JP3443238B2 - 保護回路を備えるパック電池 - Google Patents

保護回路を備えるパック電池

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JP3443238B2
JP3443238B2 JP15960396A JP15960396A JP3443238B2 JP 3443238 B2 JP3443238 B2 JP 3443238B2 JP 15960396 A JP15960396 A JP 15960396A JP 15960396 A JP15960396 A JP 15960396A JP 3443238 B2 JP3443238 B2 JP 3443238B2
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幹隆 玉井
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池の過充電を保
護して安全に使用できる保護回路を備えるパック電池に
関する。とくに、本発明は、リチウムイオン二次電池を
内蔵するパック電池として最適な、保護回路を内蔵する
パック電池に関する。
【0002】
【従来の技術】保護回路を内蔵するパック電池の回路図
を図1に示す。この図のパック電池は、電池1と直列
に、過放電阻止スイッチ2と過充電阻止スイッチ3とを
接続している。過放電阻止スイッチ2は、電池電圧が最
低設定電圧よりも低くなったときに、オフに切り換えら
れて、電池1の過放電を防止する。過充電阻止スイッチ
3は、電池電圧が最大設定電圧よりも高くなったときに
オフに切り換えられて電池1の過充電を防止する。過放
電阻止スイッチ2と過充電阻止スイッチ3は、制御回路
4でオンオフに切り換えられる。制御回路4は、電池電
圧を検出し、検出した電圧が最大設定電圧よりも高いと
きに、過充電阻止スイッチ3をオフ、最低設定電圧より
も低いときに過放電阻止スイッチ2をオフに切り換え
る。
【0003】過放電阻止スイッチと過充電阻止スイッチ
は、FETが最適である。オン状態における内部抵抗が
小さく、電力損失と電圧降下を小さくできるからであ
る。FETは、並列に接続される寄生ダイオードを有す
る。寄生ダイオードは、FETを逆向きに流れる電流
を、オン状態に保持する。このため、たとえば、電池電
圧が最大設定電圧よりも高くなって過充電阻止スイッチ
のFETがオフになっても、電池の放電は可能である。
反対に、過放電阻止スイッチがオフになっても充電はで
きる。
【0004】図1に示すパック電池の保護回路5は下記
の動作をして、電池1の過充電と過放電を防止する。 [パック電池を放電させるとき] 電池電圧が最低設定電圧よりも高いとき 制御回路4は、過放電阻止スイッチ2と過充電阻止スイ
ッチ3をオン状態とする。 電池電圧が最低設定電圧よりも低下したとき 電池1が放電されて、電池電圧が最低設定電圧よりも低
くなると、電池1の過放電を防止するために、制御回路
4は過放電阻止スイッチ2をオフに切り換える。このと
き、過充電阻止スイッチ3はオンに保持される。過放電
阻止スイッチ2がオフに切り換えられると、電池1を放
電させる方向には電流が流れなくなって、放電が停止さ
れる。
【0005】[パック電池を充電するとき] 電池電圧が最低設定電圧よりも低いとき 電池電圧が最低設定電圧よりも低くなったパック電池
は、過放電阻止スイッチ2をオフとしている。この状態
のパック電池が、充電器に接続されると電池1は充電さ
れる。過放電阻止スイッチ2と並列に接続される寄生ダ
イオードと、オン状態の過充電阻止スイッチ3を通過し
て充電電流が流れるからである。 電池電圧が最低設定電圧よりも高くなって、最大設
定電圧よりも低いとき パック電池が充電されると、電池電圧は最低設定電圧よ
りも高くなる。この状態になると、過放電阻止スイッチ
2がオンに切り換えられ、過放電阻止スイッチ2と過充
電阻止スイッチ3の両方がオンになる。 電池電圧が最大設定電圧よりも高くなるとき この状態になると、制御回路4は、過充電阻止スイッチ
3をオフに切り換える。電池電圧が最低設定電圧よりも
高いので、過放電阻止スイッチ2はオン状態に保持され
る。過充電阻止スイッチ3がオフになると、電池1の充
電は停止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の動作をするパッ
ク電池は、電池電圧が最大設定電圧よりも高くなると、
