JP2001057743A - 電池保護装置 - Google Patents

電池保護装置

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JP2001057743A
JP2001057743A JP11231661A JP23166199A JP2001057743A JP 2001057743 A JP2001057743 A JP 2001057743A JP 11231661 A JP11231661 A JP 11231661A JP 23166199 A JP23166199 A JP 23166199A JP 2001057743 A JP2001057743 A JP 2001057743A
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Iichiro Mori
猪一郎 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性及びサイクル寿命の高い電池保護装置
を提供する。 【解決手段】 制御回路8は、電池電圧E1が充電禁止
電圧以下及び放電禁止電圧以上であるとき、充放電回路
に直列接続された第1及び第2のFET6、7をオンに
制御する。電池電圧E1が充電禁止電圧以上であるとき
第1のFET6をオフに制御し、端子電圧E2がE1>
E2のときにはオンに制御する。電池電圧E1が放電禁
止電圧以下であるとき第2のFET7をオフに制御し、
端子電圧E2がE1>E2のときにはオンに制御する。
この制御により第1及び第2のFET6、7の寄生ダイ
オード6a、7aには電流が流れず、発熱による劣化が
防止できる。また、中間電圧E3の検出により分割され
た単位電池間の電圧差が所定値以上になったとき、第2
のFET7をオフに制御して放電を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウムイオン二
次電池等の二次電池を過充電や過放電から保護する電池
保護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】二次電池は適正な充放電条件を越えた過
充電や過放電がなされると破損や劣化をまねくことにな
る。特に、リチウム系二次電池は過充電の進行によって
電解液の分解に伴うガスの発生や温度上昇により電池の
破損に至りやすいため、過充電状態に陥らせない充電制
御が必要となる。そこで、過充電や過放電を防止する電
池保護装置を設け、二次電池の充放電を電池保護装置を
介して行い、過充電または過放電の状態が検出されたと
き充放電回路を遮断して二次電池を保護する手段が講じ
られる。
【0003】図3は、特許2872365号公報に開示
された二次電池の保護装置の構成を示すもので、二次電
池30から入出力端子34、35に接続する充放電回路
に第1のスイッチ素子31と第2のスイッチ素子32と
が直列に接続され、これらの第1及び第2の各スイッチ
素子31、32を制御手段33によって導通状態と遮断
状態とに制御するように構成されている。制御手段33
は、二次電池30の電圧を検出して、電池電圧が過充電
状態となる充電禁止電圧以下の状態では第1のスイッチ
素子31を導通状態に制御し、電池電圧が過放電状態と
なる放電禁止電圧以上の状態では第2のスイッチ素子3
2を導通状態に制御する。即ち、二次電池30が適正な
充放電条件下にある状態では、第1及び第2のスイッチ
素子31、32は導通状態にあり、二次電池30の充放
電回路は入出力端子34、35に導通接続される。
【0004】電池電圧が前記充電禁止電圧以上になった
ときは、制御手段33は第1のスイッチ素子31を遮断
状態に制御するので充放電回路は遮断され、充電が停止
されて二次電池30が過充電状態に陥ることが防止され
る。また、電池電圧が前記放電禁止電圧以下になったと
きは、制御手段33は第2のスイッチ素子32を遮断状
態に制御するので充放電回路は遮断され、放電が停止さ
れて二次電池30が過放電状態に陥ることが防止され
る。
【0005】前記第1及び第2のスイッチ素子31、3
2は、図示するようにドレイン−ソース間にそれぞれ寄
