JP3440832B2 - 感光性ポリイミド前駆体組成物 - Google Patents

感光性ポリイミド前駆体組成物

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JP3440832B2
JP3440832B2 JP19842598A JP19842598A JP3440832B2 JP 3440832 B2 JP3440832 B2 JP 3440832B2 JP 19842598 A JP19842598 A JP 19842598A JP 19842598 A JP19842598 A JP 19842598A JP 3440832 B2 JP3440832 B2 JP 3440832B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体の表面保護
膜として有用な感光性ポリイミド前駆体組成物に関する
もので、さらに環境に優しい水系の現像液で現像できる
感光性ポリイミド前駆体組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】露光した部分が現像により溶解するポジ
型の耐熱性樹脂前駆体組成物としては、ポリアミド酸に
ナフトキノンジアジドを添加したもの(特開昭52−1
3315号公報)、水酸基を有した可溶性ポリイミドに
ナフトキノンジアジドを添加したもの(特開昭64−6
0630号公報)、水酸基を有したポリアミドにナフト
キノンジアジドを添加したもの(特開昭56−2714
0号公報)などが知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常の
ポリアミド酸にナフトキノンジアジドを添加したもので
は、ナフトキノンジアジドのアルカリ現像液に対する溶
解阻害効果よりポリアミド酸のカルボキシル基の溶解性
が高いために、ほとんどの場合希望するパターンを得る
ことが出来ないという問題点があった。また、水酸基を
有した可溶性ポリイミド樹脂にナフトキノンジアジドを
添加したものでは、今述べたような問題点は少なくなっ
たものの、可溶性にするために構造が限定されること、
得られるポリイミド樹脂の耐溶剤性が悪いことなどが問
題であった。水酸基を有したポリアミド樹脂にナフトキ
ノンジアジドを添加したものも、溶解性を出すために構
造にある限定があること、そのために熱処理後に得られ
る樹脂の耐溶剤性に劣ることなどが問題であった。
【0004】以上の欠点を考慮し、本発明は水酸基を有
した新規な酸成分とジアミンからなるポリイミド前駆体
にナフトキノンジアジドを添加することで、露光前はア
ルカリ現像液にほとんど溶解せず、露光すると容易にア
ルカリ現像液に溶解する感光性ポリイミド前駆体組成物
を提供することを目的とする。
【0005】さらに別の目的として、環境に優しいアル
カリ現像可能であり、かつ熱処理後の耐溶剤性に優れた
感光性ポリイミド前駆体組成物を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる本発明は、(a)
一般式(1)で表される構造単位を90モル%以上有す
ポリマーと、(b)キノンジアジド化合物を含有する
ことを特徴とする感光性ポリイミド前駆体組成物。
【0007】
【化3】
【0008】(R1(COOR3)m(OH)pが、下記
一般式(4)で表される構造であり、R2は少なくとも
2個以上の炭素原子を有する2価の有機基、R3は水素
または炭素数1から20までの有機基、nは10〜10
0000の整数、mは、pは1から4の整数を示
す。)
【0009】
化4】
【0010】(R9、R11はトリメリット酸残基、R10
は水酸基を有した炭素数3から20の3から6価の有機
基であり、水酸基がアミド結合と隣り合った位置にあ
る。R12、R13は水素または炭素数1から20の有機
基、t、vは、uは1から4の整数を示す。)
【0011】さらにかかる請求項1記載の感光性ポリイ
ミド前駆体組成物であって、一般式(1)記載のR1
よび/またはR2にフッ素原子が5〜25重量%含まれ
ていることを特徴とする請求項1記載の感光性ポリイミ
ド前駆体組成物であり、さらにかかる請求項1記載の感
光性ポリイミド前駆体組成物であって、一般式(1)記
載のR1および/またはR2にケイ素原子を含み、ケイ素
原子を有した基がR1 および/またはR 2 成分の1〜20
モル%含まれていることを特徴とする請求項1記載の感
光性ポリイミド前駆体組成物である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0013】本発明における一般式(1)で表される構
造単位を主成分とするポリマーとは、加熱あるいは適当
な触媒により、イミド環や、その他の環状構造を有する
ポリマーとなり得るものである。環状構造となること
で、耐熱性、耐溶剤性が飛躍的に向上する。
【0014】上記一般式(1)中、R1はジカルボン酸
の構造成分を表しており、このジカルボン酸は芳香族環
を含有し、かつ1または2個のカルボキシル基と1から
4個の水酸基を有した、炭素数6〜30の4から8価の
有機基が好ましい。
【0015】具体的には、一般式(4)に示されるよう
な構造成分が好ましく、この場合、R9、R11は芳香族
環を含んだものが好ましい。好ましい構造成分としてト
リメリット酸残基のようなものを挙げることができる。
またR10は水酸基を有した炭素数3から20の3から6
価の有機基が好ましい。さらに、水酸基はアミド結合と
隣り合った位置にあることが好ましい。このような例と
して、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、ビス(3−ヒドロキシ−4−アミノフェニル)
プロパン、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェ
ニル)エーテル、3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒ
ドロキシビフェニル、2,4−ジアミノフェノール、
2,5−ジアミノフェノール、1,4−ジアミノ−2,
5−ジヒドロキシベンゼンのアミノ基が結合したものな
どをあげることができる。さらに、現像時の未露光部の
膜減りを少なくし、水リンス時の膨潤を少なくするため
にフッ素原子を有した成分であるビス(3−アミノ−4
−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパンなどを
上記に記載したような成分と共重合あるいは単独で使用
することも好ましくできる。フッ素原子の配合量は、フ
ッ素原子がポリマー全体の5重量%から25重量%にな
るように配合することが好ましい。さらに、好ましくは
10重量%から20重量%である。フッ素原子が5重量
%より少ないとフッ素原子の有する撥水性が十分に現れ
