JP2010233369A - 保護回路、及び電池パック - Google Patents

保護回路、及び電池パック Download PDF

Info

Publication number
JP2010233369A
JP2010233369A JP2009079070A JP2009079070A JP2010233369A JP 2010233369 A JP2010233369 A JP 2010233369A JP 2009079070 A JP2009079070 A JP 2009079070A JP 2009079070 A JP2009079070 A JP 2009079070A JP 2010233369 A JP2010233369 A JP 2010233369A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
charging
current
switching element
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009079070A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5373446B2 (ja
Inventor
Naohisa Otsu
尚久 大津
Toshiyuki Nakatsuji
俊之 仲辻
Yoshikazu Kiyohara
圭和 清原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2009079070A priority Critical patent/JP5373446B2/ja
Publication of JP2010233369A publication Critical patent/JP2010233369A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5373446B2 publication Critical patent/JP5373446B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Protection Of Static Devices (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

【課題】スイッチング素子に温度センサを取り付けることによる組み立て工数の増加や信頼性の低下が生じることを回避しつつ、スイッチング素子が許容損失を超えて故障するおそれを低減することができる保護回路、及びこれを備えた電池パックを提供する。
【解決手段】接続端子11、12と、スイッチング部SWと、電流検出部219と、スイッチング部SWの両端間の電圧であるスイッチ電圧値Vswを検出するスイッチング電圧検出部(217、218、211)と、電流検出部219で検出された電流値とスイッチング電圧検出部で検出されたスイッチ電圧値とを乗じることにより、スイッチング部SWにおける電力損失を算出するスイッチ損失算出部212と、スイッチ損失算出部212で算出された電力損失が損失閾値Wthを超えた場合、スイッチング部SWに流れる電流を制限するスイッチ保護部213とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、回路を保護する保護回路、及びこれを備えた電池パックに関する。
従来、電池に流れる電流を検出し、電流が設定電流より大きくなると、電池と直列接続された半導体スイッチング素子をオフさせて電流を遮断することにより、電池を過電流から保護する過電流保護回路を内蔵した電池パックが知られている。
また、半導体スイッチング素子には、許容損失、すなわち当該半導体スイッチング素子で消費される電力の上限が規定されている。そして、この許容損失を超えて半導体スイッチング素子を使用すると、半導体スイッチング素子の故障を招くおそれがある。
そこで、半導体スイッチング素子の発熱量が消費電力と比例することを利用して、半導体スイッチング素子の温度を測定し、温度が高くなるに従って、電池を過電流から保護するために設定されている上述の設定電流値を小さくし、半導体スイッチング素子の温度が高くなると電池の過電流に満たないわずかな電流値で半導体スイッチング素子をオフさせることで、半導体スイッチング素子が許容損失を超えて故障することを防止する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)
特開2001−286068号公報
ところで、半導体スイッチング素子の温度を測定しようとすると、半導体スイッチング素子のパッケージにサーミスタ等の温度センサを密着させて取り付ける必要がある。しかしながら、半導体スイッチング素子のパッケージは、温度センサを取り付ける構造にはなっておらず、特許文献1に記載の保護回路を組み立てる際には、接着剤などを用いて手作業で半導体スイッチング素子のパッケージに温度センサを取り付ける必要がある。そのため、組み立て工数の増加を招いたり、半導体スイッチング素子に接着剤等で温度センサが取り付けられることにより、温度センサが外れたりする、といった故障が生じやすくなることで信頼性が低下するおそれがあるという、不都合があった。
このような不都合を回避するためには、半導体スイッチング素子の温度を測定することなく、半導体スイッチング素子が許容損失を超えて使用されることを防止できることが望ましい。
本発明の目的は、半導体スイッチング素子に温度センサを取り付けることによる組み立て工数の増加や信頼性の低下が生じることを回避しつつ、半導体スイッチング素子が許容損失を超えて故障するおそれを低減することができる保護回路、及びこれを備えた電池パックを提供することである。
本発明に係る保護回路は、外部回路と接続されて、当該外部回路との間で二次電池の充放電電流を入出力するための接続端子と、前記接続端子と前記二次電池との間の電流経路を開閉するスイッチング部と、前記二次電池に流れる電流を検出する電流検出部と、前記スイッチング部の両端間の電圧であるスイッチ電圧値を検出するスイッチング電圧検出部と、前記電流検出部によって検出された電流の電流値と前記スイッチング電圧検出部によって検出されたスイッチ電圧値とを乗じることにより、前記スイッチング部における電力損失を算出するスイッチ損失算出部と、前記スイッチ損失算出部によって算出された電力損失が、予め設定された損失閾値を超えた場合、前記スイッチング部に流れる電流を制限するスイッチ保護部とを備える。
この構成によれば、スイッチング電圧検出部によって、スイッチング部の両端間の電圧であるスイッチ電圧値が検出され、電流検出部によって二次電池に流れる電流が検出され、スイッチ損失算出部によって電流検出部によって検出された電流の電流値とスイッチング電圧検出部によって検出されたスイッチ電圧値とが乗算されて、二次電池の温度を検出することなく直接スイッチング部の電力損失が検出される。そして、スイッチ損失算出部によって算出された電力損失が、予め設定された損失閾値を超えた場合、スイッチ保護部によって、スイッチング部に流れる電流が制限されるので、スイッチング部に温度センサを取り付けることによる組み立て工数の増加や信頼性の低下が生じることを回避しつつ、スイッチング部が許容損失を超えて故障するおそれを低減することができる。
また、前記スイッチング電圧検出部は、前記接続端子の電圧を検出する端子電圧検出部と、前記二次電池の端子電圧を検出する電池電圧検出部と、前記端子電圧検出部により検出された接続端子の電圧と前記電池電圧検出部によって検出された二次電池の端子電圧との差を、前記スイッチ電圧値として算出するスイッチ電圧値算出部とを含むことが好ましい。