生ダイオード31a、32aを有している。この寄生ダ
イオード31a、32aは、第1のスイッチ素子31の
場合には寄生ダイオード31aの順方向が二次電池30
の放電方向になるように、第2のスイッチ素子32の場
合には寄生ダイオード32aの順方向が二次電池30の
充電方向になるように、第1及び第2の各スイッチ素子
31、32が接続されている。
【0006】前述のように制御手段33は過充電を防止
するために第1のスイッチ素子31を遮断状態に制御し
たとき、寄生ダイオード31aを通じて放電回路が形成
されているので、二次電池30は寄生ダイオード31a
を通じた放電が可能であり、放電により電池電圧が充電
禁止電圧より低い充電解除電圧以下になったとき、制御
手段33は第1のスイッチ素子31を導通状態に制御し
て、寄生ダイオード31aを通過させない放電状態に戻
す。また、過放電を防止するために第2のスイッチ素子
32を遮断状態に制御したとき、寄生ダイオード32a
を通じて充電回路が形成されているので、二次電池30
は寄生ダイオード32aを通じた充電が可能であり、充
電により電池電圧が放電禁止電圧より高い放電解除電圧
以上になったとき、制御手段33は第2のスイッチ素子
32を導通状態に制御して、寄生ダイオード32aを通
過させない充電状態に戻す。
【0007】このように、第1及び第2のスイッチ素子
31、32がそれぞれ有する寄生ダイオード31a、3
2aを利用して、充電禁止の状態での放電が可能であ
り、放電禁止の状態での充電が可能となり、二次電池3
0を過充電及び過放電から防止する回路遮断の状態でも
二次電池30の使用を可能としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成においては、充電禁止または放電禁止の状態から
それぞれ解除電圧に達するまでの間は寄生ダイオード3
1a、32aを通じた放電または充電がなされるため、
寄生ダイオード31a、32aに大電流が流れたとき、
第1のスイッチ素子31または第2のスイッチ素子32
は発熱して劣化を来し、電池保護装置の信頼性やサイク
ル寿命の低下をまねく問題点があった。即ち、第1及び
第2のスイッチ素子31、32として用いられるパワー
MOSFETにおいて、そのドレイン−ソース間に電流
が流れたときの電力損失に比して、寄生ダイオードの順
方向に同一値の電流が流れたときの電力損失の方が数倍
以上に大きく、ドレイン−ソース間に流れた電流による
発熱がパワーMOSFETに異常を来さない状態であっ
ても、同一値の電流が寄生ダイオードに流れるとパワー
MOSFETに熱破壊を発生させて劣化をまねくことに
なる。
【0009】また、二次電池30を図示されるように複
数の電池を直列接続して構成した場合に、電池電圧の検
出によって過放電の制御を行うだけでは、複数の電池そ
れぞれの電池容量のばらつきにより、過放電禁止の制御
がなされない状態においても、電池容量の低い電池は過
放電の状態に陥ることになる。極端な場合では、電池容
量の低い電池が電池容量ゼロの状態にまで放電すると、
他の電池によって逆充電され、著しい劣化を来すことに
なる。従って、複数の電池を直列接続して二次電池を構
成するときには、過放電制御は電池電圧だけでなく、各
電池の電池容量のバランスを検出して過放電制御を行う
必要がある。
【0010】本発明が目的とするところは、スイッチン
グ素子が有する寄生ダイオードに放電電流または充電電
流が流れないように制御して、充電禁止時に放電を、放
電禁止時に充電を可能とすると共に、複数の電池を直列
接続した二次電池の過放電防止をより確実に行う電池保
護装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本願の第1発明に係る電池保護装置は、複数の単電池
を直列に接続した二次電池の正極及び負極と入出力端子
の正極及び負極との間がそれぞれ同極間で接続された充
放電回路に、第1のスイッチング手段と第2のスイッチ
ング手段とを直列に接続し、制御手段によって、二次電
池の正極、負極間の電池電圧と、二次電池を構成する複
数の単電池を均等数に分割した単位電池毎の単位電圧