ないために、現像後の膜減りが大きくなる恐れがある。
また、フッ素原子が25重量%より多いと得られるアル
カリ現像液に対する溶解性が低下するために現像時間が
実用範囲を外れるという問題がある。さらに、ポリイミ
ド樹脂膜に関して、有機溶媒に対する耐性が低下する、
発煙硝酸にて完全に溶解しないなどの問題があるために
好ましくない。本発明におけるフッ素原子含有量は単位
分子量中のフッ素原子の個数にフッ素の原子量である1
9を乗じたものである。
【0016】一般式(4)のR12、R13は水素または炭
素数1から20の有機基が良い。炭素数20以上になる
とアルカリ現像液に対する溶解性が低下する。またt、
vはを示し、uは1から4までの整数を示す。uが5
以上になると、得られるポリイミド樹脂膜の特性が低下
する。
【0017】一般式(4)の構造の中で、好ましい構造
を下記に例示するが、これらに限定されない。
【0018】
【化5】
【0019】また、アルカリ現像液に対する溶解性、感
光性能、耐熱性を損なわない範囲で、水酸基を有さない
テトラカルボン酸、トリカルボン酸、ジカルボン酸で変
性することもできる。このような例としては、ピロメリ
ット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸、ビフェニル
テトラカルボン酸、ジフェニルエーテルテトラカルボン
酸、ジフェニルスルホンテトラカルボン酸などの芳香族
テトラカルボン酸やそのカルボキシル基2個をメチル基
やエチル基にしたジエステル化合物、ブタンテトラカル
ボン酸、シクロペンタンテトラカルボン酸などの脂肪族
のテトラカルボン酸やそのカルボキシル基2個をメチル
基やエチル基に置換したジエステル化合物、テレフタル
酸、イソフタル酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、
ジフェニルスルホンジカルボン酸、ナフタレンジカルボ
ン酸などの芳香族ジカルボン酸、アジピン酸などの脂肪
族ジカルボン酸などを挙げることができる。これらは酸
成分の50モル%以下の変性が好ましく、さらに好まし
くは30モル%以下である。50モル%以上の変性を行
うと、アルカリ現像液に対する溶解性、感光性能が損な
われる恐れがある。
【0020】上記一般式(1)中、R2はジアミンの構
造成分を表している。この中で、R2の好ましい例とし
ては、耐熱性のポリマーを得る目的から芳香族環を有し
たものが好ましく、このような例として、フェニレンジ
アミン、ジアミノジフェニルエーテル、ビス(アミノフ
ェノキシ)ベンゼン、ジアミノジフェニルメタン、ジア
ミノジフェニルスルホン、ビス(アミノフェノキシフェ
ニル)プロパン、ビス(アミノフェノキシフェニル)ス
ルホン、あるいはこれらの芳香族環上の水素原子をアル
キル基やハロゲン原子で置換した構造成分などを挙げる
ことができる。さらに、現像時の未露光部の膜減りを少
なくし、水リンス時の膨潤を少なくするためにフッ素原
子を有したジアミン化合物であるビス(トリフルオロメ
チル)ベンチジン、ビス(アミノフェノキシフェニル)
ヘキサフルオロプロパン、ビス(アミノフェニル)ヘキ
サフルオロプロパンなどを単独であるいは上記に記載し
たような芳香族ジアミン成分と共重合することも好まし
くできる。このようなフッ素原子含有ジアミンの配合量
は、フッ素原子がポリマー全体の5重量%から25重量
%になるように配合することが好ましい。さらに好まし
くは10重量%から20重量%である。フッ素原子が5
重量%以下ではフッ素原子の有する撥水性が十分に現れ
ないために、現像後の膜減りが大きくなる恐れがある。
また、フッ素原子が25重量%以上になると得られるア
ルカリ現像液に対する溶解性が低下するために現像時間
が実用範囲を外れるという問題がある。さらに、ポリイ
ミド樹脂膜に関して、有機溶媒に対する耐性が低下す
る、発煙硝酸にて完全に溶解しないなどの問題があるた
めに好ましくない。本発明におけるフッ素原子含有量は
単位分子量中のフッ素原子の個数にフッ素の原子量であ
る19を乗じたものである。
【0021】また、1から40モル%の範囲で他のジア
ミン成分を用いて変性することもできる。これらの例と
しては、脂肪族のシクロヘキシルジアミン、メチレンビ
スシクロヘキシルアミンなどがあげられる。このような
ジアミン成分を40モル%以上共重合すると得られるポ
リマーの耐熱性が低下する。
【0022】R3は水素または炭素数1から20の有機
基を表している。得られる感光性ポリイミド前駆体溶液
の安定性からは、R3は有機基が好ましいが、アルカリ
の現像液に対する溶解性からは水素が好ましい。本発明
においては、水素と有機基を混在させることができる。
このR3の水素と有機基の割合を制御することで、アル
カリ現像液に対する溶解速度が調節できるので、適度な
溶解速度を有した感光性ポリイミド前駆体組成物を得る
ことができる。R3はすべてが水素でも良いが、より好
ましくはR3の10%以上が水素であることである。R3
の炭素数が20を越えるとアルカリ現像液に溶解するこ
とが難しくなる。
【0023】さらに、基板との接着性を向上させるため
に、耐熱性を低下させない範囲でR1、R2にケイ素原子
を含んだ構造成分を共重合してもよい。具体的には、ビ
ス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン、
ビス(p−アミノ−フェニル)オクタメチルペンタシロ
キサンなどを1〜20モル%共重合したものなどが挙げ
られるがこれらに限定されない。このようなケイ素原子
を含有したジアミン成分が1モル%以下ではシリコンウ
エハなどに対する接着性が十分に出ない。また、ケイ素
原子を含有したジアミン成分が20モル%以上となる
と、得られるポリイミド膜の耐熱性が低下したり、機械
特性が低下したりする恐れがあるので好ましくない
【0024】重合、あるいはブレンドする際には、一
般式(1)で表される構造単位を90モル%以上含有し
ていることが好ましい。共重合あるいはブレンドに用い
られる構造単位の種類および量は最終加熱処理によって
得られるポリイミド系ポリマーの耐熱性ならびに、パタ
ーン加工時のアルカリ現像液に対する溶解性を損なわな
い範囲で選択することが好ましい。
【0025】本発明のポリイミド前駆体は公知の方法に
より合成される。低温中でテトラカルボン酸二無水物と
ジアミン化合物を反応させる方法(例えば、C.E.S
roogら、Journal Polymer Sci
ence誌、PartA−3、1373(196
5))、テトラカルボン酸二無水物とアルコールとによ
りジエステルを得、その後アミンと縮合剤の存在下で反
応させる方法(例えば、特開昭61−72022号公
報)、テトラカルボン酸二無水物とアルコールとにより
ジエステルを得、その後残りのジカルボン酸を酸クロリ
ド化し、アミンと反応させる方法(特開昭55−302
