JP2020095225A - 着脱可能な光走査装置を備える画像形成装置 - Google Patents

着脱可能な光走査装置を備える画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来例のように、光学箱の突起がバネによる鉛直方向下方への押圧力に抗して支持部に乗り上げる構成では、突起を支持部に乗り上げさせるとき、バネによる押圧力が大きければ大きいほど光学箱を押し込むのに要する力が大きくなる。そのため、光学箱の突起が支持部に対して鉛直方向上方へ乗り上げている時には、突起に対するバネの押圧力を可能な限り小さくするための構成が求められていた。【解決手段】 突起の第1領域が支持部に乗り上げているとき、バネと突起の第4領域とは接触しない構成とした。これにより、従来例に比べて、光学箱の突起を支持部に乗り上げさせるときに光学箱を押し込むのに要する力を低減することができる。【選択図】 図6

Description

本発明は、電子写真方式を用いて記録用紙に画像を形成する複写機、プリンタ等の画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置には、帯電した感光ドラムの表面にレーザ光を照射して静電潜像を形成する光走査装置を備えるものがある。光走査装置は、光源やミラー等の光学系部品と、これら光学系部品を覆う筐体である光学箱と、を備える。ところで、特許文献1に記載のように、画像形成装置の装置本体に対して着脱可能な光学箱の構成が一般に知られている。
画像形成装置には、光学箱が装置本体の側面から装置本体に対して着脱可能に構成されているものがある。そして、光学箱を装置本体に固定するための構造としては以下のような構成が周知である。
図9の従来例の光学箱は、その側壁面に突起を備える。装置本体の内部には、この突起を支持する支持部と、支持部によって支持される突起を鉛直方向上方から支持部に向けて押圧するバネと、が設けられている。光学箱が装置本体に挿入されていくと、突起が支持部に乗り上げながら、すなわち突起全体が鉛直方向上方へ移動することによりバネを鉛直方向上方へ弾性変形させる。光学箱に形成された突起が支持部とバネとによって挟まれ、装置本体に対する光学箱の位置が決まる。
特開2013−171145号公報
しかしながら、図9に示す従来例のように、光学箱の突起がバネによる鉛直方向下方への押圧力に抗して支持部に乗り上げる構成では、突起を支持部に乗り上げさせるとき、バネによる押圧力が大きければ大きいほど光学箱を押し込むのに要する力が大きくなる。
そのため、光学箱の突起が支持部に対して鉛直方向上方へ乗り上げている時には、突起に対するバネの押圧力を可能な限り小さくするための構成が求められていた。
上述した課題を解決するために、本発明にかかる画像形成装置は、感光ドラムを備える画像形成装置であって、装置本体と、前記感光ドラムの表面上を走査する光ビームを出射し、前記装置本体の側面に形成された開口を介して前記装置本体の外部から内部へ挿入されて前記装置本体に取り付けられる光学箱であって、前記挿入の方向へ向けて突き出した突起が設けられた前記光学箱と、を備え、前記装置本体は、前記開口を介して挿入された前記光学箱を前記装置本体の内部において支持するために前記突起を支持する支持部と、鉛直方向と前記挿入の方向との双方に垂直な垂直方向において前記支持部よりも一方側と前記垂直方向において前記支持部よりも他方側とに架設され、前記支持部に支持される前記突起を鉛直方向上方から前記支持部に対して押圧し前記光学箱を前記装置本体に対して位置決めするバネと、を有し、前記突起は、前記挿入の方向において鉛直方向上方へ傾斜した第1領域と、前記第1領域よりも鉛直方向上方に設けられ前記挿入の方向において鉛直方向下方へ傾斜した第2領域と、前記挿入の方向において前記第1領域よりも上流側に設けられ前記挿入の方向に対する傾斜角度が前記第1領域よりも小さい第3領域と、前記第3領域よりも鉛直方向上方かつ前記挿入の方向において前記第2領域よりも上流側に設けられ、前記挿入の方向に対する傾斜角度が前記第2領域よりも小さい第4領域と、を有し、前記開口を介して前記挿入の方向へ移動する前記光学箱は、前記第1領域が前記支持部に対し前記挿入の方向へ向けて突き当たり前記支持部に乗り上げている位置である第1位置と、前記第1領域が前記支持部に乗り上げている状態で前記第1位置から前記挿入の方向へ移動し、前記第2領域が前記バネに対し前記挿入の方向へ向けて突き当たり前記バネを鉛直方向上方へ向けて弾性変形させた位置である第2位置と、前記第2領域が前記バネに接触して前記バネを弾性変形させた状態で前記第2位置から前記挿入の方向へ移動し、前記第3領域が前記支持部に乗り上げている位置である第3位置と、前記第3領域が前記支持部に乗り上げた状態で前記第3位置から前記挿入の方向へ移動し、前記第4領域が鉛直方向上方へ向けて更に弾性変形した前記バネに接触する位置である第4位置と、に順に移動して前記装置本体に取り付けられることを特徴とする。
また、本発明にかかる画像形成装置は、感光ドラムを備える画像形成装置であって、装置本体と、前記感光ドラムの表面上を走査する光ビームを出射し、前記装置本体の側面に形成された開口を介して前記装置本体の外部から内部へ挿入されて前記装置本体に取り付けられる光学箱であって、前記挿入の方向へ向けて突き出した突起が設けられた前記光学箱と、を備え、前記装置本体は、前記開口を介して挿入された前記光学箱を前記装置本体の内部において支持するために前記突起を支持する支持部と、鉛直方向と前記挿入の方向との双方に垂直な垂直方向において前記支持部よりも一方側と前記垂直方向において前記支持部よりも他方側とに架設され、前記支持部に支持される前記突起を鉛直方向上方から前記支持部に対して押圧し前記光学箱を前記装置本体に対して位置決めするバネと、を有し、前記突起は、前記挿入の方向において鉛直方向上方へ傾斜した第1領域と、前記第1領域よりも鉛直方向上方に設けられ前記挿入の方向において鉛直方向下方へ傾斜した第2領域と、前記挿入の方向において前記第1領域よりも上流側に設けられ前記挿入の方向に対する傾斜角度が前記第1領域よりも小さい第3領域と、前記第3領域よりも鉛直方向上方かつ前記挿入の方向において前記第2領域よりも上流側に設けられ、前記挿入の方向に対する傾斜角度が前記第2領域よりも小さい第4領域と、を有し、前記開口を介して前記挿入の方向へ移動する前記光学箱は、前記第1領域が前記支持部に対し前記挿入の方向へ向けて突き当たり前記支持部に乗り上げている位置である第1位置と、前記第1位置から前記挿入の方向へ移動し、前記第3領域が前記支持部に乗り上げて支持されている位置である第2位置と、前記第3領域が前記支持部に乗り上げた状態で前記第2位置から前記挿入の方向へ移動し、前記第2領域が前記バネに対し前記挿入の方向へ向けて突き当たり前記バネを鉛直方向上方へ向けて弾性変形させた位置である第3位置と、前記第3領域が前記支持部に乗り上げた状態で前記第3位置から前記挿入の方向へ移動し、前記第4領域が鉛直方向上方へ向けて更に弾性変形した前記バネに接触する位置である第4位置と、に順に移動して前記装置本体に取り付けられることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置によれば、光学箱の突起が支持部に乗り上げている時にバネが突起に付与する押圧力を、従来例と比して小さくすることができる。これにより、従来例に比べて、光学箱の突起を支持部に乗り上げさせるときに光学箱を押し込むのに要する力を低減することができる。
画像形成装置1の概略断面図。 画像形成装置1の全体斜視図。 光学箱の斜視図。 光学箱が装置本体に取り付けられる様子を説明するための図。 光学箱の突起を支持する支持部を説明するための図。 支持部が設けられた開口に光学箱の突起が嵌められる様子を説明するための図。 支持部が設けられた開口に突起が挿入される際に作業者が光学箱を押し込むために要する力を説明するための図。 実施例2の光学箱の突起の構成を説明するための図。 従来例の光学箱の突起の構成を説明するための図。
