JP3443386B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3443386B2
JP3443386B2 JP2000145557A JP2000145557A JP3443386B2 JP 3443386 B2 JP3443386 B2 JP 3443386B2 JP 2000145557 A JP2000145557 A JP 2000145557A JP 2000145557 A JP2000145557 A JP 2000145557A JP 3443386 B2 JP3443386 B2 JP 3443386B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データに基づ
いて変調された光走査ユニットからの光ビームを所定の
走査方向で像担持体表面に露光走査して画像を記録する
プリンタ、複写機およびファクシミリ装置などの画像形
成装置に関し、特に画像形成装置に対する光走査ユニッ
トの取付け調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真方式における光走査記録
装置、たとえばデジタル複写機および光プリンタにおい
ては、装置本体のフレーム内において感光体ドラムなど
の像担持体と、LSU(レーザビームスキャナユニッ
ト)やLED(発光ダイオード)ラインヘッドなどの光
走査ユニットとが、互いに所定の位置関係で位置決めさ
れる。画像データに基づいて変調された光走査ユニット
からの光ビームで像担持体表面を所定の方向で露光し走
査することによって、画像が記録再現される。このよう
な光走査記録装置では、像担持体と光走査ユニットとの
互いの位置関係(距離関係)が記録再現される画像の画
質に影響するが、その他にも光走査ユニットの組立て体
構造自身による光学部品の歪みなども記録再現される画
像の画質に影響する。
【0003】図14は、実公平3−10486号公報の
レーザ走査装置の平面図であり、図15は、該走査装置
の支持体の変形状態を示す図である。該公報のレーザ走
査装置では、半導体レーザ装置1、多面鏡2およびレン
ズ3などによって走査光学系が構成される。走査光学系
を構成するこれらの部材は、より強固に取付けるととも
に熱膨張率を小さく抑えるためにガラス繊維を混入し
た、たとえばポリカーボネート、ポリフエニレンサルフ
ァイト、エポキシおよびポリエステル系の合成樹脂をモ
ールドして箱状に形成された支持体7の所定の取付位置
に、それぞれ固定される。支持体7はアルミニウムや鋼
板等から成る金属基板6にビス9a〜9dによって取付
けられる。このような走査光学系によって、感光体8の
表面を矢符Bで示される主走査方向に光走査して画像が
記録再生される。ここで、走査光学系を構成する半導体
レーザ装置1、多面鏡2およびレンズ3などの部材を支
持する支持体7を金属基板6に対して安定した状態で取
付けなければ、図15に示すように支持体7に歪みが生
じ、画像を忠実に記録再現することができなくなる。
【0004】また、装置の組立ての作業性の点から、装
置をユニット構成とし、ユニット単位で組立てた後、各
ユニットを装置として組立てるのが一般的である。ここ
で、記録再現される画像の画質に影響を与える光走査ユ
ニットの各光学部品はユニット支持体の所定の位置に特
に安定した状態で組込む必要があるが、完成したユニッ
トは運搬や部品管理などを経て装置として組立てられる
ので、ユニット支持体としては、あらゆる環境に耐えら
れるような強度および熱膨張を備える必要が有る。しか
しながら、これらの課題に対する前記支持体7の強度の
向上には、コスト、サイズおよび重量などの面から限界
がある。
【0005】図16は、特開平7−325238号公報
の電子写真装置の平面図である。該公報は、光走査ユニ
ットの装置本体フレームに対する位置決め調整方法に関
する。フロント側プレート12とリア側プレート13と
の間に感光体ドラム24が回転可能に支持される。感光
体ドラム24の上方には、トッププレート16、一対の
ステンレス製シャフト取付け部材17,18および両シ
ャフト取付け部材17,18によって保持された光走査
ユニット23が支持される。光走査ユニット23の下面
には保持部材31〜33およびボス34が設けられ、保
持部材31,32がシャフト18に係合し、保持部材3
3がシャフト取付け部材17に係合し、ボス34がトッ
ププレート16の長孔16cに係合している。このよう
な構成において、シャフト18のリア側のプレート13
の側を矢符aで示される方向に移動させることによって
走査ライン位置が調整される。
【0006】このように特開平7−325238号公報
では、光走査ユニット23を本体フレームであるプレー
ト12,13の間に設けた一対のシャフト取付け部材1
7,18の上に積載支持し、該シャフト取付け部材1
7,18の位置を変移させて光走査ユニット23の感光
体ドラム24に対する画像書込み位置を調整している。
しかしながら、この方法では、一対のシャフト取付け部
材17,18の上に光走査ユニット23を積載支持する
ので、光走査ユニット23とその支点との位置関係にお
ける自由度が低く、また光走査ユニット23に生じる歪
みが画質に与える影響は大きい。このため、光走査ユニ
ット23に生じる歪みをできるだけ小さくするため、光
走査ユニット23のフレーム強度を大きくする必要があ
るが、これによって光走査ユニット23のコストアップ
や重量の増大を招く。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、光走
査ユニットに歪みを与えにくい単純な構造の支持機構お
よび調整機構を備える画像形成装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、像担持体と、
該像担持体表面を露光して静電潜像を形成する光走査ユ
ニットとを含む画像形成装置において、前記光走査ユニ
ット(227a〜227d)は、像担持体表面を露光す
るための光学的構成要素(82)と、光学的構成要素が
設けられる基体(81)とを含み、該光走査ユニット
は、画像形成装置のフレームに取付けられて露光の主走
査方向に延びて前記基体に貫通する支持部材(300)
によって、該支持部材を軸とする回転を可能としかつ前
記主走査方向への移動を阻止するようにして支持され、
かつ、該光走査ユニットは、前記支持部材の一方端部近
傍の第1の支点部、他方端部近傍の第2の支点部および
光走査ユニットの回転を規制する第3の支点部によって
支持されることを特徴とする画像形成装置である。
【0009】本発明に従えば、上述したようにして光走
査ユニット(227a〜227d)は支持部材(30
0)の両端部近傍の第1および第2の支点部によって回
転自在に支持され、また光走査ユニットの回転が第3の
支点部によって規制される。このような簡単な機構によ
って光走査ユニット自体の歪みを防止して該ユニットを
支持し位置決めすることができる。したがって、光走査
ユニットにおいて高いの光学性能を維持することができ
る。また、支持部材を簡素で点数の少ない部品で構成す
ることができ、より経済的な画像形成装置を提供するこ
とができる。
【0010】また本発明は、前記第3の支点部は、前記
光走査ユニットの重心に対して鉛直方向下方側に前記重
心から離れて設けられることを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、前記第3の支点部は、光
走査ユニット(227a〜227d)の重心よりも鉛直
方向下方側に前記重心から離れて配置されるので、光走
査ユニットの重心から第3の支点部に働く力を小さくす
ることができ、よって光走査ユニットの歪みを小さくす
ることができる。また、光走査ユニットの回転を小さな
力で阻止することができる。
【0012】また本発明は、前記第1〜第3の支点部の
うちの少なくとも1つの支点部を、該支点部を含む平面
に対して略垂直となる方向に移動することによって前記
光走査ユニットの位置を調整する位置調整手段を含み、
該位置調整手段によって光走査ユニットの露光方向が調
整されることを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、上述した位置調整手段に
