集処理を
中止させる2ブロック目ビットデータ編集処理中止手段
を備えている
【0069】
【0070】(3) :通帳の磁気ストライプ(MS)の読
み取り/書き込みを行うためのMSリード/ライト機構
と、前記MSリード/ライト機構により、スタートコー
ド/エンドコードを持たないMSデータを読み出し、そ
のMSデータを取り込んで編集処理を行うMSリード処
理部を備えた通帳プリンタ装置において、前記MSリー
ド処理部は、前記MSリード/ライト機構から読み出し
たMSデータを取り込んでビットデータ編集処理を行う
際、予め決めた最大データ桁数を超えるデータが生成さ
れたか否かを判定するデータ桁数判定手段と、前記デー
タ桁数判定手段で最大データ桁数を超えるデータが生成
されたと判定した場合、前記生成されたデータを最大デ
ータ桁数に切断する最大桁数切断手段と、前記最大桁数
切断手段が切断したデータの範囲でチェックコードの演
算処理を行うチェック演算手段を備えている
【0071】(4) :前記(3) の通帳プリンタ装置におい
て、前記最大桁数切断手段は、前記チェック演算手段の
チェック演算でチェックコードが合わなかった場合、再
度データ切断位置を変更してデータの切断を行う機能を
備えると共に、前記チェック演算手段は、前記最大桁数
切断手段が再度切断したデータの範囲で再度チェック演
算を行う機能を備えている
【0072】
【作用】前記構成に基づく本発明の作用を、図1に基づ
いて説明する。 (1) :スタートコード/エンドコードを持ったMSデー
タの編集処理 MSリード処理を開始すると、データ取り込み処理部5
は、MSリード/ライト機構4からリードデータを取り
込み、内部のメモリに格納する。次に、メイン処理部9
はデータ取り込み処理部5のメモリからデータを取り込
み、MSデータ編集処理を開始する。
【0073】メイン処理部9はデータ編集中にデータ残
量チェック処理部10へ指示を出し、取り込みデータの
残量をチェックさせる。また、ビットデータ編集中にも
データ残量チェック処理部10へ指示を出し、取り込み
データの残量をチェックさせる。
【0074】データ残量チェック処理部10は、前記指
示によりデータ残量のチェック処理を行うが、この場
合、先ず、スタート同期検出判定処理を行いスタート同
期の検出状態をチェックする。その結果、スタート同期
が検出済みの場合はデータ残量が0か否かを判定する。
【0075】しかし、スタート同期が検出されていない
場合は、データ残量がスタート同期に必要なビット数だ
け有るか否かをチェックする。その結果、データ残量が
スタート同期に必要なビット数だけ無い場合はエラーと
判定する。このようにすれば、エラーを早期に発見で
き、エラー判定後のリトライ動作の実行までの処理時間
が短縮できる。
【0076】また、メイン処理部9は、MSデータが2
ブロックと判定した場合、2ブロック目のビットデータ
編集処理を開始する前に、前記データ残量チェック処理
部10にデータ残量チェックを指示しデータ残量チェッ
ク処理を行わせる。
【0077】その結果、前記データ残量チェック処理部
10のチェックで、MSデータの残量が同期をとるのに
必要なビット数未満になった場合、2ブロック目のビッ
トデータ編集処理を実行しないでエラーと判定する。こ
のように、2ブロック目の編集処理に入る前にデータ残
量チェック処理を行うことで、エラー判定が速くなる。
【0078】(2) :スタートコード/エンドコードを持
たないMSデータの編集処理 MSリード処理を開始するとデータ取り込み処理部5
は、MSリード/ライト機構4からリードデータを取り
込み、内部のメモリに格納する。次に、メイン処理部9
はデータ取り込み処理部5のメモリからデータを取り込
み、MSデータ編集処理を開始する。
【0079】この編集処理において、ノイズ等の原因に
より取り込みデータの中にゴミデータが混入してしま
い、最大データ桁数を超えるデータが生成されることが
ある。このような場合、メイン処理部9は演算範囲変更
処理部11へ指示を出し、演算範囲変更処理を行わせ
る。
【0080】前記演算範囲変更処理部11は、前記デー
タを最大データ桁数に切断し、その範囲でチェック演算
処理を行い、前記演算結果とチェックコードを照合す
る。前記照合で照合結果が合わない場合は、再度別の位
置で前記データを切断し、その範囲でチェック演算処理
を行い、前記演算結果とチェックコードを照合する。
【0081】この場合、切断位置と切断回数は、どの程
度の救済率を求めるかによって決定すれば良い。 (3) :以上のようにして、エラーを早期に発見し、エラ
ー発生時にリトライ動作までの時間を短縮することによ
り処理の高速化を達成することができる。また、ビット
データ編集処理において、最大データ桁数を超えるデー
タが生成された場合でもデータ切断処理を行うことで救
済可能とし、編集処理の効率向上と、装置の信頼性向上
を達成することができる。
【0082】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2〜図12は、本発明の実施例を示した図であ
り、図2〜図12中、図13〜図20と同じものは、同
