JP2000118774A - 原稿給排装置及び該装置を備えた画像読取記録装置 - Google Patents

原稿給排装置及び該装置を備えた画像読取記録装置

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JP2000118774A
JP2000118774A JP10291138A JP29113898A JP2000118774A JP 2000118774 A JP2000118774 A JP 2000118774A JP 10291138 A JP10291138 A JP 10291138A JP 29113898 A JP29113898 A JP 29113898A JP 2000118774 A JP2000118774 A JP 2000118774A
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Hironori Sato
浩紀 佐藤
Takayuki Okada
貴之 岡田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿給送装置において、搬送ベルトの片寄り
を防止する。 【解決手段】 原稿給排装置10は、フレーム11に設
けられた1対のローラ63,64間に張設されたベルト
64によって原稿を搬送するようになっており、ベルト
の両側の縁64bに対向してベルトの片寄りを規制する
1対の規制ガイド21を1対のローラの内、一方のロー
ラの近くのフレーム上に一体成形して備え、他方のロー
ラの両端部にベルトの両側の縁に対向してベルトの片寄
りを規制する1対のフランジ84を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿束から原稿を
1枚ずつ供給する原稿給排装置と、この原稿給排装置を
備えた画像読取記録装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】画像読取記録装置には、原稿を読み取っ
てシートに画像を形成する複写機や、原稿を読み取って
離れた場所に原稿の情報を送信し、且つ逆に外部から情
報を受信してその情報をシートに画像として形成するフ
ァクシミリや、外部から入力された情報をシートに画像
を形成することのみ行なうプリンタ、あるいはこれ等の
複合機等がある。
【0003】画像読取記録装置には、原稿給排装置であ
る原稿自動給排装置(automaticdocume
nt feeder。以下、「ADF」と略称する)が
設けられていることが多い。
【0004】ADFは、複写機に組み込まれている場
合、複写機のコンタクトガラス上に載置されて、露光終
了した原稿をコンタクトガラス上から撤去する手数を省
くようになっている。すなわち、ADFは、頁順に重ね
て原稿載置台上に載置された原稿束から1枚ずつ分離し
て原稿をコンタクトガラス上の所定の露光位置に給送
し、露光後の原稿を自動的に原稿受けに排出しスタック
する一連の動作を自動的に行なえるようになっている。
【0005】図8に、ADFの一般的な構成を示す。A
DF50は、複写機本体51の頂部に設けられたコンタ
クトガラス52の上面を覆って取り付けられている。図
9は図8のADF50を左側から見た図であるが、この
図において右側にユーザが立ってADF50を使用する
ため、図9の左側が奥側になり、右側が手前側になる。
ADF50の奥側はヒンジ53で複写体本体51に枢着
され、手前側は例えばマグネットキャッチ54で複写機
本体に着脱可能に取り付けられている。
【0006】ADF50の上部には原稿載置台55が設
けられている。ADF50の左側には、原稿載置台55
上に載置された原稿束から1枚ずつ原稿を分離して給紙
する給紙部56が設けられている。
【0007】給紙部56は、給紙ローラ57、分離ロー
ラ58、ピックアッププレート40等を備えている。原
稿載置台55上の原稿は、不図示のソレノイドによって
下降するピックアッププレート40と給紙ローラ57と
の間に挟み込まれた後、給紙ローラ57の回転にともな
い分離ローラ58によって1枚ずつ分離され、搬送部6
1によってコンタクトガラス52上の原稿露光位置に搬
送される。
【0008】搬送部61は、搬送ベルトローラ62,6
3に巻掛けられた広幅のエンドレスの搬送ベルト64を
有している。搬送ベルト64の下走部64aは、複数の
押圧ころ65によってコンタクトガラス52の上面に押
圧され、原稿を所定の露光位置に搬送し、露光済みの原
稿をコンタクトガラス52上から排出するようになって
いる。
【0009】コンタクトガラス上から排出された原稿
は、図8の右端にある反転部66によりUターンさせら
