JP3440832B2 - 感光性ポリイミド前駆体組成物 - Google Patents
感光性ポリイミド前駆体組成物Info
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Description
膜として有用な感光性ポリイミド前駆体組成物に関する
もので、さらに環境に優しい水系の現像液で現像できる
感光性ポリイミド前駆体組成物に関するものである。
型の耐熱性樹脂前駆体組成物としては、ポリアミド酸に
ナフトキノンジアジドを添加したもの(特開昭52−1
3315号公報)、水酸基を有した可溶性ポリイミドに
ナフトキノンジアジドを添加したもの(特開昭64−6
0630号公報)、水酸基を有したポリアミドにナフト
キノンジアジドを添加したもの(特開昭56−2714
0号公報)などが知られていた。
ポリアミド酸にナフトキノンジアジドを添加したもので
は、ナフトキノンジアジドのアルカリ現像液に対する溶
解阻害効果よりポリアミド酸のカルボキシル基の溶解性
が高いために、ほとんどの場合希望するパターンを得る
ことが出来ないという問題点があった。また、水酸基を
有した可溶性ポリイミド樹脂にナフトキノンジアジドを
添加したものでは、今述べたような問題点は少なくなっ
たものの、可溶性にするために構造が限定されること、
得られるポリイミド樹脂の耐溶剤性が悪いことなどが問
題であった。水酸基を有したポリアミド樹脂にナフトキ
ノンジアジドを添加したものも、溶解性を出すために構
造にある限定があること、そのために熱処理後に得られ
る樹脂の耐溶剤性に劣ることなどが問題であった。
した新規な酸成分とジアミンからなるポリイミド前駆体
にナフトキノンジアジドを添加することで、露光前はア
ルカリ現像液にほとんど溶解せず、露光すると容易にア
ルカリ現像液に溶解する感光性ポリイミド前駆体組成物
を提供することを目的とする。
カリ現像可能であり、かつ熱処理後の耐溶剤性に優れた
感光性ポリイミド前駆体組成物を提供することを目的と
する。
一般式(1)で表される構造単位を90モル%以上有す
るポリマーと、(b)キノンジアジド化合物を含有する
ことを特徴とする感光性ポリイミド前駆体組成物。
一般式(4)で表される構造であり、R2は少なくとも
2個以上の炭素原子を有する2価の有機基、R3は水素
または炭素数1から20までの有機基、nは10〜10
0000の整数、mは2、pは1から4の整数を示
す。)
は水酸基を有した炭素数3から20の3から6価の有機
基であり、水酸基がアミド結合と隣り合った位置にあ
る。R12、R13は水素または炭素数1から20の有機
基、t、vは1、uは1から4の整数を示す。)
ミド前駆体組成物であって、一般式(1)記載のR1お
よび/またはR2にフッ素原子が5〜25重量%含まれ
ていることを特徴とする請求項1記載の感光性ポリイミ
ド前駆体組成物であり、さらにかかる請求項1記載の感
光性ポリイミド前駆体組成物であって、一般式(1)記
載のR1および/またはR2にケイ素原子を含み、ケイ素
原子を有した基がR1 および/またはR 2 成分の1〜20
モル%含まれていることを特徴とする請求項1記載の感
光性ポリイミド前駆体組成物である。
造単位を主成分とするポリマーとは、加熱あるいは適当
な触媒により、イミド環や、その他の環状構造を有する
ポリマーとなり得るものである。環状構造となること
で、耐熱性、耐溶剤性が飛躍的に向上する。
の構造成分を表しており、このジカルボン酸は芳香族環
を含有し、かつ1または2個のカルボキシル基と1から
4個の水酸基を有した、炭素数6〜30の4から8価の
有機基が好ましい。
な構造成分が好ましく、この場合、R9、R11は芳香族
環を含んだものが好ましい。好ましい構造成分としてト
リメリット酸残基のようなものを挙げることができる。
またR10は水酸基を有した炭素数3から20の3から6
価の有機基が好ましい。さらに、水酸基はアミド結合と
隣り合った位置にあることが好ましい。このような例と
して、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、ビス(3−ヒドロキシ−4−アミノフェニル)
プロパン、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェ
ニル)エーテル、3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒ
ドロキシビフェニル、2,4−ジアミノフェノール、
2,5−ジアミノフェノール、1,4−ジアミノ−2,
5−ジヒドロキシベンゼンのアミノ基が結合したものな
どをあげることができる。さらに、現像時の未露光部の
膜減りを少なくし、水リンス時の膨潤を少なくするため
にフッ素原子を有した成分であるビス(3−アミノ−4
−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパンなどを
上記に記載したような成分と共重合あるいは単独で使用
することも好ましくできる。フッ素原子の配合量は、フ
ッ素原子がポリマー全体の5重量%から25重量%にな
るように配合することが好ましい。さらに、好ましくは
10重量%から20重量%である。フッ素原子が5重量
%より少ないとフッ素原子の有する撥水性が十分に現れ
ないために、現像後の膜減りが大きくなる恐れがある。
また、フッ素原子が25重量%より多いと得られるアル
カリ現像液に対する溶解性が低下するために現像時間が
実用範囲を外れるという問題がある。さらに、ポリイミ
ド樹脂膜に関して、有機溶媒に対する耐性が低下する、
発煙硝酸にて完全に溶解しないなどの問題があるために
好ましくない。本発明におけるフッ素原子含有量は単位
分子量中のフッ素原子の個数にフッ素の原子量である1
9を乗じたものである。
素数1から20の有機基が良い。炭素数20以上になる
とアルカリ現像液に対する溶解性が低下する。またt、
vは1を示し、uは1から4までの整数を示す。uが5