この構成によれば、端子電圧検出部によって接続端子の電圧が検出され、電池電圧検出部によって二次電池の端子電圧が検出され、スイッチ電圧値算出部によって、端子電圧検出部により検出された接続端子の電圧と電池電圧検出部によって検出された二次電池の端子電圧との差が、スイッチ電圧値として算出される。電池電圧検出部は、二次電池の過充電や過放電を監視する用途に利用可能であり、二次電池の充放電を管理するために、通常備えられている。また、端子電圧検出部は、外部回路の出力電圧を検出するために利用可能である。ここで、もし仮に、電池電圧検出部の他に、スイッチング部の両端電圧を直接検出する電圧検出回路を設けた場合には、外部回路の出力電圧を検出することは出来ない。従って、スイッチング電圧検出部を、端子電圧検出部と、電池電圧検出部と、スイッチ電圧値算出部とを用いて構成する方が、得られる情報が増加する点で好適である。
また、前記スイッチング部は、前記二次電池の充電方向の電流のみを遮断する充電用スイッチング素子と、前記充電用スイッチング素子と直列接続され、前記二次電池の放電方向の電流のみを遮断する放電用スイッチング素子とを含み、前記スイッチ保護部は、前記二次電池が充電されている期間中に前記スイッチ損失算出部によって算出された電力損失が前記損失閾値を超えた場合、前記充電用スイッチング素子をオフすることにより、前記スイッチング部に流れる電流を制限し、当該電力損失が前記損失閾値を超えたことにより充電用スイッチング素子をオフしている期間中に、前記電流検出部によって検出される電流が前記二次電池の放電方向となったとき、当該充電用スイッチング素子をオンし、前記二次電池が放電している期間中に前記スイッチ損失算出部によって算出された電力損失が前記損失閾値を超えた場合、前記放電用スイッチング素子をオフすることにより、前記スイッチング部に流れる電流を制限し、当該電力損失が前記損失閾値を超えたことにより放電用スイッチング素子をオフしている期間中に、前記電流検出部によって検出される電流が前記二次電池の充電方向となったとき、当該放電用スイッチング素子をオンすることが好ましい。
この構成によれば、二次電池が充電されている期間中にスイッチ損失算出部によって算出された電力損失が損失閾値を超えた場合、スイッチ保護部によって、充電用スイッチング素子がオフされて、スイッチング部に流れる電流が制限されるので、スイッチング部が許容損失を超えて故障するおそれを低減することができる。ここで、充電用スイッチング素子は、二次電池の充電方向の電流のみを遮断するので、オフされても放電電流は流れる。そして、スイッチ保護部は、電力損失が損失閾値を超えたことにより充電用スイッチング素子をオフしている期間中に、電流検出部によって検出される電流が二次電池の放電方向となったとき、すなわち電力損失が損失閾値を超えたときの充電状態が解消し、再び充電用スイッチング素子をオンしても電力損失が損失閾値を超えないと考えられるとき、充電用スイッチング素子をオンすることで、再び二次電池の充電を可能とする。
そして、二次電池が放電されている期間中にスイッチ損失算出部によって算出された電力損失が損失閾値を超えた場合、スイッチ保護部によって、放電用スイッチング素子がオフされて、スイッチング部に流れる電流が制限されるので、スイッチング部が許容損失を超えて故障するおそれを低減することができる。ここで、放電用スイッチング素子は、二次電池の放電方向の電流のみを遮断するので、オフされても充電電流は流れる。そして、スイッチ保護部は、電力損失が損失閾値を超えたことにより放電用スイッチング素子をオフしている期間中に、電流検出部によって検出される電流が二次電池の充電方向となったとき、すなわち電力損失が損失閾値を超えたときの放電状態が解消し、再び放電用スイッチング素子をオンしても電力損失が損失閾値を超えないと考えられるとき、放電用スイッチング素子をオンすることで、再び二次電池の放電を可能とする。
また、前記スイッチ保護部は、前記スイッチ損失算出部によって算出された電力損失が前記損失閾値を超えた場合、前記接続端子に接続された外部回路へ、入出力電流を減少させる指示を送信することにより、当該外部回路によって、前記スイッチング部に流れる電流を制限させることが好ましい。
この構成によれば、スイッチ損失算出部によって算出された電力損失が損失閾値を超えた場合、接続端子に接続された外部回路へ、入出力電流を減少させる指示を送信することにより、当該外部回路によって、スイッチング部を介して二次電池へ供給される電流が制限される結果、スイッチング部が許容損失を超えて故障するおそれを低減することができる。
また、前記二次電池に充電電流が流れ始めたことを検出する充電検出部と、前記充電検出部によって前記二次電池に充電電流が流れ始めたことが検出された場合、前記スイッチング部をオフさせた状態において前記端子電圧検出部によって検出された前記接続端子の電圧値を、前記外部回路の出力電圧値として取得する出力電圧値取得部と、前記出力電圧値取得部によって取得された出力電圧値が、予め設定された判定電圧に満たない場合前記スイッチング部をオンさせ、当該判定電圧を超える場合前記スイッチング部をオフさせた状態を維持する電池保護部とをさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、充電検出部によって、二次電池に充電電流が流れ始めたこと、すなわち二次電池の充電が開始されたことが検出される。このとき、接続端子に充電電圧を印加する外部回路が故障するなど何らかの異常が生じていると、過電圧が印加されて二次電池が劣化するおそれがある。そして、出力電圧値取得部によって、スイッチング部をオフさせて二次電池の影響を排除した状態で、端子電圧検出部によって検出された接続端子の電圧値が外部回路の出力電圧値として取得されるので、外部回路が出力しようとしている電圧値を精度よく出力電圧値として取得することができる。また、電池保護部は、出力電圧値取得部によって取得された出力電圧値が、予め設定された判定電圧に満たない場合、すなわち二次電池を充電しても過度の電圧で充電されることがない場合、スイッチング部をオンさせて二次電池を充電する。また、電池保護部は、出力電圧値取得部によって取得された出力電圧値が、当該判定電圧を超える場合、すなわち二次電池が過度の電圧で充電されるおそれがある場合、スイッチング部をオフさせた状態を維持することにより、二次電池に過度の電圧が印加されるおそれを低減することができる。
この場合、スイッチング電圧検出部に含まれる端子電圧検出部を、外部回路の出力電圧を検出するための電圧検出手段として用いることができるので、外部回路の出力電圧を検出するために別途電圧検出回路を追加する必要がない。これにより、二次電池を過度の電圧印加から保護するために必要なコストの増大を低減することができる。
また、前記スイッチング部は、前記二次電池の充電方向の電流のみを遮断する充電用スイッチング素子と、前記充電用スイッチング素子と直列接続され、前記二次電池の放電方向の電流のみを遮断する放電用スイッチング素子とを含み、前記出力電圧値取得部は、前記充電検出部によって前記二次電池に充電電流が流れ始めたことが検出された場合、前記充電用スイッチング素子及び前記放電用スイッチング素子をオフさせることにより前記スイッチング部をオフさせた状態において、前記端子電圧検出部によって検出された前記接続端子の電圧値を、前記外部回路の出力電圧値として取得し、前記電池保護部は、前記出力電圧値取得部によって取得された出力電圧値が、前記判定電圧に満たない場合前記充電用スイッチング部及び前記放電用スイッチング素子をオンさせる一方、当該判定電圧を超える場合前記充電用スイッチング部をオフ、前記放電用スイッチング素子をオンさせる充電禁止状態にすることが好ましい。