過充電阻止スイッチをオフに切り換えるが、自己放電し
て電池電圧が低下して最大設定電圧よりも低くなると、
過充電阻止スイッチはオフからオンに切り換えられる。
このため、何らかの原因で、電池電圧が異常に高くなっ
て、過充電阻止スイッチがオフになっても、その後に放
置して電池電圧が低下すると、正常なパック電池と同じ
ように使用できる。このことは、危険な状態となる可能
性を含む。それは、パック電池の保護回路や、充電器等
が故障して、電池電圧が異常に上昇することが解消され
ないまま、パック電池を再使用できる状態とするからで
ある。
【0007】本発明は、さらに、この欠点を解決するこ
とを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的
は、何らかの原因で電池電圧が異常に上昇したときに、
過充電阻止スイッチと過放電阻止スイッチの両方を強制
的にオフに切り換えて、パック電池として使用できなく
し、さらに、この状態に保持させることによって、使用
時の安全性を著しく改善できる保護回路を内蔵するパッ
ク電池を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のパック電池は、
電池1と直列に接続されて、電池電圧が最低設定電圧よ
りも低くなるとオフになって電池1の過放電を防止する
過放電阻止スイッチ2と、電池1と過放電阻止スイッチ
2に直列に接続されて、電池電圧が最大設定電圧よりも
高くなるとオフになって電池1の過充電を防止する過充
電阻止スイッチ3と、電池電圧を検出して、過放電阻止
スイッチ2および過充電阻止スイッチ3をオンオフに切
り換える制御回路4とを備える保護回路5を有する。
【0009】さらに、本発明のパック電池は、電池電圧
が最大設定電圧よりも高くなると、制御回路4が、過放
電阻止スイッチ2と過充電阻止スイッチ3の両方をオフ
状態に切り換えて、この状態に保持し、電池1の放電お
よび充電の両方を阻止して、パック電池を使用できない
状態とする。
【0010】さらに、本発明の請求項2のパック電池
は、電池1と並列にラッチング回路7を備える。ラッチ
ング回路7は、電池電圧が最大設定電圧よりも高くなる
と、過充電阻止スイッチ3と過放電阻止スイッチ2の両
方をオフ状態に制御する。
【0011】さらにまた、本発明の請求項3に記載する
保護回路を備えるパック電池は、ラッチング回路7に、
ラッチング状態を解除できるリセット端子14を装備さ
せている。リセット端子14は、ケースの外部から操作
されて、ラッチング回路7をリセットする。
【0012】また、本発明の請求項4に記載する保護回
路を備えるパック電池は、ラッチング回路7に、ラッチ
ング状態を表示する表示回路8を接続している。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するためのパック電池を例示するも
のであって、本発明はパック電池を下記のものに特定し
ない。
【0014】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0015】図2に示すパック電池は、電池1の過充電
と過放電を防止する保護回路5を内蔵している。保護回
路5は、電池1と直列に接続されて、電池電圧が最低設
定電圧よりも低くなるとオフになって電池1の過放電を
防止する過放電阻止スイッチ2と、電池1と過放電阻止
スイッチ2に直列に接続されて、電池電圧が最大設定電
圧よりも高くなるとオフになって電池1の過充電を防止
する過充電阻止スイッチ3と、電池電圧を検出して、過
放電阻止スイッチ2および過充電阻止スイッチ3をオン
オフに切り換える制御回路4とを備える。
【0016】過充電阻止スイッチ3と過放電阻止スイッ
チ2は、互いに逆向き、直列に接続されたFETであ
る。FETは、並列に接続される寄生ダイオードを有す
る。寄生ダイオードは、FETに、常時逆向きに電流の
流れる状態とする。いいかえると、FETは、オンオフ
状態に関係なく、逆向き電流を遮断しない。図に示すパ
ック電池は、過充電阻止スイッチ3と過放電阻止スイッ
チ2のFETを、電池1の−側と−出力端子15との間
に直列に接続している。
【0017】過充電阻止スイッチ3のFETは、オフに
なると充電電流を流すのを阻止する向きに、過放電阻止
スイッチ2のFETは、オフになると放電電流を阻止す
る向きに接続されている。
【0018】制御回路4は、電池電圧を検出してFET