≪実施例1≫
以下にて、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(画像形成装置)
図1は、本実施の形態における画像形成装置1の全体構成を示す概略断面図である。図1に示すように、本実施の形態における画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)に対応して、4色分の感光ドラム50Y、50M、50C、50Bk(以下、総称して感光ドラム50とも称する)を設けている。画像形成装置1は、各色毎にトナー像を形成する4基の画像形成部10Y、10M、10C、10Bkを備えるタンデム型のカラーレーザービームプリンタである。また、実施の形態は、図1に示すような複数の感光ドラム50を備えるカラー画像形成装置に限られず、1つの感光ドラム50を備えるカラー画像形成装置やモノクロ画像を形成する画像形成装置でも良い。
画像形成装置1は、各画像形成部10Y、10M、10C、10Bk(以下、単に画像形成部10とも称する)にて作像されたトナー像が転写される中間転写ベルト20を備える。中間転写ベルト20は、それぞれの画像形成部10から転写されたトナー像を記録用紙Pに転写する。なお、各画像形成部10Y、10M、10C、10Bkは、それぞれの画像形成部10で用いるトナーの色が異なる以外は略同一に構成されている。以下では画像形成部10として画像形成部10Yを例に説明する。画像形成部10M、10C、10Bkについて重複する説明を省略する。
画像形成部10Yは、感光ドラム50Yと、感光ドラム50Yを一様に帯電させる帯電ローラ12Yと、後述する光走査装置によって感光ドラム50Y上に形成される静電潜像をトナーによって現像してトナー像を形成する現像器13Yと、形成されたトナー像を中間転写ベルト20へ転写する一次転写ローラ15Yと、を備える。一次転写ローラ15Yは、中間転写ベルト20を介して感光ドラム50Yとの間に一次転写部を形成している。感光ドラム50Y上に形成されたトナー像は、一次転写ローラ15Yに所定の転写電圧が印加されることによって中間転写ベルト20に転写される。
中間転写ベルト20は、第1ベルト搬送ローラ21及び第2ベルト搬送ローラ22に架け回された無端状のベルトで、矢印H方向に回転動作する。回転している中間転写ベルト20に各画像形成部10Y、10M、10C、10Bkで形成されたトナー像が転写される。ここで、4基の画像形成部10は、中間転写ベルト20の鉛直方向下側に並列に配置されている。これにより、中間転写ベルト20には各色の画像情報に応じて感光ドラム50に形成されたトナー像が転写される。
また、第1ベルト搬送ローラ21と二次転写ローラ60とは、中間転写ベルト20を挟んで互いに圧接されている。これにより、第1ベルト搬送ローラ21は、中間転写ベルト20を介して二次転写ローラ60との間に二次転写部を形成する。記録用紙Pは、二次転写部に挿通され、中間転写ベルト20からトナー像が転写される。なお、中間転写ベルト20の表面に残った転写残トナーは、不図示のクリーニング装置によって回収される。
ここで、各画像形成部10は、中間転写ベルト20の回転方向(矢印H方向)において、二次転写部に対して上流側からイエローのトナー像を形成する画像形成部10Y、マゼンタのトナー像を形成する画像形成部10M、シアンのトナー像を形成する画像形成部10C、ブラックのトナー像を形成する画像形成部10Bkが順に配置されている。
また、各画像形成部10の鉛直方向下方には、各色に対応する感光ドラム50それぞれにレーザ光(光ビーム)を走査して、各感光ドラム50の表面上に静電潜像を形成する光走査装置が設けられている。
ここで言う光走査装置は、光学箱40と、回転多面鏡41と、反射ミラー62を含む。また、光学箱40は、回転多面鏡41や反射ミラー62などの光学部材を収容する。また、本実施の形態における光学箱40は、各色の画像情報に応じて変調されたレーザ光を出射する不図示の4基の半導体レーザを有する。複数の半導体レーザは、対応する感光ドラム50それぞれを露光するための光源である。回転多面鏡41は、不図示のポリゴンモータによって高速回転される。これにより、各半導体レーザから出射された各レーザ光が、各感光ドラム50の回転軸線方向(主走査方向)に沿って感光ドラム50を走査するように反射される。半導体レーザから出射され回転多面鏡41に反射した各レーザ光は、光学箱40の内部に配置されたレンズ等の光学系部品に案内され、光学箱40の上部に設けられた各出射口それぞれを覆う透過部材42Y、42M、42C、42Bk(以下、単に透過部材42とも称する)を介して光学箱40の内部から外部へと出射される。光学箱40から出射されたレーザ光は各感光ドラム50を露光する。ここで、本実施の形態における光学箱40は、金属製の筐体であり、その重量は4.5kgである。そのため、作業性の観点からすると、光学箱40はユーザやサービスマン等の作業者にとって装置本体100に容易に取り付け可能な構成であることが望ましい。
本実施の形態は、1つの光学箱40から4つの感光ドラム50それぞれへ光ビームが出射されるが、実施の形態は、これに限定されるものではない。4つの画像形成部10のそれぞれに光学箱40を設けて、それぞれの光学箱40から対応する1つの感光ドラムへ1つの光ビームを出射するようにしても構わない。
一方、記録用紙Pは、画像形成装置1の下部に配置される給紙カセット2に収容されている。そして、記録用紙Pは、ピックアップローラ24によって、給送ローラ25とリタードローラ26によって形成される分離ニップ部へと給紙される。ここで、リタードローラ26は、ピックアップローラ24によって記録用紙Pが複数枚給送された場合に逆回転するように駆動が伝達されている。これにより、記録用紙Pを1枚ずつ搬送することで記録用紙Pの重送を防止している。給送ローラ25及びリタードローラ26によって1枚ずつ搬送された記録用紙Pは、画像形成装置1の右側面に沿って略垂直に伸びる搬送路27に搬送される。
そして、記録用紙Pは、搬送路27を通って画像形成装置1の鉛直方向下側から上側へと搬送され、レジストレーションローラ29に搬送される。レジストレーションローラ29は、搬送されてきた記録用紙Pを一旦停止させ、記録用紙Pの斜行を矯正する。その後、レジストレーションローラ29は、中間転写ベルト20上に形成されたトナー像が二次転写部へ搬送されるタイミングに合わせて記録用紙Pを二次転写部へ搬送する。その後、二次転写部においてトナー像が転写された記録用紙Pは、定着器3へと搬送され、定着器3によって加熱及び加圧されることで記録用紙P上にトナー像が定着される。そして、トナー像が定着された記録用紙Pは、排出ローラ28によって画像形成装置1の外側であって画像形成装置1の本体上部に設けられる排出トレイ420へと排出される。
(光走査装置)
上述したように、本実施の形態の画像形成装置1によるフルカラー画像形成において、光学箱40は、それぞれの色の画像情報に従って画像形成部10のそれぞれの感光ドラム50Y、50M、50C、および50Bkをそれぞれの所定のタイミングで露光する。それによって、それぞれの感光ドラム50上に、それぞれの色の画像情報に応じたそれぞれの色のトナー像が形成される。高品質なフルカラー画像を得るためには、光学箱40により形成されるそれぞれの静電潜像の形成位置は、高精度に再現される必要がある。
図2(a)および図2(b)は、本実施の形態における図1の画像形成装置1の模式図である。以下、図2(a)および図2(b)を用いて画像形成装置1への光学箱40の装着方法について説明する。
図2(a)は画像形成装置1に対して光学箱40を装着する際の様子を説明するための図である。図2(a)に示すように、本実施の形態における画像形成装置1は、装置本体100と、装置本体100の上部に設けられた圧板部421と、を備える。装置本体100の手前側(図2(a)の右側)中段には、排出トレイ420が設けられている。装置本体100の側面441には、開口部419が形成されている。光学箱40は、開口部419を通して画像形成装置1の装置本体100の内部に設けられた装着部440に取り外し可能に装着される。開口部419は、蓋部材(不図示)により閉ざされる。言い換えると、開口部419は、装置本体100の外部から内部へ挿入されて装置本体100に取り付けられる光学箱40が通るために、装置本体100の側面に形成された開口の一例である。
