JP3439356B2 - 建物開口部用開閉装置 - Google Patents

建物開口部用開閉装置

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JP3439356B2
JP3439356B2 JP32487698A JP32487698A JP3439356B2 JP 3439356 B2 JP3439356 B2 JP 3439356B2 JP 32487698 A JP32487698 A JP 32487698A JP 32487698 A JP32487698 A JP 32487698A JP 3439356 B2 JP3439356 B2 JP 3439356B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建物開口部を開閉す
る建物開口部用開閉装置に関し、例えば、開閉体の開閉
動作には人力が不要なシャッター、ドア、オーバーヘッ
ドドア、ブラインド、ロールスクリーンなどに適用し得
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、シャッターの用途も種々に渡
り、開閉動作が実行されることが少ない防災用もあれ
ば、開閉動作が1日のうちでも1回以上生じるようなガ
レージ用や店舗用などもある。後者のシャッターの場合
には、前者のシャッター以上に開閉時間(開閉速度)が
重要なファクターとなっている。
【0003】従来の開閉多頻度のシャッターの多くは、
軽量化シャッターでも開閉体(スラットやシャッターパ
ネル)がかなりの重量を有することなどが考慮されて、
その開閉速度は3m/min程度に選定されており、開
放速度と閉成速度とは同一であって、閉成状態から開放
状態に移行させる開放時間と開放状態から閉成状態に移
行させる閉成時間とは均等な(同一の)ものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】例えば、高さが2〜3
m程度の建物開口部に取り付けられたシャッターであれ
ば、開閉速度が3m/min程度であると、開放状態及
び閉成状態間の移行時間は40秒〜1分程度となる。こ
のような時間は、開閉動作を指示した人からみればかな
り長い時間であって時間的なロスも大きく、待機するこ
とにストレスを感じる人もいる。例えば、道路上からガ
レージ用シャッターに対してリモコンを用いて開放を指
示した場合、全開放状態を確認するまでは、その場所か
ら移動することができず、他の車両の通過の邪魔になっ
て心理的な負担を開閉指示者にかけてしまうこともあ
る。
【0005】このような不都合を解決すべく、開閉速度
が6m/min程度の2倍速シャッターや、開閉速度が
9m/min程度の3倍速シャッターも既に提案されて
いる。
【0006】しかしながら、高速シャッターの場合に
は、開放状態から閉成状態への移行時間も短くなり、閉
成を指示した者やその者が乗車している車両などが、閉
成指示後に建物開口部を通過しようとした際の時間的余
裕は少ない。
【0007】そのため、開閉動作での適切な動作時間を
与えることができる建物開口部用開閉装置が求められて
いる。また、開閉動作での適切な動作時間を与えること
にも対応できる新規の開閉構成が求められている。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、第1の本発明は、建物開口部を開閉し得る開閉体
と、この開閉体を、開放動作及び閉成動作共に、人力に
よらない駆動力によって駆動する開閉体駆動手段と、当
該開閉体駆動手段の動作を制御する制御手段とを有する
建物開口部用開閉装置において、(a)上記開閉体駆動
手段は、(a−1)上記開閉体に動力が伝達されるモー
タ及び電気的ブレーキ機構と、(a−2)上記モータへ
の給電経路上に介挿され、上記モータへの通電、非通電
を行う第1のスイッチと、(a−3)上記電気的ブレー
キ機構への給電経路上に介挿され、上記電気的ブレーキ
機構への通電、非通電を行う第2のスイッチと、(a−
4)上記モータの正逆回転を上記開閉体に伝達する動力
伝達機構と、(a−5)上記開閉体の閉成動作(又は開
放動作)時に蓄力されると共に上記開閉体の開放動作
(又は閉成動作)時に蓄積された力を放出する弾性体と
を備え、(b)上記制御手段は、上記第1及び第2のス
イッチをそれぞれ独立に制御して上記モータ及び上記電
気的ブレーキ機構への通電をそれぞれ独立に制御するも
のであり、(c)上記開閉体の開放動作(又は閉成動
作)時には上記弾性体の蓄力を少なくとも駆動力として
作用させ、上記開閉体の閉成動作(又は開放動作)時に
は上記モータの回転力を少なくとも駆動力として作用さ
せ、少なくとも、上記開閉体を閉成状態から開放状態に
移行させる一連の開放動作中の閉成状態から所定物体が
通過できる部分開放状態への開放動作に要する開放時間
と、上記開閉体を開放状態から閉成状態に移行させる一
連の閉成動作中の上記部分開放状態から閉成状態への閉
成動作に要する閉成時間とが不均等な時間になるように
上記開閉体を駆動させることを特徴とする。
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】(A)第1の実施形態 以下、本発明による建物開口部用開閉装置を、開閉多頻
度のスラットシャッターに適用した第1の実施形態を図
面を参照しながら詳述する。なお、第1の実施形態のス
ラットシャッターは、開放動作及び閉成動作共に電動力
によるものであって、しかも、巻取スプリングを有しな
いものである。
【0011】ここで、図1が、この第1の実施形態のス
ラットシャッターの構成、主として電気的構成を示す概
略構成図である。
【0012】図1において、第1の実施形態のスラット
シャッター1も、建物開口部の両側に上下方向に延びる
ように設けられた一対のガイドレール2a及び2bと、
この一対のガイドレール2a及び2bに案内されて上下
動するスラット3と、建物開口部の開放状態でスラット
3を収納する収納ボックス4とを有する。収納ボックス
4にはまた、開閉機5や制御盤6なども収納されてい
る。
【0013】この第1の実施形態の場合、スラット3は
上下動共に、開閉機5の駆動力によって移動するもので
ある。すなわち、スラット3が開放状態で巻回される図
示しない巻取シャフトは、開閉機5の回転シャフトと共
通な軸になっているか、又は、スプロケット及びチェー
ンなどでなる図示しない動力伝達機構を介して開閉機5
の回転シャフトに接続されており、開閉機5の回転が巻
取シャフトに伝達されて開閉機5の回転速度に応じた
(比例した)速度でスラット3が上下動するようになさ
れている。開閉機5は、モータを中心として構成されて
いるものであるが、そのモータとしては、いずれの形式
のモータを適用しても良いが、この第1の実施形態の場
合、正逆回転可能なモータであること、正常動作を保証
し得る回転速度の可変範囲が広いことは要する。
【0014】制御盤6は、開閉指示部7からの開放指示
信号や閉成指示信号に基づいて、開閉機5の回転を起動
したりその回転方向を設定したり回転速度を定めたりな
どして、スラット3の上下動を制御するものである。
【0015】開閉指示部7は、例えば、一方のガイドレ
ール2a又は2bの近傍の壁面に設けられた開放動作や
閉成動作を指示するスイッチや、リモコン送信機と、そ
のリモコン送信機から放射された開放動作や閉成動作を
指示する電磁波を受信するリモコン受信機との組などが
該当する。
【0016】制御盤6は、制御部11、記憶部12、開
閉指示入力部13、正逆速度データ/開閉機電気特性変
換部14及びスラット位置検出部15を有する。
【0017】制御部11は、例えばマイクロプロセッサ
(CPU)が該当し、スラット3の上下動時の制御動作
を中心的に実行するものである。勿論、制御部11をハ
ードロジックで構成しても良い(この場合、記憶部12
は設定部となる)。記憶部12は、例えばROMやRA
Mなどが該当し、制御部11が実行する処理ルーチンや
処理で必要となる所定データを格納しているものであ
る。
【0018】この第1の実施形態の場合、記憶部12に
格納されている所定データとして、開放動作(上動)用
の回転速度データ12Uと、閉成動作(下動)用の回転
速度データ12Dとがある。開放動作用の回転速度デー
タ12Uは、スラット3を開放(上動)させる際の開閉
機5の回転速度を規定するデータであり、一方、閉成動
作用の回転速度データ12Dは、スラット3を閉成(下
動)させる際の開閉機5の回転速度を規定するデータで
あり、開放動作用の回転速度データ12Uは、閉成動作
用の回転速度データ12Dより十分に(数倍)速い回転
速度を指示するものとなっている。例えば、スラット3
の開放に要する開放時間が10秒以内であって、スラッ
ト3の閉成に要する閉成時間が通常速度の従来装置と同
様な時間(40秒〜60秒)程度であるような関係に、
開放動作用の回転速度データ12Uと、閉成動作用の回
転速度データ12Dとの速度関係が選定されている。以
上のように、スラット3の開放時での回転速度は高速で
あるので、少なくとも、開放動作用の回転速度データ1
2Uは、従来の高速シャッターのような駆動初期と駆動
終期とでは意図的に中間位置での速度より速度を遅くし
た速度変化パターンのデータであることが好ましい。
【0019】なお、両回転速度データ12U及び12D
は消失しないように記憶部12に記憶されていることが
好ましい。例えば、ROMに記憶させたり、書換え可能
とした場合であってもEEPROM(不揮発性メモリ)
に記憶させたりすることが好ましい。