をオンオフに切り換える制御用IC6と、両方のFET
をオフ状態に保持して、パック電池を使用できない状態
に保持するラッチング回路7と、ラッチング状態を表示
する表示回路8とを備える。
【0019】制御用IC6は、電池1の+−に接続され
て電池電圧を検出する電圧検出端子9、10と、検出す
る電池電圧で、過放電阻止スイッチをオンオフに制御す
る放電制御端子11と、トランジスターDT1を介して過
充電阻止スイッチ3をオンオフに制御する充電制御端子
12とを備える。この制御用IC6には、たとえば、ミ
ツミ電機製のMM1291が使用できる。
【0020】制御用IC6は、下記の動作をして、過放
電阻止スイッチ2と過充電阻止スイッチ3をオンオフに
制御する。 電圧検出端子の電圧が2.30Vよりも低いとき 放電制御端子11の出力が”L”となり、過放電阻止ス
イッチ2のFETをオフにする。この状態でパック電池
は放電できない状態になる。このとき、充電制御端子1
2は、ハイインピーダンス状態となり、入力トランジス
ターDT1をオフ状態とする。オフ状態の入力トランジス
ターDT1は、過充電阻止スイッチ3のFETのゲートを
ソース側に短絡せず、このFETをオン状態とする。
【0021】 電圧検出端子の電圧が2.30Vより
も高く、4.25Vよりも低いとき 放電制御端子11の出力が”H”となり、過放電阻止ス
イッチ2のFETをオンにする。この状態でパック電池
は放電できる状態になる。このときも、充電制御端子1
2は、ハイインピーダンス状態となり、充電阻止スイッ
チ3のFETをオン状態とする。すなわち、この状態で
は、過充電阻止スイッチ3と過放電阻止スイッチ2のF
ETがオン状態となる。
【0022】 電圧検出端子の電圧が4.25Vより
も高いとき 放電制御端子11の出力は”H”を保持し、過放電阻止
スイッチ2のFETをオンに保持する。この状態でもパ
ック電池は放電できる状態にある。充電制御端子12
は、ハイインピーダンス状態から出力が”H”となり、
入力トランジスターDT1をオン状態に切り換える。オン
状態の入力トランジスターDT1は、過充電阻止スイッチ
3のFETのゲートをソース側に短絡して、このFET
をオフ状態に切り換える。この状態で、パック電池は充
電できない状態になる。
【0023】電池電圧が4.25Vよりも高いときに、
制御用IC6は、過充電阻止スイッチ3をオフ状態にす
るが、電池電圧が4.25Vよりも低くなると、充電制
御端子12を再びハイインピーダンス状態として、過充
電阻止スイッチ3を再びオン状態に切り換えようとす
る。本発明のパック電池は、電池電圧が4.25Vより
も高くなると、過充電阻止スイッチ3と過放電阻止スイ
ッチ2の両方のFETを強制的にオフに切り換え、電池
電圧がたとえ4.25Vよりも低くなっても、この状態
を保持するためのラッチング回路7と表示回路8とを備
えている。
【0024】ラッチング回路7と表示回路8は、わずか
に3個のトランジスターで構成される。ラッチング回路
7は、互いにコレクターとベースを接続して正帰還をか
けている1対のトランジスターDT3、DT2で構成され、電
池1と並列に接続されている。表示回路8は、ラッチン
グ状態を表示すると共に、ラッチング状態において、電
圧検出端子9の電圧を強制的に降下させる強制放電回路
も構成している。
【0025】ラッチング回路7を構成するトランジスタ
ーDT3のベースは、制御用IC6の充電制御端子12に
接続される。電池電圧が4.25Vよりも高くなって、
充電制御端子12の充電電圧が”H”になったときに、
ラッチング回路7をラッチング状態とするためである。
トランジスターDT3のベースに接続されるコンデンサー
C1は、雑音等で瞬間的にトランジスターDT3のベース
電圧が高くなってラッチング回路7が誤作動するのを阻
止するために接続している。このラッチング回路7は、
トランジスターDT3のベースが”H”になると、互いに
正帰還がかかるように接続されている両トランジスター
DT3、DT2をオン状態として、この状態に保持させる。
【0026】オン状態にあるトランジスターDT2は、表
示回路8のトランジスターDT4のベースにバイアス電流
を流して、トランジスターDT4をオン状態とする。表示
回路8は、トランジスターDT4と、コレクターに接続さ
れた発光ダイオード13と、発光ダイオード13と直列
に接続される電流制限抵抗R1とで構成される。発光ダ
イオード13は、ラッチング回路7がラッチング状態に