れて排紙部67より搬送部61の上方にある原稿受台6
8上に排出されて、スタックされる。
【0010】図10に搬送部61の従来例を示す。搬送
部61は、搬送ベルトフレーム101と、搬送ベルト6
4、搬送ベルト64を駆動する搬送ベルト駆動ローラ6
2、及び従動ローラ63と等を備えている。搬送ベルト
フレーム101は、搬送部前側板101a、搬送部後側
板101b、この両板101a,101bを繋ぐ搬送部
左ステイ101c及び搬送部右ステイ101d等を備え
ている。
【0011】搬送ベルト64は1枚のエンドレス広幅ベ
ルトであり、搬送部前側板101aと搬送部後側板10
1bとに軸支された搬送ベルトローラ62,63に張架
されている。搬送ベルト64の下走部64aは、搬送部
左ステイ101cと搬送部右ステイ101dとに設けら
れた複数の押圧ころ65により下方、すなわちコンタク
トガラス52の方に押圧されている。このように構成さ
れた搬送部61がADF本体のベースに固定されて取り
付けられている。
【0012】搬送ベルトローラ62,63は、循環中の
搬送ベルト64が幅方向の片側への片寄りを規制する図
11に示すフランジ84,84を両端に備えている。搬
送ベルトローラ62,63は、このフランジ84,84
がコンタクトガラス52に干渉しないようにコンタクト
ガラス52から充分離れた位置に配設されている。
【0013】このため、コンタクトガラス52と、搬送
ベルトローラ62,63及び搬送ベルト64との間に隙
間が生じ、搬送ベルト64は、露光位置の原稿をコンタ
クトガラス52に密着させることが出来ない。このた
め、原稿の先端が浮き、原稿の先端に上折れや、側面に
上向きカール等生じ、これ等が画像歪みの発生原因とな
っていた。
【0014】そこで、原稿の先端の浮きを防止するた
め、不図示のバックアップローラによって搬送ベルト6
4を加圧したり、あるいは、搬送ベルトローラ62,6
3のフランジ84,84を廃止してコンタクトガラス5
2に搬送ベルトローラ62,63を近づけ、図12に示
す規制ガイド86,86によって、搬送ベルト64の幅
方向への片寄りを規制したりしていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ADF50
の搬送ベルト64は、使用頻度が多くなると、原稿搬送
面に汚れが生じたり、端部にヨレが発生したりして、原
稿露光部で正常な複写をさせることが出来なくなり、交
換しなければならなくなる。
【0016】しかし、搬送ベルト64の交換作業は、搬
送ベルトの片寄りを規制する規制ガイド86や、搬送ベ
ルトローラ64のフランジ84が邪魔になり、搬送ベル
ト64の着脱が困難で時間を要していた。
【0017】また、搬送ベルト64を搬送ベルトローラ
62,63に確実に装着することができないことがあっ
た。
【0018】従来例の不具合を図11、図12に示す。
図11は、搬送ベルトローラ62,63のフランジ84
に搬送ベルト64が乗り上がって装着された状態を示し
ている。図12は、本来、ベルト受け凹部86a,86
aに案内されるべき搬送ベルト64が規制ガイド86に
乗り上がって正しく装着されていない状態を示してい
る。これ等の状態では、本来の機能が発揮できないばか
りか、搬送ベルト64が損傷を受ける恐れがあった。
【0019】さらに、搬送ベルト64の規制ガイド86
の取り付け位置が適切ではない場合、原稿を搬送中の搬
送ベルト64に片寄りが発生し、搬送ベルト64が搬送
ベルトローラ62,63から外れて、原稿を搬送するこ
とができなくなることがあった。さらに、その際、搬送
ベルト64が損傷を受ける恐れがあった。
【0020】また、このようなADF50を備えた画像
読取記憶装置は、原稿を確実に読み取ることができない
ことがあった。
【0021】(目的)本発明は、搬送ベルトの片寄りを
防止する原稿給排装置と、この原稿給排装置を備えて画
像を確実に読み取れる画像読取記録装置とを提供するこ
とを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の原稿給排装置
は、フレームに設けられた1対のローラ間に張設された
ベルトによって原稿を搬送するようになっており、前記
ベルトの両側の縁に対向して前記ベルトの片寄りを規制
する1対の規制ガイドを前記1対のローラの内、一方の
ローラの近くの前記フレーム上に一体成形して備え、他
方のローラの両端部に前記ベルトの両側の縁に対向して
ベルトの片寄りを規制する1対のフランジを備えている
(請求項1)。
【0023】搬送ベルトは、1対のローラによって移動
する。搬送ベルトは、移動中に片寄りしそうになると、
規制ガイドとフランジによって片寄りが規制され、ほぼ
所定の位置を真直ぐに移動する。また、フレームと規制
