JP3443214B2 - オートクレーブ養生装置 - Google Patents
オートクレーブ養生装置Info
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Description
業系製品を製造する際に用いられるオートクレーブ養生
装置に関するものである。
と蒸気供給手段と真空制御手段とを設けて形成されてお
り、圧力釜にセメント板等の窯業系製品を積載した状態
で収納し、この状態で蒸気供給手段から高圧水蒸気を供
給して窯業系製品を養生するようになっている。また高
圧水蒸気で養生する前には積載した窯業系製品間の隙間
の空気の除去を行うために真空制御手段で圧力釜内を減
圧し、また高圧水蒸気で養生した後には窯業系製品の降
温のために真空制御手段で圧力釜内を減圧するようにな
っている。
の真空制御部は図2に示すように圧力釜2と真空引き装
置本体との間に真空引き配管10を設けてあり、真空引
き配管10に真空制御弁(流量制御弁)3や真空仕切り
弁16を設けてある。図2中17は圧力釜2に真空引き
配管10の入口と対向するように設けた内部トレーであ
る。そして真空引き装置本体から水蒸気を吸引すると圧
力釜2内の水蒸気が真空引き配管10を介して吸引され
るが、このとき真空制御弁3にて流量制御されて吸引さ
れる。
段の真空制御弁3の二次側に蒸気の断熱膨張による蒸気
の降温により発生するドレン水Wの量が多く、真空制御
弁3内にドレン水Wが逆流して浸入した場合、真空制御
弁3に流量抵抗が著しく低下して本来の真空制御弁3の
機能である流量制御ができなくなるという問題がある。
例えば、図2に示すように真空引きの前に真空引き配管
10の二次側配管10aにドレン水Wが溜まっている
と、ドレン水Wの一部が真空制御弁3内に流入した状態
になる。このとき真空制御弁3は所定の水蒸気が流れる
ように開かれているが(ドレン水Wで流路の一部が塞が
れているためにその断面積だけ余分に開かれている)、
真空引き運転をすると、図2の矢印のように水蒸気が流
れると共にドレン水Wも水蒸気と同じように流れ、真空
制御弁3内のドレン水がなくなると、ドレン水Wによる
抵抗がなくなり、水蒸気の流れの抵抗が少なくなり、所
定の流量制御ができなくなる。このようにドレン水Wの
影響により真空制御弁3での流量制御が安定よくできな
くなる。
装置の真空度の変化、真空配管抵抗、真空配管の断熱性
及び真空配管周辺温度、セメント板等の窯業系製品から
の水分蒸発量等の複数の要因によって、真空制御弁の二
次側に発生するドレン水の量は影響を受け、これをオー
トクレーブ養生装置の設計時に予測することは困難であ
る。
あって、真空制御弁の流量制御の異常を防止し、高圧水
蒸気による養生前の積載した窯業系製品間の隙間の空気
の除去や高圧水蒸気による養生後の窯業系製品の降温を
支障なく行い、窯業系製品のオートクレーブ養生を円滑
に行うことを課題とする。
に本発明オートクレーブ養生装置は、養生される窯業系
製品1を内部に入れて高圧水蒸気で養生を行う圧力釜2
と、圧力釜2に高圧水蒸気を供給する蒸気供給手段と、
圧力釜2内を減圧するための真空制御手段とを具備する
ものにおいて、真空制御手段の真空制御弁3の付近のド
レン水を抜くための水除去手段を設けて成ることを特徴
とする。高圧水蒸気による養生前の積載した窯業系製品
1間の隙間の空気の除去や高圧水蒸気による養生後の窯
業系製品1の降温のために真空制御手段で圧力釜2内の
減圧を行ったとき、真空制御弁3の二次側に断熱膨張に
よる蒸気の降温により発生したドレン水を水抜き手段に
て抜くことができ、真空制御弁3へドレン水が逆流して
浸入するという弊害をなくすことができる。
けたことを特徴とすることも好ましい。この場合ドレン
水除去弁4にてドレン水を容易に抜くことができる。ま
た水除去手段にはドレンタンク5を設けたことを特徴と
することも好ましい。この場合ドレンタンク5にドレン
水を溜めてから抜くことができる。さらに水除去手段を
設ける他に、真空制御弁3の二次側の配管を上方に立ち
上げないようにして成ることを特徴とすることも好まし
い。この場合、真空制御弁3の二次側の配管で発生して
蓄積したドレン水が真空制御弁3に逆流するのを防止で
きる。
図1に示す。圧力釜2は内部にセメント板のような窯業
系製品1を積載して収納し、この状態で高圧水蒸気にて
窯業系製品1を養生するものである。加圧水蒸気発生用
ボイラー14は圧力釜2に蒸気供給配管6にて連通させ
てあり、加圧水蒸気発生用ボイラー14で発生した水蒸
気を圧力釜2に供給できるようになっている。蒸気供給
配管6には開閉自在な蒸気弁7を装着してある。また圧
力釜2から蒸気排出配管8を導出してあり、蒸気排出配
管8には開閉自在な排気弁9を装着してある。この蒸気
排気配管8は圧力釜2の蒸気を排気するものである。ま
た圧力釜2から真空引き配管10を導出してあり、真空
引き配管10を真空引き装置本体11に連通させてあ
り、真空引き配管10の途中には真空制御弁(流量制御
弁)3を装着してある。真空引き装置本体11はジェッ
トコンデンサー12やポンプ13で構成され、水蒸気を
吸い込んで真空引きするようになっている。つまり、ポ
ンプ13を駆動することでジェットコンデンサー12に
冷却水を噴射し、エゼクター作用にて水蒸気を吸い込
み、吸い込んだ水蒸気を冷却して液化することで真空引
きするようになっている。ジェットコンデンサー12で
液化した水は必要に応じて水タンク(図示せず)に溜め
られ、ポンプ13にて冷却水として供給されるようにな
っている。真空引き配管10の真空制御弁3より二次側
の二次側配管10aには真空制御弁3に近い位置でドレ
ン配管15を分岐してあり、ドレン配管15にはドレン
タンク5及びドレン水除去弁4を装着してある。また上
記真空引き配管10の二次側配管10aは途中を立ち上
げないように形成してある。つまり、図2のように二次
配管10aの途中に立ち上げ部分aを設けていなく、図
1に示すように水平にするか、逆に真空引き装置本体1
1側を低くしてある。
業系製品1としてはセメント板等がある。本実施の形態
では、例えば、セメント42重量%、フライアッシュ4