よって第1〜第3の支点部のうちの少なくともいずれか
1つの支点部の位置を光走査ユニットに歪みを発生させ
ることなく調整することができて、光走査ユニットの光
ビームの照射位置を容易に調整することができる。
【0014】また本発明は、前記第1および第2の支点
部のうちの少なくともいずれか1つの支点部の位置を調
整する位置調整手段を含み、該位置調整手段によって前
記光走査ユニットの露光の主走査方向の傾きが調整され
ることを特徴とする。
【0015】本発明に従えば、上述した位置調整手段に
よって第1および第2の支点部のうちの少なくともいず
れか1つの支点部の位置を光走査ユニットに歪みを発生
させることなく調整することができて、光走査ユニット
の光ビームの主走査方向の傾きを容易に調整することが
できる。
【0016】また本発明は、前記第3の支点部の位置を
調整する位置調整手段を含み、該位置調整手段によって
前記光走査ユニットの露光の主走査方向とは直交する副
走査方向の走査位置が調整されることを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、上述した位置調整手段に
よって第3の支点部の位置を光走査ユニットに歪みを発
生させることなく調整することができて、光走査ユニッ
トの光ビームの副走査方向の照射位置を容易に調整する
ことができる。
【0018】また本発明は、前記第3の支点部は、画像
形成装置のフレームに設けられた係合片(412a)
と、該係合片に対して前記光走査ユニットを付勢するば
ね部材(410)とを含んで構成されることを特徴とす
る。
【0019】本発明に従えば、第3の支点部では、ばね
部材(410)によって画像形成装置のフレームに設け
られた係合片(412a)に光走査ユニット(227a
〜227d)が付勢されるので、光走査ユニットをがた
つくことなく保持することができる。また、位置調整時
にスムーズに動かすことができる。
【0020】また本発明は、前記第3の支点部は、前記
光走査ユニットに設けられた係合片(305)と、画像
形成装置のフレームに設けられた弾性材料から成る保持
部材(306)とを含んで構成され、前記係合片は、前
記保持部材に設けられた長穴であって、該係合片の外径
寸法よりも小さい幅で前記主走査方向に延びる長穴(3
06a)によって支持されることを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、第3の支点部は、光走査
ユニット(227a〜227d)に設けられた係合片
(305)と、画像形成装置のフレームに設けられた弾
性材料から成る保持部材(306)とを含んで成り、該
保持部材は露光の主走査方向に延びる長穴(306a)
を有し、該長穴の幅は光走査ユニットに設けられた係合
片の外径よりも小さい。したがって、保持部材の締付け
力によって係合片(305)が保持部材(306)にが
たつくことなく保持されて、光走査ユニット(227a
〜227d)を位置決めすることができる。また、保持
部材(306)に長穴(306a)が設けられているの
で、組立て時において係合片(305)を該長穴に容易
に挿入することができる。
【0022】また本発明は、前記係合片は、前記保持部
材の前記長穴の両端部のうちのいずれか一方端部側で支
持されることを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、保持部材(306)の長
穴(306a)の両端部、すなわち円弧に近い部分のう
ちのいずれか一方端部側で係合片(305)を保持する
ことになり、これによって保持部材(306)の締付け
力が強くなり、第3の支点部によって光走査ユニット
(227a〜227d)を強く保持することができる。
【0024】また本発明は、前記保持部材を構成する弾
性材料は樹脂であり、該保持部材には第1の前記長穴
(306a)に平行に透孔または凹溝から成る第2の長
穴(306b)が設けられることを特徴とする。
【0025】本発明に従えば、保持部材(306)の第
1の長穴(306a)の近傍に該長穴に平行に透孔また
は凹溝から成る第2の長穴(306b)、いわゆる肉ぬ
すみを設けることによって、保持部材(306)を構成
する樹脂の弾性を有効に使用することができて、組立て
の容易さと保持力によるがたつき防止との両方を容易に
満たすことができる。
【0026】また本発明は、前記第1および第2の支点
部のうちのいずれか一方の支点部を成す支持部材(30
0b)は、画像形成装置のフレームに非剛性部材(6
4)を介して固定されて支持され、いずれか他方の支点
部の位置が調整可能であることを特徴とする。
【0027】本発明に従えば、第1および第2の支点部
のうちのいずれか一方の支点部を非剛性部材(64)を
介して画像形成装置のフレームに固定するので、他方の
支点部の位置を移動させたときであっても、画像形成装
置のフレームの歪みを防止することができる。
【0028】また本発明は、位置が調整可能な前記他方
の支点部を成す支持部材(300a)は、画像形成装置
のフレームに設けられた調整用の開口部(66)の露光
の主走査方向に略直交する基準面(66a)と、画像形
成装置のフレームに設けられた前記基準面に平行に他方
の支点部の位置を調整する調整ねじ(302)とに、ア
ーム部材(307)とばね部材(304)とによって付
勢されていることを特徴とする。
【0029】本発明に従えば、位置調整可能な他方の支
点部が、画像形成装置のフレームに設けられた位置調整
用の開口部(66)の基準面(66a)と調整ねじ(3
02)とに対して、アーム部材(307)とばね部材
(304)とによって付勢される。したがって、光走査
ユニット(227a〜227d)を調整するときに、調
整ねじ(302)によって他方の支点部を基準面(66
a)に沿ってスムーズに移動させることができる。
【0030】また本発明は、前記支持部材の中心方向
(S1)と、前記アーム部材と前記支持部材との接触方
向(S2)との成す角度θは、前記支持部材の中心に対
して前記調整ねじとは反対側において、20°<θ<6
0°を満たすことを特徴とする。
【0031】本発明に従えば、角度θを上述の範囲とす
ることによって、アーム部材(307)による付勢力
を、支持部材の中心方向(S1)と、アーム部材と支持
部材との接触方向(S2)との両方に向けて常に働かせ
ることができる。したがって、光走査ユニット(227
a〜227d)を調整するときに、他方の支点部を支持
部材の中心方向(S1)に沿ってスムーズに移動させる
ことができる。
【0032】また本発明は、前記アーム部材は、締結部
材(307b)によって位置調整後に画像形成装置のフ
レームに固定されることを特徴とする。
【0033】本発明に従えば、位置調整後にアーム部材
(307)を締結部材(307b)によって画像形成装
置のフレームに固定するようにしたので、適切に調整さ
れた状態が、動作時や輸送時の振動等の影響によって変
化してしまうことを防止することができる。また、必要
以上に大きいばね係数を有するばね部材(304)の使
用を避けることができ、部品コストや組立てコストの高
騰を防ぐことができる。
【0034】また本発明は、固定されて支持された前記
一方の支点部を成す支持部材(300b)には、画像形
成装置のフレームの板厚(H2)よりも小さい厚み(H
1)の段差部(300d)が、前記ばね部材(304)
による支持部材(300a)への引張方向とは反対側に
臨んで設けられ、該支持部材が画像形成装置のフレーム
に設けられた固定用の貫通孔(63)に挿入されて、前
記段差部が該貫通孔に係合され、画像形成装置のフレー
ムに、前記支持部材がその中心方向からねじ(70)に
よって固定されることを特徴とする。
【0035】本発明に従えば、支持部材の一方の支点部
に段差部(300d)をばね部材の引張方向とは反対側
に臨んで形成し、このような段差部が形成された一方の
支点部が画像形成装置のフレームにねじ(70)で締付
けることによって固定されて支持されるので、支持部材
が調整ねじ(302)の側に傾く方向の力を受けること
になり、位置調整可能な他方の支点部のばね力による付
勢力によって支持部材を前記引張方向と同一方向に移動