と、前記入出力端子の正極、負極間の端子電圧とを検出
して、前記電池電圧が二次電池の充電を停止させる充電
禁止電圧以下であるときは前記第1のスイッチング手段
をオン状態に制御し、各単位電圧の差が所定の電圧差以
下であるときは前記第2のスイッチング手段をオン状態
に制御し、電池電圧が前記充電禁止電圧以上になったと
きに第1のスイッチング手段をオフ状態に制御してオフ
状態を保持し、端子電圧が電池電圧より低くなったとき
に第1のスイッチング手段をオン状態に制御し、各単位
電圧の差が所定の電圧差以上になったときには第2のス
イッチング手段をオフ状態に制御してオフ状態を保持
し、端子電圧が電池電圧より高くなったときには第2の
スイッチング手段をオン状態に制御することを特徴とす
る。
【0012】上記第1発明の構成によれば、電池電圧が
充電禁止電圧以下の適正な充電条件下にあるとき、制御
手段は第1の各スイッチング手段をオン状態に制御する
ので、二次電池は入出力端子に接続されて充電が可能と
なる。電池電圧が充電禁止電圧以上になったとき、制御
手段は第1のスイッチング手段をオフ状態に制御して二
次電池への充電を停止させるが、端子電圧が電池電圧よ
り低い放電状態が検出されたときには、第1のスイッチ
ング手段をオン状態に制御して二次電池の放電を可能と
する。従って、充電禁止の制御がなされている状態で放
電を行ったとき、第1のスイッチング手段が有する寄生
ダイオードを通じて放電させることなく第1のスイッチ
ング手段をオンに制御して放電がなされ、寄生ダイオー
ドに大きな放電電流が流れることにより第1のスイッチ
ング手段が発熱し、それに伴う劣化が防止される。
【0013】また、各単位電圧の差が所定の電圧差以下
の適正な放電条件下にあるとき、制御手段は第2のスイ
ッチング手段をオン状態に制御するので、二次電池は入
出力端子に接続されて充電が可能となる。一方、電圧差
が放電を禁止する放電禁止電圧差以上になったときは、
特定の電池が過放電状態にある可能性があり、第2のス
イッチング手段をオフ状態に制御して放電を停止させ
る。この制御により複数の電池を直列接続して二次電池
を構成した場合に、各電池の電池容量のばらつきにより
電池容量の低い電池だけが過放電状態に陥ることによる
劣化が防止され、二次電池としての電池性能の低下が防
止される。この単位電圧の電圧差による放電停止時に、
端子電圧と電池電圧との比較により充電状態が検出され
たときには、第2のスイッチング手段はオンに制御され
て充電を開始させることができる。
【0014】また、上記目的を達成するための本願の第
2発明に係る電池保護装置は、複数の単電池を直列に接
続した二次電池の正極及び負極と入出力端子の正極及び
負極との間がそれぞれ同極間で接続された充放電回路
に、第1のスイッチング手段と第2のスイッチング手段
とを直列に接続すると共に、前記二次電池の温度を検出
する温度検出手段を配設して、制御手段によって、二次
電池の正極、負極間の電池電圧と、二次電池を構成する
複数の単電池を均等数に分割した単位電池毎の単位電圧
と、前記入出力端子の正極、負極間の端子電圧と、二次
電池の電池温度とを検出して、前記電池電圧が二次電池
の充電を停止させる充電禁止電圧以下であるときは前記
第1のスイッチング手段をオン状態に制御し、電池電圧
が前記充電禁止電圧以上になったときに第1のスイッチ
ング手段をオフ状態に制御してオフ状態を保持し、端子
電圧が電池電圧より低くなったときには第1のスイッチ
ング手段をオン状態に制御し、各単位電圧の差が所定の
電圧差以下であるときは前記第2のスイッチング手段を
オン状態に制御し、各単位電圧の差が放電を停止させる
放電禁止電圧差以上になったときには第2のスイッチン
グ手段をオフ状態に制御してオフ状態を保持し、端子電
圧が電池電圧より高くなったときには第2のスイッチン
グ手段をオン状態に制御し、前記充電禁止電圧及び放電
禁止電圧差を前記電池温度の関数で制御し、電池温度が
適正温度範囲から外れたときに第1及び第2の各スイッ
チング手段をオフ状態に制御することを特徴とする。
【0015】上記第2発明の構成によれば、電池電圧が
充電禁止電圧以下であり、各単位電圧の差が放電を禁止