図2(b)は、光学箱40が装置本体100に対して位置決めされた画像形成装置1の模式図である。図2(b)に示すように、光学箱40は、装置本体100の外部から開口部419を介して装置本体100の内部の装着部440に取り付けられ、装置本体100に対して位置決めされる。
次に、図3を用いて光学箱40の構成について説明する。図3において、矢印で示す「上側」「下側」「右側」「左側」は、光学箱40が不図示の装置本体100に装着された状態であると仮定したときに画像形成装置1の各方向(図1および図2参照)に対応する。すなわち、例えばサービスマン等の作業者が光学箱40を装置本体100に取り付けるときは、図3中で示す光学箱40の右側をまず装置本体100の開口部419(図2参照)に挿入する。その後、作業者は光学箱40を装置本体100の右側へ向けて押し込んでいく。この時の、作業者が光学箱40を押し込んでいく方向、すなわち装置本体100の左側から右側へ向かう方向を「挿入方向(「挿入の方向」とも称する)」と定義する。定義した「挿入方向」は図3中に矢印で示す通りである。作業者が光学箱40を装置本体100に形成された開口部419を介して挿入方向へ移動させていくと、光学箱40の右側の側壁105に設けられた突起107Fおよび突起107Rが、装置本体100に設けられた不図示の支持部200Fおよび支持部200R(以下、単に支持部200とも称する)に乗り上げる。突起107Fおよび突起107Rが支持部200に乗り上げて、支持部200によって支持されることにより、装置本体100に対する光学箱40の位置が決まる。こうして、光学箱40は支持部200によって装置本体100の内部で支持される。本実施の形態において、光学箱40には突起(107Fと107R)が2箇所に形成されている。すなわち、光学箱40の右側は2箇所で装置本体100に対して位置決めされ支持される。ただし、実施の形態は、光学箱40が2箇所の突起によって装置本体100に支持される構成に限らず、1箇所であっても構わないし、当然ながら複数箇所であっても構わない。
突起107Fおよび突起107Rは光学箱40の右側の側壁に設けられた突起である。突起107Fは光学箱40の右側の側壁のうち手前側に設けられ、突起107Rは突起107Fよりも奥側すなわちは光学箱40の右側の側壁のうち奥側に設けられている。
図3に示すように、突起107Fの上面には後述する第2傾斜部107b(第2領域の一例)と後述する第2平面部107d(第4領域)と、が形成されている。突起107Rにも、これら第2傾斜部107bに相当する領域と第2平面部107dに相当する領域とが形成されているが、ここでは不図示とし説明を割愛する。本実施の形態において、第2傾斜部107bおよび第2平面部107dは、突起107Fから鉛直方向上方へ突出した突起の上面にあたる部分に形成されている。具体的に、第2平面部107dは突起107Fの上面から約1.5mm突出している。第2傾斜部107bと第2平面部107dとは突起107Fから突出した突起に形成されているため、突起107Fとは一体的に成形されている。ただし、これら、第2傾斜部107bおよび第2平面部107dに相当する部分は、別部材に形成されていても良く、その別部材が突起107Fに設けられている構成でも構わない。
詳細は後述するが、第2傾斜部107bと第2平面部107dとには、不図示の線バネ109Fが当接する。本実施の形態として図3に示すように、第2傾斜部107bと第2平面部107dとを突起107Fから突出させて設けていることで、線バネ109Fとの接触面積を少なくすることができる。光学箱40が挿入方向へ移動する際、第2傾斜部107bおよび第2平面部107dと線バネ109Fとの接触面積が大きいと、接触抵抗も大きくなり、光学箱40を装置本体100に取り付けるために要する力が大きくなる。このように、突起107Fと線バネ109Fとの接触面積を極力小さくすることで、突起107Fと線バネ109Fとの接触抵抗を低減できる。これにより、作業者は光学箱40を容易に装置本体100に取り付けることができる。なお、線バネ109Fは、1本の線状のバネであり、弾性変形が可能な針金である。
図4は光学箱40の突起107Fが支持される支持部200Fと突起107Rが支持される支持部200Rについて説明するための図である。図4に示すように、支持部200Fと支持部200Rとは装置本体100に固定されるフレーム210に設けられている。
装置本体100は、その枠体の一部を構成する側板201Lと側板201Rとを備える。側板201Lは装置本体100の左側に設けられており、例えば板金である。同様に、側板201Rは装置本体100の右側に設けられており、例えば板金である。
側板201Lには開口部419が形成されており、この開口部419を介して光学箱40は装置本体100に対して着脱される。ここで、側板201Lおよび側板201Rは、それぞれが1枚の板金を折り曲げ加工などを施されて構成されたものであっても構わないし、複数の板金を組み合わせて構成されたものであっても構わない。また、板金に限らず、棒状の金属フレーム等を組み合わせて、装置本体100の一側壁を構成していても構わない。したがって、開口部419は、側板201Lである板金に開けられた孔である必要はなく、光学箱40の通過経路を構成していれば孔で無くてもよい。
本実施の形態において、フレーム210は、板金を曲げ加工することによって形成されている。フレーム210の左側、すなわち開口部419が位置する側は、側板201Lにネジやビスによって締結されている。フレーム210と側板201Lとの固定方法は、これらネジやビスによる方法に限らず、溶接によるものでも構わない。同様に、フレーム210の右側は、側板201Rに固定されている。
フレーム210の上面は、開口部419から装置本体100の内部に挿入された光学箱40が載置される装着部440を構成する。装着部440は、光学箱40が開口部419に挿入されてから装置本体100に取り付けられるまで、光学箱40を支える機能をもつ。ユーザやサービスマン等の作業者は、光学箱40を開口部419に挿入した後、光学箱40を装着部440の上を滑らせるようにして装置本体100の右側へ向けて挿入する。これにより、作業者は容易に光学箱40を装置本体100の右側へ向けて押し込むことができる。
図4は、光学箱40が装置本体100に取り付けられる直前の様子を説明するための図である。光学箱40が図4に示す状態から更に装置本体の右側へと押し込まれて装置本体100に対する光学箱40の取り付けが完了する。
図4に示すように、フレーム210の右側は鉛直方向上方へ向けて折り曲げられている。この折り曲げられた部分には、光学箱40の突起107Fおよび突起107Rのそれぞれを支持する支持部200Fおよび支持部200Rが形成されている。支持部200Fは、フレーム210の右側の手前側に形成された開口220Fの下側の座面である。この開口220Fに突起107Fが嵌まる。また、支持部200Rは、フレーム210の右側の奥側に形成された開口220Rの下側の座面である。この開口220Rに突起107Rが嵌る。座面である支持部200Fに突起107Fが乗り上げ、座面である支持部200Rに突起107Rが乗り上げる。
フレーム210には、支持部200Fが形成された開口220Fと左右方向において重なるように線バネ109Fが設けられている。具体的には、支持部200Fが形成された開口220F上を掛け渡すようにして線バネ109Fが配置されている。更に具体的には、線バネ109Rは、鉛直方向(上下方向)と挿入方向(左右方向)との双方に垂直な垂直方向において、支持部200Rよりも一方側と支持部200Rよりも他方側とに架設されている。