この構成によれば、二次電池の充電方向の電流のみを遮断する充電用スイッチング素子と、充電用スイッチング素子と直列接続され、二次電池の放電方向の電流のみを遮断する放電用スイッチング素子とを備え、電池保護部は、出力電圧値取得部によって取得された出力電圧値が、判定電圧に満たない場合、充電用スイッチング部及び放電用スイッチング素子をオンさせて、二次電池の充放電を可能にする。一方、電池保護部は、出力電圧値取得部によって取得された出力電圧値が、判定電圧を超える場合、充電用スイッチング部をオフさせて二次電池を過度の電圧から保護する一方、放電用スイッチング素子をオンさせることにより、二次電池を放電させることを可能にできる。
また、前記電池保護部は、前記充電禁止状態にされている期間中に、前記電流検出部によって検出される電流が前記二次電池の放電方向となったとき、当該充電用スイッチング素子をオンすることが好ましい。
この構成によれば、充電禁止状態にされている期間中に、電流検出部によって検出される電流が二次電池の放電方向となったとき、すなわち二次電池に過度の電圧が印加されるおそれが解消したとき、電池保護部によって、充電用スイッチング素子がオンされるので、再び二次電池を充電することが可能となる。
また、本発明に係る電池パックは、上述の保護回路と、前記二次電池とを備える。
この構成によれば、二次電池を備えた電池パックにおいて、二次電池の充放電経路を開閉するスイッチング部に温度センサを取り付けることによる組み立て工数の増加や信頼性の低下が生じることを回避しつつ、スイッチング部が許容損失を超えて故障するおそれを低減することができる。
このような構成の保護回路、及び電池パックは、スイッチング電圧検出部によって、スイッチング部の両端間の電圧であるスイッチ電圧値が検出され、電流検出部によって二次電池に流れる電流が検出され、スイッチ損失算出部によって電流検出部によって検出された電流の電流値とスイッチング電圧検出部によって検出されたスイッチ電圧値とが乗算されて、二次電池の温度を検出することなく直接スイッチング部の電力損失が検出される。そして、スイッチ損失算出部によって算出された電力損失が、予め設定された損失閾値を超えた場合、スイッチ保護部によって、スイッチング部に流れる電流が制限されるので、スイッチング部に温度センサを取り付けることによる組み立て工数の増加や信頼性の低下が生じることを回避しつつ、スイッチング部が許容損失を超えて故障するおそれを低減することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。図1は、本発明の一実施形態に係る保護回路4を備えた電池パック2の構成の一例を示すブロック図である。図1に示す充電システム1は、電池パック2と、外部回路3とが組み合わされて構成されている。
充電システム1は、例えば、携帯型パーソナルコンピュータやデジタルカメラ、携帯電話機等の電子機器、電気自動車やハイブリッドカー等の車両、等の電池搭載機器システムである。そして、外部回路3は、例えばこれら電池搭載機器システムの本体部分であり、負荷回路34は、これら電池搭載機器システムにおいて、電池パック2からの電力供給により動作する負荷回路である。
充電部35は、例えば商用電源電圧から電池パック2の充電電流を生成する電源回路であってもよく、例えば太陽光、風力、あるいは水力といった自然エネルギーに基づき発電する発電装置や、内燃機関等の動力によって発電する発電装置等であってもよい。
電池パック2は、保護回路4と、組電池14(二次電池)とを備えている。また、保護回路4は、接続端子11,12,13、制御部201、電流検出抵抗202、通信部203、放電用スイッチング素子Q1、及び充電用スイッチング素子Q2を備えている。
なお、充電システム1は、必ずしも電池パック2と外部回路3とに分離可能に構成されるものに限られず、充電システム1全体で一つの保護回路4が構成されていてもよい。また、保護回路4を、電池パック2と外部回路3とで分担して備えるようにしてもよい。また、組電池14は、電池パックにされている必要はなく、例えば保護回路4が、車載用のECU(Electric Control Unit)として構成されていてもよい。
外部回路3は、接続端子31,32,33、負荷回路34、充電部35、通信部36、及び制御部37を備えている。充電部35は、給電用の接続端子31,32に接続され、通信部36は、接続端子33に接続されている。
また、電池パック2が、外部回路3に取り付けられると、電池パック2の接続端子11,12,13と、外部回路3の接続端子31,32,33とが、それぞれ接続されるようになっている。
通信部203,36は、接続端子13,33を介して互いにデータ送受信可能に構成された通信インターフェイス回路である。充電部35は、制御部37からの制御信号に応じた電流、電圧を、接続端子31,32を介して電池パック2へ供給する電源回路である。
制御部37は、例えばマイクロコンピュータを用いて構成された制御回路である。そして、電池パック2における制御部201から通信部203によって送信された要求指示が、通信部36によって受信されると、制御部37は、通信部36によって受信された要求指示に応じて充電部35を制御することにより、電池パック2から送信された要求指示に応じた電流や電圧を、充電部35から接続端子11,12へ出力させる。
また、制御部37は、例えば制御部201からの要求指示が、定電圧充電のための一定の電圧Vfを要求するものであった場合、充電部35によって、接続端子11,12間に電圧Vfを出力させる。
また、制御部37は、制御部201から電圧Vfを要求されている場合であっても、充電部35から出力される電流の充放電電流値Icが、組電池14を過電流から保護するために予め設定された制限電流値Ipを超えないように、電流を制限する。この場合、充放電電流値Icが制限電流値Ipになると、電流制御が優先されて、接続端子11,12間に印加される電圧が電圧Vfを下回る場合がある。
電池パック2では、接続端子11は、充電用スイッチング素子Q2と放電用の放電用スイッチング素子Q1とを介して組電池14の正極に接続されている。放電用スイッチング素子Q1及び充電用スイッチング素子Q2としては、例えばpチャネルのFET(Field Effect Transistor)が用いられる。そして、放電用スイッチング素子Q1及び充電用スイッチング素子Q2の直列回路によって、スイッチング部SWが構成されている。
放電用スイッチング素子Q1は、寄生ダイオードのカソードが組電池14の方向にされており、オフすると組電池14の放電方向の電流のみを遮断するようになっている。また、充電用スイッチング素子Q2は、寄生ダイオードのカソードが接続端子11の方向にされており、オフすると組電池14の充電方向の電流のみを遮断するようになっている。
また、接続端子12は、電流検出抵抗202を介して組電池14の負極に接続されており、接続端子11から充電用スイッチング素子Q2、放電用スイッチング素子Q1、組電池14、及び電流検出抵抗202を介して接続端子12に至る電流経路が構成されている。
なお、接続端子11,12,13,31,32,33は、電池パック2と外部回路3とを電気的に接続するものであればよく、例えば電極やコネクタ、端子台等であってもよく、ランドやパッド等の配線パターンであってもよい。
電流検出抵抗202は、組電池14の充電電流および放電電流を電圧値に変換する。
組電池14は、例えば複数の二次電池141,142,143が直列接続されて構成されている。なお、組電池14は、例えば単電池であってもよく、例えば複数の二次電池が並列接続された組電池であってもよく、直列と並列とが組み合わされて接続された組電池であってもよい。二次電池141,142,143としては、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池等、種々の二次電池が用いられる。