一符号で示してある。また、9はメイン処理部、10は
データ残量チェック処理部、11は演算範囲変更処理
部、13、14、15はメモリを示す。
【0083】§1:通帳プリンタ装置の構成説明・・・
図2参照 図2は実施例の通帳プリンタ装置構成図である。図示の
ように、通帳プリンタ装置1にはMSリーダ/ライタ部
2が設けてあり、前記MSリーダ/ライタ部2には、M
Sリード処理部3と、MSリード/ライト機構4が設け
てある。そして前記前記MSリード処理部3には、デー
タ取り込み処理部5と、MSデータ編集処理部6と、編
集データ通知処理部7が設けてある。
【0084】また、前記MSリード/ライト機構4には
メモリ13が設けてあり、データ取り込み処理部5には
メモリ14が設けてある。更に、前記MSデータ編集処
理部6には、メイン処理部9とデータ残量チェック処理
部10と演算範囲変更処理部11が設けてあり、前記メ
イン処理部9にはメモリ15が設けてある。前記各部の
機能等は次の通りである。
【0085】(1) :MSリード処理部3は、MSリード
/ライト機構4に対してデータ取り込み指示を出し、前
記指示に基づいて通帳から読み出したMSデータ(磁化
転移線データ)を取り込んで編集処理等を行うものであ
る。
【0086】(2) :MSリード/ライト機構(メカ部)
4は、装置内部に取り込んだ通帳に対し磁気ストライプ
のリード/ライトを行うものである。このため、MSリ
ード/ライト機構4には、磁気ヘッド、磁気ヘッド駆動
機構等が設けてある。
【0087】(3) :データ取り込み処理部5は、MSリ
ード/ライト機構4で読み出したMSデータ(磁化転移
線データ)の取り込み処理を行うものである。 (4) :MSデータ編集処理部6は、前記データ取り込み
処理部5が取り込んだデータを編集するものである。
【0088】(5) :編集データ通知処理部7は、MSデ
ータ編集処理部6が編集した編集済みデータを上位装置
に通知するものである。 (6) :メモリ13は、磁気ヘッドを移動させて読み出し
たデータを一時格納しておくためのメモリである。
【0089】(7) :メモリ14はデータ取り込み処理部
5が取り込んだMSデータを一時格納しておくものであ
る。 (8) :メモリ15は、MSデータ編集処理部6が編集処
理で使用する各種の設定情報を格納したり、編集時の各
種データを格納したり、カウンタ、フラグ等を設定した
りするものである(詳細は後述する)。
【0090】(9) :メイン処理部9は編集のメイン処理
を行うものである。 (10):データ残量チェック処理部10は、メイン処理部
9の指示によりデータ残量チェック処理を行うものであ
る。
【0091】(11):演算範囲変更処理部11は、メイン
処理部9の指示により、演算範囲変更処理を行うもので
ある。 §2:メイン処理部のメモリ内領域の説明・・・図3参
照 図3はメイン処理部のメモリ内領域説明図である。前記
メイン処理部9のメモリ15には、リトライ回数(初期
値=0)、リトライ回数の閾値=2、内部リトライ回
数、内部リトライ回数の閾値=1、ビットカウンタ、ビ
ットカウンタの閾値=4または5、スタートコードST
X(同期データ)、エンドコードETX(同期デー
タ)、ブロックカウンタ(初期値=0)、ブロック指定
値(1ブロックの場合は1、2ブロックの場合は2を設
定)、データ残量比較値、ETX発見フラグ(初期値=
0)、最大データ桁数、ループ回数等を格納する領域を
設け、必要なデータは予め格納しておく。
【0092】また、前記メモリ15には、STXデータ
蓄積領域、編集データ領域、リードデータ格納領域等が
設けてある。 §3:メモリ内のデータ格納領域の説明・・・図4参照 図4はデータ格納領域説明図であり、A図はSTXデー
タ蓄積領域、B図は編集データ領域、C図はリードデー
タ格納領域を示す。
【0093】前記のようにメモリ15には、STXデー
タ蓄積領域、編集データ領域、リードデータ格納領域等
が設けてある。MSデータ編集処理部6は前記各領域を
使用して編集処理を行う。
【0094】例えば、ビットデータ編集処理において、
STX検出処理を行う際、0/1の判定したデータをS
TXデータ蓄積領域に、図の右側(最下位ビット側)か
ら順次1ビットずつシフトしなから格納し、STX同期
成立か否かを判定する。この場合、STXデータ蓄積領
域には5ビット格納するが、最下位のビット(右側)は
パリティビットとなる。
【0095】前記編集データ領域にはSTXに続くデー
タを編集しながら1ビットずつシフトしながら格納す
る。この場合、ビットカウンタには、編集データ領域に
格納したビット数に対応した値をセットしながら編集を
行う。この場合、編集データ領域には5ビット(1デー
タ成立)格納するが、最下位のビット(右側)はパリテ
ィビットとなる。
【0096】前記リードデータ格納領域には、ビットデ
ータ編集済みのSTX、データ(5ビットの1データ単
位)、ETX、BCC等を順次格納する。 (規定値コード有りの編集処理例の説明)以下、図5、
図6に基づいて規定値コード有りの編集処理例を説明す
る。MSデータに規定値コード(STX、ETX等)が