ガイドとが一体成形されているため、構造が簡単になっ
ている(参考図図1)。
【0024】上記一方のローラが駆動ローラであり、前
記1対の規制ガイドが前記ベルトの張り側に位置してい
ることが好ましい(請求項2)。
【0025】ベルトの駆動ローラ近傍の張り側を規制す
ると、ベルトの他の部分がそれに倣って移動することが
多い。そこで、上記のように、その張り側に規制ガイド
を設けるとベルトの片寄り規制を確実に行なえる。
【0026】前記1対の規制ガイドは、前記一方のロー
ラの両端間の範囲内に位置して前記ベルトが片寄ったと
き前記ベルトを受け止めるベルト規制面を備えている
(請求項3)。
【0027】このようにすると、ベルトの縁がローラの
端部からはみ出ることなく移動する(参考図図4)。
【0028】前記1対の規制ガイドは、前記ベルト規制
面より突出して互いに対向する突片を備えている(請求
項4)。
【0029】ベルトは、移動中、浮き上がろうとしたと
き、突片によって受け止められて、浮き上がりが阻止さ
れる。
【0030】前記1対の規制ガイドの突片は、前記規制
ガイドの先端から前記規制ガイドの根元にいくにしたが
って間隔が狭くなる先端傾斜面と、前記先端傾斜面より
さらに前記根元にいくにしたがって間隔が広くなる根元
傾斜面とを備えて原稿搬送方向視三角形に形成されてい
る(請求項5)。
【0031】ベルトをローラに装着するとき、ベルトは
先端傾斜面を案内にして規制ガイド間に装着される。仮
に、正常にベルトが装着されないことに気が付かずにベ
ルトを始動させても、先端傾斜面を案内にして、ベルト
は規制ガイド間に装着される。このため、ベルトの装着
時に突片が邪魔になるようなことが殆どない。
【0032】また、ベルトを取り外すとき、根元傾斜面
を案内にして取り外される。なお、根元傾斜面の傾斜角
は、ベルトを強制的に取り外すとき、突片が邪魔になる
ことなく取り外し易い角度に設定されているとともに、
ベルトの移動中、ベルトが浮き上がって規制ガイド間か
ら外れるのを阻止する角度に設定されている。
【0033】前記1対の規制ガイドの突片は、前記規制
ガイドの先端から前記規制ガイドの根元にいくにしたが
って間隔が狭くなる先端傾斜面と、前記先端傾斜面の前
記根元側に前記ベルトの外周面とほぼ平行な平行面とを
備えて原稿搬送方向視三角形に形成されている(請求項
6)。
【0034】水平面は、ベルトの浮き上がりを確実に阻
止する。
【0035】画像読取記録装置は、上記いずれか1つの
原稿給排装置と、前記原稿給排装置によって送られてき
た原稿を読み取る読取手段と、画像をシートに記録する
記録手段と、を備えている(請求項7)。
【0036】原稿給排装置はベルトが片寄りすることな
く、原稿が所定の位置を搬送する。
【0037】原稿が所定の位置を搬送されることによっ
て、読取手段は、原稿を正確に読み取れる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図7に基づいて説明する。
【0039】図1はADF10の搬送部20の斜視図で
あり、搬送ベルト64の一部を切り欠いた図である。
【0040】なお、図8乃至図12に示す従来例のAD
F50と同一部分には、同一符号を付して説明を省略す
る。
【0041】搬送ベルトフレーム11の水平面部11c
には複数の孔14があいている。それぞれの孔14に進
入した押圧ころ65は、後述の搬送ベルト64を下方、
即ちコンタクトガラス52の方に押圧している。符号6
3はフランジ84を両端に有する搬送ベルト従動ローラ
を示す。
【0042】搬送ベルト駆動ローラ72は、搬送ベルト
フレーム11の前側板11aと後側板11bとのそれぞ
れの左端側に形成された係合孔部11d,11dにベア
リングを介して軸支されている。搬送ベルト駆動ローラ
72の奥端にはタイミングベルトプーリ69が圧入され
ている。このタイミングベルトプーリ69には、不図示
のDCモータからタイミングベルトにより駆動力が伝達
され、搬送ベルト64は、この駆動力によって、正逆方
向に回転するようになっている。
【0043】搬送ベルト64は、本実施形態では、ポリ
エステル帆布からなるエンドレスベルトを使用してい
る。この搬送ベルト64は、搬送ベルト駆動ローラ72
と搬送ベルト従動ローラ63とに張架されている。
【0044】搬送ベルト64に適切な張力を与えるテン
ショナ板12は、ベアリングを介して搬送ベルト従動ロ
ーラ63を軸支し、搬送ベルトフレーム11の前側板1
1aと後側板11bとの両方の右端部に、図1に示す矢
印A方向に沿って移動可能に設けられている。
【0045】搬送ベルト64には、テンショナ板12と
搬送ベルトフレーム11との間にかけられた引っ張りば
ね13によって所定の張力が与えられている。