光学箱40の挿入方向において、線バネ109Fは開口220F上に位置する。この開口220Fに挿入された突起107Fは、その下側が支持部200Fによって支持され、その上側が線バネ109Fによって支持部200Fに向けて押圧されることによって、突起107Fはフレーム210に対する鉛直方向の位置が決まる。光学箱40が装置本体100に取り付けられる際の、突起107F、支持部200F、線バネ109Fそれぞれの位置関係については後で詳細を説明する。
同様に、フレーム210には、支持部200Rが形成された開口220Rと左右方向において重なるように線バネ109Rが設けられている。具体的には、支持部200Rが形成された開口220R上を掛け渡すようにして線バネ109Rが配置されている。更に具体的には、線バネ109Rは、鉛直方向(上下方向)と挿入方向(左右方向)との双方に垂直な垂直方向において、支持部200Rよりも一方側と支持部200Rよりも他方側とに架設されている。
光学箱40の挿入方向において、線バネ109Rは開口220R上に位置する。この開口220Rに挿入された突起107Rは、その下側が支持部200Rによって支持され、その上側が線バネ109Rによって支持部200Rに向けて押圧されることによって、突起107Rはフレーム210に対する鉛直方向の位置が決まる。光学箱40が装置本体100に取り付けられる際の、突起107R、支持部200R、線バネ109Rそれぞれの位置関係については後で詳細を説明する。
光学箱40の突起107Fが支持部200Fによって支持され、かつ、光学箱40の突起107Rが支持部200Rによって支持された状態において、フレーム210の左側と光学箱40の左側とがネジによって締結される。すなわち、光学箱40の右側は支持部200によって支持され、光学箱40の左側はフレーム210の左側においてネジによって支持される。このとき、装着部440と光学箱40とは非接触である。光学箱40の右側と左側とがフレーム210に固定され、フレーム210に対する光学箱40の位置が決まる。上述したようにフレーム210は装置本体100に対して固定されているため、フレーム210に対する光学箱40の位置が決まることで、装置本体100に対する光学箱40の位置が決まる。こうして、光学箱40は装置本体100に取り付けられ、固定される。
(フレームに対する突起の位置決め)
図5はフレーム210の右側の手前側に設けられた支持部200Fの拡大図である。光学箱40が、図5の状態から更に不図示の装置本体100の右側へ押し込まれることによって、装置本体100に対する光学箱40の取り付けが完了する。以下、図5を用いて、光学箱40の突起107Fが、開口220Fに嵌り支持部200Fによって支持される様子について説明する。なお、突起107Rが開口220Rに嵌り支持部200Rによって支持される様子は、突起107Fが開口220Fに嵌り支持部200Fによって支持される様子と同様であるため、説明を割愛する。
図5において符合210Rとして示すフレーム210の右側の部分が上方へ向けて折り曲げられる。言い換えれば、フレーム210の右側は上方へ向けて折り曲げられ側壁210Rを構成する。この側壁210Rに開口220Fが形成されている。開口220Fの下側は装置本体100の右側へ向けて折り曲げられ、座面である支持部200Fが形成されている。開口220Fに突起107Fが嵌ると、突起107Fは支持部200Fによって支持される。
また、開口220F上には線バネ109Fが配置されている。線バネ109Fは一端側がフレーム210の内側、すなわちフレーム210の折り曲げられた部分よりも左側からフレーム210に形成された孔109cを通して固定されている。線バネ109Fの他端側は留め部109aと留め部109bとによってフレーム210に対して留められている。留め部109aはフレーム210から突き出した突起であって、線バネ109Fを支える。一方、留め部109bは、留め部109aよりも線バネ109Fの他端側を上方から下方へ向けて抑えるようにして線バネ109Fをフレーム210に対して固定している。まとめると、線バネ109Fの一端側はフレーム210に形成された孔に通されており、線バネ109Fの他端側は留め部109aによって支持され、留め部109bによって鉛直方向下向きに押圧されている。これにより、線バネ109Fは留め部109aを支点として、留め部109aよりも一端側と他端側とが鉛直方向下方へ向けて撓んでいる。言い換えれば、線バネ109Fは、常に留め部109aを鉛直方向下方へ押圧している。以上のようにして、線バネ109Fはフレーム210に対して固定されている。
詳しくは後述するが、光学箱40が図5の状態から更に装置本体100の右側へと押し込まれると、突起107Fが支持部200Fと線バネ109Fとの間に入り込む。この状態から更に光学箱40が装置本体100の右側へと押し込まれると、突起107Fが線バネ109Fを鉛直方向上方へ向けて押し上げながら、装置本体100の右側へと移動する。このとき、線バネ109Fは鉛直方向上方へ弾性変形している。装置本体100に対する光学箱40の取り付けが完了したとき、突起107Fは弾性変形した線バネ109の復元力によって支持部200Fに向けて押圧されている。こうして、突起107Fはフレーム210に対して位置決めされる。
図6は突起107Fが支持部200Fに乗り上げて、光学箱40が装置本体100に取り付けられる様子を説明するための模式図である。以下、図6を用いて突起107Fが支持部200Fに乗り上げて線バネ109Fを撓ませる様子を説明する。
図6(a)に示すように、フレーム210の右側であって、折り曲げられた部分である側壁210Rは、その一部が更に折り曲げられて支持部200Fを構成する。本実施の形態において、支持部200Fは、フレーム210の側壁210Rの一部が右側へ向けて90°に折り曲げられている。こうして折り曲げられていることで、フレーム210には、支持部200Fと側壁210Rとの境界部分でもある折り目が形成される。ここで、図6中において、この「折り目」にあたる部分を符合Cで示す。突起107Fの第1傾斜部107a(第1領域の一例)が支持部200Fに乗り上げている状態というのは、第1傾斜部107aが側壁210Rと支持部200Fとの境界部分に接触している状態のことを言う。フレーム210は、側壁210Rと支持部200Fとの境界部分である折り目が滑らかになるように曲げ加工が施されるため、第1傾斜部107aが支持部200Fに乗り上げた状態で光学箱40が挿入方向へ移動しても、第1傾斜部107aは滑らかに支持部200Fに乗り上げて移動する。なお、ここで言う、「挿入方向」は、図6中に示す「突起107Fの移動方向」と一致する方向である。
図6(a)は、光学箱40が開口部419に挿入され、装着部440に接触しながら装置本体100の右側へと移動しているときの図である。このとき、突起107Fと支持部200Fとは非接触である。ここで、突起107Fは、第1傾斜部107a(第1領域の一例)と、第2傾斜部107b(第2領域の一例)と、第1平面部107c(第3領域の一例)と、第2平面部107d(第4領域の一例)と、を備える。図6(a)に示すように、突起107Fには第1傾斜部107aと第2傾斜部107bとが形成されており、突起107Fの右側は先細りになっている。第1傾斜部107aは、光学箱40の挿入方向、すなわち装置本体100の左側から右側へと向かう方向において、鉛直方向上方へ傾斜している。また、第2傾斜部107bは、光学箱40の挿入方向、すなわち装置本体100の左側から右側へと向かう方向において、鉛直方向下方へ傾斜している。このように、第1傾斜部107aと第2傾斜部107bとは、挿入方向における下流側へ向けて互いに近付くように傾いている。具体的には、突起107Fの右側端部が尖るように第1傾斜部107aと第2傾斜部107bとが形成されている。本実施の形態において、第1傾斜部107aは挿入方向に対して28°傾斜しており、また、第2傾斜部107bは挿入方向に対して10°傾斜している。すなわち、挿入方向に対する第1傾斜部107aの傾斜角度は、挿入方向に対する第2傾斜部107bの傾斜角度よりも大きい。言い換えれば、第2傾斜部107bは、第1傾斜部107aよりも挿入方向に対する傾斜が緩い。ただし、これらの傾斜角度の関係は、上記の形態に限らず、例えば、第2傾斜部107bは、第1傾斜部107aよりも挿入方向に対する傾斜が急な角度であっても構わない。