しやすくすることができる。また、位置調整後の締付け
時のずれを防止することができる。
【0036】また本発明は、前記第3の支点部は、前記
光走査ユニットの露光の主走査方向の中心と、固定され
て支持された前記一方の支点部との間に設けられること
を特徴とする。
【0037】本発明に従えば、傾き調整時の光走査ユニ
ット(227a〜227d)の支持部材(300)を軸
とする回転量、いわゆるあおり量が減少し、またこのよ
うなあおり量の減少効果によって走査方向を最適な方向
に近づけることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある画像形成装置であるデジタルカラー複写機51が備
えるLSU227aを示す斜視図であり、図2は複写機
51を示す図である。まず図2を参照して複写機51に
ついて説明する。
【0039】複写機51の上面には原稿台111と図示
しない操作パネルとが設けられ、原稿台111の上面に
は両面自動原稿送り装置(RADF;Reversing Automa
ticDocument Feeder)112が装着される。両面自動原
稿送り装置112は、原稿台111に対して開閉可能な
状態で支持され、原稿台111の表面に対して所定の位
置関係を持って装着される。また、複写機51の内部で
あって、原稿台111の下方には画像読取部110が設
けられ、さらに画像読取部110の下方には画像形成部
210および給紙機構211が設けられる。
【0040】両面自動原稿送り装置112によって原稿
は、まず、その一方表面が原稿台111の所定位置にお
いて画像読取り部110に対向するようにして搬送され
る。原稿の一方表面の画像読取りが終了すると、当該装
置112によって原稿は、その他方表面が原稿台111
の前記所定位置において画像読取り部110に対向する
ように反転されて原稿台111に搬送される。原稿の他
方表面の画像読取りが終了すると、当該装置112によ
って原稿は排出される。そして、当該装置112は次の
原稿の両面搬送動作を実行する。このような両面自動原
稿送り装置112による原稿の搬送および表裏反転動作
は複写機全体の複写動作に関連して制御される。
【0041】原稿台111の下方に設けられる画像読取
部110は、両面自動原稿送り装置112によって原稿
台111の上に搬送されてきた原稿の画像を読取り、原
稿台111の下面に沿って平行に往復移動する原稿走査
体、光学レンズ115および光電変換素子であるCCD
ラインセンサ116を含んで構成される。原稿走査体
は、第1の走査ユニット113と第2の走査ユニット1
14とを備える。第1の走査ユニット113は、原稿の
表面を露光する露光ランプと原稿からの反射光像を所定
の方向に向かって偏向する第1ミラーとを備え、原稿台
111の下面に対して一定の距離を保ちながら所定の走
査速度で平行に往復移動する。第2の走査ユニット11
4は、第1の走査ユニット113の第1ミラーによって
偏向された原稿からの反射光像をさらに所定の方向に向
かって偏向する第2および第3ミラーを備え、第1の走
査ユニット113と一定の速度関係を保って平行に往復
移動する。光学レンズ115は、第2の走査ユニット1
14の第3ミラーによって偏向された原稿からの反射光
像を縮小してCCDラインセンサ116の所定位置に結
像させる。CCDラインセンサ116は、結像された光
像を順次光電変換して電気信号として出力し、たとえば
白黒画像またはカラー画像を読取ってR(赤)、G
(緑)およびB(青)の各色成分に色分解したラインデ
ータを出力することができる3ラインのカラーCCDで
実現される。CCDラインセンサ116によって電気信
号に変換された画像データは図示しない画像処理部にさ
らに転送されて所定の画像データ処理が施される。
【0042】画像読取部110の下方には画像形成部2
10と給紙機構211とが設けられるが、複写機51で
は画像読取部110の下方に画像形成部210が設けら
れ、画像形成部210の下方に給紙機構211が設けら
れる。所定の用紙トレイ内に積載して収容された記録媒
体であり、たとえばカット状の用紙Pは、給紙機構21
1によって1枚ずつ分離されて画像形成部210の手前
に配置された一対のレジストローラ212に搬送され、
該レジストローラ212によって画像形成動作とのタイ
ミングが制御されて画像形成部210に搬送される。ま
た、一方表面に画像が形成された用紙Pは、後述するよ
うにして画像形成動作とのタイミングが制御されて画像
形成部210に再度搬送される。
【0043】給紙機構211の上方には画像形成部21
0を構成する転写搬送ベルト機構213が設けられ、画
像形成部210に搬送された用紙Pは該機構213の駆
動ローラ214と従動ローラ215との間に略平行に延
びるように張架された転写搬送ベルト216に静電吸着
されて搬送される。
【0044】転写搬送ベルト機構213の用紙搬送方向
下流側には、画像形成部210を構成する定着装置21
7であって、転写されたトナー像を用紙Pに定着するた
めの一対の定着ローラを備える定着装置217が設けら
れる。一対の定着ローラ間のニップを通過した用紙P
は、定着後の用紙Pを複写機51の外部へ排出する経路
と画像形成部210に向かって再度搬送する経路とを選
択的に切換える手段である搬送方向切換えゲート218
に到達し、定着後の用紙Pは、排出経路が選択された搬
送方向切換えゲート218を経て排出ローラ219によ
って複写機51の外側面に取付けられた排紙トレイ22
0に排出され、または再搬送経路が選択された搬送方向
切換えゲート218を経てスイッチバック搬送経路22
1で表裏反転された後、画像形成部210に再度搬送さ
れる。
【0045】転写搬送ベルト機構213の転写搬送ベル
ト216に近接する上方には、画像形成部210を構成
する第1〜第4の画像形成ステーションPa,Pb,P
c,Pdが用紙搬送経路上流側からこの順番に並設され
る。転写搬送ベルト216は図2の矢符Zで示される方
向に駆動ローラ214によって摩擦駆動され、これによ
って前述したように給紙機構211によって給紙された
用紙Pは転写搬送ベルト216に静電吸着されならが第
1〜第4の画像形成ステーションPa〜Pdへと順次搬
送される。
【0046】各画像形成ステーションPa〜Pdは、実
質的に同じように構成され、図2の矢符Fで示される方
向に回転駆動される直円筒状の感光体ドラム222a,
222b,222c,222dをそれぞれ備え、また各
感光体ドラム222a〜222dの周辺にそれぞれ、感
光体ドラム222a〜222dの表面を一様に帯電する
帯電器223a,223b,223c,223d、感光
体ドラム222a〜222dの上に形成された静電潜像
を現像する現像装置224a,224b,224c,2
24d、現像されて感光体ドラム222a〜222dの
上に形成されたトナー像を用紙Pへと転写する転写用放
電器225a,225b,225c,225dおよび感
光体ドラム222a〜222dの上に残留するトナーを
除去するクリーニング装置226a,226b,226
c,226dを、感光体ドラム222a〜222dの回
転方向Fに沿ってこの順番に順次配置して構成され、さ
らに各感光体ドラム222a〜222dの上方にLSU
227a,227b,227c,227dをそれぞれ設
けて構成される。
【0047】各LSU227a〜227dは、実質的に
同じように構成され、画像データに応じて変調されたド
ット光を発する図示しない半導体レーザ素子、該半導体
レーザ素子からのレーザビームを主走査方向に偏向させ
るための偏向装置であるポリゴンミラー240a〜24
0dおよび該ポリゴンミラー240a〜240dによっ
て偏向されたレーザビームを感光体ドラム222a〜2
22dの表面に結像させるためのfθレンズならびにミ
ラーをそれぞれ含んで構成される。
【0048】各LSU227a〜227dにはカラー原
稿の黒、シアン、マゼンダおよびイエローの各色成分画
像に対応する画素信号がそれぞれ入力され、各LSU2
27a〜227dは入力された画素信号に基づく露光に
よって各色の画像データに対応する静電潜像を各感光体
ドラム222a〜222dの上に形成する。
【0049】各現像装置224a〜224dには黒、シ