以上になると、得られるポリイミド樹脂膜の特性が低下
する。
を下記に例示するが、これらに限定されない。
光性能、耐熱性を損なわない範囲で、水酸基を有さない
テトラカルボン酸、トリカルボン酸、ジカルボン酸で変
性することもできる。このような例としては、ピロメリ
ット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸、ビフェニル
テトラカルボン酸、ジフェニルエーテルテトラカルボン
酸、ジフェニルスルホンテトラカルボン酸などの芳香族
テトラカルボン酸やそのカルボキシル基2個をメチル基
やエチル基にしたジエステル化合物、ブタンテトラカル
ボン酸、シクロペンタンテトラカルボン酸などの脂肪族
のテトラカルボン酸やそのカルボキシル基2個をメチル
基やエチル基に置換したジエステル化合物、テレフタル
酸、イソフタル酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、
ジフェニルスルホンジカルボン酸、ナフタレンジカルボ
ン酸などの芳香族ジカルボン酸、アジピン酸などの脂肪
族ジカルボン酸などを挙げることができる。これらは酸
成分の50モル%以下の変性が好ましく、さらに好まし
くは30モル%以下である。50モル%以上の変性を行
うと、アルカリ現像液に対する溶解性、感光性能が損な
われる恐れがある。
造成分を表している。この中で、R2の好ましい例とし
ては、耐熱性のポリマーを得る目的から芳香族環を有し
たものが好ましく、このような例として、フェニレンジ
アミン、ジアミノジフェニルエーテル、ビス(アミノフ
ェノキシ)ベンゼン、ジアミノジフェニルメタン、ジア
ミノジフェニルスルホン、ビス(アミノフェノキシフェ
ニル)プロパン、ビス(アミノフェノキシフェニル)ス
ルホン、あるいはこれらの芳香族環上の水素原子をアル
キル基やハロゲン原子で置換した構造成分などを挙げる
ことができる。さらに、現像時の未露光部の膜減りを少
なくし、水リンス時の膨潤を少なくするためにフッ素原
子を有したジアミン化合物であるビス(トリフルオロメ
チル)ベンチジン、ビス(アミノフェノキシフェニル)
ヘキサフルオロプロパン、ビス(アミノフェニル)ヘキ
サフルオロプロパンなどを単独であるいは上記に記載し
たような芳香族ジアミン成分と共重合することも好まし
くできる。このようなフッ素原子含有ジアミンの配合量
は、フッ素原子がポリマー全体の5重量%から25重量
%になるように配合することが好ましい。さらに好まし
くは10重量%から20重量%である。フッ素原子が5
重量%以下ではフッ素原子の有する撥水性が十分に現れ
ないために、現像後の膜減りが大きくなる恐れがある。
また、フッ素原子が25重量%以上になると得られるア
ルカリ現像液に対する溶解性が低下するために現像時間
が実用範囲を外れるという問題がある。さらに、ポリイ
ミド樹脂膜に関して、有機溶媒に対する耐性が低下す
る、発煙硝酸にて完全に溶解しないなどの問題があるた
めに好ましくない。本発明におけるフッ素原子含有量は
単位分子量中のフッ素原子の個数にフッ素の原子量であ
る19を乗じたものである。
ミン成分を用いて変性することもできる。これらの例と
しては、脂肪族のシクロヘキシルジアミン、メチレンビ
スシクロヘキシルアミンなどがあげられる。このような
ジアミン成分を40モル%以上共重合すると得られるポ
リマーの耐熱性が低下する。
基を表している。得られる感光性ポリイミド前駆体溶液
の安定性からは、R3は有機基が好ましいが、アルカリ
の現像液に対する溶解性からは水素が好ましい。本発明
においては、水素と有機基を混在させることができる。
このR3の水素と有機基の割合を制御することで、アル
カリ現像液に対する溶解速度が調節できるので、適度な
溶解速度を有した感光性ポリイミド前駆体組成物を得る
ことができる。R3はすべてが水素でも良いが、より好
ましくはR3の10%以上が水素であることである。R3
の炭素数が20を越えるとアルカリ現像液に溶解するこ
とが難しくなる。
に、耐熱性を低下させない範囲でR1、R2にケイ素原子
を含んだ構造成分を共重合してもよい。具体的には、ビ
ス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン、
ビス(p−アミノ−フェニル)オクタメチルペンタシロ
キサンなどを1〜20モル%共重合したものなどが挙げ
られるがこれらに限定されない。このようなケイ素原子
を含有したジアミン成分が1モル%以下ではシリコンウ
エハなどに対する接着性が十分に出ない。また、ケイ素
原子を含有したジアミン成分が20モル%以上となる
と、得られるポリイミド膜の耐熱性が低下したり、機械
特性が低下したりする恐れがあるので好ましくない。
般式(1)で表される構造単位を90モル%以上含有し
ていることが好ましい。共重合あるいはブレンドに用い
られる構造単位の種類および量は最終加熱処理によって
得られるポリイミド系ポリマーの耐熱性ならびに、パタ
ーン加工時のアルカリ現像液に対する溶解性を損なわな
い範囲で選択することが好ましい。
より合成される。低温中でテトラカルボン酸二無水物と
ジアミン化合物を反応させる方法(例えば、C.E.S
roogら、Journal Polymer Sci
ence誌、PartA−3、1373(196
5))、テトラカルボン酸二無水物とアルコールとによ
りジエステルを得、その後アミンと縮合剤の存在下で反
応させる方法(例えば、特開昭61−72022号公
報)、テトラカルボン酸二無水物とアルコールとにより
ジエステルを得、その後残りのジカルボン酸を酸クロリ
ド化し、アミンと反応させる方法(特開昭55−302
07号公報)などで合成することができるが、これらに
限定されない。
としては、フェノール性の水酸基にナフトキノンジアジ
ドのスルホニル酸がエステルで結合した化合物が好まし
い。このようなものとしては、下記に示すものを挙げる
ことができるがこれらに限定されない。
