JP3442612B2 - グロメット - Google Patents

グロメット

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JP3442612B2
JP3442612B2 JP06674897A JP6674897A JP3442612B2 JP 3442612 B2 JP3442612 B2 JP 3442612B2 JP 06674897 A JP06674897 A JP 06674897A JP 6674897 A JP6674897 A JP 6674897A JP 3442612 B2 JP3442612 B2 JP 3442612B2
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grommet
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徹 山口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤハーネスな
どの電線を自動車等に配索する際に使用されるグロメッ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤハーネスなどの電線をエンジンル
ームから車室内に引き込む際には、電線をダッシュボー
ド等のパネルに貫通させる必要があり、この貫通部分の
電線の保持及び防水性を確保するため、パネルの電線部
分にグロメットが取り付けられる。
【0003】図6は、一般的なグロメットを示し、筒状
の本体部1の軸方向に電線挿通孔2が形成され、本体部
1の一端側の外面には、図示を省略したパネルへの取り
付けを行うための嵌着溝3が形成されている。又、本体
部1の他端側は、電線が挿入されて電線に密着する挿入
口4となっている。嵌着溝3は、パネルに形成された貫
通孔に嵌合する幅及び深さに形成され、この嵌着溝3の
嵌合によってパネルへの固定がなされると共に、防水を
行うようになっている。
【0004】ところが、このグロメットは嵌着溝3が1
条のため、孔径が異なるようにパネルに形成された貫通
孔に対して、取り付けができない不便さを有している。
【0005】これに対し、実開昭59−47181号公
報には、孔径が異なっている貫通孔に対しても適用する
ことが可能なグロメットが開示されている。図6及び図
7は、この公報に記載されたグロメット5、6をそれぞ
れ示す。
【0006】これらのグロメット5、6は、筒状の本体
部7の外面に複数条の嵌着溝8、9、10を形成するも
のであり、複数の嵌着溝8、9、10は本体部の軸方向
に沿って間隔を有して配置されている。又、隣接する嵌
着溝8、9、10は、本体部7に形成した段差11によ
って外方側への突出量が異なっている。これにより嵌着
溝8、9、10が異なった孔径の貫通孔にそれぞれ嵌合
することができ、単一のグロメットにより孔径が異なっ
た貫通孔に適用することが可能となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6及
び図7に示すグロメット5、6は、複数の嵌着溝8、
9、10を本体部7の長さ方向に沿って形成するため、
本体部7が長くなると共に、嵌着溝8、9、10の突出
量を異なるようにしているため、本体部7の径が大きく
なっている。これによりグロメットの全体が大きくな
り、取り付けのためのスペースを広く必要としている。
又、グロメットを成形するための樹脂量を多く必要と
し、重量が大きくなって取り扱い性が低下するばかりで
なく、コスト高ともなっている。
【0008】本発明は、このような従来の問題点を考慮
してなされたものであり、異なった孔径の貫通孔に適用
することができる構造であっても、大型化したり、重量
が大きくなることのないコンパクトなグロメットを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、電線が挿通する筒状の本体部が
裏返し可能な弾性を有しており、深さが異なる複数の嵌
着溝が前記本体部の内面及び外面に形成されていること
を特徴とする。
【0010】本体部の内面及び外面の嵌着溝は深さが異
なることにより、孔径が異なるパネルの貫通孔にそれぞ
れ対応しており、本体部の外面側にある嵌着溝がパネル
の貫通孔に嵌合する。孔径が異なった貫通孔に対して
は、本体部を裏返して内面側の嵌着溝を露出させて嵌合
させることができる。
【0011】これにより単一のグロメットで異なった孔
径の貫通孔に適用することができるが、嵌着溝が本体部
の内面及び外面に形成されるため、嵌着溝の配置のため
に本体部を長くする必要がないと共に、本体部の径を大
きくする必要がなくなる。このためグロメットが大きく
なることがないと共に重量化することがなく、取り扱い