アン、マゼンダおよびイエローの各色のトナーがそれぞ
れ収容されており、感光体ドラム222a〜222dの
上に形成された静電潜像は各色のトナーによって現像さ
れ、このようにして各色の画像データが各色のトナー像
として再現される。
【0050】第1の画像形成ステーションPaと給紙機
構211との間には、たとえばブラシ状の帯電器で実現
される用紙吸着用の帯電器228が設けられ、転写搬送
ベルト216の表面が所定の電位に帯電される。これに
よって給紙機構211から供給された用紙Pは、転写搬
送ベルト216の上に確実に静電吸着された状態で、第
1〜第4の画像形成ステーションPa〜Pdの間をずれ
ることなく搬送される。
【0051】第4の画像形成ステーションPdと定着装
置217との間であって、駆動ローラ214のほぼ真上
には、転写搬送ベルト216に静電吸着された用紙Pを
該ベルト216から分離するための交流電流が印加され
る除電器229が設けられる。
【0052】給紙機構211によって用紙トレイから給
紙された用紙Pの先端部分が給紙搬送経路に設けられた
図示しないセンサにて検知されると、該センサから出力
される検知信号に基づく一対のレジストローラ212の
動作によって用紙Pの搬送が一旦停止され、各画像形成
ステーションPa〜Pdの画像形成動作とのタイミング
が制御されて、図2中、方向Zに駆動される転写搬送ベ
ルト216の上に搬送される。ここで、転写搬送ベルト
216の表面は前記帯電器228によって所定の電位に
帯電されているので、搬送された用紙Pは各画像形成ス
テーションPa〜Pdを安定して通過することができ
る。各画像形成ステーションPa〜Pdでは各色のトナ
ー像がそれぞれ形成され、各色のトナー像は転写搬送ベ
ルト216によって静電吸着されて搬送された用紙Pの
上に順次的に転写されて重合せられる。第4の画像形成
ステーションPdによるトナー像の転写が完了すると、
除電器229によって用紙Pはその先端部から順次的に
転写搬送ベルト216から剥離され、定着装置217へ
と搬送される。定着装置217によってトナー画像が定
着された用紙Pは、図示しない用紙排出口から排紙トレ
イ220へと排出される。
【0053】図1を参照して、各LSU227a〜22
7dは支持部材300を介して複写機51のフロントフ
レーム51aおよびリヤフレーム51bにそれぞれ取付
けられる。また、各支持部材300を後述する位置調整
機構によって図1の矢符Aで示される方向に調節するこ
とによって、各LSU227a〜227dの各感光体ド
ラム222a〜222dに対する位置をそれぞれ調整す
ることができる。なお、各LSU227a〜227dの
構成は同じであることから、以下の説明では特に断らな
い限りLSU227aを例に説明する。
【0054】図3はLSU227aを第1および第2の
支点部610,620とともに示す断面図であり、図4
はLSU227aを第1〜第3の支点部610,62
0,630とともに示す断面図であり、図5は図4のI
−I断面図である。図4および図5を参照して、LSU
227aは、感光体ドラム222aの表面を露光するた
めの光学的構成要素82と、光学的構成要素82が設け
られる合成樹脂製の基体81とを含んで構成される。
【0055】画像データによって変調された光学的構成
要素82からのレーザ光である光ビームによって、感光
体ドラム222aの上が走査線としての主走査方向に走
査される。ここで、主走査方向とは感光体ドラム222
aの回転軸線を含む平面内にあり、回転軸線に平行な方
向(図3および図4において左右方向)である。感光体
ドラム222aは、当該回転軸線まわりの副走査方向に
回転駆動される。
【0056】光学的構成要素82は、感光体ドラム22
2aを露光する画像データのレーザ光を発生する半導体
レーザ素子である光源84と、光源84からの光を偏向
するポリゴンミラー240aと、ポリゴンミラー240
aを回転駆動する駆動源86と、光を導くミラー87,
88,89(89a〜89c)と、光を感光体ドラム2
22aの上に結像するfθレンズ40,41とを含んで
構成され、該光学的構成要素82は基体81の壁45,
46、支持壁47および取付板48,49などに固定さ
れる。光学的構成要素82を構成する各部材は、レーザ
光の光路が図5中、ほぼ逆C字状となるようにして配置
される。
【0057】基体81には、複写機51のフロントフレ
ーム51aおよびリアフレーム51bに取付けられる主
走査方向に延びる支持部材300が貫通し、これによっ
てLSU227aは支持部材300を軸としての回転を
可能とし、かつ主走査方向への移動を阻止するようにし
て支持される。また、LSU227aは、支持部材30
0のフロントフレーム51aの側の一方端部300aの
近傍に設けられる第1の支点部610と、支持部材30
0のリヤフレーム51bの側の他方端部300bの近傍
に設けられる第2の支点部620と、LSU227aの
回転を規制する第3の支点部630とによって支持され
る。なお、第1の支点部610は後述する位置調整機構
をも兼ねる。
【0058】さらに具体的に述べると、支持部材300
は駆動源86の近傍において基体81の側壁81a,8
1bに上述したようにして貫通し、LSU227aの重
心が支持部材300の水平な軸線の近傍でかつ軸線の鉛
直下方となるようにして、LSU227aの各部材が配
置される。なお、LSU227aの重心は、支持部材3
00の軸線上または軸線の鉛直下方以外であって、軸線
の近傍となるように配置してもよい。このように構成す
ることで、LSU227aの重量によって支持部材30
0の軸線まわりに作用するモーメントをできるだけ小さ
く、たとえば零にすることができる。したがって、LS
U227aを安定した姿勢で複写機51に取付けること
ができる。また、後述するLSU227aの位置決め調
整時においてLSU227aを安定して変位させること
ができる。
【0059】支持部材300は、たとえば直円柱状また
は直円筒状であって、ステンレス鋼などの金属製であ
る。また、基体81を構成する合成樹脂は、たとえば繊
維強化されたポリカーボネートなどの繊維強化プラスチ
ックである。
【0060】上述したように、LSU227aの基体8
1を支持部材300が貫通してLSU227aが支持さ
れるので、LSU227aの支点位置の自由度を高くす
ることができる。つまり、支持部材300を光学的構成
要素82の位置を考慮した重複しない位置に容易に配置
することができる。また、基体81を貫通する支持部材
300の位置を適切に選ぶことによって、基体81の強
度を過度に大きくしなくても、基体81における歪みを
小さくすることができる。さらに、熱膨張などによる歪
みが生じた場合であっても、記録される画像の画質に対
して与える悪影響を少なくすることができる。すなわ
ち、LSU227aの基体81の両側壁81a,81b
を貫通する支持部材300は、光学的構成要素82、特
に光源84、ミラー87〜89およびfθレンズ40,
41などの近傍に配置される。したがって、熱膨張など
によって基体81に歪みなどの変形が発生しても、該変
形による悪影響を小さくすることができる。したがっ
て、基体81の熱膨張などによる変形に起因する記録画
像の画質の低下の程度を小さくすることができる。
【0061】次に、第1〜第3の支点部610,62
0,630について詳説する。まず、第1の支点部61
0について説明する。図6は、図3の左側から見た第1
の支点部610を示す側面図である。第1の支点部61
0は、支持部材300の一方端部300a、フロントフ
レーム51aに形成された開口部66、調整ボルト30
2、L字片303、ばね304およびアーム部材307
を含んで構成される。
【0062】支持部材300の一方端部300aには、
断面形状がD字形の受け面300cが形成され、該一方
端部300aは開口部66からフロントフレーム51a
の外側に突出する。前記開口部66は、支持部材300
の軸線に対して垂直方向に形成され、感光体ドラム22
2aの光ビームの照射位置における接線方向(以下、
「調整方向S1」と称す)に延びる小判形の長穴で実現
される。フロントフレーム51aの開口部66の長手方
向の一端部近傍にはL字片303が設けられ、L字片3
03のフロントフレーム51aに垂直な面、すなわち調