あるときに点灯されて、パック電池が使用できない状態
にあることを表示する。
【0027】さらに、表示回路8は、制御用IC6の電
圧検出端子9に入力させる電圧を強制的に低くして、過
放電阻止スイッチ2を強制的にオフ状態とする回路にも
併用される。表示回路8が、電圧検出端子9の電圧を強
制的に低下させるために、電池1の+側と制御用IC6
の電圧検出端子9との間に電圧降下抵抗R2を接続して
いる。表示回路8は、この電圧降下抵抗R2を介して接
続されている。電圧降下抵抗R2と、表示回路8の電流
制限抵抗R1は、トランジスターDT4がオン状態になる
と、電圧検出端子9の電圧を2.30Vよりも低くする
抵抗値に設計される。
【0028】図2に示すパック電池の保護回路5は、下
記の動作をして電池を保護する。 電圧検出端子の電圧が2.30Vよりも低いとき 放電制御端子11の出力が”L”となって、過放電阻止
スイッチ2のFETをオフ、充電制御端子12が、ハイ
インピーダンス状態となって、過充電阻止スイッチ3の
FETはオンとする。この状態で、パック電池は充電で
きるが放電できない状態として、電池1の過放電を防止
する。
【0029】 電圧検出端子の電圧が2.30Vより
も高く、4.25Vよりも低いとき 放電制御端子11の出力が”H”となり、過放電阻止ス
イッチ2のFETをオン、充電制御端子12はハイイン
ピーダンス状態と変わらず、充電阻止スイッチ3のFE
Tをオン状態に保持する。この状態では、電池1は、充
電も放電もできる状態となる。
【0030】 電圧検出端子の電圧が4.25Vより
も高くなるとき 充電制御端子12の出力が”H”となり、ラッチング回
路7のトランジスターDT3、DT2をオンに切り換えてラッ
チング状態とする。オン状態のラッチング回路7は、入
力トランジスターDT1をオン状態に保持して過充電阻止
スイッチ3をオフ状態に保持すると共に、電圧検出端子
9の電圧を2.30V以下に保持する。したがって、制
御用IC6は、放電制御端子11の出力を”L”とし
て、過放電阻止スイッチ2をオフ状態に保持する。さら
に、表示回路8のトランジスターDT4もオン状態となっ
て、発光ダイオード13を点灯させて、ラッチング状
態、すなわち、パック電池を使用できない状態に保持し
ていることを表示する。図の表示回路8は、発光ダイオ
ード13を点灯させているが、たとえば、ブザー等でラ
ッチング状態を表示することもできる。一度、ラッチン
グ回路7がラッチング状態になると、電池電圧が4.2
5Vよりも低くなっても、ラッチング回路7は、過充電
阻止スイッチ3と過放電阻止スイッチ2とをオフ状態に
保持して、パック電池を充電も放電もできない状態に保
持する。
【0031】ラッチング回路7は、電池電圧が著しく低
下するまで、ラッチング状態を保持する。ラッチング回
路7がラッチング状態を解除する電池電圧は、ラッチン
グ回路7を構成するトランジスターDT2、DT3のコレクタ
ーとベースに接続する抵抗値で調整できる。
【0032】さらに、図2に示すパック電池は、+−を
充電器に逆に接続したときにも、過放電阻止スイッチ2
と過充電阻止スイッチ3をオフ状態として、その状態を
保持する。すなわち、何らかの理由で、パック電池が間
違って逆充電されると、その後にパック電池を充電も放
電もできない状態として、安全性を向上できる特長もあ
る。
【0033】それは、+−の出力端子15が充電器に逆
に接続されると、入力トランジスターDT1のベースとエ
ミッター間の抵抗と、このトランジスターDT1のベース
に直列に接続された抵抗から、トランジスターDT3のベ
ースに”H”信号が入力されて、ラッチング回路7がラ
ッチング状態になるからである。したがって、図2に示
すパック電池は、+−を逆に接続する間違った環境で使
用されると、その後に使用できなくして、安全性を向上
できる。また、このことを実現するために、特別な回路
を設ける必要もなく、簡単な回路で安全性を改善でき
る。
【0034】さらに、図2に示すパック電池は、電池1
が過放電により、あるいは短絡により0V(あるいは0
V近くまで低下)となっている場合、電池1を所定時間
だけ充電し、電池電圧が上昇しなければ過充電阻止スイ
ッチ3をオフ状態として、電池1の充電を禁止するとい
う特徴とを備えている。即ち、電池1の電圧が0Vであ
る場合、+−の出力端子15が充電器に接続されると、
トランジスターDT3のベースとエミッター間の抵抗及び
