JPH10117443A - 二次電池の過充電及び過放電防止装置 - Google Patents

二次電池の過充電及び過放電防止装置

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JPH10117443A
JPH10117443A JP9223422A JP22342297A JPH10117443A JP H10117443 A JPH10117443 A JP H10117443A JP 9223422 A JP9223422 A JP 9223422A JP 22342297 A JP22342297 A JP 22342297A JP H10117443 A JPH10117443 A JP H10117443A
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voltage
charge
unit
battery
discharge
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JP9223422A
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Akihiko Kudo
彰彦 工藤
Toru Sugawara
徹 菅原
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Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部抵抗に起因する電池電圧の上昇に影響さ
れないで二次電池の過充電を防止する。 【解決手段】 FETドライブ部31により充電電流制
御用FET32及び放電電流制御用FET33からなる
充放電制御スイッチ回路3を制御する。電圧比較器4
2,43及び基準電圧源44,45によって単位電池電
圧検出部4を構成する。電圧比較器51及び基準電圧源
52により復帰電圧検出部5を構成する。マイクロプロ
セッサ部61は制御部6を構成し、この制御部6は周期
的に充電電流を遮断して二次電池1を構成する単位電池
1a,1bの電池電圧を検出し、検出した電圧が上限設
定電圧以上であれば、FET32を遮断して充電を停止
することにより過充電を防止する。また制御部6は、単
位電池1a,1bの電圧が過放電防止のための設定値以
下になるとFET32及びFET33を遮断して電池の
過放電を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は二次電池の過充電及
び過放電防止装置、特に、負極材料に炭素材料を用いた
リチウムイオン電池の過充電及び過放電防止装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、二次電池は一般的に過放電及び過
充電を行うと電池特性に悪影響を与えるために、過放電
防止回路と過充電防止回路とを二次電池に設けているも
のがある。特に最近実用化されたリチウムイオン電池で
は、過充電で電解液が分解し、過放電では負極の集電体
の溶解が起こるため、電池特性に与える影響が大きく、
安全性も低下する問題があって、過充電防止回路と過放
電防止回路とを設けることが不可欠である。そのため、
実用化されているリチウムイオン電池は、電池パック内
に過充電防止と過放電防止の機能を備えた保護手段を内
蔵しているものがほとんどである。過充電防止回路及び
過放電防止回路の例は、例えば特開平4−331425
号公報及び特開平6−105458号公報に示されてい
る。従来の過充電防止回路は、組電池を構成する単位電
池の電圧が通常の充電電圧より高い設定電圧に達した場
合に充電を中止する動作を行い、従来の過放電防止回路
は単位電池の電圧が過放電電圧以下となった場合に放電
を中止する動作を行うように構成されている。リチウム
イオン電池の場合には、過充電防止の設定電圧は4.3
5V程度であり、過放電防止の設定電圧は2.5V程度
とする場合が多い。単位電池の電圧を基準にしてこれら
の設定電圧を設定しているのは以下の理由による。すな
わち組電池とした場合には、各単位電池の特性がすべて
同一であれば、セル電圧もすべて同一となるため、組電
池の総電圧で過充電と過放電を判断すればよい。しかし
ながら、実際には製造時の電池特性をすべて同一とする
ことは困難であり、更に充放電サイクルを繰り返した場
合の劣化状態を同一にすることは不可能に近い。そのた
めに組電池では、単位電池の電圧を検出して過充電と過
放電を判定する方法が各保護回路で採用されているので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
二次電池の保護回路では次に示すような課題を有してい
る。それは、充電条件によっては過充電状態ではないの
にもかかわらずに過充電状態と判断されて充電電流が遮
断されてしまう可能性がある点である。特に内部抵抗の
比較的高いリチウムイオン電池において急速充電を行お
うとして設定電圧を高くし、しかも大電流で充電した場
合に問題となる。リチウムイオン電池は、電解液が非水
溶媒であり電解液抵抗が高く、また正の温度係数を持
ち、過大電流で発熱して電流を遮断するPTC素子を電
池内部に内蔵している。よって他のニッケル−カドミウ
ム電池,ニッケル−水素電池,鉛電池などの二次電池と
比較して内部抵抗が高い。したがって、リチウムイオン
電池で急速充電を行おうとして充電電流を大きくした場
合には、電池の内部抵抗が高いために、充電時の充電電
流と内部抵抗の積の電圧が大きくなり、電池は過充電状