する放電禁止電圧差以上の適正な充放電条件下にあると
き、制御手段は第1及び第2の各スイッチング手段をオ
ン状態に制御するので、二次電池は入出力端子に接続さ
れて充電及び放電が可能となる。電池電圧が充電禁止電
圧以上になったとき、制御手段は第1のスイッチング手
段をオフ状態に制御して二次電池への充電を停止させる
が、端子電圧が電池電圧より低い放電状態が検出された
ときには、第1のスイッチング手段をオン状態に制御し
て二次電池の放電を可能とする。従って、充電禁止の制
御がなされている状態で放電を行ったとき、第1のスイ
ッチング手段が有する寄生ダイオードを通じて放電させ
ることなく第1のスイッチング手段をオンに制御して放
電がなされ、寄生ダイオードに大きな放電電流が流れる
ことにより第1のスイッチング手段が発熱し、それに伴
う劣化が防止される。
【0016】また、各単位電圧の差が放電禁止電圧差以
上になったときは、特定の電池が過放電状態にある可能
性があり、第2のスイッチング手段をオフ状態に制御し
て放電を停止させる。この制御により複数の電池を直列
接続して二次電池を構成した場合に、各電池の電池容量
のばらつきにより電池容量の低い電池だけが過放電状態
に陥ることによる劣化が防止され、二次電池としての電
池性能の防止される。この単位電圧の電圧差による放電
停止時に、端子電圧と電池電圧との比較により充電状態
が検出されたときには、第2のスイッチング手段はオン
に制御されて充電を開始させることができる。
【0017】上記充電禁止電圧及び放電禁止電圧差は電
池温度の変化によって制御されるので、電池温度が適正
温度範囲を外れたときには充電禁止電圧及び放電禁止電
圧差が変化して電圧条件が適正な状態であっても第1及
び第2のスイッチング手段のオフ状態への制御がなさ
れ、適正な温度範囲を外れた状態での二次電池の充放電
による劣化や破損が防止される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。
尚、以下に示す実施形態は本発明を具体化した一例であ
って、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0019】図1は、第1の実施形態に係る電池保護装
置1の構成を示すもので、リチウムイオン二次電池とし
て形成された複数の単電池5aを直列接続した二次電池
5に電池保護装置1を接続した電池電源装置として構成
したもので、入出力端子11、12に充電器を接続して
二次電池5を充電し、入出力端子11、12に電池使用
機器を接続して二次電池5から放電するとき、電池保護
装置1は二次電池5が過充電及び過放電の状態に陥らな
いように制御する。
【0020】図1において、電池保護装置1は、第1の
FET(第1のスイッチング手段)6及び第2のFET
(第2のスイッチング手段)7と、制御回路(制御手
段)8とを備えて構成されている。二次電池5の正極及
び負極と、電池電源装置の正極入出力端子11及び負極
入出力端子12との間を接続する充放電回路は、二次電
池5の正極は電池電源装置の正極入出力端子11に接続
され、二次電池5の負極は前記第1のFET6及び第2
のFET7を介して負極入出力端子12に接続されてい
る。第1及び第2の各FET6、7は、それぞれ寄生ダ
イオード6a、7aを有するパワーMOSFETとして
構成され、第1のFET6は寄生ダイオード6aの順方
向が二次電池5の放電方向になるように、第2のFET
7は寄生ダイオード7aの順方向が二次電池5の充電方
向になるようにそれぞれ接続されている。この第1及び
第2の各FET6、7は、制御回路8からそれぞれのゲ
ートに印加される制御電圧によってソース−ドレイン間
がオン(導通)またはオフ(遮断)の状態に制御され
る。
【0021】制御回路8は、二次電池5の正負両極間の
電池電圧E1と、正極入出力端子11と負極入出力端子
12との間の端子電圧E2と、複数の単電池5aを直列
接続した中間の中間電圧E3とを検出して、これらの電
池電圧E1、端子電圧E2及び中間電圧E3の状態に応
じて第1及び第2の各FET6、7をオンまたはオフの
状態に制御する。