07号公報)などで合成することができるが、これらに
限定されない。
【0026】本発明に添加されるキノンジアジド化合物
としては、フェノール性の水酸基にナフトキノンジアジ
ドのスルホニル酸がエステルで結合した化合物が好まし
い。このようなものとしては、下記に示すものを挙げる
ことができるがこれらに限定されない。
【0027】
【化6】
【0028】また、必要に応じて、上記の感光性ポリイ
ミド前駆体組成物と基板との塗れ性を向上させる目的で
界面活性剤、乳酸エチルやプロピレングリコールモノメ
チルエーテルアセテートなどのエステル類、エタノール
などのアルコール類、シクロヘキサノン、メチルイソブ
チルケトンなどのケトン類、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンなどのエーテル類を混合しても良い。また、2酸
化ケイ素、2酸化チタンなどの無機粒子、あるいはポリ
イミドの粉末などを添加することもできる。
【0029】さらにシリコンウエハなどの下地基板との
接着性を高めるために、シランカップリング剤、チタン
キレート剤などを感光性ポリイミド前駆体組成物の溶液
に0.5から10重量%添加したり、下地基板をこのよ
うな薬液で前処理したりすることもできる。感光性ポリ
イミド前駆体組成物溶液に添加する場合、メチルメタク
リロキシジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメ
トキシシランなどのシランカップリング剤、チタンキレ
ート剤、アルミキレート剤をポリマーに対して0.5か
ら10重量%添加する。
【0030】基板を処理する場合、上記で述べたカップ
リング剤をイソプロパノール、エタノール、メタノー
ル、水、テトラヒドロフラン、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、乳酸エチル、アジピン酸ジエチルな
どの溶媒に0.5から20重量%溶解させた溶液をスピ
ンコート、浸漬、スプレー塗布、蒸気処理などで表面処
理をする。場合によっては、その後50℃から300℃
までの温度をかけることで、基板と上記カップリング剤
との反応を進行させる。
【0031】次に、本発明の感光性ポリイミド前駆体組
成物を用いてポリイミド樹脂パタ−ンを形成する方法に
ついて説明する。
【0032】一般式(1)で表されるポリマーとナフト
キノンジアジドを溶剤に溶解して、溶液(以下、ワニス
と呼ぶ)で使用することが好ましい。溶剤としては、N
−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムア
ミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホ
キシド、1,3−ジメチルイミドゾリジノン、ヘキサメ
チルホスホロアミド、γ−ブチロラクトン等の非プロト
ン性極性溶剤が単独又は2種以上併用して使用される。
塗布膜の均一性を改良する目的で、プロピレングリコー
ル モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノ
メチルエーテルアセテート、乳酸エチル等のエーテル類
あるいはエステル類の溶剤を混合して使用しても良い。
【0033】まず最初に感光性ポリイミド前駆体組成物
を基板上に塗布する。基板としてはシリコンウエハ、セ
ラミックス類、ガリウムヒ素などが用いられるが、これ
らに限定されない。塗布方法としてはスピンナを用いた
回転塗布、スプレー塗布、ロールコーティングなどの方
法がある。また、塗布膜厚は、塗布手法、組成物の固形
分濃度、粘度などによって異なるが通常、乾燥後の膜厚
が、0.1から150μmになるように塗布される。
【0034】次に感光性ポリイミド前駆体組成物を塗布
した基板を乾燥して、感光性ポリイミド前駆体組成物皮
膜を得る。乾燥はオーブン、ホットプレート、赤外線な
どを使用し、50℃から150℃の範囲で1分から数時
間行うのが好ましい。
【0035】さらに、この感光性ポリイミド前駆体組成
物皮膜上に所望のパターンを有するマスクを通して化学
線を照射し、露光する。露光に用いられる化学線として
は紫外線、可視光線、電子線、X線などがあるが、本発
明では水銀灯のi線(365nm)、h線(405n
m)、g線(436nm)を用いるのが好ましい。
【0036】ポリイミドパターンを形成するには、露光
後、現像液を用いて露光部を除去することによって達成
される。現像液としては、テトラメチルアンモニウムヒ
ドロキシド、ジエタノールアミン、ジエチルアミノエタ
ノール、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ジエチルア
ミン、メチルアミン、ジメチルアミン、酢酸ジメチルア
ミノエチル、ジメチルアミノエタノール、ジメチルアミ
ノエチルメタクリレート、シクロヘキシルアミン、エチ
レンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどのアルカリ
性を示す化合物の水溶液が好ましい。また場合によって
は、これらのアルカリ水溶液にN−メチル−2−ピロリ
ドン、N、N−ジメチルホルムアミド、N、N−ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラ
クロン、ジメチルアクリルアミドなどの極性溶媒、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコー
ル類、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエ
ーテルアセテートなどのエステル類、シクロペンタノ
ン、シクロヘキサノン、イソブチルケトン、メチルイソ
ブチルケトンなどのケトン類などを単独あるいは数種を
組み合わせたものを添加してもよい。現像後は水にてリ
ンス処理をする。ここでもエタノール、イソプロピルア
ルコールなどのアルコール類、乳酸エチル、プロピレン
グリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステ
ル類などを水に加えてリンス処理をしても良い。
【0037】現像後、200℃から500℃の温度を加
えてポリイミド樹脂皮膜に変換する。この加熱処理は温
度を選び段階的に昇温するか、ある温度範囲を選び連続
的に昇温しながら5分から5時間実施する。一例として
は、130℃、200℃、350℃で各30分ずつ熱処
理する。あるいは室温より400℃まで2時間かけて直
線的に昇温するなどの方法が挙げられる。
【0038】本発明による感光性ポリイミド前駆体組成
物により形成したポリイミド樹脂皮膜は、半導体のパッ
シベーション膜、半導体素子の保護膜、高密度実装用多
層配線の層間絶縁膜などの用途に用いられる。
【0039】
【実施例】以下発明をより詳細に説明するために、実施