ミド前駆体組成物と基板との塗れ性を向上させる目的で
界面活性剤、乳酸エチルやプロピレングリコールモノメ
チルエーテルアセテートなどのエステル類、エタノール
などのアルコール類、シクロヘキサノン、メチルイソブ
チルケトンなどのケトン類、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンなどのエーテル類を混合しても良い。また、2酸
化ケイ素、2酸化チタンなどの無機粒子、あるいはポリ
イミドの粉末などを添加することもできる。
接着性を高めるために、シランカップリング剤、チタン
キレート剤などを感光性ポリイミド前駆体組成物の溶液
に0.5から10重量%添加したり、下地基板をこのよ
うな薬液で前処理したりすることもできる。感光性ポリ
イミド前駆体組成物溶液に添加する場合、メチルメタク
リロキシジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメ
トキシシランなどのシランカップリング剤、チタンキレ
ート剤、アルミキレート剤をポリマーに対して0.5か
ら10重量%添加する。
リング剤をイソプロパノール、エタノール、メタノー
ル、水、テトラヒドロフラン、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、乳酸エチル、アジピン酸ジエチルな
どの溶媒に0.5から20重量%溶解させた溶液をスピ
ンコート、浸漬、スプレー塗布、蒸気処理などで表面処
理をする。場合によっては、その後50℃から300℃
までの温度をかけることで、基板と上記カップリング剤
との反応を進行させる。
成物を用いてポリイミド樹脂パタ−ンを形成する方法に
ついて説明する。
キノンジアジドを溶剤に溶解して、溶液(以下、ワニス
と呼ぶ)で使用することが好ましい。溶剤としては、N
−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムア
ミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホ
キシド、1,3−ジメチルイミドゾリジノン、ヘキサメ
チルホスホロアミド、γ−ブチロラクトン等の非プロト
ン性極性溶剤が単独又は2種以上併用して使用される。
塗布膜の均一性を改良する目的で、プロピレングリコー
ル モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノ
メチルエーテルアセテート、乳酸エチル等のエーテル類
あるいはエステル類の溶剤を混合して使用しても良い。
を基板上に塗布する。基板としてはシリコンウエハ、セ
ラミックス類、ガリウムヒ素などが用いられるが、これ
らに限定されない。塗布方法としてはスピンナを用いた
回転塗布、スプレー塗布、ロールコーティングなどの方
法がある。また、塗布膜厚は、塗布手法、組成物の固形
分濃度、粘度などによって異なるが通常、乾燥後の膜厚
が、0.1から150μmになるように塗布される。
した基板を乾燥して、感光性ポリイミド前駆体組成物皮
膜を得る。乾燥はオーブン、ホットプレート、赤外線な
どを使用し、50℃から150℃の範囲で1分から数時
間行うのが好ましい。
物皮膜上に所望のパターンを有するマスクを通して化学
線を照射し、露光する。露光に用いられる化学線として
は紫外線、可視光線、電子線、X線などがあるが、本発
明では水銀灯のi線(365nm)、h線(405n
m)、g線(436nm)を用いるのが好ましい。
後、現像液を用いて露光部を除去することによって達成
される。現像液としては、テトラメチルアンモニウムヒ
ドロキシド、ジエタノールアミン、ジエチルアミノエタ
ノール、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ジエチルア
ミン、メチルアミン、ジメチルアミン、酢酸ジメチルア
ミノエチル、ジメチルアミノエタノール、ジメチルアミ
ノエチルメタクリレート、シクロヘキシルアミン、エチ
レンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどのアルカリ
性を示す化合物の水溶液が好ましい。また場合によって
は、これらのアルカリ水溶液にN−メチル−2−ピロリ
ドン、N、N−ジメチルホルムアミド、N、N−ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラ
クロン、ジメチルアクリルアミドなどの極性溶媒、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコー
ル類、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエ
ーテルアセテートなどのエステル類、シクロペンタノ
ン、シクロヘキサノン、イソブチルケトン、メチルイソ
ブチルケトンなどのケトン類などを単独あるいは数種を
組み合わせたものを添加してもよい。現像後は水にてリ
ンス処理をする。ここでもエタノール、イソプロピルア
ルコールなどのアルコール類、乳酸エチル、プロピレン
グリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステ
ル類などを水に加えてリンス処理をしても良い。
えてポリイミド樹脂皮膜に変換する。この加熱処理は温
度を選び段階的に昇温するか、ある温度範囲を選び連続
的に昇温しながら5分から5時間実施する。一例として
は、130℃、200℃、350℃で各30分ずつ熱処
理する。あるいは室温より400℃まで2時間かけて直
線的に昇温するなどの方法が挙げられる。
物により形成したポリイミド樹脂皮膜は、半導体のパッ
シベーション膜、半導体素子の保護膜、高密度実装用多
層配線の層間絶縁膜などの用途に用いられる。
例で説明する。実施例で使用したキノンジアジド化合物
を下に示す。
った。
を使用し、屈折率1.64で測定を行った。現像前後で
膜厚の測定を行い、現像による膜の減少量が1.5μm