【0022】前記電池電圧E1が二次電池5の充電を禁
止する充電禁止電圧以下の正常な充電条件下にあるとき
は、制御回路8は第1のFET6をオンに制御する。前
記充電禁止電圧以上になったときには、第1のFET6
をオフに制御する。二次電池5は充電の進行と共に電池
電圧E1が上昇し、満充電を越える過充電は二次電池5
の劣化や破損をまねくが、充電禁止電圧を適正に設定し
ておくことによって二次電池5を過充電状態に陥らせる
ことが防止される。
【0023】この過充電禁止の制御により第1のFET
6がオフ状態にあるとき、その寄生ダイオード6aの順
方向が放電方向に接続されていることにより、二次電池
5の放電は可能である。具体的に言えば、入出力端子1
1、12に充電器を接続して充電したとき、二次電池5
が充電によって満充電となった放電禁止電圧に至った時
点で電池保護装置1によって充電が停止されるので、入
出力端子11、12を機器への接続に切り換えると、第
2のFET7及び第1のFET6の寄生ダイオード6a
を通じた放電回路が形成されているので、二次電池5の
放電は可能である。しかし、寄生ダイオード6aを通じ
た放電は、前述したように大きな電流が流れたとき第1
のFET6はその発熱により劣化をまねくことになる。
そこで、本実施形態においては、制御回路8は端子電圧
E2の検出により、端子電圧E2が電池電圧E1より高
い放電状態が検出されたとき、第1のFET6をオンに
制御する。従って、放電電流は寄生ダイオード6aを流
れないので、第1のFET6の発熱による劣化は防止さ
れる。
【0024】また、制御回路8は、二次電池5の電池電
圧E1と中間電圧E3とを検出して、二次電池5を構成
する複数の単電池5aを2分割した単位電池毎の電圧差
を求める。即ち、直列接続された複数の単電池5aを中
間点から2分した正極側の単位電圧(E1−E3)と、
負極側の単位電圧(E3)との電圧差を検出する。この
単位電池間の電圧差(E1−E3)−(E3)が所定の
電圧差以上になったとき、制御回路8は第2のFET7
をオフに制御して二次電池5の放電を停止させる。
【0025】複数の単電池5aを直列接続して二次電池
5を構成したとき、各単電池5aに電池容量にばらつき
があった場合や、繰り返し使用によって劣化等が均等に
進行しないことから、各単電池5aの電池容量にアンバ
ランスが発生する。電池容量の少ない単電池5aは先に
放電が進行して過放電状態に陥ってしまう恐れがある。
従って、電池電圧E1からでは単電池5aの過放電が検
出されない場合があるが、上記のように単位電池間の電
圧差によって放電停止の制御を行うことにより、過放電
状態になった単電池5aが存在する側の単位電池の電圧
は低下しているので、単位電池間の電圧差から過放電状
態が検出され、単電池5aの劣化を防止することができ
る。
【0026】上記過放電禁止の制御により第2のFET
7がオフ状態に制御されているとき、その寄生ダイオー
ド7aの順方向が充電方向に接続されていることによ
り、二次電池5の充電は可能である。具体的に言えば、
入出力端子11、12に電池使用機器を接続して放電が
進行して、放電禁止電圧に至った時点で電池保護装置1
によって放電が停止されることにより機器の使用が不可
となるので、入出力端子11、12を充電器への接続に
切り換えると、第1のFET6及び第2のFET7の寄
生ダイオード7aを通じた充電回路が形成されているの
で、二次電池5の放電は可能である。しかし、寄生ダイ
オード7aを通じた充電は、第1のFET6と同様に第
2のFET7は発熱により劣化をまねくことになる。そ
こで、制御回路8は端子電圧E2の検出により、端子電
圧E2が電池電圧E1より低い充電状態が検出されたと
き、第2のFET7をオンに制御する。従って、充電電
流は寄生ダイオード7aを流れないので、第2のFET
7の発熱による劣化は防止される。
【0027】次に、第2の実施形態に係る電池保護装置
2について説明する。図2は第2の実施形態に係る電池
保護装置2の構成を示すもので、第1の実施形態の構成
と共通する要素には同一の符号を付し、その説明は省略
する。
【0028】図2において、二次電池10は、複数の単