例で説明する。実施例で使用したキノンジアジド化合物
を下に示す。
【0040】
【化7】
【0041】特性の測定方法 粘度の測定 トキメック社製E型粘度計を使用し、25℃で測定を行
った。
【0042】膜厚の測定 大日本スクリーン製造社製ラムダエースSTM−602
を使用し、屈折率1.64で測定を行った。現像前後で
膜厚の測定を行い、現像による膜の減少量が1.5μm
以上になるものは、露光前後におけるアルカリ現像液に
対する溶解速度の差が小さく問題がある。
【0043】耐有機溶媒性試験 4インチシリコンウエハに本実施例の感光性ポリイミド
前駆体のワニスを350℃の熱処理後に約5μmとなる
ように大日本スクリーン製のコーターデベロッパーSC
W−636のコーター部を使用して塗布した。塗布後、
大日本スクリーン製のコーターデベロッパーSCW−6
36のホットプレートを使用して100℃で3分熱処理
した。その後、1%のジエチルアミノエタノール水溶液
に1分間、次いで水に1分浸漬した。浸漬処理終了後、
光洋リンドバーグ社製のイナートオーブンCLH−21
CDを用いて140℃で30分、次いで350℃まで1
時間かけて昇温して350℃で1時間、酸素濃度20p
pm以下にて熱処理を行った。(熱処理終了後、ウエハ
を半分に切断して、半分は後述の耐発煙硝酸性の試験に
用いた。)ポリイミド皮膜上に、N−メチル−2−ピロ
リドンを1滴滴下して、ヤマト科学製のイナートオーブ
ンDT−42で200℃、10分間の熱処理を行った。
熱処理終了後、N−メチル−2−ピロリドンを滴下した
周辺の部分が溶解しているか、クラックが入っているか
を光学顕微鏡にて観察した。溶解した跡に、クラックが
観察されるとき、耐有機溶媒性が悪いと判定した。耐有
機溶媒性が悪いものは、LSI、液晶表示素子などの保
護膜として使用した場合、後の工程で使用される薬品な
どで問題が生じる可能性がある。
【0044】煙硝酸溶解性試験 LSIの内部を解析する場合、保護膜として使用してい
たポリイミドを溶解し、LSIのプラスティックパッケ
ージを開封する。この目的には、発煙硝酸がよく使用さ
れる。発煙硝酸に対するポリイミドの溶解性が小さいと
膜が残り、LSI内部の不良原因を解析することが困難
になるという問題がある。そこで発煙硝酸溶解性につい
ての評価を次のようにおこなった。
【0045】比重1.52の発煙硝酸を直径10セン
チ、深さ5センチのポリテトラフルオロエチレン製のシ
ャーレー状の容器に入れ、60℃に加熱する。ここに、
耐有機溶媒性試験の際と同様にして作製したシリコンウ
エハ上のポリイミド皮膜を入れ、10分間処理する。処
理後、膜が完全に溶解していることが好ましい。
【0046】酸無水物(1)の合成 乾燥窒素気流下、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒド
ロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン18.3g
(0.05モル)とピリジン17.4g(0.22モ
ル)をアセトン100gに溶解させ、−15℃に冷却し
た。ここにアセトン50gに溶解させた無水トリメリッ
ト酸クロリド23.1g(0.11モル)を反応液の温
度が0℃を超えないように滴下した。滴下終了後、0℃
で4時間反応させた。この溶液をエバポレーターで濃縮
後、石油エーテル1000mlに投入して酸無水物
(1)を得た。合成した酸無水物(1)の構造を下に示
す。
【0047】
【化8】
【0048】酸無水物(2)の合成 乾燥窒素気流下、3−ヒドロキシ−4−アミノビフェニ
ル10.8g(0.05モル)とピリジン17.4g
(0.22モル)をガンマブチロラクトン300gに溶
解させ、−15℃に冷却した。ここにガンマブチロラク
トン50gに溶解させた無水トリメリット酸クロリド2
3.1g(0.11モル)を反応液の温度が0℃を超え
ないように滴下した。滴下終了後、0℃で4時間反応さ
せた。この溶液をアセトン5lに投入して酸無水物
(2)を得た。合成した酸無水物(2)の構造を下に示
す。
【0049】
【化9】
【0050】実施例1 乾燥窒素気流下、無水トリメリット酸(TMA)19.
2g(0.1モル)をガンマブチロラクトン(GBL)
200gに溶解させた。ここに4.6gのエタノール
(0.1モル)、ピリジン7.9g(0.1モル)を加
えて50℃で3時間反応を行った。この溶液を氷浴で冷
却し、内部の温度を5℃にした。ここに42.0gのジ
シクロヘキシルカルボジイミド(0.2モル)をGBL
100gに溶解させた溶液を1時間かけて滴下した。さ
らに2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘキサフルオロプロパン(BAHF)18.3g
(0.05モル)をGBL50gに溶解させた溶液を3
0分かけて滴下した。この溶液を氷冷下3時間反応さ
せ、次いで4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(4
−DAE)10.1g(0.05モル)をGBL50g
に溶解させた溶液を5分かけて滴下した。この後、氷冷
下で1時間反応させ、次いで50℃で1時間反応させ
た。反応終了後、析出した尿素化合物を濾過で除いた。
このときのフッ素含有量は11.8%、R2成分のシリ
コンジアミン含有量は0モル%であった。濾液を5lの
水に投入してポリアミド酸エステルの沈殿を生成した。
この沈殿を集めて、水とメタノールで洗浄の後に真空乾
燥機で50℃で24時間乾燥した。このポリマー10g
とナフトキノンジアジド化合物(a)2gをGBL30
gに溶解させて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニス
Aを得た。
【0051】6インチシリコンウエハ上に、感光性ポリ
イミド前駆体組成物のワニスAをプリベーク後の膜厚が
7μmとなるように塗布し、ついでホットプレート(大
日本スクリ−ン社製SKW−636)を用いて、100
℃で3分プリベークすることにより、感光性ポリイミド
前駆体膜を得た。ついで、露光機(ニコン社製i線スッ
テパーNSR−1755−i7A)に、パターンの切ら
れたレチクルをセットし、露光量200mJ/cm
2(365nmの強度)でi線露光を行った。
【0052】現像は、大日本スクリーン製造社製SCW
−636の現像装置を用い、50回転でテトラメチルア
ンモニウムヒドロキシドの3%水溶液を10秒間噴霧し
た。この後、0回転で90秒間静置し、400回転で水
にてリンス処理、3000回転で10秒振り切り乾燥し
た。現像後の未露光部の膜厚は6.3μmであり、現像
により膜の減少は0.7μmと少なく良好であった。現
像後のパターンを観察した結果、半導体用バッファーコ
ートとして要求される3μmのパターンが解像してお
り、パターン形状も問題なかった。
【0053】耐有機溶媒性のテストでは、溶解、クラッ