【0020】開閉指示入力部13は、開閉指示部7から
与えられた開放指示信号又は閉成指示信号を制御部11
へ通知するインタフェース機能を担うものである。
【0021】正逆速度データ/開閉機電気特性変換部1
4には、制御部11から回転方向の情報を伴った回転速
度データが与えられる。正逆速度データ/開閉機電気駆
動信号変換部14は、制御部11から与えられたデータ
に基づいて、開閉機5に回転方向を設定すると共に、デ
ータが指示する回転速度を実現できるように、開閉機5
における電気特性を形成(変更)するものである。
【0022】正逆速度データ/開閉機電気特性変換部1
4による電気特性への変換方法は、例えば、以下の通り
である。
【0023】開閉機5が誘導電動機や同期電動機等の交
流モータを中心として構成されているものであれば、指
示された回転速度(データ)に基づいて、印加する交流
電源電圧の周波数を、直流/交流変換器や交流/交流変
換器を用いて変更する。開閉機5が直流モータを中心と
して構成されているものであれば、指示された回転速度
(データ)に基づいて、印加する直流電源電圧を、直流
/直流変換器を用いて変更する。開閉機5がステッピン
グモータを中心として構成されているものであれば、指
示された回転速度(データ)に基づいて、ステッピング
モータに与えるパルス信号における単位時間当りのパル
ス数を変更する。以上のように、正逆速度データ/開閉
機電気特性変換部14は、開閉機5として適用されてい
るモータの種類に応じて、制御部11から与えられた回
転速度(データ)を実現できるような電気特性を形成す
る。
【0024】また、正逆速度データ/開閉機電気特性変
換部14は、例えば、開閉機5が直流モータであれば電
機子への印加電圧の極性を変更することで正回転及び逆
回転を変更したり、また例えば、開閉機5が3種類の位
相が異なったパルス信号で回転するステッピングモータ
であれば3種類の位相関係を切り換えることで正回転及
び逆回転を変更したりする。
【0025】スラット位置検出部15は、開閉機5での
電気特性や、スラット3に関連して設けられている位置
検出センサ(例えばリミットスイッチ)からの出力信号
に基づいて、スラット3の位置を捉えて制御部11に与
えるものである。また、スラット位置検出部15は、開
放動作時における開放開始時点から開放終了時点までの
時間変化や閉成動作時における閉成開始時点から閉成終
了時点までの時間変化を格納しておき、開放起動時や閉
成起動時からの時間を計時してスラット位置を検出する
ものであっても良く、この場合には外部からの位置検出
信号を不要にできる。
【0026】次に、以上のような各部からなる第1の実
施形態のスラットシャッターにおける開放動作及び閉成
動作を説明する。なお、開閉機5の正回転方向がスラッ
ト3の上動に対応し、開閉機5の逆回転方向がスラット
3の下動に対応するとして説明する。
【0027】スラット3が閉成状態にあるときに、開閉
指示部7が開放指示信号を出力すると、この開放指示信
号は、開閉指示入力部13を介して制御部11に与えら
れる。このとき、制御部11は、記憶部12から開放動
作(上動)用の回転速度データ12Uを取り出す。
【0028】ここで、開放動作用の回転速度データ12
Uが、駆動初期と駆動終期とでは意図的に中間位置での
速度より速度を遅くした速度変化パターンのデータであ
ると、制御部11からはまず、正回転方向を指示すると
共に駆動初期での速度を規定する回転速度データが正逆
速度データ/開閉機電気特性変換部14に出力され、そ
のデータに基づいて、正逆速度データ/開閉機電気特性
変換部14によって、開閉機5が正回転に設定されると
共に、指示された回転速度を実現できるような電気特性
に設定される。これにより、スラット3は、駆動初期で
の速度で上動を開始する。
【0029】制御部11は、スラット位置検出部15か
らの出力信号に基づいて、スラット3が駆動初期での速
度で上動させる上限位置まで到達したかを監視してお
り、その位置に到達すると、制御部11は、正回転方向
を指示すると共に中間位置での速度を規定する回転速度
データを正逆速度データ/開閉機電気特性変換部14に
出力する。これにより、スラット3は中間位置での速度
で上動する。
【0030】スラット3が中間位置での速度で上動して
いる際には、制御部11は、スラット位置検出部15か
らの出力信号に基づいて、スラット3が駆動終期での速
度で上動させる上限位置まで到達したかを監視してお
り、その位置に到達すると、制御部11は、正回転方向
を指示すると共に駆動終期の速度を規定する回転速度デ
ータを正逆速度データ/開閉機電気特性変換部14に出
力する。これにより、スラット3は駆動終期の速度で上
動する。
【0031】スラット3が駆動終期の速度で上動してい
る際には、制御部11は、スラット位置検出部15から
の出力信号に基づいて、完全開放状態になることを監視
しており、完全開放状態になると、制御部11は、開閉
機5の動作を停止して開閉機5の停止状態をロックさせ
ることを指示するデータを正逆速度データ/開閉機電気
特性変換部14に与える。このときには、正逆速度デー
タ/開閉機電気特性変換部14は、例えば、開閉機5へ
の電源供給を停止させたりして動作を停止させると共
に、開閉機5が有する停止時のブレーキ機能により、ス
ラット3の自重による下降を阻止する。
【0032】一方、開放状態にあるときに、開閉指示部
7が閉成指示信号を出力すると、この閉成指示信号は、
開閉指示入力部13を介して制御部11に与えられる。
このとき、制御部11は、記憶部12から閉成動作(下
動)用の回転速度データ12Dを取り出す。ここで、閉
成動作用の回転速度データ12Dは、下動の全期間を通
じて同じ速度を表しているデータとする。
【0033】制御部11は、逆回転方向を指示すると共
に取り出した回転速度データを正逆速度データ/開閉機
電気特性変換部14に出力する。これにより、そのデー
タに基づいて、正逆速度データ/開閉機電気特性変換部
14によって、開閉機5が逆回転に設定されると共に、
指示された回転速度を実現できるような電気特性に設定
される。その結果、スラット3は、所定速度で下動す
る。
【0034】スラット3が下動している際には、制御部
11は、スラット位置検出部15からの出力信号に基づ
いて、完全閉成状態になることを監視しており、完全閉
成状態になると、制御部11は、開閉機5の動作を停止
して開閉機5の停止状態をロックさせることを指示する
データを正逆速度データ/開閉機電気特性変換部14に
与える。このときには、正逆速度データ/開閉機電気特
性変換部14は、例えば、開閉機5への電源供給を停止
させたりして動作を停止させると共に、開閉機5が有す
る停止時のブレーキ機能により、閉成状態でのスラット
3の僅かな動きをも阻止する。
【0035】上記第1の実施形態のスラットシャッター
によれば、開放時のスラット速度を閉成時のスラット速
度よりかなり速くし、開放時間を閉成時間より短くした
ので、開放指示者の時間的ロスを短いものとすることが
でき、開放に要する時間のために開放指示者がストレス
を感じるようなことを回避することができる。
【0036】因みに、開放動作ではスラットが上動し、
その動作のために物体が挟まれるようなことはないので
速度を速くしたとしても問題となることはない。また、
スラットが上動開始した直後では、スラット速度が小さ
いので、仮に物体などに接触していても容易に非接触に
でき、しかも、基本的なスラットの上動速度を速くした
としても停止直前では遅くなっているので、停止時にス
ラット下部(座板)と収納部下面の位置規制部材とが衝
突したとしてもそれらを損傷させることを防止でき、大
きな衝撃音をも防止できる。
【0037】また、上記第1の実施形態のスラットシャ
ッターによれば、閉成時のスラット速度は遅いので、ス
ラットが下動して空間(開口部)を閉塞するようにして
も、人間が必要に応じて通過することができ、また、ス
ラットの下動に対して余裕をもって退避することができ
る。スラットの閉成時に時間がかかってそれを閉成指示
者が嫌がっても、閉成時には、物体とスラットとの非接
触を尊重すべきものである。 (B)第2の実施形態 次に、本発明による建物開口部用開閉装置を、開閉多頻
度のスラットシャッターに適用した第2の実施形態を図
面を参照しながら詳述する。なお、第2の実施形態のス
ラットシャッターも、開放動作及び閉成動作共に電動力
によるものである(なお、巻取スプリングを有していな
いとして説明する)。
【0038】ここで、図2が、この第2の実施形態のス
ラットシャッターの特徴構成を示す図であり、例えば、
収納ボックス(図1参照)の天井板をはずして上方から
見た概略的な平面図である。
【0039】図2において、開閉機20は、図示しない
スラットを上下動させるための駆動力を発生するもので
ある。開閉機20としては、いずれの形式のモータを適
用しても良いが、この第2の実施形態の場合、正逆回転
可能なモータを適用する。また、この第2の実施形態の
場合、開閉機20として、定格速度でのみ回転するもの
を意図している。
【0040】開閉機20の回転シャフト21には、2個
のスプロケット22及び23が設けられている。また、
スラットが開放状態で巻回される巻取部での回転シャフ
トである巻取シャフト24にも、2個のスプロケット2
5及び26が設けられている。なお、巻取シャフト24
には、図示しないつり元部材を介して図示しないスラッ
トが取り付けられている。これらのスプロケット25及
び26が設けられている巻取シャフト24上の位置は、
収納ボックスの一方の側面(ブラケット)に近い位置で
あって、スラットの巻取り、引出しの邪魔にならない位