整方向S1に垂直な面には、調整ボルト302が螺合さ
れるねじ穴が形成され、調整ボルト302は支持部材3
00の受け面300cに当接する。したがって、調整ボ
ルト302を回転させて移動することによって、支持部
材300を調整方向S1に移動させることができる。
【0063】また、支持部材300は、調整ボルト30
2が当接する受け面300cの側とは反対側においてア
ーム部材307とも当接する。アーム部材307は、段
ビス307aを支点として回転可能にフロントフレーム
51aに取付けられる。該アーム部材307にはフロン
トフレーム51aに固定されたばね304の付勢力によ
って調整ボルト302の方向に向かう力が働いており、
これによってアーム部材307は支持部材300を調整
ボルト302に確実に当接させる。アーム部材307
は、位置調整後、ビス(締結部材)307bによってフ
ロントフレーム51aに固定される。
【0064】支持部材300とアーム部材307との当
接位置において、前記調整方向S1と,アーム部材30
7と支持部材300との接線方向に対して垂直な方向S
2とが成す角度θは、45°に設定される。これによっ
て、支持部材300を調整ボルト302に対してより確
実に当接させることができるとともに、支持部材300
を開口部66の基準面である支持部材300を受ける面
(基準面)66aに確実に当接させ、支持部材300を
上下方向により確実に支持することができる。
【0065】なお、角度θが45°よりも大きくなり過
ぎると、支持部材300に働く力のうち、図6中、下方
向への分力、すなわち前記基準面66aにかかる分力が
大きくなり、図6中、右方向である前記調整方向S1へ
の分力、すなわち調整ボルト302に支持部材300を
当接させるための分力が小さくなる。その結果、支持部
材300が調整方向S1に対して動きにくくなり、位置
調整作業が困難になる。また、角度θが45°よりも小
さくなり過ぎると、支持部材300に働く力のうち、前
記基準面66aにかかる分力が小さくなり、筋部材30
0の上下方向の安定性が悪化する。したがって、角度θ
は、重力によって下方向にLSU227aの自重が加わ
ることを考慮して、20°〜60°の範囲が実用的であ
り、特に30°〜45°の範囲が好ましく、さらに45
°程度が好ましい。
【0066】次に、第2の支点部620について説明す
る。図7は、第2の支点部620を示す断面図である。
ここで、複写機51のLSU227aが存在する側をリ
ヤフレーム51bの内側とし、その反対側をリヤフレー
ム51bの外側とする。第2の支点部620は、支持部
材300の他方端部300b、ビス60,62、取付け
部材64およびリヤフレーム51bに形成された貫通孔
61を含んで構成される。
【0067】支持部材300の他方端部300bは、リ
ヤフレーム51bの外側に設けられた取付け部材64と
ビス60とによって、ねじ止めされて固定される。取付
け部材64は、リヤフレーム51bの外側に向かう凸部
64aを有する。取付け部材64の凸部64aの内側に
は、リヤフレーム51bに形成された貫通孔61を通過
した支持部材300が挿入され、該支持部材300は凸
部64aの外側からビス60によって取付け部材64に
固定される。
【0068】なお、取付け部材64はPOM(ポリアセ
タール樹脂)などの弾性部材から成ることが好ましい。
また、リヤフレーム51bの貫通孔61と支持部材30
0とのはめあいは、10〜100μmのすきまばめにな
るように構成することが好ましい。これによって、組立
て時の作業性を向上させることができるとともに、後述
するLSU227aの位置の調整時において、支持部材
300の変位に伴ってリヤフレーム51bに歪みが生じ
ることを防止することができる。また、リヤフレーム5
1bの貫通孔61と支持部材300とのはめあいを比較
的小さい10〜100μmのすきまばめになるよう構成
することによって、組立て時のねじ止めを容易とするこ
とができるが、このすきまばめはもう少し大きくしても
構わない。
【0069】図8(a)は他の第2の支点部620aを
示す断面図であり、図8(b)はLSU227aの位置
調整時の支持部材300の変位を示す断面図であり、図
8(c)はLSU227aの位置調整時の支持部材30
0とリヤフレーム51bとの関係を示す側面図であり、
図8(d)は支持部材300の段差部300dとリアフ
レーム51bの貫通孔63とを示す断面図である。な
お、図8(c)では支持部材300およびリヤフレーム
51bのみを図示し、他の部材は省略している。第2の
支点部620aは、支持部材300の他方端部300
b、リヤフレーム51bに形成された貫通孔63、ビス
70および弾性部材70aを含んで構成される。
【0070】支持部材300の他方端部300bには段
差部300dが形成される。具体的には、円柱状の支持
部材300の他方端部300bの端面付近で外周を成す
円の一部、すなわち円弧状部分を切り欠いて段差部30
0dが形成される。これによって、支持部材300の他
方端部300bの端面の断面形状は、図8(c)に示さ
れるようなD字形となる。リヤフレーム51bに形成さ
れる貫通孔63は、前記段差部300dが形成された支
持部材300の他方端部300bと同一形状に形成され
る。また、図8(d)を参照して、支持部材300の他
方端部300bに形成された段差部300dにおいて突
出した部分の長さD1と、リヤフレーム51bに形成さ
れた貫通孔63における、前記段差部300dの突出部
に対応する部分の長さD2との関係は、D1よりもD2
の方がわずかに大きくなるように選ばれる。これによっ
て、支持部材300の段差部300dの突出部がリアフ
レーム51bの貫通孔63に嵌まり込んで、支持部材3
00がリアフレーム51bに係合される。このように支
持部材300がリヤフレーム51bの内側に係合した状
態で、リヤフレーム51bの外側からリヤフレーム51
bの貫通孔63よりも大きい面積を有する弾性部材70
aを介して、支持部材300がビス70で固定される。
【0071】なお、図8(d)を参照して、段差部30
0dの前記突出部の高さH1を1.7mmとし、リヤフ
レーム51bの板厚H2を2mmとした場合、リヤフレ
ーム51bの外側の表面と支持部材300の端面との間
には0.3mmの段差が形成される。また、弾性部材7
0aはPOMなどから成ることが好ましい。第2の支点
部620aにおいて、段差部300dは、支持部材30
0の回転防止機能とともに支持部材300の位置決め機
能を担っている。すなわち、支持部材300の他方端部
300bにおいて、段差部300dはリアフレーム51
bの角部51b1に位置決めされて拘束される固定端と
なり、段差部300d以外の部分はリアフレーム51b
に位置決めされない自由端となる。このような状態で、
支持部材300は弾性部材70aを介してビス70によ
ってリアフレーム51bに回転を防止して固定される。
したがって、図8(b)中、破線で示されるように、自
由端側が変位可能となり、これによって支持部材300
をばね304の引張方向へ変位しやすくして支持部材3
00のリヤフレーム51bに対する角度を変化させるこ
とができる。つまり、後述するLSU227aの位置を
調整することが可能となる。
【0072】また、図6の第1の支点部610と図8の
第2の支点部620aとを組合わせる場合、第1の支点
部610の受け面300cと、第2の支点部620aの
段差部300dとは、支持部材300の両端部におい
て、互いに平行であり、かつ、互いの間に支持部材30
0の中心線を介する位置関係となるように形成される。
これによって、第2の支点部620aにおいてビス70
を締付けることによって支持部材300の受け面300
cを調整ボルト302に当接させる方向に力が働くの
で、ばね定数が必要以上に大きいばね304を用いるこ
とを避けることができる。
【0073】続いて、第3の支点部630について説明
する。図4および図5を参照して、LSU227aの回
転を規制する第3の支点部630は、基体81の一方の
壁45の側の下部、すなわち感光体ドラム222aの側
に設けられ、LSU227aは第3の支点部630によ
って複写機51の底板412に固定される。第3の支点
