JP2003043686A - ポジ型感光性樹脂前駆体組成物 - Google Patents

ポジ型感光性樹脂前駆体組成物

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JP2003043686A
JP2003043686A JP2001236492A JP2001236492A JP2003043686A JP 2003043686 A JP2003043686 A JP 2003043686A JP 2001236492 A JP2001236492 A JP 2001236492A JP 2001236492 A JP2001236492 A JP 2001236492A JP 2003043686 A JP2003043686 A JP 2003043686A
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JP
Japan
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carbon atoms
general formula
organic group
precursor composition
bond
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Application number
JP2001236492A
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English (en)
Inventor
Kazuto Miyoshi
一登 三好
Mitsufumi Suwa
充史 諏訪
Masao Tomikawa
真佐夫 富川
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アルカリ現像可能で高感度・高解像度のポジ型
の感光性樹脂前駆体組成物を提供する。 【解決手段】a)一般式(1)で表される構造単位を主
成分とする波長365nmにおけるプリベーク後膜厚1
0μmあたりの光透過率が36%以上のポリマーと、
(b)フェノール性水酸基を有する化合物と、(c)エ
ステル化したキノンジアジド化合物を含有するポジ型感
光性樹脂前駆体組成物。 【化1】 (式中R1は少なくとも2個の炭素原子を有する2価から
8価の有機基、R2は、少なくとも2個の炭素原子を有
する2価から6価の有機基、R3は水素、または炭素数
1から20までの有機基を示す。nは10から100,
000までの整数、mは0から2までの整数、p、qは
0から4までの整数を示す。p+q>0である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子の表面
保護膜、層間絶縁膜などに適した、紫外線で露光した部
分がアルカリ水溶液に溶解するポジ型の感光性ポリイミ
ド前駆体組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】露光した部分がアルカリ現像により溶解
するポジ型の耐熱性樹脂前駆体組成物としては、ポリア
ミド酸にナフトキノンジアジドを添加したもの(特開昭
52−13315号公報)、水酸基を有した可溶性ポリ
イミドにナフトキノンジアジドを添加したもの(特開昭
64−60630号公報)、水酸基を有したポリアミド
にナフトキノンジアジドを添加したもの(特開昭56−
27140号公報)などが知られていた。
【0003】しかしながら、通常のポリアミド酸にナフ
トキノンジアジドを添加したものでは、ナフトキノンジ
アジドのアルカリに対する溶解阻害効果よりポリアミド
酸のカルボキシル基の溶解性が高いために、ほとんどの
場合、希望するパターンを得ることが出来ないという問
題があった。そこで、ポリアミド酸のアルカリ溶解性を
コントロールするために、ポリアミド酸のカルボキシル
基を、エステル基で保護したポリアミド酸誘導体が開発
された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このポ
リアミド酸誘導体にナフトキノンジアジドを添加したも
のでは、ナフトキノンジアジドの波長365nmにおけ
る吸光度が高いため、膜厚の増加に伴いI線透過率(波
長365nmにおける膜厚10μmあたりの光透過率)
が低下し、ほとんどの場合希望するパターンを得ること
はできるものの、短時間に現像できない(以下低感度と
呼ぶ)及び微細パターンを解像しない(以下低解像度と
呼ぶ)等を招くという問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は次の構成からなる。すなわち、(a)一
般式(1)で表される構造単位を主成分とする波長36
5nmにおけるプリベーク後膜厚10μmあたりの光透
過率が36%以上のポリマーと、(b)フェノール性水
酸基を有する化合物と、(c)エステル化したキノンジ
アジド化合物を含有するポジ型感光性樹脂前駆体組成物
である。
【0006】
【化6】 (式中R1は少なくとも2個の炭素原子を有する2価から
8価の有機基、R2は、少なくとも2個の炭素原子を有
する2価から6価の有機基、R3は水素、または炭素数
1から20までの有機基を示す。nは10から100,
000までの整数、mは0から2までの整数、p、qは
0から4までの整数を示す。p+q>0である。)
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、I線透過率を高くした
耐熱性樹脂前駆体にフェノール性水酸基を有する化合物
とエステル化したキノンジアジド化合物を添加すること
で得られる樹脂組成物であり、なかでも高膜厚におい
て、高感度化及び高解像度化が得られるものである。
【0008】本発明における(a)一般式(1)で表さ
れる構造単位を主成分とする波長365nmにおけるプ
リベーク後膜厚10μmあたりの光透過率が36%以上
のポリマーとは、加熱あるいは適当な触媒により、イミ
ド環、オキサゾール環、その他の環状構造を有するポリ
マーとなり得るものである。環構造となることで、耐熱
性、耐溶剤性が飛躍的に向上する。
【0009】上記一般式(1)は、水酸基を有したポリ
アミド酸を表しており、この水酸基の存在のために、ア
ルカリ水溶液に対する溶解性が水酸基を有さないポリア
ミド酸よりも良好になる。特に、水酸基の中でもフェノ
ール性の水酸基がアルカリ水溶液に対する溶解性の点で
好ましい。また、フッ素原子を一般式(1)中に10重
量%以上有することで、アルカリ水溶液で現像する際
に、膜の界面に撥水性が適度に出るために、界面のしみ
こみなどが抑えられる。しかしながら、フッ素原子含有
量が20重量%を越えると、アルカリ水溶液に対する溶
解性が低下すること、熱処理により環状構造にしたポリ
マーの耐有機溶媒性が低下すること、発煙硝酸に対する
溶解性が低下するために好ましくない。このように、フ
ッ素原子は10重量%以上20重量%以下含まれること
が好ましい。
【0010】上記一般式(1)のジカルボン酸単位に含
まれるR1およびジアミン単位に含まれるR2は、脂肪族
環または2〜4個の芳香族環が単結合、エーテル結合、
2,2−ヘキサフルオロプロピレン結合、メチレン結
合、プロピレン結合、エステル結合、スルホン結合、カ
ルボニル結合及び脂肪族環を有する結合の中から選ばれ