電池10aを直列接続して構成され、直列接続された中
間点の中間電圧E3の検出を可能とすると共に、二次電
池10の温度を検出するサーミスタ(温度検出手段)1
3を備えて構成されている。
【0029】制御回路9は、二次電池10の正極、負極
間の電池電圧E1と、正極入出力端子11と負極入出力
端子12との間の端子電圧E2と、直列接続された単電
池10aの中間点と負極との間の中間電圧E3とを検出
すると共に、サーミスタ(温度検出手段)13の温度に
比例する抵抗値の変化に伴って変化する温度対応電圧E
4の変化から二次電池10の温度を検出して、これらの
電池電圧E1、端子電圧E2、中間電圧E3及び温度対
応電圧E4の状態に応じて第1及び第2の各FET6、
7をオンまたはオフの状態に制御する。
【0030】制御回路9は、温度対応電圧E4が所定値
以上、即ち二次電池10の温度が適正な温度範囲内にあ
る状態においては、電池電圧E1が二次電池10の充電
を禁止する充電禁止電圧以下であるときは第1のFET
6をオン状態に制御し、電池電圧E1と中間電圧E3と
から検出される単位電池間の電圧差(E1−E3)−
(E3)が所定の電圧差以下にあるときは第2のFET
7をオン状態に制御する。即ち、電池温度が適正な状態
にあり、適正な充放電条件下にあるときには、第1及び
第2の各FET6、7はそれぞれオン状態に制御され
る。この制御により二次電池10の正極及び負極は、そ
れぞれ入出力端子11、12に第1及び第2の各FET
6、7を介して接続されるので、二次電池10の充電及
び放電が可能である。
【0031】前記充電禁止電圧は前記温度対応電圧E4
に関連づけて制御され、充電禁止電圧以上になったと
き、第1のFET6はオフに制御されると共に、温度対
応電圧E4が所定の範囲を外れた状態では充電禁止電圧
以上の状態に制御され、第1のFET6はオフに制御さ
れる。二次電池10は充電の進行と共に電池電圧E1が
上昇し、満充電を越える過充電は二次電池10の劣化や
破損をまねくが、充電禁止電圧を適正に設定しておくこ
とによって二次電池10を過充電状態に陥らせることが
防止される。また、電池温度が適正な温度範囲から外れ
たような状態では、二次電池10の劣化や電池性能の低
下を来すが、温度対応電圧E4の変化により電池温度が
適正な温度範囲から外れたときには充放電回路を遮断す
ることができる。
【0032】上記過充電禁止の制御により第1のFET
6がオフ状態にあるとき、制御回路9は端子電圧E2の
検出により、端子電圧E2が電池電圧E1より高い放電
状態が検出されたとき、第1のFET6をオンに制御す
る。従って、放電電流は寄生ダイオード6aを流れない
ので、第1のFET6の発熱による劣化は防止される。
【0033】また、前記単位電池間の電圧差は前記温度
対応電圧E4に関連づけて制御され、制御回路9は、各
単位電圧の差が二次電池10の放電を禁止する放電禁止
電圧差以上になったとき、第2のFET7をオフに制御
されると共に、温度対応電圧E4が所定の範囲を外れた
状態では放電禁止電圧以上の状態に制御され、第1のF
ET6はオフに制御される。
【0034】以上説明した各実施形態における二次電池
5、10は、単電池5a、10aを直列接続して構成さ
れたものとして説明したが、単電池5a、10aを並列
接続して、これを複数組に直列接続した場合においても
同様に構成することができる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明の通り本発明によれば、充放
電回路に直列に接続されたスイッチング素子をオンまた
はオフに制御して二次電池の過充電や過放電を防止する
電池保護装置において、過充電防止時の放電または過放
電防止時の充電を行ったときに、スイッチング素子の寄
生ダイオードに放電電流または充電電流が流れ、それら
が大電流であるとき、スイッチング素子が発熱すること
による劣化が生じる問題点を、寄生ダイオードに電流を
流さない制御構成によって解決することができる。従っ
て、二次電池と共に電池パックとして一体化される電池
保護装置に劣化が生じることが防止され、信頼性が高く
サイクル寿命の長い電池保護装置を提供することができ