以上になるものは、露光前後におけるアルカリ現像液に
対する溶解速度の差が小さく問題がある。
前駆体のワニスを350℃の熱処理後に約5μmとなる
ように大日本スクリーン製のコーターデベロッパーSC
W−636のコーター部を使用して塗布した。塗布後、
大日本スクリーン製のコーターデベロッパーSCW−6
36のホットプレートを使用して100℃で3分熱処理
した。その後、1%のジエチルアミノエタノール水溶液
に1分間、次いで水に1分浸漬した。浸漬処理終了後、
光洋リンドバーグ社製のイナートオーブンCLH−21
CDを用いて140℃で30分、次いで350℃まで1
時間かけて昇温して350℃で1時間、酸素濃度20p
pm以下にて熱処理を行った。(熱処理終了後、ウエハ
を半分に切断して、半分は後述の耐発煙硝酸性の試験に
用いた。)ポリイミド皮膜上に、N−メチル−2−ピロ
リドンを1滴滴下して、ヤマト科学製のイナートオーブ
ンDT−42で200℃、10分間の熱処理を行った。
熱処理終了後、N−メチル−2−ピロリドンを滴下した
周辺の部分が溶解しているか、クラックが入っているか
を光学顕微鏡にて観察した。溶解した跡に、クラックが
観察されるとき、耐有機溶媒性が悪いと判定した。耐有
機溶媒性が悪いものは、LSI、液晶表示素子などの保
護膜として使用した場合、後の工程で使用される薬品な
どで問題が生じる可能性がある。
たポリイミドを溶解し、LSIのプラスティックパッケ
ージを開封する。この目的には、発煙硝酸がよく使用さ
れる。発煙硝酸に対するポリイミドの溶解性が小さいと
膜が残り、LSI内部の不良原因を解析することが困難
になるという問題がある。そこで発煙硝酸溶解性につい
ての評価を次のようにおこなった。
チ、深さ5センチのポリテトラフルオロエチレン製のシ
ャーレー状の容器に入れ、60℃に加熱する。ここに、
耐有機溶媒性試験の際と同様にして作製したシリコンウ
エハ上のポリイミド皮膜を入れ、10分間処理する。処
理後、膜が完全に溶解していることが好ましい。
ロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン18.3g
(0.05モル)とピリジン17.4g(0.22モ
ル)をアセトン100gに溶解させ、−15℃に冷却し
た。ここにアセトン50gに溶解させた無水トリメリッ
ト酸クロリド23.1g(0.11モル)を反応液の温
度が0℃を超えないように滴下した。滴下終了後、0℃
で4時間反応させた。この溶液をエバポレーターで濃縮
後、石油エーテル1000mlに投入して酸無水物
(1)を得た。合成した酸無水物(1)の構造を下に示
す。
ル10.8g(0.05モル)とピリジン17.4g
(0.22モル)をガンマブチロラクトン300gに溶
解させ、−15℃に冷却した。ここにガンマブチロラク
トン50gに溶解させた無水トリメリット酸クロリド2
3.1g(0.11モル)を反応液の温度が0℃を超え
ないように滴下した。滴下終了後、0℃で4時間反応さ
せた。この溶液をアセトン5lに投入して酸無水物
(2)を得た。合成した酸無水物(2)の構造を下に示
す。
2g(0.1モル)をガンマブチロラクトン(GBL)
200gに溶解させた。ここに4.6gのエタノール
(0.1モル)、ピリジン7.9g(0.1モル)を加
えて50℃で3時間反応を行った。この溶液を氷浴で冷
却し、内部の温度を5℃にした。ここに42.0gのジ
シクロヘキシルカルボジイミド(0.2モル)をGBL
100gに溶解させた溶液を1時間かけて滴下した。さ
らに2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘキサフルオロプロパン(BAHF)18.3g
(0.05モル)をGBL50gに溶解させた溶液を3
0分かけて滴下した。この溶液を氷冷下3時間反応さ
せ、次いで4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(4
−DAE)10.1g(0.05モル)をGBL50g
に溶解させた溶液を5分かけて滴下した。この後、氷冷
下で1時間反応させ、次いで50℃で1時間反応させ
た。反応終了後、析出した尿素化合物を濾過で除いた。
このときのフッ素含有量は11.8%、R2成分のシリ
コンジアミン含有量は0モル%であった。濾液を5lの
水に投入してポリアミド酸エステルの沈殿を生成した。
この沈殿を集めて、水とメタノールで洗浄の後に真空乾
燥機で50℃で24時間乾燥した。このポリマー10g
とナフトキノンジアジド化合物(a)2gをGBL30
gに溶解させて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニス
Aを得た。
イミド前駆体組成物のワニスAをプリベーク後の膜厚が
7μmとなるように塗布し、ついでホットプレート(大
日本スクリ−ン社製SKW−636)を用いて、100
℃で3分プリベークすることにより、感光性ポリイミド
前駆体膜を得た。ついで、露光機(ニコン社製i線スッ
テパーNSR−1755−i7A)に、パターンの切ら
れたレチクルをセットし、露光量200mJ/cm
2(365nmの強度)でi線露光を行った。
−636の現像装置を用い、50回転でテトラメチルア
ンモニウムヒドロキシドの3%水溶液を10秒間噴霧し
た。この後、0回転で90秒間静置し、400回転で水
にてリンス処理、3000回転で10秒振り切り乾燥し
た。現像後の未露光部の膜厚は6.3μmであり、現像
により膜の減少は0.7μmと少なく良好であった。現
像後のパターンを観察した結果、半導体用バッファーコ
ートとして要求される3μmのパターンが解像してお
り、パターン形状も問題なかった。
クを見出すことがなく問題なかった。また、発煙硝酸溶
解性の試験では完全に溶解した。
とトリエチルアミン11.2g(0.11モル)をGB
L100mlに溶解させ、ドライアイス−アセトンの冷
媒を用いて、−15℃にした。ここにトリメリット酸ク