部630は、LSU227aの下部に形成された切欠き
である係合部409が、複写機51の底板412、すな
わちLSU227aと感光体ドラム222aとの間の板
412に設置されたピン状の係合片412aに係止され
ることによって形成される。また、LSU227aの下
部の両端部に、底板412に連結されてそれぞれ設けら
れたばね410によって、LSU227aの係合部40
9が係合片412aに付勢され、これによってLSU2
27aが固定される。
【0074】図9は、他の第3の支点部630aを示す
斜視図である。第3の支点部630aは、LSU227
aの基体81の底面に設けられた係合片305と、複写
機51の底板412に設けられた係合部(保持部材)3
06とを含んで構成される。係合片305は円柱状の突
起であり、LSU227aを所定の位置に設置したとき
に係合部306に設けられた長穴306aに嵌合する。
係合部306に設けられた長穴306aによって、LS
U227aの組立て時において、LSU227aを支持
部材300の軸線方向にスライドさせることが可能とな
り、これによって光ビームの照射ラインを副走査方向に
大まかに調整することができる。
【0075】係合部306は、樹脂などの弾性率が比較
的小さい材料、たとえばPOMから成り、厚さが1〜
2.5mm程度の成形品で実現される。係合片305と
係合部306とのはめあいは、85〜155μm程度の
しまりばめに設定される。これによって、第3の支点部
630aとして、LSU227aを適度に拘束するとと
もに、後述するLSU227aの位置調整時における変
位に対して柔軟に対応させることが可能となる。
【0076】また、係合部306の長穴306aの両側
には、長穴306aに近接し、かつ長穴306aと平行
に、さらに長穴、いわゆる肉ぬすみ306bが設けられ
る。肉ぬすみ306bによって、係合部306の係合片
305を拘束する部分の肉厚を薄くすることができ、係
合部306を構成する材料の弾性を生かして第3の支点
部630aにスナップ力を持たせることができる。
【0077】さらに、係合片305の外形を10mmと
し、係合部306の長穴306aの長さを20〜23m
mとして、LSU227aを組立てた状態において、係
合片305が長穴306aの中央からリヤフレーム51
bの側に3mm程ずれて配置されるよう設定している。
これによって、係合片305と長穴306aとの間に2
〜3.5mm程度の隙間が存在することになり、係合部
306において、より変形に強い長穴306aの端部で
係合片305を支持することができ、第3の支点部63
0aの支持をより確実にすることができる。
【0078】以上のようにして、LSU227aは第1
〜第3の支点部610,620,630の3点によって
支持される。第1〜第3の支点部610,620,63
0のうちのいずれか1点を調整することによって、後述
するようにしてLSU227aと感光体ドラム222a
との位置合わせを行うことができる。第2および第3の
支点部620,630は、それぞれLSU227aに固
定された支持部材300の他方端部300b、およびL
SU227aの下端を位置決めする。また、第1の支点
部610は、LSU227aに固定された支持部材30
0の一方端部300aの位置を調整する。
【0079】なお、図1〜図9に示されるようにLSU
227a〜227dは感光体ドラム222a〜222d
の上方に配置されるが、感光体ドラム222a〜222
dの横方向に配置することも可能である。図10は感光
体ドラム222aの横方向に配置したLSU227aを
示す斜視図である。図11は、図10の第3の支点部6
30を詳細に示す斜視図である。この場合、第1および
第2の支点部610b,620bは、前述した図7に示
される第2の支点部620または図8に示される第2の
支点部620bと同様にして構成され、第3の支点部6
30bは前述した図6に示される第1の支点部610と
同様にして構成される。なお、図11では第3の支点部
630bを構成する各部材に図6に示される第1の支点
部610を構成する各部材と同様の参照符号を付してい
る。LSU227aの回転を規制する第3の支点部63
0bにおいて、基体81には複写機51のサイドパネル
51cに取付けられる副走査方向に延びる支持部材32
0が貫通する。なお、第3の支点部630bは位置調整
機構をも兼ねる。支持部材320の端部320aは、図
6の第1の支点部610の支持部材300の一方端部3
00aと同様にして構成され、支持部材320の端部3
20aの受け面320cには調整ボルト302がアーム
部材307と引張ばね304の力によって押当てられ
る。調整ボルト302を回転することによって、第3の
支点部630bの位置が調整されて光ビームの照射位置
を副走査方向に精度よく調整することができる。
【0080】最後に、第1〜第3支点部610,62
0,630の位置関係および位置調整時の動作について
説明する。図12は、第3の支点部630の位置を、第
1の支点部610および第2の支点部620のほぼ中央
である第1の位置()に設けた場合、第2の支点部6
20の直下である第3の位置()に設けた場合、およ
び第1の位置と第3の位置との間である第2の位置
()に設けた場合において、位置調整作業によって第
1の支点部610を所定の距離だけ移動させたときのL
SU227aのあおり角度を示す図である。
【0081】図12から、第3の支点部630を、第1
の位置に設けた場合のあおり角度αは第2の位置に設け
た場合のあおり角度βよりも大きく、第3の位置に設け
た場合のあおり角度は0°で最も小さい。第1の支点部
610を図12の矢符方向に移動すると、光ビームの照
射ラインが第2の支点部620を基準として傾くだけで
なく、あおり角度によって副走査方向へもシフトする。
【0082】図13は、第1の支点部610を基準位置
に対して±1mm移動させた場合の光ビームの照射位置
の変化を示す図である。1点鎖線(基準線)L1は基準
の光ビームの照射ラインを示し、実線L2は+1mm方
向、すなわち第1の支点部610の側から見て左方向に
移動した場合の光ビーム照射ラインを示し、破線L3は
−1mm方向、すなわち第1の支点部610の側から見
て右方向に移動した場合の光ビーム照射ラインを示す。
【0083】なお、第3の支点部630を、第1〜第3
の前記位置の他に、第4および第5の位置(、)に
も設けた場合を示す。第5の位置とは第1の支点部61
0の直下であり、第4の位置とは第1の位置と第5の位
置との間である。
【0084】第3の支点部630を第1の位置に設けた
場合、第3の支点部630が中央にあるにもかかわらず
あおり角度が大きいために、実線L2と破線L3の基準
線L1との交差点が、第1の支点部610の側に寄って
しまう。
【0085】第3の支点部630を第2の位置、すなわ
ち第2の支点部620寄りに設けると、実線L2と破線
L3の基準線L1との交差点が、あおり角度の影響によ
って照射ラインの主走査方向の略中央となり、照射ライ
ンの傾き調整において最も好ましい位置となる。
【0086】第3の支点部630を第3の位置に設けた
場合、あおり角度が0°であることと、照射ラインが第
2支点部620よりも内側であることとよって、第1の
支点部610を移動することで、実線L2と破線L3の
基準線L1との交差点が存在しなくなり、照射ラインが
傾きシフトしてしまう。したがって、照射ラインの傾き
調整としては好ましくない。また、リヤフレーム51b
の位置に第3の支点部630を設けることになるので、
第3の支点部630を構成する各部材の設置が困難とな
る。
【0087】第3の支点部630を第4または第5の位
置に設けた場合、さらにあおり角度の影響を受けて、照
射ラインのシフトが大きくなり、実線L2と破線L3の
基準線L1との交差点が存在しなくなり、照射ラインの
傾き調整としては好ましくない。
【0088】以上のことから、照射ラインの最適箇所は
第1の支点部610と第2の支点部620との中央から
第2の支点部620の側に存在するので、第3の支点部
630の位置は前記中央から第2の支点部620の側に
設定することが好ましい。
【0089】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、像担持体