クを見出すことがなく問題なかった。また、発煙硝酸溶
解性の試験では完全に溶解した。
【0054】実施例2 乾燥窒素気流下、BAHF18.3g(0.05モル)
とトリエチルアミン11.2g(0.11モル)をGB
L100mlに溶解させ、ドライアイス−アセトンの冷
媒を用いて、−15℃にした。ここにトリメリット酸ク
ロリド(TMC)21.1g(0.1モル)をGBL1
00gに溶解させた溶液を1時間かけて滴下した。滴下
終了後、この温度で3時間反応を行った。次いで、溶液
の温度を5℃にして、2,2’−ビス(トリフルオロメ
チル)ベンジジン(TFMB)14.4g(0.045
モル)、1,3−ビステトラメチルジシロキサン(Si
DA)1.24g(0.005モル)をGBL30ml
とともに加え、この温度で30分、次いで50℃で2時
間反応させた。反応終了後、反応液を5lの水に投入し
てポリアミド酸の沈殿を生成した。この沈殿を集めて、
水で十分に洗浄の後に真空乾燥機で50℃で24時間乾
燥した。このときのフッ素含有量は21.1重量%、R
2成分のシリコンジアミン含有量10モル%であった。
このポリマー10gとナフトキノンジアジド化合物
(b)2gをGBL30gに溶解させて感光性ポリイミ
ド前駆体組成物のワニスBを得た。
【0055】6インチシリコンウエハ上に、感光性ポリ
イミド前駆体組成物のワニスBをプリベーク後の膜厚が
7μmとなるように塗布し、ついで実施例1で用いたホ
ットプレートを用いて、100℃で3分プリベークする
ことにより、感光性ポリイミド前駆体膜を得た。つい
で、実施例1で用いた露光機に、パターンの切られたレ
チクルをセットし、露光量200mJ/cm2(365
nmの強度)でi線露光を行った。
【0056】現像は、実施例1の現像装置を用い、50
回転で3%ジエチルアミノエタノール水溶液を10秒間
噴霧した。この後、0回転で120秒静置し、400回
転で10秒間水を噴霧してリンス処理、3000回転で
10秒振り切り乾燥した。現像後の未露光部の膜厚は
6.5μmであり、現像により膜の減少は0.5μmと
少なく良好であった。現像後のパターンを光学顕微鏡で
目視した結果、2μmのラインが解像しており、パター
ン形状も問題なかった。
【0057】耐有機溶媒性のテストでは、溶解、クラッ
クを見出すことがなく問題なかった。また、発煙硝酸溶
解性の試験では完全に溶解した
【0058】施例4 乾燥窒素気流下、BAHF11.0g(0.03モ
ル)、4−DAE4.0g(0.02モル)とトリエチ
ルアミン11.2g(0.11モル)をGBL100m
lに溶解させ、ドライアイス−アセトンの冷媒を用い
て、−15℃にした。ここにトリメリット酸クロリド
(TMC)21.1g(0.1モル)をGBL100g
に溶解させた溶液を1時間かけて滴下した。滴下終了
後、この温度で3時間反応を行った。次いで、溶液の温
度を5℃にして、パラフェニレンジアミン4.87g
(0.045モル)、TFMB9.6g(0.03モ
ル)、SiDA1.24g(0.005モル)、3,
3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無
水物(BDA)9.67g(0.03モル)をGBL
100mlとともに加え、この温度で30分、次いで5
0℃で2時間反応させた。反応終了後、反応液を5lの
水に投入してポリアミド酸の沈殿を生成した。この沈殿
を集めて、水で十分に洗浄の後に真空乾燥機で50℃で
24時間乾燥した。このときのフッ素原子含有量は1
1.8%、R2成分のシリコンジアミン含有量は6.2
5モル%であった。このポリマー10gとナフトキノン
ジアジド化合物(c)2gをGBL45gに溶解させて
感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスDを得た。
【0059】6インチシリコンウエハ上に、感光性ポリ
イミド前駆体組成物のワニスDをプリベーク後の膜厚が
7μmとなるように塗布し、ついで実施例1で用いたホ
ットプレートを用いて、100℃で3分プリベークする
ことにより、感光性ポリイミド前駆体膜を得た。つい
で、露光機(キャノン社製コンタクトアライナーPLA
−501F)に、パターンの切られたマスクをセット
し、露光量500mJ/cm2(405nmの強度)で
露光を行った。
【0060】現像は、実施例1で用いた現像装置を用
い、50回転で0.8%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液を10秒間噴霧した。この後、150秒
間静置し、400回転で10秒間水を噴霧してリンス処
理、3000回転で10秒振り切り乾燥した。現像後の
未露光部の膜厚は6.0μmであり、現像により膜の減
少は1.0μmと少なく良好であった。現像後のパター
ンを光学顕微鏡で目視した結果、5μmのラインが解像
しており、パターンの形状も問題なかった。
【0061】耐有機溶媒性のテストでは、溶解、クラッ
クを見出すことがなく問題なかった。また、発煙硝酸溶
解性の試験では完全に溶解した。
【0062】実施例5 乾燥窒素気流下、ビス(4−(4−アミノフェノキシ)
フェニル)スルホン(BAPS)1.94g(4.5ミ
リモル)、TFMB1.60g(5.0ミリモル)1.
6gとSiDA0.12g(0.5ミリモル)をN−メ
チル−2−ピロリドン(NMP)20gに溶解させた。
ここに先に合成した酸無水物(1)5.0g(7ミリモ
ル)と3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン
酸二無水物(BPDA)0.88g(3ミリモル)をN
MP8.6gとともに加えた。室温で1時間攪拌後、5
0℃で3時間反応を行った。このときのフッ素原子含有
量は14.3%、R2成分のシリコンジアミン含有量は
5モル%であった。反応終了後、この溶液にナフトキノ
ンジアジド化合物(d)を2.2gとGBL1gを加
え、25℃での粘度が1.1Pa・sの感光性ポリイミ
ド前駆体組成物のワニスEを得た。
【0063】4インチシリコンウエハ上に、感光性ポリ
イミド前駆体組成物のワニスEをプリベーク後の膜厚が
7μmとなるように塗布し、ついで実施例1で用いたホ
ットプレートを用いて、100℃で3分プリベークする
ことにより、感光性ポリイミド前駆体膜を得た。つい
で、実施例4で用いた露光機に、パターンの切られたマ
スクをセットし、露光量500mJ/cm2(405n
mの強度)で露光を行った。
【0064】現像は、実施例1で用いた現像装置を用
い、50回転で1.4%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液を10秒間噴霧した。この後、140秒
間静置し、400回転で10秒間水を噴霧してリンス処
理、3000回転で10秒振り切り乾燥した。現像後の