ロリド(TMC)21.1g(0.1モル)をGBL1
00gに溶解させた溶液を1時間かけて滴下した。滴下
終了後、この温度で3時間反応を行った。次いで、溶液
の温度を5℃にして、2,2’−ビス(トリフルオロメ
チル)ベンジジン(TFMB)14.4g(0.045
モル)、1,3−ビステトラメチルジシロキサン(Si
DA)1.24g(0.005モル)をGBL30ml
とともに加え、この温度で30分、次いで50℃で2時
間反応させた。反応終了後、反応液を5lの水に投入し
てポリアミド酸の沈殿を生成した。この沈殿を集めて、
水で十分に洗浄の後に真空乾燥機で50℃で24時間乾
燥した。このときのフッ素含有量は21.1重量%、R
2成分のシリコンジアミン含有量10モル%であった。
このポリマー10gとナフトキノンジアジド化合物
(b)2gをGBL30gに溶解させて感光性ポリイミ
ド前駆体組成物のワニスBを得た。
イミド前駆体組成物のワニスBをプリベーク後の膜厚が
7μmとなるように塗布し、ついで実施例1で用いたホ
ットプレートを用いて、100℃で3分プリベークする
ことにより、感光性ポリイミド前駆体膜を得た。つい
で、実施例1で用いた露光機に、パターンの切られたレ
チクルをセットし、露光量200mJ/cm2(365
nmの強度)でi線露光を行った。
回転で3%ジエチルアミノエタノール水溶液を10秒間
噴霧した。この後、0回転で120秒静置し、400回
転で10秒間水を噴霧してリンス処理、3000回転で
10秒振り切り乾燥した。現像後の未露光部の膜厚は
6.5μmであり、現像により膜の減少は0.5μmと
少なく良好であった。現像後のパターンを光学顕微鏡で
目視した結果、2μmのラインが解像しており、パター
ン形状も問題なかった。
クを見出すことがなく問題なかった。また、発煙硝酸溶
解性の試験では完全に溶解した。
ル)、4−DAE4.0g(0.02モル)とトリエチ
ルアミン11.2g(0.11モル)をGBL100m
lに溶解させ、ドライアイス−アセトンの冷媒を用い
て、−15℃にした。ここにトリメリット酸クロリド
(TMC)21.1g(0.1モル)をGBL100g
に溶解させた溶液を1時間かけて滴下した。滴下終了
後、この温度で3時間反応を行った。次いで、溶液の温
度を5℃にして、パラフェニレンジアミン4.87g
(0.045モル)、TFMB9.6g(0.03モ
ル)、SiDA1.24g(0.005モル)、3,
3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無
水物(BTDA)9.67g(0.03モル)をGBL
100mlとともに加え、この温度で30分、次いで5
0℃で2時間反応させた。反応終了後、反応液を5lの
水に投入してポリアミド酸の沈殿を生成した。この沈殿
を集めて、水で十分に洗浄の後に真空乾燥機で50℃で
24時間乾燥した。このときのフッ素原子含有量は1
1.8%、R2成分のシリコンジアミン含有量は6.2
5モル%であった。このポリマー10gとナフトキノン
ジアジド化合物(c)2gをGBL45gに溶解させて
感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスDを得た。
イミド前駆体組成物のワニスDをプリベーク後の膜厚が
7μmとなるように塗布し、ついで実施例1で用いたホ
ットプレートを用いて、100℃で3分プリベークする
ことにより、感光性ポリイミド前駆体膜を得た。つい
で、露光機(キャノン社製コンタクトアライナーPLA
−501F)に、パターンの切られたマスクをセット
し、露光量500mJ/cm2(405nmの強度)で
露光を行った。
い、50回転で0.8%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液を10秒間噴霧した。この後、150秒
間静置し、400回転で10秒間水を噴霧してリンス処
理、3000回転で10秒振り切り乾燥した。現像後の
未露光部の膜厚は6.0μmであり、現像により膜の減
少は1.0μmと少なく良好であった。現像後のパター
ンを光学顕微鏡で目視した結果、5μmのラインが解像
しており、パターンの形状も問題なかった。
クを見出すことがなく問題なかった。また、発煙硝酸溶
解性の試験では完全に溶解した。
フェニル)スルホン(BAPS)1.94g(4.5ミ
リモル)、TFMB1.60g(5.0ミリモル)1.
6gとSiDA0.12g(0.5ミリモル)をN−メ
チル−2−ピロリドン(NMP)20gに溶解させた。
ここに先に合成した酸無水物(1)5.0g(7ミリモ
ル)と3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン
酸二無水物(BPDA)0.88g(3ミリモル)をN
MP8.6gとともに加えた。室温で1時間攪拌後、5
0℃で3時間反応を行った。このときのフッ素原子含有
量は14.3%、R2成分のシリコンジアミン含有量は
5モル%であった。反応終了後、この溶液にナフトキノ
ンジアジド化合物(d)を2.2gとGBL1gを加
え、25℃での粘度が1.1Pa・sの感光性ポリイミ
ド前駆体組成物のワニスEを得た。
イミド前駆体組成物のワニスEをプリベーク後の膜厚が
7μmとなるように塗布し、ついで実施例1で用いたホ
ットプレートを用いて、100℃で3分プリベークする
ことにより、感光性ポリイミド前駆体膜を得た。つい
で、実施例4で用いた露光機に、パターンの切られたマ
スクをセットし、露光量500mJ/cm2(405n
mの強度)で露光を行った。
い、50回転で1.4%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液を10秒間噴霧した。この後、140秒
間静置し、400回転で10秒間水を噴霧してリンス処
理、3000回転で10秒振り切り乾燥した。現像後の
未露光部の膜厚は5.8μmであり、現像により膜の減
少は1.2μmと少なく良好であった。現像後のパター