2重量%、珪石ふん10重量%、パルプ6重量%になる
ように調整したものを水で混練し、抄造後に加圧成形
し、この成形体を80℃で24時間蒸気養生したセメン
ト板が用いられものであって、このセメント板は複数枚
積載した状態で圧力釜2に搬入される。圧力釜2内での
加圧水蒸気養生に先立ち、排気弁9のみを開いて圧力釜
2が密閉され、蒸気弁7を開いて加圧水蒸気発生用ボイ
ラー14から圧力釜2内に約20分間水蒸気が導入さ
れ、圧力釜2内の空気と水蒸気とが置換される。この
後、排気弁9と蒸気弁7とを閉じた後、真空引き装置本
体11から真空引き配管10を介して圧力釜2内の真空
引きが行われる。このとき、真空制御弁3を開いて例え
ば−0.7Kg/cm2 Gまで減圧される。減圧するこ
とにより、圧力釜2内及びセメント板から放出された水
蒸気の一部は真空制御弁3の二次側の二次側配管10a
で凝縮する。この凝縮したドレン水はドレン配管15を
介してドレンタンク5に蓄積され、ドレン水が真空制御
弁3に逆流して浸入するのが防止される。このとき、二
次側配管10aを上方に立ち上げないようにしてあるた
めに一層ドレン水の逆流を防止できる。真空引き後、真
空制御弁3が閉じられ、その後ドレン水除去弁4が開か
れてドレン水が排出される。その後、蒸気弁7を開いて
加圧水蒸気発生用ボイラー14から圧力釜2内に高圧の
水蒸気が導入され、セメント板のような窯業系製品1が
高圧水蒸気養生される。高圧水蒸気養生した後、排気弁
9を開いて圧力釜2内に水蒸気が排気される。水蒸気が
排気された後、排気弁9が閉じられると共に真空制御弁
3が開かれて上記と同様に真空引きされてセメント板の
ような窯業系製品1の降温が行われる。このときも凝縮
により発生したドレン水がドレンタンク5に蓄積され、
上記と同様に排出されるために真空制御弁3にドレン水
が逆流して浸入する弊害が防止される。
空制御弁の付近のドレン水を抜くための水除去手段を設
けているので、高圧水蒸気による養生前の積載した窯業
系製品間の隙間の空気の除去や高圧水蒸気による養生後
の窯業系製品の降温のために真空制御手段で圧力釜内の
減圧を行ったとき、真空制御弁の二次側に断熱膨張によ
る蒸気の降温により発生したドレン水を水抜き手段にて
抜くことができ、真空制御弁へドレン水が逆流して浸入
するという弊害をなくして真空制御弁の流量制御を安定
できるものであり、積載した窯業系製品間の隙間の空気
を除去する制御や高圧水蒸気養生後の窯業系製品の降温
制御の精度を向上できて製造した窯業系製品の品質低下
等を防止できるものである。
水除去手段にはドレン水除去弁を設けたので、ドレン水
除去弁にてドレン水を容易に抜くことができるものであ
る。また本発明の請求項3の発明にあっては、水除去手
段にはドレンタンクを設けたので、ドレンタンクにドレ
ン水を溜めてから抜くことができてドレン水を容易に抜
くことができるものである。
は、水除去手段を設ける他に、真空制御弁の二次側の配
管を上方に立ち上げないようにしてあるので、真空制御
弁の二次側の配管で発生して蓄積したドレン水が真空制
御弁に逆流するのを一層防止できるものである。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 養生される窯業系製品を内部に入れて高
圧水蒸気で養生を行う圧力釜と、圧力釜に高圧水蒸気を
供給する蒸気供給手段と、圧力釜内を減圧するための真
空制御手段とを具備するオートクレーブ養生装置におい
て、真空制御手段の真空制御弁の付近のドレン水を抜く
ための水除去手段を設けて成ることを特徴とするオート
クレーブ養生装置。 - 【請求項2】 水除去手段にはドレン水除去弁を設けた
ことを特徴とする請求項1記載のオートクレーブ養生装
置。 - 【請求項3】 水除去手段にはドレンタンクを設けたこ
とを特徴とする請求項1または請求項2記載のオートク
レーブ養生装置。 - 【請求項4】 水除去手段を設ける他に、真空制御弁の
二次側の配管を上方に立ち上げないようにして成ること
を特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記
載のオートクレーブ養生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26602695A JP3443214B2 (ja) | 1995-10-13 | 1995-10-13 | オートクレーブ養生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26602695A JP3443214B2 (ja) | 1995-10-13 | 1995-10-13 | オートクレーブ養生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09109133A JPH09109133A (ja) | 1997-04-28 |
JP3443214B2 true JP3443214B2 (ja) | 2003-09-02 |
Family
ID=17425362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26602695A Expired - Lifetime JP3443214B2 (ja) | 1995-10-13 | 1995-10-13 | オートクレーブ養生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3443214B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
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-
1995
- 1995-10-13 JP JP26602695A patent/JP3443214B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09109133A (ja) | 1997-04-28 |
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