置である。スプロケット22及び25間には、チェーン
27が掛け渡されており、スプロケット23及び26間
には、チェーン28が掛け渡されている。
【0041】スプロケット22は、回転シャフト21が
正回転(スラットの上動に対応する回転方向とする)し
ているときに回転シャフト21と共に回転し、回転シャ
フト21が逆回転(スラットの下動に対応する回転方向
とする)しているときに回転シャフト21の回転にも拘
わらず空転するものである。このスプロケット22によ
る駆動力をチェーン27を介して受けるスプロケット2
5も、正回転方向でのみ、チェーン27を介した駆動力
を巻取シャフト24に伝達し、仮に、チェーン27を介
した駆動力が逆回転方向のものであった場合には、空転
してその駆動力を巻取シャフト24に伝達しないもので
ある。
【0042】一方、スプロケット23は、回転シャフト
21が逆回転しているときに回転シャフト21と共に回
転し、回転シャフト21が正回転しているときに回転シ
ャフト21の回転にも拘わらず空転するものである。こ
のスプロケット23による駆動力をチェーン28を介し
て受けるスプロケット26も、逆回転方向でのみ、チェ
ーン28を介した駆動力を巻取シャフト24に伝達し、
仮に、チェーン28を介した駆動力が正回転方向のもの
であった場合には、空転してその駆動力を巻取シャフト
24に伝達しないものである。
【0043】このような一方向にのみ動力伝達機能を有
するスプロケット22、23、25、26のシャフト2
1、24への取付は、例えば、一方向クラッチを利用す
れば良い。
【0044】ここで、スプロケット22及び25間の歯
数比と、スプロケット23及び26間の歯数比との関係
は、開閉機20が同一の回転速度で回転した場合に(回
転方向は正回転及び逆回転)、巻取シャフト24の正回
転方向の速度が、巻取シャフト24の逆回転方向の速度
より十分に大きくなるように選定されている。例えば、
スプロケット22及び25間の歯数比は、回転シャフト
21の回転速度より巻取シャフト24の回転速度が大き
くなるように選定し、スプロケット23及び26間の歯
数比は、回転シャフト21の回転速度より巻取シャフト
24の回転速度が小さくなるように選定する。
【0045】次に、以上のような各部を有する第2の実
施形態のスラットシャッターにおける開放動作及び閉成
動作を、開放動作及び閉成動作の順で説明する。
【0046】スラットが閉成状態にあるときに、開放が
指示されると、制御盤29は、開閉機20に対し、正回
転方向での回転開始を指示する。これにより、開閉機2
0の回転シャフト21は正方向でしかも定格速度で回転
する。
【0047】この回転シャフト21の正方向の回転に対
しては、スプロケット23は空転して動力伝達には機能
せず、スプロケット22だけが回転シャフト21の回転
と共に回転し、このスプロケット22の回転がチェーン
27を介してスプロケット25に伝達され、これによ
り、巻取シャフト24が正方向に回転する。その結果、
スラットは、スプロケット22及び25間の歯数比で定
まる高速な所定の開放速度で上動する。このような上動
は、制御盤29において、完全開放状態が検出されて回
転停止が開閉機20に指示されるまで実行される。
【0048】一方、開放状態にあるときに、閉成が指示
されると、制御盤29は、開閉機20に対し、逆回転方
向での回転開始を指示する。これにより、開閉機20の
回転シャフト21は逆方向でしかも定格速度で回転す
る。
【0049】この回転シャフト21の逆方向の回転に対
しては、スプロケット22は空転して動力伝達には機能
せず、スプロケット23だけが回転シャフト21の回転
と共に回転し、このスプロケット23の回転がチェーン
28を介してスプロケット28に伝達され、これによ
り、巻取シャフト24が逆方向に回転する。その結果、
スラットは、スプロケット23及び26間の歯数比で定
まる低速な所定の閉成速度で下動する。このような下動
は、制御盤29において、完全閉成状態が検出されて回
転停止が開閉機20に指示されるまで実行される。
【0050】なお、以上では、開放動作ではスラットが
全期間を通じて一定の速度で上動する場合を説明した
が、第1の実施形態のように、駆動初期及び駆動終期で
速度を小さくするようにしても良い。この場合には、開
閉機20として速度を可変し得るものを適用すると共
に、スラット位置に応じて、制御盤29が正方向での回
転速度を設定し直すことを要する。
【0051】上記第2の実施形態のスラットシャッター
によっても、開放時のスラット速度を閉成時のスラット
速度よりかなり速くし、開放時間を閉成時間より短くし
たので、第1のスラットシャッターと同様な効果を奏す
ることができる。
【0052】また、上記第2の実施形態のスラットシャ
ッターによれば、開放動作と閉成動作での速度差(動作
時間差)を動力伝達機構によってのみ作り出しているの
で、制御盤での制御動作を簡単なものにすることができ
る。
【0053】なお、開放動作と閉成動作との時間差(速
度差)を形成させる動力伝達機構は、上述のようなスプ
ロケット及びチェーンによるものに限定されず、歯車同
士の歯合によるものであっても良く、プーリとベルトに
よるものであっても良い。 (C)第3の実施形態 次に、本発明による建物開口部用開閉装置を、開閉多頻
度のスラットシャッターに適用した第3の実施形態を図
面を参照しながら詳述する。なお、第3の実施形態のス
ラットシャッターも、開放動作及び閉成動作共に電動力
によるものであり、しかも、巻取スプリングを有してい
るものである。
【0054】ここで、図3が、この第3の実施形態のス
ラットシャッターにおける開閉機による駆動力の伝達構
成を主として示す概略的な平面図であり、図4が、この
第3の実施形態のスラットシャッターにおける巻取スプ
リング回りの構成を主として示す正面図である。
【0055】図3において、開閉機30は、正逆回転可
能なものである。また、開閉機30は、この第3の実施
形態の場合には、回転時には回転のために所定電圧が印
加されるが、その回転速度は負荷によって変動する形式
のものである。
【0056】開閉機30の回転シャフト31にはスプロ
ケット32が固定的に設けられている。このスプロケッ
ト32の回転は、チェーン33を介して対をなすスプロ
ケット34に伝達されるようになされている。スプロケ
ット34は、固定シャフト35に遊挿されており、固定
シャフト35を中心として双方向に回転可能なものであ
る。スプロケット34には、固定シャフト35に対して
平行に延びている複数本の補助パイプ36が固定的に設
けられている。
【0057】複数本の補助パイプ36は、図4に示すよ
うに、巻取部の構成要素となっている。複数本の補助パ
イプ36は、固定シャフト35を中心として双方向に回
転可能な複数のホイール38に対しても固定されてい
る。少なくとも両端のホイール38にはそれぞれ、つる
まきばね状の巻取スプリング39の一端が締結部材40
によって固着されている。固定シャフト35は、各巻取
スプリング39の中空部分を非接触に貫通しており、巻
取スプリング39の他端が締結部材41によって固定シ
ャフト35に固着されている。
【0058】補助パイプ36及びホイール38に対し
て、図示しないつり元部材によって、図示しないスラッ
トが固着されている。
【0059】この第3の実施形態の場合、巻取スプリン
グ39の弾発力(トルク特性)は図5に示すように選定
されている。なお、図5(A1)及び(A2)は、この
第3の実施形態のスラットシャッターについてのもので
あり、図5(B1)及び(B2)は、この第3の実施形
態との比較のために、従来のスラットシャッターについ
ての特性を示したものである。
【0060】図5(A1)及び(B1)において、横軸
はスラットの巻取部からの引出量(言い換えるとスラッ
ト座板の位置)を示しており、縦軸はトルクを示してい
る。図5(A1)及び(B1)において、曲線SLはス
ラットトルクを示しており、スラットトルクSLは、巻
取部からのスラットの引出量が多くなればなるほど閉成
方向(下降方向)にみて大きくなるものである。また、
曲線SPは巻取スプリングトルク(全ての巻取スプリン
グ39での合成トルク)を示しており、巻取スプリング
トルクSPは、巻取部からのスラットの引出量が多くな
ればなるほど巻取スプリング39が蓄力されるので開放
方向(上昇方向)にみて大きくなるものである。
【0061】従来においては、図5(B1)に示すよう
に、閉成方向のスラットトルクSL及び開放方向の巻取
スプリングトルクSPを、巻取部からのスラットの引出
量によらずにバランスさせ、これらスラットトルクSL
及び巻取スプリングトルクSPの合成トルクTが、図5
(B2)に示すようにほぼ0になるように、巻取スプリ
ング39の弾発力を選定していた。言い換えると、開閉
機30の正回転(開放方向の回転)での負荷と逆回転
(閉成方向の回転)での負荷とがほぼ等しくなるよう
に、巻取スプリング39の弾発力を選定していた。
【0062】これに対して、この第3の実施形態におい
ては、図5(A1)に示すように、閉成方向のスラット
トルクSLに比較して、開放方向の巻取スプリングトル
クSPが、巻取部からのスラットの引出量の全範囲でか
なり大きくなるようにし、これらスラットトルクSL及
び巻取スプリングトルクSPの合成トルクTが、図5
(A2)に示すように、常に開放方向(上昇方向)に大
きくなっているように、巻取スプリング39の弾発力を
選定していた。言い換えると、開閉機30の正回転(開
放方向の回転)での負荷が小さく逆回転(閉成方向の回
転)での負荷が大きくなるように、巻取スプリング39