た少なくとも一種の結合を介して結合した化学構造を持
つ2価から6価の有機基であることが好ましい。
【0011】具体的には、一般式(1)のR1(COO
3)m(OH)pが、一般式(2)に示されるような
構造のものが好ましい。
【0012】
【化7】 この場合、R4、R6は炭素数2〜20より選ばれる2価
〜4価の有機基であり、好ましくは酸二無水物である
が、得られるポリマーの耐熱性の点から芳香族環を含ん
だものがより好ましい。
【0013】酸ニ無水物としては具体的には、2,2−
ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパンニ無水
物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)プ
ロパンニ無水物、1,1−ビス(3,4−ジカルボキシ
フェニル)エタンニ無水物、1,1−ビス(2,3−ジ
カルボキシフェニル)エタンニ無水物、ビス(3,4−
ジカルボキシフェニル)メタンニ無水物、ビス(2,3
−ジカルボキシフェニル)メタンニ無水物、ビス(3,
4−ジカルボキシフェニル)スルホンニ無水物、2,2
−ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)プロ
パン、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)
ヘキサフルオロプロパンニ無水物、2,2−ビス〔4−
(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル〕ヘキサ
フルオロプロパンニ無水物、2,2−ビス〔4−(3,
4−ジカルボキシベンゾイルオキシ)フェニル〕ヘキサ
フルオロプロパンニ無水物、2,2’−ビス(トリフル
オロメチル)−4,4’−ビス(3,4−ジカルボキシ
フェノキシ)ビフェニル二無水物などの芳香族テトラカ
ルボン酸ニ無水物や、シクロブタンテトラカルボン酸ニ
無水物、1,2,3,4−シクロペンタンテトラカルボ
ン酸ニ無水物、2,3,5,6−シクロヘキサンテトラ
カルボン酸二無水物、5−(2,5−ジオキソテトラヒ
ドロ−3−フラニル)−3−メチル−3−シクロヘキセ
ン−1,2−ジカルボンサン無水物、及び「TDA10
0」「リカレジンTMEG」(以上、商品名、新日本理
化(株)製)などの脂肪族のテトラカルボン酸ニ無水物
などを挙げることができる。これらのうち、2,2−ビ
ス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパンニ無水
物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)プ
ロパンニ無水物、1,1−ビス(3,4−ジカルボキシ
フェニル)エタンニ無水物、1,1−ビス(2,3−ジ
カルボキシフェニル)エタンニ無水物、ビス(3,4−
ジカルボキシフェニル)メタンニ無水物、ビス(2,3
−ジカルボキシフェニル)メタンニ無水物、ビス(3,
4−ジカルボキシフェニル)スルホンニ無水物、2,2
−ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)プロ
パン、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)
ヘキサフルオロプロパンニ無水物、2,2−ビス〔4−
(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル〕ヘキサ
フルオロプロパンニ無水物、2,2−ビス〔4−(3,
4−ジカルボキシベンゾイルオキシ)フェニル〕ヘキサ
フルオロプロパンニ無水物、2,2’−ビス(トリフル
オロメチル)−4,4’−ビス(3,4−ジカルボキシ
フェノキシ)ビフェニル二無水物が好ましい。これらは
単独で又は2種以上を組み合わせて使用される。
【0014】その中でも特に好ましい構造としてトリメ
リット酸、トリメシン酸、ナフタレントリカルボン酸残
基等を挙げることができる。
【0015】またR5は炭素数3〜20より選ばれる水
酸基を有した3価〜6価の有機基である。水酸基はアミ
ド結合と隣り合った位置にあることが好ましい。このよ
うな例として、フッ素原子を含んだ、ビス(3−アミノ
−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、
ビス(3−ヒドロキシ−4−アミノフェニル)ヘキサフ
ルオロプロパン、ビス〔4−(4−アミノ−3−ヒドロ
キシフェノキシ)フェニル〕ヘキサフルオロプロパン、
フッ素原子を含まない、ビス(3−アミノ−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、ビス(3−ヒドロキシ−4−
アミノフェニル)プロパン、3,3’−ジアミノ−4,
4’−ジヒドロキシビフェニル、3,3’−ジアミノ−
4,4’−ジヒドロキシビフェニル、2,4−ジアミノ
−フェノール、2,5−ジアミノフェノール、「ABC
H」、「ABPS」(商品名、日本化薬(株)製)、
1,4−ジアミノ−2,5−ジヒドロキシベンゼンのア
ミノ基が結合したものなどを挙げることができる。
【0016】また、一般式(2)のR7、R8は水素、お
よび/または炭素数1〜20までの有機基を示す。炭素
数20より大きくなるとアルカリ現像液に対する溶解性
が低下する。
【0017】一般式(2)のo、uは0〜2の整数を表
しており、rは1〜4までの整数を表している。rが5
以上になると、得られる耐熱性樹脂膜の特性が低下す
る。
【0018】一般式(1)におけるR1(COOR3)m
(OH)pとして一般式(2)で表される化合物の中
で、好ましい化合物を例示すると下記に示したような構
造のもの
【0019】
【化8】 が挙げられるが、これらに限定されない。
【0020】また、アルカリに対する溶解性、感光性
能、耐熱性を損なわない範囲で、水酸基を有していない
テトラカルボン酸、ジカルボン酸で変性することもでき
る。この例としては、ジフェニルスルホンテトラカルボ
ン酸などの芳香族テトラカルボン酸やそのカルボキシル
基2個をメチル基やエチル基にしたジエステル化合物、
ブタンテトラカルボン酸、シクロペンタンテトラカルボ
ン酸などの脂肪族のテトラカルボン酸やそのカルボキシ
ル基2個をメチル基やエチル基にしたジエステル化合
物、アジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸などを挙げる
ことができる。これらは、酸成分の50モル%以下の変
性が好ましいが、さらに好ましくは30モル%以下であ
る。50モル%より大きい範囲で変性を行うと、アルカ
リに対する溶解性、感光性が損なわれる恐れがある。
【0021】上記一般式(1)のジアミン単位に含まれ
るR2(OH)qにおいて、好ましい例としては、得ら
れるポリマーの耐熱性の点から芳香族環を有し、かつ水
酸基を有するものが好ましく、具体的な例としてはフッ
素原子を有した、2,2−ビス(4−アミノ−3−ヒド
ロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビ
ス〔4−(4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)フ
ェニル〕ヘキサフルオロプロパン、ビス〔4−(4−ア
ミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)フェニル〕ヘキサフ
ルオロプロパン、フッ素原子を有さない、ジアミノジヒ
ドロキシピリミジン、ジアミノジヒドロキシピリジン、
ヒドロキシ−ジアミノ−ピリミジン、ジヒドロキシベン
チジン及び「ABCH」、「ABPS」(商品名、日本
化薬(株)製)などの化合物や一般式(3)、(4)、
(5)に示す構造のもの
【0022】
【化9】
【0023】
【化10】
【0024】
【化11】 をあげることができる。
【0025】一般式(3)のt、sは1あるいは2の整
数を示し、一般式(4)のv、一般式(5)のwは1〜
4までの整数を示す。
【0026】一般式(1)のR2(OH)qが一般式
(3)で表されるものである場合の具体例は
【0027】
【化12】 である。
【0028】また、一般式(1)のR2(OH)qが一
般式(4)で表されるものである場合の具体例は
【0029】
【化13】 である。
【0030】一般式(1)のR2(OH)qが一般式
(5)で表されるものである場合の具体例は
【0031】
【化14】 である。
【0032】一般式(3)において、R9、R11は炭素
数2〜20より選ばれる水酸基を有した3価〜4価の有
機基を示しており、得られるポリマーの耐熱性の点から
芳香族環を有したものが好ましい。具体的には、ビス
(ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン基、ビ
ス(ヒドロキシフェニル)プロパン基、ビス(ヒドロキ
シフェニル)スルホン基などを表す。また、ヒドロキシ
シクロヘキシル基、ジヒドロキシシクロヘキシル基など
の脂肪族の基も使用することができる。R10は炭素数2
〜30までの2価の有機基を表している。得られるポリ
マーの耐熱性の点から芳香族を有した2価の基が好まし
く、このような例としてはジフェニルヘキサフルオロプ
ロパン基、ジフェニルプロパン基、ジフェニルスルホン
基などをあげることができるが、これ以外にも脂肪族の
シクロヘキシル基なども使用することができる。
【0033】一般式(4)において、R12、R14は炭素
数2〜20までの2価の有機基を表している。得られる
ポリマーの耐熱性の点から芳香族環を有した2価の基が
よく、このような例としてはジフェニルヘキサフルオロ
プロパン基、ジフェニルプロパン基、ジフェニルスルホ
ン基などをあげることができるが、これ以外にも脂肪族
のシクロヘキシル基なども使用することができる。R13
は、炭素数3〜20より選ばれる水酸基を有した3価〜
6価の有機基を示しており、得られるポリマーの耐熱性
より芳香族環を有したものが好ましい。具体的にはビス
(ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン基、ビ
ス(ヒドロキシフェニル)プロパン基、ビス(ヒドロキ
シフェニル)スルホン基などを表す。また、ヒドロキシ
シクロヘキシル基、ジヒドロキシシクロヘキシル基など
の脂肪族の基も使用することができる。
【0034】一般式(5)においてR15は炭素数2〜2
0より選ばれる2価の有機基を表している。得られるポ
リマーの耐熱性の点から芳香族環を有した2価の基が好
ましく、このような例としてはジフェニルヘキサフルオ
ロプロパン基、ジフェニルプロパン基、ジフェニルスル
ホン基などをあげることができるが、これ以外にも脂肪
族のシクロヘキシル基なども使用することができる。R
16は炭素数3〜20より選ばれる水酸基を有した3価〜
6価の有機基を示しており、得られるポリマーの耐熱性
の点から芳香族環を有したものが好ましい。具体的には
ビス(ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン
基、ビス(ヒドロキシフェニル)プロパン基、ビス(ヒ
ドロキシフェニル)スルホン基などを表す。また、ヒド
ロキシシクロヘキシル基、ジヒドロキシシクロヘキシル
基などの脂肪族の基も使用することができる。
【0035】また、上記一般式(3)〜(5)において
は、1〜40モル%の範囲の、他のジアミン成分を用い
て変性することもできる。これらの例としては、フェニ
レンジアミン、ジアミノジフェニルエーテル、アミノフ
ェノキシベンゼン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミ
ノジフェニルスルホン、ジアミノテトラメチルフェニル
メタン、ビス(トリフルオロメチル)ベンチジン、ビス
(アミノフェノキシフェニル)プロパン、ビス(アミノ
フェノキシフェニル)スルホン、あるいはこれらの芳香
族環にアルキル基やハロゲン原子で置換した化合物な
ど、脂肪族のシクロヘキシルジアミン、メチレンビスシ
クロヘキシルアミン、メチレンビスシクロヘキシルメチ
ルアミンなどが挙げられる。このようなジアミン成分を
40モル%より多く共重合すると得られるポリマーの耐
熱性が低下する。
【0036】一般式(1)のR3は水素、または炭素数
1〜20の有機基を表している。得られるポジ型感光性
樹脂前駆体溶液の安定性からは、R3は有機基が好まし
いが、アルカリ水溶液の溶解性の点から水素が好まし
い。本発明においては、水素原子とアルキル基を混在さ
せることができる。このR3の水素と有機基の量を制御
することで、アルカリ水溶液に対する溶解速度が変化す
るので、この調整により適度な溶解速度を有したポジ型
感光性樹脂前駆体組成物を得ることができる。好ましい
範囲は、R3の10%〜90%が水素原子であることで
ある。R3の炭素数が20を越えるとアルカリ水溶液に
溶解しなくなる。以上の点からR3は、炭素数1〜16
までの炭化水素基を少なくとも1つ含有し、その他は水
素原子であることが好ましい。
【0037】また一般式(1)のmはカルボキシル基の
数を示しており、0〜2までの整数である。一般式
(1)のnはポリマーの構造単位の繰り返し数を示して
おり、10〜100,000の範囲である。p、qは0
から4までの整数を示す。p+q>0である。
【0038】ポリアミド酸と類似の耐熱性高分子前駆体
としてポリヒドロキシアミドをポリアミド酸の代わりに
使用することも出来る。このようなポリヒドロキシアミ
ドの製造方法としては、ビスアミノフェノール化合物と
ジカルボン酸を縮合反応させることで得ることが出来
る。具体的には、ジシクロヘキシルカルボジイミド(D
CC)のような脱水縮合剤と酸を反応させ、ここにビス
アミノフェノール化合物を加える方法やピリジンなどの
3級アミンを加えたビスアミノフェノール化合物の溶液
にジカルボン酸ジクロリドの溶液を滴下するなどがあ
る。
【0039】ポリヒドロキシアミドを使用する場合、ポ
リヒドロキシアミドの溶液にナフトキノンジアジドスル
ホン酸エステルのような感光剤を加えることで、紫外線
で露光した部分をアルカリ水溶液で除去できるポジ型の
感光性耐熱性樹脂前駆体組成物を得ることが出来る。
【0040】さらに、基板との接着性を向上させるため
に、耐熱性を低下させない範囲でR1、R2にシロキサン
構造を有する脂肪族の基を共重合してもよい。具体的に
は、ジアミン成分として、ビス(3−アミノプロピル)
テトラメチルジシロキサン、ビス(p−アミノ−フェニ
ル)オクタメチルペンタシロキサンなどを1〜10モル
%共重合したものなどがあげられる。
【0041】本発明のポジ型感光性樹脂組成物を構成す
る(a)成分は、一般式(1)で表される構造単位のみ