二次電池141,142,143が、例えばリチウムイオン二次電池の単セルであった場合、上述の定電圧充電用の電圧Vfとしては、セルあたり4.2V程度になるように、例えば4.2V×3=12.6Vが用いられる。
この場合、二次電池141,142,143、及び組電池14が、それぞれ請求項における二次電池の一例に相当している。
制御部201は、例えば所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)と、所定の制御プログラムが記憶されたROM(Read Only Memory)と、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、アナログデジタル変換回路と、これらの周辺回路等とを備えて構成されている。
そして、制御部201は、ROMに記憶された制御プログラムを実行することにより、スイッチ電圧値算出部211、スイッチ損失算出部212、スイッチ保護部213、充電検出部214、出力電圧値取得部215、電池保護部216、端子電圧検出部217、電池電圧検出部218、及び電流検出部219として機能する。
端子電圧検出部217は、例えばアナログデジタル変換回路を用いて構成され、接続端子11,12間の端子電圧Vtを検出する。
電池電圧検出部218は、例えばアナログデジタル変換回路を用いて構成され、二次電池141,142,143の各端子電圧V1,V2,V3をそれぞれ検出する。そして、電池電圧検出部218は、各端子電圧V1,V2,V3の合計電圧を組電池14の端子電圧である電池電圧Vbとして取得する。なお、電池電圧検出部218は、組電池14の端子電圧を電池電圧Vbとして直接検出するようにしてもよい。
電流検出部219は、例えばアナログデジタル変換回路を用いて構成され、電流検出抵抗202の両端間の電圧Vrを検出し、この電圧Vrを電流検出抵抗202の抵抗値Rで除算することにより、組電池14に流れる充放電電流値Icを取得する。また、電流検出部219は、充放電電流値Icについて、例えば組電池14を充電する方向の電流値をプラスの値で、組電池14を充電する方向の電流値をマイナスの値で表すようになっている。
スイッチ電圧値算出部211は、端子電圧検出部217により検出された端子電圧Vtと電池電圧検出部218によって検出された電池電圧Vbとの差を、スイッチング部SWの両端子間の電圧、すなわちスイッチング部SWで生じる電圧降下であるスイッチ電圧値Vswとして算出する。
なお、端子電圧検出部217、電池電圧検出部218、スイッチ電圧値算出部211の代わりに、スイッチング部SWの両端子間の電圧を直接検出する電圧検出回路を備えてもよい。
スイッチ損失算出部212は、電流検出部219によって検出された充放電電流値Icとスイッチ電圧値算出部211によって算出されたスイッチ電圧値Vswとを乗じることにより、スイッチング部SWにおける電力損失Pswを算出する。
スイッチ保護部213は、スイッチ損失算出部212によって算出された電力損失Pswが、スイッチング部SWの許容損失として予め設定された損失閾値Wthを超えた場合、スイッチング部SWに流れる電流を制限する。損失閾値Wthとしては、例えば放電用スイッチング素子Q1の許容損失と充電用スイッチング素子Q2の許容損失との合計値より、ある程度のマージンを持たせてわずかに小さい値が予め設定されている。
また、スイッチ保護部213は、電力損失Pswが損失閾値Wthを超えた場合、例えば、放電用スイッチング素子Q1及び充電用スイッチング素子Q2を両方ともオフさせることで、スイッチング部SWに流れる電流を遮断してもよく、あるいは充放電電流値Icが正の値すなわち充電方向の場合は充電用スイッチング素子Q2のみ、充放電電流値Icが負の値すなわち放電方向の場合は放電用スイッチング素子Q1のみオフさせることで、スイッチング部SWに流れる電流を遮断してもよい。
充放電電流値Icが充電方向の場合は充電用スイッチング素子Q2のみ、オフさせるようにすると、放電電流は遮断されないので、充電中に生じたスイッチング部SWでの過度の電力損失の増大からスイッチング部SWを保護しつつ、電池パック2に接続された図略の負荷回路へ電流を供給する必要が生じたときは、組電池14から速やかに負荷へ電流を供給することができる。
また、充放電電流値Icが放電方向の場合は放電用スイッチング素子Q1のみオフさせるようにすると、充電電流は遮断されないので、放電中に生じたスイッチング部SWでの過度の電力損失の増大からスイッチング部SWを保護しつつ、例えば発電装置の発電量に余剰が生じた場合等には、余剰電力を速やかに組電池14へ充電させることができる。
充電検出部214は、組電池14に充電方向の電流が流れ始めたことを検出する。具体的には、充電検出部214は、例えば電流検出部219によって検出された充放電電流値Icが、ゼロからプラス方向(充電方向)に増加した場合やマイナス(放電方向)からプラス(充電方向)に変化した場合、組電池14に充電方向の電流が流れ始めたと判定する。
出力電圧値取得部215は、充電検出部214によって組電池14に充電電流が流れ始めたことが検出された場合、放電用スイッチング素子Q1及び充電用スイッチング素子Q2をオフさせて、端子電圧検出部217によって接続端子11,12間の端子電圧Vtを検出させ、このようにして得られた端子電圧Vtを、充電部35の出力電圧値Voutとして取得する。
電池保護部216は、充電検出部214によって組電池14に充電電流が流れ始めたことが検出された場合において、出力電圧値取得部215によって取得された出力電圧値Voutが、予め設定された判定電圧Vthに満たないとき、放電用スイッチング素子Q1及び充電用スイッチング素子Q2をオンさせ、判定電圧Vthを超える場合充電用スイッチング素子Q2をオフ、放電用スイッチング素子Q1をオンさせて充電禁止状態にする。
判定電圧Vthとしては、充電部35が正常な場合において充電部35から出力される電圧の上限値を上回る電圧値が設定されている。
例えば、二次電池141,142,143がリチウムイオン二次電池であって、電圧Vfとして12.6Vが設定されている場合において、充電部35が正常であれば、充電部35から出力される電圧の上限は、12.6Vとなるから、判定電圧Vthとして、例えば12.6Vを超える15Vが設定される。
また、電池保護部216は、上記充電禁止状態にされている期間中に、組電池14に放電電流が流れた場合、充電用スイッチング部をオンする。
なお、電池保護部216は、充電検出部214によって組電池14に充電電流が流れ始めたことが検出された場合において、出力電圧値取得部215によって取得された出力電圧値Voutが、判定電圧Vthに満たない場合、放電用スイッチング素子Q1及び充電用スイッチング素子Q2をオンさせ、判定電圧Vthを超える場合放電用スイッチング素子Q1及び充電用スイッチング素子Q2をオフさせた状態を維持するようにしてもよい。
さらに、電池保護部216は、例えば、電池電圧検出部218によって検出された二次電池141,142,143の各端子電圧V1,V2,V3が、二次電池141,142,143の過充電を防止するために予め設定された過充電電圧を超えたとき、充電用スイッチング素子Q2をオフすることで過充電を防止し、二次電池141,142,143の過放電を防止するために予め設定された過放電電圧を下回った場合、放電用スイッチング素子Q1をオフして過放電を防止したりするようになっている。
次に、上述のように構成された充電システム1の動作について説明する。図2、図3は、図1に示す電池パック2の動作の一例を示すフローチャートである。図2は、主にスイッチ電圧値算出部211、スイッチ損失算出部212、及びスイッチ保護部213の動作の一例を示している。また、図3は、主に充電検出部214、出力電圧値取得部215、及び電池保護部216の動作の一例を示している。図2に示すフローチャートと、図3に示すフローチャートとは、並行して実行されるようになっている。