の弾発力を選定していた。
【0063】次に、以上のような各部を有する第3の実
施形態のスラットシャッターにおける開放動作及び閉成
動作を、開放動作及び閉成動作の順で説明する。
【0064】スラットが閉成状態にあるときに、開放が
指示されると、制御盤37は、開閉機30に対し、正回
転方向での回転開始を指示する。これにより、開閉機3
0のブレーキ機構が外れて回転シャフト31は正方向で
回転し、この回転が、スプロケット32及びチェーン3
3を介してスプロケット34に伝達される。このスプロ
ケット34の回転によって、スプロケット34に対して
補助パイプ36で連結されているホイール38もスラッ
トを上昇させる方向に回転し、これにより、スラットは
上動を行う。
【0065】この第3の実施形態の場合、上動時におい
ては、上述したように、巻取スプリング39の従来より
大きい弾発力によって開閉機30の負荷がかなり小さく
なっているので、高速で上動する。
【0066】このような高速な上動は、制御盤37にお
いて、完全開放状態が検出されて回転停止が開閉機30
に指示されるまで実行され、完全開放状態になると開閉
機30が回転を停止してスラット位置を安定させるため
にブレーキ機構が働く。
【0067】一方、スラットが開放状態にあるときに、
閉成が指示されると、制御盤37は、開閉機30に対
し、逆回転方向での回転開始を指示する。これにより、
開閉機30のブレーキ機構が外れて回転シャフト31は
逆方向で回転し、この回転が、スプロケット32及びチ
ェーン33を介してスプロケット34に伝達される。こ
のスプロケット34の回転によって、スプロケット34
に対して補助パイプ36で連結されているホイール38
もスラットを下降させる方向に回転し、これにより、ス
ラットは下動を行う。
【0068】この第3の実施形態の場合、下動時におい
ては、上述したように、巻取スプリング39の従来より
大きい弾発力によって開閉機30の負荷がかなり大きく
なっているので、低速で下動する。
【0069】このような低速な下動は、制御盤37にお
いて、完全閉成状態が検出されて回転停止が開閉機30
に指示されるまで実行され、完全閉成状態になると開閉
機30が回転を停止してスラット位置を安定させるため
にブレーキ機構が働く。
【0070】上記第3の実施形態のスラットシャッター
によっても、開放時のスラット速度を閉成時のスラット
速度よりかなり速くし、開放時間を閉成時間より短くし
たので、第1のスラットシャッターと同様な効果を奏す
ることができる。
【0071】また、上記第3の実施形態のスラットシャ
ッターによれば、開放動作と閉成動作での速度差を巻取
スプリング39の弾発力を従来より大きくすることで作
り出しているので、従来に比較して、構成などを特別に
複雑化することはない。 (D)第4の実施形態 次に、本発明による建物開口部用開閉装置を、開閉多頻
度のスラットシャッターに適用した第4の実施形態を、
第3の実施形態との相違点を中心にして説明する。
【0072】第3の実施形態のスラットシャッターの説
明で用いた図3〜図5は、第4の実施形態のスラットシ
ャッターに係る図面と見ることもできる。以下、図3〜
図5を適宜利用しながら、第3の実施形態との相違点を
明らかにする。
【0073】この第4の実施形態の場合、開閉機30
は、スラットの閉成方向(下動方向;第3の実施形態の
説明では逆回転と呼んでいた)に対する駆動力を発生す
るもので良く、スラットの開放方向にはその回転シャフ
トが空転可能なものであれば良い。
【0074】また、この第4の実施形態の場合、巻取ス
プリング39の弾発力は、第3の実施形態のものと同程
度又はそれ以上に選定されている。すなわち、図5(A
2)に示す上昇方向への合成トルクTが第3の実施形態
のもの以上になるように、巻取スプリング39の弾発力
が選定されている。
【0075】次に、第4の実施形態のスラットシャッタ
ーにおける開放動作を説明する。なお、第4の実施形態
においては、開放のための駆動力は、巻取スプリング3
9の弾発力だけである。
【0076】閉成状態にあるときに、開放が指示される
と、制御盤37は、開閉機30に対してその位置ブレー
キ機構の解除を指示する。これにより、開閉機30の駆
動力はないが、巻取スプリング39の弾発力によってス
ラットは上動を行う。この際の上動速度は、巻取スプリ
ング39の弾発力を大きくしており巻取スプリング39
が一気に縮まろうとするので高速である。
【0077】なお、開閉機30として直流モータを適用
している場合には、スラットの上動に伴って回転シャフ
ト31が空転し、この回転シャフト31の空転(回転)
によって直流モータに発生したコギングトルク(直流モ
ータのロータを保持しようとする力)が巻取スプリング
39による上動に対する負荷となるので、上動があまり
にも高速になることを抑制する。
【0078】このような高速な上動は、制御盤37にお
いて、完全開放状態が検出されて開閉機30に対してス
ラット位置を安定させるためにブレーキ機構を機能させ
るまで行われる。
【0079】一方、スラットの閉成動作は、第3の実施
形態の場合と同様である。すなわち、開放状態にあると
きに、閉成が指示されると、制御盤37は、開閉機30
に対し、逆回転方向での回転開始を指示する。これによ
り、開閉機30のブレーキ機構が外れて回転シャフト3
1は逆方向で回転し、この回転が、スプロケット32及
びチェーン33を介してスプロケット34に伝達され、
最終的にホイール38をスラットを下降させる方向へ回
転させ、スラットを下動させる。この下動時において
は、巻取スプリング39の従来より大きい弾発力によっ
て開閉機30の負荷がかなり大きくなっているので、低
速で下動する。このような低速な下動は、制御盤37に
おいて、完全閉成状態が検出されて回転停止が開閉機3
0に指示されるまで実行され、完全閉成状態になると開
閉機30が回転を停止してスラット位置を安定させるた
めにブレーキ機構が働く。
【0080】上記第4の実施形態のスラットシャッター
によっても、開放動作時と閉成動作時とでスラット速度
に差を設け、開放に要する時間と閉成に要する時間とを
大きく異なるようにさせたことによる効果は、第3の実
施形態とほぼ同様である。
【0081】これに加えて、上記第4の実施形態のスラ
ットシャッターによれば、スラットの上動は巻取スプリ
ング39の弾発力によっているだけであるので、上動時
には開閉機30での電力消費がないという効果をも奏す
る。
【0082】ここで、開閉機30として直流モータを適
用している場合には、スラットの開放時の速度があまり
にも高速になることを、直流モータに生じるコギングト
ルクによって抑制するようにしているので、開放時のス
ラット速度を高速にしても、スラット下部の座板が収納
ボックス下部の位置規制面に衝突した際の衝撃音を小さ
くしたり、スラット下部の座板や収納ボックス下部の位
置規制面などのシャッターの構成要素が損傷することを
防止したりできる。 (E)第5の実施形態 次に、本発明による建物開口部用開閉装置を、開閉多頻
度のスラットシャッターに適用した第5の実施形態を、
第4の実施形態との相違点を中心にして説明する。
【0083】第3や第4の実施形態のスラットシャッタ
ーの説明で用いた図3〜図5は、第5の実施形態のスラ
ットシャッターに係る図面と見ることもできる。
【0084】この第5の実施形態のスラットシャッター
も、第4の実施形態と同様に、スラット上動時の原駆動
力が巻取スプリング39の弾発力であって、スラット下
動時の原駆動力が開閉機30の回転駆動力であるもので
ある。
【0085】しかし、この第5の実施形態のスラットシ
ャッターにおいては、スラット上動時における上動力
(巻取スプリング39の駆動力)に対する抵抗力が、後
述するように、第4の実施形態とは異なっている。な
お、この第5の実施形態の場合、開閉機30として直流
モータを利用しているものを前提としている。
【0086】図6は、第5の実施形態のスラットシャッ
ターにおける開閉機30の内部構成(減速器などを備え
ているものであっても減速器などを省略している)を中
心に示すブロック図である。
【0087】図6において、開閉機30は、直流モータ
50、ブレーキ機構51、3個のスイッチX1〜X3及
び抵抗Rを有し、この開閉機30には直流電源45から
電源電圧が供給されるようになされている。なお、直流
電源45は、制御盤37(図3参照)に対する動作電源
電圧も供給するものである。
【0088】直流モータ50は、この第5の実施形態の
場合、直巻、分巻、複巻のいずれのものであっても良い
が、電機子部分に対して並列に抵抗を有する分巻や複巻
のものが好ましい。この直流モータ50に対する直流電
源45からの電源供給ライン上にはスイッチX1が直列
に介挿されており、このスイッチX1の閉成時に直流モ
ータ50に対して電源電圧が供給されるようになされて
いる。また、直流モータ50に対して、スイッチX2及
び抵抗Rでなる直列回路が並列に設けられており、スイ
ッチX2の開放時と閉成時とで直流モータ50の電機子
部分に対する並列抵抗を切り換えられるようになされて
いる。
【0089】ブレーキ機構51は、電源電圧が印加され
ていないときに直流モータ50の回転シャフトの位置を
ロックし、電源電圧が印加されているときに直流モータ
50の回転シャフトの回転を許容するものである。この
ブレーキ機構51に対する直流電源45からの電源供給
ライン上にはスイッチX3が直列に介挿されており、こ
のスイッチX3の閉成時にブレーキ機構51に対して電
源電圧が供給されるようになされている。
【0090】上述した3個のスイッチX1〜X3の開