ンを光学顕微鏡で目視した結果、5μmのラインが解像
しており、パターンの形状も問題なかった。
クを見出すことがなく問題なかった。また、発煙硝酸溶
解性の試験では完全に溶解した。
ル)とSiDA0.12g(0.5ミリモル)をNMP
20gに溶解させた。ここに先に合成した酸無水物
(2)4.6g(7ミリモル)とBPDA0.88g
(3ミリモル)をNMP10gとともに加えた。室温で
1時間攪拌後、50℃で3時間反応を行った。このとき
のフッ素原子含有量は0%、R2成分のシリコンジアミ
ン含有量は5モル%であった。反応終了後、この溶液3
0gをはかり取り、ナフトキノンジアジド化合物(b)
を3gとGBL1gを加え、25℃での粘度が2.4P
a・sの感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスFを得
た。
イミド前駆体組成物のワニスFをプリベーク後の膜厚が
7μmとなるように塗布し、ついで実施例1で用いたホ
ットプレートを用いて、100℃で3分プリベークする
ことにより、感光性ポリイミド前駆体膜を得た。つい
で、実施例4で用いた露光機に、パターンの切られたマ
スクをセットし、露光量500mJ/cm2(405n
mの強度)で露光を行った。
い、50回転で1.4%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液を10秒間噴霧した。この後、140秒
間静置し、400回転で10秒間水を噴霧してリンス処
理、3000回転で10秒振り切り乾燥した。現像後の
未露光部の膜厚は5.2μmであり、現像により膜の減
少は1.8μmと比較的少なく良好であった。現像後の
パターンを光学顕微鏡で目視した結果、10μmのライ
ンが解像しており、パターンの形状も問題なかった。
クを見出すことがなく問題なかった。また、発煙硝酸溶
解性の試験では完全に溶解した。
をGBL30g、テトラヒドロフラン20gとプロピレ
ンオキシド17.4g(0.3モル)に溶解させ、−1
5℃に冷却する。ここにTMC23.4g(0.11モ
ル)をテトラヒドロフラン50gに溶解させた溶液を1
時間かけて滴下した。滴下終了後、−15℃で4時間反
応させた。その後、溶液の温度を室温にまで戻して、T
FMB19.2g(0.03モル)、4−DAE6.0
g(0.015モル)、SiDA1.24g(0.00
5モル)をGBL10gと共に加えた。このまま室温で
1時間攪拌して反応させ、その後50℃で2時間反応を
させ、ポリイミド前駆体の溶液を得た。このときのフッ
素原子含有量は18.4%、R2成分のシリコンジアミ
ン含有量は10モル%であった。この溶液をメタノール
2l中に投入して、ポリイミド前駆体を沈殿させた。こ
の沈殿をろ過で集めて、60℃の真空乾燥機で20時間
乾燥させた。この粉末10gとナフトキノンジアジド化
合物(b)2.5gとをGBL30mlに溶解させ、2
5℃での粘度が1.3Pa・sの感光性ポリイミド前駆
体組成物のワニスGを得た。
イミド前駆体組成物のワニスGをプリベーク後の膜厚が
7μmとなるように塗布し、ついで実施例1で用いたホ
ットプレートを用いて、100℃で3分プリベークする
ことにより、感光性ポリイミド前駆体膜を得た。つい
で、実施例4で用いた露光機に、パターンの切られたマ
スクをセットし、露光量500mJ/cm2(405n
mの強度)で露光を行った。
い、50回転で1.4%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液を10秒間噴霧した。この後、140秒
間静置し、400回転で10秒間水を噴霧してリンス処
理、3000回転で10秒振り切り乾燥した。現像後の
未露光部の膜厚は6.2μmであり、現像により膜の減
少は0.8μmと少なく良好であった。現像後のパター
ンを光学顕微鏡で目視した結果、5μmのラインが解像
しており、パターンの形状も問題なかった。
クを見出すことがなく問題なかった。また、発煙硝酸溶
解性の試験では完全に溶解した。
200mlの3つ口フラスコにBAPS7.78g(1
8ミリモル)とSiDA0.50g(2ミリモル)をN
−メチル−2−ピロリドン50gに20℃の水浴上で溶
解させた。ここに先に合成した酸無水物(1)14.2
8g(20ミリモル)をN−メチル−2−ピロリドン1
8.5gとともに加え、25℃の水浴上で1時間反応さ
せた。その後、60℃で2時間攪拌を続けて、25℃で
の粘度が5Pa・sのポリマー溶液を得た。このときの
フッ素原子含有量は10.1%、ケイ素原子含有量は1
0モル%であった。また得られた組成物の構造を下記に
示す。式(5)と式(6)のランダム共重合体であり、
式(5)中のgと式(6)中のhの比はg:h=90:
10であった。
(b)3.38gをNMP5gとともに加え、感光性ポ
リイミド前駆体組成物のワニスHを得た。
イミド前駆体組成物のワニスHをプリベーク後の膜厚が
5μmとなるように塗布し、ついで実施例1と同じホッ
トプレートを用いて、100℃で3分プリベークするこ
とにより感光性ポリイミド前駆体膜を得た。ついで、実
施例4で用いた露光機にパターンの切られたマスクをセ
ットし、露光量500mJ/cm2(405nmの強
度)で露光を行った。
い、50回転で0.8%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液を10秒間噴霧した。この後、180秒
間静止し、400回転で10秒間水を噴霧してリンス処
理、3000回転で10秒振り切り乾燥した。現像後の
未露光部の膜厚は3.9μmであり、現像により膜厚の
減少は1.1μmと少なく良好であった。
結果、5μmのラインが解像されており、パターン形状
も問題なかった。また、耐有機溶媒性も問題なく、発煙
硝酸溶解性の試験も問題なく溶解した。
0.0g(0.1モル)をNMP200gに溶解させ、
ここにBTDA16.1g(0.05モル)、無水ピロ