態でないのに見掛け上の電池電圧が上昇してしまい、過
充電防止回路が働いてしまう可能性があった。この点を
防止するために過充電の検出電圧を高くすることも考え
られるが、過充電の検出電圧を高く設定すると充電電流
が減少した場合の過充電状態を検出できない可能性があ
るため、実際には過充電の検出電圧を高くすることは不
可能であった。
【0004】また本発明の目的は、充過充電状態及び過
放電状態の判定を正確に行って、内部抵抗が高い二次電
池(リチウムイオン電池など)の過充電及び過放電を防
止できる二次電池の過充電及び過放電防止装置を提供す
ることにある。
【0005】本発明の他の目的は、急速充電における大
電流充電の際に二次電池の内部抵抗と充電電流の積によ
る見掛け上の電池電圧の上昇が発生しても過充電防止動
作をせず、しかも充電電流が低下した場合でも過充電状
態を検出できる二次電池の過充電及び過放電防止装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、内部抵抗の
高いリチウムイオン電池等の二次電池の過充電及び過放
電防止装置を対象にしている。本発明では、周期的に充
電電流の通電を遮断し、電流遮断状態で二次電池を構成
する複数の単位電池の電池電圧をそれぞれ測定する。そ
して、これらの単位電池のうち1以上の単位電池の電池
電圧が過充電状態の検出のために予め設定した上限設定
電圧以上になっているか否かを判定する。この判定によ
り、1以上の単位電池の電池電圧が上限設定電圧以上に
なっているときには充電動作を停止し、複数の単位電池
の全ての電池電圧が上限設定電圧より小さければ充電動
作を継続するようにして二次電池の充電を行う。
【0007】本発明のように、周期的に充電電流の通電
を遮断して、二次電池を構成する複数の単位電池の電池
電圧をそれぞれ測定すると、内部抵抗による充電電圧の
増加がないため、単位電池の電池電圧を正確に測定する
ことができる。これは充電電流を大きくした場合に顕著
であり、見掛けの電池電圧の上昇に基づく過充電状態の
誤まった検出を防止できる。そのため本発明によれば、
リチウムイオン電池等のように内部抵抗が高く見掛けの
電池電圧が上昇する二次電池を充電する場合に、過充電
状態を正確に判定して二次電池を十分に充電することが
できる。
【0008】なお上限設定電圧は、二次電池の種類に応
じて適宜に設定する。ちなみにリチウムイオン電池の場
合には、4.3〜4.4Vを上限設定電圧とする。また
充電電流の遮断時間及び遮断後に電池電圧を検出するま
での時間(電池電圧が安定するまでの時間)は、充電電
流による内部抵抗の電圧降下(内部抵抗により上昇した
電池電圧が低下すること)が完了するまので時間を考慮
して定める。ちなみにリチウムイオン電池の場合には、
内部抵抗に占める直流抵抗成分が大きい。そして直流抵
抗成分が大きくなると応答速度が速くなる。そのため電
流遮断後の電圧応答は速く、1msもあれば内部抵抗の
電圧降下の影響を受けずに正確に電池電圧の測定ができ
る。
【0009】充電開始当初から過放電状態の検出動作を
行うと、充電電流の周期的な遮断を必要とするため、充
電速度が低下する問題が発生する。そこで充電当初にお
いては、二次電池または二次電池を構成する複数の単位
電池の電池電圧を測定し、二次電池または1以上の単位
電池の電池電圧が過充電の検出開始時期を検出するため
に予め定めた過充電検出開始基準電圧に達するまでは周
期的な充電電流の通電の遮断を行わないようにすること
が望ましい。このようにすると、充電電圧が低い充電初
期には充電電流の通電の遮断を行わないため、充電電流
の遮断時間分の平均充電電流を増加させることができ
て、充電時間を短くできる。ちなみにリチウムイオン電
池からなる二次電池の電池電圧に対する過充電検出開始
基準電圧は、例えば単位電池の数×4.1V〜4.15
Vにすればよく、単位電池に対する過充電検出開始基準
電圧は4.1V〜4.15Vにすればよい。
【0010】本発明は、内部抵抗が高い二次電池の過充
電及び過放電防止装置を対象にする。本発明の装置は、
二次電池の充放電を制御指令に応じて制御するように二
次電池の出力回路に設けられた充放電制御スイッチ回路
と、二次電池の充放電端子間の電圧を検出する充放電端
子間電圧検出部(または復帰電圧検出部)と、二次電池
を構成する複数の単位電池の電池電圧をそれぞれ測定す
る単位電池電圧検出部と、充放電端子間電圧検出部及び
単位電池電圧検出部からの出力に基づいて、放電停止時
期、充電開始時期及び充電停止時期を判定して前述の充
放電制御スイッチ回路に制御指令を出力する制御部とを
具備する。この制御部は、放電時には前記充放電制御ス
イッチ回路を放電可能な状態にする前記制御指令を前記
充放電制御スイッチ回路に出力し、単位電池電圧検出部
の出力から複数の単位電池の1以上の単位電池の電池電
圧が過放電状態の検出のために予め設定した放電停止基
準電圧以下になったことを検出すると放電停止時期の到
来と判定して充放電制御スイッチ回路に放電動作を停止
させるための放電停止指令を制御指令として出力する。
次に、充放電端子間電圧検出部の出力から充電電圧が印
加されたことを検出すると充電開始時期が到来したと判
定して充放電制御スイッチ回路に充電開始指令を制御指
令として出力し、充電開始後は、周期的に充電電流の通
電を遮断する遮断指令を前記制御指令として充放電制御
スイッチ回路に周期的に出力し、充電電流が遮断してい
る期間に単位電池電圧検出部の出力から複数の単位電池
の1以上の単位電池の電池電圧が過充電状態の検出のた