放、閉成は、制御盤37によって、以下のように制御さ
れる。
【0091】制御盤37は、スラットの開放状態又は閉
成状態を継続させる期間では、スイッチX1及びX3を
開放させている(スイッチX2は開放及び閉成のどちら
でも良い)。この状態においては、スイッチX1の開放
によって直流モータ50には電源電圧が供給されず、ま
た、スイッチX3の開放によってブレーキ機構51がロ
ックがかかった状態にあり、その結果、スラットは開放
状態又は閉成状態を維持する。
【0092】スラットが閉成状態にあるときに、開放が
指示されると、制御盤37は、スイッチX2及びX3を
閉成させると共に、スイッチX1を開放させる。
【0093】スイッチX1が開放されているので、直流
電源45からの直流電源電圧は直流モータ50には印加
されず、開放動作では、第4の実施形態と同様に、直流
モータ50の駆動力は働かない。
【0094】また、スイッチX3の閉成によって、直流
電源45からの直流電源電圧がブレーキ機構51に印加
され、これにより直流モータ50のロックが外される。
その結果、スラットの最大限の引き出しによって蓄力さ
れている巻取スプリング39(図3参照)の弾発力によ
ってスラットは上動する。この上動時においては、直流
モータ50の回転シャフト31(図3及び図4参照)が
回転するため、コギングトルクが上動を邪魔する負荷と
して発生すると共に、回転シャフト31の回転によって
発電機として機能している直流モータ50の発電電流が
スイッチX2の閉成のために抵抗Rに流れて消費され上
動を邪魔する負荷として発生する。そのため、上動は高
速ではあるが、単に、巻取スプリング39の弾発力にの
み委ねている場合に比較すると、速度は多少低下する。
【0095】このような高速な上動は、制御盤37にお
いて、完全開放状態が検出されるまで実行される。制御
盤37は、完全開放状態が検出されると、スイッチX1
及びX3を開放させ(スイッチX2は開放及び閉成のど
ちらでも良い)、上述した開放状態を継続させる状態に
する。すなわち、直流モータ50への給電を実行せず、
ブレーキ機構51を機能させる状態を継続する。
【0096】一方、スラットが開放状態にあるときに、
閉成が指示されると、制御盤37は、スイッチX1及び
X3を閉成させると共に、スイッチX2を開放させる。
【0097】スイッチX3の閉成によってブレーキ機構
51のロックが外れ、また、スイッチX1の閉成によっ
て直流電源45から直流モータ50への給電が行われ
る。この際、スイッチX2は開放されているので、抵抗
Rは閉成動作にはなんら影響しない。
【0098】このようにして直流モータ50が回転する
と、この回転が、スプロケット32(図3参照)及びチ
ェーン33(図3参照)を介してスプロケット34(図
3参照)に伝達され、最終的にホイール38(図4参
照)をスラットを下降させる方向へ回転させ、スラット
を下動させる。この下動時においては、巻取スプリング
39(図4参照)の従来より大きい弾発力によって直流
モータ50の負荷がかなり大きくなっているので、低速
で下動する。なお、スラットの下動によって、巻取スプ
リング39は引き延ばされて、開放動作での十分な力を
蓄積する。
【0099】このような低速な下動は、制御盤37にお
いて、完全閉成状態が検出されるまで実行される。制御
盤37は、完全閉成状態が検出されると、スイッチX1
及びX3を開放させ(スイッチX2は開放及び閉成のど
ちらでも良い)、上述した閉成状態を継続させる状態に
する。すなわち、直流モータ50への給電を実行せず、
ブレーキ機構51を機能させる状態を継続する。
【0100】上記第5の実施形態のスラットシャッター
によっても、開放動作時と閉成動作時とでスラット速度
に差を設け、開放に要する時間と閉成に要する時間とを
大きく異なるようにさせたことによる効果は、既述した
実施形態とほぼ同様である。
【0101】これに加えて、上記第5の実施形態のスラ
ットシャッターによれば、スラットの上動(開放動作)
は巻取スプリング39の弾発力によっており、その際の
負荷は、直流モータ50のコギングトルクと抵抗Rでの
発電電流消費の負荷であるので、抵抗Rを選定、調整す
ることにより、開放時のスラット速度を適切に選定する
ことができる。この効果からは、抵抗Rは可変抵抗であ
ることが好ましい。 (F)第6の実施形態 次に、本発明による建物開口部用開閉装置を、開閉多頻
度のスラットシャッターに適用した第6の実施形態を、
第5の実施形態との相違点を中心にして説明する。な
お、上述した図3、図4、図6は、この第6の実施形態
のスラットシャッターの説明においても利用する。
【0102】この第6の実施形態のスラットシャッター
と、上述した第5の実施形態のスラットシャッターとで
は、スラット閉成状態からの開放動作のみが異なり、ス
ラット開放状態からの閉成動作や、スラット閉成状態や
スラット開放状態の保持動作は、第5の実施形態のスラ
ットシャッターと同様である。なお、この第6の実施形
態のスラットシャッターも、第5の実施形態と同様に、
スラット上動時の原駆動力が巻取スプリング39の弾発
力であって、スラット下動時の原駆動力が開閉機30の
回転駆動力であるものである。
【0103】そこで、以下では、この第6の実施形態の
スラットシャッターにおける開放動作を、図7や図8を
参照しながら説明する。
【0104】スラットが閉成状態にあるときに、開放が
指示されると、制御盤37はまず、図7のタイミングチ
ャートに示すように、スイッチX3だけを閉成させる
(時点t11)。
【0105】スイッチX3の閉成によって、直流電源4
5からの直流電源電圧がブレーキ機構51に印加され、
これにより直流モータ50のロックが外される。その結
果、スラット3(図8参照)の最大限の引き出しによっ
て蓄力されている巻取スプリング39の弾発力によって
スラット3は上動する。この上動時においては、直流モ
ータ50の回転シャフト31が回転するため、コギング
トルクが上動を邪魔する負荷として発生する。しかし、
この第6の実施形態の場合、この時点では、スイッチX
2が開放されているため、回転シャフト31の回転によ
って発電機として機能している直流モータ50の発電電
流が抵抗Rには流れないので、発電電流を消費すること
による負荷は存在しない。そのため、上動はコギングト
ルクを負荷として定まる高速で行われる。
【0106】このようなコギングトルクを負荷として定
まる高速での上動時において、制御盤37は、経過時間
又はスラット位置の検出信号に基づいて、スラット3の
開放量が図8に示すPAになること(スラット座板位置
が範囲PAの上限位置になることを)を監視している。
すなわち、完全開放状態より多少少ない所定の部分開放
量になることを監視している。このような部分開放量
は、例えば、人間等の物体が姿勢や形状を変化させずに
通過できるぐらいの高さである。
【0107】部分開放量が量PAになったことを検出す
ると、制御盤37は、スイッチX3の閉成状態を継続さ
せたまま、スイッチX2も閉成させる(図7の時点t1
2)。この閉成によって、回転シャフト31の回転によ
って発電機として機能している直流モータ50の発電電
流が抵抗Rに流れて消費され、巻取スプリング39の弾
発力による上動の負荷となる。すなわち、このスイッチ
X2の閉成時以降は、直流モータ50のコギングトルク
による負荷と発電電流の消費による負荷とが合成された
負荷となる。そのため、今までよりスラット3の上動速
度は遅くなる。
【0108】この時点t12以降、制御盤37は、完全
開放状態になることを監視する。制御盤37は、完全開
放状態が検出されると(時点t13)、スイッチX1〜
X3を開放状態を継続させる状態に復帰させる。
【0109】従って、この第6の実施形態における開放
動作では、図8に示すように、スラット3の部分開放量
が量PAになるまでは、スラット3はかなりの高速で上
動し、それ以降は遅い速度で上動する。
【0110】上記第6の実施形態のスラットシャッター
によっても、開放動作時と閉成動作時とで基本的なスラ
ット速度に差を設け、開放に要する時間と閉成に要する
時間とを大きく異なるようにさせたことによる効果は、
既述した実施形態とほぼ同様である。
【0111】これに加えて、上記第6の実施形態のスラ
ットシャッターによれば、開放動作時において完全開放
状態になる前に上動速度を低下させるようにしたので、
開放時の基本的なスラット速度を高速にしても、スラッ
ト下部の座板が収納ボックス下部の位置規制面に衝突し
た際の衝撃音を小さくしたり、スラット下部の座板や収
納ボックス下部の位置規制面などのシャッターの構成要
素が損傷することを防止したりできる。 (G)第7の実施形態 次に、本発明による建物開口部用開閉装置を、開閉多頻
度のスラットシャッターに適用した第7の実施形態を、
第6の実施形態との相違点を中心にして簡単に説明す
る。
【0112】この第7の実施形態のスラットシャッター
と、上述した第6の実施形態のスラットシャッターとで
は、スラット閉成状態からの開放動作のみが異なり、ス
ラット開放状態からの閉成動作や、スラット閉成状態や
スラット開放状態の保持動作は、第6の実施形態のスラ
ットシャッターと同様である。なお、この第7の実施形
態のスラットシャッターも、第6の実施形態と同様に、
スラット上動時の原駆動力が巻取スプリング39の弾発
力であって、スラット下動時の原駆動力が開閉機30の
回転駆動力であるものである。
【0113】図9は、この第7の実施形態のスラットシ
ャッターにおける開放動作時でのスイッチX1〜X3に
対する制御盤37の制御方法を示すタイミングチャーと