からなるものであっても良いし、他の構造単位との共重
合体あるいはブレンド体であっても良い。その際、一般
式(1)で表される構造単位を50モル%以上含有して
いることが好ましい。共重合あるいはブレンドに用いら
れる構造単位の種類および量は最終加熱処理によって得
られるポリイミド系ポリマの耐熱性を損なわない範囲で
選択することが好ましい。
【0042】本発明の(a)成分のポリマーは、公知の
方法を利用して合成される。例えば、低温中でテトラカ
ルボン酸2無水物とジアミン化合物を反応させる方法、
テトラカルボン酸2無水物とアルコールとによりジエス
テルを得、その後ジアミンを添加し、その後、縮合剤を
加えて反応させる方法、テトラカルボン酸2無水物とア
ルコールとによりジエステルを得、その後残りのジカル
ボン酸を酸クロリド化し、ジアミンを添加し、反応させ
る方法などの方法を利用して合成することができる。
【0043】また本発明において、ポリマーの光透過率
は、その詳細については後述するが、以下の方法で容易
に測定できる。例えば、ポリマーのγブチロラクトン溶
液をガラス基板上に塗付しプリベークした後、紫外吸収
測定を行い、得られた吸光度からランベルト−ベールの
法則により透過率を算出することができる。
【0044】本発明において上記(a)で示されるポリ
マーの、光透過率が36%以上であることで、フェノー
ル性水酸基を有する化合物とエステル化したキノンジア
ジド化合物を上記(a)で示されるポリマーに添加する
ことで得られる本発明のポジ型感光性樹脂前駆体組成物
の高感度化および高解像度化が達成される。上記(a)
で示されるポリマーの光透過率としては、好ましくは5
4%以上である。
【0045】本発明で使用される(b)フェノール性水
酸基を有する化合物としては、たとえば、Bis−Z、
BisOC−Z、BisOPP−Z、BisP−CP、
Bis26X−Z、BisOTBP−Z、BisOCH
P−Z、BisOCR−CP、BisP−MZ、Bis
P−EZ、Bis26X−CP、BisP−PZ、Bi
sP−IPZ、BisCR−IPZ、BisOCP−I
PZ、BisOIPP−CP、Bis26X−IPZ、
BisOTBP−CP、TekP−4HBPA(テトラ
キスP−DO−BPA)、TrisP−HAP、Tri
sP−PA、BisOFP−Z、BisRS−2P、B
isPG−26X、BisRS−3P、BisOC−O
CHP、BisPC−OCHP、Bis25X−OCH
P、Bis26X−OCHP、BisOCHP−OC、
Bis236T−OCHP、メチレントリス−FR−C
R、BisRS−26X、BisRS−OCHP(以
上、商品名、本州化学工業(株)製)、BIR−OC、
BIP−PC、BIR−PC、BIR−PTBP、BI
R−PCHP、BIP−BIOC−F、4PC、BIR
−BIPC−F、TEP−BIP−A(以上、商品名、
旭有機材工業(株)製)が挙げられる。
【0046】これらのうち、好ましい(b)フェノール
性水酸基を有する化合物としては、たとえば、Bis−
Z、BisP−EZ、TekP−4HBPA、Tris
P−HAP、TrisP−PA、BisOCHP−Z、
BisP−MZ、BisP−PZ、BisP−IPZ、
BisOCP−IPZ、BisP−CP、BisRS−
2P、BisRS−3P、BisP−OCHP、メチレ
ントリス−FR−CR、BisRS−26X、BIP−
PC、BIR−PC、BIR−PTBP、BIR−BI
PC−F等が挙げられる。これらのうち、特に好ましい
(b)フェノール性水酸基を有する化合物としては、た
とえば、Bis−Z、TekP−4HBPA、Tris
P−HAP、TrisP−PA、BisRS−2P、B
isRS−3P、BIR−PC、BIR−PTBP、B
IR−BIPC−Fである。上記フェノール性水酸基を
有する化合物を添加することで、得られるポジ型感光性
樹脂前駆体組成物は、露光前はアルカリ現像液にほとん
ど溶解せず、露光すると容易にアルカリ現像液に溶解す
るために、現像による膜減りが少なく、かつ短時間で現
像が容易になる。
【0047】このようなフェノール性水酸基を有する化
合物の添加量としては、(a)で示されるポリマー10
0重量部に対して、好ましくは1から50重量部であ
り、さらに好ましくは3から40重量部の範囲である。
【0048】本発明で使用される(c)のエステル化し
たキノンジアジド化合物としては、フェノール性水酸基
を有する化合物にナフトキノンジアジドのスルホン酸が
エステルで結合した化合物が好ましい。ここで用いられ
るフェノール性水酸基を有する化合物は、(b)のフェ
ノール性水酸基を有する化合物と同じであっても異なっ
てもよい。このような化合物としては、Bis−Z、B
isP−EZ、TekP−4HBPA、TrisP−H
AP、TrisP−PA、BisOCHP−Z、Bis
P−MZ、BisP−PZ、BisP−IPZ、Bis
OCP−IPZ、BisP−CP、BisRS−2P、
BisRS−3P、BisP−OCHP、メチレントリ
ス−FR−CR、BisRS−26X(以上商品名、本
州化学工業(株)製)、BIR−OC、BIP−PC、
BIR−PC、BIR−PTBP、BIR−PCHP、
BIP−BIOC−F、4PC、BIR−BIPC−
F、TEP−BIP−A(以上、商品名、旭有機材工業
(株)製)、ナフトール、テトラヒドロキシベンゾフェ
ノン、没食子酸メチルエステル、ビスフェノールA、メ
チレンビスフェノール、BisP−AP(商品名、本州
化学工業(株)製)などの化合物があげられ、これに4
−ナフトキノンジアジドスルホン酸あるいは5−ナフト
キノンジアジドスルホン酸をエステル結合で導入したも
のが(c)成分の好ましいものとして例示することが出
来るが、これ以外の化合物を使用することもできる。
【0049】また、本発明で用いる(c)エステル化し
たキノンジアジド化合物の分子量が1000より大きく
なると、その後の熱処理において(c)エステル化した
キノンジアジド化合物が十分に熱分解しないために、得
られる膜の耐熱性が低下する、機械特性が低下する、接
着性が低下するなどの問題が生じる可能性がある。この
ような観点より見ると、好ましい(c)エステル化した
キノンジアジド化合物の分子量は300から1000で
ある。さらに好ましくは、350から800である。こ
のような(c)エステル化したキノンジアジド化合物の
添加量としては、(a)ポリマー100重量部に対し
て、好ましくは1から50重量部である。
【0050】また、必要に応じて本発明のポジ型感光性
樹脂前駆体組成物には、基板との塗れ性を向上させる目
的で、界面活性剤、乳酸エチルやプロピレングリコール
モノメチルエーテルアセテートなどのエステル類、エタ
ノールなどのアルコール類、シクロヘキサノン、メチル
イソブチルケトンなどのケトン類、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンなどのエーテル類を混合しても良い。ま
た、2酸化ケイ素、2酸化チタンなどの無機粒子、ある
いはポリイミドの粉末などを添加することもできる。
【0051】さらにシリコンウエハなどの下地基板との
接着性を高めるために、シランカップリング剤、チタン
キレート剤などを本発明のポジ型感光性樹脂前駆体組成
物のワニスに0.5から10重量%添加したり、下地基
板をこのような薬液で前処理したりすることもできる。
【0052】ワニスに添加する場合、メチルメタクリロ
キシジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、などのシランカップリング剤、チタンキレー
ト剤、アルミキレート剤をワニス中のポリマーに対して
0.5から10重量%添加する。
【0053】基板を処理する場合、上記で述べたカップ
リング剤をイソプロパノール、エタノール、メタノー
ル、水、テトラヒドロフラン、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、乳酸エチル、アジピン酸ジエチルな
どの溶媒に0.5から20重量%溶解させた溶液をスピ
ンコート、浸漬、スプレー塗布、蒸気処理などで表面処
理をする。場合によっては、その後50℃から300℃
までの温度をかけることで、基板と上記カップリング剤
との反応を進行させる。
【0054】次に、本発明のポジ型感光性樹脂前駆体組
成物を用いて耐熱性樹脂パターンを形成する方法につい
て説明する。
【0055】まず、本発明のポジ型感光性樹脂前駆体組
成物を基板上に塗布する。基板としてはシリコンウエ
ハ、セラミックス類、ガリウムヒ素などが用いられる
が、これらに限定されない。塗布方法としてはスピンナ
を用いた回転塗布、スプレー塗布、ロールコーティング
などの方法がある。また、塗布膜厚は、塗布手法、組成
物の固形分濃度、粘度などによって異なるが通常、乾燥
後の膜厚が、0.1から150μmになるように塗布さ
れる。
【0056】次に上記基板を乾燥して、感光性耐熱性前
駆体組成物皮膜を得る。乾燥はオーブン、ホットプレー
ト、赤外線などを使用し、50度から150度の範囲で
1分から数時間行うのが好ましい。
【0057】次に、この感光性耐熱性前駆体組成物皮膜
上に所望のパターンを有するマスクを通して化学線を照
射し、露光する。露光に用いられる化学線としては紫外
線、可視光線、電子線、X線などがあるが、水銀灯のi
線(365nm)を用いるのが好ましい。
【0058】耐熱性樹脂のパターンを形成するには、露
光後、現像液を用いて露光部を除去することによって達
成される。現像液としては、テトラメチルアンモニウム
の水溶液、ジエタノールアミン、ジエチルアミノエタノ
ール、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ジエチルアミ
ン、メチルアミン、ジメチルアミン、酢酸ジメチルアミ
ノエチル、ジメチルアミノエタノール、ジメチルアミノ
エチルメタクリレート、シクロヘキシルアミン、エチレ
ンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどのアルカリ性
を示す化合物の水溶液が好ましい。また場合によって
は、これらのアルカリ水溶液にN−メチル−2−ピロリ
ドン、N、N−ジメチルホルムアミド、N、N−ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラ
クロン、ジメチルアクリルアミドなどの極性溶媒、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコー
ル類、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエ
ーテルアセテートなどのエステル類、シクロペンタノ
ン、シクロヘキサノン、イソブチルケトン、メチルイソ
ブチルケトンなどのケトン類などを単独あるいは数種を
組み合わせたものを添加してもよい。現像後は水にてリ
ンス処理をする。ここでもエタノール、イソプロピルア
ルコールなどのアルコール類、乳酸エチル、プロピレン
グリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステ
ル類などを水に加えてリンス処理をしても良い。
【0059】現像後、200度から500度の温度を加
えて耐熱性樹脂皮膜に変換する。この加熱処理は温度を
選び、段階的に昇温するか、ある温度範囲を選び連続的
に昇温しながら5分から5時間実施する。一例として
は、130度、200度、350度で各30分づつ熱処
理する。あるいは室温より400度まで2時間かけて直
線的に昇温するなどの方法が挙げられる。
【0060】本発明のポジ型感光性樹脂前駆体組成物に
より形成した耐熱性樹脂皮膜は、半導体のパッシベーシ
ョン膜、半導体素子の保護膜、高密度実装用多層配線の
層間絶縁膜などの用途に用いられる。
【0061】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を説明するが、
本発明はこれらの例によって限定されるものではない。
なお、実施例中の感光性ポリイミド前駆体膜とパターン
の作製および各評価は以下の方法により行った。
【0062】(1)ポリマーの紫外吸光測定による光透
過率の算出 5cm×5cmのガラス基板上に、γ−ブチロラクトン10
0重量部に対しポリマーを40重量部含む溶液をプリベ
ーク後の膜厚が10μmとなるように塗布し、ついでホ
ットプレート(大日本スクリーン製造(株)製SCW−
636)を用いて、80℃で3分、続けて120℃で3
分プリベークすることによりポリイミド前駆体膜を得
た。ついでこの塗膜を用いて、紫外吸光測定を行い得ら
れた波長365nmにおける吸光度(A)から、ランベ
ルト−ベール則に従い以下の式を用いて光透過率(T)
を算出した。
【0063】T=exp(−A)×100 なお紫外吸光測定には島津製作所(株)製UV−BIS
IBLE RECPRDING SPECTROMET
ER UV−260を用いた。
【0064】(2)感光性ポリイミド前駆体膜の作製 6インチシリコンウエハ上に、感光性耐熱性樹脂前駆体
組成物(以下ワニスと呼ぶ)をプリベーク後の膜厚が1
0μmとなるように塗布し、ついでホットプレ−ト(大
日本スクリーン製造(株)製SCW−636)を用い
て、120℃で4分プリベークすることにより、感光性
ポリイミド前駆体膜を得た。
【0065】(3)膜厚の測定方法 大日本スクリーン製造(株)製ラムダエースSTM−6
02を使用し、屈折率1.64で測定を行った。
【0066】(4)露光 露光機((株)ニコン製i線ステッパーNSR−175
5−i7A)に、パターンの切られたレチクルをセット
し、露光時間を変化させて(365nmの強度)i線露
光を行った。
【0067】(5)現像 大日本スクリーン製造(株)製SCW−636の現像装
置を用い、50回転で水酸化テトラメチルアンモニウム
の2.38%水溶液を10秒間噴霧した。この後、0回
転で60秒間静置し、400回転で水にてリンス処理、
3000回転で10秒振り切り乾燥した。
【0068】(6)感度の算出 露光、現像後、50μmのライン・アンド・スペースパ
ターン(1L/1S)を1対1の幅に形成する露光時間
(以下、これを最適露光時間という)を求めた。
【0069】(7)解像度の算出 露光、現像後、50μmのライン・アンド・スペースパ
ターン(1L/1S)を1対1の幅に形成する最適露光
時間における最小のパターン寸法を解像度とした。
【0070】合成例1 (ヒドロキシル基含有酸無水物(a)の合成)乾燥窒素
気流下、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフ
ェニル)ヘキサフルオロプロパン(BAHF)18.3
g(0.05モル)とアリルグリシジルエーテル34.