表面を露光するための光学的構成要素(82)とこれが
設けられる基体(81)とを含む光走査ユニット(22
7a〜227d)は、画像形成装置のフレームに取付け
られた露光の主走査方向に延びて基体(81)に貫通す
る支持部材(300)によって、該支持部材を軸とする
回転を可能としかつ主走査方向への移動を阻止するよう
にして支持され、また第1〜第3の支点部によって支持
される。比較的簡単な機構によって光走査ユニット(2
27a〜227d)の歪みを防止して該ユニットを支持
し位置決めすることができ、したがって光走査ユニット
において高いの光学性能を維持することができ、また支
持部材を簡素で点数の少ない部品で構成することがで
き、より経済的な画像形成装置を提供することができ
る。
【0090】また本発明によれば、第3の支点部を光走
査ユニットの重心よりも鉛直方向下方側に前記重心から
離れて配置したので、光走査ユニットの重心から第3の
支点部に働く力を小さくして光走査ユニットの歪みを小
さくすることができ、また光走査ユニットの回転を小さ
な力で阻止することができる。
【0091】また本発明によれば、第1〜第3の支点部
のうちの少なくとも1つの支点部を移動することによっ
て光走査ユニットの位置を調整して光走査ユニットの露
光方向を調整するようにしたので、第1〜第3の支点部
の位置を光走査ユニットに歪みを発生させることなく調
整することができ、また光走査ユニットの光ビームの照
射位置を容易に調整することができる。
【0092】また本発明によれば、第1および第2の支
点部のうちの少なくともいずれか1つの支点部の位置を
調整して光走査ユニットの露光の主走査方向の傾きを調
整するようにしたので、第1および第2の支点部の位置
を光走査ユニットに歪みを発生させることなく調整する
ことができ、また光走査ユニットの光ビームの主走査方
向の傾きを容易に調整することができる。
【0093】また本発明によれば、第3の支点部の位置
を調整して光走査ユニットの露光の主走査方向とは直交
する副走査方向の走査位置を調整するようにしたので、
第3の支点部の位置を光走査ユニットに歪みを発生させ
ることなく調整することができ、また光走査ユニットの
光ビームの副走査方向の照射位置を容易に調整すること
ができる。
【0094】また本発明によれば、第3の支点部を画像
形成装置のフレームに設けられた係合片(412a)
と、該係合片に対して光走査ユニットを付勢するばね部
材(410)とを含んで構成したので、光走査ユニット
をがたつくことなく保持することができ、また位置調整
時にスムーズに動かすことができる。
【0095】また本発明によれば、第3の支点部を光走
査ユニットに設けられた係合片(305)と、画像形成
装置のフレームに設けられた弾性材料から成る保持部材
(306)とを含んで構成し、係合片(305)を保持
部材(306)の長穴(306a)で支持したので、保
持部材(306)の締付け力によって係合片(305)
を該保持部材にがたつくことなく保持でき、また光走査
ユニット(227a〜227d)を位置決めすることが
でき、さらに組立て時において係合片(305)を長穴
(306a)に容易に挿入することができる。
【0096】また本発明によれば、係合片(305)を
保持部材(306)の長穴(306a)の両端部、すな
わち円弧に近い部分のうちのいずれか一方端部側で保持
することになり、よって保持部材(306)の締付け力
が強くなり、第3の支点部によって光走査ユニットを強
く保持することができる。
【0097】また本発明によれば、保持部材(306)
を樹脂で構成し、該保持部材(306)に第1の前記長
穴(306a)に平行に透孔または凹溝によって実現さ
れる第2の長穴(306b)、いわゆる肉ぬすみを設け
たので、保持部材(306)を構成する樹脂の弾性を有
効に使用することができ、組立ての容易さと保持力によ
るがたつき防止との両方を容易に達成することができ
る。
【0098】また本発明によれば、第1および第2の支
点部のうちのいずれか一方の支点部を成す支持部材(3
00b)を画像形成装置のフレームに非剛性部材(6
4)を介して固定して支持し、いずれか他方の支点部の
位置を調整可能としたので、他方の支点部の位置を移動
したときの画像形成装置のフレームの歪みを防止するこ
とができる。
【0099】また本発明によれば、位置が調整可能な他
方の支点部を成す支持部材(300a)を画像形成装置
のフレームの調整用の開口部(66)の基準面(66
a)と画像形成装置のフレームの調整ねじ(302)と
に、アーム部材(307)とばね部材(304)とによ
って付勢したので、調整ねじ(302)によって他方の
支点部を基準面(66a)に沿ってスムーズに移動させ
て光走査ユニット(227a〜227d)を調整するこ
とができる。
【0100】また本発明によれば、支持部材(300)
の中心方向(S1)と、アーム部材(307)と支持部
材(300)との接触方向(S2)との成す角度θを、
支持部材(300)の中心に対して調整ねじ(302)
とは反対側において、20°<θ<60°を満たすよう
にしたので、アーム部材(307)による付勢力を2方
(S1,S2)に向けて常に働かせることができ、他方
の支点部を方向(S1)に沿ってスムーズに移動させて
光走査ユニット(227a〜227d)を調整すること
ができる。
【0101】また本発明によれば、アーム部材(30
7)を締結部材(307b)によって位置調整後に画像
形成装置のフレームに固定することによって、適切に調
整された状態が、動作時や輸送時の振動等の影響によっ
て変化してしまうことを防止することができる。また、
必要以上に大きいばね係数を有するばね部材(304)
の使用を避けることができ、部品コストや組立てコスト
の高騰を防ぐことができる。
【0102】また本発明によれば、固定されて支持され
た一方の支点部を成す支持部材(300b)にばね部材
による引張方向とは反対側に臨んで段差部(300d)
を設け、該支持部材を画像形成装置のフレームの固定用
の貫通孔(63)に挿入して段差部(300d)を貫通
孔(63)に係合し、また支持部材を画像形成装置のフ
レームにその中心方向からねじ(70)によって固定し
たので、支持部材(300)が調整ねじ(302)の側
に傾く方向の力を受けて前記引張方向と同一方向に支持
部材を移動しやすくし、位置調整可能な他方の支点部の
ばね力による付勢力を援助することができて、位置調整
後の締付け時のずれを防止することができる。
【0103】また本発明によれば、第3の支点部を光走
査ユニットの露光の主走査方向の中心と、固定されて支
持された一方の支点部との間に設けたので、傾き調整時
の光走査ユニットの支持部材を軸とする回転量、いわゆ
るあおり量が減少し、またこのようなあおり量の減少効
果によって走査方向を最適な方向に近づけることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である画像形成装置であ
るデジタルカラー複写機51が備えるLSU227aを
示す斜視図である。
【図2】複写機51を示す図である。
【図3】LSU227aを第1および第2の支点部61
0,620とともに示す断面図である。
【図4】LSU227aを第1〜第3の支点部610,
620,630とともに示す断面図である。
【図5】図4のI−I断面図である。
【図6】図3の左側から見た第1の支点部610を示す
側面図である。
【図7】第2の支点部620を示す断面図である。
【図8】図8(a)は他の第2の支点部620aを示す
断面図であり、図8(b)はLSU227aの位置調整
時の支持部材300の変位を示す断面図であり、図8
(c)はLSU227aの位置調整時の支持部材300
とリヤフレーム51bとの関係を示す側面図であり、図
8(d)は支持部材300の段差部300dとリアフレ
ーム51bの貫通孔63とを示す断面図である。
【図9】他の第3の支点部630aを示す斜視図であ
る。
【図10】感光体ドラム222aの横方向に配置したL
SU227aを示す斜視図である。
【図11】図10の第3の支点部630を詳細に示す斜
視図である。
【図12】第3の支点部630を第1〜第3位置に設け
た場合の、位置調整作業によって第1の支点部610を