【0046】図2に本発明の搬送部20をADF本体に
取り付けた状態を示す。搬送部20のADF本体への取
り付け位置は、ADF本体フレーム19に設けられた固
定ピン81に搬送ベルトフレーム11に形成された嵌合
孔15(図1参照)を係合させることで決まる。固定ピ
ン81の下端に設けられたストッパ部材82は、搬送部
20が固定ピン81から外れることを防止している。A
DF本体と搬送ベルトフレーム11との間には固定ピン
81に遊嵌する圧縮ばね83が介装され、この圧縮ばね
83により搬送部20はADF本体に対して下方に付勢
されている。
【0047】図1において、搬送ベルトフレーム11の
左右端の前、奥のそれぞれ4箇所の下端に、下方に向け
て突き出し部11fが突設されている。この突き出し部
11fにより搬送部20とコンタクトガラス20との間
隔を一定に保つことができる。
【0048】搬送ベルトフレーム11は、軽量にし、且
つADF本体を小型にするため、樹脂成形品を使用して
いる。搬送ベルトの寄りを規制する規制ガイド21も搬
送ベルトフレーム11と一体に成形されている。一体に
成形することによりコストダウンできるとともに、構造
を簡単にすることができる。
【0049】図3は、搬送ベルト64をベルト搬送方向
から見た図であり、搬送ベルト64の片寄りを防止する
1対の規制ガイド21,21と搬送ベルト64との位置
関係を示す図である。
【0050】1対の規制ガイド21には、互いに対向す
る突片22が形成されている。
【0051】突片22同士の先端部間の間隔(L1)
は、搬送ベルト64の幅(W)より広くなっている。1
対の規制ガイド21の突片22同士の対向面間の間隔
は、先端傾斜面22aによって先端部から根元にいくに
したがって徐々に狭くなり、所定の位置を過ぎて下方に
いくと、根元傾斜面22bによってまた徐々に広くな
り、最後、ベルト規制面21aによってベルト幅に対し
て適当な距離隔てた広さになっている。すなわち、突片
22は、原稿を搬送する方向から見ると、三角形に形成
されている。
【0052】従って、この三角形状の突片22によっ
て、搬送ベルト64は、原稿を搬送中に、規制ガイド2
1に乗り上りにくく、片寄り寄りを抑えられる。また、
搬送ベルト64の交換時には、新たな搬送ベルト64を
規制ガイド21の先端から、先端傾斜面22aの案内に
より、1対の規制ガイド21の間に簡単に装着すること
ができる。
【0053】仮に、新たな搬送ベルト64を1対の規制
ガイド21のベルト規制面21a間に正しく装着されな
かったとしても、搬送ベルト64が規制ガイド21の上
端部より内側に装着されていれば、搬送ベルト64を始
動するとき、先端傾斜面22aに案内されて確実に装着
される。従って、誤装着を防止することができるととも
に、保守管理を確実に行なえてアフターサービスを向上
させることができる。
【0054】また、図4に示すように、規制ガイド21
は、フランジの無い搬送ベルト駆動ローラ72から搬送
方向に離れ(約50mm離れ)ている。搬送ベルト64
の縁64bと対向するベルト規制面21aは、縁64b
から多少離れている(約3mm離れている)。さらに、
規制ガイド21同士のベルト規制面21a間の間隔L2
は、搬送ベルト駆動ローラ72の長さL3より短くなっ
ている。しかも、規制ガイド21のベルト規制面21a
は、搬送ベルト駆動ローラ72の端面72a,72aよ
り内側に配設されている。
【0055】したがって、原稿を搬送中の搬送ベルト6
4が片寄った場合でも、搬送ベルト64がこの規制ガイ
ド21に受け止められて、搬送ベルト64の縁64bと
搬送駆動ローラ72の端面72aとの距離がΔxあり、
搬送ベルト64が搬送駆動ローラ72から外れることが
無い。
【0056】なお、規制ガイドの突片を図5に示す規制
ガイド121の突片122ように、図3の規制ガイド2
1の突片22の根元傾斜面22bに相当する部分を搬送
ベルト54の外周面64cとほぼ平行な水平面122c
を形成してよい。この場合、突片122は、原稿を搬送
する方向からみると直角三角形に見え、水平面122c
によって搬送ベルト64の外れを確実に防止することが
できる。符号121aは、ベルト規制面を示す。
【0057】次に、上記ADF10が組み込まれる画像
読取記録装置の一例である複写機を、図7に基づいて説
明する。
【0058】複写機900は、ADF10、コンタクト
ガラス52、光源907、レンズ系908、シート供給
部909、画像形成部902等を備えている。
【0059】シート供給部909は、記録用のシートを
収納して複写機900の本体51に着脱自在なカセット
910,911、ペディスタル912に配置されたデッ
キ913、及びシートを画像形成部902へ送り込むピ