めに予め設定した上限設定電圧以上になっていることを
検出すると充電停止時期の到来と判定して充放電制御ス
イッチ回路に充電停止指令を制御指令として出力する。
なお、この制御部は、前述の充放電端子間電圧検出部に
より検出する二次電池の電池電圧、または、前述の単位
電池電圧検出部により検出する1以上の単位電池の電池
電圧が過充電の検出開始時期を検出するために予め定め
た過充電検出開始基準電圧に達するまでは、前述の遮断
指令の出力を停止するようにすることが望ましい。
【0011】さらに、本発明は、二次電池としてリチウ
ムイオン電池を具体的な対象にする。この場合、前述し
た充放電制御スイッチ回路を、具体的に述べると、ソー
ス−ドレイン回路間に寄生ダイオードが並列接続されて
充電電流を遮断する際にオフ状態となる第1の電界効果
型トランジスタとソース−ドレイン回路間に寄生ダイオ
ードが並列接続されて放電電流を遮断する際にオフ状態
となる第2の電界効果型トランジスタとが逆極性で直列
に接続された構成にする。充放電端子間電圧検出部は、
リチウムイオン電池の充放電端子間の電圧を充電に必要
な電圧よりもやや低い電圧に設定された基準電圧と比較
して、充放電端子間の電圧が基準電圧以上になるとその
電圧を出力するように構成する。そして前述した制御部
は、放電時には前記第1及び第2の電界効果型トランジ
スタにともにオン信号を出力し、単位電池電圧検出部の
出力から複数の単位電池の1以上の単位電池の電池電圧
が過放電状態の検出のために予め設定した放電停止基準
電圧以下になったことを検出すると放電停止時期の到来
と判定して充放電制御スイッチ回路の第2の電界効果型
トランジスタと前記第1の電界効果型トランジスタをオ
フ状態にするためのオフ信号を出力する。さらに、制御
部は充放電端子間電圧検出部の出力から充電電圧が印加
されたことを検出すると,充電開始時期が到来したと判
定して充放電制御スイッチ回路の第1の電界効果型トラ
ンジスタ及び第2の電界効果型トランジスタにオン信号
を出力して第1の電界効果型トランジスタと第2の電界
効果型トランジスタをオン状態とし、充電開始後は、周
期的に充電電流の通電を遮断するために充放電制御スイ
ッチ回路の第1の電界効果型トランジスタに周期的にオ
フ信号を出力し、充電電流が遮断している期間に単位電
池電圧検出部の出力から複数の単位電池の1以上の単位
電池の電池電圧が過充電状態の検出のために予め設定し
た上限設定電圧以上になっていることを検出すると充電
停止時期の到来と判定して充放電制御スイッチ回路の第
1の電界効果型トランジスタにオフ信号を出力するよう
にしている。
【0012】以上のように、本発明に係る二次電池の過
充電及び過放電防止装置は、周期的に充電電流を遮断し
て充電電流遮断後に単位電池の電圧を検出し、上限設定
電圧以上の単位電池の電圧が検出された場合には、二次
電池の出力回路に設けられた充放電制御スイッチ回路に
充電停止指令を出力して充電を停止するので、過充電を
防止できる。このように本発明では、充電時の過充電状
態の検出を充電電流を遮断した状態で検出するようにし
ているので、急速充電で大電流を流した場合でも内部抵
抗と充電電流の積に起因する電池電圧の上昇を過充電の
発生と誤って検出することがない。また、複数の単位電
池の1以上の単位電池の電池電圧が過放電状態の検出の
ために予め設定した放電停止基準電圧以下になったこと
を検出すると、放電停止時期の到来と判定して充放電制
御スイッチ回路の放電動作を停止させて、放電電流を遮
断する。そのため過放電を防止できる。さらに、充放電
端子の電圧または単位電池の電池電圧が過充電検出開始
基準電圧になるまでは、充電電流を周期的に遮断しない
ようにすると、充電当初は充電電流が遮断されないで平
均充電電流を上げて充電することができ、充電時間を短
くできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の二
次電池の過充電及び過放電防止装置の実施の形態の一例
を説明する。図1は、本発明の二次電池の過充電及び過
放電防止装置の実施の形態の一例の構成のブロック図で
ある。同図において、1は内部抵抗が高い二次電池[例
えば、リチウムイオン組電池(複数のリチウムイオン単
位電池からなる電池)]で、2個の単位電池1a及び1
bが直列に接続された構成となっている。単位電池1a
の正電極側は正端子である充放電端子2aに接続され、
単位電池1bの負極側は充放電制御スイッチ回路3を介
して負端子である充放電端子2bに接続されている。
【0014】充放電制御スイッチ回路3は、二次電池1
の出力回路に挿入されて後述する制御部6から出力され
る制御指令に応じて二次電池1の充放電を制御するもの
である。充放電端子2aと2bの端子間には単位電池電
圧検出部4と充放電端子間電圧検出部を構成する復帰電
圧検出部5とが並列に接続されている。単位電池電圧検
出部4は単位電池1a,1bのそれぞれの電池電圧をそ
れぞれ測定し、復帰電圧検出部5は充放電端子間電圧を
測定するものである。
【0015】6は制御部であって、単位電池電圧検出部
4と復帰電圧検出部5の出力を入力として充放電制御ス
イッチ回路3に制御指令を出力するように構成されてい
る。この制御部6は、単位電池電圧検出部4及び復帰電
圧検出部5からの出力に基づいて、二次電池1の放電
と、放電停止時期、充電開始時期及び充電停止時期とを
判定して充放電制御スイッチ回路3に制御指令を出力す
る。充放電制御スイッチ回路3は、直列に接続された放
電電流制御素子と充電電流制御素子とを含んで構成され
ている。