有る場合の編集処理は次の通りである。
【0097】§4:MSデータ編集処理の説明・・・図
5、図6参照 図5はMSデータ編集処理(規定値コード有り)フロー
チャート1、図6はMSデータ編集処理(規定値コード
有り)フローチャート2である。以下、図5、図6に基
づいてMSデータ編集処理(規定値コード有り)を説明
する。なお、S51〜S85は各処理ステップを示す。
【0098】MSリード処理部3が上位装置の指示によ
りMSリード処理を開始すると(S51)、MSデータ
編集処理部6のメイン処理部9は、先ず、メモリ15内
の情報を基にリトライ回数>2の条件を満たしているか
否かを判定する(S52)。その結果、前記条件を満た
していれば異常終了とする(S53)。
【0099】しかし、前記条件を満たしていない場合
は、MSデータ編集処理部6のメイン処理部9からデー
タ取り込み処理部5へデータ取り込みを通知する。この
通知を受けたデータ取り込み処理部5はMSリード/ラ
イト機構4へデータ取り込み指示を出し、MSリード/
ライト機構4の磁気ヘッドを移動させて通帳のMSデー
タのリードを行う(S54)。この時、磁気ヘッドで読
み出したMSデータは一旦MSリード/ライト機構4の
メモリ13に格納しておく。
【0100】その後、データ取り込み処理部5は、MS
リード/ライト機構4(ハードウェアHW)のメモリ1
3からリードデータ(以後「生データ」と記す)を読み
出し、データ取り込み処理部5のメモリ14(MSタス
クのメモリ)に格納する(S55)。
【0101】次に、メイン処理部9はデータ取り込み処
理部5のメモリ14に格納してある前記生データを読み
出し、MSデータ編集処理を開始する。この場合、メイ
ン処理部9はメモリ15内の情報を基に内部リトライ回
数>1の条件を満たしているか否かを判定する(S5
6)。
【0102】その結果、前記条件を満たしていれば、メ
イン処理部9はメモリ15内のリトライ回数をインクリ
メントして(S84)、前記S52の処理から繰り返し
て行う。しかし、前記条件を満たしていなければ、メイ
ン処理部9は、データ残量チェック処理部10へ指示を
出し、データ残量チェック処理部10がデータ残量チェ
ック処理(後述する)を行う(S57)。
【0103】前記S57の処理終了後、メイン処理部9
は前記チェック処理が正常終了したか否かを判定する
(S58)。その結果、正常終了しなければ、前記S8
4の処理から繰り返して行う(この場合はエラーと判定
する)。しかし、前記チェック処理が正常終了した場合
は、ビットデータ編集処理を行う。
【0104】前記のように、データ残量チェック処理で
正常終了したということは、まだ生データがSTX同期
をとるために必要なビット数以上残っていることであ
る。従って、生データを最後まで検索しなくてもエラー
が発見できるため、エラー判定が速くなる。
【0105】前記ビットデータ編集処理では、先ず、メ
イン処理部9はデータ取り込み処理部5のメモリ14か
ら生データを取り出し、0/1の判定を行う(S5
9)。次に、メイン処理部9は、0/1の判定をしたデ
ータ(以降「1ビットデータ」と記す)をメモリ15内
のSTXデータ蓄積領域にセーブする(以降、「STX
データ」と記す)(S60)。
【0106】前記処理終了後、メイン処理部9は、メモ
リ15のSTX同期データと前記編集したSTXデータ
が等しくなったか(STX同期データ=STXデータ)
否かを判定する(S61)。その結果、等しくなけれ
ば、STX同期がとれるまで前記S57の処理から繰り
返して行うが、両者が等しくなったら、STX同期成立
(同期がとれた状態)なので、前記STXデータをメモ
リ15内のリードデータ格納領域にセット(図4のC
図、(1) の領域に格納)する(S62)。
【0107】前記S62の処理終了後、メイン処理部9
は、生データが終わりか否かを判定し(S63)、終わ
りならば、前記S84の処理から繰り返して行う。しか
し、生データが終わりでなければ、メイン処理部9はメ
モリ14内の生データを取り出し、0/1の判定を行う
(S64)(この処理からSTXに続くデータのビット
データ編集処理)。
【0108】次に、メイン処理部9は、1ビットデータ
を編集データ領域(図4のB図参照)にセットする(以
後「編集データ」と記す)(S65)。そして、メモリ
15内のビットカウンタをカウントアップし(S6
6)、ビットカウンタの値=ビットカウンタの閾値=5
の条件を満たしているか否かを判定する(S67)。
【0109】その結果、前記条件を満たしていなけれ
ば、前記S63の処理から繰り返して行うが、前記条件
を満たしていれば、メイン処理部9はパリティチェック
を行う(S68)。この場合、1ビットデータ5個で1
データ成立であるが、その内の1ビット(最下位ビッ
ト)をパリティビット(この例では奇数パリティ)とし
ている。
【0110】前記パリティチェックの結果、正常終了し
なければ(S69)、メイン処理部9はメモリ15内の
内部リトライ回数をインクリメントし(S85)、前記
S56の処理から繰り返して行う。しかし、パリティチ
ェックが正常終了した場合は(S69)、メモリ15内