性が向上し、取り付けスペースも広く必要とすることが
ない。
【0012】請求項2の発明は、請求項1記載のグロメ
ットであって、前記本体部に設けた電線の挿入口部分
に、電線の挿入方向と交差する方向に延びるリブが形成
され、このリブが前記本体部の裏返しと共に裏返し可能
となっていることを特徴とする。
【0013】電線の挿通口部分に形成したリブは本体部
の裏返しと共に裏返しされ、裏返しによってリブの間が
挿通口となる。従って、本来の挿通口とリブによる挿通
口とが反転自在に形成されるため、異なった外径の電線
に対しても密着することができる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
記載のグロメットであって、前記本体部に肉厚部が形成
され、前記複数の嵌着溝が肉厚部の内面及び外面に形成
されていることを特徴とする。
【0015】本体部が裏返しされることによって、肉厚
部も裏返しされる。裏返し以前及び裏返し以後におい
て、肉厚部はその肉厚によって本体部からの突出量が異
なり、肉厚部の内面及び外面に形成されている嵌着溝も
突出量が異なる。従って、異なった孔径の貫通孔に対し
て嵌合を行うことができる。
【0016】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
か一項に記載のグロメットであって、前記複数の嵌着溝
が電線の挿通方向に沿ってずれた位置に形成されている
ことを特徴とする。
【0017】嵌着溝をずれた位置に配置することによっ
て、本体部の肉厚を確保でき、強度のあるグロメットと
することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、本発明の一実施形
態を示し、図1は裏返し前の断面、図2は裏返し後の断
面であり、グロメット12は、筒状の本体部13と、本
体部13に形成された複数の嵌着溝14、15とを備え
ている。
【0019】本体部13は絶縁性樹脂によって形成され
ることによって裏返し可能な弾性を有しており、図示を
省略したワイヤハーネスなどの電線が内部に挿通する。
本体部13の一端側は、電線が挿入されて電線に密着す
る挿入口16となっており、本体部13の他端側は図示
を省略したパネルへの取り付けが行われる。この他端側
は、他の部位よりも樹脂量が多くなった肉厚部17とな
っている。
【0020】嵌着溝14、15は、他端側の肉厚部17
に形成されている。嵌着溝14、15は肉厚部17に対
する深さが異なっており、これによりパネルに形成され
ている異なった孔径の貫通孔にそれぞれ対応している。
本体部13の裏返し前の状態では、図1に示すように、
嵌着溝15が本体部13の外面に位置し、嵌着溝14が
本体部13の内面に位置しているが、裏返し後の状態で
は、図2に示すように嵌着溝14が外面に、嵌着溝15
が内面に位置するようになっている。
【0021】この場合、嵌着溝14、15は電線の挿通
方向に沿ってずれた位置に形成されている。嵌着溝1
4、15が電線挿通方向と同一位置に形成された場合
は、肉厚部に薄い部分が部分的にできて強度が低下する
が、ずれた位置に形成されることにより、肉厚部17が
極端に薄くなることがなく、強度が低下することがない
ため、大きな耐久性を付与することができる。
【0022】さらに、電線が挿入される挿入口16に
は、リブ18が形成されている。リブ18は電線挿入方
向と交差する方向、この実施形態では直交する方向に沿
って延びている。このリブ18は本体部13の裏返し前
は、図1に示すように挿入口16の外側に位置して外方
に延びているが、裏返し後においては図2に示すよう
に、挿入口16内に位置する。この状態では、リブ18
の間が電線の挿入口となり、挿入口16の径が小さくな
る。
【0023】このようなグロメット12において、本体
部13を裏返し前の状態では、図1及び図4(a)で示
すように、深さの大きな嵌着溝15が本体部13の外面
に位置している。この嵌着溝15はパネル側の小さな孔
径の貫通孔に対応しており、嵌着溝15が孔径の小さな
貫通孔に嵌合し、この嵌合によってグロメット12をパ
ネルに固定することができる。この裏返し前の状態で
は、図1及び図3(a)で示すように挿入口16は元の
径を維持しており、外径が比較的に大きな電線に密着す
る。
【0024】これに対し、本体部13の内部から、図1
に示す方向への力Fを作用させる。この力Fによって本
体部13が反転して裏返される。図2及び図4(b)は
この状態を示し、嵌着溝15が本体部13の内面に移動
する一方、嵌着溝14が本体部13の外面に位置する。
嵌着溝14は深さが小さくなっており、パネル側の大き
な孔径の貫通孔に対応し、その貫通孔に嵌合して固定さ
れる。
【0025】又、本体部13の裏返しと共に、挿入口1