る。
【0036】また、複数の単電池を直列接続して二次電
池を構成した場合に、特定の単電池が過放電状態に陥る
ことが防止され、更に、二次電池の温度が高い使用条件
下では充放電を停止させることができるので、二次電池
の劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る電池保護装置の構成を示
す回路図。
【図2】第2の実施形態に係る電池保護装置の構成を示
す回路図。
【図3】従来技術に係る電池保護装置の構成を示す回路
図。
【符号の説明】
1、2 電池保護装置 5 二次電池 6 第1のFET(第1のスイッチング手段) 7 第2のFET(第2のスイッチング手段) 8、9 制御回路(制御手段) 11 正極入出力端子 12 負極入出力端子 13 サーミスタ(温度検出手段) E1 電池電圧 E2 端子電圧 E3 中間電圧 E4 温度対応電圧

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の単電池を直列に接続した二次電池
    の正極及び負極と入出力端子の正極及び負極との間がそ
    れぞれ同極間で接続された充放電回路に、第1のスイッ
    チング手段と第2のスイッチング手段とを直列に接続
    し、 制御手段によって、二次電池の正極、負極間の電池電圧
    と、二次電池を構成する複数の単電池を均等数に分割し
    た単位電池毎の単位電圧と、前記入出力端子の正極、負
    極間の端子電圧とを検出して、 前記電池電圧が二次電池の充電を停止させる充電禁止電
    圧以下であるときは前記第1のスイッチング手段をオン
    状態に制御し、各単位電圧の差が所定の電圧差以下であ
    るときは前記第2のスイッチング手段をオン状態に制御
    し、 電池電圧が前記充電禁止電圧以上になったときに第1の
    スイッチング手段をオフ状態に制御してオフ状態を保持
    し、端子電圧が電池電圧より低くなったときに第1のス
    イッチング手段をオン状態に制御し、 各単位電圧の差が所定の電圧差以上になったときには第
    2のスイッチング手段をオフ状態に制御してオフ状態を
    保持し、端子電圧が電池電圧より高くなったときには第
    2のスイッチング手段をオン状態に制御することを特徴
    とする電池保護装置。
  2. 【請求項2】 複数の単電池を直列に接続した二次電池
    の正極及び負極と入出力端子の正極及び負極との間がそ
    れぞれ同極間で接続された充放電回路に、第1のスイッ
    チング手段と第2のスイッチング手段とを直列に接続す
    ると共に、前記二次電池の温度を検出する温度検出手段
    を配設して、 制御手段によって、二次電池の正極、負極間の電池電圧
    と、二次電池を構成する複数の単電池を均等数に分割し
    た単位電池毎の単位電圧と、前記入出力端子の正極、負
    極間の端子電圧と、二次電池の電池温度とを検出して、 前記電池電圧が二次電池の充電を停止させる充電禁止電
    圧以下であるときは前記第1のスイッチング手段をオン
    状態に制御し、電池電圧が前記充電禁止電圧以上になっ
    たときに第1のスイッチング手段をオフ状態に制御して
    オフ状態を保持し、端子電圧が電池電圧より低くなった
    ときには第1のスイッチング手段をオン状態に制御し、 各単位電圧の差が所定の電圧差以下であるときは前記第
    2のスイッチング手段をオン状態に制御し、各単位電圧
    の差が放電を停止させる放電禁止電圧差以上になったと
    きには第2のスイッチング手段をオフ状態に制御してオ
    フ状態を保持し、端子電圧が電池電圧より高くなったと
    きには第2のスイッチング手段をオン状態に制御し、 前記充電禁止電圧及び放電禁止電圧差を前記電池温度の
    関数で制御し、電池温度が適正温度範囲から外れたとき
    に第1及び第2の各スイッチング手段をオフ状態に制御
    することを特徴とする電池保護装置。
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