のETX発見フラグがETX発見フラグ=1の条件を満
たしているか否かを判定する(S70)。
【0111】その結果、前記条件を満たしていなけれ
ば、メイン処理部9は、編集データ=ETXの条件を満
たしているか否かを判定する(S71)。その結果、前
記条件を満たしていれば、ETXを発見できたので、メ
モリ15内のETX発見フラグ=1にセットする(S7
2)。しかし前記条件を満たしていなければETX発見
フラグはそのままとする。
【0112】前記処理S71、S72の終了後、メイン
処理部9は編集データをメモリ15内のリードデータ格
納領域にセット(図4のC図の(2) の領域に格納)する
(S73)。次に、メイン処理部9は編集データによっ
てBCCデータ(以降「作成BCC」と記す)を作成す
る(S74)。そして、1データの領域とメモリ15内
のビットカウンタを0にクリアする(S75)。その
後、前記S63の処理から繰り返して行う。
【0113】なお、BCCデータの作成は1データ毎に
行うことにより、各データ毎にBCCのチェック演算
(例えば、多項式によるチェック演算)を行う。そし
て、前記処理終了後、前記S63の処理から繰り返して
行う。
【0114】また、前記S70の処理で、前記条件を満
たしていたら、メイン処理部9は編集データ=作成BC
Cの条件を満たしているか否かを判定する(S76)。
その結果、前記条件を満たしていなければ、前記S84
の処理から繰り返して行う。しかし、前記処理S76で
条件を満たしていれば、メイン処理部9は編集データを
メモリ15のリードデータ格納領域にセット(図4のC
図の(3) の領域に格納)する(S77)。
【0115】その後、メイン処理部9はメモリ15のブ
ロックカウンタをインクリメントし(S78)、ブロッ
クカウンタの値=ブロック指定値の条件を満たしている
か否かを判定する(S79)。
【0116】その結果、前記条件を満たした場合(1ブ
ロックの場合は、1度で前記条件を満たす)、編集処理
を終了する(S80)。しかし、前記条件を満たしてい
ない場合(2ブロックの場合は最初は前記条件を満たさ
ない)は、メイン処理部9はデータ残量チェック処理部
10へ指示を出し、データ残量チェック処理部10がデ
ータ残量チェック処理を行う(S81)。
【0117】このように、2ブロック目の編集処理に入
る前にデータ残量チェック処理を行うことで、エラー判
定が速くなる。前記S81の処理終了後、メイン処理部
9は前記チェックが正常終了か否かを判定する(S8
2)。その結果、正常終了しなければ、前記S84の処
理から繰り返して行う。しかし、正常終了した場合は、
メモリ15内の内部リトライ回数=0にクリアし(S8
3)、前記S56の処理から繰り返して行う(2ブロッ
ク目の編集処理)。
【0118】§5:データ残量チェック処理の説明・・
・図7参照 図7はデータ残量チェック処理(規定値コード有り)フ
ローチャートである。以下、図7に基づいて前記データ
残量チェック処理を説明する。なお、S91〜S96は
各処理ステップを示す。
【0119】データ残量チェック処理部10は、メイン
処理部9からの指示により次のようにしてデータ残量チ
ェック処理を行う。この場合、データ残量チェック処理
部10はメイン処理部9内のメモリ15にアクセスしな
がら処理を行う。
【0120】先ず、データ残量チェック処理部10にチ
ェック指示が出されると、スタート同期検出判定処理
(図のの処理参照)を行い、スタート同期(STX同
期)の検出状態をチェックする。その結果、スタート同
期が検出済みならば、従来通りデータ残量が0か否かを
チェックする。
【0121】しかし、スタート同期が検出されていなけ
れば、データ残量がスタート同期成立に必要なビット数
だけあるか否かをチェックする(図のの残量チェック
処理参照)。そして、前記チェック結果をレスポンスに
セットする。具体的には次の通りである。
【0122】先ず、メモリ15内のデータ残量比較値を
0にクリア(データ残量比較値=0)し(S91)、ス
タート同期の検出状態をチェックする(S92)。その
結果、スタート同期が検出済みならば、データ残量比較
値=0<データ残量の条件を満たしているか否かを判定
する(S94)。
【0123】しかし、スタート同期が検出されていなけ
れば、メモリ15内のデータ残量比較値に、スタート同
期成立に必要な最低のビット数(この例ではビット数=
5)をセットする(S93)。そして、データ残量比較
値=0<データ残量の条件を満たしているか否かを判定
する(S94)。
【0124】前記S94の処理で、前記条件を満たして
いれば、レスポンスに正常をセット(S95)し、前記
条件を満たしていない場合は、レスポンスに異常をセッ
ト(S96)する。
【0125】(規定値コード無しの編集処理例の説明)
以下、図8〜図12に基づいて規定値コード無しの場合
の編集処理例を説明する。MSデータに規定値コード
(STX、ETX等)が無しの場合の編集処理は次の通
りである。
【0126】§6:MSデータ編集メイン処理の説明・
・・図8参照 図8はMSデータ編集メイン処理(規定値コード無し)