所定の距離だけ移動させたときのLSU227aのあお
り角度を示す図である。
【図13】第1の支点部610を基準位置に対して±1
mm移動させた場合の光ビームの照射位置の変化を示す
図である。
【図14】実公平3−10486号公報のレーザ走査装
置の平面図である。
【図15】実公平3−10486号公報の走査装置の支
持体の変形状態を示す図である。
【図16】特開平7−325238号公報の電子写真装
置の平面図である。
【符号の説明】
40,41 fθレンズ 45,46 基体81の壁 47 支持壁 48,49 取付板 51 複写機 51a フロントフレーム 51b リヤフレーム 60,70 ビス 64 取付け部材 66 開口部 66a 基準面 70a 弾性部材 81 基体 81a,81b 側壁 82 光学的構成要素 84 光源 86 駆動源 87,88,89,89a,89b,89c ミラー 110 画像読取り部 210 画像形成部 222a,222b,222c,222d 感光体ドラ
ム 227a,227b,227c,227d LSU(レ
ーザビームスキャナユニット) 300 支持部材 300a 一方端部 300b 他方端部 300c 受け面 300d 段差部 302 調整ボルト 303 L字片 304,410 ばね 305,412a 係合片 306 係合部 306a,306b 長穴 307 アーム部材 409 係合部 412 底板 610 第1の支点部 620 第2の支点部 630 第3の支点部 A 調整方向 F 回転駆動方向 P 用紙 Pa,Pb,Pc,Pd 第1〜第4の画像形成ステー
ション Z 摩擦駆動方向 θ 角度

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、該像担持体表面を露光して
    静電潜像を形成する光走査ユニットとを含む画像形成装
    置において、 前記光走査ユニット(227a〜227d)は、像担持
    体表面を露光するための光学的構成要素(82)と、光
    学的構成要素が設けられる基体(81)とを含み、 該光走査ユニットは、画像形成装置のフレームに取付け
    られて露光の主走査方向に延びて前記基体に貫通する支
    持部材(300)によって、該支持部材を軸とする回転
    を可能としかつ前記主走査方向への移動を阻止するよう
    にして支持され、かつ、該光走査ユニットは、前記支持
    部材の一方端部近傍の第1の支点部、他方端部近傍の第
    2の支点部および光走査ユニットの回転を規制する第3
    の支点部によって支持されることを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第3の支点部は、前記光走査ユニッ
    トの重心に対して鉛直方向下方側に前記重心から離れて
    設けられることを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1〜第3の支点部のうちの少なく
    とも1つの支点部を、該支点部を含む平面に対して略垂
    直となる方向に移動することによって前記光走査ユニッ
    トの位置を調整する位置調整手段を含み、該位置調整手
    段によって光走査ユニットの露光方向が調整されること
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の支点部のうちの少
    なくともいずれか1つの支点部の位置を調整する位置調
    整手段を含み、該位置調整手段によって前記光走査ユニ
    ットの露光の主走査方向の傾きが調整されることを特徴
    とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記第3の支点部の位置を調整する位置
    調整手段を含み、該位置調整手段によって前記光走査ユ
    ニットの露光の主走査方向とは直交する副走査方向の走
    査位置が調整されることを特徴とする請求項1記載の画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記第3の支点部は、画像形成装置のフ
    レームに設けられた係合片(412a)と、該係合片に
    対して前記光走査ユニットを付勢するばね部材(41
    0)とを含んで構成されることを特徴とする請求項1記
    載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記第3の支点部は、前記光走査ユニッ
    トに設けられた係合片(305)と、画像形成装置のフ
    レームに設けられた弾性材料から成る保持部材(30
    6)とを含んで構成され、 前記係合片は、前記保持部材に設けられた長穴であっ
    て、該係合片の外径寸法よりも小さい幅で前記主走査方
    向に延びる長穴(306a)によって支持されることを
    特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記係合片は、前記保持部材の前記長穴
    の両端部のうちのいずれか一方端部側で支持されること
    を特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記保持部材を構成する弾性材料は樹脂
    であり、該保持部材には第1の前記長穴(306a)に
    平行に透孔または凹溝から成る第2の長穴(306b)
    が設けられることを特徴とする請求項7記載の画像形成
    装置。
  10. 【請求項10】 前記第1および第2の支点部のうちの
    いずれか一方の支点部を成す支持部材(300b)は、
    画像形成装置のフレームに非剛性部材(64)を介して
    固定されて支持され、いずれか他方の支点部の位置が調
    整可能であることを特徴とする請求項1記載の画像形成
    装置。
  11. 【請求項11】 位置が調整可能な前記他方の支点部を
    成す支持部材(300a)は、画像形成装置のフレーム
    に設けられた調整用の開口部(66)の露光の主走査方
    向に略直交する基準面(66a)と、画像形成装置のフ
    レームに設けられた前記基準面に平行に他方の支点部の
    位置を調整する調整ねじ(302)とに、アーム部材
    (307)とばね部材(304)とによって付勢されて
    いることを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記支持部材の中心方向(S1)と、
    前記アーム部材と前記支持部材との接触方向(S2)と
    の成す角度θは、前記支持部材の中心に対して前記調整
    ねじとは反対側において、20°<θ<60°を満たす
    ことを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記アーム部材は、締結部材(307
    b)によって位置調整後画像形成装置のフレームに固定
    されることを特徴とする請求項11記載の画像形成装
    置。
  14. 【請求項14】 固定されて支持された前記一方の支点
    部を成す支持部材(300b)には、画像形成装置のフ
    レームの板厚(H2)よりも小さい厚み(H1)の段差
    部(300d)が、前記ばね部材(304)による支持
    部材(300a)への引張方向とは反対側に臨んで設け
    られ、 該支持部材が画像形成装置のフレームに設けられた固定
    用の貫通孔(63)に挿入されて、前記段差部が該貫通
    孔に係合され、 画像形成装置のフレームに、前記支持部材がその中心方
    向からねじ(70)によって固定されることを特徴とす
    る請求項11記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記第3の支点部は、前記光走査ユニ
    ットの露光の主走査方向の中心と、固定されて支持され
    た前記一方の支点部との間に設けられることを特徴とす
    る請求項10記載の画像形成装置。
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