JP2524097Y2 - コネクタの防水栓 - Google Patents

コネクタの防水栓

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JP2524097Y2
JP2524097Y2 JP4019491U JP4019491U JP2524097Y2 JP 2524097 Y2 JP2524097 Y2 JP 2524097Y2 JP 4019491 U JP4019491 U JP 4019491U JP 4019491 U JP4019491 U JP 4019491U JP 2524097 Y2 JP2524097 Y2 JP 2524097Y2
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典 井上
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コネクタの防水栓、特
に電気接続子の抜け防止のための係止機構を備えてなる
防水栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の防水栓として、図10に
示される如く、弾性変形自在なゴム栓101と、ゴム栓
101を補強するための補強筒体102との2部材から
構成された防水栓103があった。
【0003】ゴム栓101は内部に電線104が弾性変
形により密着状に挿通される挿通孔101aを備えた内
層筒部101bと、図示省略のコネクタハウジングの内
周面側に弾性変形により密着状として装着される外層筒
部101cと、内層筒部101bの軸心方向一側部に該
軸心方向に沿って延設された連結筒部101dとから構
成されている。
【0004】また、補強筒体102は硬質の合成樹脂絶
縁体よりなり、円筒状の筒本体102aと、筒本体10
2aの軸心方向一端側に径方向外方に張出し形成された
フランジ部102bとから構成されている。
【0005】そして、補強筒体102の筒本体102a
がゴム栓101の内層筒部101bと外層筒部101c
間に嵌入もしくは一体成形により介装されて防水栓10
3が構成され、挿通孔101aを通じて電線104が挿
通されると共に、電線104の突出端側に電気接続子1
05が接続され、また電気接続子105の抱持片105
aが連結筒部101d外周に沿ってカシメ止めされ、所
定のコネクタハウジングに装着されるよう構成されてい
る。
【0006】例えば、この種の防水栓103として実開
昭62−147277号公報、実開平1−121276
号公報等に開示のものがある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の防水栓103構造によれば、補強筒体102の筒本
体102aおよびフランジ部102b、もしくはフラン
ジ部102bのみが周方向に連続する環状に構成されて
おり、電線104をゴム栓101の挿通孔101a内に
挿通する際、内層筒部101bの拡径方向に対する弾性
変形が補強筒体102の剛性によって制限されるため、
電線104の挿通が円滑に行なえず、困難な作業となっ
ていた。また内層筒部101bの拡径方向の弾性変形が
制限を受けるため、弾性変形量が多く確保できず、外径
の異なる異種サイズの電線104に共用することができ
なかった。
【0008】そこで、本考案は上記問題点に鑑み、電線
の挿通作業が容易に行え、また異種サイズの電線にも共
用可能なコネクタの防水栓を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段は、電線が密着状に挿通される内層筒部
と、コネクタハウジングの内周面側に密着状とされる外
層筒部と、内層筒部の軸心方向一側部に該軸心方向に沿
って延設されると共に電気接続子が抱持状に連結される
連結筒部とを備えてなるゴム栓と、前記内層筒部と外層
筒部間に介装された補強筒体とからなるコネクタの防水
栓において、前記補強筒体に、その軸心方向両端よりそ
れぞれ他端方向にスリットが、周方向に離間して複数形
成されると共に、両端からのスリットが周方向に関して
互いにオーバーラップして形成されてなる点にある。
【0010】また前記補強筒体を、周方向複数に分割形
成してもよい。
【0011】さらに補強筒体を、周方向に分割状とされ
た複数の筒分割体と、各筒分割体を互いに連結する伸張
自在な連結部とからなる構造としてもよい。
【0012】
【作用】本考案によれば、補強筒体に両端よりそれぞれ
オーバーラップ状に形成されたスリットによって補強筒
体が径方向外方側へ拡径変形可能となり、ここにゴム栓
の内層筒部の拡径方向に対する弾性変形の規制が緩和さ