フローチャートである。以下、図8に基づいてMSデー
タ編集メイン処理(規定値コード無し)を説明する。な
お、S101〜S110は各処理ステップを示す。
【0127】MSリード処理部3が上位装置の指示によ
りMSリード処理を開始すると、MSデータ編集処理部
6のメイン処理部9は、先ず、メモリ15内の情報を基
にリトライ回数>2の条件を満たしているか否かを判定
する(S101)。その結果、前記条件を満たしていれ
ば異常終了とする(S103)。
【0128】しかし、前記条件を満たしていない場合
は、MSデータ編集処理部6のメイン処理部9からデー
タ取り込み処理部5へデータ取り込み指示をする。この
通知を受けたデータ取り込み処理部5はMSリード/ラ
イト機構4へデータ取り込み指示を出し、MSリード/
ライト機構4の磁気ヘッドを移動させて通帳のMSデー
タのリードを行う(S102)。この時、磁気ヘッドで
読み出したMSデータは一旦MSリード/ライト機構4
のメモリ13に格納しておく。
【0129】その後、データ取り込み処理部5は、MS
リード/ライト機構4(ハードウェアHW)のメモリ1
3からリードデータ(以後「生データ」と記す)を読み
出し、データ取り込み処理部5のメモリ14(MSタス
クのメモリ)に格納する(S104)。
【0130】次に、メイン処理部9はデータ取り込み処
理部5のメモリ14に格納してある前記生データを読み
出し、ビットデータ編集処理(後述する)を行い(S1
05)、前記処理が正常終了したか否かを判定する(S
106)。
【0131】その結果、正常終了したら何もしないが、
正常終了しなかったら、メイン処理部9は前記処理で編
集したデータが最大データ桁数オーバーか否かを判定す
る(S107)。この場合、メイン処理部9はメモリ1
5内の最大データ桁数を読み出し、この桁数と前記処理
で編集したデータとを比較することにより最大データ桁
数オーバーか否かを判定する。
【0132】すなわち、MSデータリード時にノイズ等
の原因によって取り込みデータ中にゴミデータ等が混入
してしまい、最大データ桁数を超えるデータが生成され
ることがあるので、前記の処理を行う。前記S107の
処理で、最大データ桁数オーバーでなければ、メモリ1
5内のリトライ回数をカウントアップ(インクリメン
ト)し(S110)、前記S101の処理から繰り返
す。
【0133】しかし、前記S107の処理で、最大デー
タ桁数オーバーとなった場合は、メイン処理部9は、演
算範囲変更処理部11へ指示を出し、演算範囲変更処理
部11が演算範囲変更処理(後述)を行う(S10
8)。
【0134】そして、メイン処理部9は、前記S108
の処理が正常終了したか否かを判定し(S109)、正
常終了しなければ、前記S110の処理から繰り返して
行う。しかし、正常終了したらMSデータ編集メイン処
理を終了する。なお、S106の処理で正常終了となっ
た場合は前記S107、S108の処理を行わずにMS
データ編集メイン処理を終了する。
【0135】§7:ビットデータ編集処理の説明・・・
図9参照 図9はビットデータ編集処理(規定値コード無し)フロ
ーチャートである。以下、図9に基づいてビットデータ
編集処理(規定値コード無し)を説明する。なお、S1
21〜S131は各処理ステップを示す。
【0136】この処理は前記S105の処理であり、先
ず、メイン処理部9は、メモリ14内の生データが終わ
りか否かを判定し(S121)、生データが終わりでな
ければ、メイン処理部9はメモリ14内の生データを取
り出し、0/1の判定を行う(S122)。
【0137】次に、メイン処理部9は、編集データをメ
モリ15内の編集データ領域にセットする(S12
3)。また、メモリ15内のビットカウンタをカウント
アップし(S124)、ビットカウンタの値=ビットカ
ウンタの閾値=4(データ構成を4ビットとしているた
め)の条件を満たしているか否かを判定する(S12
5)。
【0138】その結果、前記条件を満たしていなけれ
ば、前記S121の処理から繰り返して行うが、前記条
件を満たしていれば、メイン処理部9は編集データをメ
モリ15内のリードデータ格納領域に格納する(S12
6)。そして、メイン処理部9は前記編集データによっ
てチェックデータ(CRC)を作成(作成チェックデー
タ)し(S127)、前記S121の処理から繰り返
す。
【0139】また、前記S121の処理で、生データが
終わりと判定した場合、メイン処理部9はメモリ15内
の最大データ桁数を読み出し、編集データ桁数>最大デ
ータ桁数の条件を満たしているか否かを判定する(S1
28)。その結果、前記条件を満たしていれば、編集デ
ータ桁数が最大データ桁数を超えているので、レスポン
スに異常をセットし(S131)、ビットデータ編集処
理を終了する。
【0140】しかし、前記条件を満たしていない場合
は、編集データ桁数が最大データ桁数を超えていないの
で、作成チェックデータ=読み取りチェックデータ(M
Sデータから読み取ったCRC)の条件を満たしている
か否かを判定する(S129)。
【0141】その結果、前記条件を満たしていなけれ
ば、S131の処理を行うが、前記条件を満たしていれ