【0016】そして制御部6は、単位電池電圧検出部4
の出力から単位電池1a,1bのうちどちらかまたは両
方の単位電池の電池電圧が過放電状態の検出のために予
め設定した放電停止基準電圧以下になったことを検出す
ると、放電停止時期の到来と判定して充放電制御スイッ
チ回路3に放電動作を停止させるための放電停止指令を
出力し、放電動作のために共にオン状態にある放電電流
制御素子と充電電流制御素子をともにオフ状態にする。
そして、復帰電圧検出部5の出力から充電電圧が印加さ
れたことを検出すると充電開始時期が到来したと判定し
て充放電制御スイッチ回路3に充電開始指令を出力し、
図示しない充電電流制御素子と放電電流制御素子をとも
にオンにする。充電開始後は、周期的に充電電流の通電
を遮断する遮断指令を充放電制御スイッチ回路3に周期
的に出力し、充電電流制御素子を周期的にオンオフさせ
る。充電電流が遮断している期間に単位電池電圧検出部
4の出力から単位電池1a,1bのうち、どちらかまた
は両方の単位電池の電池電圧が過充電状態の検出のため
に予め設定した上限設定電圧以上になっていることを検
出すると、充電停止時期の到来と判定して充放電制御ス
イッチ回路3に充電停止指令を出力して、充電電流制御
素子をオフにしてその状態を維持する。以上の動作を行
うように制御部6は構成されるが、制御部6の主要部は
マイクロプロセッサで構成することができ、上記各判定
はソフトウエアを利用して実現できる。
【0017】上記の実施の形態においては、充電電流の
周期的遮断が充電当初から行われるようにしているが、
他の実施の形態においては、充電当初は従来のように充
電電流を断続することなく通電し、ある時点から周期的
に充電電流の遮断を行うようにしてもよい。具体的に
は、復帰電圧検出部5で検出する二次電池の電池電圧が
過充電検出開始基準電圧に達するまでは、周期的に充電
電流の通電を遮断する遮断指令を出さないように制御部
6を構成すればよい。この場合の過充電検出開始基準電
圧は、充電がある程度進んで過充電となる電池が存在す
る可能性が生じる程度の電圧を選べばよい。
【0018】また、他の実施の形態においては、単位電
池電圧検出部4で検出する一以上の単位電池の電池電圧
が過充電検出開始基準電圧に達するまでは、周期的に充
電電流の通電を遮断する遮断指令を出さないように制御
部6を構成してもよい。この場合の過充電検出開始基準
電圧も充電がある程度進んで過充電となる単位電池が存
在する可能性が生じる程度の電圧を選べばよい。以上の
ように、充放電端子の電圧または単位電池の電池電圧が
過充電検出開始基準電圧になると充電電流を周期的に遮
断する構成にすると、充電当初は充電電流が遮断されな
いで平均充電電流を上げて充電することができ、充電時
間を短くできる。
【0019】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。図2は、本発明の二次電池の過充電及び過放
電防止装置の一実施例を示す回路構成図である。図2に
おいて、図1と同じ部材には図1に付した符号と同じ符
号を付してある。本実施例では二次電池としてリチウム
イオン電池を対象にしている。即ち、図2において、二
次電池(リチウムイオン電池)1は2個のリチウムイオ
ン単位電池1a,1bを直列に接続した構造の組電池と
なっている。充放電制御スイッチ回路3、単位電池電圧
検出部4、充放電端子間電圧検出部として用いられる復
帰電圧検出部5及び制御部6からなる基本構成は図1の
実施の形態の一例で示したものの具体例である。従って
基本的な動作も同じである。
【0020】具体的な回路の詳細を説明すると、リチウ
ムイオン単位電池1aはアナログマルチプレクサ41の
1+と1−の入力に接続され、リチウムイオン単位電池
1bは2+と2−の入力に接続される。アナログマルチ
プレクサ41はマイクロプロセッサ部61の出力によっ
て制御されて、リチウムイオン単位電池1aの電池電圧
あるいはリチウムイオン単位電池1bの電池電圧のいず
れかがアナログマルチプレクサ41の出力端子に出力さ
れる。アナログマルチプレクサ41の出力は電圧比較器
42と電圧比較器43の入力となるように接続されてい
る。
【0021】電圧比較器42は過充電の電圧比較用であ
り、過充電の上限設定電圧である基準電圧源44の電圧
と比較され、出力はマイクロプロセッサ部61の入力ポ
ートに接続されている。電圧比較器43は過放電の電圧
比較用であり、過放電の放電停止基準電圧である基準電
圧源45の電圧と比較され、出力はマイクロプロセッサ
部61の入力ポートに接続されている。マイクロプロセ
ッサ部61の入力ポートには、また、電圧比較器51の
出力も接続されている。電圧比較器51は基準電圧源5
2と充放電端子2a,2b間の電圧を比較するもので、
別の見方をすると過充電状態からの復帰と過放電状態か
らの復帰を検出するものであり、充電のために必要な設
定電圧よりやや低い電圧に基準電圧源52の基準電圧が
設定される。充放電端子2a,2b間の電圧が、基準電
圧以上になると、電圧比較器51から検出出力が出され
る。
【0022】マイクロプロセッサ部61の信号線は上述
したアナログマルチプレクサ41への信号線の他に、F
ETドライブ部31への信号線がある。FETドライブ
部31の出力は電界効果トランジスタ(以下FET)を
用いた充電電流制御素子としての充電電流制御用FET
32と放電電流制御素子としての放電電流制御用FET
33へ接続されている。以上の回路構成において、FE
Tドライブ部31、充電電流制御用FET32及び放電