ックアップローラ等を有している。
【0060】画像形成部902には、円筒状の感光ドラ
ム914と、その周囲に配設された現像器915、転写
用帯電器916、分離帯電器917、クリーナ918、
及び1次帯電器919等を備えている。画像形成部90
2の下流側には、搬送装置920、定着装置904、及
び排出ローラ対905等が配設されている。
【0061】複写機900の動作を説明する。
【0062】複写機900本体51内の制御装置930
からシート供給信号が出力されると、カセット910,
911又はデッキ913からシートPが供給される。一
方、コンタクトガラス52に載置されている原稿Dに、
光源907から当てられて反射した光りは、レンズ系9
08を介して感光ドラム914に照射される。感光ドラ
ム914は、あらかじめ、1次帯電器919により帯電
されており、光りが照射されることによって静電潜像が
形成され、次いで現像器915により静電潜像を現像し
てトナー像が形成される。
【0063】シート供給部909から給送されたシート
Sは、レジストローラ901で斜行が補正され、さらに
タイミングが合わされて画像形成部902へ送られる。
画像形成部902では、感光ドラム914上のトナー像
が、送られてきたシートSに転写用帯電器916によっ
て転写される。トナー像が転写されたシートSは、分離
帯電器917によって転写用帯電器916と逆極性に帯
電されて、感光ドラム914から分離される。そして、
分離されたシートSは、搬送装置920により定着装置
904に搬送されて、定着装置904によりシートSに
転写画像が永久定着される。画像が定着されたシートS
は、排出ローラ対905により複写機本体51から排出
される。このようにして、シート供給部909から給送
されたシートSには、画像が形成されて排出される。
【0064】なお、シートには、普通紙、普通紙の代用
品である厚みの薄い樹脂製のシート、葉書、ボール紙、
封書、プラスチック製の薄板等がある。
【0065】
【発明の効果】本発明の原稿給排装置は、ベルトが規制
ガイドとフランジによって片寄りが規制されるため、ベ
ルトをほぼ所定の位置を真直ぐに移動させることができ
る。
【0066】また、フレームと規制ガイドとが一体成形
されているため、構造を簡単にすることができる。
【0067】1対の規制ガイドが、駆動ローラの近傍の
ベルトの張り側に位置していると、ベルトの片寄り規制
を確実に行なうことができる。
【0068】1対の規制ガイドが、一方のローラの両端
間の範囲内に位置してベルトが片寄ったときベルトを受
け止めるベルト規制面を備えていると、規制ガイドによ
って、ベルトの縁がローラの端部からはみ出るのが防止
することができる。
【0069】規制ガイドが、ベルト規制面より突出して
互いに対向する突片を備えていると、ベルトの浮き上が
りを防止することができる。
【0070】1対の規制ガイドの突片が、先端傾斜面
と、根元傾斜面とを備えていると、先端傾斜面を案内に
して突片が邪魔になるようなことがなく、ベルトを容
易、且つ確実に規制ガイド間に装着することができる。
また、ベルトを取り外すとき、根元傾斜面を案内にして
突片が邪魔になるようなことがなく、ベルトを容易に取
り外すことができる。
【0071】1対の規制ガイドの突片が、ベルトの外周
面とほぼ平行な平行面とを備えていると、ベルトの浮き
上がりを確実に阻止することができる。
【0072】本発明の画像読取記録装置は、原稿給排装
置によって所定の位置を搬送される原稿を読取手段によ
って原稿を読み取るため、原稿を確実に読み取ることが
でき、画像を画像記録手段によってシートに記録する場
合には、画像を正確にシートに記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の原稿給排装置の搬送部の斜
視図であり、搬送ベルトの一部部分を破断した図であ
る。
【図2】図1の搬送部を原稿給排装置の本体に取り付け
た状態を示す正面断面図である。
【図3】搬送ベルトの片寄りを規制する規制ガイドと搬
送ベルトの位置関係を示す図である。
【図4】搬送ベルトの片寄り状態を示す平面図である。
【図5】搬送ベルトの片寄りを規制する他の実施形態の
規制ガイドの正面図である。
【図6】本発明の実施形態の原稿給排装置の正面断面図
である。
【図7】画像読取記録装置の1例である画像形成装置の
概略正面断面図である。
【図8】従来例の原稿給排装置の正面断面図である。
【図9】図8の原稿給排装置を左側から見た図である。
【図10】図8の原稿給排装置の搬送部の斜視図であ
り、搬送ベルトの一部を破断して示した図である。
【図11】従来例の原稿給排装置における、搬送ベルト
装着時の不具合例を示す図である。