未露光部の膜厚は5.8μmであり、現像により膜の減
少は1.2μmと少なく良好であった。現像後のパター
ンを光学顕微鏡で目視した結果、5μmのラインが解像
しており、パターンの形状も問題なかった。
【0065】耐有機溶媒性のテストでは、溶解、クラッ
クを見出すことがなく問題なかった。また、発煙硝酸溶
解性の試験では完全に溶解した。
【0066】実施例6 乾燥窒素気流下、BAPS4.11g(9.5ミリモ
ル)とSiDA0.12g(0.5ミリモル)をNMP
20gに溶解させた。ここに先に合成した酸無水物
(2)4.6g(7ミリモル)とBPDA0.88g
(3ミリモル)をNMP10gとともに加えた。室温で
1時間攪拌後、50℃で3時間反応を行った。このとき
のフッ素原子含有量は0%、R2成分のシリコンジアミ
ン含有量は5モル%であった。反応終了後、この溶液3
0gをはかり取り、ナフトキノンジアジド化合物(b)
を3gとGBL1gを加え、25℃での粘度が2.4P
a・sの感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスFを得
た。
【0067】4インチシリコンウエハ上に、感光性ポリ
イミド前駆体組成物のワニスFをプリベーク後の膜厚が
7μmとなるように塗布し、ついで実施例1で用いたホ
ットプレートを用いて、100℃で3分プリベークする
ことにより、感光性ポリイミド前駆体膜を得た。つい
で、実施例4で用いた露光機に、パターンの切られたマ
スクをセットし、露光量500mJ/cm2(405n
mの強度)で露光を行った。
【0068】現像は、実施例1で用いた現像装置を用
い、50回転で1.4%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液を10秒間噴霧した。この後、140秒
間静置し、400回転で10秒間水を噴霧してリンス処
理、3000回転で10秒振り切り乾燥した。現像後の
未露光部の膜厚は5.2μmであり、現像により膜の減
少は1.8μmと比較的少なく良好であった。現像後の
パターンを光学顕微鏡で目視した結果、10μmのライ
ンが解像しており、パターンの形状も問題なかった。
【0069】耐有機溶媒性のテストでは、溶解、クラッ
クを見出すことがなく問題なかった。また、発煙硝酸溶
解性の試験では完全に溶解した。
【0070】実施例7 乾燥窒素気流中、BAHF18.3g(0.05モル)
をGBL30g、テトラヒドロフラン20gとプロピレ
ンオキシド17.4g(0.3モル)に溶解させ、−1
5℃に冷却する。ここにTMC23.4g(0.11モ
ル)をテトラヒドロフラン50gに溶解させた溶液を1
時間かけて滴下した。滴下終了後、−15℃で4時間反
応させた。その後、溶液の温度を室温にまで戻して、T
FMB19.2g(0.03モル)、4−DAE6.0
g(0.015モル)、SiDA1.24g(0.00
5モル)をGBL10gと共に加えた。このまま室温で
1時間攪拌して反応させ、その後50℃で2時間反応を
させ、ポリイミド前駆体の溶液を得た。このときのフッ
素原子含有量は18.4%、R2成分のシリコンジアミ
ン含有量は10モル%であった。この溶液をメタノール
2l中に投入して、ポリイミド前駆体を沈殿させた。こ
の沈殿をろ過で集めて、60℃の真空乾燥機で20時間
乾燥させた。この粉末10gとナフトキノンジアジド化
合物(b)2.5gとをGBL30mlに溶解させ、2
5℃での粘度が1.3Pa・sの感光性ポリイミド前駆
体組成物のワニスGを得た。
【0071】4インチシリコンウエハ上に、感光性ポリ
イミド前駆体組成物のワニスGをプリベーク後の膜厚が
7μmとなるように塗布し、ついで実施例1で用いたホ
ットプレートを用いて、100℃で3分プリベークする
ことにより、感光性ポリイミド前駆体膜を得た。つい
で、実施例4で用いた露光機に、パターンの切られたマ
スクをセットし、露光量500mJ/cm2(405n
mの強度)で露光を行った。
【0072】現像は、実施例1で用いた現像装置を用
い、50回転で1.4%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液を10秒間噴霧した。この後、140秒
間静置し、400回転で10秒間水を噴霧してリンス処
理、3000回転で10秒振り切り乾燥した。現像後の
未露光部の膜厚は6.2μmであり、現像により膜の減
少は0.8μmと少なく良好であった。現像後のパター
ンを光学顕微鏡で目視した結果、5μmのラインが解像
しており、パターンの形状も問題なかった。
【0073】耐有機溶媒性のテストでは、溶解、クラッ
クを見出すことがなく問題なかった。また、発煙硝酸溶
解性の試験では完全に溶解した。
【0074】実施例8 攪拌羽と乾燥窒素の流れた窒素流入管、温度計のついた
200mlの3つ口フラスコにBAPS7.78g(1
8ミリモル)とSiDA0.50g(2ミリモル)をN
−メチル−2−ピロリドン50gに20℃の水浴上で溶
解させた。ここに先に合成した酸無水物(1)14.2
8g(20ミリモル)をN−メチル−2−ピロリドン1
8.5gとともに加え、25℃の水浴上で1時間反応さ
せた。その後、60℃で2時間攪拌を続けて、25℃で
の粘度が5Pa・sのポリマー溶液を得た。このときの
フッ素原子含有量は10.1%、ケイ素原子含有量は1
0モル%であった。また得られた組成物の構造を下記に
示す。式(5)と式(6)のランダム共重合体であり、
式(5)中のgと式(6)中のhの比はg:h=90:
10であった。
【0075】
【化10】
【0076】
【化11】
【0077】この溶液にナフトキノンジアジド化合物
(b)3.38gをNMP5gとともに加え、感光性ポ
リイミド前駆体組成物のワニスHを得た。
【0078】4インチシリコンウエハ上に、感光性ポリ
イミド前駆体組成物のワニスHをプリベーク後の膜厚が
5μmとなるように塗布し、ついで実施例1と同じホッ
トプレートを用いて、100℃で3分プリベークするこ
とにより感光性ポリイミド前駆体膜を得た。ついで、実
施例4で用いた露光機にパターンの切られたマスクをセ
ットし、露光量500mJ/cm2(405nmの強
度)で露光を行った。
【0079】現像は、実施例1で用いた現像装置を用
い、50回転で0.8%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液を10秒間噴霧した。この後、180秒
間静止し、400回転で10秒間水を噴霧してリンス処
理、3000回転で10秒振り切り乾燥した。現像後の
未露光部の膜厚は3.9μmであり、現像により膜厚の
減少は1.1μmと少なく良好であった。
【0080】現像後のパターンを光学顕微鏡で目視した
結果、5μmのラインが解像されており、パターン形状
も問題なかった。また、耐有機溶媒性も問題なく、発煙
硝酸溶解性の試験も問題なく溶解した。