れ、拡径方向の弾性変形量が多く確保でき、防水栓に対
する電線の挿通作業が容易となる。また拡径方向の弾性
変形量が多くなるため、異種サイズの電線にも共用が可
能となる。
【0013】また補強筒体を周方向複数に分割した場合
や、周方向に分割状とされた各筒分割体を伸張自在な連
結部で連結している場合も、同様にゴム栓の内層筒部の
拡径方向に対する弾性変形の規制が緩和される。
【0014】
【実施例】以下、第1考案の第1実施例を図面に基づい
て説明すると、図1乃至図4において、1は防水栓で、
ゴム栓2と補強筒体3とから構成されている。
【0015】ゴム栓2は従来同様、電線が挿通される挿
通孔2aを備えた内層筒部2bと、内層筒部2bの外周
側の外層筒部2cと内層筒部2bの軸心方向一側部に該
軸心方向に沿って延設状とされた連結筒部2dとから構
成されている。そして内層筒部2bの内周面および外層
筒部2cの外周面にはそれぞれ周方向の突条2e,2f
が、軸心方向に離間して複数形成されている。
【0016】また、補強筒体3は硬質の合成樹脂絶縁体
より成形されてなり、従来同様、円筒状の筒本体3a
と、筒本体3aの軸心方向一端側に径方向外方に張出し
形成されたフランジ部3bとから構成されている。そし
て本実施例の補強筒体3にあっては、その軸心方向両端
よりそれぞれ軸心方向に沿って他端方向に複数宛スリッ
ト3cが形成されており、フランジ部3bはスリット3
cによって周方向に複数に分割された構造となってい
る。また補強筒体3の両端からそれぞれ形成されたスリ
ット3cは周方向に所定間隔を有して交互に形成される
と共に、周方向に関して互いに長さLだけオーバーラッ
プして形成されている。なお、オーバーラップする長さ
Lは1mm以上とすることが好ましい。
【0017】そして、予め成形された補強筒体3を埋設
状としてゴム栓2部分が成形され、防水栓1を構成して
いる。
【0018】次に、図5に示される如く、コネクタハウ
ジング5に組付ける場合には、先ず、ゴム栓2の挿通孔
2aに電線6を挿通させ、連結筒部2d側より突出する
電線6の芯線部を電気接続子7の接続部7aにカシメ固
定する。次いで、電気接続子7の抱持片7bを外層筒部
2c側の端面に当接状として連結筒部2d外周面側に抱
持状としてカシメ固定すれば、ゴム栓2の連結筒部2d
と電線6も一体的に圧着固定される。その後、電気接続
子7をコネクタハウジング5内に挿入し、ホルダ8を装
着すれば、電気接続子7はコネクタハウジング5の抜止
片5aに抜止め係止されると共に電気接続子7に連結さ
れた防水栓1がホルダ8によって抜止めされ、ここに二
重の係止機構が構成される。
【0019】第1実施例は以上のように構成されてお
り、補強筒体3に両端側より互いにオーバーラップ状に
スリット3cが形成されているため、補強筒体3の筒本
体3aおよびフランジ部3bが径方向外方側および内方
側へ拡径および縮径変形可能となり、ここにゴム栓2の
内層筒部2bおよび外層筒部2cの径方向に対する弾性
変形の規制が緩和され、ゴム栓2の径方向の弾性変形量
が多く確保でき、挿通孔2aに電線6を挿通する際、内
層筒部2b、外層筒部2cおよび補強筒体3が比較的容
易に拡径変形し、容易に電線6を挿通することができ、
電線6の挿通作業が容易となる。また防水栓1自体の径
方向の弾性変形量が多くなるため、異種サイズの電線6
にも共用が可能となり、部材の兼用化が図れる。そして
コネクタハウジング5に対する装着状態にあっては、補
強筒体3の剛性による補強作用によって、内層筒部2b
内周面と電線6外周面間および外層筒部2c外周面とコ
ネクタハウジング5内周面間のシール性が強化され、良
好なシール効果が発揮される。
【0020】図6および図7は他の実施例に係る補強筒
体3を示しており、図6はスリット3cが2個所宛形成
された第2実施例、図7はスリット3cが3個所宛形成
された第3実施例を示している。
【0021】また図8は第2考案に係る実施例としての
補強筒体3を示しており、補強筒体3が周方向2分割状
に形成された対の筒分割体3dからなり、前述同様、ゴ
ム栓2の内層筒部2bと外層筒部2c間に埋設状に一体
成形される。なお、2分割に限らず、3分割等であって
もよい。
【0022】さらに図9は第3考案に係る実施例として
の補強筒体3を示しており、補強筒体3が周方向に2分
割状とされた対の筒分割体3dと、各筒分割体3dの各
フランジ部3bの周方向対向面を互いに連結する連結部
としてのヒンジ片3eとからなり、各ヒンジ片3eはU
字状に屈曲形成された薄肉片とされ、伸張自在とされて
いる。ここに各筒分割体3dはヒンジ片3eにより連結
一体化されると共に、ヒンジ片3eの伸張により拡径方
向に移動可能とされる。そして各筒分割体3dおよび各