電流制御用FET33により充放電制御スイッチ回路3
を構成している。そして、アナログマルチプレクサ4
1、電圧比較器42,43及び基準電圧源44,45に
より単位電池電圧検出部4を構成し、電圧比較器51及
び基準電圧源52により復帰電圧検出部(充放電端子間
電圧検出部)5を構成している。制御部6はマイクロプ
ロセッサ部61で構成される。以上の構成におけるアナ
ログマルチプレクサ41、電圧比較器42,43,5
1、基準電圧源44,45,52、マイクロプロセッサ
部61及びFETドライブ部31は一つの専用集積回路
として実現される。
【0023】また、図3は、電界効果トランジスタを用
いた充電電流制御用FET32と放電電流制御用FET
33の結線構成図である。同図において、FET32と
FET33はNチャンネルのエンハンスメント型のFE
Tで逆極性で直列に接続されている。即ち、FET32
とFET33のドレインどうしが接続され、FET32
のソースは負端子の充放電端子2bに接続され、FET
32のソースはリチウムイオン単位電池1bの負電極側
にそれぞれ接続されている。そして、それぞれのゲート
はFETドライブ部31に接続されている。なお、32
a,33aはそれぞれ電界効果トランジスタに本来構造
上内蔵されたソース−ドレイン間の寄生ダイオードであ
り、ダイオードの結線方向はいずれもソース側にダイオ
ードのアノードが接続された構造となっている。周知の
通り、FETは双方向導通性を有する半導体素子であ
り、オン状態においては、双方向に電流を流す。
【0024】次に動作について、マイクロプロセッサ部
61の動作を中心にして説明する。図4及び図5はマイ
クロプロセッサ部61を動作させるために用いるソフト
ウエアのアルゴリズムを示すフローチャートを示したも
のである。図4はマイクロプロセッサ部61におけるス
テップST1(図5のステップST1の詳細)の初期動
作確認を示すフローチャートである。先ずステップST
100ではFET32及び33をオンさせる。FET3
2及び33がともにオン状態となることにより、放電電
流または充電電流の通電が可能になる。次にステップS
T101で電圧比較器51の状態を読み込み、次のステ
ップST102で状態の判定を行う。ステップST10
2では、電圧比較器51の状態(出力状態)を読み取っ
て、充放電端子2a,2b間の電圧が基準電圧源52の
基準電圧よりも高い場合(充電電圧が印加されている場
合)には、ステップST103に進む。充放電端子2
a,2b間の電圧が基準電圧源52の基準電圧よりも低
い場合(充電電圧が印加されていない場合)には、FE
T32及び33がともにオン状態を維持して、放電可能
な状態が継続する。充電電圧が印加されて、ステップS
T103に進むと、ステップST103では、アナログ
マルチプレクサ41の入力チャンネルを1に設定しリチ
ウムイオン単位電池1aの電池電圧を出力させ、ステッ
プST104で電圧比較器42及び43の状態(出力状
態)を入力ポートから読み込む。ステップST105で
はアナログマルチプレクサ41の入力チャンネルを2に
切り換えて、リチウムイオン単位電池1bの電池電圧を
出力させ、ステップST106で電圧比較器42と43
の状態(出力状態)を入力ポートから読み込む。そし
て、ST107ではこれらの単位電池の電圧が設定値
(過充電検出開始基準電圧)より大きいかどうかを判定
して初期動作の確認を行う。
【0025】初期動作の確認が行われ、単位電池の電池
電圧が設定値より大きいと、マイクロプロセッサ部61
は図5に示すステップST2以下のフローチャートに従
って動作を行う。すなわち、ステップST2で設定した
周期で充電電流制御用FET32を遮断する。FET3
2を遮断して充電電流を遮断した状態でステップST3
に進み、アナログマルチプレクサ41の入力チャンネル
を1に設定した後、ステップST4ではFET32の遮
断後、一定時間経過したかどうかを判断する。ステップ
ST4で一定時間が経過したと判断すると、ステップS
T5ではアナログマルチプレクサ41の入力チャンネル
を1としてリチウムイオン単位電池1aの電池電圧をア
ナログマルチプレクサ41から出力して、電圧比較器4
2の出力と電圧比較器43の出力(リチウムイオン単位
電池1aの過充電判定結果と過放電判定結果)を入力ポ
ートから読み込む。そして、ステップST7ではアナロ
グマルチプレクサ41の入力チャンネルを2としてリチ
ウムイオン単位電池1bの電池電圧をアナログマルチプ
レクサ41から出力して、電圧比較器42の出力と電圧
比較器43の出力(リチウムイオン単位電池1bの過充
電判定結果と過放電判定結果)を入力ポートから読み込
む。
【0026】次にステップST8でリチウムイオン単位
電池1a,1bの電池状態が過充電状態にあるか、過放
電状態にあるか。またはそのいずれの状態でもないかを
判定する。そしてリチウムイオン単位電池1a及び1b
の過充電と過放電の判定結果から、どちらの電池も過充
電状態あるいは過放電状態でないと判定されれば、ステ
ップST9cで設定した時間が経過したかどうかを判定
し、時間が経過している場合はステップST10cでF
ET32をオン状態にする。なおステップST9cの設
定時間は、FET32が遮断したと同時に計数が開始さ
れる。その後ステップST11cでオン時間として設定
した時間が経過したかどうかを判定してステップST2
の動作に戻る。この動作により、FET32は周期的に
遮断と導通を繰り返して周期的に充電動作を行い、しか
もリチウムイオン単位電池1a,1bの電池電圧を測定
して電池状態の判定を繰り返す。