ば、作成チェックデータと読み取りチェックデータが等
しいので、レスポンスに正常をセットして(S13
0)、ビットデータ編集処理を終了する。
【0142】§8:演算範囲変更処理の説明・・・図1
0参照 図10は演算範囲変更処理(規定値コード無し)フロー
チャートである。以下、図10に基づいて演算範囲変更
処理(規定値コード無し)を説明する。なお、S141
〜S148は各処理ステップを示す。
【0143】以下に説明する演算範囲変更処理は、メイ
ン処理部9からの指示により、演算範囲変更処理部11
が行う処理である。この処理では、演算範囲変更処理部
11はメイン処理部9内のメモリ15をアクセスして演
算範囲変更処理を行う。
【0144】先ず、演算範囲変更処理部11は、メモリ
15内のループ回数をループ回数=2にセットして(S
141)処理を開始する。そして、先ず、ループ回数=
0の条件を満たしているか否かを判定する(S14
2)。その結果、前記条件を満たしていなければ、最大
桁数切断処理(後述する)を行う(S143)が、前記
条件を満たしていれば、レスポンスに異常をセット(S
147)して演算範囲変更処理を終了する。
【0145】前記S143の処理終了後、演算範囲変更
処理部11は、チェック演算処理(チェックコードのチ
ェック)を行い(S144)、正常終了したか否かを判
定する(S145)。その結果、正常終了の場合は、レ
スポンスに正常をセットして(S146)、演算範囲変
更処理を終了する。しかし、正常終了でない場合は、メ
モリ15内のループ回数をディクリメント(−1)し
(S148)、前記S142の処理から繰り返して行
う。
【0146】このように編集データを切断して再度チェ
ック演算を行うことで、ゴミデータが偶然編集されてし
まった場合に救済される可能性が大きくなる。 §9:最大桁数切断処理の説明・・・図11、図12参
照 図11は最大桁数切断処理(規定値コード無し)フロー
チャート、図12は最大桁数切断処理説明図である。以
下、図11、図12に基づいて最大桁数切断処理(規定
値コード無し)を説明する。なお、S151〜S154
は各処理ステップを示す。
【0147】以下に説明する最大桁数切断処理は、メイ
ン処理部9からの指示により、演算範囲変更処理部11
が行う処理である。なお、この処理は前記S143の処
理である。
【0148】この処理では、先ず、切断数=編集データ
−最大データ桁数の演算により編集処理データの切断数
を求める(S151)。次に、メモリ15内のループ回
数がループ回数=2の条件を満たしているか否かを判定
する(S152)。
【0149】その結果、前記条件を満たしていれば、編
集データの後ろから前記切断数分だけデータを切断する
(S153)。また、前記条件を満たしていない場合
は、編集データの前から前記切断数分だけデータを切断
する(S154)。
【0150】すなわち、後ろから切断する場合は図12
のA図に示したように、編集データを後ろから切断し、
残りのデータ範囲をチェック演算範囲とする。また、前
側から切断する場合は、図12のB図に示したように、
編集データを前側から切断し、残りのデータ範囲をチェ
ック演算範囲とする。
【0151】§10:具体例による編集処理の説明・・
・図20参照 従来例との比較のため、図20に示したNRZI2トラ
ックフォーマットによるMSデータ例(例2)に対して
本発明の編集処理を行った場合を説明する。図20に示
したMSデータを編集する際、先ず、0トラックから編
集が始まり、000000000・・・・0000と、
生データの編集を行いながら0トラック側のデータ残量
チェック処理を行う。
【0152】この編集処理では、スタート同期(DMY
+STX)の発見に最低限0データが4ビット必要とし
たならば、データn−2のデータの編集に入った時のデ
ータ残量チェックで残量が3(n−2、n−1、n)に
なってしまうため、ここでエラー発見となる。
【0153】このように、従来の編集方法では、最終デ
ータまでn回のリトライを実行してからでないとエラー
とならなかったが、前記実施例の編集方法では、リトラ
イを実行しなくてもエラーと判定することができる。す
なわち、本実施例では、0トラックの最後のデータを編
集する前に、n−2のデータの編集に入った時エラーと
判定できる。従って、処理の高速化が図れる。
【0154】(他の実施例)以上実施例について説明し
たが、本発明は次のようにしても実施可能である。 (1) :前記実施例において、リトライ回数閾値、内部リ
トライ回数閾値、ビットカウンタ閾値等の値は任意に設
定可能である。
【0155】(2) :メイン処理部に設けたメモリは、M
Sリーダ/ライタ部の何処に設けても実施可能である。
ただし、MSリード処理部の各処理部がアクセスできる
ことが必要である。
【0156】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1) :従来のMSデータ編集処理においては、エラーが
発生した場合リトライまでに時間がかかっていた。例え
ば、前記従来例の例2のMSデータの編集を行った場
合、エラーと判定するのはn回のリトライ終了後となる