ベースに直列接続された抵抗から、入力トランジスター
DT1のベースに”H”信号が入力されて、入力トランジ
スターDT1がオン状態となる。ただし、この”H”信号
が入力されるのは、トランジスターDT3に付随する抵抗
とコンデンサーC1とにより定められる時定数の時間経
過後である。したがって、この時定数の時間が経過する
までは、電池1は、充電され、電池1が過放電状態にあ
る場合には、この間に電圧が上昇して、前述の”H”信
号は消滅し、トランジスターDT1はオン状態とならな
い。一方、電池1が短絡状態であれば、電圧は、上昇せ
ず、トランジスターDT1は前述のようにしてオン状態と
なって、過充電阻止スイッチ3をオフ状態として電池1
の充電を禁止する。
【0035】図2のパック電池は、ラッチング回路7に
リセット端子14を設けている。リセット端子14を、
電池1の−端子に接続して、ラッチング回路7をリセッ
トできる。ラッチング回路7をリセットできるパック電
池は、簡単に修理できる特長がある。パック電池のラッ
チング回路7が作動して、充電と放電を強制的に防止す
る状態は、パック電池が故障し、あるいは充電器が故障
したをときに発生する。パック電池に原因がなく、充電
器が故障してラッチング回路7が作動したときは、パッ
ク電池のラッチング回路7をリセットして安全に使用で
きる。
【0036】この状態になったパック電池のラッチング
回路7をリセットするためには、ケースにリセットスイ
ッチを内蔵させる。リセットスイッチを、ケースの外部
から操作できるように、ケースに貫通孔を設ける。ケー
スの貫通孔は、使用者が操作できないように、剥離でき
るシール等で閉塞しておく。リセットスイッチはノーマ
ルオープンのスイッチで、貫通孔からロッド等を挿入し
て操作するときに、一時的にオン状態となって、リセッ
ト端子14を電池1の−側に接続する。
【0037】リセットスイッチに代わって、リセット端
子14と電池1の−側をケースの貫通孔の内側に配設し
て、ラッチング回路7をリセットすることもできる。こ
のパック電池は、ケースの貫通孔に金属ロッドを挿入し
て、リセット端子を電池の−側に接続してラッチング回
路をリセットする。貫通孔は、リセットスイッチと同じ
ように、使用者が使用できないように、剥離するシール
等で閉塞しておく。
【0038】以上のパック電池は、ラッチング回路7
で、制御用IC6の電圧検出端子9の電圧を強制的に降
下させて、過放電阻止スイッチ2をオフに切り換えてい
る。すなわち、電池電圧が4.25Vよりも高くなった
ときに、電圧検出端子9の電圧を強制的に2.30Vよ
りも低くし、制御用IC6に電池1が過放電になったと
認識させて、過放電阻止スイッチ2をオフに切り換え
る。保護回路5は必ずしも、制御用IC6に過放電状態
と認識させて、過放電阻止スイッチ2をオフに切り換え
る必要はない。ラッチング回路7の出力で、過放電阻止
スイッチ2であるFETのゲートをアースに短絡させ
て、これをオフ状態とすることもできる。このことを実
現する回路を図3に示す。この図の保護回路5は、過放
電阻止スイッチ2であるFETのゲートに、スイッチン
グトランジスターDT5を接続している。スイッチングト
ランジスターDT5は、ベースをトランジスターDT2のコレ
クターに接続している。したがって、ラッチング回路7
がラッチング状態になると、ベース電流が流れてオン状
態になる。オン状態のスイッチングトランジスターDT5
は、過放電阻止スイッチ2であるFETのゲートをアー
スに短絡して、これを強制的にオフにする。
【0039】
【発明の効果】本発明のパック電池は、何らかの原因で
電池電圧が異常に上昇した後は、過充電阻止スイッチと
過放電阻止スイッチの両方を強制的にオフに切り換え
て、パック電池として使用できなくする。さらに、本発
明のパック電池は、電池電圧が最大設定電圧よりも低く
なっても、この状態に保持される。このため、パック電
池が一度でも異常な充電状態で充電されるか、あるいは
保護回路が故障して、安全に使用できない状態になる
と、その後にパック電池は充電も放電もできなくなる。
したがって、パック電池は異常な状態で使用されること
がなく、安全性を著しく改善できる特長がある。
【0040】さらに、本発明の請求項2に記載するパッ
ク電池は、電池と並列にラッチング回路を接続してい
る。このパック電池は、過充電阻止スイッチと過放電阻
止スイッチを制御する汎用の制御用ICに、簡単な回路
を付加して、パック電池の安全性を著しく改善できる特