6部分も裏返されるため、図2及び図3(b)で示すよ
うに、リブ18が挿入口16の内側に位置する。かかる
リブ18の間は比較的狭くなっており、このリブ18の
間が挿入口となる。このため、比較的外径が小さな電線
を挿入しても電線に密着することができる。
【0026】このような実施形態では、本体部を反転さ
せて裏返すことによって、パネルの異なった孔径の貫通
孔に嵌合することができる。しかも、嵌合を行う嵌着溝
が本体部の内面及び外面に形成されるため、嵌着溝の配
置のために本体部を長くする必要がないと共に、本体部
の径を大きくする必要がなくなる。このため図5に示す
一般的なグロメットと同程度の大きさで良く、取り扱い
性が向上し、取り付けスペースも広く必要とすることが
ない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、本体部を裏返すことによって異なった嵌着溝に
切り替わるため、パネルの異なった孔径の貫通孔に適用
することができる。しかも、嵌着溝が本体部の内面及び
外面に形成されるため、嵌着溝の配置のために本体部を
長くする必要がないと共に、本体部の径を大きくする必
要がなくなり、グロメットが大きくなることがなく、取
り扱い性が向上し、取り付けスペースも広く必要とする
ことがない。
【0028】請求項2の発明によれば、電線の挿通口部
分に形成したリブが本体部の裏返しと共に裏返しされて
挿通口となる。従って、本来の径の挿通口とリブが形成
する径の挿通口とに切り換えることができ、異なった外
径の電線に対しても密着することができる。
【0029】請求項3の発明によれば、本体部の肉厚部
に嵌着溝が形成されるため、肉厚部の裏返しによって、
嵌着溝の突出量が異なり、これにより異なった孔径の貫
通孔に対して嵌合することができる。
【0030】請求項4の発明によれば、嵌着溝がずれた
位置となっているため、本体部の肉厚を確保でき、強度
のあるグロメットとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の裏返し前の断面図であ
る。
【図2】一実施形態の裏返し後の断面図である。
【図3】(a)及び(b)は挿入口部分の変化を示す断
面図である。
【図4】(a)及び(b)は嵌着溝の切換えを示す断面
図である。
【図5】従来の一般的なグロメットの断面図である。
【図6】改良された従来のグロメットの断面図である。
【図7】改良された従来の別のグロメットの断面図であ
る。
【符号の説明】
12 グロメット 13 本体部 14 15 嵌着溝 16 挿入口 17 肉厚部 18 リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 17/58 B60R 16/02 622 H02G 3/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線が挿通する筒状の本体部が裏返し可
    能な弾性を有しており、深さが異なる複数の嵌着溝が前
    記本体部の内面及び外面に形成されていることを特徴と
    するグロメット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のグロメットであって、 前記本体部に設けた電線の挿入口部分に、電線の挿入方
    向と交差する方向に延びるリブが形成され、このリブが
    前記本体部の裏返しと共に裏返し可能となっていること
    を特徴とするグロメット。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のグロメット
    であって、 前記本体部に肉厚部が形成され、前記複数の嵌着溝が肉
    厚部の内面及び外面に形成されていることを特徴とする
    グロメット。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載のグ
    ロメットであって、 前記複数の嵌着溝が電線の挿通方向に沿ってずれた位置
    に形成されていることを特徴とするグロメット。
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JPH06448U (ja) * 1992-06-17 1994-01-11 一雄 上 簡易アダプター式吸引装置
JPH06165347A (ja) * 1992-11-25 1994-06-10 Yazaki Corp グロメット及びその成形方法
JP3291150B2 (ja) * 1995-02-06 2002-06-10 矢崎総業株式会社 グロメット及びその装着方法

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