2g(0.3モル)をガンマブチロラクトン100gに
溶解させ、−15℃に冷却した。ここにガンマブチロラ
クトン50gに溶解させた無水トリメリット酸クロリド
22.1g(0.11モル)を反応液の温度が0℃を越
えないように滴下した。滴下終了後、0℃で4時間反応
させた。この溶液をロータリーエバポレーターで濃縮し
て、トルエン1lに投入して酸無水物(a)
【0071】
【化15】 を得た。
【0072】合成例2 (ヒドロキシル基含有ジアミン化合物(b)の合成)2
−アミノ−4−ニトロフェノール15.4g(0.1モ
ル)をアセトン50ml、プロピレンオキシド30g
(0.34モル)に溶解させ、−15℃に冷却した。こ
こに2,2ビス−(4−ベンゾイルクロリド)プロパン
17.8g(0.055モル)をアセトン60mlに溶
解させた溶液を徐々に滴下した。滴下終了後、−15℃
で4時間反応させた。その後、室温に戻して生成してい
る沈殿をろ過で集めた。
【0073】この沈殿をγ−ブチロラクトン200ml
に溶解させて、5%パラジウム−炭素3gを加えて、激
しく攪拌した。ここに水素ガスを入れた風船を取り付
け、室温で水素ガスの風船がこれ以上縮まない状態にな
るまで攪拌を続け、さらに2時間水素ガスの風船を取り
付けた状態で攪拌した。攪拌終了後、ろ過でパラジウム
化合物を除き、溶液をロータリーエバポレーターで半量
になるまで濃縮した。ここにエタノールを加えて、再結
晶を行い、目的の化合物
【0074】
【化16】 の結晶を得た。
【0075】合成例3 (ヒドロキシル基含有ジアミン化合物(c)の合成)B
AHF18.3g(0.05モル)をアセトン100m
l、プロピレンオキシド17.4g(0.3モル)に溶
解させ、−15℃に冷却した。ここに4−ニトロベンゾ
イルクロリド20.4g(0.11モル)をアセトン1
00mlに溶解させた溶液を滴下した。滴下終了後、−
15℃で4時間反応させ、その後室温に戻した。析出し
た白色固体をろ別し、50℃で真空乾燥した。
【0076】固体30gを300mlのステンレスオー
トクレーブに入れ、メチルセルソルブ250mlに分散
させ、5%パラジウム−炭素を2g加えた。ここに水素
を風船で導入して、還元反応を室温で行った。約2時間
後、風船がこれ以上しぼまないことを確認して反応を終
了させた。反応終了後、ろ過して触媒であるパラジウム
化合物を除き、ロータリーエバポレーターで濃縮し、ヒ
ドロキシ基含有ジアミン化合物(c)を得た。
【0077】
【化17】 得られた固体をそのまま反応に使用した。
【0078】合成例4 (ヒドロキシル基含有ジアミン化合物(d)の合成)2
−アミノ−4−ニトロフェノール15.4g(0.1モ
ル)をアセトン100ml、プロピレンオキシド17.
4g(0.3モル)に溶解させ、−15℃に冷却した。
ここに4−ニトロベンゾイルクロリド20.4g(0.
11モル)をアセトン100mlに溶解させた溶液を徐
々に滴下した。滴下終了後、−15℃で4時間反応させ
た。その後、室温に戻して生成している沈殿をろ過で集
めた。この後、合成例2と同様にして目的の化合物
【0079】
【化18】 の結晶を得た。
【0080】合成例5 (キノンジアジド化合物(1)の合成)乾燥窒素気流
下、BisRS−2P(商品名、本州化学工業(株)
製)16.10g(0.05モル)と5−ナフトキノン
ジアジドスルホニル酸クロリド26.86g(0.1モ
ル)を1,4−ジオキサン450gに溶解させ、室温に
した。ここに、1,4−ジオキサン50gと混合させた
トリエチルアミン10.12gを系内が35℃以上にな
らないように滴下した。滴下後30℃で2時間攪拌し
た。トリエチルアミン塩を濾過し、ろ液を水に投入させ
た。その後、析出した沈殿をろ過で集めた。この沈殿を
真空乾燥機で乾燥させ、キノンジアジド化合物(1)
【0081】
【化19】 を得た。
【0082】合成例6 (キノンジアジド化合物(2)の合成)乾燥窒素気流
下、TrisP−HAP(商品名、本州化学工業(株)
製)、15.31g(0.05モル)と5−ナフトキノ
ンジアジドスルホニル酸クロリド40.28g(0.1
5モル)を1,4−ジオキサン450gに溶解させ、室
温にした。ここに、1,4−ジオキサン50gと混合さ
せたトリエチルアミン15.18gを用い、合成例5と
同様にしてキノンジアジド化合物(2)
【0083】
【化20】 を得た。
【0084】合成例7 (キノンジアジド化合物(3)の合成)乾燥窒素気流
下、BIR−PTBP(商品名、旭有機材工業(株)
製)19.72g(0.05モル)と4−ナフトキノン
ジアジドスルホニル酸クロリド26.86g(0.1モ
ル)を1,4−ジオキサン450gに溶解させ、室温に
した。ここに、1,4−ジオキサン50gと混合させた
トリエチルアミン10.12gを用い、合成例5と同様
にしてキノンジアジド化合物(3)
【0085】
【化21】 を得た。
【0086】合成例8 (キノンジアジド化合物(4)の合成)乾燥窒素気流
下、ビスフェノールA 11.41g(0.05モル)
と5−ナフトキノンジアジドスルホニル酸クロリド2
6.86g(0.1モル)を1,4−ジオキサン450
gに溶解させ、室温にした。ここに、1,4−ジオキサ
ン50gと混合させたトリエチルアミン10.12gを
用い、合成例5と同様にしてキノンジアジド化合物
(4)
【0087】
【化22】 を得た。
【0088】各実施例、比較例に使用したフェノール性
水酸基を有する化合物以下のとおり
【0089】
【化23】 である。
【0090】実施例1 乾燥窒素気流下、2,2−ビス(4−アミノ−3−ヒド
ロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン4.13g
(0.016モル)をN−メチル−2−ピロリドン(N
MP)50gに溶解させた。ここに「TDA100」
(新日本理化(株)製)4.8g(0.016モル)を
NMP14gとともに加えて、20℃で1時間反応さ
せ、次いで50℃で4時間反応させた。その後、N,N
−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール7.14g
(0.06モル)をNMP5gで希釈した溶液を10分
かけて滴下した。滴下後、50℃で3時間攪拌した。反
応終了後、溶液を水1lに投入して、ポリマー固体の沈
殿をろ過で集めた。ポリマー固体を80℃の真空乾燥機
で40時間乾燥した。このようにして得たポリマーの固
体8.5gを計り、γ−ブチロラクトン12gに溶解さ
せて、前記のようにガラス基板上にポリイミド前駆体膜
を作製し紫外吸光測定を行った。
【0091】次に、このようにして得たポリマー固体1
0gを計り、上記に示したキノンジアジド化合物(1)
2.4g、フェノール性水酸基を有する化合物としてB
is−Z(商品名、本州化学工業(株)製)1.2gを
N−メチル−2−ピロリドン30gに加えて感光性ポリ
イミド前駆体組成物のワニスAを得た。得られたワニス
を用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリ
イミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、
解像度について評価を行った。
【0092】実施例2 乾燥窒素気流下、2,2−ビス(4−アミノ−3−ヒド
ロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン6.5g
(0.025モル)をN−メチル−2−ピロリドン(N
MP)50gに溶解させた。ここに合成例1で得られた
ヒドロキシ基含有酸無水物(a)17.8g(0.02