また、鉛直方向における第1傾斜部107aの高さおよび鉛直方向における第2傾斜部107bの高さは、線バネ109Fのバネ係数によって調整される必要がある。例えば、線バネ109Fのバネ係数が大きければ大きいほど、少ない変形量でも大きな復元力を得ることが出来るため、線バネ109Fが弾性変形すべき量は小さくても構わない。しかしながら、バネの変形量が小さければ小さいほど、その公差による影響が大きくなる。したがって、バネの弾性変形に起因した任意の復元力を得るためには、バネ係数の小さいバネを大きく変形させて所定の復元力を得ることが一般的である。そのため、本実施の形態においては、図3を用いて説明したように第2傾斜部107bおよび第2平面部107dを突起107Fから鉛直方向上方へ突出させて、鉛直方向における突起107Fの幅を少しでも大きくとっている。
第1平面部107cは、開口部419への光学箱40の挿入方向において第1傾斜部107aよりも上流側に設けられている。また、第1平面部107cは、挿入方向に対する傾斜角度が第1傾斜部107aよりも小さくなるように突起107Fの一部に形成されている。本実施の形態では、第1平面部107cは挿入方向と平行な平面である。しかしながら、前述の通り、第1平面部107cの挿入方向に対する傾斜角度は、第1傾斜部107aの挿入方向に対する傾斜角度よりも小さければ構わない。挿入方向に対する第1平面部107cの傾斜角度は、好ましくは0°〜5°である。
第2平面部107dは、開口部419への光学箱40の挿入方向において第2傾斜部107bよりも上流側、かつ、第1平面部107cよりも鉛直方向上方に設けられている。また、第2平面部107dは、挿入方向に対する傾斜角度が第2傾斜部107bよりも小さくなるように突起107Fの一部に形成されている。本実施の形態では、第2平面部107dは挿入方向と平行な平面である。しかしながら、前述の通り、第2平面部107dの挿入方向に対する傾斜角度は、第2傾斜部107bの挿入方向に対する傾斜角度よりも小さければ構わない。挿入方向に対する第2平面部107dの傾斜角度は、好ましくは0°〜5°である。
図6(b)は、光学箱40が図6(a)の状態から更に装置本体100の右側へ向けて挿入された状態である。図6(b)に示すように光学箱40が装置本体100の右側へ向けて移動していくと、第1傾斜部107aが支持部200Fに対して挿入方向へ向けて突き当たる。図6(b)は、第1傾斜部107aと支持部200Fとが接触した状態を示している。このときの光学箱40の位置を第1位置と定義する。ここで、前述したように、第1傾斜部107aは左側から右側へ向けて鉛直方向上方へ傾斜している。そのため、第1傾斜部107aと支持部200Fとが接触した状態で光学箱40が挿入方向へ向けて移動されると、第1傾斜部107aは支持部200Fを乗り上げるため、光学箱40は図6(b)中における矢印方向へ移動する。第1傾斜部107aはテーパの機能も果たすため、作業者は突起107Fを容易に支持部200Fの上に乗せることができる。なお、このとき、第2傾斜部107bと線バネ109Fとは非接触である。更に光学箱40が押し込まれて、第1傾斜部107aが支持部200Fに乗り上げることにより、第2傾斜部107bは線バネ109Fに対して挿入方向へ向けて突き当たる。
図6(c)は、光学箱40が図6(b)の状態、すなわち第1位置から更に装置本体100の右側へと移動し、第2傾斜部107bと線バネ109Fとが接触した状態を示す。このときの光学箱40の位置を第2位置と定義する。この状態から突起107Fが図6(c)中における矢印方向へ移動すると、第2傾斜部107bが線バネ109Fを鉛直方向上方へ更に弾性変形させる。第2傾斜部107bは挿入方向において鉛直方向下方へ向けて傾斜しているため、線バネ109Fから第2傾斜部107bを見ると、第2傾斜部107bに乗り上げるようにして両者の位置関係が変わっていく。このように、第1傾斜部107aが支持部200Fに乗り上げながら、図6(c)中における矢印方向へ突起107Fが移動することにより、線バネ109Fが鉛直方向上方へ押し上げられ弾性変形する。同時に、第2傾斜部107bは弾性変形した線バネ109Fの復元力を受け、突起107Fは支持部200Fへ向けて押圧される。このとき、作業者は、線バネ109Fが突起107Fを鉛直方向下方へ向けて押圧する力と、光学箱40の重力と、に抗して、光学箱40を挿入方向へ押し込んでいくことになる。この状態のときに光学箱40を押し込むために要する力が、従来例と比べて本実施の形態の方が少なくて済む。すなわち、突起107Fの第1傾斜部107aが支持部200Fに乗り上げているときに線バネ109Fが突起107Fに付与する力が少なくて済む。
図6(d)は、光学箱40が図6(c)の状態、すなわち第2位置から更に装置本体100の右側へ向けて押し込まれた状態を示す図である。突起107Fが弾性変形した線バネ109Fの復元力に抗して、線バネ109Fを更に鉛直方向上方へ向けて弾性変形させる。このとき、第1平面部107cが支持部200F上に乗り上げている。すなわち、第2傾斜部107bが線バネ109Fに接触した状態において、光学箱40が挿入の方向へ向けて移動すると、第1傾斜部107aが支持部200Fに乗り上げて、第1平面部107cが支持部200Fと接触する。言い換えれば、第2傾斜部107bと線バネ109Fとが接触している状態で、突起107Fのうち支持部200Fと接触する部分が第1傾斜部107aから第1平面部107cへと移り変わる。図6(d)に示す状態のとき、第2傾斜部107bは鉛直方向上方へ弾性変形した線バネ109Fによって支持部200Fへ向けて押圧され、第1平面部107cは支持部200Fによって支持されている。このときの光学箱40の位置を第3位置と定義する。
図6(e)は、光学箱40が図6(d)の状態、すなわち第3位置から更に装置本体100の右側へ向けて押し込まれた状態を示す図である。第1平面部107cと支持部200Fとが接触した状態のときに、突起107Fのうち線バネ109Fと接触する部分が第2傾斜部107bから第2平面部107dへと移り変わる。このとき、第2平面部107dは鉛直方向上方へ弾性変形した線バネ109Fによって支持部200Fへ向けて押圧され、第1平面部107cは支持部200Fによって支持されている。突起107Fは、弾性変形した線バネ109Fの復元力によって支持部200Fに向けて押圧され、光学箱40はフレーム210に対して位置決めされる。このときの光学箱40の位置が第4位置である。光学箱40が第3位置から第4位置へと移動し、光学箱40の一部がフレーム210の一部に突き当たって静止したところで、光学箱40とフレーム210とは不図示のネジやビスなどによって固定される。
ここで、図9に示す比較例を用いて本実施の形態における突起107Fの特徴について説明する。図9は従来の光学箱40の構造を説明するための図である。図9に示す従来例としての光学箱40は突起108Fを備える。この突起108Fは本実施の形態における突起107Fに対応するものであり、その機能は同様である。なお、図9中に示す部材に関して、本実施の形態について説明した図1〜図8に示す部材と同様の部材に関しては同じ符合を付し、説明を省略する。突起108Fは突起107Fと同様、第1傾斜部108aと、第2傾斜部108bと、第1平面部108cと、第2平面部108dと、を備える。また、図9中において符合Cで示す部分はフレーム210の側壁210Rを折り曲げて形成される、側壁210Rと支持部200Cとの境界部分の折り目に相当する。
本実施の形態における突起107Fとは第2傾斜部108bの傾斜角度の大きさが異なる。図9を見て分かるように、第2傾斜部108bは、本実施の形態における第2傾斜部107b(例えば図6参照)よりも傾斜角度が大きい。