であり、第6の実施形態に係る図7に対応する図面であ
る。また、図10は、この第7の実施形態のスラットシ
ャッターにおける開放動作時でのスラット座板位置と上
動速度との関係を示す説明図であり、第6の実施形態に
係る図8に対応する図面である。
【0114】図9及び図7の比較、並びに、図10及び
図8の比較から明らかなように、第6の実施形態のスラ
ットシャッターにおいては、開放動作の終期でのみ、直
流モータ50のコギングトルクによる負荷と発電電流の
消費による負荷との合成負荷で、中間部分の上動速度よ
り上動速度を遅くさせるようにしていたが、第7の実施
形態のスラットシャッターにおいては、図9に示すスイ
ッチX1〜X3に対する制御により、開放動作の初期
(図9の期間t21〜t22;図10の範囲PD)及び
終期(図9の期間t23〜t24;図10の範囲PF)
で、直流モータ50のコギングトルクによる負荷と発電
電流の消費による負荷との合成負荷で、中間部分(図9
の期間t22〜t23;図10の範囲PE)の上動速度
より上動速度を遅くさせるようにしている。
【0115】なお、範囲PCの上限位置は、利用者が上
動を始めたことを確認できて閉成状態でスラットに接触
していたとしても非接触にすることに十分な時間に対応
した位置であり、また、上動初期での衝撃音の発生等を
抑えられる移動範囲に対応した位置である。一方、範囲
PDの上限位置は、第6の実施形態のスラットシャッタ
ーでの範囲PAの上限位置と同様に、例えば、人間等の
物体が姿勢や形状を変化させずに通過できるぐらいの高
さである。
【0116】上記第7の実施形態のスラットシャッター
によっても、開放動作時と閉成動作時とで基本的なスラ
ット速度に差を設け、開放に要する時間と閉成に要する
時間とを大きく異なるようにさせたことによる効果は、
既述した実施形態とほぼ同様である。
【0117】これに加えて、上記第7の実施形態のスラ
ットシャッターによれば、開放動作の初期と終期とでは
中間での上動速度より上動速度を低下させるようにした
ので、開放時の基本的なスラット速度を高速にしても、
スラットが上動し始める際の音やスラット下部の座板が
収納ボックス下部の位置規制面に衝突した際の衝撃音を
小さくしたり、スラット下部の座板や収納ボックス下部
の位置規制面などのシャッターの構成要素が損傷するこ
とを防止したりできる。また、ユーザが開放動作を指示
するので、開放動作が行われることを当然に知ってお
り、開放動作時にスラットなどに接触していることは考
えられず安全ではあるが、仮に、接触していたとしても
上動初期の速度は遅いので安全がより担保されている。 (H)第8の実施形態 次に、本発明による建物開口部用開閉装置を、開閉多頻
度のスラットシャッターに適用した第8の実施形態を、
第6や第7の実施形態との相違点を中心にして簡単に説
明する。
【0118】図11は、この第8の実施形態のスラット
シャッターにおける開閉機30の内部構成(減速器など
を備えているものであっても減速器などを省略してい
る)を中心に示すブロック図であり、上述した図6に対
応する図面であり、図6との同一、対応部分には同一、
対応符号を付して示しているものである。なお、この第
8の実施形態のスラットシャッターも、スラット上動時
の原駆動力が巻取スプリング39の弾発力であって、ス
ラット下動時の原駆動力が開閉機30の回転駆動力であ
るものである。
【0119】図11から明らかなように、この第8の実
施形態のスラットシャッターにおいては、直流モータ5
0の発電電流の消費による負荷成分を形成させる抵抗と
して複数の抵抗R1、R2、…を備えると共に、これら
抵抗R1、R2、…への発電電流の流路を断続するため
のスイッチX21、X22、…を備える。
【0120】そのため、発電電流を流す抵抗R1、R
2、…を択一的に選択したり、又は、その組み合わせを
変えることにより、発電電流の消費量を可変でき、その
結果、上動速度も多段に切り換えることができる。すな
わち、開放動作の初期や終期における、基本的な上動速
度(中央での上動速度)とは異なる上動速度を滑らかに
変化させることができる。
【0121】制御盤37が電気的に抵抗値を制御できる
1個の可変抵抗(例えば、PINダイオード)を適用し
て、発電電流の消費量を可変でき留ようにしても良い。
【0122】上記第8の実施形態のスラットシャッター
によっても、開放動作時と閉成動作時とで基本的なスラ
ット速度に差を設け、開放に要する時間と閉成に要する
時間とを大きく異なるようにさせたことによる効果は、
既述した実施形態とほぼ同様である。
【0123】これに加えて、上記第8の実施形態のスラ
ットシャッターによれば、開放動作での上動速度が3段
階以上の中から選択できるようにしたので、開放動作時
の上動速度の変化を滑らかにすることができる。上動速
度の変化パターンは、開放終期でののみ速度を遅くする
ものであっても、開放初期及び終期で速度を遅くするも
のであっても良く、さらに、他のパターンであっても良
い。 (I)第9の実施形態 次に、本発明による建物開口部用開閉装置を、開閉多頻
度のスラットシャッターに適用した第9の実施形態を簡
単に説明する。なお、この第9の実施形態のスラットシ
ャッターの技術思想は、既述した第3〜第8の実施形態
の技術思想と組み合わせ可能なものである。
【0124】なお、この第9の実施形態のスラットシャ
ッターも、スラット上動時の原駆動力が巻取スプリング
39の弾発力であって、スラット下動時の原駆動力が開
閉機30の回転駆動力であるものである。
【0125】図12は、この第9の実施形態のスラット
シャッターにおける開閉機30の内部構成(減速器など
を備えているものであっても減速器などを省略してい
る)及びその周囲構成を示すブロック図であり、上述し
た図6に対応する図面であり、図6との同一、対応部分
には同一符号を付して示しているものである。
【0126】図12において、この第9の実施形態のス
ラットシャッターは、図6に示す構成に加えて、2次電
池46及び2個のスイッチX4及びX5を備える。
【0127】2次電池46は、直流電源(主電源)45
からの給電が正常に実行できないときに、直流電源(主
電源)45に代わって給電を行う予備電源である。
【0128】スイッチX4は、直流モータ50と2次電
池47との接続ライン上に介挿されているものである。
また、スイッチX5は、2次電池47とブレーキ機構5
1との電源供給ライン上に介挿されているものである。
【0129】第9の実施形態の場合、制御盤37は、ス
イッチX1〜X5に対して、直流電源(主電源)45が
正常に給電できるか否かに応じて、以下のように制御す
る。なお、第9の実施形態の場合、制御盤37には、直
流電源(主電源)45の出力電圧などを監視して直流電
源(主電源)45の正常性を判定する回路が内蔵されて
いる。
【0130】直流電源(主電源)45が正常に給電でき
る場合において、スイッチX1〜X3に対する制御は、
既述した実施形態と同様である。すなわち、開放動作
時、閉成動作時、開放状態又は閉成状態の保持動作時で
のスイッチX1〜X3に対する制御は、既述した実施形
態と同様である。直流電源(主電源)45が正常に給電
できる場合においては、スイッチX5は常に開放されて
いる。
【0131】従って、直流電源(主電源)45が正常に
給電できる場合における開放動作、閉成動作、及び、開
放状態又は閉成状態の保持動作は、既述した実施形態と
同様である。
【0132】しかし、直流電源(主電源)45が正常に
給電できる場合においても、スイッチX4は、開放又は
閉成が切り換えられる。すなわち、制御盤37は、開放
動作の全期間でスイッチX4を閉成させ、その他の期間
ではスイッチX4を開放させる。上述したように、開放
動作(スラット上動)は、巻取スプリング39の蓄力さ
れた弾発力を駆動力として実行され、このときには直流
モータ50は発電機として機能する。この開放動作時の
発電電力は、閉成されているスイッチX4を介して2次
電池46に供給されて2次電池46を充電させる。
【0133】直流電源(主電源)45が正常に給電でき
ない場合においては、制御盤37は、当該開閉機30の
電源として直流電源(主電源)45に代えて2次電池4
6を適用し、制御盤37自体も2次電池46の直流電源
で動作する。
【0134】制御盤37は、2次電池46を電源として
いる場合には、スイッチX1及びX3を常時開放させて
おき、直流電源(主電源)45を切り離しておく。
【0135】制御盤37は、2次電池46を電源として
いる場合において、スラットの開放状態又は閉成状態を
継続させる期間では、スイッチX4及びX5を開放させ
る(スイッチX2は開放及び閉成のどちらでも良い)。
この状態においては、スイッチX4の開放によって直流
モータ50には電源電圧が供給されず、また、スイッチ
X5の開放によってブレーキ機構51がロックがかかっ
た状態にあり、その結果、スラットは開放状態又は閉成
状態を維持する。
【0136】2次電池46を電源としている場合におけ
るスラットの開放動作では、制御盤37は、スイッチX
5を閉成させ、スイッチX4を開放させ、スイッチX2
はスラット位置などに応じて閉成又は開放を切り換え
る。
【0137】スイッチX4が開放されているので、2次
電池46からの電源電圧は直流モータ50には印加され
ず、開放動作では、直流モータ50の駆動力は働かな
い。また、スイッチX5の閉成によって、2次電池46
からの電源電圧がブレーキ機構51に印加され、これに
より直流モータ50のロックが外される。その結果、ス
ラットの最大限の引き出しによって蓄力されている巻取
スプリング39の弾発力によってのみスラットは上動す