【0027】次にリチウムイオン単位電池1a,1bの
過充電と過放電の判定結果からどちらかの電池が過充電
状態と判定されればステップST9bでFETドライブ
部31に信号を出力してFET32の遮断状態を維持す
る。これにより過充電が防止される。ステップST9b
でFET32の遮断が継続されている状態では、ステッ
プST10bで入力ポートに接続された電圧比較器51
の出力を読み込む。そしてステップST11bでは監視
状態に入り、充放電端子2a,2b間の電圧が基準電圧
源52の基準電圧より低くなったと判定されるまで(放
電開始時期が到来した即ち充電電圧の印加がなくなった
と判定するまで)その状態を保持する。そして、ステッ
プST12bでは充放電端子2a,2b間のの電圧が基
準電圧源52の電圧より低くなったと判定すると、FE
T32にオン信号を出力してFET32をオン状態にし
てステップST2の動作に戻る。
【0028】ステップST8において、リチウムイオン
単位電池1a,1bの過充電と過放電の判定結果から、
どちらかの単位電池が過放電状態にあると判定されれ
ば、ステップST9aでFETドライブ部31に信号を
出力してFET32とFET33の両方を遮断状態にす
る。なお、過放電検出後において充電電流制御用のFE
T32をオフ状態に維持するのは、充電器が接続されて
充電電圧が印加されたことを正しく検出するためであ
る。図3に示されるようにFETには寄生ダイオード3
2aが存在するために、オフ時に逆方向の電流が流れて
しまう。このため、放電電流制御用のFET33のみを
オフとした場合には、寄生ダイオード33aを通じて充
電電流が流れ、充電器の電流制限が動作して充放電端子
2a,2b間の電圧が設定電圧に達しない可能性がある
からである。
【0029】ステップST9aでFET32とFET3
3の両方が遮断状態になった後には、ステップST10
aで入力ポートに接続された電圧比較器51の出力を読
み込む。そしてステップST11aでは監視状態に入
り、充放電端子2a,2b間の電圧が基準電圧源52の
基準電圧より高くなったと判定されるまで(充電電圧が
印加されたと判断するまで)その状態を保持する。そし
て、ステップST12aでは充放電端子の電圧が基準電
圧源52の基準電圧より高くなったと判定されると(充
電が開始されて電池電圧の測定開始時期が到来したと判
断すると)FET32とFET33をオン状態にしてス
テップST2の動作に戻る。
【0030】この実施例では、充電電流遮断の周期を1
00mS(ステップST9cの設定時間とステップST
11cの設定時間の加算時間)、遮断している時間を1
0mS(ステップST9cの設定時間)、遮断後から単
電池の電圧を検出するまでの時間を9mS(ステップS
T4の設定時間)、過放電の設定電圧を2.5V(基準
電圧源45の電圧)、過充電の設定電圧を4.35V
(基準電圧源44の電圧)、充放電端子の検出電圧を
8.2V(基準電圧源52の基準電圧)とした。
【0031】本発明の二次電池の過充電及び過放電防止
装置を用いて定格容量1300mAhのリチウムイオン
単位電池を2個直列の組電池として急速充電を行った場
合の充電特性の例を示す。図6に示したのは充電電流通
電時の単位電池電圧と充電電流遮断時の単位電池電圧と
充電電流の時間変化を示す特性線図である。急速充電の
方法としては充電電流の大きさに比例して設定電圧が高
くなる方式を用いた。充電の制限電流は4A,設定電圧
は4Aの充電電流で4.4V/単位電池、0Aで4.2
V/単位電池である。図に示されるように電流通電時の
単位電池の電圧は最大4.45Vまで上昇しているが、
電流遮断時の電圧は4.2Vと4.35V以下のため過
充電防止回路が動作することなく急速充電が行えた。
【0032】また、図7に充電の設定電圧を高くし、意
図的に過充電状態とした場合の特性例を示す。図6の条
件と異なるのは充電の設定電圧を4Aで4.5V/単位
電池とした点である。図に示されるように、電流遮断時
の電圧も4.35Vに達しているため過充電防止機能が
動作して充電電流を遮断している。
【0033】比較のため、従来のように充電電流を周期
的に遮断することなくそのまま充電電流を流して急速充
電を行った場合の充電特性例を図8に示す。過充電の検
出電圧は4.35V、過充電の検出電圧は2.5V、過
充電と過放電の充放電端子間電圧は8.2Vと図6に示
した本発明の実施例と設定電圧は同一である。充電の制
限電流は4A、設定電圧は4Aの充電電流で4.4V/
単位電池、0Aで4.2V/単位電池であり、図6に示
した充電条件と同一である。図に示されるように、充電
途中で4.35Vの過充電検出電圧に達しているため、
過充電保護機能が動作して充電が停止してしまってい
る。
【0034】このように本発明の二次電池の過充電及び
過放電防止装置では従来の装置では過充電と判断されて
充電が停止してしまう条件でも充電が可能であり、かつ
本当に過充電となった場合の検出と停止も可能である。
なお、図2には示していないが、過大電流が流れるのを
防止する過電流回路、過放電検出後に消費電流を低下さ
せるパワーダウン回路などを付加することも可能であ
る。
【0035】二次電池が放電されている時には、FET
33がオン状態にあるため、FET32が遮断しても図
3に示すダイオード32aとオン状態にあるFET33
を通して放電電流が流れることになる。したがって上記
実施例において、本来過充電状態を検出するためにFE
T32を周期的に遮断する動作を放電時において継続し
ても、放電電流が断続することはない。したがって放電