図9(a)は、光学箱40が開口部419に挿入され、不図示の装着部440に接触しながら装置本体100の右側へと移動しているときの図である。このとき、突起108Fと支持部200Fとは非接触である。ここで、上で述べた通り、突起108Fは、第1傾斜部108aと、第2傾斜部108bと、第1平面部108cと、第2平面部108dと、を備える。図9(a)に示すように、突起108Fには第1傾斜部108aと第2傾斜部108bとが形成されており、突起108Fの右側は先細りになっている。第1傾斜部108aは、光学箱40の挿入方向、すなわち装置本体100の左側から右側へと向かう方向において、鉛直方向上方へ傾斜している。また、第2傾斜部108bは、光学箱40の挿入方向、すなわち装置本体100の左側から右側へと向かう方向において、鉛直方向下方へ傾斜している。このように、第1傾斜部108aと第2傾斜部108bとは、挿入方向における下流側へ向けて互いに近付くように傾いている。言い換えれば、突起108Fの右側端部が尖るように第1傾斜部108aと第2傾斜部108bとが形成されている。
図9(b)は、光学箱40が図9(a)の状態から更に装置本体100の右側へ向けて挿入された状態を示す。図9(b)に示すように光学箱40が装置本体100の右側へ向けて移動していくと、第1傾斜部108aが支持部200Fに対して挿入方向へ向けて突き当たる。図9(b)は、第1傾斜部108aと支持部200Fとが接触した状態を示している。ここで、前述したように、第1傾斜部108aは左側から右側へ向けて鉛直方向上方へ傾斜している。そのため、第1傾斜部108aと支持部200Fとが接触した状態で光学箱40が挿入方向へ向けて移動されると、第1傾斜部108aは支持部200Fを乗り上げるため、光学箱40は図9(b)中における矢印方向へ移動する。第1傾斜部108aはテーパの機能も果たすため、作業者は突起108Fを容易に支持部200Fの上に乗せることができる。更に光学箱40が押し込まれて、第1傾斜部108aが支持部200Fに乗り上げることにより、第2傾斜部108bは線バネ109Fに接触する。
図9(c)は、光学箱40が図9(b)の状態から更に装置本体100の右側へと押し込まれたときの図である。第1傾斜部108aが支持部200Fに乗り上げている途中に線バネ109Fは第2平面部108dに接触する。
ここで、図6(b)〜(d)に示すように、本実施の形態における突起107Fは、第1傾斜部107aと支持部200Fとが接触しているときに、第2平面部107dと線バネ109Fとが接触することはない。言い換えれば、第1傾斜部107aが支持部200Fに乗り上げている途中に線バネ109Fが第2平面部108dを押圧することはない。作業者は、光学箱40を挿入方向へ移動させるにあたり、第1傾斜部107aを支持部200Fに乗り上げさせているときに所定の力を要する。そして、この力は従来例に比して本実施の形態の方が小さくて済む。従来例では、第1傾斜部108aが支持部200Fに乗り上げているとき、線バネ109Fは第2平面部108dを押圧しているが、本実施の形態においては、第1傾斜部107aが支持部200Fに乗り上げているとき、線バネ109Fは第2傾斜部107bを押圧している。両者を比較すれば分かるように、第1傾斜部107a(108a)が支持部200Fに乗り上げているとき、線バネ109Fの弾性変形量は従来例の場合よりも本実施の形態の例の方が少ない。そのため、作業者は、従来例に係る構成のときと比べて少ない力で第1傾斜部107a(108a)に支持部200Fを乗り上げさせることができ、光学箱40を装置本体100に取り付けることができる。
図9(d)の説明に戻る。図9(d)は、光学箱40が図9(c)の状態から更に装置本体100の右側へと押し込まれた状態である。第2平面部108dと線バネ109Fとが接触した状態で光学箱40が挿入方向へ向けて移動されることによって、第1傾斜部108aが支持部200Fに乗り上げて、第1平面部108cと支持部200Fとが接触する。
(突起の詳細構造について)
図6を参照して突起107Fの構成について更に詳細を説明する。図6に示すように、本実施の形態において、第1傾斜部107aと第1平面部107cとは連続した平面をなす。第1傾斜部107aと第1平面部107cとの境界部分は滑らかになるように加工が施されている。これにより、突起107Fが支持部200Fに乗り上げていったときでも、フレーム210の側壁210Rと支持部200Fとの境界部分の接触先は、第1傾斜部107aから第1平面部107cまで滑らかに移り変わる。
また、第2傾斜部107bと第2平面部107dも連続した平面をなす。第2傾斜部107bと第2平面部107dとの境界部分は滑らかになるように加工が施されている。これにより、突起107Fが支持部200Fに乗り上げていったときでも、線バネ109Fの接触先は、第2傾斜部107bから第2平面部107dまで滑らかに移り変わる。
図6に示すように、第1傾斜部107aと第1平面部107cとの境界部分は、第2傾斜部107bと第2平面部107dとの境界部分よりも挿入方向における下流側に位置する。言い換えれば、挿入方向における第1傾斜部107aの上流側端部は、挿入方向における第2傾斜部107bの上流側端部よりも挿入方向における下流側に位置する。従来例と実施例1に係る形態とで支持部200Fに対する線バネ109Fの位置が変わらないと仮定すると、従来例では挿入方向に対する第2傾斜部108bの傾斜角度が急で、第1傾斜部108aと第1平面部108cとの境界部分は、第2傾斜部108cと第2平面部108dとの境界部分よりも挿入方向における上流側に位置する。そのため、従来例に比べて実施例1の形態の方が、光学箱40が挿入方向へ移動していったときに、第2傾斜部108bと線バネ109Fとが接触するタイミングが遅い。こうして、第1傾斜部108aが支持部200Fに乗り上がり切った後に第2平面部108dと線バネ109Fとが接触する構成が実現される。当然ながら、支持部200Fに対する線バネ109Fの位置を従来例によりも挿入方向における上流側に配置することによって、光学箱40を挿入方向へ移動させていったときの、第2傾斜部108b(107b)と線バネ109Fとの接触のタイミングを早くしても構わない。
以上説明したように、光学箱40は第1位置から第4位置まで順に移動して、装置本体100に対して位置決めされる。
(光学箱の移動量と光学箱を押し込むために要する力との関係)
図7は、作業者が光学箱40を開口部419に挿入して押し込んで装置本体100に装着するために要する力を説明するためのグラフである。図7に示すグラフは、横軸は開口220Fへの突起107Fの挿入量(mm)を示し、縦軸は作業者が光学箱40に対して付与する力の大きさ(N)を示す。すなわち、このグラフは、開口220Fへの突起107F(あるいは108F)の挿入量に応じて、作業者が光学箱40に加える必要がある力を示している。ここで、光学箱40の重量を4.5kg、第1傾斜部107a(あるいは108a)の勾配を28°としている。また、光学箱40と装着部440との摩擦係数、突起107F(突起108F)と支持部200Fとの摩擦係数および突起107F(突起108F)と線バネ109Fとの摩擦係数は、それぞれ0.4として計算している。また、実線で示すグラフが従来例の光学箱40を開口部419に挿入していった際に作業者が要する力を示しており、破線で示すグラフが本実施の形態における光学箱40を開口部419に挿入していった際に作業者が要する力を示している。
まず、図7を用いて従来例の光学箱40を装置本体100に取り付ける際に要する力を説明する。図7のグラフ中における点Aから点Bまでの間は装着部440上を光学箱40がスライド移動しているときに対応する。このとき、光学箱40を押し込むために要する力は光学箱40の自重による装着部440に対する摩擦抵抗のみとなり、その力は17.6Nである。なお、このときの状態は図9(a)に示す状態に対応する。点Bは、第1傾斜部108aが支持部200Fに乗り上げた瞬間を示す。