【0081】比較例1 窒素気流下、1lの4つ口フラスコに、4−DAE2
0.0g(0.1モル)をNMP200gに溶解させ、
ここにBTDA16.1g(0.05モル)、無水ピロ
メリット酸(PMDA)(0.048モル)を加えて、
室温で1時間、その後50℃で3時間反応させてポリア
ミド酸を得た。このポリアミド酸の溶液に実施例1と同
様な比率でナフトキノンジアジド化合物(b)を加え、
感光性ポリイミド前駆体のワニスIを得た。このときの
フッ素原子含有量は0%、R2成分のシリコンジアミン
含有量は0モル%であった。
【0082】6インチシリコンウエハ上に、感光性ポリ
イミド前駆体のワニスIをプリベーク後の膜厚が7μm
となるように塗布し、ついで実施例1で用いたホットプ
レ−トを用いて、100℃で3分プリベ−クすることに
より、感光性ポリイミド前駆体膜を得た。ついで、実施
例1で用いた露光機に、パターンの切られたレチクルを
セットし、露光量500mJ/cm2(436nmの強
度)でg線露光を行った。
【0083】現像は、実施例1で用いた現像装置を用
い、50回転で0.5%のテトラメチルアンモニウムヒ
ドロキシド水溶液を10秒間噴霧した。この後、60秒
静止し、次いで400回転で5秒間現像液を噴霧、40
0回転で10秒間水を噴霧してリンス処理、3000回
転で10秒振り切り乾燥した。現像後のパターンは露光
部が溶解するポジ像にならずネガ像となった。また、現
像後の膜厚は2μmと非常に薄く、感度が低いことが判
った。
【0084】耐有機溶媒性のテストでは、溶解、クラッ
クを見出すことがなく問題なかった。また、発煙硝酸溶
解性の試験では完全に溶解した。
【0085】比較例2 乾燥窒素気流下、PMDA10.9g(0.05モ
ル)、BTDA16.1g(0.05モル)をGBL2
00gに溶解させた。ここに9.2gのエタノール
(0.2モル)、ピリジン14gを加えて50℃で3時
間反応を行った。この溶液に氷浴で冷却し、内部の温度
を5℃にした。ここに21.0gのジシクロヘキシルカ
ルボジイミド(0.1モル)をGBL50gに溶解させ
た溶液を1時間かけてこの溶液に滴下した。さらにBA
HF10.9g(0.03モル)、4,4’−ジアミノ
ジフェニルエーテル14.0g(0.07モル)をGB
L150gに溶解させた溶液を30分かけて滴下した。
この溶液を氷冷下3時間反応させた。反応終了後、析出
した尿素化合物を濾過で除いた。濾液を5lの水に投入
してポリアミドエステルの沈殿を生成した。この沈殿を
集めて、水とメタノールで洗浄の後に真空乾燥機で50
℃で24時間乾燥した。このときのフッ素原子含有量は
5.6%、R2成分のシリコンジアミン含有量は0モル
%であったこのポリマー10gとナフトキノンジアジド
化合物(c)2gをGBL40gに溶解させて感光性ポ
リイミド前駆体組成物のワニスJを得た。
【0086】6インチシリコンウエハ上に、感光性ポリ
イミド前駆体のワニスJをプリベーク後の膜厚が7μm
となるように塗布し、ついで実施例1で用いたホットプ
レートを用いて、100℃で3分プリベークすることに
より、感光性ポリイミド前駆体膜を得た。ついで、実施
例4で用いた露光機に、パターンの切られたマスクをセ
ットし、露光量500mJ/cm2(405nmの強
度)で露光を行った。
【0087】現像は、実施例1で用いた現像装置を用
い、50回転で1.4%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液を10秒間噴霧した。この後、600秒
間静置し、400回転で10秒間水を噴霧してリンス処
理、3000回転で10秒振り切り乾燥したが、パター
ンを得ることは出来なかった。
【0088】耐有機溶媒性のテストでは、溶解、クラッ
クを見出すことがなく問題なかった。また、発煙硝酸溶
解性の試験では完全に溶解した。
【0089】比較例3 乾燥窒素気流下、PMDA10.9g(0.05モ
ル)、BTDA16.1g(0.05モル)をGBL2
00gに溶解させた。ここに54gのステアリルアルコ
ール54.1g(0.2モル)、ピリジン14gを加え
て60℃で8時間反応を行った。この溶液に氷浴で冷却
し、内部の温度を5℃にした。ここに21.0gのジシ
クロヘキシルカルボジイミド(0.1モル)をGBL5
0gに溶解させた溶液を1時間かけてこの溶液に滴下し
た。さらにBAHF36.6g(0.1モル)をGBL
150gに溶解させた溶液を30分かけて滴下した。こ
の溶液を氷冷下3時間反応させた。反応終了後、析出し
た尿素化合物を濾過で除いた。濾液を5lの水に投入し
てポリアミドエステルの沈殿を生成した。この沈殿を集
めて、水とメタノールで洗浄の後に真空乾燥機で50℃
で24時間乾燥した。このときのフッ素原子含有量は
9.6%、R2成分のシリコンジアミン含有量は0モル
%であった。このポリマー10gとナフトキノンジアジ
ド化合物(b)2gをGBL45gに溶解させて感光性
ポリイミド前駆体組成物のワニスKを得た。
【0090】6インチシリコンウエハ上に、感光性ポリ
イミド前駆体組成物のワニスKをプリベーク後の膜厚が
7μmとなるように塗布し、ついで実施例1で用いたホ
ットプレートを用いて、100℃で3分プリベークする
ことにより、感光性ポリイミド前駆体膜を得た。つい
で、実施例4で用いた露光機に、パターンの切られたマ
スクをセットし、露光量500mJ/cm2(405n
mの強度)で露光を行った。
【0091】現像は、実施例1で用いた現像装置を用
い、50回転で2.4%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液を10秒間噴霧した。この後、600秒
間静置し、400回転で10秒間水を噴霧してリンス処
理、3000回転で10秒振り切り乾燥したが、露光部
も未露光部も溶解しておらず、パターンを得ることが出
来なかった。
【0092】耐有機溶媒性のテストでは、溶解、クラッ
クを見出すことがなく問題なかった。また、発煙硝酸溶
解性の試験では完全に溶解した。
【0093】比較例4 BAHF36.6g(0.1モル)をジメチルアセトア
ミド100mlに溶解させる。ここにピリジン17.4
g(0.22モル)を加えて−15℃に冷却する。この
溶液に、イソフタル酸クロリド22.5g(0.11モ
ル)をガンマブチロラクトン80mlに溶解させた溶液
をBAHFの溶液に溶液温度が−10℃以下になるよう
に徐々に滴下させた。滴下終了後、−15℃で1時間、
その後室温で3時間反応させた。反応終了後、得られた
溶液を水5lに投入してポリヒドロキシアミドの沈殿を
得た。この沈殿をろ過で集めて、60℃で20時間真空
乾燥した。このときのフッ素原子含有量は23.0%、
ジアミン成分のシリコンジアミン含有量:0モル%であ
った。真空乾燥させた上記のポリマーを10g取り、こ
こにナフトキノンジアジド化合物(d)2.5gを加
え、NMP25gに溶解させて、25℃での粘度が2.