時には、特にFET32を周期的に遮断する必要がな
い。上記実施例では、ソフトウエアのステップ数を少な
くするために、放電時においてもFET32を周期的に
遮断している。
【0036】上記実施例では、初期に急速充電するため
に、初期動作のステップST1を設けているが、充電時
間が長くてもよい場合には、初期動作のステップST1
を設ける必要はない。また初期動作のステップST1に
おいて、単位電池の電池電圧を測定せずに、充放電端子
2a,2bの端子電圧(電池電圧)を測定して、ステッ
プST2に移行するように、ステップST1を構成して
もよい。
【0037】以下、本願明細書に記載した複数の発明の
いくつかについてその構成を列挙する。
【0038】(1) 周期的に充電電流の通電を遮断
し、電流遮断状態で電池電圧が安定した後に前記二次電
池を構成する複数の単位電池の電池電圧をそれぞれ測定
し、前記複数の単位電池の1以上の単位電池の電池電圧
が過充電状態の検出のために予め設定した上限設定電圧
以上になっているか否かを判定し、前記1以上の単位電
池の電池電圧が前記上限設定電圧以上になっているとき
には充電動作を停止し、前記複数の単位電池の電池電圧
が前記上限設定電圧より小さければ充電動作を継続する
ことを特徴とする二次電池の充電方法。
【0039】(2) 前記二次電池の電池電圧を測定
し、前記二次電池の前記電池電圧が過充電の検出開始時
期を検出するために予め定めた過充電検出開始基準電圧
に達するまでは前記周期的な充電電流の通電の遮断を行
わないことを特徴とする上記(1)に記載の二次電池の
充電方法。
【0040】(3) 前記二次電池を構成する複数の単
位電池の電池電圧をそれぞれ測定し、1以上の前記単位
電池の前記電池電圧が過充電の検出開始時期を検出する
ために予め定めた過充電検出開始基準電圧に達するまで
は前記周期的な充電電流の通電の遮断を行わないことを
特徴とする上記(1)に記載の二次電池の充電方法。
【0041】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、周期的
に充電電流を遮断して充電電流を遮断した後電池電圧が
安定してから単位電池の電圧を検出するため、即ち過充
電の電圧検出を充電電流を流さない状態での電圧で判断
しているため、充電電流による電池の内部抵抗の電圧降
下がない状態での電圧で過充電を検出することができ、
内部抵抗と充電電流の積に起因する電池電圧の上昇に影
響されないで正確に過充電状態を検出して二次電池を十
分に充電することができる。
【0042】また充電初期に周期的に充電電流を遮断し
なければ、充電初期の充放電電流の遮断による平均充電
電流の低下を少なくできて充電速度をより速くできる点
で本発明は優れている。
【0043】更に本発明の二次電池の過充電及び過放電
防止装置によれば、過充電及び過放電を確実に防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二次電池の過充電及び過放電防止装置
の実施の形態の一例の構成のブロック図である。
【図2】本発明の二次電池の過充電及び過放電防止装置
の一実施例を示す回路構成図である。
【図3】本発明に係わる充放電制御スイッチ回路におけ
る電界効果トランジスタを用いた充電電流制御用FET
と放電電流制御用FETの結線構成図である。
【図4】本発明の二次電池の過充電及び過放電防止装置
におけるマイクロプロセッサ部の初期動作の動作フロー
チャートを示す説明図である。
【図5】本発明の二次電池の過充電及び過放電防止装置
におけるマイクロプロセッサ部の動作フローチャートを
示す説明図である。
【図6】本発明の二次電池の過充電及び過放電防止装置
で充電を行った場合の充電特性例を示す特性線図であ
る。
【図7】本発明の二次電池の過充電及び過放電防止装置
で充電を行った場合の充電特性例を示す特性線図であ
る。
【図8】従来の充電方法で充電を行った場合の充電特性
例を示す特性線図である。
【符号の説明】 1 二次電池(リチウムイオン電池) 1a,1b 単位電池(リチウムイオン単位電池) 2a,2b 充放電端子 3 充放電制御スイッチ回路 4 単位電池電圧検出部 5 復帰電圧検出部(充放電端子間電圧検出部) 6 制御部 31 FETドライブ部 32 第1の電界効果トランジスタ(充電電流制御用
FET) 33 第2の電界効果トランジスタ(放電電流制御用
FET) 32a,33a 寄生ダイオード 41 アナログマルチプレクサ 42,43,51 電圧比較器 44,45,52 基準電圧源 61 マイクロプロセッサ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次電池の充放電を制御指令に応じて制
    御するように前記二次電池の出力回路に設けられた充放
    電制御スイッチ回路と、 前記二次電池の充放電端子間の電圧を検出する充放電端
    子間電圧検出部と、 前記二次電池を構成する複数の単位電池の電池電圧をそ
    れぞれ測定する単位電池電圧検出部と、 前記充放電端子間電圧検出部及び前記単位電池電圧検出
    部からの出力に基づいて、放電停止時期、充電開始時期
    及び充電停止時期を判定して前記充放電制御スイッチ回
    路に前記制御指令を出力する制御部とを具備する二次電
    池の過充電及び過放電防止装置であって、 前記制御部は、 放電時には前記充放電制御スイッチ回路を放電可能な状
    態にする前記制御指令を前記充放電制御スイッチ回路に
    出力し、前記単位電池電圧検出部の出力から前記複数の