図7のグラフ中における点Cから点Dまでの間は、第1傾斜部108aが支持部200Fに乗り上げている状態である。この状態は図9(b)の状態に対応する。なお、このとき、第2傾斜部108bと線バネ109Fとは非接触である。点Dは、第2傾斜部108bが線バネ109Fに接触した瞬間の状態である。
点Dから点E1までの間は、第1傾斜部108aが支持部200Fを乗り上げながら光学箱40が装置本体100の右側へ向けて押し込まれている状態である。このとき、第2傾斜部108bは線バネ109Fを弾性変形させている。すなわち、このとき、突起108Fは線バネ109Fを弾性変形させながら、支持部200F上を移動している。
点E1から点F1までの間は、第1傾斜部108aは支持部200Fに乗り上げており、線バネ109Fは第2平面部108dに接触している状態である。このとき、光学箱40を押し込むために要する力は最大となり、その値は109.0Nである。点G1の状態は、第1傾斜部108aが支持部200Fに乗りあがり、第1平面部108cが支持部200Fに接触している状態である。
点G1から点Iまでは線バネ109Fと第2平面部108dとが接触し、第1平面部108cが支持部200Fに乗り上げている状態である。すなわち、このとき線バネ109Fの弾性変形量は一定に保たれている。作業者が光学箱40を押し込むために要する力も一定であり、その値は72.6Nである。
次に、図7を用いて、本実施の形態における光学箱40を装置本体100に取り付けるために要する力について説明する。図7のグラフ中における点Aから点Bまでの間は装着部440上を光学箱40がスライド移動しているときに対応する。このとき、光学箱40を押し込むために要する力は光学箱40の自重による摩擦抵抗のみとなり、その力は17.6Nである。なお、このときの状態は図6(a)に示す状態に対応する。点Bは、第1傾斜部107aが支持部200Fに乗り上げた瞬間を示す。
図7のグラフ中における点Cから点E2までの間は、第1傾斜部107aが支持部200Fに乗り上げている状態である。この状態は図6(b)の状態に対応する。なお、このとき、第2傾斜部107bと線バネ109Fとは非接触である。点E2は、第2傾斜部107bが線バネ109Fに接触した瞬間の状態である。
点E2から点F2までの間は、第1傾斜部107aが支持部200Fを乗り上げながら光学箱40が装置本体100の右側へ向けて押し込まれている状態である。このとき、第2傾斜部107bは線バネ109Fを弾性変形させている。すなわち、このとき、突起107Fは線バネ109Fを弾性変形させながら、支持部200F上を移動している。点F2は、第1傾斜部107aが支持部200Fに乗り上がり切る瞬間である。この時、光学箱40を押し込む作業者には59.0Nの力がかかっている。
点G2から点Hまでの間は、第1傾斜部107aは支持部200Fを乗り上げ切った状態で、線バネ109Fは第2傾斜部107bに接触している状態である。すなわち、第1平面部107cが支持部200Fに接触している状態かつ線バネ109Fと第2傾斜部107bとが接触している状態である。そして、点Hは、光学箱40が挿入方向へ移動していき、線バネ109Fが第2傾斜部107bから第2平面部107dへと移動する瞬間を表している。
点Hから点Iまでは線バネ109Fと第2平面部107dとが接触し、第1平面部107cが支持部200Fに乗り上げている状態である。すなわち、このとき線バネ109Fの弾性変形量は一定に保たれている。作業者が光学箱40を押し込むために要する力も一定であり、その値は72.6Nである。
ここで、従来例の点E1から点F1までの間の状態に注目する。このとき、線バネ109Fは第2平面部107dに接触しており、作業者が光学箱40を挿入方向へ移動させるために要する力は最大となっている。本実施の形態における光学箱40の突起107Fと線バネ109Fとの位置関係の場合、従来例における点E1から点F1の間に相当する状態には成り得ない。このように突起107Fを構成することで、作業者が光学箱40を装置本体100に取り付けるために要する力を従来例と比べて低減することができる。
≪実施例2≫
図8は本実施の形態のうち、実施例2を説明するための図である。実施例2では、実施例1における第2傾斜部107bに相当する傾斜部分の傾斜角度を変更している。これにより、光学箱40を挿入方向へ移動させていったときに突起107Fと線バネ109Fとが接触するタイミングを実施例1とは異ならしめている。以下に記載する実施例2についての説明では、実施例1における突起107Fに相当する部材を突起110Fとして説明する。これに対応して、突起110Fが備える傾斜部と平面部とについても、第1傾斜部110a、第2傾斜部110b、第1平面部110c、第2平面部110dとして説明する。また、図8中において符合Cで示す部分はフレーム210の側壁210Rを折り曲げて形成される、側壁210Rと支持部200Cとの境界部分の折り目に相当する。
図8(a)は、光学箱40が開口部419に挿入され、装着部440に接触しながら装置本体100の右側へと移動しているときの図である。このとき、突起110Fと支持部200Fとは非接触である。ここで、突起110Fは、第1傾斜部110aと、第2傾斜部110bと、第1平面部110cと、第2平面部110dと、を備える。図8(a)に示すように、突起110Fには第1傾斜部110aと第2傾斜部110bとが形成されており、突起110Fの右側は先細りになっている。第1傾斜部110aは、光学箱40の挿入方向、すなわち装置本体100の左側から右側へと向かう方向において、鉛直方向上方へ傾斜している。また、第2傾斜部110bは、光学箱40の挿入方向、すなわち装置本体100の左側から右側へと向かう方向において、鉛直方向下方へ傾斜している。このように、第1傾斜部110aと第2傾斜部110bとは、挿入方向における下流側へ向けて互いに近付くように傾いている。言い換えれば、突起110Fの右側端部が尖るように第1傾斜部110aと第2傾斜部110bとが形成されている。
図8(b)は、光学箱40が図8(a)の状態から更に装置本体100の右側へ向けて挿入された状態である。図8(b)に示すように光学箱40が装置本体100の右側へ向けて移動していくと、第1傾斜部110aが支持部200Fに対して挿入方向へ向けて突き当たる。図8(b)は、第1傾斜部110aと支持部200Fとが接触した状態を示している。このときの光学箱40の位置は、実施例1で説明した第1位置に対応する。ここで、前述したように、第1傾斜部110aは左側から右側へ向けて鉛直方向上方へ傾斜している。そのため、第1傾斜部110aと支持部200Fとが接触した状態で光学箱40が挿入方向へ向けて移動されると、第1傾斜部110aは支持部200Fを乗り上げるため、光学箱40は図8(b)中における矢印方向へ移動する。第1傾斜部110aはテーパの機能も果たすため、作業者は突起110Fを容易に支持部200Fの上に乗せることができる。なお、このとき、第2傾斜部110bと線バネ109Fとは非接触である。
図8(c)は、光学箱40が図8(b)の状態から更に装置本体100の右側へと移動し、第1傾斜部110aが支持部200Fを乗り上げ切った状態を示す。第1傾斜部110aが支持部200Fを乗り上げ切り、第1平面部110cが支持部200Fに接触している。このとき、線バネ109Fと第2傾斜部110bとは非接触である。このときの光学箱40の位置が実施例1における第2位置に対応する。このように、実施例1とは異なり、第2傾斜部110bが線バネ109Fに接触するよりも前に第1平面部110cが支持部200Fに乗り上げる。その後、更に光学箱40が押し込まれると線バネ109Fが第2傾斜部110bによって弾性変形される。実施例1における第2位置と実施例2における第2位置とを比べると分かるように、第1傾斜部107a(110a)が支持部200Fに乗り上げている途中に、第2傾斜部107b(110b)と線バネ109Fとが接触するか否かは実施の形態によって異ならせても構わない。