長がある。さらに、ラッチング回路は、回路定数を変更
して、ラッチング状態を保持する電池の最低電圧を調整
できる特長もある。
【0041】さらに、本発明の請求項3のパック電池
は、ケースの外部から操作して、ラッチング状態をリセ
ットできるリセット端子を設けている。このパック電池
は、電池電圧が最大設定電圧よりも高くなって、過放電
阻止スイッチと過充電阻止スイッチの両方がオフになっ
たときに、パック電池が故障していないことを確認した
後、簡単にパック電池を再使用できる状態にできる特長
がある。このため、正常なパック電池が、充電異常でラ
ッチング回路が作動したときに、簡単に修理して使用で
きる特長がある。
【0042】さらにまた、本発明の請求項4のパック電
池は、表示回路が過充電阻止スイッチと過放電阻止スイ
ッチをオフにして、使用できない状態を表示するので、
電池電圧が異常に高くなって、ラッチング回路が作動し
ていることを明確に表示できる、いいかえると、パック
電池を使用できない原因を正確に明示できる特長があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の保護回路を内蔵するパック電池の回路図
【図2】本発明の実施例の保護回路を備えるパック電池
の回路図
【図3】本発明の他の実施例の保護回路を備えるパック
電池の回路図
【符号の説明】
1…電池 2…過放電阻止スイッチ 3…過充電阻止スイッチ 4…制御回路 5…保護回路 6…制御用IC 7…ラッチング回路 8…表示回路 9…電圧検出端子 10…電圧検出端子 11…放電制御端子 12…充電制御端子 13…発光ダイオード 14…リセット端子 15…出力端子 R1…電流制限抵抗 R2…電圧降下抵抗 C1…コンデンサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−154341(JP,A) 特開 平6−105457(JP,A) 特開 平9−311852(JP,A) 特開 平4−75430(JP,A) 特開 平9−19053(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 10/44 H02J 7/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池(1)と直列に接続されて電池(1)の過
    放電を防止する寄生ダイオードを有するFETである
    放電阻止スイッチ(2)と、電池(1)と過放電阻止スイッチ
    (2)に直列に接続されて電池(1)の過充電を防止する寄生
    ダイオードを有するFETである過充電阻止スイッチ
    (3)と、電池電圧を検出して、過放電阻止スイッチ(2)お
    よび過充電阻止スイッチ(3)をオンオフに切り換える制
    御回路(4)とを備える保護回路(5)を有するパック電池に
    おいて、FETである過充電阻止スイッチ(3)と過放電阻止スイ
    ッチ(2)は、互いに逆向き、直列に接続されており、 制御回路(4)は、電池電圧が異常に上昇して最大設定電
    圧よりも高くなると、過放電阻止スイッチ(2)と過充電
    阻止スイッチ(3)の両方をオフ状態に切り換えてこの状
    態に保持し、電池(1)の放電と充電を阻止するように構
    成されてなることを特徴とする保護回路を備えるパック
    電池。
  2. 【請求項2】 制御回路(4)が、電池(1)と並列に接続さ
    れたラッチング回路(7)を備え、ラッチング回路(7)は、
    電池電圧が最大設定電圧よりも高くなると、過充電阻止
    スイッチ(3)と過放電阻止スイッチ(2)の両方をオフ状態
    に保持する請求項1に記載される保護回路を備えるパッ
    ク電池。
  3. 【請求項3】 ラッチング回路(7)が、ラッチング状態
    を解除できるリセット端子(14)を有し、リセット端子(1
    4)をケースの外部から操作して、ラッチング回路(7)を
    リセットできるように構成されてなる請求項1に記載さ
    れる保護回路を備えるパック電池。
  4. 【請求項4】 ラッチング回路(7)に、ラッチング状態
    を表示する表示回路(8)が接続されている請求項1に記
    載される保護回路を備えるパック電池。
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