ので、エラー判定に極めて長い時間がかかり、更に、M
Sデータがエラーであるとして、再び磁気ヘッドを移動
させて編集処理のリトライ(再編集処理)を行うには更
に極めて長い時間がかかり、編集処理の効率が悪かっ
た。
【0157】しかし、本発明では、MSデータ編集中に
データ残量チェック処理を行ってエラーを発見している
ので、生データを最後まで検索しなくてもエラーが発見
できる。従って、エラーを早期に発見し、エラー発生時
にリトライ動作までの時間を短縮して処理の高速化を達
成することができる。
【0158】(2) :従来の装置では、MSデータリード
時にノイズ等の原因によって取り込みデータの中にゴミ
データが混入してしまい、ビットデータ編集処理におい
て最大データ桁数を超えるデータが生成されることがあ
る。このような場合、救済ができずエラーとしていた。
従って、編集処理の効率が悪かった。
【0159】しかし、本発明では、ビットデータ編集処
理において最大データ桁数を超えるデータが生成された
場合、編集データを最大データ桁数に切断しその範囲で
チェック演算を行っている。この処理により、従来の装
置では救済できなかったデータが救済可能となる。
【0160】従って、本発明によれば、ビットデータ編
集処理において最大データ桁数を超えるデータが生成さ
れた場合でもデータ切断処理を行うことで救済可能と
し、編集処理の効率向上と、装置の信頼性向上を達成す
ることができる。
【0161】(3) :ビットデータ編集処理において、最
大データ桁数を超えるデータが生成された場合、編集デ
ータを最大データ桁数に切断し、その範囲でチェック演
算を行い、前記演算結果とチェックコードを照合する。
そして、前記照合で照合結果が合わない場合は、再度別
の位置で前記データを切断し、その範囲でチェック演算
処理を行い、前記演算結果とチェックコードを照合す
る。
【0162】このようにすれば、1度のデータ切断では
救済できなかったデータを2度目のデータ切断により救
済できる可能性が高くなる。従って、ビットデータ編集
処理において、最大データ桁数を超えるデータが生成さ
れた場合、データ救済ができる率が高くなり、より一
層、編集処理の効率向上と、装置の信頼性向上を達成す
ることができる。
【0163】前記効果の外、各請求項に対応して次のよ
うな効果がある。 (4) :請求項1では、通帳プリンタ装置において、MS
リード処理部は、MSリード/ライト機構から取り込ん
だMSデータの残量が同期をとるのに必要なビット数未
満になったか否かをチェックするデータ残量チェック処
理部と、データ残量チェック処理部のチェックで、MS
データの残量が同期をとるのに必要なビット数未満にな
った場合、MSデータのビットデータ編集処理を終了さ
せるビットデータ編集処理終了手段を備えている。
【0164】従って、MSデータ編集中にデータ残量チ
ェック処理を行ってエラーを発見することができるの
で、生データを最後まで検索しなくてもエラーが早期に
発見できる。その結果、エラー発生時にリトライ動作ま
での時間を短縮して処理の高速化を達成することができ
る。
【0165】また、MSリード処理部は、MSデータの
ブロック数を判定するブロック数判定手段と、ブロック
数判定手段でMSデータが2ブロックと判定した場合、
2ブロック目のビットデータ編集処理を開始する前に、
前記データ残量チェック処理部にデータ残量チェックを
依頼する2ブロック目データチェック依頼手段と、前記
2ブロック目データチェック依頼手段の依頼によるデー
タ残量チェック処理部のチェックで、MSデータの残量
が同期をとるのに必要なビット数未満になった場合、2
ブロック目のビットデータ編集処理を中止させる2ブロ
ック目のビットデータ編集処理を中止させる2ブロック
目ビットデータ編集処理中止手段を備えている。
【0166】従って、2ブロック目の編集処理に入る前
にデータ残量チェックを行うことでエラー判定が速くな
る。このため2ブロック構成のデータを編集する場合に
エラーを早期に発見し、エラー発生時にリトライ動作ま
での時間を短縮することにより処理の高速化を達成する
ことができる。
【0167】(5) :請求項2では、通帳プリンタ装置に
おいて、MSリード処理部は、MSリード/ライト機構
から読み出したMSデータを取り込んでビットデータ編
集処理を行う際、予め決めた最大データ桁数を超えるデ
ータが生成されたか否かを判定するデータ桁数判定手段
と、前記データ桁数判定手段で最大データ桁数を超える
データが生成されたと判定した場合、前記生成されたデ
ータを最大データ桁数に切断する最大桁数切断手段と、
前記最大桁数切断手段が切断したデータの範囲でチェッ
クコードの演算処理を行うチェック演算手段を備えてい
る。
【0168】従って、最大データ桁数を超えるデータが
生成された場合でもデータ切断処理を行うことで救済可
能とし、編集処理の効率向上と、装置の信頼性向上を達
成することができる。
【0169】(6) :請求項3では、最大桁数切断手段
は、チェック演算手段のチェック演算でチェックコード
が合わなかった場合、再度データ切断位置を変更してデ