図8(d)は、光学箱40が図8(c)の状態から更に装置本体100の右側へと移動し、線バネ109Fも第2平面部110dに乗り上げた状態を示す。この状態に至るよりも前に、光学箱40が実施例2における第2位置から更に挿入方向へ移動すると、まず第2傾斜部110bが線バネ109Fに接触する。このとき、第1平面部110cはすでに支持部200Fに乗り上げた後である。言い換えれば、第1平面部110cが支持部200Fに乗り上げて支持された状態で、光学箱40が更に挿入方向へ移動すると、第2傾斜部110bが線バネ109Fに接触する。このときの光学箱40の位置が実施例1における第3位置に対応する。
再び図8(d)の状態の説明に戻る。このとき、第2平面部110dは弾性変形した線バネ109Fによって支持部200Fに向けて押圧されている。このときの光学箱40の位置が実施例1における第4位置に対応する。以上、光学箱40は第1位置から第4位置まで順に移動して、突起110Fは線バネ109Fと支持部200Fとによって挟まれるようにして、フレーム210に対して位置決めされる。
1 画像形成装置
40 光学箱
100 装置本体
107F 突起
107a 第1傾斜部
107b 第2傾斜部
107c 第1平面部
107d 第2平面部
109F 線バネ
200F 支持部
210 フレーム
220F 開口
220R 開口
419 開口部

Claims (10)

  1. 感光ドラムを備える画像形成装置であって、
    装置本体と、
    前記感光ドラムの表面上を走査する光ビームを出射し、前記装置本体の側面に形成された開口を介して前記装置本体の外部から内部へ挿入されて前記装置本体に取り付けられる光学箱であって、前記挿入の方向へ向けて突き出した突起が設けられた前記光学箱と、を備え、
    前記装置本体は、
    前記開口を介して挿入された前記光学箱を前記装置本体の内部において支持するために前記突起を支持する支持部と、
    鉛直方向と前記挿入の方向との双方に垂直な垂直方向において前記支持部よりも一方側と前記垂直方向において前記支持部よりも他方側とに架設され、前記支持部に支持される前記突起を鉛直方向上方から前記支持部に対して押圧し前記光学箱を前記装置本体に対して位置決めするバネと、を有し、
    前記突起は、
    前記挿入の方向において鉛直方向上方へ傾斜した第1領域と、
    前記第1領域よりも鉛直方向上方に設けられ前記挿入の方向において鉛直方向下方へ傾斜した第2領域と、
    前記挿入の方向において前記第1領域よりも上流側に設けられ前記挿入の方向に対する傾斜角度が前記第1領域よりも小さい第3領域と、
    前記第3領域よりも鉛直方向上方かつ前記挿入の方向において前記第2領域よりも上流側に設けられ、前記挿入の方向に対する傾斜角度が前記第2領域よりも小さい第4領域と、を有し、
    前記開口を介して前記挿入の方向へ移動する前記光学箱は、
    前記第1領域が前記支持部に対し前記挿入の方向へ向けて突き当たり前記支持部に乗り上げている位置である第1位置と、
    前記第1領域が前記支持部に乗り上げている状態で前記第1位置から前記挿入の方向へ移動し、前記第2領域が前記バネに対し前記挿入の方向へ向けて突き当たり前記バネを鉛直方向上方へ向けて弾性変形させた位置である第2位置と、
    前記第2領域が前記バネに接触して前記バネを弾性変形させた状態で前記第2位置から前記挿入の方向へ移動し、前記第3領域が前記支持部に乗り上げている位置である第3位置と、
    前記第3領域が前記支持部に乗り上げた状態で前記第3位置から前記挿入の方向へ移動し、前記第4領域が鉛直方向上方へ向けて更に弾性変形した前記バネに接触する位置である第4位置と、に順に移動して前記装置本体に取り付けられることを特徴とする画像形成装置。
  2. 感光ドラムを備える画像形成装置であって、
    装置本体と、
    前記感光ドラムの表面上を走査する光ビームを出射し、前記装置本体の側面に形成された開口を介して前記装置本体の外部から内部へ挿入されて前記装置本体に取り付けられる光学箱であって、前記挿入の方向へ向けて突き出した突起が設けられた前記光学箱と、を備え、
    前記装置本体は、
    前記開口を介して挿入された前記光学箱を前記装置本体の内部において支持するために前記突起を支持する支持部と、
    鉛直方向と前記挿入の方向との双方に垂直な垂直方向において前記支持部よりも一方側と前記垂直方向において前記支持部よりも他方側とに架設され、前記支持部に支持される前記突起を鉛直方向上方から前記支持部に対して押圧し前記光学箱を前記装置本体に対して位置決めするバネと、を有し、
    前記突起は、
    前記挿入の方向において鉛直方向上方へ傾斜した第1領域と、
    前記第1領域よりも鉛直方向上方に設けられ前記挿入の方向において鉛直方向下方へ傾斜した第2領域と、
    前記挿入の方向において前記第1領域よりも上流側に設けられ前記挿入の方向に対する傾斜角度が前記第1領域よりも小さい第3領域と、
    前記第3領域よりも鉛直方向上方かつ前記挿入の方向において前記第2領域よりも上流側に設けられ、前記挿入の方向に対する傾斜角度が前記第2領域よりも小さい第4領域と、を有し、
    前記開口を介して前記挿入の方向へ移動する前記光学箱は、
    前記第1領域が前記支持部に対し前記挿入の方向へ向けて突き当たり前記支持部に乗り上げている位置である第1位置と、
    前記第1位置から前記挿入の方向へ移動し、前記第3領域が前記支持部に乗り上げて支持されている位置である第2位置と、
    前記第3領域が前記支持部に乗り上げた状態で前記第2位置から前記挿入の方向へ移動し、前記第2領域が前記バネに対し前記挿入の方向へ向けて突き当たり前記バネを鉛直方向上方へ向けて弾性変形させた位置である第3位置と、
    前記第3領域が前記支持部に乗り上げた状態で前記第3位置から前記挿入の方向へ移動し、前記第4領域が鉛直方向上方へ向けて更に弾性変形した前記バネに接触する位置である第4位置と、に順に移動して前記装置本体に取り付けられることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記バネと前記支持部とは鉛直方向において重なるように前記装置本体に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1領域と前記第2領域とは鉛直方向において重なるように前記突起に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記挿入の方向に対する前記第1領域の傾斜角度は、前記挿入の方向に対する前記第2領域の傾斜角度よりも大きいことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記挿入の方向における前記第1領域の上流側端部は、前記挿入の方向における前記第2領域の上流側端部よりも前記挿入の方向における下流側に位置することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1領域と前記第3領域とは連続した平面であり、かつ、前記第2領域と前記第4領域とは連続した平面であることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記第2領域は前記突起から鉛直方向上方へ向けて突出していることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記突起は前記垂直方向における前記光学箱の一端側と他端側との2箇所に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記光学箱は金属製の筐体であることを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
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