る。この際の上動速度は、スイッチX2の閉成又は開放
で切り換えられることは上述の通りである。
【0138】一方、2次電池46を電源としている場合
におけるスラットの閉成動作では、制御盤37は、スイ
ッチX4及びX5を閉成させると共に、スイッチX2を
開放させる。
【0139】スイッチX5の閉成によってブレーキ機構
51のロックが外れ、また、スイッチX4の閉成によっ
て2次電池46から直流モータ50への給電が行われ
る。この際、スイッチX2は開放されているので、抵抗
Rはスラットの閉成動作にはなんら影響しない。これに
より、直流モータ50が回転し、この回転力が上述した
ように最終的にホイール38まで伝達されていき、スラ
ットを下動させる。
【0140】上記第9の実施形態のスラットシャッター
によっても、開放動作時と閉成動作時とで基本的なスラ
ット速度に差を設け、開放に要する時間と閉成に要する
時間とを大きく異なるようにさせたことによる効果は、
既述した実施形態とほぼ同様である。
【0141】これに加えて、第9の実施形態のスラット
シャッターによれば、巻取スプリング39の弾発力によ
るスラット開放動作時に直流モータ50が発電した電力
を2次電池46に蓄積するようにしたので、発電電力を
有効利用することができる。しかも、発電電力を2次電
池46に蓄積し、主電源(直流電源45)の予備電源と
して利用しているので、主電源(直流電源45)が正常
に給電できない場合でも、スラットを上動又は下動させ
ることができる。
【0142】なお、第9の実施形態のスラットシャッタ
ーの変形例としては、以下のものを挙げることができ
る。
【0143】第9の実施形態では、スラット開放動作時
の直流モータ50での発電電力をスラットの下動などに
利用するものを示したが、発電電力を、シャッターとは
無関係な用途に適用しても良い。例えば、当該スラット
シャッターがガレージに適用されている場合にはガレー
ジでの電灯などの電源として利用したり、また、発電装
置(例えば太陽光発電装置)を有する住宅であればその
発電装置の蓄電器に当該発電電力を蓄電させるようにし
ても良い。
【0144】また、第9の実施形態では、2次電池46
に蓄電された電力をスラットの開放動作(直流モータの
動作用電源)でも利用するものを示したが、2次電池4
6の容量が小さいものであれば、非常時のブレーキ機構
51の解除(結果としてスラット開放動作が実行され
る)に必要な電源としてのみ利用するようにしても良
い。
【0145】さらに、第9の実施形態では、発電電流を
消費する抵抗Rを設けていたが、2次電池46の蓄電効
率を高めるためにこの抵抗Rを省略するようにしても良
い。この場合には、スラットの上動速度を2段以上に切
り替えることはできない。
【0146】さらにまた、第9の実施形態では、予備電
源が直流モータ50の発電電力を蓄電する2次電池46
であるものを示したが、直流モータ50の発電には無関
係な予備電源(蓄電池やスーパーコンデンサ)を設けて
も良い。このような予備電源を利用した動作は任意であ
るが、容量との関係から見て、非常時のブレーキ機構5
1の解除動作(結果としてスラット開放動作が実行され
る)にのみ利用することが好ましい。 (J)第10の実施形態 次に、本発明による建物開口部用開閉装置を、開閉多頻
度のスラットシャッターに適用した第10の実施形態を
簡単に説明する。なお、この第10の実施形態のスラッ
トシャッターの技術思想は、既述した第3〜第9の実施
形態の技術思想と組み合わせ可能なものである。
【0147】なお、この第10の実施形態のスラットシ
ャッターも、スラット上動時の原駆動力が巻取スプリン
グ39の弾発力であって、スラット下動時の原駆動力が
開閉機30の回転駆動力であるものである。
【0148】図13は第10の実施形態のスラットシャ
ッターであり、この図13に示すように、第10の実施
形態のスラットシャッターの場合、手動のブレーキ解除
装置60が、一方のガイドレール2bや、収納ボックス
4の下面や、ガイドレール近傍の壁面などであって、ユ
ーザが意識しなければ手が届かない位置に設けられてい
る。手動のブレーキ解除装置60は、開閉機30内のブ
レーキ機構51(図6など参照)のロックを手動力にに
よって解除させるものである。この手動のブレーキ解除
装置60は、直流電源45からの給電が正常になされな
くなったときに、スラットの閉成状態を開放状態にでき
なくなることを考慮して設けられたものである。
【0149】図14は、ブレーキ機構51の一例の要部
構成を示すものである。このブレーキ機構51は、直流
モータ50の回転シャフト31に対してロック時に接触
する枕部材70と、一端が枢着されており、中央部に枕
部材70の非接触部分が取り付けられている揺動クラン
ク71とを有するものである。揺動クランク71の他端
は、図示はしていないが、例えば直動ソレノイドの直動
片に取り付けられている。そして、直動ソレノイドの非
励磁時に枕部材70が回転シャフト31に接して回転シ
ャフト31にロックをかけ、直動ソレノイドの励磁時に
枕部材70が回転シャフト31と非接触となって回転シ
ャフト31の回転を許容する。この第10の実施形態の
場合、例えば、揺動クランク71の他端には、手動のブ
レーキ解除装置60から延出されている紐の一端も取り
付けられており、手動のブレーキ解除装置60が操作さ
れてその紐が引っ張られたときに、枕部材70が回転シ
ャフト31と非接触となって回転シャフト31の回転を
許容するようになされている。
【0150】ブレーキ機構51の内部構成は、図14に
示すものに限定されないが、手動のブレーキ解除装置6
0が操作されたときに、回転シャフト31の回転を許容
するような構成であることを要する。
【0151】スラットの閉成状態において、手動のブレ
ーキ解除装置60が操作されてブレーキ機構51のロッ
クが解除されたときには、図示しないスラットは、巻取
スプリング39の蓄力されている弾発力によって、スラ
ットは開放される。
【0152】上記第10の実施形態のスラットシャッタ
ーによっても、電源が正常なときにおいて、開放動作時
と閉成動作時とで基本的なスラット速度に差を設け、開
放に要する時間と閉成に要する時間とを大きく異なるよ
うにさせたことによる効果は、既述した実施形態とほぼ
同様である。
【0153】これに加えて、第10の実施形態のスラッ
トシャッターによれば、直流電源の異常時にも、手動の
ブレーキ解除装置60の操作により開放動作は必ず実行
できるという効果をも奏する。かかる効果を奏するた
め、予備電源を不要にできるという副次的な効果も奏す
る。 (K)他の実施形態 本発明は、スラット(開閉体)の開動作に要する時間
と、スラット(開閉体)の閉動作に要する時間とを不均
等にできる構成であれば、上記各実施形態の構成に限定
されるものではない。ここで、開動作に要する時間と閉
動作に要する時間とが「不均等」とは、実質的にあるい
は積極的に不均等にしているものであって、例えば、巻
取り径による巻取り誤差や長時間使用後のトルク変動誤
差などでの誤差の範囲での不均等は含まれない。
【0154】また、上記各実施形態の説明においては、
閉成状態から開放状態に移行させる開放時間と、開放状
態から閉成状態に移行させる閉成時間とを不均等にする
ことを説明したが、少なくとも、開放動作に係る以下の
動作時間(特許請求の範囲の「開放時間」が該当)と、
閉成動作に係る以下の動作時間(特許請求の範囲の「閉
成時間」が該当)とが不均等であれば良い。すなわち、
スラットを閉成状態から開放状態に移行させる一連の開
放動作中の閉成状態から所定物体が通過できる部分開放
状態(例えば図8の範囲PAの開放量に対応する)への
開放動作に要する動作時間と、スラットを開放状態から
閉成状態に移行させる一連の閉成動作中の上述の部分開
放状態から閉成状態への閉成動作に要する動作時間とが
不均等であれば良い。
【0155】また、上記第5の実施形態〜第10の実施
形態は、スラット(開閉体)の開動作に要する時間と、
スラット(開閉体)の閉動作に要する時間とが不均等な
シャッターに対するものであるが、第4の実施形態〜第
10の実施形態が意図している技術思想は、スラット
(開閉体)の開動作に要する時間と、スラット(開閉
体)の閉動作に要する時間とが均等なシャッターにも適
用可能である。
【0156】すなわち、開放動作時の駆動力が巻取スプ
リングの弾発力であって、閉成動作時の駆動力がモータ
の回転力であっても、閉成動作時のモータの駆動力(回
転力)を高めることによって、スラット(開閉体)の開
放動作に要する時間と、スラット(開閉体)の閉成動作
に要する時間とを均等化させることができる。その結
果、開放動作時の駆動力が巻取スプリングの弾発力であ
って、閉成動作時の駆動力がモータの回転力であること
を特徴又は前提としている第4の実施形態〜第10の実
施形態が意図している技術思想は、スラット(開閉体)
の開動作に要する時間と、スラット(開閉体)の閉動作
に要する時間とが均等なシャッターにも適用可能であ
る。
【0157】また、第5の実施形態〜第10の実施形態
は、開閉機が直流モータを利用するものであったが、誘
導モータや同期モータなどの他の形式のモータを用いた
ものにの適用できる。すなわち、誘導モータや同期モー
タも、回転シャフトが回転したときには発電機として機
能するので、第5の実施形態〜第10の実施形態の技術
思想を適用できる。
【0158】さらに、上記各実施形態は、本発明を開閉
多頻度のスラットシャッターに適用したものを示した
が、防災シャッターなどの開閉頻度が少ないものにも適
用できる。また、スラットシャッターだけでなく、開閉
体の開閉動作に人力が不要なパネルシャッター、シート