5モル)をピリジン30gとともに加えて、60℃で6
時間反応させた。反応終了後、溶液を水1lに投入し
て、ポリマー固体の沈殿をろ過で集めた。ポリマー固体
を80℃の真空乾燥機で40時間乾燥した。このように
して得たポリマーの固体8.5gを計り、γ−ブチロラ
クトン12gに溶解させて、前記のようにガラス基板上
にポリイミド前駆体膜を作製し紫外吸光測定を行った。
【0093】次に、得たポリマーの固体10gを計り、
上記に示したキノンジアジド化合物(2)2g、フェノ
ール性水酸基を有する化合物としてBisRS−2P
(商品名、本州化学工業(株)製)2g、ビニルトリメ
トキシシラン1gとをガンマブチロラクトン30gに溶
解させて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスBを得
た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウ
エハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像
し、ワニスの感度、解像度について評価を行った。
【0094】実施例3 乾燥窒素気流下、合成例2で得られたヒドロキシル基含
有ジアミン化合物(b)12.4g(0.025モル)
をNMP50gに溶解させた。ここに2,2−ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物
6.7g(0.02モル)をNMP21gとともに加え
て、20℃で1時間反応させ、次いで50℃で2時間反
応させた。ここに無水マレイン酸0.98g(0.01
モル)を加え、50℃で2時間攪拌後、N,N−ジメチ
ルホルムアミドジエチルアセタール14.7g(0.1
モル)をNMP5gで希釈した溶液を10分かけて滴下
した。滴下後、50℃で3時間攪拌した。反応終了後、
溶液を水1lに投入して、ポリマー固体の沈殿をろ過で
集めた。ポリマー固体を80℃の真空乾燥機で40時間
乾燥した。このようにして得たポリマーの固体8.5g
を計り、γ−ブチロラクトン12gに溶解させて、前記
のようにガラス基板上にポリイミド前駆体膜を作製し紫
外吸光測定を行った。
【0095】次に、得たポリマーの固体10gを計り、
上記に示したキノンジアジド化合物(3)1.6g、フ
ェノール性水酸基を有する化合物としてTrisP−P
A(商品名、本州化学工業(株)製)0.8gをN−メ
チル−2−ピロリドン30gに溶解させて感光性ポリイ
ミド前駆体組成物のワニスCを得た。得られたワニスを
用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリイ
ミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、解
像度について評価を行った。
【0096】実施例4 乾燥窒素気流下、合成例3で得られたヒドロキシル基含
有ジアミン化合物(c)15.1g(0.025モル)
をNMP70gに溶解させた。ここに2,2−ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロ
パン二無水物11.1g(0.025モル)をNMP2
1gとともに加えて、20℃で1時間反応させ、次いで
50℃で2時間反応させた。その後、N,N−ジメチル
ホルムアミドジメチルアセタール16.09g(0.1
35モル)をNMP5gで希釈した溶液を10分かけて
滴下した。滴下後、50℃で3時間攪拌した。続いて、
NMP125gを加えた。反応終了後、溶液を水1lに
投入して、ポリマー固体の沈殿をろ過で集めた。ポリマ
ー固体を80℃の真空乾燥機で40時間乾燥した。この
ようにして得たポリマーの固体8.5gを計り、γ−ブ
チロラクトン12gに溶解させて、前記のようにガラス
基板上にポリイミド前駆体膜を作製し紫外吸光測定を行
った。
【0097】次に、このポリマー10gに上記に示した
キノンジアジド化合物(4)2.5g、フェノール性水
酸基を有する化合物としてBIR−PC(商品名、旭有
機材工業(株)製)2.0gをNMP30gに溶解させ
て感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスDを得た。得
られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上
に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワ
ニスの感度、解像度について評価を行った。
【0098】実施例5 乾燥窒素気流下、合成例4で得られたヒドロキシル基含
有ジアミン化合物(d)6.1g(0.025モル)を
NMP50gに溶解させた。ここに、2,2−ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物
9.0g(0.025モル)を室温でNMP25gとと
もに加え、そのまま室温で1時間、その後50℃で2時
間攪拌した。次いで、N,N−ジメチルホルムアミドジ
エチルアセタール14.7g(0.1モル)をNMP5
gで希釈した溶液を10分かけて滴下した。滴下後、5
0℃で3時間攪拌した。反応終了後、溶液を水1lに投
入して、ポリマー固体の沈殿をろ過で集めた。ポリマー
固体を80℃の真空乾燥機で40時間乾燥した。このよ
うにして得たポリマーの固体8.5gを計り、γ−ブチ
ロラクトン12gに溶解させて、前記のようにガラス基
板上にポリイミド前駆体膜を作製し紫外吸光測定を行っ
た。
【0099】次に、得たポリマーの固体10gを計り、
上記に示したキノンジアジド化合物(4)2.5g、フ
ェノール性水酸基を有する化合物としてBIR−PC
(商品名、旭有機材工業(株)製)2gを溶解させて感
光性ポリイミド前駆体組成物のワニスEを得た。得られ
たワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に感
光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニス
の感度、解像度について評価を行った。
【0100】実施例6 乾燥窒素気流下、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒド
ロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン18.3g
(0.05モル)をN−メチル−2−ピロリドン(NM
P)50g、トリエチルアミン10.12g(0.1モ
ル)に溶解させ、溶液の温度を−15℃まで冷却した。
ここにジフェニルシクロヘキシルジカルボン酸ジクロリ
ド18.06g(0.05モル)をガンマブチロラクト
ン25gに溶解させた溶液を内部の温度が0℃を越えな
いように滴下した。滴下終了後、6時間−15℃で攪拌
を続けた。
【0101】反応終了後、溶液を水3lに投入して白色
の沈殿を集めた。この沈殿をろ過で集めて、水で3回洗
浄した後、80℃の真空乾燥機で20時間乾燥した。
【0102】このようにして得られたポリマー固体10
gにキノンジアジド化合物(2)2g、Bis-Z(商品
名、本州化学工業社製)1.5gをNMP30gに溶解
させて感光性ポリベンゾオキサゾール前駆体組成物のワ
ニスFを得た。得られたワニスを用いて前記のように、
シリコンウエハー上に感光性ポリイミド前駆体膜を作
製、露光、現像し、ワニスの感度、解像度について評価
を行った。
【0103】比較例1 実施例1のTDA1004.8g(0.016モル)を
ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物5.2g(0.