メリット酸(PMDA)(0.048モル)を加えて、
室温で1時間、その後50℃で3時間反応させてポリア
ミド酸を得た。このポリアミド酸の溶液に実施例1と同
様な比率でナフトキノンジアジド化合物(b)を加え、
感光性ポリイミド前駆体のワニスIを得た。このときの
フッ素原子含有量は0%、R2成分のシリコンジアミン
含有量は0モル%であった。
イミド前駆体のワニスIをプリベーク後の膜厚が7μm
となるように塗布し、ついで実施例1で用いたホットプ
レ−トを用いて、100℃で3分プリベ−クすることに
より、感光性ポリイミド前駆体膜を得た。ついで、実施
例1で用いた露光機に、パターンの切られたレチクルを
セットし、露光量500mJ/cm2(436nmの強
度)でg線露光を行った。
い、50回転で0.5%のテトラメチルアンモニウムヒ
ドロキシド水溶液を10秒間噴霧した。この後、60秒
静止し、次いで400回転で5秒間現像液を噴霧、40
0回転で10秒間水を噴霧してリンス処理、3000回
転で10秒振り切り乾燥した。現像後のパターンは露光
部が溶解するポジ像にならずネガ像となった。また、現
像後の膜厚は2μmと非常に薄く、感度が低いことが判
った。
クを見出すことがなく問題なかった。また、発煙硝酸溶
解性の試験では完全に溶解した。
ル)、BTDA16.1g(0.05モル)をGBL2
00gに溶解させた。ここに9.2gのエタノール
(0.2モル)、ピリジン14gを加えて50℃で3時
間反応を行った。この溶液に氷浴で冷却し、内部の温度
を5℃にした。ここに21.0gのジシクロヘキシルカ
ルボジイミド(0.1モル)をGBL50gに溶解させ
た溶液を1時間かけてこの溶液に滴下した。さらにBA
HF10.9g(0.03モル)、4,4’−ジアミノ
ジフェニルエーテル14.0g(0.07モル)をGB
L150gに溶解させた溶液を30分かけて滴下した。
この溶液を氷冷下3時間反応させた。反応終了後、析出
した尿素化合物を濾過で除いた。濾液を5lの水に投入
してポリアミドエステルの沈殿を生成した。この沈殿を
集めて、水とメタノールで洗浄の後に真空乾燥機で50
℃で24時間乾燥した。このときのフッ素原子含有量は
5.6%、R2成分のシリコンジアミン含有量は0モル
%であったこのポリマー10gとナフトキノンジアジド
化合物(c)2gをGBL40gに溶解させて感光性ポ
リイミド前駆体組成物のワニスJを得た。
イミド前駆体のワニスJをプリベーク後の膜厚が7μm
となるように塗布し、ついで実施例1で用いたホットプ
レートを用いて、100℃で3分プリベークすることに
より、感光性ポリイミド前駆体膜を得た。ついで、実施
例4で用いた露光機に、パターンの切られたマスクをセ
ットし、露光量500mJ/cm2(405nmの強
度)で露光を行った。
い、50回転で1.4%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液を10秒間噴霧した。この後、600秒
間静置し、400回転で10秒間水を噴霧してリンス処
理、3000回転で10秒振り切り乾燥したが、パター
ンを得ることは出来なかった。
クを見出すことがなく問題なかった。また、発煙硝酸溶
解性の試験では完全に溶解した。
ル)、BTDA16.1g(0.05モル)をGBL2
00gに溶解させた。ここに54gのステアリルアルコ
ール54.1g(0.2モル)、ピリジン14gを加え
て60℃で8時間反応を行った。この溶液に氷浴で冷却
し、内部の温度を5℃にした。ここに21.0gのジシ
クロヘキシルカルボジイミド(0.1モル)をGBL5
0gに溶解させた溶液を1時間かけてこの溶液に滴下し
た。さらにBAHF36.6g(0.1モル)をGBL
150gに溶解させた溶液を30分かけて滴下した。こ
の溶液を氷冷下3時間反応させた。反応終了後、析出し
た尿素化合物を濾過で除いた。濾液を5lの水に投入し
てポリアミドエステルの沈殿を生成した。この沈殿を集
めて、水とメタノールで洗浄の後に真空乾燥機で50℃
で24時間乾燥した。このときのフッ素原子含有量は
9.6%、R2成分のシリコンジアミン含有量は0モル
%であった。このポリマー10gとナフトキノンジアジ
ド化合物(b)2gをGBL45gに溶解させて感光性
ポリイミド前駆体組成物のワニスKを得た。
イミド前駆体組成物のワニスKをプリベーク後の膜厚が
7μmとなるように塗布し、ついで実施例1で用いたホ
ットプレートを用いて、100℃で3分プリベークする
ことにより、感光性ポリイミド前駆体膜を得た。つい
で、実施例4で用いた露光機に、パターンの切られたマ
スクをセットし、露光量500mJ/cm2(405n
mの強度)で露光を行った。
い、50回転で2.4%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液を10秒間噴霧した。この後、600秒
間静置し、400回転で10秒間水を噴霧してリンス処
理、3000回転で10秒振り切り乾燥したが、露光部
も未露光部も溶解しておらず、パターンを得ることが出
来なかった。
クを見出すことがなく問題なかった。また、発煙硝酸溶
解性の試験では完全に溶解した。
ミド100mlに溶解させる。ここにピリジン17.4
g(0.22モル)を加えて−15℃に冷却する。この
溶液に、イソフタル酸クロリド22.5g(0.11モ
ル)をガンマブチロラクトン80mlに溶解させた溶液
をBAHFの溶液に溶液温度が−10℃以下になるよう
に徐々に滴下させた。滴下終了後、−15℃で1時間、
その後室温で3時間反応させた。反応終了後、得られた
溶液を水5lに投入してポリヒドロキシアミドの沈殿を
得た。この沈殿をろ過で集めて、60℃で20時間真空
乾燥した。このときのフッ素原子含有量は23.0%、
ジアミン成分のシリコンジアミン含有量:0モル%であ
った。真空乾燥させた上記のポリマーを10g取り、こ
こにナフトキノンジアジド化合物(d)2.5gを加
え、NMP25gに溶解させて、25℃での粘度が2.