シャッター、ドア、オーバーヘッドドア、ブラインド、
ロールスクリーンなどに適用し得るものである。従っ
て、本発明でいう建物開口部とは、建物内外の境界部分
での開口部や、廊下と部屋との境界部分の開口部や、部
屋内空間を複数に区切りたい部分(例えば防火区画等)
での開口部等を含むものである。さらに、本発明の開閉
体は、上下に駆動されるもの以外、例えば、左右あるい
は水平成分を含んだ方向に駆動されるものであっても良
い。
【0159】さらにまた、本発明の建物開口部用開閉装
置は、開放動作のみ、閉成動作のみ、あるいは、開放及
び閉成の両動作共が、重力を原駆動力とするものを含む
ものである。重力を原駆動力とする装置としては、例え
ば、開閉体自体の自重を利用したものや、重錘を利用し
たものを挙げることができる。
【0160】また、上記各実施形態は、開閉体の開放動
作に要する時間が、開閉体の閉成動作に要する時間より
短いものを示したが、逆に、開閉体の閉成動作に要する
時間が、開閉体の開放動作に要する時間より短くするよ
うにしても良い。例えば、防災シャッターの場合、災害
の拡大を迅速に防止するために閉成動作時間を短くし、
一方、開放時には火災や発煙が確実に終わっているかが
不明なので時間をかけるようにしても良い。
【0161】
【発明の効果】発明によれば、開放動作及び閉成動作
共に人力によらない駆動力によって開閉体を駆動する開
閉体駆動手段が、少なくとも、開閉体を閉成状態から開
放状態に移行させる一連の開放動作中の閉成状態から所
定物体が通過できる部分開放状態への開放動作に要する
開放時間と、開閉体を開放状態から閉成状態に移行させ
る一連の閉成動作中の上記部分開放状態から閉成状態へ
の閉成動作に要する閉成時間とが不均等な時間になるよ
うに開閉体を駆動するようにしたので、閉成動作と開放
動作とで異なる動作時間の建物開口部用開閉装置を提供
することができる。すなわち、使用用途などに応じた適
切な動作時間を有する建物開口部用開閉装置を提供する
ことができる。
【0162】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のスラットシャッターの要部構
成を示すブロック図である。
【図2】第2の実施形態のスラットシャッターの要部構
成を示す説明図である。
【図3】第3、第4の実施形態のスラットシャッターの
要部構成(その1)を示す説明図である。
【図4】第3、第4の実施形態のスラットシャッターの
要部構成(その2)を示す説明図である。
【図5】第3、第4の実施形態での巻取スプリングの弾
発力の説明図である。
【図6】第5の実施形態のスラットシャッターの要部構
成を示すブロック図である。
【図7】第6の実施形態のスラットシャッターの開閉機
内のスイッチの開放動作時でのタイミングチャートであ
る。
【図8】第6の実施形態のスラットシャッターの開放動
作時でのスラット速度変化の説明図である。
【図9】第7の実施形態のスラットシャッターの開閉機
内のスイッチの開放動作時でのタイミングチャートであ
る。
【図10】第7の実施形態のスラットシャッターの開放
動作時でのスラット速度変化の説明図である。
【図11】第8の実施形態のスラットシャッターの要部
構成を示すブロック図である。
【図12】第9の実施形態のスラットシャッターの要部
構成を示すブロック図である。
【図13】第10の実施形態のスラットシャッターの概
略正面図である。
【図14】第10の実施形態のブレーキ機構の構成例を
示す説明図である。
【符号の説明】
1…シャッター、3…スラット、5、20、30…開閉
機、6、29、37…制御盤、7…開閉指示部、11…
制御部、12U…開放動作用の回転速度データ、12D
…閉成動作用の回転速度データ、14…正逆速度データ
/開閉機電気特性変換部、21、31…回転シャフト、
22、23、25、26、32、34…スプロケット、
24…巻取シャフト、27、28、33…チェーン、3
5…固定シャフト、36…補助パイプ、38…ホイー
ル、39…巻取スプリング、45…直流電源(主電
源)、46…2次電池、50…直流モータ、51…ブレ
ーキ機構、60…手動のブレーキ解除装置、X1〜X
5、X21、X22…スイッチ、R、R1、R2…抵
抗。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−59878(JP,A) 特開 平9−137683(JP,A) 特開 昭51−4853(JP,A) 特開 昭57−116884(JP,A) 実開 平5−57277(JP,U) 実開 平3−18394(JP,U) 実公 平7−7519(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 15/00 E06B 9/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物開口部を開閉し得る開閉体と、この
    開閉体を、開放動作及び閉成動作共に、人力によらない
    駆動力によって駆動する開閉体駆動手段と、当該開閉体
    駆動手段の動作を制御する制御手段とを有する建物開口
    部用開閉装置において、 上記開閉体駆動手段は、 上記開閉体に動力が伝達されるモータ及び電気的ブレー
    キ機構と、 上記モータへの給電経路上に介挿され、上記モータへの
    通電、非通電を行う第1のスイッチと、 上記電気的ブレーキ機構への給電経路上に介挿され、上
    記電気的ブレーキ機構への通電、非通電を行う第2のス
    イッチと、 上記モータの回転を上記開閉体に伝達する動力伝達機構
    と、 上記開閉体の閉成動作(又は開放動作)時に蓄力される
    と共に上記開閉体の開放動作(又は閉成動作)時に蓄積
    された力を放出する弾性体とを備え、 上記制御手段は、上記第1及び第2のスイッチをそれぞ
    れ独立に制御して上記モータ及び上記電気的ブレーキ機
    構への通電をそれぞれ独立に制御するものであり、 上記開閉体の開放動作(又は閉成動作)時には上記弾性
    体の蓄力を少なくとも駆動力として作用させ、上記開閉
    体の閉成動作(又は開放動作)時には上記モータの回転
    力を少なくとも駆動力として作用させ、少なくとも、上
    記開閉体を閉成状態から開放状態に移行させる一連の開
    放動作中の閉成状態から所定物体が通過できる部分開放
    状態への開放動作に要する開放時間と、上記開閉体を開
    放状態から閉成状態に移行させる一連の閉成動作中の上
    記部分開放状態から閉成状態への閉成動作に要する閉成
    時間とが不均等な時間になるように上記開閉体を駆動さ
    せる ことを特徴とする建物開口部用開閉装置。
  2. 【請求項2】 上記モータは、上記開閉体の閉成動作
    (又は開放動作)時に必要な回転方向では上記開閉体に
    動力が伝達されると共に、他方の回転方向には空転する
    ものであることを特徴とする請求項1に記載の建物開口
    部用開閉装置。
  3. 【請求項3】 上記開閉体駆動手段は、上記弾性体の弾
    性力を原駆動力とする上記開閉体の開放動作(又は閉成
    動作)時における上記開閉体の開放移動(又は閉成移
    動)が上記動力伝達機構を介して上記モータを回転させ
    る構成になっていると共に、このモータの回転による発
    電電力を消費して、上記開閉体の開放動作(又は閉成動
    作)時での負荷を提供し得る電力消費部を有することを
    特徴とする請求項に記載の建物開口部用開閉装置。
  4. 【請求項4】 上記電力消費部は、消費し得る発電電力
    を可変し得るものであり、上記制御手段は、上記開閉体
    の開放動作(又は閉成動作)時での発電電力の消費量を
    切り換えることで、上記開閉体の開放動作(又は閉成動
    作)時の速度を2段階以上に変化させることを特徴とす
    る請求項に記載の建物開口部用開閉装置。
  5. 【請求項5】 上記開閉体駆動手段は、上記弾性体の弾
    性力を原駆動力とする上記開閉体の開放動作(又は閉成
    動作)時における上記開閉体の開放移動(又は閉成移
    動)が上記動力伝達機構を介して上記モータを回転させ
    る構成になっていると共に、このモータの回転による発
    電電力を蓄電する蓄電部を有することを特徴とする請求
    2〜4のいずれかに記載の建物開口部用開閉装置。
  6. 【請求項6】 上記開閉体駆動手段は、主電源に加え、
    上記弾性体の弾性力を原駆動力とする上記開閉体の開放
    動作(又は閉成動作)を起動させる際に上記電気的ブレ
    ーキ機構を解除させるために少なくとも機能し得る予備
    電源を有することを特徴とする請求項2〜5のいずれか
    に記載の建物開口部用開閉装置。
  7. 【請求項7】 上記開閉体駆動手段は、上記弾性体の弾
    性力を原駆動力とする上記開閉体の開放動作(又は閉成
    動作)を起動させる際に上記第2のスイッチを介した
    源供給を受けて上記電気的ブレーキ機構を解除させるも
    のであることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記
    載の建物開口部用開閉装置。
  8. 【請求項8】 上記開閉体駆動手段は、上記モータの電
    気的ブレーキ機構を解除させ得ることを特徴とする請求
    項2〜7のいずれかに記載の建物開口部用開閉装置。
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