まず、図2に示すフローチャートから説明する。まず、端子電圧検出部217によって、接続端子11,12間の端子電圧Vtが検出され(ステップS1)、電池電圧検出部218によって、組電池14の電池電圧Vbが検出される(ステップS2)。そして、スイッチ電圧値算出部211によって、端子電圧Vtと電池電圧Vbとの差の絶対値が、スイッチ電圧値Vswとして算出される(ステップS3)。
次に、電流検出部219によって、組電池14に流れる充放電電流値Icが検出される(ステップS4)。そして、スイッチ損失算出部212によって、スイッチ電圧値Vswと充放電電流値Icとが乗算されて、電力損失Pswが算出される(ステップS5)。
次に、スイッチ保護部213によって、電力損失Pswと損失閾値Wthとが比較され(ステップS6)、電力損失Pswが損失閾値Wth以下であれば(ステップS6でNO)、電力損失Pswは、放電用スイッチング素子Q1及び充電用スイッチング素子Q2の許容損失以内であるため、再びステップS1〜S6を繰り返す。
一方、電力損失Pswが損失閾値Wthを超えていれば(ステップS6でYES)、電力損失Pswが、放電用スイッチング素子Q1及び充電用スイッチング素子Q2の許容損失を超えるおそれがあるため、ステップS7へ移行する。
ステップS7において、スイッチ保護部213によって、充放電電流値Icがゼロより大きいか否か、すなわち組電池14に流れる電流が充電方向であるか否かが確認される(ステップS7)。そして、充放電電流値Icがゼロより大きく、従って組電池14に流れる電流が充電方向である場合(ステップS7でYES)、スイッチ保護部213によって、放電用スイッチング素子Q1がオン、充電用スイッチング素子Q2がオフされて、スイッチング部SWに流れる電流が遮断される(ステップS8)。
これによって、放電用スイッチング素子Q1及び充電用スイッチング素子Q2で生じる損失が許容損失を超えることが防止され、放電用スイッチング素子Q1及び充電用スイッチング素子Q2が故障するおそれが低減される。
ここで、もし仮に放電用スイッチング素子Q1及び充電用スイッチング素子Q2を両方ともオフさせたとすると、組電池14には充電、及び放電方向のいずれの電流も流れないため、充電部35が電圧出力を停止するなどして再び充電用スイッチング素子Q2をオンさせても支障のない状態になったとしても、スイッチ保護部213は、そのような状態になったことを知ることができない。そのため、充電用スイッチング素子Q2をオフさせたままオンさせることができない。
しかしながら、スイッチ保護部213は、組電池14に流れる電流が充電方向であった場合には、放電用スイッチング素子Q1をオンしたまま、充電用スイッチング素子Q2のみがオフするので、充電電流を遮断した状態(ステップS8)であっても放電電流は流れるようになっている。
そこで、スイッチ保護部213によって、充放電電流値Icがゼロより小さいか否か、すなわち組電池14に流れる電流が放電方向に変化したか否かが確認される(ステップS9)。そして、充放電電流値Icがゼロより小さくなり、すなわち電流が放電方向に変化すれば(ステップS9でYES)、充電電流により電力損失Pswが、放電用スイッチング素子Q1及び充電用スイッチング素子Q2の許容損失を超えるおそれがある状況が解消されたと考えられるので、スイッチ保護部213は、放電用スイッチング素子Q1及び充電用スイッチング素子Q2をオンして組電池14を充放電可能な状態とし(ステップS12)、再びステップS1へ移行する。
一方、ステップS7において、充放電電流値Icがゼロ以下であって、従って組電池14に流れる電流が放電方向であると考えられる場合(ステップS7でNO)、スイッチ保護部213によって、放電用スイッチング素子Q1がオフ、充電用スイッチング素子Q2がオンされて、スイッチング部SWに流れる電流が遮断される(ステップS10)。
これによって、放電用スイッチング素子Q1及び充電用スイッチング素子Q2で生じる損失が許容損失を超えることが防止され、放電用スイッチング素子Q1及び充電用スイッチング素子Q2が故障するおそれが低減される。
ここで、もし仮に放電用スイッチング素子Q1及び充電用スイッチング素子Q2を両方ともオフさせたとすると、組電池14には充電、及び放電方向のいずれの電流も流れないため、負荷回路34が電源オフされる等、再び放電用スイッチング素子Q1をオンさせても支障のない状態になったとしても、スイッチ保護部213は、そのような状態になったことを知ることができない。そのため、放電用スイッチング素子Q1をオフさせたままオンさせることができない。
しかしながら、スイッチ保護部213は、組電池14に流れる電流が放電方向であった場合には、充電用スイッチング素子Q2をオンしたまま、放電用スイッチング素子Q1のみがオフするので、放電電流を遮断した状態(ステップS10)であっても充電電流は流れるようになっている。
そこで、スイッチ保護部213によって、充放電電流値Icがゼロより大きいか否か、すなわち組電池14に流れる電流が充電方向に変化したか否かが確認される(ステップS11)。そして、充放電電流値Icがゼロより大きくなり、すなわち電流が充電方向に変化すれば(ステップS11でYES)、充電電流により電力損失Pswが、放電用スイッチング素子Q1及び充電用スイッチング素子Q2の許容損失を超えるおそれがある状況が解消されたと考えられるので、スイッチ保護部213は、放電用スイッチング素子Q1及び充電用スイッチング素子Q2をオンして組電池14を充放電可能な状態とし(ステップS12)、再びステップS1へ移行する。
以上、ステップS1〜S12の処理によれば、保護回路4を備えた電池パック2は、放電用スイッチング素子Q1及び充電用スイッチング素子Q2の温度を測定することなく、従って、放電用スイッチング素子Q1及び充電用スイッチング素子Q2に温度センサを取り付けることによる組み立て工数の増加や信頼性の低下が生じることを回避しつつ、半導体スイッチング素子が許容損失を超えて故障するおそれを低減することができる。
特に、充電用スイッチング素子Q2を完全にオンオフさせる飽和領域で用いるのではなく、オン抵抗を生じさせる非飽和領域で用いることで、充電用スイッチング素子Q2で電圧降下を生じさせて充電部35から供給された充電電圧を微調整する場合には、組電池14に流れる充電電流が同じ条件であっても、充電用スイッチング素子Q2のオン抵抗を増大させると充電用スイッチング素子Q2での電力損失Pswが増大する。
背景技術においては、このような電力損失Pswの増大を間接的に温度で検出してスイッチング素子を保護することになるが、図1に示す電池パック2のように、スイッチング部SWでの電力損失Pswを直接算出する方が、許容損失に対する保護の精度を向上することが容易である。
なお、ステップS6において、電力損失Pswが損失閾値Wthを超えた場合(ステップS6でYES)、電流の方向にかかわらず、放電用スイッチング素子Q1と充電用スイッチング素子Q2とを両方ともオフして放電用スイッチング素子Q1と充電用スイッチング素子Q2とを保護するようにしてもよい。
また、ステップS6において、電力損失Pswが損失閾値Wthを超えた場合(ステップS6でYES)、スイッチ保護部213は、通信部203から通信部36へ、充電部35の出力電流を低下させる要求指示を送信することによって充電部35から出力される電流の充放電電流値Icを減少させることで、スイッチング部SWに流れる電流を制限するようにしてもよい。