ヒンジ片3eは例えば合成樹脂絶縁体により一体形成さ
れ、ゴム栓2の内層筒部2bと外層筒部2c間に埋設状
に一体成形される。なお、ヒンジ片3eを両側に設けた
構造を示しているが、一方のみであってもよい。また補
強筒体3は2分割に限らず、3分割等であってもよい。
【0023】なお、上記各実施例において、補強筒体3
が硬質の合成樹脂絶縁体よりなるものを示しているが、
剛性を有する絶縁材であればよい。また補強筒体3が内
層筒部2bと外層筒部2c間に埋設状とされる構造を示
しているが、内層筒部2bと外層筒部2c間に嵌入部を
形成し、補強筒体3を嵌入状に装着する方式であっても
よい。
【0024】
【考案の効果】以上のように、第1考案、第2考案およ
び第3考案のコネクタの防水栓によれば、ゴム栓の内層
筒部と外層筒部間に介装された補強筒体が、スリットや
分割構造によって径方向外方側への拡径変形が可能とな
り、従ってゴム栓の内層筒部の拡径方向の弾性変形量が
多く確保でき、防水栓に対する電線の挿通が容易とな
り、電線の挿通作業を容易に行うことができると共に異
種サイズの電線にも共用が可能となり兼用化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1考案の第1実施例における補強筒体の斜視
図である。
【図2】同側断面図である。
【図3】第1実施例における防水栓全体の斜視図であ
る。
【図4】同側断面図である。
【図5】コネクタハウジングに組付けた状態を示す側断
面図である。
【図6】同第2実施例に係る補強筒体の斜視図である。
【図7】同第3実施例に係る補強筒体の斜視図である。
【図8】第2考案の実施例に係る補強筒体の斜視図であ
る。
【図9】第3考案の実施例に係る補強筒体の斜視図であ
る。
【図10】従来例を示す防水栓の側断面図である。
【符号の説明】
1 防水栓 2 ゴム栓 2a 挿通孔 2b 内層筒部 2c 外層筒部 2d 連結筒部 3 補強筒体 3c スリット 3d 筒分割体 3e ヒンジ片 5 コネクタハウジング 6 電線 7 電気接続子

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線が密着状に挿通される内層筒部と、
    コネクタハウジングの内周面側に密着状とされる外層筒
    部と、内層筒部の軸心方向一側部に該軸心方向に沿って
    延設されると共に電気接続子が抱持状に連結される連結
    筒部とを備えてなるゴム栓と、前記内層筒部と外層筒部
    間に介装された補強筒体とからなるコネクタの防水栓に
    おいて、前記補強筒体に、その軸心方向両端よりそれぞ
    れ他端方向にスリットが、周方向に離間して複数形成さ
    れると共に、両端からのスリットが周方向に関して互い
    にオーバーラップして形成されてなることを特徴とする
    コネクタの防水栓。
  2. 【請求項2】 電線が密着状に挿通される内層筒部と、
    コネクタハウジングの内周面側に密着状とされる外層筒
    部と、内層筒部の軸心方向一側部に該軸心方向に沿って
    延設されると共に電気接続子が抱持状に連結される連結
    筒部とを備えてなるゴム栓と、前記内層筒部と外層筒部
    間に介装された補強筒体とからなるコネクタの防水栓に
    おいて、前記補強筒体が、周方向複数に分割形成されて
    なることを特徴とするコネクタの防水栓。
  3. 【請求項3】 電線が密着状に挿通される内層筒部と、
    コネクタハウジングの内周面側に密着状とされる外層筒
    部と、内層筒部の軸心方向一側部に該軸心方向に沿って
    延設されると共に電気接続子が抱持状に連結される連結
    筒部とを備えてなるゴム栓と、前記内層筒部と外層筒部
    間に介装された補強筒体とからなるコネクタの防水栓に
    おいて、前記補強筒体が、周方向に分割状とされた複数
    の筒分割体と、各筒分割体を互いに連結する伸張自在な
    連結部とからなることを特徴とするコネクタの防水栓。
JP4019491U 1991-04-30 1991-04-30 コネクタの防水栓 Expired - Lifetime JP2524097Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010205656A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Yazaki Corp 防水栓、該防水栓を有するワイヤハーネス

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