0Pa・sの感光性耐熱性樹脂前駆体組成物のワニスL
を得た。
性樹脂前駆体組成物のワニスLをプリベーク後の膜厚が
6μmとなるように塗布し、ついで実施例1で用いたホ
ットプレートを用いて、100℃で3分プリベークする
ことにより、感光性ポリイミド前駆体膜を得た。つい
で、実施例1で用いた露光機に、パターンの切られたレ
チクルをセットし、露光量200mJ/cm2(365
nmの強度)でi線露光を行った。
い、50回転で1.6%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液を10秒間噴霧した。この後、60秒間
静置し、400回転で10秒間水を噴霧してリンス処
理、3000回転で10秒振り切り乾燥した。現像後の
未露光部の膜厚は5.1μmであり、現像により膜の減
少は0.9μmと少なく良好であった。
後があり、問題があった。また、発煙硝酸溶解性の試験
でも完全に溶解しなかった。
チルエーテル61.6g(0.7モル)、GBL50
g、テトラヒドロフラン50gに溶解させて−15℃に
冷却させる。ここにTMC15.2g(0.072モ
ル)をテトラヒドロフラン50gに溶解させた溶液を3
0分かけて滴下した。ここにTFMB28.8g(0.
09モル)、SiDA2.5g(0.01モル)を加
え、4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)フ
タル酸2無水物28.9g(0.065モル)をGBL
50gと共に加え、室温で1時間、その後60℃で2時
間反応させた。反応終了後、メタノール5lに投入して
ポリイミド前駆体の沈殿を得た。この沈殿をろ過で集め
て、60℃で20時間真空乾燥させた。このときのフッ
素原子含有量は25.4%、R2成分のシリコンジアミ
ン含有量は10モル%であった。この粉末10gとナフ
トキノンジアジド化合物(a)2.5gとをGBL30
mlに溶解させ、25℃での粘度が0.8Pa・sの感
光性ポリイミド前駆体組成物のワニスMを得た。
イミド前駆体組成物のワニスMをプリベーク後の膜厚が
7μmとなるように塗布し、ついで実施例1で用いたホ
ットプレートを用いて、100℃で3分プリベークする
ことにより、感光性ポリイミド前駆体膜を得た。つい
で、実施例4で用いた露光機に、パターンの切られたマ
スクをセットし、露光量500mJ/cm2(405n
mの強度)で露光を行った。
い、50回転で2.4%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液を10秒間噴霧した。この後、1180
秒間静置し、400回転で10秒間水を噴霧してリンス
処理、3000回転で10秒振り切り乾燥した。現像後
の未露光部の膜厚は6.9μmであったが、露光部が完
全に溶解しておらず、実用的な時間でパターンを得るこ
とができなかった。
見出され問題があった。また、発煙硝酸溶解性の試験で
は完全に溶解せずに問題があった。
とSiDA9.9g(0.04モル)をNMP168g
に20℃で溶解させた。ここに合成例1で合成した酸無
水物(1)14.3g(0.02モル)とBPDA2
3.5g(0.08モル)をNMP100gと共に加
え、20℃で1時間、その後50℃で4時間反応を行っ
た。このときのフッ素原子含有量は13.6%、R2成
分のシリコンジアミン含有量は40モル%であった。こ
の溶液30gにナフトキノンジアジド化合物(b)1.
0gを溶解させ、25℃での粘度が4.5Pa・sの感
光性ポリイミド前駆体組成物のワニスNを得た。
イミド前駆体組成物のワニスNをプリベーク後の膜厚が
5μmとなるように塗布し、ついで実施例1で用いたホ
ットプレートを用いて、100℃で3分プリベークする
ことにより、感光性ポリイミド前駆体膜を得た。つい
で、実施例4で用いた露光機に、パターンの切られたマ
スクをセットし、露光量500mJ/cm2(405n
mの強度)で露光を行った。
い、50回転で2.4%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液を10秒間噴霧した。この後、1180
秒間静置し、400回転で10秒間水を噴霧してリンス
処理、3000回転で10秒振り切り乾燥した。現像後
の未露光部の膜厚は3.5μmと減少したにも関わら
ず、露光部が完全に溶解しておらず、実用的な時間でパ
ターンを得ることができなかった。
見出され問題があった。また、発煙硝酸溶解性の試験で
は完全に溶解せずに問題があった。
新規なポリイミド前駆体とキノンジアジド化合物を使用
することで、露光した部分がアルカリ現像液にて溶解
し、有機溶媒に対する耐性を持ち、かつ発煙硝酸にて溶
解できるポジ型の感光性ポリイミド前駆体組成物を得る
ことができる。
Claims (3)
- 【請求項1】(a)一般式(1)で表される構造単位を
90モル%以上有するポリマーと、(b)キノンジアジ
ド化合物を含有することを特徴とする感光性ポリイミド
前駆体組成物。 【化1】 (R1(COOR3)m(OH)pが、下記一般式(4)
で表される構造であり、R2は少なくとも2個以上の炭
素原子を有する2価の有機基、R3は水素または炭素数
1から20までの有機基、nは10〜100000の整
数、mは2、pは1から4の整数を示す。) 【化2】 (R9、R11はトリメリット酸残基、R10は水酸基を有
した炭素数3から20の3から6価の有機基であり、水
酸基がアミド結合と隣り合った位置にある。R12、R13
は水素または炭素数1から20の有機基、t、vは1、
uは1から4の整数を示す。) - 【請求項2】感光性ポリイミド前駆体組成物であって、
一般式(1)記載のR1および/またはR2にフッ素原子
が5〜25重量%含まれていることを特徴とする請求項
1記載の感光性ポリイミド前駆体組成物。 - 【請求項3】感光性ポリイミド前駆体組成物であって、
一般式(1)記載のR1および/またはR2にケイ素原子
を含み、ケイ素原子を有した基がR 1 および /またはR 2
成分の1〜20モル%含まれていることを特徴とする請
求項1記載の感光性ポリイミド前駆体組成物。
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