0Pa・sの感光性耐熱性樹脂前駆体組成物のワニスL
を得た。
【0094】6インチシリコンウエハ上に、感光性耐熱
性樹脂前駆体組成物のワニスLをプリベーク後の膜厚が
6μmとなるように塗布し、ついで実施例1で用いたホ
ットプレートを用いて、100℃で3分プリベークする
ことにより、感光性ポリイミド前駆体膜を得た。つい
で、実施例1で用いた露光機に、パターンの切られたレ
チクルをセットし、露光量200mJ/cm2(365
nmの強度)でi線露光を行った。
【0095】現像は、実施例1で用いた現像装置を用
い、50回転で1.6%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液を10秒間噴霧した。この後、60秒間
静置し、400回転で10秒間水を噴霧してリンス処
理、3000回転で10秒振り切り乾燥した。現像後の
未露光部の膜厚は5.1μmであり、現像により膜の減
少は0.9μmと少なく良好であった。
【0096】耐有機溶媒性のテストでは、一部溶解した
後があり、問題があった。また、発煙硝酸溶解性の試験
でも完全に溶解しなかった。
【0097】比較例5 BAHF12.8g(0.035モル)をグリシジルメ
チルエーテル61.6g(0.7モル)、GBL50
g、テトラヒドロフラン50gに溶解させて−15℃に
冷却させる。ここにTMC15.2g(0.072モ
ル)をテトラヒドロフラン50gに溶解させた溶液を3
0分かけて滴下した。ここにTFMB28.8g(0.
09モル)、SiDA2.5g(0.01モル)を加
え、4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)フ
タル酸2無水物28.9g(0.065モル)をGBL
50gと共に加え、室温で1時間、その後60℃で2時
間反応させた。反応終了後、メタノール5lに投入して
ポリイミド前駆体の沈殿を得た。この沈殿をろ過で集め
て、60℃で20時間真空乾燥させた。このときのフッ
素原子含有量は25.4%、R2成分のシリコンジアミ
ン含有量は10モル%であった。この粉末10gとナフ
トキノンジアジド化合物(a)2.5gとをGBL30
mlに溶解させ、25℃での粘度が0.8Pa・sの感
光性ポリイミド前駆体組成物のワニスMを得た。
【0098】4インチシリコンウエハ上に、感光性ポリ
イミド前駆体組成物のワニスMをプリベーク後の膜厚が
7μmとなるように塗布し、ついで実施例1で用いたホ
ットプレートを用いて、100℃で3分プリベークする
ことにより、感光性ポリイミド前駆体膜を得た。つい
で、実施例4で用いた露光機に、パターンの切られたマ
スクをセットし、露光量500mJ/cm2(405n
mの強度)で露光を行った。
【0099】現像は、実施例1で用いた現像装置を用
い、50回転で2.4%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液を10秒間噴霧した。この後、1180
秒間静置し、400回転で10秒間水を噴霧してリンス
処理、3000回転で10秒振り切り乾燥した。現像後
の未露光部の膜厚は6.9μmであったが、露光部が完
全に溶解しておらず、実用的な時間でパターンを得るこ
とができなかった。
【0100】耐有機溶媒性のテストでは、溶解した跡が
見出され問題があった。また、発煙硝酸溶解性の試験で
は完全に溶解せずに問題があった。
【0101】比較例6 乾燥窒素気流下、TFMB19.2g(0.06モル)
とSiDA9.9g(0.04モル)をNMP168g
に20℃で溶解させた。ここに合成例1で合成した酸無
水物(1)14.3g(0.02モル)とBPDA2
3.5g(0.08モル)をNMP100gと共に加
え、20℃で1時間、その後50℃で4時間反応を行っ
た。このときのフッ素原子含有量は13.6%、R2
分のシリコンジアミン含有量は40モル%であった。こ
の溶液30gにナフトキノンジアジド化合物(b)1.
0gを溶解させ、25℃での粘度が4.5Pa・sの感
光性ポリイミド前駆体組成物のワニスNを得た。
【0102】4インチシリコンウエハ上に、感光性ポリ
イミド前駆体組成物のワニスNをプリベーク後の膜厚が
5μmとなるように塗布し、ついで実施例1で用いたホ
ットプレートを用いて、100℃で3分プリベークする
ことにより、感光性ポリイミド前駆体膜を得た。つい
で、実施例4で用いた露光機に、パターンの切られたマ
スクをセットし、露光量500mJ/cm2(405n
mの強度)で露光を行った。
【0103】現像は、実施例1で用いた現像装置を用
い、50回転で2.4%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液を10秒間噴霧した。この後、1180
秒間静置し、400回転で10秒間水を噴霧してリンス
処理、3000回転で10秒振り切り乾燥した。現像後
の未露光部の膜厚は3.5μmと減少したにも関わら
ず、露光部が完全に溶解しておらず、実用的な時間でパ
ターンを得ることができなかった。
【0104】耐有機溶媒性のテストでは、溶解した跡が
見出され問題があった。また、発煙硝酸溶解性の試験で
は完全に溶解せずに問題があった。
【0105】
【発明の効果】新規な水酸基を有する酸無水物より得た
新規なポリイミド前駆体とキノンジアジド化合物を使用
することで、露光した部分がアルカリ現像液にて溶解
し、有機溶媒に対する耐性を持ち、かつ発煙硝酸にて溶
解できるポジ型の感光性ポリイミド前駆体組成物を得る
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 79/00 - 79/08 C08K 3/00 - 13/08 C08G 73/00 - 73/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)一般式(1)で表される構造単位を
    90モル%以上有するポリマーと、(b)キノンジアジ
    ド化合物を含有することを特徴とする感光性ポリイミド
    前駆体組成物。 【化1】 (R1(COOR3)m(OH)pが、下記一般式(4)
    で表される構造であり、R2は少なくとも2個以上の炭
    素原子を有する2価の有機基、R3は水素または炭素数
    1から20までの有機基、nは10〜100000の整
    数、mは、pは1から4の整数を示す。) 【化2】 (R9、R11はトリメリット酸残基、R10は水酸基を有
    した炭素数3から20の3から6価の有機基であり、水
    酸基がアミド結合と隣り合った位置にある。R12、R13
    は水素または炭素数1から20の有機基、t、vは
    uは1から4の整数を示す。)
  2. 【請求項2】感光性ポリイミド前駆体組成物であって、
    一般式(1)記載のR1および/またはR2にフッ素原子
    が5〜25重量%含まれていることを特徴とする請求項
    1記載の感光性ポリイミド前駆体組成物。
  3. 【請求項3】感光性ポリイミド前駆体組成物であって、
    一般式(1)記載のR1および/またはR2にケイ素原子
    を含み、ケイ素原子を有した基がR 1 および /またはR 2
    成分の1〜20モル%含まれていることを特徴とする請
    求項1記載の感光性ポリイミド前駆体組成物。
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