016モル)に変更し、他は、実施例1と同様に行い、
ポリマー固体、続いて、感光性ポリイミド前駆体組成物
のワニスGを得た。得られたポリマー固体を用いて前記
のように紫外吸光測定を、ワニスを用いて前記のよう
に、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作
製、露光、現像し、ワニスの感度、解像度について評価
を行った。
【0104】比較例2 実施例2の2,2−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシ
フェニル)ヘキサフルオロプロパン6.5g(0.02
5モル)を1,4−ジアミノベンゼン2.7g(0.0
25モル)に変更し、その他は実施例2と同様に行い、
ポリマー固体、続いて、感光性ポリイミド前駆体組成物
のワニスHを得た。得られたポリマー固体を用いて前記
のように紫外吸光測定を、ワニスを用いて前記のよう
に、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作
製、露光、現像し、ワニスの感度、解像度について評価
を行った。
【0105】比較例3 実施例3の2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニ
ル)プロパン二無水物6.7g(0.02モル)を無水
ピロメリット酸4.4g(0.02モル)に変更し、そ
の他は、実施例3と同様に行い、ポリマー固体、続い
て、感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスIを得た。
得られたポリマー固体を用いて前記のように紫外吸光測
定を、ワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上
に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワ
ニスの感度、解像度について評価を行った。
【0106】比較例4 実施例4のヒドロキシル基含有ジアミン化合物(c)1
5.1g(0.025モル)を1,4−ジアミノベンゼ
ン2.7g(0.025モル)に変更し、その他は、実
施例4と同様に行い、ポリマー固体、続いて、感光性ポ
リイミド前駆体組成物のワニスJを得た。得られたポリ
マー固体を用いて前記のように紫外吸光測定を、ワニス
を用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリ
イミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、
解像度について評価を行った。
【0107】比較例5 実施例5の2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニ
ル)スルホン二無水物9.0g(0.025モル)を無
水ピロメリット酸5.5g(0.025g)に変更し、
他は、実施例5と同様に行い、ポリマー固体、続いて、
感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスKを得た。得ら
れたポリマー固体を用いて前記のように紫外吸光測定
を、ワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に
感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニ
スの感度、解像度について評価を行った。
【0108】実施例1〜6、比較例1〜5の評価結果に
ついては表1に示した。
【0109】
【表1】
【0110】
【発明の効果】本発明によれば、アルカリ水溶液で現像
でき、解像度、感度、残膜率の優れたポジ型の感光性樹
脂前駆体組成物を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H025 AA02 AA04 AB16 AC01 AD03 BE01 CB25 CB51 CC20 FA17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)一般式(1)で表される構造単位を
    主成分とする波長365nmにおけるプリベーク後膜厚
    10μmあたりの光透過率が36%以上のポリマーと、
    (b)フェノール性水酸基を有する化合物と、(c)エ
    ステル化したキノンジアジド化合物を含有することを特
    徴とするポジ型感光性樹脂前駆体組成物。 【化1】 (式中R1は少なくとも2個の炭素原子を有する2価から
    8価の有機基、R2は、少なくとも2個の炭素原子を有
    する2価から6価の有機基、R3は水素、または炭素数
    1から20までの有機基を示す。nは10から100,
    000までの整数、mは0から2までの整数、p、qは
    0から4までの整数を示す。p+q>0である。)
  2. 【請求項2】一般式(1)のR1およびR2が脂肪族環ま
    たは2〜4個の芳香族環が単結合、エーテル結合、2,
    2−ヘキサフルオロプロピレン結合、メチレン結合、プ
    ロピレン結合、エステル結合、スルホン結合、カルボニ
    ル結合及び脂肪族環を有する結合の中から選ばれた少な
    くとも一種の結合を介して結合した化学構造を持つ2価
    から6価の有機基である請求項1記載のポジ型感光性樹
    脂前駆体組成物。
  3. 【請求項3】一般式(1)のR1(COOR3)m(O
    H)pが、一般式(2)で表される請求項1記載のポジ
    型感光性樹脂前駆体組成物。 【化2】 (R4、R6は炭素数2〜20より選ばれる2価〜4価の
    有機基を示し、R5は、炭素数3〜20より選ばれる水
    酸基を有した3価〜6価の有機基を示し、R7、R8は水
    素、および/または炭素数1〜20までの有機基を示
    す。o、uは0から2までの整数、rは1〜4までの整
    数を示す。)
  4. 【請求項4】一般式(1)のR2(OH)qが、一般式
    (3)で表される請求項1記載のポジ型感光性樹脂前駆
    体組成物。 【化3】 (R9、R11は炭素数2〜20より選ばれる水酸基を有
    した3価〜4価の有機基を示し、R10は炭素数2〜30
    より選ばれる2価の有機基を示す。t、sは1あるいは
    2の整数を示す。)
  5. 【請求項5】一般式(1)のR2(OH)qが、一般式
    (4)で表される請求項1記載のポジ型感光性樹脂前駆
    体組成物。 【化4】 (R12、R14は炭素数2〜20までの2価の有機基を示
    し、R13は、炭素数3〜20より選ばれる水酸基を有し
    た3価〜6価の有機基を示す。vは1〜4までの整数を
    示す。)
  6. 【請求項6】一般式(1)のR2(OH)qが、一般式
    (5)で表される請求項1記載のポジ型感光性樹脂前駆
    体組成物。 【化5】 (R15は炭素数2〜20より選ばれる2価の有機基を示
    し、R16は、炭素数3〜20より選ばれる水酸基を有し
    た3価〜6価の有機基を示す。wは1〜4までの整数を
    示す。)
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