    単位電池の1以上の単位電池の電池電圧が過放電状態の
    検出のために予め設定した放電停止基準電圧以下になっ
    たことを検出すると前記放電停止時期の到来と判定して
    前記充放電制御スイッチ回路に放電動作を停止させるた
    めの放電停止指令を前記制御指令として出力し、 前記充放電端子間電圧検出部の出力から充電電圧が印加
    されたことを検出すると前記充電開始時期が到来したと
    判定して前記充放電制御スイッチ回路に充電開始指令を
    前記制御指令として出力し、 充電開始後は、周期的に充電電流の通電を遮断する遮断
    指令を前記制御指令として前記充放電制御スイッチ回路
    に周期的に出力し、前記充電電流が遮断している期間に
    前記単位電池電圧検出部の出力から前記複数の単位電池
    の1以上の単位電池の電池電圧が過充電状態の検出のた
    めに予め設定した上限設定電圧以上になっていることを
    検出すると前記充電停止時期の到来と判定して前記充放
    電制御スイッチ回路に充電停止指令を前記制御指令とし
    て出力することを特徴とする二次電池の過充電及び過放
    電防止装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、前記充放電端子間電圧検
    出部により検出する前記二次電池の前記電池電圧が過充
    電の検出開始時期を検出するために予め定めた過充電検
    出開始基準電圧に達するまでは、前記遮断指令の出力を
    停止することを特徴とする請求項1に記載の二次電池の
    過充電及び過放電防止装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、前記単位電池電圧検出部
    により検出する1以上の前記単位電池の前記電池電圧が
    過充電の検出開始時期を検出するために予め定めた過充
    電検出開始基準電圧に達するまでは、前記遮断指令の出
    力を停止することを特徴とする請求項1に記載の二次電
    池の過充電及び過放電防止装置。
  4. 【請求項4】 リチウムイオン電池の充放電を制御信号
    に応じて制御するように前記リチウムイオン電池の出力
    回路に設けられてオン・オフ状態になる充放電制御スイ
    ッチ回路と、 前記リチウムイオン電池の充放電端子間の電圧を充電に
    必要な電圧よりもやや低い電圧に設定された基準電圧と
    比較して、前記充放電端子間の電圧が前記基準電圧以上
    になるとその電圧を出力する充放電端子間電圧検出部
    と、 前記リチウムイオン電池を構成する複数の単位電池の電
    池電圧をそれぞれ測定する単位電池電圧検出部と、 前記充放電端子間電圧検出部及び前記単位電池電圧検出
    部からの出力に基づいて、放電停止時期、充電開始時期
    及び充電停止時期を判定して前記充放電制御スイッチ回
    路に前記制御信号を出力する制御部とを具備し、 前記充放電制御スイッチ回路が、ソース・ドレイン回路
    間に寄生ダイオードが並列接続されてオフ状態になると
    充電電流を遮断する第1の電界効果型トランジスタとソ
    ース・ドレイン回路間に寄生ダイオードが並列接続され
    てオフ状態になると放電電流を遮断する第2の電界効果
    型トランジスタとが逆極性で直列に接続されて構成され
    ているリチウムイオン電池の過充電及び過放電防止装置
    であって、 前記制御部は、 放電時に前記第1及び第2の電界効果型トランジスタに
    オン信号を出力して前記第1及び第2の電界効果型トラ
    ンジスタをオン状態とし、前記単位電池電圧検出部の出
    力から前記複数の単位電池の1以上の単位電池の電池電
    圧が過放電状態の検出のために予め設定した放電停止基
    準電圧以下になったことを検出すると前記放電停止時期
    の到来と判定して前記充放電制御スイッチ回路の前記第
    1の電界効果型トランジスタと前記第2の電界効果型ト
    ランジスタをともにオフ状態にするためのオフ信号を出
    力し、 前記充放電端子間電圧検出部の出力から充電電圧が印加
    されたことを検出すると,前記充電開始時期が到来した
    と判定して前記充放電制御スイッチ回路の前記第1の電
    界効果型トランジスタ及び前記第2の電界効果型トラン
    ジスタにともにオン信号を出力して前記第1の電界効果
    型トランジスタ及び前記第2の電界効果型トランジスタ
    をともにオン状態とし、 充電開始後は、周期的に充電電流の通電を遮断するため
    に前記充放電制御スイッチ回路の前記第1の電界効果型
    トランジスタに周期的にオフ信号を出力し、前記充電電
    流が遮断している期間に前記単位電池電圧検出部の出力
    から前記複数の単位電池の1以上の単位電池の電池電圧
    が過充電状態の検出のために予め設定した上限設定電圧
    以上になっていることを検出すると前記充電停止時期の
    到来と判定して前記充放電制御スイッチ回路の前記第1
    の電界効果型トランジスタにオフ信号を出力することを
    特徴とするリチウムイオン電池の過充電及び過放電防止
    装置。
JP9223422A 1996-08-20 1997-08-20 二次電池の過充電及び過放電防止装置 Withdrawn JPH10117443A (ja)

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