次に、図3を参照して、充電検出部214、出力電圧値取得部215、及び電池保護部216の動作について説明する。図3に示すステップS101〜S110の動作は、図2に示すステップS1〜S12と並行して実行されている。
まず、電流検出部219によって、組電池14に流れる充放電電流値Icが検出される(ステップS101)。
次に、電流検出部219によって検出された充放電電流値Icに基づいて、充電検出部214によって、組電池14に充電電流が流れ始めたか否か、すなわち組電池14の充電が開始されたか否かが確認される(ステップS102)。そして、充電検出部214によって、組電池14に充電電流が流れ始めたことが検出されると(ステップS102でYES)、出力電圧値取得部215によって、放電用スイッチング素子Q1及び充電用スイッチング素子Q2がオフされる(ステップS103)。
次に、端子電圧検出部217によって、端子電圧Vtが検出される(ステップS104)。そして、出力電圧値取得部215によって、端子電圧検出部217で検出された端子電圧Vtが、出力電圧値Voutとして取得される(ステップS105)。
さらに、電池保護部216によって、出力電圧値Voutと判定電圧Vthとが比較され(ステップS106)、出力電圧値Voutが判定電圧Vthに満たなければ(ステップS106でYES)、充電部35から正常に充電電圧が出力されていると考えられるから、放電用スイッチング素子Q1及び充電用スイッチング素子Q2がオンされて(ステップS110)、充放電可能な状態にされる。
一方、出力電圧値Voutが判定電圧Vth以上であれば(ステップS106でNO)、充電部35が正常な場合において出力される電圧の上限値を上回る電圧が、充電部35から出力されていることとなるから、充電部35に異常が生じていると考えられるので、放電用スイッチング素子Q1がオン、充電用スイッチング素子Q2がオフされて(ステップS107)、充電禁止状態にされる。
これにより、組電池14に過電圧が印加されて劣化するおそれが低減される。また、放電用スイッチング素子Q1はオンされているので、充電部35の出力電圧が低下して組電池14の電池電圧Vbより低くなれば、組電池14を放電させて負荷回路34へ負荷電流を供給することが可能とされている。
なお、ステップS107において、放電用スイッチング素子Q1及び充電用スイッチング素子Q2をオフのまま維持するようにしてもよい。
ここで、もし仮に、ステップS103において充電用スイッチング素子Q2をオフせず、充電用スイッチング素子Q2をオンしたまま、ステップS104において端子電圧Vtを検出すると、充電部35が例えば定電圧充電のための電圧Vfを出力しようとしている場合であっても、充電部35から出力された電流が組電池14に流れるため、充放電電流値Icが制限電流値Ipを超えて、電流制御が優先されて端子電圧Vtが低下し、充電部35が電圧Vfとして出力しようとしている電圧よりも、端子電圧Vtが低くなる場合がある。
一方、例えば充電部35が電圧Vfとして12.6Vを出力すべきところ、充電部35の故障等により、充電部35が電圧Vfとして例えば15Vを出力してしまう場合がある。このような場合、ステップS106において、充電部35の出力電圧が判定電圧Vth以上になったことで、充電部35の異常を検出しようとしているのであるが、上述のように充電部35から出力された電流が組電池14に流れて充電部35が電圧Vfとして出力しようとしている電圧よりも端子電圧Vtが低くなると、充電部35の異常を検出することができなくなってしまう。
そこで、ステップS103において、充電用スイッチング素子Q2をオフして組電池14に流れる電流を遮断し、ステップS104において端子電圧Vtを出力電圧値Voutとして検出することで、実際に充電部35が電圧Vfとして出力しようとしている電圧を出力電圧値Voutとして検出することができる結果、ステップS106において充電部35の異常の有無を正しく判定することが可能となる。
また、もし仮に、ステップS103において放電用スイッチング素子Q1をオフせず、放電用スイッチング素子Q1をオンしたまま、ステップS104において端子電圧Vtを検出すると、組電池14の出力電圧が接続端子11,12に回り込んで出力電圧値Voutの検出精度が低下するおそれがある。
そこで、ステップS103において、放電用スイッチング素子Q1をオフして組電池14から接続端子11,12に回り込む電圧を遮断することで、出力電圧値Voutの検出精度を向上させるようになっている。
次に、電流検出部219によって、組電池14に流れる充放電電流値Icが検出される(ステップS108)。
そして、電池保護部216は、電流検出部219によって検出された充放電電流値Icがゼロ以上であれば(ステップS109でNO)、ステップS108〜S109を繰り返して充電用スイッチング素子Q2をオフのまま維持する一方、電流検出部219によって検出された充放電電流値Icがマイナスの値となり、すなわち放電方向の電流値となった場合(ステップS109でYES)、充電部35によって過電圧が印加されるおそれは解消したと考えられるので、ステップS110へ移行して、放電用スイッチング素子Q1及び充電用スイッチング素子Q2がオンされて(ステップS110)、充放電可能な状態にされる。
以後、ステップS101〜S110の動作が繰り返される。以上、ステップS101〜S110がステップS1〜S12と並行して実行されることにより、充電部35による組電池14の充電開始時に、故障等により組電池14に過電圧が印加されるおそれを低減することができる。
なお、ステップS1〜S12とステップS101〜S110との並列動作において、放電用スイッチング素子Q1、及び充電用スイッチング素子Q2のオン、オフ制御が競合した場合、オフ動作が優先される。すなわち、ステップS1〜S12の処理とステップS101〜S110の処理のうち、いずれか一方の処理によりオフにされたスイッチング素子は、他方の処理によりオンされることはない。
また、ステップS104において端子電圧Vtを検出する端子電圧検出部217は、ステップS1においてもスイッチ電圧値Vswの算出用の端子電圧Vtを検出するために用いられており、ステップS101〜S110による電池の保護を実行するためにのみ、アナログデジタル変換器等の高価な電圧検出回路を必要とする端子電圧検出部217を新たに追加する必要がない。
そのため、ステップS1〜S12の処理により、放電用スイッチング素子Q1及び充電用スイッチング素子Q2を保護する構成において、例えばROMに記憶される制御プログラムを追加するだけで、ステップS101〜S110による電池の保護を実行可能となるので、このような電池の保護を行うためのコストの増大を低減することが可能となる。
本発明に係る保護回路、及び電池パックは、携帯型パーソナルコンピュータやデジタルカメラ、携帯電話機等の電子機器、電気自動車やハイブリッドカー等の車両、太陽電池や発電装置と二次電池とを組み合わされた電源システム等、種々の電池搭載装置、システムにおいて、好適に利用することができる。
本発明の一実施形態に係る保護回路を備えた電池パックの構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す電池パックの動作の一例を示すフローチャートである。 図1に示す電池パックの動作の一例を示すフローチャートである。
1 充電システム
2 電池パック
3 外部回路
4 保護回路
11,12,13,31、32、33 接続端子
14 組電池
34 負荷回路
35 充電部
36,203 通信部
37,201 制御部
141,142,143 二次電池
202 電流検出抵抗
211 スイッチ電圧値算出部
212 スイッチ損失算出部
213 スイッチ保護部
214 充電検出部
215 出力電圧値取得部
216 電池保護部
217 端子電圧検出部
218 電池電圧検出部