【図12】従来例の原稿給排装置における、搬送ベルト
装着時の不具合例を示す図である。
【符号の説明】
P シート D 原稿 10 原稿自動給排装置(ADF)(原稿給排装
置) 11 搬送ベルトフレーム(フレーム) 20 搬送部 21 規制ガイド 21a ベルト規制面 22 突片 22a 先端傾斜面 22b 根元傾斜面 51 複写機本体 56 給紙部 63 搬送ベルト従動ローラ(ローラ) 64 エンドレスの搬送ベルト(ベルト) 64b 縁 64c 外周面 72 搬送ベルト駆動ローラ(ローラ) 72a 端面 84 フランジ 121 規制ガイド 121a ベルト規制面 122a 先端傾斜面 122b 水平面 900 複写機(画像読取記録装置) 902 画像形成部(記録手段) 907 光源(読取手段) 908 レンズ系(読取手段) 909 シート供給部 930 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 貴之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H076 BA22 BA45 EA14 3F049 BB11 CA04 LA02 LB02 5C062 AA05 AB32 AD06 BA00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームに設けられた1対のローラ間に
    張設されたベルトによって原稿を搬送する原稿給排装置
    において、 前記ベルトの両側の縁に対向して前記ベルトの片寄りを
    規制する1対の規制ガイドを前記1対のローラの内、一
    方のローラの近くの前記フレーム上に一体成形して備
    え、他方のローラの両端部に前記ベルトの両側の縁に対
    向してベルトの片寄りを規制する1対のフランジを備え
    ていることを特徴とする請求項1に記載の原稿給排装
    置。
  2. 【請求項2】 前記一方のローラが駆動ローラであり、
    前記1対の規制ガイドが前記ベルトの張り側に位置して
    いることを特徴とする請求項1に記載の原稿給排装置。
  3. 【請求項3】 前記1対の規制ガイドが、前記一方のロ
    ーラの両端間の範囲内に位置して前記ベルトが片寄った
    とき前記ベルトを受け止めるベルト規制面を備えている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の原稿給排装
    置。
  4. 【請求項4】 前記1対の規制ガイドが、前記ベルト規
    制面より突出して互いに対向する突片を備えていること
    を特徴とする請求項3に記載の原稿給排装置。
  5. 【請求項5】 前記1対の規制ガイドの突片が、前記規
    制ガイドの先端から前記規制ガイドの根元にいくにした
    がって間隔が狭くなる先端傾斜面と、前記先端傾斜面よ
    りさらに前記根元にいくにしたがって間隔が広くなる根
    元傾斜面とを備えて原稿搬送方向視三角形に形成されて
    いることを特徴とする請求項4に記載の原稿給排装置。
  6. 【請求項6】 前記1対の規制ガイドの突片が、前記規
    制ガイドの先端から前記規制ガイドの根元にいくにした
    がって間隔が狭くなる先端傾斜面と、前記先端傾斜面の
    前記根元側に前記ベルトの外周面とほぼ平行な平行面と
    を備えて原稿搬送方向視三角形に形成されていることを
    特徴とする請求項4に記載の原稿給排装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項の原稿給
    排装置と、 前記原稿給排装置によって送られてきた原稿を読み取る
    読取手段と、 画像をシートに記録する記録手段と、 を備えたことを特徴とする画像読取記録装置。
JP10291138A 1998-10-13 1998-10-13 原稿給排装置及び該装置を備えた画像読取記録装置 Withdrawn JP2000118774A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005089116A (ja) * 2003-09-18 2005-04-07 Ricoh Co Ltd 自動原稿送り装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2011116543A (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Fuji Xerox Co Ltd シート材搬送装置、画像形成装置

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