ータの切断を行う機能を備えると共に、チェック演算手
段は、最大桁数切断手段が再度切断したデータの範囲で
再度チェック演算を行う機能を備えている。
【0170】このようにすれば、1度のデータ切断では
救済できなかったデータを2度目のデータ切断により救
済できる可能性が高くなる。従って、ビットデータ編集
処理において、最大データ桁数を超えるデータが生成さ
れた場合、データ救済ができる率が高くなり、より一
層、編集処理の効率向上と、装置の信頼性向上を達成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】実施例の通帳プリンタ装置構成図である。
【図3】実施例におけるメモリ内領域説明図である。
【図4】実施例におけるデータ格納領域説明図である。
【図5】実施例におけるMSデータ編集処理(規定値コ
ード有り)フローチャート1である。
【図6】実施例におけるMSデータ編集処理(規定値コ
ード有り)フローチャート2である。
【図7】実施例におけるデータ残量チェック処理(規定
値コード有り)フローチャートである。
【図8】実施例におけるMSデータ編集メイン処理(規
定値コード無し)フローチャートである。
【図9】実施例におけるビットデータ編集処理(規定値
コード無し)フローチャートである。
【図10】実施例における演算範囲変更処理(規定値コ
ード無し)フローチャートである。
【図11】実施例における最大桁数切断処理(規定値コ
ード無し)フローチャートである。
【図12】実施例における最大桁数切断処理説明図であ
る。
【図13】従来の通帳プリンタ装置構成図である。
【図14】従来のMSデータ構成説明図である。
【図15】従来のMSデータ編集方法説明図である。
【図16】従来のMSデータ編集処理フローチャート1
である。
【図17】従来のMSデータ編集処理フローチャート2
である。
【図18】従来のMSデータ編集処理フローチャート3
である。
【図19】従来のMSデータ(例1)説明図である。
【図20】従来のMSデータ(例2)説明図である。
【符号の説明】
1 通帳プリンタ装置 2 MSリーダ/ライタ部 3 MSリード処理部 4 MSリード/ライト機構 5 データ取り込み処理部 6 MSデータ編集処理部 7 編集データ通知処理部 9 メイン処理部 10 データ残量チェック処理部 11 演算範囲変更処理部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通帳の磁気ストライプ(MS)の読み取
    り/書き込みを行うためのMSリード/ライト機構と、 前記MSリード/ライト機構で読み出した通帳のMSデ
    ータを取り込んで編集処理を行うMSリード処理部を備
    えた通帳プリンタ装置において、 前記MSリード処理部は、前記MSデータのブロック数
    を判定するブロック数判定手段と、 前記ブロック数判定手段でMSデータが2ブロックと判
    定した場合、2ブロック目のビットデータ編集処理を開
    始する前に、前記データ残量チェック処理部にデータ残
    量チェックを依頼する2ブロック目データチェック依頼
    手段と、 前記2ブロック目データチェック依頼手段の依頼による
    データ残量チェック処理部のチェックで、MSデータの
    残量が同期をとるのに必要なビット数未満になった場
    合、2ブロック目のビットデータ編集処理を中止させる
    2ブロック目ビットデータ編集処理中止手段を備えてい
    ことを特徴とした通帳プリンタ装置。
  2. 【請求項2】 通帳の磁気ストライプ(MS)の読み取
    り/書き込みを行うためのMSリード/ライト機構と、 前記MSリード/ライト機構により、スタートコード/
    エンドコードを持たないMSデータを読み出し、そのM
    Sデータを取り込んで編集処理を行うMSリード処理部
    を備えた通帳プリンタ装置において、 前記MSリード処理部は、前記MSリード/ライト機構
    から読み出したMSデータを取り込んでビットデータ編
    集処理を行う際、予め決めた最大データ桁数を超えるデ
    ータが生成されたか否かを判定するデータ桁数判定手段
    と、 前記データ桁数判定手段で最大データ桁数を超えるデー
    タが生成されたと判定した場合、前記生成されたデータ
    を最大データ桁数に切断する最大桁数切断手段と、 前記最大桁数切断手段が切断したデータの範囲でチェッ
    クコードの演算処理を行うチェック演算手段を備えてい
    ことを特徴とした通帳プリンタ装置。
  3. 【請求項3】 前記最大桁数切断手段は、前記チェック
    演算手段のチェック演算でチェックコードが合わなかっ
    た場合、再度データ切断位置を変更してデー タの切断を
    行う機能を備えると共に、 前記チェック演算手段は、前記最大桁数切断手段が再度
    切断したデータの範囲で再度チェック演算を行う機能を
    備えている ことを特徴とした請求項2記載の通帳プリン
    タ装置。
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