219 電流検出部
Ic 充放電電流値
Psw 電力損失
Q1 放電用スイッチング素子
Q2 充電用スイッチング素子
SW スイッチング部
Vb 電池電圧
Vout 出力電圧値
Vsw スイッチ電圧値
Vt 端子電圧
Vth 判定電圧
Wth 損失閾値

Claims (8)

  1. 外部回路と接続されて、当該外部回路との間で二次電池の充放電電流を入出力するための接続端子と、
    前記接続端子と前記二次電池との間の電流経路を開閉するスイッチング部と、
    前記二次電池に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記スイッチング部の両端間の電圧であるスイッチ電圧値を検出するスイッチング電圧検出部と、
    前記電流検出部によって検出された電流の電流値と前記スイッチング電圧検出部によって検出されたスイッチ電圧値とを乗じることにより、前記スイッチング部における電力損失を算出するスイッチ損失算出部と、
    前記スイッチ損失算出部によって算出された電力損失が、予め設定された損失閾値を超えた場合、前記スイッチング部に流れる電流を制限するスイッチ保護部と
    を備えることを特徴とする保護回路。
  2. 前記スイッチング電圧検出部は、
    前記接続端子の電圧を検出する端子電圧検出部と、
    前記二次電池の端子電圧を検出する電池電圧検出部と、
    前記端子電圧検出部により検出された接続端子の電圧と前記電池電圧検出部によって検出された二次電池の端子電圧との差を、前記スイッチ電圧値として算出するスイッチ電圧値算出部とを含むこと
    を特徴とする請求項1記載の保護回路。
  3. 前記スイッチング部は、
    前記二次電池の充電方向の電流のみを遮断する充電用スイッチング素子と、
    前記充電用スイッチング素子と直列接続され、前記二次電池の放電方向の電流のみを遮断する放電用スイッチング素子とを含み、
    前記スイッチ保護部は、
    前記二次電池が充電されている期間中に前記スイッチ損失算出部によって算出された電力損失が前記損失閾値を超えた場合、前記充電用スイッチング素子をオフすることにより、前記スイッチング部に流れる電流を制限し、当該電力損失が前記損失閾値を超えたことにより充電用スイッチング素子をオフしている期間中に、前記電流検出部によって検出される電流が前記二次電池の放電方向となったとき、当該充電用スイッチング素子をオンし、
    前記二次電池が放電している期間中に前記スイッチ損失算出部によって算出された電力損失が前記損失閾値を超えた場合、前記放電用スイッチング素子をオフすることにより、前記スイッチング部に流れる電流を制限し、当該電力損失が前記損失閾値を超えたことにより放電用スイッチング素子をオフしている期間中に、前記電流検出部によって検出される電流が前記二次電池の充電方向となったとき、当該放電用スイッチング素子をオンすること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の保護回路。
  4. 前記スイッチ保護部は、
    前記スイッチ損失算出部によって算出された電力損失が前記損失閾値を超えた場合、前記接続端子に接続された外部回路へ、入出力電流を減少させる指示を送信することにより、当該外部回路によって、前記スイッチング部に流れる電流を制限させること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の保護回路。
  5. 前記二次電池に充電電流が流れ始めたことを検出する充電検出部と、
    前記充電検出部によって前記二次電池に充電電流が流れ始めたことが検出された場合、前記スイッチング部をオフさせた状態において前記端子電圧検出部によって検出された前記接続端子の電圧値を、前記外部回路の出力電圧値として取得する出力電圧値取得部と、
    前記出力電圧値取得部によって取得された出力電圧値が、予め設定された判定電圧に満たない場合前記スイッチング部をオンさせ、当該判定電圧を超える場合前記スイッチング部をオフさせた状態を維持する電池保護部とをさらに備えること
    を特徴とする請求項2記載の保護回路。
  6. 前記スイッチング部は、
    前記二次電池の充電方向の電流のみを遮断する充電用スイッチング素子と、
    前記充電用スイッチング素子と直列接続され、前記二次電池の放電方向の電流のみを遮断する放電用スイッチング素子とを含み、
    前記出力電圧値取得部は、
    前記充電検出部によって前記二次電池に充電電流が流れ始めたことが検出された場合、前記充電用スイッチング素子及び前記放電用スイッチング素子をオフさせることにより前記スイッチング部をオフさせた状態において、前記端子電圧検出部によって検出された前記接続端子の電圧値を、前記外部回路の出力電圧値として取得し、
    前記電池保護部は、
    前記出力電圧値取得部によって取得された出力電圧値が、前記判定電圧に満たない場合前記充電用スイッチング部及び前記放電用スイッチング素子をオンさせる一方、当該判定電圧を超える場合前記充電用スイッチング部をオフ、前記放電用スイッチング素子をオンさせる充電禁止状態にすること
    を特徴とする請求項5記載の保護回路。
  7. 前記電池保護部は、
    前記充電禁止状態にされている期間中に、前記電流検出部によって検出される電流が前記二次電池の放電方向となったとき、当該充電用スイッチング素子をオンすること
    を特徴とする請求項6記載の保護回路。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の保護回路と、
    前記二次電池と
    を備えることを特徴とする電池パック。
JP2009079070A 2009-03-27 2009-03-27 保護回路、及び電池パック Expired - Fee Related JP5373446B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009079070A JP5373446B2 (ja) 2009-03-27 2009-03-27 保護回路、及び電池パック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009079070A JP5373446B2 (ja) 2009-03-27 2009-03-27 保護回路、及び電池パック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010233369A true JP2010233369A (ja) 2010-10-14
JP5373446B2 JP5373446B2 (ja) 2013-12-18

Family

ID=43048665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009079070A Expired - Fee Related JP5373446B2 (ja) 2009-03-27 2009-03-27 保護回路、及び電池パック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5373446B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017042039A (ja) * 2013-10-28 2017-02-23 フィッシャー コントロールズ インターナショナル リミテッド ライアビリティー カンパニー 本質安全電圧クランプ装置
CN106712065A (zh) * 2017-02-23 2017-05-24 沈阳工业大学 一种电动汽车充电对配电网有功损耗影响指数预测方法
WO2023248532A1 (ja) * 2022-06-21 2023-12-28 株式会社クボタ バッテリパック
JP7449787B2 (ja) 2020-06-18 2024-03-14 Fdk株式会社 二次電池の充電装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10117443A (ja) * 1996-08-20 1998-05-06 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd 二次電池の過充電及び過放電防止装置
JP2000125477A (ja) * 1998-10-14 2000-04-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 充電回路、充電方法および記録媒体
JP2002034166A (ja) * 2000-07-19 2002-01-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 二次電池の保護装置
JP2002542748A (ja) * 1999-04-14 2002-12-10 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 電池充電用の電圧/電流調整器及び方法
JP2007115472A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電池パック、充電器、充電システムおよび充電異常検出方法
JP2009296873A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Samsung Sdi Co Ltd バッテリーパック及びその充電方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10117443A (ja) * 1996-08-20 1998-05-06 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd 二次電池の過充電及び過放電防止装置
JP2000125477A (ja) * 1998-10-14 2000-04-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 充電回路、充電方法および記録媒体
JP2002542748A (ja) * 1999-04-14 2002-12-10 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 電池充電用の電圧/電流調整器及び方法
JP2002034166A (ja) * 2000-07-19 2002-01-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 二次電池の保護装置
JP2007115472A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電池パック、充電器、充電システムおよび充電異常検出方法
JP2009296873A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Samsung Sdi Co Ltd バッテリーパック及びその充電方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017042039A (ja) * 2013-10-28 2017-02-23 フィッシャー コントロールズ インターナショナル リミテッド ライアビリティー カンパニー 本質安全電圧クランプ装置
CN106712065A (zh) * 2017-02-23 2017-05-24 沈阳工业大学 一种电动汽车充电对配电网有功损耗影响指数预测方法
CN106712065B (zh) * 2017-02-23 2019-03-05 沈阳工业大学 一种电动汽车充电对配电网有功损耗影响指数预测方法
JP7449787B2 (ja) 2020-06-18 2024-03-14 Fdk株式会社 二次電池の充電装置
WO2023248532A1 (ja) * 2022-06-21 2023-12-28 株式会社クボタ バッテリパック

Also Published As

Publication number Publication date
JP5373446B2 (ja) 2013-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5208149B2 (ja) 保護回路、及び電池パック
US8203312B2 (en) Battery pack and control method
US9287728B2 (en) Battery pack
US6804100B2 (en) Method and apparatus for protection of batteries
JP5196366B2 (ja) 携帯端末および充電システム
JP4831171B2 (ja) 電池パックおよび制御方法
US8183832B2 (en) Charging system, charger, and battery pack
US8305045B2 (en) Charge control circuit, battery pack, and charging system
JP5091634B2 (ja) 電池パック、及び充電システム
US20100237828A1 (en) Battery pack, and battery system
KR101193167B1 (ko) 배터리 팩, 충전기, 및 충전 시스템
KR101982639B1 (ko) 이차전지용 복합 집적 회로, 이차전지용 복합 장치 및 전지 팩
KR101147231B1 (ko) 전지 팩 및 그의 충방전 제어 방법
JP2012052857A (ja) 二次電池の異常検出回路、及び電池電源装置
WO2012005186A1 (ja) 電圧測定回路及び方法
JP2009264779A (ja) 電池状態検出回路、電池パック、及び充電システム
US7605565B2 (en) Battery pack with protection circuit
JP5373446B2 (ja) 保護回路、及び電池パック
JP2012034425A (ja) 二次電池の充放電制御回路、電池パック、及び電池電源システム
JP2018074612A (ja) 蓄電制御システム及び充放電制御方法
JP2011045175A (ja) 保護回路、電池パック、及び充電システム
KR20140025652A (ko) 배터리 팩 및 이의 제어 방법
EP2221940B1 (en) Self-discharge circuit for secondary battery, and secondary battery including the same
JP2010033773A (ja) 電池パック、及び電池システム
JP2009194980A (ja) 二次電池装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130625

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130723

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5373446

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees